JP3393541B2 - 臨床検査装置 - Google Patents

臨床検査装置

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JP3393541B2 JP21154794A JP21154794A JP3393541B2 JP 3393541 B2 JP3393541 B2 JP 3393541B2 JP 21154794 A JP21154794 A JP 21154794A JP 21154794 A JP21154794 A JP 21154794A JP 3393541 B2 JP3393541 B2 JP 3393541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、臨床検査するべき試
料を検体容器に収容し、その検体容器を搬送装置で搬送
して、分析装置あるいは標本作製装置に順次供給する臨
床検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような臨床検査装置においては、
血液や尿等の検査試料を試験管のような検体容器に収容
し、その検体容器を検体ラックと呼ばれる架台に複数個
装着する。そして、多項目自動血球分析装置のような第
1の装置で分析を行った後、検体ラックを、自動塗抹標
本作製装置のような第2の装置まで搬送装置で移送す
る。このような装置では、検体ラックを一時的に停止さ
せるストッパなどの動作を、通常、圧縮空気を用いた空
気駆動で行うようにしており、コンプレッサを備えた空
圧源から駆動用の圧縮空気を得て、このような空気圧動
作を行う。
【0003】そして、従来においては、第1の装置、第
2の装置、搬送装置のそれぞれに専用の空圧源を設けた
り、あるいは第1の装置と第2の装置とのいずれか一方
の装置の空圧源を搬送装置の空圧源と兼用したりしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の臨床検査装置においては、第1の装置、第2の
装置、搬送装置のそれぞれに専用の空圧源を設けた場合
には、コスト高になり、またシステム全体が大きくな
る。そして、搬送装置の空圧源が故障した時には、第1
の装置と第2の装置が使用可能な状態であっても、シス
テム全体として停止状態となり、検体資料の処理が行え
なくなってしまう、という問題があった。
【0005】また、第1の装置と第2の装置とのいずれ
か一方の装置の空圧源を搬送装置の空圧源と兼用するよ
うにした場合には、搬送装置に対して、一方の装置から
のみ圧縮空気を供給することになるため、一方の装置が
ダウンすると(一方の装置の空圧源が故障したり、一方
の装置の電源が切れたりすると)、搬送装置が動作しな
くなり、他方の装置だけで検体を処理する必要がある場
合でも、検体の処理ができなくなってしまう、という問
題があった。このように、従来の臨床検査装置において
は、いずれの場合であっても効率の良いシステム運営が
できない、という問題があった。
【0006】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたもので、複数の装置のどの装置からでも搬送装置に
対して駆動用の圧縮空気を供給できるようにし、搬送装
置に圧縮空気を供給中の装置が故障/停止した場合で
も、システム全体が停止しないようにして、エネルギー
源を効率的に活用するようにした臨床検査装置を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、検
体容器を装着するための検体ラックを搬送する搬送手段
と、搬送手段によって搬送される検体試料に対して順次
処置を実施する複数の装置と、上記各装置にそれぞれ設
けられ、各装置の搬送手段をそれぞれ駆動するための駆
動エネルギーを出力する駆動源と、上記各駆動源又は上
記各装置の駆動状態を検知する検知手段と、各駆動源か
ら出力される駆動エネルギーを切り換えて搬送手段に供
給する切換手段と、検知手段からの検知信号に基づき、
搬送手段に駆動エネルギーを供給中の駆動源から駆動エ
ネルギーが出力されなくなったときには、他の駆動源か
ら出力された駆動エネルギーを搬送手段に供給するよ
う、切換手段を制御する制御手段を備えてなる臨床検査
装置である。
【0008】この構成によれば、複数の装置の駆動源が
それぞれ動作しているときには、搬送手段へは、いずれ
か一つの駆動源から駆動エネルギーを供給する。そし
て、搬送手段に駆動エネルギーを供給中の駆動源が停止
したときには、搬送手段へは、他の駆動源から駆動エネ
ルギーを供給して、搬送手段が動作できるようにする。
【0009】なお、全ての駆動源が停止しているときに
は、搬送手段へ駆動エネルギーを供給することはできな
いが、その場合には搬送手段を動作させる必要がないの
で臨床検査装置として何ら問題は生じない。
【0010】上記構成においては、駆動源として電源や
空圧源が考えられるが、駆動源が空圧源であり、駆動エ
ネルギーが圧縮空気エネルギーであることが好ましい。
また、上記した複数の装置を第1の装置と第2の装置と
の2つの装置から構成し、第1の装置を多項目血球分析
装置とし、第2の装置を塗抹標本作製装置としてもよ
い。
【0011】その場合には、第1の装置の駆動源が停止
したときには、搬送手段へは第2の装置の駆動源から駆
動エネルギーを供給して、第2の装置と搬送手段とが動
作できるようにする。また、第2の装置の駆動源が停止
したときには、搬送手段へは第1の装置の駆動源から駆
動エネルギーを供給して、第1の装置と搬送手段とが動
作できるようにする。
【0012】第1の装置と第2の装置に加えて、さらに
第3、第4、……の装置を設け、搬送手段へは、いずれ
かの駆動源から駆動エネルギーを供給するようにするこ
ともできる。検知手段としては、例えば装置の電源が入
っているか否かの検知を行うものや、空気圧の圧力検知
を行うものが使用できる。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
【0014】図1はこの発明による臨床検査装置を自動
血液検査システムに適用した一実施例の全体を示す斜視
図である。この図において、1は赤血球、白血球、血小
板数等を測定する多項目自動血球分析装置、2はスライ
ドガラス上に塗抹標本を作成する自動塗抹標本作製装
置、3は検体容器の装着された検体ラックを搬送する搬
送装置である。搬送装置3は、第1搬送ユニット4、第
2搬送ユニット5、第3搬送ユニット6から構成されて
いる。
【0015】7は多項目自動血球分析装置1に設けられ
た空圧源、8は自動塗抹標本作製装置2に設けられた空
圧源である。空圧源7及び空圧源8は、それぞれコンプ
レッサを有しており、圧縮空気を生成し、これを駆動エ
ネルギーとして多項目自動血球分析装置1と自動塗抹標
本作製装置2にそれぞれ供給する。
【0016】多項目自動血球分析装置1は、検体容器の
装着された検体ラックを移送して、検体容器に収容され
た試料に対して血球の分析を行う。自動塗抹標本作製装
置2は、検体容器の装着された検体ラックを移送して、
検体容器に収容された試料に対して塗抹標本の作製を行
う。9はデータ処理装置であり、多項目自動血球分析装
置1からの測定データを処理し、管理するものである。
10は表示装置である。
【0017】検体容器には、例えばバーコードの印刷さ
れたバーコードラベルが貼付されており、その場合に
は、多項目自動血球分析装置1と自動塗抹標本作製装置
2には、それぞれバーコードリーダーが備えられてい
る。
【0018】これにより、多項目自動血球分析装置1と
自動塗抹標本作製装置2のバーコードリーダーで、それ
ぞれ検体容器のバーコードを読み取り、全検体に対し
て、あるいは異常検体に対して、塗抹標本を作成する。
さらに、その際に多項目自動血球分析装置1の測定デー
タに基づき、検体毎に最適な条件で塗抹標本を作成する
ようになっている。
【0019】図2は検体容器の装着された検体ラックの
詳細説明図であり、この図に示すように、検体容器11
は、検体ラック12に装着されて搬送される。検体容器
11にはゴムキャップが設けられていてもよい。
【0020】図3は本発明による自動血液検査システム
の構成と検体ラックの移送状態を示す説明図である。こ
の図において、21は検体ラック12のスタート部、2
2は第1搬送ユニット4に設けられた試料攪拌吸引部で
ある。試料攪拌吸引部22は、検体容器11に収容され
た試料を順次攪拌・吸引する。この試料攪拌吸引部22
については、実開平3−74359号公報に記載のもの
を参考にすることができる。
【0021】23は第2搬送ユニット5の移送部、24
は検体ラック12をストックするストック部、25は検
体容器11を回転させる検体容器回転部である。検体容
器回転部25については、本出願人の出願した特願平5
−203467号のものを参考にすることができる。
【0022】26は自動塗抹標本作製装置2に設けられ
た試料攪拌吸引部であり、検体容器11に収容された試
料を順次攪拌・吸引する。試料攪拌吸引部26について
は、特開昭63−187158号公報に記載のものを参
考にすることができる。検体容器11の装着された検体
ラック12は、図中矢印の方向に沿って搬送される。
【0023】図4は本発明による自動血液検査システム
のシステム構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、第1搬送ユニット4、第2搬送ユニット5およ
び第3搬送ユニット6には、それぞれ制御部31、セン
サ部32、電気で駆動する電気動作部33および空気圧
で駆動する空気圧動作部34が設けられている。これら
の各ユニットでは、制御部31は、センサ部32で各部
の動作を検知して、電気動作部33と空気圧動作部34
とを制御するようになっている。
【0024】多項目自動血球分析装置1には、分析用の
制御を行う制御部35が設けられており、第1搬送ユニ
ット4の制御部31に接続されている。また、自動塗抹
標本作製装置2には標本作製用の制御を行う制御部36
が設けられており、第3搬送ユニット6の制御部31に
接続されている。
【0025】多項目自動血球分析装置1の空圧源7の駆
動状態は、制御部35に接続された圧力センサによって
検知され、自動塗抹標本作製装置2の空圧源8の駆動状
態は、制御部36に接続された圧力センサによって検知
される。また、検体ラック12の移動状態は、第2搬送
ユニット5のセンサ部32によって検知される。
【0026】第1搬送ユニット4の空気圧動作部34と
しては、試料攪拌吸引部22などが含まれる。第3搬送
ユニット6の空気圧動作部34としては、検体容器回転
部25などが含まれる。また、第2搬送ユニット5の空
気圧動作部34としては、検体ラック12の動きを止め
るストッパとして動作するエアシリンダなどが含まれ
る。
【0027】第1搬送ユニット4および第2搬送ユニッ
ト5の制御部31は、第3搬送ユニット6の制御部31
に接続されており、その制御部31によって搬送装置3
の制御が行われるようになっている。
【0028】図5は空圧源から出される圧縮空気の供給
路を示す説明図である。この図に示すように、第1搬送
ユニット4の空気圧動作部34は、多項目自動血球分析
装置1と圧縮空気供給路(チューブ)により接続されて
おり、多項目自動血球分析装置1を介して空圧源7から
圧縮空気の供給を常時受けられるようになっている。ま
た、第3搬送ユニット6の空気圧動作部34は、自動塗
抹標本作製装置2と圧縮空気供給路(チューブ)により
接続されており、自動塗抹標本作製装置2を介して空圧
源8から圧縮空気の供給を常時受けられるようになって
いる。さらに、第2搬送ユニット5の空気圧動作部34
には、電磁弁40を介して、空圧源7と空圧源8のいず
れか一方から圧縮空気が供給されるようになっている。
図中矢印は圧縮空気の供給される方向を示している。
【0029】電磁弁40は、第2搬送ユニット5の制御
部31によって切り換えられるようになっており、通常
状態では、自動塗抹標本作製装置2の空圧源8から第2
搬送ユニット5の空気圧動作部34に、圧縮空気が供給
されるような接続状態となっている。
【0030】そして、自動塗抹標本作製装置2が故障し
た場合、あるいは自動塗抹標本作製装置2の電源が切ら
れた場合、もしくは空圧源8が故障したような場合(こ
れらの場合には、自動塗抹標本作製装置2の空圧源8か
ら圧縮空気は供給されない)、その情報は自動塗抹標本
作製装置2の制御部36から第3搬送ユニット6の制御
部31を経て、第2搬送ユニット5の制御部31へ送ら
れる。そして、制御部31は、電磁弁40の接続状態を
切り換えて、多項目自動血球分析装置1の空圧源7から
第2搬送ユニット5の空気圧動作部34に圧縮空気が供
給されるようにする。
【0031】この接続に関しては、逆に、通常状態で、
多項目自動血球分析装置1の空圧源7から第2搬送ユニ
ット5の空気圧動作部34に圧縮空気が供給されるよう
になっていてもよく、この場合には、多項目自動血球分
析装置1の空圧源7から圧縮空気が供給されなくなった
ことを検知し、自動塗抹標本作製装置2の空圧源8から
第2搬送ユニット5の空気圧動作部34に圧縮空気が供
給されるように、電磁弁40の接続を切り換える。
【0032】図6は搬送装置の詳細構成を示す説明図で
ある。この図において、41,42,43,44は検体
ラック12の有無をそれぞれ検出する発光部と受光部か
らなるセンサである。45,46,47,48は各セン
サ41,42,43,44から得られた結果をそれぞれ
表示するLCDからなる表示ランプである。
【0033】49,50,51,52は検体ラック12
を停止させるストッパの役割をするエアーシリンダであ
り、圧縮空気によってピストンを突出させることにより
検体ラック12を停止させる。53,54,55,56
は各エアーシリンダ49,50,51,52に圧縮空気
を送るための電磁弁である。
【0034】検体ラック12を移送する移送部23は、
ベルトコンベアで形成されている。図中の斜線は検体ラ
ック12を示しており、スタート部21には最大10個
の検体ラック12をセットすることができる。検体ラッ
ク12は、図中の矢印の方向に沿って搬送される。
【0035】移送部23に4つ設けられているエアーシ
リンダ49,50,51,52は、それぞれ検体ラック
12を1つずつ待機させ、合計4つまで待機させる(プ
ールする)機能を有している。
【0036】すなわち、検体ラック12が、試料攪拌吸
引部22や検体容器回転部25の位置にいる場合には、
1検体ラック毎に所定の処理が行われる。しかし、検体
ラック12が移送部23にある場合に、例えば、検体容
器回転部25の位置に検体ラック12があると、移送部
23にある検体ラック12は、前へ進ませることはでき
ない。したがって、この検体ラック12を移送部23で
待機させる必要がある。
【0037】そこで、最前のエアーシリンダ52のピス
トンを突出させて、待機位置Aで検体ラック12を停止
させる。そして、前方が空けば、エアーシリンダ52の
ピストンを引込めて検体ラック12が移動できるように
する。前方に検体ラック12がなければ、エアーシリン
ダ49,50,51,52は動作させる必要はなく、検
体ラック12は停止することなく流れる。
【0038】また、試薬切れやエラーのために、自動塗
抹標本作製装置2での処理が一時的にストップした場合
には、その復帰に時間がかかることがある。そこで、複
数の検体ラック12を待機できるようにしておけば、多
項目自動血球分析装置1での処理を止めずにすむ。この
場合、もし、待機位置Aに検体ラック12が停止してい
れば、その1段後のエアーシリンダ51を動作させて、
次の検体ラック12を待機位置Bで待機させる。
【0039】このように、前方に検体ラック12があれ
ば、順次、次の段の待機位置C、あるいは待機位置Dに
検体ラック12を停止させて待機させる。これにより、
最大4つの検体ラック12を移送部23に一時的にプー
ルさせることができる。
【0040】この場合、複数の検体ラックをプールする
だけであれば、ストッパとしては最前のエアーシリンダ
52だけで十分である。しかしながら、そのエアーシリ
ンダ52で複数の検体ラック12を止めるようにした場
合には、検体ラック12が互いに接した状態、つまり連
結状態で停止することになり、次に検体ラック12を移
動させるときに、先頭の検体ラック12だけを先に進め
るのが困難となる。
【0041】また、何らかの理由で検体ラック12の1
つを取り出した場合、検体ラック12が連結状態であれ
ば元の位置に戻しにくいが、検体ラック12同士が離れ
て停止していれば、元の位置に戻しやすい。
【0042】このような理由から、エアーシリンダ4
9,50,51,52を4個所に配置して、各待機位置
A,B,C,Dで検体ラック12を分離状態で待機させ
るようにしている。
【0043】また、各待機位置A,B,C,Dには、セ
ンサ41,42,43,44と、表示ランプ45,4
6,47,48が設けられており、もし待機中の検体ラ
ック12が何らかの理由で取り出された場合には、検体
ラック12が対応する待機位置に無いことが表示され
る。したがって、返却されるべき位置が表示されること
になるので、使用者は、表示ランプ45,46,47,
48の表示された待機位置に検体ラック12を戻すこと
ができる。なお、検体ラック12の待機数は仕様に応じ
て増減可能である。
【0044】搬送装置3には、通常状態では、電磁弁4
0を介して、自動塗抹標本作製装置2の空圧源8から圧
縮空気が供給されている。そして、自動塗抹標本作製装
置2の空圧源8から圧縮空気が供給されなくなった場合
には、第2搬送ユニット5の制御部31の働きにより電
磁弁40が切り換わり、多項目自動血球分析装置1の空
圧源7から搬送装置3に圧縮空気が供給されるようにな
る。通常状態で多項目自動血球分析装置1の電源が切ら
れた場合には、電磁弁40はそのままであり、通常どう
り、自動塗抹標本作製装置2の空圧源8から搬送装置3
に圧縮空気が供給される。
【0045】なお、この場合、多項目自動血球分析装置
1の空圧源7と自動塗抹標本作製装置2の空圧源8との
両方が停止したときには、搬送装置3に対して圧縮空気
を供給できなくなるが、その場合には搬送装置3を動作
させる必要がないので、自動血液検査システムとして何
ら問題は生じない。
【0046】このようにして、搬送装置3に空圧源を設
けず、搬送装置3に対して、自動塗抹標本作製装置2の
空圧源8と多項目自動血球分析装置1の空圧源7とのい
ずれか一方から選択的に圧縮空気を供給することによ
り、一方の空圧源が停止した場合、あるいは故障した場
合でも、システム全体を停止させずに、血液検査をスム
ーズに実施することが可能となる。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、各装置の駆動源がそ
れぞれ動作しているときには、搬送手段へは、いずれか
一つの駆動源から駆動エネルギーを供給し、搬送手段に
駆動エネルギーを供給中の駆動源が停止したときには
(あるいは意図的に停止させたときには)、搬送手段へ
は、他の駆動源から駆動エネルギーを供給するようにし
たので、いずれか一つの駆動源が動作可能状態にあれ
ば、搬送手段を動作させることができる。したがって、
各装置を搬送機能を持った単体として扱うことができ
る。また、トラブルが生じた場合でも、トラブルのない
装置だけで使用することが可能となる。要するに効率の
良いシステム運営ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による臨床検査装置を自動血液検査シ
ステムに適用した一実施例の全体を示す斜視図である。
【図2】検体容器の装着された検体ラックの詳細説明図
である。
【図3】本発明による自動血液検査システムの構成と検
体ラックの移送状態を示す説明図である。
【図4】本発明による自動血液検査システムのシステム
構成を示すブロック図である。
【図5】空圧源から出される圧縮空気の供給路を示す説
明図である。
【図6】搬送装置の詳細構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 多項目自動血球分析装置 2 自動塗抹標本作製装置 3 搬送装置 4 第1搬送ユニット 5 第2搬送ユニット 6 第3搬送ユニット 7,8 空圧源 9 データ処理装置 10 表示装置 11 検体容器 12 検体ラック 21 スタート部 22,26 試料攪拌吸引部 23 移送部 24 ストック部 25 検体容器回転部 31,35,36 制御部 32 センサ部 33 電気動作部 34 空気圧動作部 40,53,54,55,56 電磁弁 41,42,43,44 センサ 45,46,47,48 表示ランプ 49,50,51,52 エアーシリンダ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体容器を装着するための検体ラックを
    搬送する搬送手段と、 搬送手段によって搬送される検体試料に対して順次処置
    を実施する複数の装置と、 上記各装置にそれぞれ設けられ、各装置の搬送手段をそ
    れぞれ駆動するための駆動エネルギーを出力する駆動源
    と、 上記各駆動源又は上記各装置の駆動状態を検知する検知
    手段と、 各駆動源から出力される駆動エネルギーを切り換えて搬
    送手段に供給する切換手段と、 検知手段からの検知信号に基づき、搬送手段に駆動エネ
    ルギーを供給中の駆動源から駆動エネルギーが出力され
    なくなったときには、他の駆動源から出力された駆動エ
    ネルギーを搬送手段に供給するよう、切換手段を制御す
    る制御手段を備えてなる臨床検査装置。
  2. 【請求項2】 駆動源が空圧源であり、駆動エネルギー
    が圧縮空気エネルギーである請求項1記載の臨床検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の装置が第1の装置と第2の装
    置からなり、第1の装置が多項目血球分析装置であり、
    第2の装置が塗抹標本作製装置である請求項1記載の臨
    床検査装置。
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