JP3393030B2 - 車両の走行抵抗検出装置 - Google Patents

車両の走行抵抗検出装置

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JP3393030B2
JP3393030B2 JP06123197A JP6123197A JP3393030B2 JP 3393030 B2 JP3393030 B2 JP 3393030B2 JP 06123197 A JP06123197 A JP 06123197A JP 6123197 A JP6123197 A JP 6123197A JP 3393030 B2 JP3393030 B2 JP 3393030B2
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正伸 堀口
秀樹 関口
彰 池田
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株式会社日立ユニシアオートモティブ
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の走行抵抗検出
装置に関し、特に、機関負荷に基づく走行抵抗の推定精
度を維持するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機の変速制御では、スロ
ットル開度と車速とに応じて予め変速段を設定した変速
マップを参照して変速段を決定する方式が一般的であ
る。しかしながら、上記のようにして変速段を決定する
構成では、走行抵抗変化が考慮されないため、例えば登
坂路走行時にはコーナー進入時にアクセルから足を離す
ことによって不必要なアップシフトが行われたり、降坂
時には最高速段が選択されることによってエンジンブレ
ーキを作用させることができずにフットブレーキの負担
が増大してしまうなどの問題が発生する。
【0003】そこで、例えば特公平4−4351号公報
に開示される装置では、スロットル弁開度と機関回転速
度とに基づいて機関の発生トルクを算出し、該算出した
トルクと車両加速度,車両重量とに基づいて車両の走行
抵抗(勾配抵抗)を算出し、該走行抵抗と変速段に応じ
て予め設定された設定値とを比較することで、降坂時に
おいて所望の加速度(エンジンブレーキ)が得られるよ
うに変速段を決定する構成としてある。
【0004】また、特開平5−71623号公報には、
機関負荷が急変すると走行抵抗(駆動力)の推定精度が
悪化することから、機関負荷の急変時には走行抵抗の推
定を中止し、これに伴って変速特性の変更を中止するよ
う構成した変速制御装置の開示がある。具体的には、ス
ロットル開度の変化量の絶対値と所定値とを比較し、前
記変化量の絶対値が所定値以上であるときには、一定時
間だけ走行抵抗の推定及び変速特性の変更を中止する構
成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばスロ
ットルを中間開度から全閉にまで急操作したときには、
全閉から全開にまで急操作した場合に比べて推定精度が
早い時期に回復し、また、例えばスロットルを全閉から
全開まで急激に開けて直ちに全閉に戻す操作を行ったよ
うな場合には、全閉から全開まで急激に開いて全開に保
持する場合よりも、短い時間内で十分な精度での走行抵
抗の推定が行えるようになる。
【0006】しかしながら、上記特開平5−71623
号公報に開示される方法では、機関負荷の急変が判別さ
れたときに常に一定時間だけ走行抵抗の推定を中止する
構成であったため、必要以上に中止時間が長くなる場合
があり、走行抵抗を用いた制御の応答性を悪化させる可
能性があるという問題があった。本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、機関負荷に基づく走行抵抗
(駆動力)の推定精度の悪化によって不適切に変速特性
等が変更されることを確実に回避しつつ、必要以上に走
行抵抗の推定制御が中止されることを防止できるように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、少なくとも機関負荷を含むパラメータに基づい
て車両の走行抵抗相当値を演算する車両の走行抵抗検出
装置において、前記機関負荷が急変しているか否かを判
別し、機関負荷の急変時には前記走行抵抗相当値の演算
を所定の中止時間だけ中止するよう構成すると共に、急
変前の機関負荷に応じて前記中止時間を変更するよう構
成した。
【0008】かかる構成によると、機関負荷の急変が判
別されると、走行抵抗の推定を所定の中止時間だけ中止
し、大きな誤差を有する走行抵抗の演算が回避される
が、前記走行抵抗の推定を中止する時間(中止時間)は
一定ではなく、機関負荷が急変する前の機関負荷の状態
に応じて変更される。これにより、例えば機関負荷を全
負荷まで増大させるときに、中間負荷から増大させる場
合と、低負荷から増大させる場合とで異なる中止時間を
設定でき、一般に推定精度の回復が早い中間負荷からの
増大時に中止時間を短くすることが可能となる。
【0009】尚、走行抵抗相当値の推定演算の中止に
は、走行抵抗相当値の演算処理自体を実行しないことの
他、走行抵抗相当値の推定値を中止直前の値にホールド
したり、演算された走行抵抗相当値を変速制御等に用い
ないようにすることを含み、更に、演算された走行抵抗
相当値を加重平均して用いる構成の場合には、前記加重
平均における重み付けを変更して最新演算値の影響度を
減少させることなども含むものとする。
【0010】また、機関負荷は、スロットル開度等で代
表させることができる。請求項2記載の発明では、機関
負荷が急変しているか否かを判別し、機関負荷の急変時
には前記走行抵抗相当値の演算を所定の中止時間だけ中
止するよう構成すると共に、急変前の機関負荷と最新の
機関負荷とに応じて前記中止時間を変更するよう構成し
た。
【0011】かかる構成によると、急変前の機関負荷と
最新の機関負荷(急変終了後の機関負荷)とから、機関
負荷を急変させる操作(スロットル開閉操作)が行われ
てから機関負荷を戻すような操作が行われたか否かを判
断でき、例えば同じスロットル全閉状態からの開操作時
であっても、開操作された最大開度で保持されている
か、開操作後に全閉に戻すような操作が行われたかで、
異なる中止時間が設定されることになる。一般には、戻
し操作が行われた方が短い時間で推定精度が回復するの
で、急変前の機関負荷と最新の機関負荷(急変終了後の
機関負荷)とが近いときほど中止時間を短くすると良
い。
【0012】請求項3記載の発明では、機関負荷が急変
しているか否かを判別し、機関負荷の急変時には前記走
行抵抗相当値の演算を所定の中止時間だけ中止する構成
であって、急変前の機関負荷に応じて第1の中止時間を
設定すると共に、前記急変前の機関負荷と最新の機関負
荷とに応じて第2の中止時間を設定し、該第1の中止時
間と第2の中止時間との比較に基づいて前記演算を中止
させるよう構成した。
【0013】かかる構成によると、機関負荷を急変させ
る操作に基づく第1の中止時間と、急変操作後の戻し操
作に基づく第2の中止時間とから、実際に走行抵抗相当
値の演算を中止させる時間が決定される。請求項4記載
の発明では、前記第1の中止時間と第2の中止時間との
短い方を選択し、該選択した方の中止時間に基づいて前
記走行抵抗相当値の演算を中止させる構成とした。
【0014】かかる構成によると、機関負荷を急変させ
る操作に基づく第1の中止時間と、急変操作後の戻し操
作に基づく第2の中止時間との短い方を選択し、短い方
の中止時間だけ走行抵抗相当値の演算を中止させる。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、急変前の
機関負荷の大きさから走行抵抗相当値の演算を中止させ
る時間を決定するので、例えば比較的早い時期に推定精
度が回復する高負荷側からの急増時に、無駄に推定演算
が中止されることを回避でき、以て、走行抵抗に基づく
制御の応答性を確保できるという効果がある。
【0016】請求項2記載の発明によると、急変前の機
関負荷と最新の機関負荷とに応じて走行抵抗相当値の演
算を中止させる時間を決定するので、急変後の戻し操作
の有無に応じて中止時間を決定することが可能となり、
戻し操作によって走行抵抗の推定精度が比較的早く復帰
するときに、無駄に走行抵抗の中止が行われることを回
避でき、以て、走行抵抗に基づく制御の応答性を確保で
きるという効果がある。
【0017】請求項3記載の発明によると、急変前の機
関負荷から要求される中止時間と、急変後の戻し操作の
有無により要求される中止時間とに基づいて最終的に走
行抵抗相当値の演算を中止する時間を決定するので、よ
り適切な中止時間の設定が可能となり、推定精度の確保
と無駄な推定演算の中止とを確実に防止できるという効
果がある。
【0018】請求項4記載の発明によると、急変前の機
関負荷から要求される中止時間と、急変後の戻し操作の
有無により要求される中止時間との短い方を選択するこ
とで、走行抵抗相当値の演算を中止する時間を最大限に
短くして、走行抵抗に基づく制御の応答性を高めること
ができるという効果がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態における車両用内燃機関のシス
テム構成を示す。この図1において、機関1は、その発
生トルクが図示しない駆動輪に伝達されるように自動変
速機2に連結されている。該自動変速機2は、機関1の
発生トルクを入力するトルクコンバータ3と、該トルク
コンバータ3の出力を入力し変速して出力する多段式の
変速歯車機構4と、これらを駆動する図示しない油圧機
構と、から構成される。
【0020】尚、前記変速歯車機構4の油圧機構には、
ソレノイドバルブ6A,6Bが組み込まれており、該ソ
レノイドバルブ6A,6Bの開閉の組合せを切り換える
ことにより、変速歯車機構4が内装する各クラッチ類の
締結・開放の組合せが切り換えられ、所望の変速段への
変速が行なわれるようになっている。前記複数のソレノ
イドバルブのON・OFF制御は、CPU,ROM,R
AM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等を含ん
で構成される制御ユニット50からの制御信号に基づいて
行なわれる。
【0021】該制御ユニット50には、各種センサからの
信号が入力される。各種センサとしては、スロットル開
度TVOに応じた出力信号を発するスロットルセンサ
7、前記自動変速機2の出力軸(アウトプットシャフト
5)の回転速度を検出して車速VSPを検出する車速セ
ンサ8が設けられている。ここで、前記制御ユニット50
は、車両の走行抵抗を推定演算し、該推定結果に基づい
て標準の変速特性を変更するよう構成されている。尚、
前記標準の変速特性の変更には、標準の変速特性に従っ
た変速段の修正や、走行抵抗に応じた変速パターン(変
速マップ)の選択などが含まれるものとする。
【0022】図2のフローチャートは、前記制御ユニッ
ト50による走行抵抗の推定の様子を示すものであり、ス
テップ1(図中にはS1と記してある。以下、同様)で
は、車速VSPとスロットル開度TVOとを読み込む。
ステップ2では、現在の加速抵抗(RESI-A) を求める。
前記現在の加速抵抗(RESI-A) は、以下の式により求め
ることができる。
【0023】RESI-A = ALF × kα尚、前記ALF は
現在の加速度、前記kαは車重等により設定される加速
抵抗算出用定数である。ステップ3では、車速VSPに
対応して予め空気抵抗+ころがり抵抗RESI-RLを記憶し
たテーブル(図3参照)を参照して、現在の車速VSP
に対応する空気抵抗+ころがり抵抗RESI-RL を算出す
る。
【0024】ステップ4では、現在のタービン回転速度
Nt(即ちトルクコンバータ3の出力軸回転速度)を求
める。前記タービン回転速度Ntは以下の式により求め
ることができる。 Nt= VSP × kNt(g) 尚、gは現在の変速段を示し、kNt(g)は現在の変
速段から定まる定数である。現在の変速段は、変速歯車
機構4に変速段位置を検出するギア位置センサ9を設け
て検出するようにしてもよいが、制御ユニット50の現在
の変速指示信号等から判断するようにしても良い。
【0025】ステップ5では、タービン回転速度Ntと
機関負荷を代表するスロットル開度TVOとに応じて予
めタービントルクTtを記憶したマップ(図4参照)を
参照し、現在のタービン回転速度Ntとスロットル開度
TVOとに対応するタービントルクTtを算出する。ス
テップ6では、現在の駆動力FCEを、以下の式から求
める。
【0026】FCE=Tt×kTt(g) 尚、前記gは現在の変速段を示し、kTt(g)は現在
の変速段から定まる定数である。ステップ7では、走行
抵抗RESI-I(走行抵抗相当値)を、以下の式から求め
る。
【0027】 RESI-I=(FCE)−(RESI-RL )−(RESI-A) 尚、前記走行抵抗RESI-Iは、勾配抵抗に相当するもので
あるから、勾配を走行抵抗相当値として求める構成であ
っても良く、更に、機関負荷に基づいて走行抵抗を推定
演算するものであれば、演算方法及び走行抵抗の種類を
限定するものではない。また、本実施の形態では、機関
負荷をスロットル開度で代表させているがスロットル開
度以外のパラメータを用いても良い。
【0028】上記のようにして制御ユニット50は、スロ
ットル開度TVOに基づき演算される駆動力FCEに基
づいて走行抵抗RESI-Iを推定演算するが、機関負荷の急
変時(特に急増時)には前記駆動力FCEの誤差(図6
の斜線部が誤差に相当する)が大きくなって、走行抵抗
RESI-Iの推定精度が悪化するため、図5のフローチャー
トに示すようにして、走行抵抗の推定演算を中止し、誤
った推定結果に基づいて変速特性が不適切に制御される
ことを防止するようになっている。
【0029】尚、走行抵抗の推定演算の中止には、走行
抵抗RESI-Iの演算処理自体を実行しないことの他、走行
抵抗の推定値を中止直前の値にホールドして変速制御等
に用いたり、演算された走行抵抗を変速制御等に用いな
いようにすることを含み、更に、演算された走行抵抗を
加重平均して用いる構成の場合には、前記加重平均にお
ける重み付けを変更して最新演算値の影響度を減少させ
ることなども含むものとする。また、走行抵抗を用いる
制御を変速制御に限定するものではない。
【0030】図5のフローチャートに示すルーチンは、
所定時間毎に実行されるようになっており、まず、ステ
ップ11では、走行抵抗の推定中止制御用のタイマーTM
Rを減算する。次のステップ12では、最新に検出された
スロットル開度TVONEW を読み込み、ステップ13で
は、本ルーチンの前回実行時に読み込まれたスロットル
開度TVOである前回値TVOOLD を読みだす。
【0031】ステップ14では、最新開度TVONEW から
前回値TVOOLD を減算して変化量ΔTVO(ΔTVO
=TVONEW −TVOOLD )を演算する。前記変化量Δ
TVOは、本ルーチンの実行周期(単位時間)当たりの
スロットル開度変化量ΔTVOとなる。ステップ15で
は、前記変化量ΔTVOが、正の判定レベルDTH以上
であるか否かを判別する。前記変化量ΔTVOは、スロ
ットル開度TVO(機関負荷)が減少変化しているとき
にはマイナスの値として算出されるから、変化量ΔTV
Oが正の判定レベルDTH以上であるときには、スロッ
トル開度TVOが所定以上の速度で増大変化しているこ
とになり、換言すれば、機関負荷が急増していることに
なる。
【0032】そして、ステップ15で、ΔTVO≧DTH
であると判別されたときには、ステップ16へ進み、スロ
ットル開度TVO(機関負荷)が急増する直前の開度T
VO BASEに対応させて予め第1中止時間TM1を記憶し
たテーブルを参照し、急増直前の開度TVOBASEに対応
する第1中止時間TM1を設定する。ここで、急増前の
スロットル開度TVOBASEが小さいときほど、前記第1
中止時間TM1はより長い時間に設定されるようになっ
ている。
【0033】例えば同じ全開までの急激な開操作時であ
っても、中間開度から全開まで開く場合と、全閉から全
開にまで開く場合とでは、走行抵抗の推定精度が悪化す
る時間が異なり、一般には、中間開度からの方が短い時
間で推定精度が回復する。そこで、上記のように、急増
前のスロットル開度TVOBASEが小さいときほど第1中
止時間TM1として長い時間を設定し、前記推定精度が
悪化するときに推定演算が行われることを回避しつつ、
無駄に推定演算が中止されることを防止する。
【0034】次のステップ17では、前記タイマーTMR
に前記第1中止時間TM1をセットし、そのまま本ルー
チンを終了させる。即ち、スロットル開度TVO(機関
負荷)の急増時には、ステップ23の走行抵抗の演算を迂
回して本ルーチンを終了させることにより、走行抵抗の
演算は行われないことになる。一方、ステップ15で、Δ
TVO<DTHであると判別され、スロットル開度TV
Oが減少変化しているか、又は、スロットル開度TVO
が略安定しているときには、ステップ18へ進む。
【0035】ステップ18では、最新の開度TVO
NEW (詳しくは、急増変化が停止してからの開度TV
O)と急増直前の開度TVOBASEとの偏差(TVONEW
−TVOBASE)に応じて予め第2の中止時間TM2を記
憶したテーブルを参照し、最新の開度TVONEW と急増
直前の開度TVOBASEとの偏差に対応する第2中止時間
TM2を設定する。
【0036】ここで、前記第2中止時間TM2は、前記
最新の開度TVONEW と急増直前の開度TVOBASEとの
偏差が大きく、初期開度TVOBASEから急増した開度T
VOで保持されているような場合に長い時間に設定さ
れ、逆に、前記最新の開度TVONEW と急増直前の開度
TVOBASEとの偏差が小さく、スロットルを大きく開け
た後直ちに閉側に戻す操作が行われたような場合には、
比較的短い時間に設定される。これは、スロットルを急
激に開けて高開度側で保持する場合には,長い時間推定
精度が悪化するのに対し、急激な開操作後に閉側に戻す
操作を行うと推定精度が比較的早く回復するためであ
る。
【0037】ステップ19では、前記第2中止時間TM2
と前記タイマーTMRとを比較し、タイマーTMRの方
が第2中止時間TM2よりも大きいときには、ステップ
20へ進んで、タイマーTMRに第2中止時間TM2をセ
ットし、タイマーTMRの方が短い場合には、タイマー
TMRを更新することなくステップ21へ進む。そして、
ステップ21では、前記タイマーTMRが0にまで減算さ
れているか否かを判別し、0になっていないとき、即
ち、中止時間TM1,TM2に基づいて推定演算を中止
すべき期間であるとされるときには、そのまま本ルーチ
ンを終了させることで、走行抵抗の推定をスロットル開
度TVOの急増時に続けて継続的に中止させる。
【0038】一方、ステップ21で前記タイマーTMRが
0になっていると判別されたときには、スロットルの急
な開操作後に十分な時間が経過していて高い精度で走行
抵抗を推定できるものと判断し、ステップ22で最新の開
度TVONEW を開度TVOBA SEにセットして、再度スロ
ットル開度TVOを急増させる操作が行われるまで開度
TVOBASEを更新させ、ステップ23では、前記図2のフ
ローチャートに示した走行抵抗の推定演算を実行する。
【0039】尚、ステップ22での処理が行われること
で、タイマーTMRは0を保持することになる。このよ
うに、スロットル開度TVOの急増前のレベルに応じて
設定された第1中止時間TM1よりも、急増停止後の最
新の開度TVONEW に基づき設定された第2中止時間T
M2の方が短い場合には、短い方の第2中止時間TM2
に基づいて走行抵抗の推定を中止させるようにするもの
である。
【0040】例えば、スロットル開度TVOを全閉状態
から急激に大きく開いた場合には、第1中止時間TM1
として比較的長い時間が設定されるが、スロットルを急
激に開いてから直ちに閉じるような操作が行われた場合
には、全閉である直前開度TVOBASEに最新開度TVO
NEW が近づくために第2中止時間TM2としては比較的
短い時間が設定される。これにより、スロットル開度T
VOを急激に大きく開く操作が行われ、第1中止時間T
M1として長い時間が設定されても、その後の閉操作に
よって中止時間TMがより短く修正される。
【0041】スロットル開度TVOを急増させる操作を
行い、かつ、そのまま高開度側で保持させるような場合
には、前記第1中止時間TM1だけ走行抵抗の推定を中
止させる必要があるが、スロットル開度TVOを急増さ
せる操作から直ちに閉じる操作が行われた場合には、前
記第1中止時間TM1よりも短い時間内で走行抵抗の推
定が必要十分な精度で行えるようになるので、上記のよ
うにして短い方を選択させる。
【0042】また、同じスロットル開度(機関負荷)の
急変時であっても減少方向に変化しているときには、必
要十分な推定精度を確保できるので(図6参照)、増大
変化時及び増大変化直後に走行抵抗の推定演算を中止さ
せるようにしてある。尚、上記では、図5のフローチャ
ートに示されるルーチンの実行周期(単位時間)当たり
のスロットル開度変化量ΔTVOに基づいて機関負荷が
急変しているか否かを判別させるようにしたが、ある開
度だけ変化するのに要した時間を計測し、該計測された
時間と判定レベルとしての基準時間とを比較させて、機
関負荷の急変を判別させるようにしても良く、また、任
意の時間枠内での変化量ΔTVOを求め、変化量ΔTV
Oを求めたときの時間枠が異なる場合には、前記変化量
ΔTVOを単位時間の値に換算して判定レベルと比較さ
せるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における車両用内燃機関のシステム
構成図。
【図2】前記実施の形態における走行抵抗の推定の様子
を示すフローチャート。
【図3】前記実施の形態における空気抵抗+ころがり抵
抗のテーブルを示す線図。
【図4】前記実施の形態におけるタービントルクマップ
を示す線図。
【図5】前記実施の形態における走行抵抗の推定中止制
御を示すフローチャート。
【図6】機関負荷(スロットル開度)変化と駆動力の推
定誤差との相関を示す線図。
【符号の説明】
1 機関 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 変速歯車機構 7 スロットルセンサ 8 車速センサ 50 制御ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138559(JP,A) 特開 平5−71623(JP,A) 特開 平8−28694(JP,A) 特開 平4−4351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 G01L 5/00 B60K 41/00 - 41/28 F02D 13/00 - 28/00 F02D 29/00 - 29/06 F02D 41/00 - 41/40 F02D 43/00 - 45/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも機関負荷を含むパラメータに基
    づいて車両の走行抵抗相当値を演算する車両の走行抵抗
    検出装置において、 前記機関負荷が急変しているか否かを判別し、機関負荷
    の急変時には前記走行抵抗相当値の演算を所定の中止時
    間だけ中止するよう構成すると共に、急変前の機関負荷
    に応じて前記中止時間を変更するよう構成されたことを
    特徴とする車両の走行抵抗検出装置。
  2. 【請求項2】少なくとも機関負荷を含むパラメータに基
    づいて車両の走行抵抗相当値を演算する車両の走行抵抗
    検出装置において、 前記機関負荷が急変しているか否かを判別し、機関負荷
    の急変時には前記走行抵抗相当値の演算を所定の中止時
    間だけ中止するよう構成すると共に、急変前の機関負荷
    と最新の機関負荷とに応じて前記中止時間を変更するよ
    う構成されたことを特徴とする車両の走行抵抗検出装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも機関負荷を含むパラメータに基
    づいて車両の走行抵抗相当値を演算する車両の走行抵抗
    検出装置において、 前記機関負荷が急変しているか否かを判別し、機関負荷
    の急変時には前記走行抵抗相当値の演算を所定の中止時
    間だけ中止する構成であって、急変前の機関負荷に応じ
    て第1の中止時間を設定すると共に、前記急変前の機関
    負荷と最新の機関負荷とに応じて第2の中止時間を設定
    し、該第1の中止時間と第2の中止時間との比較に基づ
    いて前記演算を中止させるよう構成されたことを特徴と
    する車両の走行抵抗検出装置。
  4. 【請求項4】前記第1の中止時間と第2の中止時間との
    短い方を選択し、該選択した方の中止時間に基づいて前
    記走行抵抗相当値の演算を中止させることを特徴とする
    請求項3記載の車両の走行抵抗検出装置。
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