JP3393965B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP3393965B2
JP3393965B2 JP30055195A JP30055195A JP3393965B2 JP 3393965 B2 JP3393965 B2 JP 3393965B2 JP 30055195 A JP30055195 A JP 30055195A JP 30055195 A JP30055195 A JP 30055195A JP 3393965 B2 JP3393965 B2 JP 3393965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に適用される現像装
置に係り、詳しくは、像担持体上に形成された静電潜像
を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナーを
収容するトナー収容部と、発光部及び受光部を有し、前
記トナー収容部内のトナー残量を検知するトナー残量検
知手段と、を備えた現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の現像装置に用いられるト
ナー残量検知手段としては、少なくとも前記検知手段の
一部を構成する光源に続く光伝達部材の端部と受光素子
に続く光伝達部材の端部とを有し、これらの端部がトナ
ー収容部内のトナーが存在しうる位置に、トナー収容部
内壁に沿って設けられた検知手段が知られている(例え
ば、特公平2−17112号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
ように、上記検知手段の光伝達部材がトナー収容部内壁
に沿って設けられている場合、発光部から発せられた光
を受光部に到達させるためには、前記トナー収容部内部
で光の進路を曲げる必要があり、該光の進路を曲げるの
に、通常、上記光伝達部材として、光ファイバーなどの
高価な材料が用いられていた。このため、トナー残量検
知手段の製造コストが高くなり、ひいては現像装置全体
の製造コストが高くなってしまうという問題点があっ
た。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、トナー残量の有無を
検知できる低コストのトナー残量検知手段を備えた現像
装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体上に形成された静電潜
像を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナー
を収容するトナー収容部と、発光部及び受光部を有し、
前記トナー収容部内のトナー残量を検知するトナー残量
検知手段と、を備えた現像装置において、前記発光部と
受光部とにそれぞれ対向している前記トナー収容部の壁
部分を前記トナー収容部内側に突出させて中空の発光部
対向凹部及び受光部対向凹部を形成し、該一対の中空の
凹部の互いに対向する壁面部に発光部からの光に対して
透明な透明部を形成し、前記発光部対向凹部に、該発光
部からの光を該発光部対向凹部における前記透明部に向
けて反射させる反射部を形成するとともに、前記受光部
対向凹部に、前記発光部対向凹部における前記透明部を
透過してきた光を前記受光部に向けて反射させる反射部
を形成し、前記発光部と受光部とにそれぞれ対向してい
る前記トナー収容部の壁部分を、前記発光部から発せら
れた光の一部が、前記壁部分のうち前記発光部対向凹部
及び受光部対向凹部以外の壁部分で反射したとしても、
この反射光が前記受光部で受光されない方向に反射され
るように構成したことを特徴とするものである。また、
請求項2の発明は、像担持体上に形成された静電潜像を
現像装置で現像する画像形成装置において、前記現像装
置として請求項1の現像装置を用いることを特徴とする
ものである。
【0006】求項1乃至2の発明においては、上記発
光部から発せられた光が上記発光部対向凹部に入射し、
この光が前記発光部対向凹部の反射部で反射し、更に前
記発光部対向凹部の透明部を透過する。そして、前記透
明部を通過した光は、トナー収容部内のトナーが存在し
うる領域を通過する。ここで、上記トナー収容部内にト
ナーが存在しないときには、該領域を通過した光がその
まま上記受光部対向凹部の透明部を透過し、更に前記受
光部対向凹部の反射部で反射して上記受光部で受光され
る。一方、前記トナー収容部内にトナーが存在し、前記
一対の中空の凹部の互いに対向する壁面部に形成された
透明部の間にトナーが存在するときには、前記受光部対
向凹部の反射部で反射した光が前記発光部対向凹部側の
透過部を透過後、トナーによって遮られてしまうため、
前記受光部には受光されない。このように、発光部から
発せられた光を前記各対向凹部に設けられた反射部で曲
げてトナーが存在しうる領域を通過させるとともに前記
受光部に到達させ、前記トナー収容部内トナー残量の有
無を前記受光部での受光の有無によって判断する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るカラープリンタ(以下、プリンタという)に適用した
一実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る
現像装置を搭載したプリンタの概略構成図である。図1
において、1はベルト状の像担持体としての可撓性の感
光体ベルトで、この感光体ベルト1は回動ローラ2、3
の間に架設されていて回動ローラ2、3の駆動により時
計方向に搬送される。4は帯電手段としての帯電部材、
5は露光手段としてのレーザ書き込み系ユニット、6〜
9はそれぞれ特定色の現像剤を収容した複数の現像ユニ
ットである。レーザ書き込み系ユニット5は上面にスリ
ット状の露光用開口部を設けた保持筐体に納められて装
置本体に組み込まれている。また、上記レーザ書き込み
系ユニット5は、図示のものの他に、発光部と収束性光
伝送体とを一体とした光学系なども使用される。上記帯
電部材4、レーザ書き込み5D、感光体用クリーニング
装置15は感光体ベルト1を架設している複数のローラ
の内の1本のローラ2部に設けられている。上記各現像
ユニット6〜9は例えばイエロー、マゼンタ、シアン、
黒の各現像剤をそれぞれ収容するもので、所定の位置で
感光体ベルト1と近接あるいは接触する各現像スリーブ
を備え、感光体ベルト1上の潜像を非接触現像あるいは
接触現像法により顕像化する機能を有している。10
は、転写像担持体としての中間転写ベルトであり、この
中間転写ベルト10は回動ローラ11、12の間に架設
されていて回動ローラの駆動により反時計回りに搬送さ
れる。また、感光体ベルト1と中間転写ベルト10は回
動ローラ3部で接触しており、感光体ベルト1上の第一
回目の顕像が中間転写ベルト10内に設けられたバイア
スローラ13により中間転写ベルト10上に転写され
る。そして、同じようなプロセスを反復することによ
り、第二回目、第三回目、第四回目の顕像が中間転写ベ
ルト10上にそれぞれ重ねられて位置ずれを生じないよ
うに転写される。また、中間転写ベルト10に対して接
離可能な転写ローラ14が設けられている。15は感光
体ベルト1のクリーニング装置、16は中間転写ベルト
10のクリーニング装置で、この中間転写ベルトクリー
ニング装置16のブレード16Aは画像形成中には中間
転写ベルト10の表面より離間した位置に保たれ、画像
転写後のクリーニング時のみ図示のように中間転写ベル
ト10の表面に圧接される。
【0008】上記プリンタによるカラー画像形成のプロ
セスは、次のように行われる。まず、本実施形態におけ
る多色像の形成は、次のような像形成システムにしたが
って行われる。すなわち、オリジナル画像を撮像素子が
走査する図示しないカラー画像データ入力部で得られた
データを、画像データ処理部で演算処理して画像データ
を作成し、これは一旦画像メモリに格納される。次い
で、この画像メモリは記録時に取り出されて記録部であ
るプリンタに入力される。すなわち、このプリンタとは
別体の画像読取り装置から出力される色信号が上記レー
ザ書き込み系ユニット5に入力されると、このレーザ書
き込み系ユニット5において、図示しない半導体レーザ
より発生されたレーザビームが駆動モータ5Aにより回
転されるポリゴンミラー5Bにより回転走査され、fθ
レンズ5Cを経てミラーにより光路を曲げられて、あら
かじめ除電ランプ21により除電され帯電部材4により
一様帯電された感光体ベルト1の周面上に露光され、静
電潜像が形成される。ここで、露光する画像パターンは
所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、
黒に色分解したときの単色の画像パターンである。形成
された各々の静電潜像は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、黒のそれぞれの現像ユニットを備えた回転型現像器
により現像され、顕像化されて単色画像がそれぞれ形成
される。感光体ベルト1上に形成された単色画像は、感
光体ベルト1に接触しながら反時計回りに回転する中間
転写ベルト10上に転写される。そして、感光体ベルト
1上に形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒の単
色画像を、中間転写ベルト10表面に順次重ねあわせ
る。そして、中間転写ベルト10表面に重ね合わされた
イエロー、マゼンタ、シアン、黒の画像は、給紙台17
から給紙ローラ18、レジストローラ19を経て転写部
に搬送された転写紙に、転写ローラ14により転写され
る。そして、転写終了後、この転写紙は定着装置20に
より定着されてフルカラー画像が完成する。なお、中間
転写ベルト10、及び感光体ベルト1はシームレスであ
る。
【0009】図2は、本発明に係る現像装置の斜視図で
ある。符号22Y,22M,22C,22Kはそれぞれ
イエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナーを収納するト
ナーカートリッジであり、また符号23Y,23M,2
3C,23Kはそれぞれトナーカートリッジから補給さ
れたイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナーを収納し
ておくトナーホッパである。現像時には、各色のトナー
カートリッジ、トナーホッパ、上記各現像ユニットが一
体で回転し、開口部25の位置において停止し、感光体
ベルト1上の潜像を現像する。
【0010】また、図3に示すように、上記各トナーカ
ートリッジ22及び現像ユニット26は、トナーの消費
及び寿命により交換することができるようになってい
る。特に、カートリッジ22の着脱は、着脱レバー24
を操作するだけでよいので、ユーザが容易にカートリッ
ジ22を交換できる。なお、図中符号27は現像ローラ
を示している。
【0011】図4、図5は、本実施形態に係るトナーエ
ンド検知手段の概略構成を示す。このトナーエンド検知
手段は、同一の基板32上に取り付けられた発光部(赤
外LED)30と受光部(リモコン用受光素子)31と
にそれぞれ対向しているトナーホッパ23の壁部分35
をトナーホッパ23内側に突出させて中空の発光部対向
凹部28a及び受光部対向凹部28bを形成したトナー
エンド検知部28を有し、少なくとも該一対の中空の凹
部の互いに対向する壁面部には、発光部30からの光に
対して透明な透明部36a,36bを有している。ま
た、発光部対向凹部28aには、発光部30からの光を
発光部対向凹部28aにおける透明部36aに向けて反
射させる反射部37aを形成するとともに、受光部対向
凹部28bには、受光部対向凹部28bにおける透明部
36bを透過してきた光を受光部31に向けて反射させ
る反射部37bを形成している。
【0012】なお、本実施形態では、上記各凹部28
a,28bを、例えばポリカーボネート(以下、PCと
いう)のような透明な材質を用いて構成しているが、少
なくとも上記一対の中空の凹部の互いに対向する壁面
部、すなわち上記透明部36a,36bのみを、透明な
材質を用いて構成しておけばよい。また、図4の例で
は、上記各凹部28a,28bが図中手前側のトナーホ
ッパ23の壁部分35に設けられているが、奥側の面で
あってもよい。
【0013】本実施形態におけるトナーエンド検知は次
のようになされる。図5において、まず、発光部30か
ら発せられた光は、該発光部30に対向する壁部分35
に形成された上記発光部対向凹部28aの反射部37a
で反射して、透明部36aを透過する。ここで、トナー
ホッパ23内のトナー量が所定量以上であると、前記透
明部36aを透過した光は、トナーで遮られるため上記
受光部対向凹部28bの透明部36bに入射せず、受光
部31には到達しない。一方、上記トナー量が所定量以
下であると、前記透明部36aを透過した光はトナーで
遮られることないので、上記受光部対向凹部28bの透
明部36bに入射した後、更に反射部37bで反射して
受光部31で受光される。このように、発光部30から
発せられた光が、トナー量が所定量以下であるときのみ
受光部31で受光されるため、受光部31光が受光され
たか否かを検知することで、トナーエンドであるか否か
を判断することができる。
【0014】また、本実施形態においては、上記発光部
対向凹部28aを、その反射部37aからの光がその透
明部36aに垂直に入射するように構成するとともに、
上記受光部対向凹部28bを、発光部対向凹部28aに
おける透明部36aを通過してきた光が受光部対向凹部
28bにおける透明部36bに垂直に入射するように構
成している。上記図5の例では、発光部30から発せら
れた光が発光部対向凹部28aの反射部37aに入射す
る入射角度、及び受光部対向凹部28bの反射部37b
において受光部31に反射する光の反射角度が、ともに
45度となるように設定している。これにより、発光部
30から発せられた光が各透明部36a,36bを透過
するときの光の透過率が、該各透明部36a,36bに
対して垂直以外の角度で入射する場合に比して高くなる
ので、光量をできるだけ低減させないようにして受光部
31に到達させることができ、受光部31における受光
光量を稼ぐことができる。よって、トナーエンド検知を
より確実に行うことができる。
【0015】また、上記図5において図示されていない
が、上記各凹部28a,28bの反射部37a,37b
におけるトナーと接している面には、他の部分よりも光
反射率の高い部材として、例えば銀色の反射テープが貼
り付けられている。これにより、該反射テープを設けな
い場合に比して高い光反射率で光を反射させ、受光部3
1で受光される受光光量を稼いでいる。なお、上記反射
テープは、上記凹部の内側壁面に貼るよりも、凹部の外
側壁面、すなわちトナーと接している面に貼る方が貼り
やすく、製造工程における作業効率が向上するため、本
実施形態のように上記反射テープを貼り付れば、製造コ
ストを低く抑えることができる。また、上記反射部37
a,37bでは、高い光反射率で光を反射できればよい
ので、上記反射テープに限らず、反射部37a,37b
のみを他の部分よりも光反射率の高い部材を用いて構成
したり、反射部37a,37bにのみ金を蒸着させたり
してもよいが、上記反射テープを貼り付ける方が製造コ
ストを低く抑えることができる。
【0016】ここで、発光部30の光源として、指向角
の広い光源を採用した場合には、図6に示すように、本
来受光部31で受光されるべき光33以外に、発光部3
0及び受光部31が対向しているトナーホッパ23の壁
部分35に入射して肉厚部を伝播し、結果的に受光部3
1で受光される伝播光38が生じてしまう。そして、こ
の光も受光部31で検知されてしまうため、この伝播光
38が検知出力におけるノイズとして現れるため、トナ
ーがあるにもかかわらず無いと誤検知してしまう恐れが
ある。
【0017】そこで、上記図5に示したように、トナー
ホッパ23の壁部分35を、該壁部分35の肉厚部を光
が伝播しない材料として、黒のPCを用いて構成してい
る。これにより、上述したようなトナーエンド検知に不
要な光のうち、上記伝播光38をカットして、この光が
受光部31に受光されないようにしている。これによ
り、トナーエンド検知に不要な光が受光部31で検知さ
れることによるトナーエンドの誤検知を防止することが
できる。
【0018】なお、本実施形態では、上記黒のPCが光
吸収性も発揮するため、上記図6に示したような、上記
壁部分35での反射光34が生じなくなり、この反射光
34が受光部31で検知されることによるトナーエンド
の誤検知も防止することができる。また、上記肉厚部を
光が伝播しない材料として黒のPCを用いているが、こ
のような材料に限るものではない。
【0019】また、上記発光部30と受光部31とにそ
れぞれ対向している上記トナーホッパ23の壁部分を、
発光部30から発せられた光の一部が、前記壁部分のう
ち発光部対向凹部28a及び受光部対向凹部28b以外
の壁部分35で反射したとしても、この反射光34が受
光部31で受光されない方向に反射されるように構成し
てもよい。具体的には、例えば図7に示すように、上記
壁部分35を、符号29で示す中心線に対して対称とな
るように発光部対向凹部28a及び受光部対向凹部28
bを設け、更に、上記基板32の基板面と平行な面と壁
部分35とのなす角度θが、反射光34が受光部31で
受光されない方向に反射されるような角度であるように
上記トナーホッパ23の壁部分を構成し、壁部分35で
反射した反射光34が受光部31で受光されないように
する。これにより、反射光34が受光部31で受光され
ることにより生じるトナーエンドの誤検知を防止するこ
とができる。なお、本実施形態においては、この角度θ
を20度としているが、この角度は装置レイアウト上の
制限や、発光部30の発光強度等によって左右されるの
で、個々の装置に最適な角度に設定することが必要であ
る。
【0020】また、図8に示すように、上記壁部分35
における発光部対向凹部28aと受光部対向凹部28b
との間に、上記壁部分35で反射した反射光34が受光
部31に到達しないような方向に反射させるための、該
反射光34の反射方向を変えるような部材40を設けて
もよい。なお、この部材40はトナーホッパ23の壁部
分35と別体であってもよいが、一体で形成した方が製
造コストを低く抑えることができる。
【0021】また、図9に示すように、発光部30と上
記壁部分35との間、及び受光部31と前記壁部分35
との間に、光の広がりを制限するアパーチャー42,4
3をそれぞれ設けてもよい。これによれば、発光部30
側に設けるアパーチャー42によって、発光部30から
発光部対向凹部28aに向けて発せられる光の広がりを
制限し、上記壁部分35における発光部対向凹部28a
以外の壁部分35で反射する光を遮ることができる。ま
た、受光部31側に設けるアパーチャー43によって、
発光部対向凹部28a及び受光部対向凹部28bを通過
してきた光以外の光、例えば、前記壁部分35での反射
光34などを受光部31で受光される前に遮ることがで
きる。なお、アパーチャー42,43は、発光部30あ
るいは受光部31のうち、どちらか一方に設けておけ
ば、上記反射光34が受光部31に受光されにくくな
り、図9のように双方に設けておけば、上記反射光34
などをより確実に遮ることができる。
【0022】また、図10に示すように、発光部30と
受光部31との間を仕切る遮光部として、例えば上記ト
ナーホッパ23の壁部分35に仕切板44を設けてもよ
い。ただし、本実施形態の現像装置では、仕切板44が
取り付るトナーホッパ23が、現像ユニットとともに回
転するため、仕切板44の長さLは、発光部30及び受
光部31に接触しないように、前記壁部分35と発光部
30あるいは受光部31との距離dよりも短い長さに設
定している。更に、上記基板32上の発光部30近傍に
は、上記仕切板44とは別体で、上記遮光部として遮光
部材45を設けている。これにより、発光部30から発
せられ、上記壁部分35で反射した光は上記仕切板44
で遮られ、受光部31へ直接到達する光は上記遮光部材
45で遮られるので、検知に不要な光が受光部31で受
光されにくくなり、トナーエンド状態でないにもかかわ
らずトナーエンドであると誤検知してしまうことをより
確実に防止することができる。
【0023】なお、上記仕切板44も上記壁部分35と
別部材で構成してもよいが、該壁部分35と一体で構成
すれば、製造コストを低く抑えることができる。また、
上記仕切板44とは別体で設けられる遮光部材45は、
上記位置に限らず、少なくとも発光部30あるいは受光
部31のどちらか一方に配設されていれば受光部31へ
直接到達する光を遮ることができる。
【0024】ここで、上記トナーエンド検知は、現像を
行う所定の現像位置まで現像ユニットを回転させ、該所
定の現像位置で停止させた状態で現像中の現像ユニット
に対してなされる。このため、該所定の現像位置で停止
させた状態において、例えば図11に示すように、上記
凹部28a,28bの各透過部36a,36bが鉛直方
向に並んで配設されていると、現像によってトナーホッ
パ23内のトナーが消費され、トナーエンド状態になっ
たときに、図12に示すように、重力方向の下部側に位
置する透過部36bにトナーが残留してしまうことがあ
る。透過部にこのようなトナーが残留してしまうと、ト
ナーホッパ23内にトナーが存在しないにもかかわら
ず、まだ存在していると判断され、トナーエンドの誤検
知につながってしまう。よって、トナーエンド検知の際
にトナーが残留しないような態様で、透過部36a,3
6bの各面を対向配置する必要がある。具体的には、例
えば、上記図4に示したように、前記透過部36a,3
6bの各面が重力方向に対して平行になるように配設す
ることが望ましい。
【0025】図13は、本実施形態に係るトナーエンド
検知で用いられるタイミング信号のうち、現像ユニット
の回転タイミング、現像タイミング、発光部の点滅タイ
ミング及び受光部の出力信号の出力タイミングを示すタ
イミングチャートである。現像ユニットは、図示しない
ステッピングモータに送られる駆動パルスによって回転
し、この回転が止まって現像を開始すると同時にトナー
エンド検知が行われる。発光部30からの光は、基本周
波数38kHzのパルス発光を600μsの間隔でON
/OFFを繰り返す、いわゆるバースト発光である。ま
た、一回のトナーエンド検知で、ON/OFFの動作を
20回繰り返すようになっている。図示の例では、受光
部31からの出力信号は、非点灯時、あるいは発光部3
0からの光を受光しない状態においてHレベルであり、
発光部30からのバースト点滅光を受光するとLレベル
の信号を出力するようになっている。そして、受光部3
1でL/Hの変化を20回検知したときに、トナーエン
ド状態であると判断する。
【0026】図14は、上記トナーエンド検知を行うた
めの信号処理手段の一例である。CPU47とROM4
8、RAM49及びI/O51が図中白抜き矢印で示し
たアドレスバス及びデータバスで接続されており、方形
波発振回路56からCPU47へ、所定周期のクロック
が供給されている。また、方形波発振回路56で発生さ
せた信号は発光部30を点滅させるためのタイミング信
号としても用いられる。そしてこの信号を分周器1(5
7)で38kHzのパルス信号を生成するとともに、分
周器2(58)で1.2msの周期のパルス信号を生成
し、これらの信号をANDゲート60で加算して得られ
た信号をLEDドライバ61に供給し、符号51で示す
I/Oの制御信号によって発光部30のLED62を2
0回バースト点滅させている。そして、トナーホッパ2
3内がトナーエンドである状態では、LED62の光が
発光部対向凹部28aの透明部36aから受光部対向凹
部28bの透明部36bへ入射するので、受光部対向凹
部28bの反射部37bで反射されて受光部31のフォ
トダイオード64に到達する。そして、この信号をアン
プ65で増幅し、コンデンサ66,68で信号成分のみ
を通過させ、リミッタ67で通過後の信号の振幅を制限
する。更に、バンドパスフィルタ69により38kHz
のパルス信号のみを通過させた後、復調器70で復調
し、積分器71で積分し、比較器72によってこの信号
と上記Hレベルの信号とを比較し、得られた信号をカウ
ンタ75でカウントする。そして、このカウンタ75の
カウント数が20であれば、CPU47はトナーエンド
状態であると判断し、トナーエンド表示部52にトナー
エンドとなった旨を表示させ、ユーザに対してトナーエ
ンドとなった色のトナーカートリッジの交換を促す。
【0027】図15は、本実施形態に係るCPU47
が、トナーエンド検知を開始してから上記トナーホッパ
内がトナーエンドであるか否かを判定するまでのフロー
チャートである。まず、現像ユニットが現像位置で停止
し、現像を開始すると、CPU47は、発光部30のL
ED62を点滅させる(ステップS1)。そして、LE
D62が20回バースト点滅したか否かを判定する(ス
テップS2)。ここで20回バースト点滅していなけれ
ば20回点滅するまで、この判定を継続する。そして2
0回バースト点滅したと判定されると、次に、上記信号
処理手段のカウンタ75のカウント数Nを読む(ステッ
プS3)。次に、この値が20であるか否かを判定する
(ステップS4)。ここでカウント数Nが20であれば
その色のトナーエンド表示部52にトナーエンドとなっ
た旨を表示させ、20でなければメインルーチンに戻る
(ステップS5)。そして、トナーエンド表示に基づい
て、トナーカートリッジが交換されたか否かを判定する
(ステップS6)。このステップにおいては、トナーカ
ートリッジが交換されるまで上記トナーエンド表示部5
2にトナーエンドとなった旨を表示させたままにしてお
き、交換されたらトナーエンド表示を消灯して(ステッ
プS7)メインルーチンに戻る。
【0028】以上の実施形態によれば、トナー残量の有
無を検知できる低コストのトナーエンド検知手段を備え
た現像装置を提供することができる。また、トナーホッ
パ23の外側に配設された発光部30及び受光部31で
トナー残量の有無を検知するので、トナーホッパ23の
内側に前記発光部30及び受光部31を有する装置に比
して、トナーホッパ23を容易に交換することができる
という利点がある。
【0029】
【発明の効果】請求項1乃至2の発明によれば、発光部
から発せられた光を、発光部対向凹部及び受光部対向凹
部にそれぞれ設けられた反射部で曲げて、トナーが存在
しうる領域を通過させるとともに前記受光部に到達させ
トナー収容部内のトナー残量の有無を受光部での受光の
有無によって判断するために、発光部と受光部とにそれ
ぞれ対向しているトナー収容部の壁部分を前記トナー収
容部内側に突出させて、中空の発光部対向凹部及び受光
部対向凹部を形成しているので、前記一対の凹部に相当
する部分に光ファイバーのような高価な材料を用いるこ
となく、低コストで装置を製造することができるという
優れた効果がある
【0030】更に、上記発光部から発せられた光の一部
が、上記トナー収容部の壁部分のうち上記発光部対向凹
部及び受光部対向凹部以外の壁部分で反射したとして
も、この反射光が上記受光部で受光されない方向に反射
されるので、前記反射光が前記受光部で受光されること
により生じるトナー残量の誤検知を防止することができ
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面
図。
【図2】同現像装置の概略構成を示す斜視図。
【図3】現像ユニットからトナーカートリッジを取外し
た状態を示す説明図。
【図4】トナーホッパの壁部分に設けられたトナーエン
ド検知部を示す説明図。
【図5】本実施形態に係るトナーエンド検知手段の概略
構成図。
【図6】発光部30の光源として、指向角の広い光源を
採用した場合に、受光部へ到達するまでに取りうる主な
伝播経路を示す説明図。
【図7】発光部及び受光部を有する基板面と平行な面と
トナーホッパの壁部分とのなす角度θが、反射光が受光
部で受光されない反射角度で反射されるような角度であ
るように前記壁部分を構成した例を示す説明図。
【図8】トナーホッパの壁部分に、該壁部分で反射した
反射光が受光部で受光されないように、反射光の反射方
向を変えるような部材を設けた例を示す説明図。
【図9】発光部と壁部分との間、及び受光部と壁部分と
の間に、光の広がりを制限するアパーチャーをそれぞれ
設けた例を示す説明図。
【図10】発光部と受光部との間を仕切る遮光部材とし
ての仕切板をトナーホッパの壁部分に設けた例を示す説
明図。
【図11】透過部にトナーが残留しやすくなる発光部対
向凹部及び受光部対向凹部の配設位置の一例を示す説明
図。
【図12】重力方向下部側に位置する透過部上にトナー
が残留した状態を示す説明図。
【図13】現像ユニットの回転タイミング、現像タイミ
ング、発光部の点滅タイミング及び受光部の出力信号の
出力タイミングを示すタイミングチャート。
【図14】トナーエンド検知における信号処理手段の概
略構成図。
【図15】トナーエンド検知を開始してからCPUがト
ナーエンドを判定するまでの処理を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】 22 トナーカートリッジ 23 トナーホッパ 24 カートリッジ着脱レバー 25 現像ユニット開口部 26 現像器ユニット 28 トナーエンド検知部 28a 発光部対向凹部 28b 受光部対向凹部 30 発光部 31 受光部 32 発光部と受光部とが取り付けられている基板 35 発光部と受光部とにそれぞれ対向しているト
ナーホッパの壁部分 36a 発光部対向凹部の透明部 36b 受光部対向凹部の透明部 37a 発光部対向凹部の反射部 37b 受光部対向凹部の反射部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−250514(JP,A) 特開 昭55−6352(JP,A) 特開 平7−199638(JP,A) 特開 昭63−250667(JP,A) 特開 平4−34343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 114 G03G 15/01 113

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成された静電潜像を可視像
    化する現像器と、 該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、 発光部及び受光部を有し、前記トナー収容部内のトナー
    残量を検知するトナー残量検知手段と、を備えた現像装
    置において、 前記発光部と受光部とにそれぞれ対向している前記トナ
    ー収容部の壁部分を前記トナー収容部内側に突出させて
    中空の発光部対向凹部及び受光部対向凹部を形成し、該
    一対の中空の凹部の互いに対向する壁面部に発光部から
    の光に対して透明な透明部を形成し、前記発光部対向凹
    部に、該発光部からの光を該発光部対向凹部における前
    記透明部に向けて反射させる反射部を形成するととも
    に、前記受光部対向凹部に、前記光部対向凹部におけ
    る前記透明部を透過してきた光を前記受光部に向けて反
    射させる反射部を形成し 前記発光部と受光部とにそれぞれ対向している前記トナ
    ー収容部の壁部分を、前記発光部から発せられた光の一
    部が、前記壁部分のうち前記発光部対向凹部及び受光部
    対向凹部以外の壁部分で反射したとしても、この反射光
    が前記受光部で受光されない方向に反射されるように構
    成し たことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に形成された静電潜像を現像装
    置で現像する画像形成装置において、 前記現像装置として請求項1の現像装置を用いることを
    特徴とする画像形成装置。
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