JP2934075B2 - 車両用制動信号の異常検知装置 - Google Patents
車両用制動信号の異常検知装置Info
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Description
検知装置に関する。
タとして種々使用されており、例えば特開平1─229
143号においては制動信号を運転者の減速意思を判断
するパラメータとして用いて自動変速機の変速比を制御
している。
ーキスイッチがオン故障、即ちブレーキが実際は作動し
ていないのに作動信号を出力すると、運転者の予期せぬ
変速制御が行われることになる。ブレーキスイッチがブ
レーキの作動を検出しないオフ故障を生じたときも同様
である。
消し、制動信号の異常を正確に検知してそれを車両の制
御パラメータとして用いるものにおいても制御を誤らな
い様にした車両用制動信号の異常検知装置を提供するこ
とにある。
めに本発明は以下の如く構成した。後述する実施例の記
載を敷衍しつつ記載すると、請求項1項にあっては、ブ
レーキペダルの踏み込みにより作動するブレーキスイッ
チ44を有し、前記ブレーキスイッチが出力するブレー
キの作動状態または非作動状態を示す制動信号を車両の
制御パラメータに用いるものにおいて、機関始動後にブ
レーキの作動状態を示す制動信号の経過時間を計測する
第1の手段(S28,S800,S802,S80
4)、機関始動後にブレーキの非作動状態を示す制動信
号の経過時間を計測する第2の手段(S28,S80
0,S814,S816)、及び、前記第1、第2の手
段の計測値をそれぞれ第1、第2の所定値(タイマTM
BKOK)と比較し、前記第1、第2の手段の計測値の
いずれかが前記第1、第2の所定値を超えないとき、ブ
レーキスイッチが異常と判定する手段(S28,S80
6,S816)を備える如く構成した。請求項2項にあ
っては、ブレーキペダルの踏み込みにより作動するブレ
ーキスイッチ44を有し、前記ブレーキスイッチが出力
するブレーキの作動状態または非作動状態を示す制動信
号を車両の制御パラメータに用いるものにおいて、車速
Vを検出する車速検出手段(車速センサ42)、前記検
出された車速から車速変化(車両走行の加速度ΔV)を
求める車速変化算出手段(S318)、及び、ブレーキ
の作動状態を示す制動信号が出力されるとき、前記求め
られた車速変化を所定値REFと比較し、前記求められ
た車速変化が前記所定値を超えるとき、ブレーキスイッ
チが異常と判定する異常判定手段(S28,S904,
S906)を備える如く構成した。
作動状態を示す制動信号の経過時間とブレーキの非作動
状態を示す制動信号の経過時間とを計測して第1、第2
の所定値と比較し、計測値がいずれかが第1、第2の所
定値を超えないとき、ブレーキスイッチが異常と判定す
ると共に、請求項2項にあっては、ブレーキの作動状態
を示す制動信号が出力されるとき、車速変化を所定値と
比較し、車速変化が所定値を超えるとき、ブレーキスイ
ッチが異常と判定するようにしたので、ブレーキスイッ
チの異常を正確に判定することができる。
両用自動変速機の制御装置を例にとって説明する。
全体的に示す概略図である。図において、符号10は内
燃機関を示す。内燃機関10が発生する機関出力はシャ
フト12を通じて変速機14に送られ、トルクコンバー
タ16のポンプインペラ16a、タービンランナ16b
を介してメインシャフト18に伝えられる。メインシャ
フト18とカウンタシャフト20との間には前進4段・
後進1段からなる歯車機構22が設けられると共に、そ
のカウンタシャフト20に平行してセカンダリシャフト
24が配置される。各ギヤ段には油圧クラッチC1 〜C
4 が配置される。尚、記号CHで示すものは、ワンウェ
イクラッチ26をバイパスするための油圧クラッチであ
る。ここで変速機出力はファイナルギヤ28を通じてデ
ィファレンシャル装置30に送られ、ドライブシャフト
32を通じて駆動輪34を駆動する。尚、油圧クラッチ
C4 は前進と後進において使用され、セレクタ36が図
において左方に位置するときは前進4速が、右方に位置
するときは図示しないアイドルギヤを介してリバースギ
ヤRVSが確立される。
されたスロットル弁(図示せず)の付近にはその開度を
検出するスロットル開度センサ40が設けられる。また
変速機14のカウンタシャフト20の付近にはシャフト
20の回転速度から車速を検出する車速センサ42が設
けられる。更に、ブレーキペダル(図示せず)の付近に
はブレーキ操作の有無を検出するブレーキスイッチ44
が設けられ、また車両運転席床面に装着されたレンジセ
レクタ(図示せず)の付近にはP,R,N,D4,D
3,2,1の7種のレンジの中、運転者が選択したレン
ジ位置を検出するレンジセレクタスイッチ46が設けら
れる。スロットル開度センサ40などの出力は、ECU
(電子制御ユニット)50に送られる。
b,RAM50c、入力回路50d及び出力回路50e
からなるマイクロ・コンピュータから構成され、前記し
たセンサ(スイッチ)出力は、入力回路50dを介して
マイクロ・コンピュータ内に入力される。マイクロ・コ
ンピュータにおいてCPU50aは後で詳細に述べる様
に走行路に応じたギヤシフトマップを選択してシフト位
置(ギヤ段)を決定し、出力回路50eを通じて油圧制
御回路のソレノイドバルブ54,56を励磁・非励磁す
ることによって図示しないシフトバルブを切り替え、所
定ギヤ段の油圧クラッチを解放・締結する。尚、ソレノ
イドバルブ58,60は、トルクコンバータ16のロッ
クアップ機構16cのオン・オフ制御用である。
本制御装置の動作を説明するが、その前に図3以下を用
いて本制御装置の特徴を簡単に説明すると、本制御装置
の場合、スロットル開度と車速とに応じて平坦路を走行
するとき車両に期待される予想加速度(3速についての
み)を予め設定しておく。他方、車速から車両が実際に
発生している実加速度を求め、係数を乗じて3速相当値
に補正する。次いで、それらの値を比較し、差分PNO,
PKUを求めて平均化し、それから相応するギヤシフトマ
ップを選択(切り換え)する様にした。予想加速度はE
CU50において前記したROM50b内に格納された
マップをスロットル開度と車速とから検索して求める。
図4にそのマップの特性を示す。ここで予想加速度をス
ロットル開度と車速とから求めるのは、車速、ギヤ段、
路面勾配などが同一な走行状態であれば、駆動力、即ち
機関負荷によって得られる加速度は相違し、また走行抵
抗、特に空気抵抗は車速に比例した値となるからであ
る。またギヤシフトマップは、重登坂用、軽登坂用、平
坦路用、軽降坂用、重降坂用の5種が用意される。図5
に平坦路用の、図6に軽登坂路用のマップの特性(平坦
路用に比して3速領域が拡大される)を示す。尚、簡略
化のために省略したが、図7に示す如く、各マップには
シフトアップ方向とシフトダウン方向とでヒステリシス
が設けられる。
0で演算に必要なパラメータを求める。パラメータとし
てスロットル開度などはセンサ出力値をそのまま求め、
また車速はセンサ42の出力パルスを所定時間カウント
して算出するが、スロットル開度についてはこのステッ
プで併せてその変化状態を検出しておくので、図8フロ
ー・チャートを参照して以下説明する。尚、図2フロー
・チャートに示すプログラムは、20ms毎のタイマ割り
込みで起動される。
00で所定時間前に検出したスロットル開度THPTを読み
出し、S102で今回検出したスロットル開度THUSとの
差(絶対値)を求めて所定スロットル開度YDTTH (例え
ば(0.5/8)×WOT 〔度〕)と比較する。S102で
差が所定値を超える、即ちスロットル開度の変化量が大
きいと判断されるときはS104に進んで、スロットル
急変タイマ(ダウンカウンタ)TMETN に所定の値YTMETN
をセットして時間計測を開始する。尚、S102で差が
所定値未満と判断されるときは、プログラムを直ちに終
了する。
12に進んで前記した予想加速度(”GGH”と称す
る)を求める。
ー・チャートであり、同図に従って説明すると、先ずS
200においてスロットル開度(マップ検索に使用する
スロットル開度を”GMAPTH”と称する)と現在の車速V
とから図4にその特性を示したマップを参照して予想加
速度のマップ検索値GGBASEを求める。尚、この値は先に
述べた様に、車両がそのスロットル開度と車速とで平坦
路を3速ギヤを使用して走行しているときに出力すると
予想される走行加速度であって、単位は〔m/s2 〕で
示される。尚、図4に示す値は、理解の便宜のために例
示的に記載したものである。
CNT1(後述)の値が零であることを確認した後、S20
4でそのカウンタに所定値YGGCNTをセットしてスタート
させる。このカウンタは続いて述べる様に予想加速度の
前回値と今回検索した値との変化を見て、変化が大きい
ときは徐々に増加(減少)させるナマシ処理間隔を決定
するものである。即ち、先ずS206に進んで今回検索
した値GGBASEに微小値YDG1L,H を加減算した値と前回値
GGHとを比較し、前回値と今回値との間の変化がその
所定の範囲内にあるか否かを判断する。S206で所定
範囲内にあると判断されるときは変化量が少ないので、
S208に進んでマップ検索値(今回値)GGBASEをその
まま今回の予想加速度GGHとする。
判断されるときはS210に進み、そこで前回の予想加
速度GGHと今回のマップ検索値GGBASEとを比較し、変
化が増加方向にあると判断されるときはS212に進ん
で前回値GGHに所定単位量YDG2を加算した値を今回の
予想加速度GGHとして一旦プログラムを終了する。そ
して、次回以降のプログラム起動時にS202でカウン
タ値が零に達したと判断されるまでS214でカウンタ
値をデクリメントし、零に達したと判断されるとS20
4で新たにカウンタをスタートさせつつS206,S2
10を経てS212に至り、そこで再び所定単位量YDG2
を加算して増加補正する。即ち、図10に1点鎖線で示
す様に、前回値との変化が大きいときはS206で今回
マップ検索値付近に到達したと判断されるまで、所定時
間(GGCNT1)毎に所定量(YDG2)づつ徐々に増加する。
これによって予想加速度の急変を回避することができ、
瞬間的なアクセルペダルの踏み込みによる制御ハンチン
グを防止することができる。
が前回値に対して減少したと判断されるときも同様であ
り、その場合はS216に進んでスロットル開度が全閉
付近の開度CTH 、具体的には(0.5/8)× WOT
〔度〕、以下であるか否か判断し、その比較結果に応じ
てS218,220で減少単位量YDG3US,YDG3 を相違さ
せつつ、徐々に今回のマップ検索値まで減少補正する。
ここで単位量を変えたのは、スロットル開度が全閉位置
付近以下にあるときの方がそれ以外の場合に比してスロ
ットル開度変化に対してトルク変動が早く追随するため
であり、よって単位量も、YDG3<YDG3USとする。図11
に減少方向の段階補正を示す。
てS14に進んで実加速度HDELVを算出する。図1
2はその作業を示すサブルーチン・フロー・チャートで
ある。先に述べた様に、予想加速度が3速ギヤで走行し
た場合の値であるため実加速度もそれに対応させる必要
があることから、同図フロー・チャートにおいては先ず
S300,S302で現在のギヤ段が2速以下か、3速
か、或いは4速か判断し、その判断結果に応じてS30
4,S306,S308に進んで補正係数を決定する。
補正係数は、図4に示した予想加速度マップと同様に、
スロットル開度と車速とに応じて、比の値を予めマップ
にしたものが1,2速用、3速用、4速用の3種類用意
されており、予想加速度の検索に使用したスロットル開
度GMAPTHと車速Vとから、その比の値を検索して求める
(マップ検索して得た補正係数を”GGFBASE ”と称す
る) 。ここで1速と2速とを区別しないのは、本制御の
目的が本来的に登降坂路における変速特性の改良にあ
り、具体的には登坂路または降坂路と判定するときは平
坦路用のマップから登坂路用または降坂路用のマップに
切り換えるものであるが、登坂路用のものはシフトダウ
ンして駆動力を増し、降坂路用のものはシフトダウンし
てエンジンブレーキ効果を得るためものであり、1速は
最低速段であってダウンシフトさせようがないため、本
制御の便宜上、2速と同一のデータとした。また3速用
の比のマップは、この比を用いて補正する実加速度と比
較される予想加速度が3速走行時のものであるため、デ
ータ上”1.0”となる。
ンカウンタGGCNT2の値が零であることを確認した後、S
312に進んでそのカウンタに所定値YGGCNTをセットし
てスタートさせ、S314で検索した補正係数について
前回値と比較して所定の範囲を超えているか否か判断
し、超えていれば補正係数について、先に予想加速度で
行ったのと同様なナマシ処理を行う。即ち、先ずS31
4で今回値±YDF1L,H と前回値とを比較し、その範囲内
であればS316に進んでマップ検索補正係数GGFBASE
をそのまま補正係数GGF とし、S318に進んで検出し
た車速値の1階差分ΔV、即ち所定時間毎の車速変化に
乗じて実加速度HDELVを算出する。S314で範囲
を超えると判断されるときはS320に進み、前回値GG
F と今回値GGFBASE とを比較し、増加方向にあると判断
されるときはS322に進んで前回値GGF に増加単位量
YDF2を加算した値を今回の補正係数とし、減少方向にあ
ると判断されるときはS324に進んで減少単位量YDF3
を減算した値を今回の補正係数とする。そして次回以降
のプログラム起動時にS326でデクリメントするカウ
ンタ値がS310で零に達したと判断される度にこの増
加(減少)補正を繰り返し、S314で前回値付近に達
したと判断されるまで行う。この様に構成したのは、図
9フロー・チャートの予想加速度の説明で述べたと同じ
様に、制御値の急変を防止するためである。尚、ここで
実加速度を車速差分値から算出したが、微分値を求めて
も良く、いずれにしてもこれらは予想加速度と等価な単
位〔m/s2 〕で示される。
6に進み、予想加速度GGHと実加速度HDELVとの
差分、PNO, PKUを算出する。図13はその算出作業を
示すサブルーチン・フロー・チャートである。ここでP
KUは実加速度HDELVから予想加速度GGHを減算し
た降坂方向の差分を、PNOは逆に予想加速度GGHから
実加速度HDELVを減算したもので登坂方向の差分を
意味する。
00で今述べた算出式から降坂方向の差分PKUを計算す
る。尚、差分の減算順序を替えるのは、降坂では(平坦
路での)予想加速度より実加速度が大きくなり、登坂で
はその逆になるためである。またここで登坂時と降坂時
の差分を算出するのは車両が実際に登坂ないしは降坂し
ているか否かとは関係がなく、単に実加速度から予想加
速度を減算したものを降坂方向の差分とし、逆を登坂方
向の差分とするだけである。即ち、後で述べる様にこの
値の平均値からマップを選択することになるので、車両
が実際に例えば降坂していれば降坂方向の差分PKUのみ
が正値となって生ずる筈であり、登坂方向の値は零以下
となる筈であるから、正値のみ使用してマップを選択す
ることによって、結果的に傾斜センサなどを設けること
なく、勾配変化に即応して変速比を最適に決定すること
ができる。
全閉付近開度CTH 以下にあるか否か判断し、全閉付近以
下と判断されるときはS404に進んでタイマ(ダウン
カウンタ)TMPAVBの値が零に達したか否か判断する。こ
のタイマは図2に関して後述するが、ブレーキ操作が行
われた時点でセットされ、ブレーキが解除された時点で
スタートする。従って、このステップでの判断は、ブレ
ーキ操作が行われているか、より正確には一旦ブレーキ
が踏まれた後、ブレーキが戻されてから所定時間が経過
したか否かで判断する。即ち、ブレーキが一旦踏まれた
後はブレーキが戻されても制動系の応答遅れから直ちに
制動力は零にならないため所定時間(タイマ値)はブレ
ーキ操作中と判断する様にした。S404でブレーキタ
イマ値が零ではない(ブレーキ操作中)と判断されると
きはS406に進んで所定量YDADO5を加算して差分PKU
を増加補正する。これは制動力による実加速度の減少分
を補償するためである。次いで、S408に進んで、予
想加速度GGHから実加速度HDELVを減算して登坂
方向の差分PNOを算出する。
18に進んでブレーキスイッチがオンしているか否か判
断し、オンと判断されるときはS20に進んで前記した
ブレーキタイマTMPAVBに所定値YTMPAVB をセットしてス
タートさせる(前記した様にこのタイマ値は、一旦ブレ
ーキ・オンが検出されると、このステップをループする
度にタイマ値がリセットされ続け、ブレーキペダルが解
放されてブレーキ・オン判断が否定されて始めてリセッ
トされることなくダウンカウントを継続するので、この
タイマ値は結局ブレーキ・オフからの時間経過を示すこ
とになる)。次いで、S22に進んでレンジセレクタス
イッチ信号から”D4,D3,2”レンジが選択されて
いるか否か判断し、肯定されるときはS24に進み、そ
の3つのレンジの中でレンジ切り換え中か否か判断し、
否定されるときはS26に進んでタイマTMPAHN2 をスタ
ートする(S24で肯定されるときはS26をジャンプ
するため、S20で述べたと同様にこのタイマ値はレン
ジ切り換えの経過時間を示す)。次いで、S28に進ん
でブレーキ信号が正常か否かをBROK2 フラグのビットか
ら確認する。このブレーキ信号が正常か否かのチェック
は図示しない別ルーチンで行われる。それについては後
述する。
きはS30で再度レンジ切り替え中か否か判断し、レン
ジ切り替え中ではないと判断されるときはS32に進ん
でタイマTMPAHNが零に達したか否か判断する。これは図
示しない別のサブルーチンで前述したソレノイドバルブ
54,56の励磁パターンが切り替えられた時点でスタ
ートし、変速中か否かを示すものである。従って、この
タイマ値が零に達しているときは変速中ではないことを
意味するのでS34に進み、そこで現在のギヤ段が1速
であるか否か判断し、否定されるときはS36に進んで
先に求めた登降坂方向の差分PNO, PKUの平均値PNOAV
E,PKUAVE 、より具体的には重みづけ平均値、を算出す
る。図14はその作業を示すサブルーチン・フロー・チ
ャートである。
算出した登坂方向差分PNOとそれまでの累積平均値(重
み係数)PNOAVE とを比較して前回までの値に対して増
加方向にあるか減少方向にあるか判断する。減少方向に
あると判断されるときはS502に進んでナマシ係数KP
NOをYKPNODN とした後、S504に進んで図示した式か
ら重みづけ平均値を求める。また増加方向にあると判断
されるときはS506に進んで図8に示したスロットル
急変タイマTMETN の値が零であるか否か、即ちスロット
ル開度が急変していないか否か判断し、急変していない
と判断されるときはS508に進んでナマシ係数をYKPN
OUP とし、次いでS510でブレーキ操作がなされてい
ないことを確認した後、S504に進んで重みづけ平均
値を算出する。尚、S506でスロットル開度急変と判
断されるときはS504をジャンプする。従って、この
場合は前回算出した平均値PNOAVEn-1でマップが決定
(ホールド)されることになる。これによってスロット
ル開度急変時に制御値(マップ選択)が誤るのを防止す
ることができる。尚、S510でブレーキONと判断さ
れるときも同様であり、運転者がブレーキペダルを踏む
力に比例して生ずる制動力の分だけ機関出力トルクが見
掛上減少し、マップ検索スロットル開度に相応する機関
出力が生じていないので、S504をジャンプして前回
算出した平均値を使用する。次いでS512で算出値を
上限値YPNOCUT と比較し、それを超えているときはS5
14で上限値に書き換える。即ち、図15に示す様に、
車両が登坂を終えて平坦路に戻ったときは迅速にマップ
を平坦路用に修正する必要があるため、ここで上限値を
設けておく。
る。即ち、S516で今回算出値PKUを前回までの平均
値PKUAVE と比較し、そこで増加方向にあると判断され
るときは下り坂をなお降坂中であることを意味するの
で、S518で車速Vを所定車速YVOAD1と比較し、次い
でS520,S522でスロットル開度が急変していな
いことを確認した後、比較結果に応じてS524,S5
26に進んでナマシ係数(重み係数)KPKUを選択し、S
528に進んで今回の重みづけ平均値PKUAVE を算出す
る。ここで車速に応じて係数を替えるのは、降坂中にあ
るときは走行抵抗の値がそれほど大きくならないので、
車速から早めにシフトダウンする機会をつくるためであ
る。従って係数の値は、YKPKUUPH>YKPKUUPLに設定して
高車速にあるほど係数値を大きくし、よって平均値に今
回値を大きく反映させる。尚、PNOで述べたのと同様の
理由からS520,S522でスロットル急変時と判断
されるときは、S528をジャンプして前回までの平均
値を使用する。
に対して減少方向にあると判断されるときは降坂を終え
つつあると判断されるので、S530でスロットルが全
閉付近開度以下であることを確認してS532に進み、
ブレーキ操作中ではないことを確認してS534に進
み、そこで同様に車速に応じていずれかのナマシ係数を
選択して平均値を求める(S536,S538,S52
8)。ここでも係数は増加方向と同じ理由から高車速側
を大きく設定する。次いでS540以降で算出値が上限
値を超えているか否か判断し、超えているときはS54
2で上限値に制限する。これは図15に示す如く、登坂
時と同様に平坦路に復帰したときの検出遅れを補正する
ためである。尚、S532でブレーキ操作中と判断され
るときはS510で述べたと同様に正確な値を求め難い
ので、直ちにS540,S542に至り平均値は前回ま
での値を使用する。
件が満足されたときはS36に進んで今述べた様に差分
平均値を算出する訳であるが、ここで図2においてその
条件を満足しない場合について説明する。先ず、S22
で否定、即ち、P,R,N,1レンジにあると判断され
るときは登降坂制御を行う必要がないので、S38に進
み、レンジ切り換え経過時間を判断するためのS26で
スタートしたタイマが不要となってリセットされると共
に、S42に進んで差分平均値を”0”とする。この結
果、後で述べる様に平坦路用のマップが選択される。こ
れはS28でブレーキ信号が異常と判断されるときも同
様である。またS30でレンジ切り換え中と判断されて
S40でタイマ値が零に達したと判断された場合は、レ
ンジ切り換えに長時間を要していて正常な状態とは考え
られず、断線などの異常が生じたと解されるので、同様
にS42にジャンプする。尚、S40でタイマ値が零に
到達したと判断されるまでの間は本制御の継続性を持た
せるため、S44に進んで先に図14フロー・チャート
のS506などで述べたと同様に、差分平均値は前回値
を使用する。これはS32で変速中と判断されるときも
同様であって、変速中であれば当然変速段を確定でき
ず、加速度も安定しないため、やはりS44に進んで前
回平均値を使用する。またS34で現在1速にあると判
断されるときも、それ以下のダウンシフトがあり得ない
ことから、演算を簡略にする意味で同様とする。
46に進んで登降坂MAPS1,2 の判別作業を行う。ここ
で”MAPS1,2 の判別作業”について説明すると、勾配に
応じて用意された5種類のシフトマップに0,1,2,
3,4の5つの数を付与し、今求めた差分平均値から取
り得る最大値と最小値とをそれぞれMAPS1,2 の値とする
作業である。その作業を示す図16サブルーチン・フロ
ー・チャートを参照して説明すると、図16においてS
600〜S606で登坂方向の平均値PNOAVE をマップ
基準値PNOmnとそれぞれ比較し、次いでS608〜S6
14で降坂方向について降坂方向の平均値PKUAVE をマ
ップ基準値PKUmnとそれぞれ比較する。その結果、S6
16〜S632のいずれかが選択されて取り得る最小値
(”MAPS1”) と取り得る最大値( ”MAPS2 ”) が決定
される。図17に差分平均値に対応して設定されたマッ
プ基準値を示す。
5種のマップを用意し、それらに以下の如く番号を付し
て特定する。 0:重登坂用マップ 1:軽登坂用マップ 2:平坦路用マップ 3:軽降坂用マップ 4:重降坂用マップ ここで図17に示す様に各マップの間にはヒステリシス
エリアが設けられているため、差分平均値がそこに位置
するときは隣接するマップのいずれをも取り得ることと
なる。そこで本作業ではとりあえず取り得る最大値と最
小値(マップ番号に関して)を決定する。図16フロー
・チャートの選択結果を整理すると、図18に示す様に
なる。尚、図17から、先に図2フロー・チャートのS
42で差分平均値を零にすることによって平坦路用マッ
プが選択されることが理解されよう。
のS48において決定された2種のマップの中から1つ
のマップを最終決定する。
参照して説明すると、先ずS700で現在選択されてい
るマップ(”MAPS”と称する)とMAPS2 (最大マップ)
を比較する。即ち、論理的には最大マップ≧選択マップ
≧最小マップとなる様に選択すべきマップを決定すれば
良いので、先ず現在のマップが最大マップを超えている
か否か判断し、超えているときは最大マップ値以下とな
る様に選択マップを変更する。
ップを超えていると判断されるときは、現在のマップ番
号を最小値0と仮定すればマップ番号”1,2,3,
4”のいずれかになる(”0”を超えることからマップ
番号0はありえない)ので、S702で現在のマップが
番号2(平坦路用マップ)か否か判断する。それを超え
ていると判断されるときはマップ番号は”3,4”と言
うことになり、降坂路用マップと言うことになるので、
S704で現在のマップ番号から”1”を減算したマッ
プに決定する。例えば現在重降坂路用マップが使用され
ているときは軽降坂用マップに切り換える。S702で
現在のマップが平坦路用マップ以下のマップと判断され
るときは”2,1”のいずれかとなり、平坦路用から軽
登坂用または軽登坂用から重登坂用への切り換えとな
る。尚、先に図5,図6に示した如く、本制御で使用す
るマップは3速領域が平坦路用に比して軽登坂路用は、
また軽登坂路用に比して重登坂路用はそれぞれ拡大する
様に設定される。これは降坂側も同様であって平坦路か
ら軽降坂、重降坂となるに従って3速領域が拡大する。
これは登坂にあっては駆動力を増す、降坂にあってはエ
ンジンブレーキを活用するために設定したものである
が、その結果、現在4速にあるときにはマップを切り換
えると直ちに3速へシフトダウンされる恐れがあり、こ
れは運転者が予期しないシフトダウンであって好ましく
ない。それを回避するため、S706で現在のギヤ段が
3速か否か判断し、3速以下と判断される場合のみマッ
プを平坦路用から軽登坂用へ、ないしは軽登坂用から重
登坂路用へと切り換える様にした。従って、4速にある
ときはマップ切り換えは中止される。
と判断されるときは上限側の条件は満足されているの
で、続いて下限側について判定する。即ち、S708で
現在のマップ(番号)がMAPS1 (最小マップ(番号))
以上か否か判断し、最小マップ以上と判断されるときは
前記した論理式を満足しているので、マップを切り換え
ない。
ップ未満と判断されるときは最小マップ以上の値に修正
する必要がある。そこで続いてS710で現在のマップ
と平坦路用マップとを比較する。現在のマップが平坦路
用より小さいと判断される場合、取るべきマップは”
1,2”のいずれかと言うことになるので、S712に
進んで現在のマップに1を加算して増加補正する。従っ
て現在軽登坂用マップを使用していれば平坦路用マップ
に、現在重登坂用マップを使用していれば軽登坂用マッ
プに切り換えることになる。S710で現在のマップが
平坦路用マップ以上と判断されたときは現マップ番号
は”2”か”3”となる(S708で最小マップより小
さいと判断されているので、最小マップを最大値4と仮
定しても”4”はあり得ない)。そして”2”か”3”
からの加算の場合には3速領域の拡大の問題があるの
で、S714に進んで現在3速以下にあるか否か判断
し、現在3速以下であれば予期しないシフトダウンが生
じないので、S712に進んで直ちにマップ切り換えを
行うと共に、4速と判断されるときはS716で現在の
マップ(番号)と平坦路用マップ(番号)とを比較す
る。S716で現在のマップ(番号)が平坦路用マップ
であると判断されるときはS718に進んで車速を所定
値YKUV1 と比較すると共に、現在のマップ(番号)が平
坦路用マップではない、即ち軽降坂用マップであると判
断されるときはS720に進んで車速を別の所定値YKUV
3 と比較し、それらのステップで車速が所定値以上と判
断されるときはS712にジャンプしてマップ切り換え
を行う。これについて図20を参照して説明すると、先
に述べた様に登降坂用マップでは平坦路用マップに比し
て3速領域が拡大しているが、具体的には平坦路用から
軽降坂用への3速から4速への境界車速線は図20に車
速YKUV1 で示す様に設定される。従って、この境界車速
以上にあるときはダウンシフトの恐れがないため、S7
12に進んでマップ切り替えを行う。他方、境界車速未
満と判断されるときはダウンシフトの恐れがあるため、
以下のステップでダウンシフトが発生するか否かを判断
する。図20は平坦路用マップ(番号2)から軽降坂用
マップ(番号3)への切り換えを示すものであるが、軽
降坂用マップ(番号3)から重降坂用マップ(番号4)
へ切り換えるときも同様である。
境界車速未満と判断されるときはS722に進んでスロ
ットル開度が全閉付近以下か否か判断する。否定される
ときはアクセルペダルが踏まれていることを意味し、し
かも4速でアクセルペダルを踏んでいることを意味する
ので、ダウンシフトさせるとショックが生じることがあ
り、しかも特殊な運転状態にあると思われ、いずれにし
ても運転者からダウンシフトしてエンジンブレーキを利
用する減速意図は窺えないので、S712をジャンプし
てマップ切り換えを行わない。
と判断されるときはアクセルペダルが踏まれていず、運
転者の減速意図が窺えるので、続いてS724に進んで
再び現在のマップが平坦路用のものか否か確認し、平坦
路用マップであればS712にジャンプしてマップ切り
換えを行うと共に、否定されるときは現マップが軽降坂
路用マップと言うことになるので、S726に進んでブ
レーキ操作が行われているか否か判断して運転者が真に
減速意図を有しているか否か判断する。ブレーキ操作が
行われていないときは運転者が減速意図を有していない
と思われるので、S712はジャンプしてマップ切り換
えを行わない。ブレーキ操作中と判断されるときはS7
28〜S730に進んで現在の車速Vを所定値YVOAD1,2
と比較し、それによってS732,S734,S736
において減速度データ(後述)を選択し、S738で選
択した減速度データと実際の減速度DTV、ブレーキ操
作中における単位時間当たりの車速の減少量、とを比較
し、実際の減速度DTVが大きい場合、急減速であると
判断し、S712に進んでマップ切り換えを行う。これ
はブレーキ操作が行われていて運転者が減速を意図して
いる場合であってもシフトダウン時の減速度は高車速ほ
ど大きいので、(シフトダウンによる)急激なエンジン
ブレーキを防止するため、高車速ほどブレーキによる減
速度が大きくならないと、マップの切り換えを行わない
様にした。従って、比較結果から急減速が意図されてい
ると判断されるときのみマップ切り換えを行ってダウン
シフトする様にした。図21にその減速度データの関係
を示す。
プ(番号)が”4”(重降坂用)か否か判断し、肯定さ
れるときはS742に進んでスロットル開度THが所定値
THREF 、具体的には(2/8)× WOT〔度〕以上か否か
判断し、肯定されるときはS744に進んでマップ(番
号)を強制的に3(軽降坂用)に書き換える様にした。
これは重降坂と判断される状態であっても運転者は加速
を望んでおり、エンジンブレーキを望んでいないと思わ
れるため、その意図に沿う様にしたものである。
にS50に進んで決定された(切り換えられた或いはホ
ールドされた)マップに基づいて車速とスロットル開度
とからシフト位置(ギヤ段)決定する。尚、この作業は
公知であって本発明の要旨もそこにないので、これ以上
の説明は省略する。
スイッチの異常検知について説明する。同図はその作業
を示すサブルーチン・フロー・チャートであり、図23
のタイミング・チャートを参照しつつ説明する。イグニ
ション・スイッチがオンされて機関が始動されると、先
ずS800でフラグBRKOK1フラグ( 後述) のビットが”
1”であるか否か判断される。これは初期状態では”
0”にリセットされているので、この判断は否定されて
S802に至り、そこでブレーキスイッチがオンと判断
されないときはS804に進んでタイマTMBKOKをセット
( スタート)させてプログラムを終了する。図23に示
す様に、S802でブレーキスイッチ・オンと判断され
るまでこのループが繰り返され、S802でブレーキス
イッチ・オンと判断されるとS806に進んでタイマ値
が零に達したか否か判断する。そこで零に達していない
と判断されるときは一旦プログラムを終了する。そして
何回目からのループにおいて零に達したことが確認され
るとS808に進んで前記したフラグのビットを”1”
にセットし、S810でタイマを再びスタートさせる。
従って、フラグBRKOK1は、ブレーキスイッチについてオ
ン故障判断が終了して正常と判断されたことを意味す
る。
にセットされると、次回のプログラム・ループ時にS8
00の判断は肯定されてS812に進み、そこで第2の
フラグBRKOK2(後述)のビットが”1”であるか否か判
断する。これも零に初期設定されていることから、この
判断は否定されてS814でブレーキスイッチがオフし
たと判断されるまでS816でタイマをスタートし続け
る。そしてS814でブレーキスイッチがオフと判断さ
れるとS818に進み、そこでタイマ値が零に達したと
判断されるまでループし、零に達したと判断されるとS
820に進んで第2のフラグのビットを”1”にセット
する。即ち、ここで所定時間ブレーキスイッチのオフ信
号が継続したことが確認されたことから、ブレーキスイ
ッチのオフ故障判断がないと判定でき、その結果を第2
のフラグのビットを”1”にセットして示すものであ
る。即ち、タイマTMBKOKに適宜な値、例えば800ms
をセットして機関始動時にブレーキ信号のON,OFF
状態がその間いずれも継続したか否かを監視することに
よって、ブレーキ信号が正常であるかどうかを確実に判
定することができる。
障もオフ故障もしていないと判断されるときは図2フロ
ー・チャートのS28においてブレーキ信号正常と判断
されてS30以下に進むことになる。尚、図22フロー
・チャートではオン動作から異常を検知したが、オフ動
作から検知しても良い。またBRKOK1フラグのビットが"
1"にならないとBRKOK2フラグのビットも" 1"にならない
ため図2フロー・チャートのS28でBRKOK2フラグを参
照する様にしたが、BRKOK1フラグを参照しても良い。
尚、前記した様に、タイマTMBKOKの値はブレーキスイッ
チのオン時間とオフ時間の継続からその故障を判別する
に足るほどの値を適宜設定する。またタイマ値をオン故
障とオフ故障の判断で同一にしたが、相違させても良
い。
検知の別の例を示すサブルーチン・フロー・チャートと
タイミング・チャートである。図22に示したものは機
関始動時に行うが、本例の場合にはその後で走行してい
るときに行うものであり、またオン故障のみを検知する
ものである。以下説明すると、先ずS900で前記した
オン故障判断フラグBRKOK1のビットが”1”にセットさ
れて機関始動時の判断では正常と判定されたことを確認
した後、S902に進んでブレーキスイッチがオンして
いることを確認し、S904に進んで適宜算出する車両
走行の加速度(図12フロー・チャートのS318で使
用したΔV)を所定値REFと比較し、それを超えてい
ると判断されるときはオン故障と判断してS906でフ
ラグのビットを零にリセットする。即ち、ブレーキスイ
ッチがオンしているにも関わらず、車速変化(加速度)
が所定値を超えているときはブレーキが作動していない
ことを意味するからである。従って、この所定値は車速
変化からスイッチ異常を判別するに足る値を選んで設定
する。尚、S904においては加速度から判断したが、
車速の上昇度から判断しても良い。
ら車両の走行抵抗を示す予想加速度を求め、実加速度と
比較して路面勾配を推定して登降坂マップに切り換える
様にする変速制御において、ブレーキスイッチのオン信
号とオフ信号の時間経過を見てブレーキスイッチに正常
・異常を判定し、ブレーキスイッチが異常となったとき
は迅速にそれを検知して平坦路用マップを用いる如く構
成したので、誤って運転者が予期しない制御値を決定す
ることがない。
用したが、軽登坂用と軽降坂用とを共通させてマップ数
を低減させても良い。更には、1つのマップのみを用
い、予想加速度と実加速度との差分平均値に応じてその
特性を修正する様にしても良い。
度を用いたが、これに限られるものではなく、走行抵
抗、特に勾配抵抗に相当する指標を示すものならば、ど
の様なものを用いても良い。また実加速度を車速から求
めたが、加速度センサを用いて直接検出しても良い。
ットル開度を用いたが、アクセルペダル踏み込み量を用
いても良い。
の踏み込みにより作動するブレーキスイッチを有し、前
記ブレーキスイッチが出力するブレーキの作動状態また
は非作動状態を示す制動信号を車両の制御パラメータに
用いるものにおいて、機関始動後にブレーキの作動状態
を示す制動信号の経過時間を計測する第1の手段、機関
始動後にブレーキの非作動状態を示す制動信号の経過時
間を計測する第2の手段、及び、前記第1、第2の手段
の計測値をそれぞれ第1、第2の所定値と比較し、前記
第1、第2の手段の計測値のいずれかが前記第1、第2
の所定値を超えないとき、ブレーキスイッチが異常と判
定する手段を備える如く構成したので、ブレーキスイッ
チの異常を迅速かつ正確に検知することができ、それに
よって変速比などの制御値を誤って決定することがな
い。
踏み込みにより作動するブレーキスイッチを有し、前記
ブレーキスイッチが出力するブレーキの作動状態または
非作動状態を示す制動信号を車両の制御パラメータに用
いるものにおいて、車速を検出する車速検出手段、前記
検出された車速から車速変化を求める車速変化算出手
段、及び、ブレーキの作動状態を示す制動信号が出力さ
れるとき、前記求められた車速変化を所定値と比較し、
前記求められた車速変化が前記所定値を超えるとき、ブ
レーキスイッチが異常と判定する異常判定手段を備える
ように構成したので、同様にブレーキスイッチの異常を
迅速かつ正確に検知することができ、それによって制御
を誤ることがない。
自動変速機の制御装置を例にとって全体的に示す説明図
である。
示すメイン・フロー・チャートである。
ク図である。
性を示す説明図である。
の特性を示す説明図である。
の特性を示す説明図である。
などのヒステリシス特性を示す説明図である。
化量検出作業を示すサブルーチン・フロー・チャートで
ある。
業を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
化が増加方向に大きいときのナマシ処理を示す説明図で
ある。
化が減少方向に大きいときのナマシ処理を示す説明図で
ある。
業を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
加速度との差分算出作業を示すサブルーチン・フロー・
チャートである。
作業を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
特性を示す説明図である。
を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
明図である。
明図である。
すサブルーチン・フロー・チャートである。
ップから軽登坂路用マップへの境界車速の特性を示す説
明図である。
タの関係を示す説明図である。
検知作業を示すサブルーチン・フロー・チャートであ
る。
イミング・チャートである。
検知作業の別の例を示すサブルーチン・フロー・チャー
トである。
イミング・チャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込みにより作動す
るブレーキスイッチを有し、前記ブレーキスイッチが出
力するブレーキの作動状態または非作動状態を示す制動
信号を車両の制御パラメータに用いるものにおいて、 a.機関始動後にブレーキの作動状態を示す制動信号の
経過時間を計測する第1の手段、 b.機関始動後にブレーキの非作動状態を示す制動信号
の経過時間を計測する第2の手段、 及び、 c.前記第1、第2の手段の計測値をそれぞれ第1、第
2の所定値と比較し、前 記第1、第2の手段の計測値の
いずれかが前記第1、第2の所定値を超えないとき、ブ
レーキスイッチが異常と判定する手段、 を備えたことを特徴とする車両用制動信号の異常検知装
置。 - 【請求項2】 ブレーキペダルの踏み込みにより作動す
るブレーキスイッチを有し、前記ブレーキスイッチが出
力するブレーキの作動状態または非作動状態を示す制動
信号を車両の制御パラメータに用いるものにおいて、 a.車速を検出する車速検出手段、 b .前記検出された車速から車速変化を求める車速変化
算出手段、 及び、c .ブレーキの作動状態を示す制動信号が出力されると
き、前記求められた車速変化を所定値と比較し、前記求
められた車速変化が前記所定値を超えるとき、ブレーキ
スイッチが異常と判定する異常判定手段、 を備えたことを特徴とする車両用制動信号の異常検知装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26301491A JP2934075B2 (ja) | 1991-09-14 | 1991-09-14 | 車両用制動信号の異常検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26301491A JP2934075B2 (ja) | 1991-09-14 | 1991-09-14 | 車両用制動信号の異常検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0571636A JPH0571636A (ja) | 1993-03-23 |
JP2934075B2 true JP2934075B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=17383692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26301491A Expired - Lifetime JP2934075B2 (ja) | 1991-09-14 | 1991-09-14 | 車両用制動信号の異常検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934075B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
DE19814482A1 (de) * | 1998-04-01 | 1999-10-07 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugung eines Fehlersignals bei einem Kraftfahrzeug |
KR100358740B1 (ko) * | 1998-12-23 | 2003-01-15 | 주식회사 만도 | 트랙션컨트롤시스템의 제어방법 |
JP4735009B2 (ja) * | 2005-04-05 | 2011-07-27 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機搭載車両の制御装置 |
JP6268506B2 (ja) * | 2017-01-13 | 2018-01-31 | 三菱自動車工業株式会社 | ブレーキ装置 |
-
1991
- 1991-09-14 JP JP26301491A patent/JP2934075B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0571636A (ja) | 1993-03-23 |
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