JP3392736B2 - 溶融金属の測温装置 - Google Patents

溶融金属の測温装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉内溶鋼など溶
融金属の温度を測定する装置に関し、特に、連続的に測
定しうる測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1.現在現場の操業で使われている方法 転炉上部からサブランスといわれる保護管付熱電対の計
測プローブを溶融金属に間欠的に浸漬し、溶融金属の温
度を求める。この方法では、精度の良い温度測定が行え
るが、溶融金属温度を連続的に把握できないため、きめ
細かい精錬制御が行えない。さらにプローブが消耗する
のでコストがかかるといった問題がある。
【0003】2.ノズルを用いる連続測温 耐熱側壁を貫通するノズルに不活性ガスを圧入してノズ
ル内への溶融金属の進入を防ぎ、放射温度計の視野をノ
ズル内に向けて、放射温度計にて溶融金属が発する熱放
射光を受けて温度を計測する(例えば特開昭61−17
919号公報)。この方法は連続測温を可能にしたが、
測定中にパージガスによりノズル先端付近の溶融金属が
凝固することがあり、それが放射温度計の視野の一部を
ふさいだ場合、放射温度計が受光する放射エネルギーが
減少するためみかけの温度が低く観測される。このとき
放射温度計の出力信号からは視野がふさがれているのか
実際に温度が低下しているのかが判断できないため、測
定値の信頼性に問題がある。
【0004】3.光ファイバーを用いた連続測温 耐熱側壁あるいは底壁を貫通するノズルに、スポット光
を案内する光ファイバーを挿入して該ノズルにはパ−ジ
ガスを圧入してノズル内への溶融金属の進入を防ぎ、溶
融金属が発生する熱放射光を光ファイバ−でスポット光
を放射温度計に案内して、放射温度計にて温度を計測す
る(例えば特開昭62−52423号公報,特開昭61
−91529号公報)。この方法は連続測温を可能にし
たが、光ファイバ−の視野中心がノズル中心からずれた
り光軸がノズル中心軸に対して傾斜したりした場合、あ
るいは、測定中にパージガスによりノズル先端付近の溶
融金属が凝固することがありそれがファイバー視野の一
部をふさいだ場合、ファイバーが受光する放射エネルギ
ーが減少するためみかけの温度が低く観測される。この
とき放射温度計の出力信号からは視野がふさがれている
のか実際に温度が低下しているのかが判断できないた
め、測定値の信頼性に問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱壁のノ
ズルを通して溶融金属の温度を測定するにおいて、測定
精度を高くすることを第1の目的とし、測定エラ−を低
減することを第2の目的とし、連続測定の信頼性の向上
を第3の目的とし、測定環境の異常を自動検知すること
を第4の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)溶融金属(11)を収
容する耐熱側壁あるいは底壁(10)を貫通するノズルに受
光端を挿入したイメ−ジファイバ(1);前記ノズルに不
活性ガスを圧入し前記ノズル内へ溶融金属の進入を防止
するガス供給装置(9);前記イメ−ジファイバ(1)の出光
端の画像光を撮影する撮像装置(2,3);該撮像装置(2,3)
が発生する画像信号をデジタルデ−タすなわち画像デ−
タに変換する画像処理装置(5);および、該画像処理装
置(5)が発生する画像デ−タに基づいて前記撮像装置(2,
3)の撮影画面上の溶融金属像位置(11i)および溶融金属
温度(T)を演算するデ−タ処理装置(6);を備える溶融金
属の測温装置。
【0007】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項
の符号を、参考までに付記した。
【0008】イメ−ジファイバ(1)は光像伝達機能があ
り、その受光端から前方を見た光像を出光端に伝達す
る。撮像装置(2,3)が出光端の光像を撮影して画像信号
を発生し、画像処理装置(5)が画像信号を画像デ−タに
変換する。
【0009】理想状態では、画像信号(および画像デ−
タ)で表わされる画像は、図3の(a)に示すように、
撮像装置(2,3)の画面3ifの中央にノズル内面像8i
fがあって、この像8ifの中心に溶融金属の光像11
iがあるものとなる。光像11iが最も高輝度で、ノズ
ル内面像8ifは低輝度である。このノズル内面像8i
fの外領域は、イメ−ジファイバ(1)の出光端面の外領
域であって最も低輝度である。ノズルの中心線に対して
イメ−ジファイバ(1)の視野中心線がずれている場合あ
るいは傾斜している場合には、図3の(b)に示すよう
に、溶融金属の光像11iが、理想状態の光像の一部が
欠除したものとなり、ノズルの溶融金属側開口縁部の低
輝度領域が光像11i中に占める割合が高くなり、その
分計測誤差を生ずる可能性が高くなる。ノズルの溶融金
属側開口縁の溶融金属凝固量が多くなると、図3の
(c)に示すように溶融金属の光像11iが小さくな
り、この場合もノズルの溶融金属側開口縁部の低輝度領
域が光像11i中に占める割合が高く、その分計測誤差
を生ずる可能性が高い。
【0010】デ−タ処理装置(6)が、上述のような溶融
金属位置(11i)を演算する。溶融金属の光像11iが、
図3の(a)に示すように、画面3ifの所定位置(画
面中央の所定領域)にあるときは、計測エラ−を生ずる
可能性は低く、最も信頼性が高い計測値が得られると見
込まれる。図3の(b)に示すように、画面3ifの所
定位置(画面中央の所定領域)から大きくずれていると
きは、計測エラ−を生ずる可能性が高く、計測値の信頼
性が低いと見込まれる。図3の(c)に示すように、溶
融金属の光像11iの中心が画面3ifの略中央にあっ
ても外縁位置が所定領域の外縁位置から大きくずれて小
さいときは、計測エラ−を生ずる可能性が高く、計測値
の信頼性が低いと見込まれる。したがって、デ−タ処理
装置(6)が演算した溶融金属像位置(11i)より計測値の信
頼性を評価することができる。
【0011】例えば転炉精錬では温度計測が吹錬制御に
とって非常に重要である。本発明によれば、連続的な温
度計測が可能になると同時に、視野ずれや溶融金属凝固
が原因の視野狭窄による誤計測デ−タを、デ−タ処理装
置(6)が演算した溶融金属位置(11i)に基づいて排除する
ことが出来るため、操業技術,品質管理の両面で優れた
効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】(2)デ−タ処理装置は、最高輝
度値を摘出しこれに対応する温度を算出する。上述のよ
うに溶融金属の光像11iが得られ、該光像11iの各
画素の輝度が対応位置の溶融金属の温度に対応する。本
実施態様によれば、自動的にこの輝度対温度との関係が
正確な位置の輝度値(すなわち最高輝度値)が摘出され
るので、計測精度が高い。測定中にノズル先端の溶融金
属凝固による視野閉そくが起る場合でも、その進行が小
さい間は安定した測定が行える。
【0013】(3)デ−タ処理装置は、撮影画面上の高
輝度領域の面積を算出して視野狭窄を検出する。この検
出結果に基づいて、温度測定の信頼性を評価できる。
【0014】(4)デ−タ処理装置は、撮影画面上の高
輝度領域の中心位置を算出して視野ずれを検出する。こ
の検出結果に基づいて、温度測定の信頼性を評価でき
る。
【0015】(5)デ−タ処理装置は、撮影画面上の高
輝度ピ−ク値LPhを摘出して、それに基づいて2値化
しきい値を決定し、該2値化しきい値にて画像デ−タを
2値化し、2値化デ−タに基づいて、高輝度領域を検出
する。高輝度領域の摘出が簡易である。
【0016】(6)デ−タ処理装置は、撮影画面上の高
輝度領域の面積を算出して前記イメ−ジファイバの受光
端に対する溶融金属の距離の短縮を検出する。観測ノズ
ルの長さは繰り返し操業により炉内耐火物とともに磨耗
してくるが、画像中の溶融金属サイズからファイバ先端
と溶融金属との距離を知ることができ、常に最適な位置
にイメージファイバを設置できる。
【0017】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0018】
【実施例】図1に本発明の一実施例の構成を示す。転炉
の耐火物容器10の底壁を観測ノズル8が貫通してお
り、このノズル8にイメ−ジファイバ1が挿入されてい
る。図2に、ノズル8を拡大して示す。ノズル8内には
パ−ジガス供給装置9が高圧アルゴン(Ar)を圧入
し、これによりノズル8内の、イメ−ジファイバ1の受
光端と溶鋼に接する開口との間はArで占められ、しか
も該開口からArが溶鋼11中に吹き出し、気泡となっ
て浮上して行く。したがって、イメ−ジファイバ1の受
光端には、ノズル8から溶鋼11に吹き出すアンゴンと
溶鋼11との界面の溶鋼が発する熱放射光が当る。
【0019】溶鋼11の温度は1400〜1700°C
あるいはそれ以上の温度であり、熱放射光は赤外線およ
び可視光を含む。なお、転炉プロセスは、酸素を溶銑中
に吹き込み不純物を酸化させて除去するとともに、不純
物の酸化による発熱により高温の溶鋼を作るプロセスで
あり、転炉に酸素を吹き込む時間は12〜20分と非常
に短く、この間に溶鋼温度と成分を目標値にコントロ−
ル必要がある。したがって連続的に正確に溶鋼温度を検
出することが望まれる。
【0020】イメ−ジファイバ1は、15000本以上
の光ファイバ(素線)を細密に結合して直径4mmに束
ねたものであり、その先端(受光端)には、焦点距離が
無限大近くの集光レンズが装着されており、イメ−ジフ
ァイバ1の受光端に、その前方の像が投射される。イメ
−ジファイバ1の出光端には、投射像がそのまま伝達さ
れる。すなわち出光端に、イメ−ジファイバ1の受光端
の前方の光像が現われる。
【0021】CCDカメラ3が、波長選択フィルタ2を
通して、イメ−ジファイバ1の出光端の画像を撮影しア
ナログ画像信号(輝度を表わすビデオ信号)を出力す
る。波長選択フィルタ2は、温度に対する輝度変化が大
きい可視域の光を透過させる。CCDカメラ3のシャッ
タ速度および読取り(ビデオ信号出力)は、コントロ−
ラ4が制御する。オペレ−タはコントロ−ラ4を介して
シャッタ速度およびビデオ信号レベル(レンジ)を調整
し選択しうる。
【0022】ビデオ信号は画像処理装置5に与えられ
る。画像処理装置5は、ビデオ信号を主走査x方向64
0画素×副走査y方向480画素のデジタルデ−タすな
わち画像デ−タ(輝度を表わすデ−タ)に変換してその
内部のメモリに書込み、これを繰返して、該メモリに常
時、最新の1フレ−ム(1画面)の画像デ−タを保持す
る。画像処理装置5は、パソコン6から要求があると、
メモリの1フレ−ムの画像デ−タをパソコン6に転送す
る。パソコン6は、画像処理装置5が与える画像デ−タ
をその内部のメモリ(以下画像メモリと称す)に書込
む。
【0023】パソコン6は、温度計測が指示されると、
計測終了が指示されるまで、図4に示す温度計測処理を
実行する。なおこの実施例では、CCDカメラ3は、3
0フレ−ム/秒の繰返し回数でイメ−ジファイバ1の光
像を撮影し、パソコン6は、温度計測が指示され計測終
了が指示されるまで、略5回/秒の周期で、図4に示す
処理(S1〜S21)を繰返す。
【0024】図4を参照して、パソコン6の1回の温度
計測処理を説明する。まず画像処理装置5に画像デ−タ
の転送を要求して、1フレ−ム分の画像デ−タをパソコ
ン6の画像メモリに書込む(ステップS1)。なお、以
上においては、図4のステップ表現に関して「ステッ
プ」という語は省略し、ステップNo.記号のみを記
す。 1フレ−ム分の画像デ−タが画像メモリに書込ま
れるとパソコン6は、画像メモリの画像デ−タを順次読
出してシェ−ディング補正を施し、補正後の画像デ−タ
を画像メモリに更新書込みする(S2)。このシェ−デ
ィング補正は、CCDカメラ3の640×480画素そ
れぞれの光電変換特性のばらつきに対応して、各画素宛
ての画像デ−タ(シェ−ディング補正前デ−タ)を、基
準の光電変換特性のレベルに校正するものである。例え
ば、均一な熱放射光が得られる黒体炉を観察するなどし
て予めCCDカメラ3の光電変換特性を測定して、校正
に必要なデ−タを集収して、パソコン6内のメモリ(デ
−タベ−ス)に書込んでいる。シェ−ディング補正(S
2)では、画素座標とその補正前デ−タでメモリをアク
セスして校正デ−タ(補正後デ−タ)を読出して、画像
メモリに更新書込みする。
【0025】次にパソコン6は、フィルタリング(S
3)を行なう。この実施例では、各画素宛ての画像デ−
タを画像メモリから順次に読出し、1画素(注目画素)
の画像デ−タ毎に、注目画素を中心とする主走査x方向
3画素×副走査方向3画素、計9画像の画像デ−タのそ
れぞれに重み係数a〜iを乗算した積の和を、係数a〜
iの和で割算した、重み付け平均値を算出し、これをフ
ィルタリング済画像デ−タとして、画像メモリの注目画
素宛てのアドレスに更新書込みする。なお、注目画素に
宛てる係数eの値は、他の係数a〜d,f〜iの値より
大きい。
【0026】次にパソコン6は、画像メモリ上の画像デ
−タの中の、最高輝度(ピ−ク値LPh)を表わすデ−
タと、その画素座標(メモリ上のアドレス)を摘出する
(S4)。そしてピ−ク値Lphが低輝度異常判定用の
しきい値LPTh以下かをチェックして(S5)、LP
Th以下であると、出力装置7の中のCRTディスプレ
イに「輝度異常」を表示する。なお、しきい値LPTh
は、転炉操業時の溶鋼温度正常範囲の下限値より低い温
度に対応する輝度値であり、予めパソコン6に入力(設
定)されているものであり、「輝度異常」の表示は、ノ
ズル8の閉塞又は図1に示す温度計測システムの異常が
考えられる。
【0027】ピ−ク値Lphがしきい値LPThを越え
ているとパソコン6は、2値化しきい値BTh=k・L
PThを算出する(S7)。kは、0<k<1であり、
図3の(a)に示す溶鋼像11iをノズル内面像8ii
から切出すためのものであり、過去の計測実績から定め
られパソコンに入力(設定)されているものである。次
にパソコン6は、画像メモリの全画像デ−タをしきい値
BThで2値化し、2値デ−タをメモリ(2値画像メモ
リ)に書込む(S8)。2値デ−タの「1」は、画像デ
−タがしきい値BTh以上(溶鋼像領域11iに実質上
属する)を意味し、「0」は画像デ−タがしきい値BT
h未満(実質上溶鋼像領域11iの外)を意味する。
【0028】次にパソコン6は、2値画像メモリ上の、
周囲が「0」で囲まれた「1」は「0」に、周囲が
「1」で囲まれた「0」は「1」に変更する(S9)。
これにより、2値画像メモリ上の2値デ−タは、溶鋼像
領域に実質上属する領域内はすべて「1」、該領域の外
はすべて「0」となる。
【0029】次にパソコン6は、2値画像メモリ上の
「1」のx方向分布ヒストグラム(x各位置での、y方
向に分布する「1」の数の積算値)を生成して、その重
心位置Wxを算出する(S10)。そしてy方向分布ヒ
ストグラム(y各位置での、x方向に分布する「1」の
数の積算値)を生成して、その重心位置Wyを算出する
(S11)。この実施例では、位置(Wx,Wy)を溶
鋼像11iの中心位置と見なす。
【0030】パソコン6は次に、前記x方向分布ヒスト
グラムの、x各位置のy方向に分布する「1」の数の積
算値、の総和Sh(溶鋼像領域11i内の画素数)を算
出する(S12)。この総和Shは、溶鋼像領域11i
の面積である。次に、溶鋼像領域11iの面積Shが、
設定範囲内(STS<Sh<STL)であるかをチェッ
クする(S13,S15)。STSは視野狭窄判定用の
しきい値、STLはイメ−ジファイバ1の受光端と溶鋼
との距離短縮判定用のしきい値である。設定範囲を小側
に外れていると、「視野狭窄」をCRTディスプレイに
表示し(S14)、設定範囲を大側に外れていると、
「距離短縮」をCRTディスプレイに表示する。
【0031】次にパソコン6は、CCDカメラ3の画面
の中央位置(Xc,Yc)からの溶鋼像11iの中心位
置(Wx,Wy)のずれが、設定値Ra以上かをチェッ
クして(S17)、Ra以上であると「視野ずれ」をC
RTディスプレイに表示する。
【0032】次にパソコン6は、ピ−ク値Lphを溶鋼
温度Tに変換する(S19)。過去に、転炉上部から保
護管付熱電対の計測プローブを溶鋼に浸漬して溶鋼温度
Tを計測し、そのときのピ−ク値LPhを読取って、ピ
−ク値LPh対溶鋼温度Tの関係を表わす対照テ−ブル
を作成し、この対照テ−ブルに基づいて、ピ−ク値LP
hをアドレスとし該ピ−ク値LPhをメモリデ−タとす
るデ−タマップがパソコン6のメモリ上に格納されてい
る。「温度T算出」(S19)でパソコン6は、S4で
摘出したピ−ク値LPhに対応する温度Tデ−タを、該
デ−タマップから読み出し、CRTディスプレイに表示
する。
【0033】次にパソコン6は、上述の検出又は算出デ
−タLPh,BTh,(Wx,Wy),Sh,T,なら
びに判定デ−タ(輝度異常,視野狭窄,距離短縮,視野
ずれ)を、パソコン6のデ−タ格納用メモリの、オペレ
−タが予め入力したチャ−ジNo.宛ての領域に、時刻
順に時刻デ−タと共に書込む。
【0034】そして計測終了の指示入力の有無をチェッ
クして、終了指示が無いと、次の計測処理を開始する
(S21−S1)。
【0035】なお、出力装置7には、上述のCRTディ
スプレイの外に、プリンタおよび外部記憶装置が含まれ
ており、オペレ−タはパソコン6を操作してデ−タ編集
を行なって、判定デ−タと共に、計測デ−タをグラフ形
式又は表形式でCRTディスプレイに表示し又プリント
アウトすることができる。編集前のデ−タおよび編集後
のデ−タを外部記憶装置に書込むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 図1に示すノズル8の拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示すCCDカメラの撮影画面を示す平
面図であり、(a)は計測器の設定および測定環境が基
準状態であるときの画像を、(b)はイメ−ジファイバ
1の視野中心線がノズル8の中心線に対してずれたとき
の画像を、(c)はノズル8の開口縁に溶鋼が凝固して
イメ−ジファイバ1が見る溶鋼面が小さくなったときの
画像を、それぞれ示す。
【図4】 図1に示すパソコン6の、温度計測処理の概
要を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1:イメ−ジファイバ 2:波長選択フィルタ 3:CCDカメラ 3if:撮影画面 4:コントロ−ラ 5:画像処理装置 6:パソコン 7:出力装置 8:観測ノズル 8ii:ノズル内面像 9:パ−ジガス供給装置 10:耐火物容器 11:溶鋼 11i:溶鋼像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−252925(JP,A) 特開 平5−312651(JP,A) 特開 平6−93317(JP,A) 国際公開97/22859(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 5/00 - 5/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属を収容する耐熱側壁あるいは底壁
    を貫通するノズルに受光端を挿入したイメ−ジファイ
    バ;前記ノズルに不活性ガスを圧入し前記ノズル内へ溶
    融金属の進入を防止するガス供給装置;前記イメ−ジフ
    ァイバの出光端の画像光を撮影する撮像装置;該撮像装
    置が発生する画像信号をデジタルデ−タすなわち画像デ
    −タに変換する画像処理装置;および、 該画像処理装置が発生する画像デ−タに基づいて前記撮
    像装置の撮影画面上の溶融金属像位置および溶融金属温
    度を演算するデ−タ処理装置;を備える溶融金属の測温
    装置。
  2. 【請求項2】デ−タ処理装置は、前記撮影画面上の最高
    輝度値を摘出しこれに対応する温度を算出する、請求項
    1記載の溶融金属の測温装置。
  3. 【請求項3】デ−タ処理装置は、撮影画面上の高輝度領
    域の面積を算出して視野狭窄を検出する、請求項1記載
    の溶融金属の測温装置。
  4. 【請求項4】デ−タ処理装置は、撮影画面上の高輝度領
    域の中心位置を算出して視野ずれを検出する、請求項1
    記載の溶融金属の測温装置。
  5. 【請求項5】デ−タ処理装置は、撮影画面上の高輝度ピ
    −ク値LPhを摘出して、それに基づいて2値化しきい
    値を決定し、該2値化しきい値にて画像デ−タを2値化
    し、2値化デ−タに基づいて、高輝度領域を検出する、
    請求項3又は請求項4記載の溶融金属の測温装置。
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