JP3392055B2 - 炉に使用するための固形電解質膜系 - Google Patents

炉に使用するための固形電解質膜系

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素又は酸素富化
空気を生成するために空気から酸素を分離するための固
形電解質イオン伝導体系を用いる装置及び方法に関す
る。本発明は、米国規格及び技術協会との協力協定N
o.70NANB5H1065に基づき米国合衆国政府
と協同してなされたものであり、米国合衆国政府も、本
発明の権利の一部を保有する。
【0002】
【従来の技術】溶鉱炉は、通常、炉内で実施される酸化
反応のための酸素を供給する多量の空気を消費する。近
年、溶鉱炉の操業者は、鉱石から鉄を生産するのに必要
なコークスの所要量を削減するために微粉炭噴射方式に
切り替えつつある。この切り替えに伴い、溶鉱炉の生産
速度を維持するためには溶鉱炉への空気の酸素含有量を
豊富にしなければならない。そのような溶鉱炉の酸素所
要量は、鉄1トン当たり酸素0.1トン以上である。従
って、酸素のコストは、鉄の生産コストの大きな要素で
ある。
【0003】空気は、可変量の水蒸気と、海水面基準で
みて右記の近似組成(重量%)即ち、酸素(20.9
%)、窒素(78%)、アルゴン(0.94%)及び残
部としてその他の微量ガスを有する。溶鉱炉内へ噴射さ
れるガス(例えば空気)のうち酸素分だけが消費される
ので、ガスのたの成分(例えば窒素及びアルゴン)は、
通常、化学的に不変のままガス炉から排出される。しか
しながら、これらの未反応ガスは、プロセス(製鉄工
程)中に加熱されており、その熱の多くは回収すること
ができないので、プロセスのエネルギー効率低下の一因
となる。
【0004】溶鉱炉へ酸素富化空気を供給するための基
本的手段は、基本的酸素炉(BOF)へ供給するために
設計された空気分離ユニットから普通純度の酸素(9
9.5モル%)を取出し、そのガスをブラスト空気(溶
鉱炉へ吹き込まれる主供給空気)と混合した後溶鉱炉の
ストーブに導入することから成る。多くの場合、空気の
酸素富化のために用いられる酸素は、BOFの作動に必
要とされる高い圧力(>200psia)(14. 06
14Kg/cm2 (絶対圧))である。
【0005】別の方法として、高純度酸素生産プラント
より低いパワー(動力又は電力)を使用する低純度(7
0〜90モル%)酸素生産プラントを用いて酸素を生成
し、その酸素をブラスト空気ブロアからの空気と混合さ
せる方法がある。
【0006】溶鉱炉にはこのような酸素需要があるの
で、溶鉱炉の作動に用いるための酸素又は酸素富化空気
を生成するためのより効率的なプロセスの開発を求める
要望がある。本発明は、酸素又は酸素富化空気を生成す
るためのガス分離プロセスを酸素の需要先の溶鉱炉と統
合することによってこの要望を充足し、それによってプ
ロセス全体の効率を高める。
【0007】固形電解質イオン伝導体は、空気からガス
を分離するための技術として魅力的な潜在技術を提供す
る。固形電解質プロセスは、イオン伝導体を用いて電気
駆動モードで、又は、混合型伝導体(イオン伝導性と電
子伝導性の両方を有する混合型伝導体)を用いて圧力駆
動モードで作動させることができる。(固形電解質イオ
ン伝導体と混合型伝導体を総称して「セリック」(SE
LIC)とも称される)。ここでは、固形電解質イオン
伝導体は、イオン伝導体膜として用いられることが多い
ので、イオン伝導体膜又はイオン移送膜とも称する。固
形電解質プロセスの2つの特有の特徴は、プロセスが高
い温度(〜600〜1000°C)で作動され、無限の
酸素/窒素選択度(窒素と区別して酸素を選択する無限
の選択度即ち、透過分離度)でもって酸素を生成するこ
とである。これらの特徴は、固形電解質プロセスを溶鉱
炉作動のような高温プロセスに組み入れるのを適正化す
るのに役立つ。
【0008】イオン伝導膜即ちイオン移送膜の作動の基
本は、結晶格子中の酸素イオン空位(空格子点)を高温
下で効率的に移送することである。電気駆動によるイオ
ン移送膜は、膜の両側(両面)が酸素分圧の差圧に露呈
されると、膜の両側間の酸素分圧の差に対数的に依存す
る自発電圧(ネルンスト電位)を発生させる。反対に、
ネルンスト電位を上回る外部電圧を印加すれば、酸化物
イオンの形の酸素を分圧勾配に抗して膜を透過して圧送
することができる。このような圧送を行うには、電流を
必要とし、しかも、このプロセスは高圧及び高温下で酸
素を生成することができるが、所要電機エネルギーのコ
ストが高くなる。
【0009】近年になって、酸素イオン空位を高温下で
移送することができ、かつ、電子伝導体でもある固形電
解質物質が開発された。そのような物質の場合、酸素イ
オン空位の流れに対する向流は、外部回路を通してでは
なく、電子の内部流れによって行われる。従って、電極
を必要とせず、全体の移送がイオン移送膜の両側(両
面)間の酸素分圧の差によって駆動される。電気エネル
ギーを供給する必要がなく、このプロセスは、溶鉱炉設
備に容易に組み入れることができ、溶鉱炉に酸素又は酸
素富化空気を供給するための好適な手段である。
【0010】従って、現在使用されているイオン移送膜
には、イオンだけを透過させるイオン伝導体と、イオン
と電子を両方とも透過させる混合型伝導体の2つのタイ
プがある。イオンだけを透過させるイオン伝導体は、電
子を流動させるためには電極と外部回路を必要とする。
ここで用いられる「固形電解質イオン伝導体」、「固形
電解質イオン移送膜」、「固形電解質」又は「イオン移
送膜」等の用語は、一般に、特に断らない限り、イオン
タイプ(電気駆動式)系と混合伝導体タイプ(圧力駆動
式)系の両方を意味するものとする。
【0011】イオン移送プロセスは、純粋酸素を生成す
ることができるが、本発明に適用するための最善のモー
ドは、イオン移送膜の透過物側(篩下側)の面のための
パージガス流として供給ガス流より酸素分圧が低い空気
又はガスを使用することができる。それによって、酸素
分圧を低下させることができ、膜を通しての酸素移送を
促進し、その結果として、酸素回収率を高める。そのよ
うなイオン移送モジュール(イオン移送膜を備えたイオ
ン移送ユニットのモジュール)からの生成物は、純粋酸
素ではなく、酸素富化空気であるが、酸素富化空気は、
高温ブラスト空気(溶鉱炉へ吹き込まれる主供給空気)
の酸素濃度を高めるためにブラスト空気即ち供給空気中
へ注入するのに適している。
【0012】固形電解質イオン移送技術は、「多段電解
質膜」と題する米国特許第5,547,494号に記載
されている。
【0013】無機酸化物膜を用いた空気分離技術の進歩
が、技術文献に紹介されている。更に、例えば後述する
米国特許第5,268,019号に記載されているよう
に、ブラスト空気の酸素富化のための酸素純度を低くす
るために溶鉱炉ガスを燃料とするガスタービンを空気分
離ユニットに組み合わせる方式も提案されている。
【0014】「タービン発電から副生酸素を生成するた
めの方法」と題する米国特許第4,545,787号
は、空気流から酸素を除去し、得られた空気流の一部分
を燃料流と共に燃焼させ、得られた燃焼ガス流を上記得
られた空気流の一部分と共に燃焼させ、最終燃焼ガスを
タービンに通して膨脹させパワーを創生する方法を開示
している。同特許は、空気流からは、ガスタービンによ
るパワー発生段と、セリック膜による酸素生成段のその
作動温度を最適化することができないという欠点を有す
る。得られた空気流の一部分酸素を除去するための膜と
して、銀複合膜及び複合金属酸化物固形電解質膜の使用
を教示している。
【0015】「酸素生成のための統合高温法」と題する
米国特許第5,516,359号は、固形電解質イオン
伝導体膜を用いて高温圧縮ガスから酸素を分離する方法
を開示している。イオン伝導体膜の不透過物は、更に加
熱されてパワー創生のためにタービンに通される。
【0016】「溶鉱炉と組み合わせた空気分離方法及び
装置」と題する上述した米国特許第5,268,019
号は、空気分離プラントを溶鉱炉と統合する(組み合わ
せる)手段を教示している。ただし、この方法は、固形
電解質を使用せず、従って、熱統合を利用しない。
【0017】「空気分離」と題する米国特許第5,31
7,862号は、加圧窒素を用いてパワーを創生する方
法を教示している。この方法は、溶鉱炉と組み合わせた
方法の熱収支を改善する。
【0018】「溶鉱炉に酸素富化空気を供給するための
方法及び鉄鉱石を還元するための関連設備」と題する米
国特許第5,244,489号は、極低温空気分離プラ
ントを溶鉱炉と統合する手段を教示している。ただし、
この方法は、固形電解質を使用せず、混合コラムプロセ
スと称される低純度空気分離方式と組み合わせてブラス
ト空気ブロアを使用するものであり、在来のダブル
(複)コラム方式に類似した極低温法であるが、それに
第3のコラムを追加し、液体を空気に接触させて低純度
酸素流を生成しそれを溶鉱炉のストーブに導入されるブ
ラスト空気と混合させる方法である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、炉に酸素富化ガスを供給するための酸素生成ユニッ
トに固形電解質イオン伝導体系を統合する、即ち組み入
れるための効率的な方法を提供することである。
【0020】本発明の他の目的は、イオン移送膜を高温
ブラスト空気の一部分、又は、窒素廃流の一部分、又
は、反応性燃料ガス、又は、他の低濃度酸素ガスでパー
ジすることによってプロセスの効率を高めることであ
る。
【0021】本発明の更に他の目的は、エネルギーを回
収して転送するために系内の適当な地点でプロセスの各
段を導管、熱交換器、冷却器、燃焼器、及びその他の適
当な機器を用いて統合することによって系全体の効率を
高めることである。
【0022】
【発明の概要】本発明は、上記課題を解決するために、
炉内へ供給するための元素状酸素と少くとも1種類の
他のガスを含有した第1供給ガス流を、元素状酸素と少
くとも1種類の他のガスを含有した第2供給ガス流から
得られた純粋酸素ガス流又は酸素富化ガスを用いて酸素
富化させるための方法(プロセス)を提供する。このプ
ロセス中、第1供給ガス流を圧縮する。第2供給ガス流
は、篩上側と篩下側を有するイオン移送膜を含むイオン
移送モジュールを用いて分離し、篩上側に膜不透過ガス
流として酸素減耗ガス流(酸素を減少又は除去されたガ
ス流)を生成し、篩下側に膜透過ガス流として純粋酸素
ガス流又は酸素富化ガス流を生成する。少くとも第1供
給ガス流は、炉内へ噴射する前に加熱しておく。第1供
給ガス流を炉内へ導入する前の任意の部位において上記
純粋酸素ガス流又は酸素富化ガス流を第1供給ガス流に
添加する。
【0023】本発明の好ましい実施形態では、上記炉は
溶鉱炉である。別の好ましい実施形態では、上記第2供
給ガス流は、圧縮された第1供給ガス流の少くとも一部
分又は圧縮された酸素富化供給ガス流を含有したものと
する。
【0024】本発明の更に別の好ましい実施形態では、
酸素減耗ガス流又は第2供給ガス流の少くとも一部分
を、イオン移送膜の篩下側をパージするのに用いる。
【0025】本発明の更に別の好ましい実施形態では、
第1供給ガス流の少くとも一部分を加熱した後、第2供
給ガス流に添加する。
【0026】本発明の更に別の好ましい実施形態では、
純粋酸素ガス流、又は、酸素富化ガス及び酸素減耗ガス
流から第2供給ガス流へ熱を伝達することによって第2
供給ガス流を加熱する。
【0027】本発明の更に別の好ましい実施形態では、
酸素減耗ガス流からパワー膨脹機によってエネルギーを
回収する。
【0028】本発明の更に別の好ましい実施形態では、
イオン移送膜の篩下側へパージの目的で燃料ガス流を送
給する。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の要旨は、ブラスト空気ブ
ロアからの圧縮空気を固形電解質イオン移送モジュール
又はデバイスのための供給ガスとして使用し、それによ
って別個の圧縮機を設ける必要を排除した統合(一体的
に組み合わされた)プロセスを形成することである。高
温のブラスト空気の一部分は、固形電解質イオン移送モ
ジュール(以下、単に「イオン移送モジュール」とも称
する)の作動温度を維持するために必要な熱を供給する
ために用いることができ、それによって溶鉱炉の作動を
促進する酸素富化空気流のために必要とされる燃料を不
要又は削減することができる。
【0030】本発明の好ましい実施形態は、イオン移送
工程の作動を助成し、炉への高温ブラスト空気の効率を
高めるための酸素又は酸素富化空気を生成するために溶
鉱炉設備からの圧縮エネルギーの一部及び熱の一部を利
用する。イオン移送モジュールを溶鉱炉設備に統合する
ことによって酸素富化工程のエネルギー及びコストを削
減することができ、プロセス全体をより効率的にするこ
とができる。
【0031】イオン移送モジュールを溶鉱炉の作動に組
合わさせる、又は統合する態様には幾つかの異なる態様
がある。これらの態様のうちの幾つかは、部分的にしか
統合されておらず、それほど効率的ではない場合がある
が、以下に例示の目的で説明する。本発明による好まし
い実施形態は、統合度が高く、溶鉱炉の作動を高めるた
めの効率的で実際的な手段を提供する。
【0032】以下に、添付図を参照して本発明を説明す
る。一般に、溶鉱炉のような炉に注入される酸素富化空
気の好ましい酸素濃度は、25〜27容量%である。こ
のプロセスは、この又は他の酸素濃度を得るように適合
させることができる。本発明の幾つかの特徴及び利点
は、添付図に示された各実施形態に示されている。それ
らの特徴としては、プロセスの各機器の熱管理及び熱的
統合を行うこと、既存の溶鉱炉を本発明に変換するため
に既存の機械類を利用することができ、あるいは、その
ために必要な機器を後付けすることができること、イオ
ン移送膜の効率を高めるためにパージガス流を使用する
こと、及び、高圧ガス流からエネルギーを回収するため
にタービンを使用すること等がある。
【0033】本発明のいろいろな側面を説明するため
に、各添付図に本発明の多数の変型実施形態を示す。例
えば、図1は、燃料ガス流を廃ガス流の形で燃焼器へ送
給するようにした本発明の一実施形態を示す概略図であ
る。この構成は、高温のブラスト空気流を分岐して利用
することが実際的でなく、従って、パージ操作のために
温暖空気流しか利用できない場合、あるいは、タービン
の入口温度を高めることによってタービンの出力を高め
たい場合は、温度を調整するために、あるいは、追加の
熱源としてのみ用いられる。
【0034】作動において、供給ガス(空気)流2に酸
素富化ガス流44が添加されて、ブラスト空気ブロア5
へ供給されるガス流4が生成される。ブラスト空気ブロ
ア5からの圧縮された供給ガス流6は、ストーブ10へ
送られるガス流8と、熱交換器52を通して分流される
ガス流46とに分割される。熱交換器52においてガス
流46は、イオン移送モジュール38からの高温の酸素
富化ガス流42及び高温廃ガス流54との熱交換によっ
て昇温され、加熱されたガス流45を生成する。
【0035】ストーブ10からのガス流14は、溶鉱炉
12に供給されるガス流(ブラスト空気流)16と、弁
19を通してガス流22となるガス流18とに分割され
る。溶鉱炉12からは高温排出ガス流13が排出され
る。ガス流22は、加熱ガス流45と合流してガス流4
3になる。ガス流43は、ガス流47とガス流20に分
割され、ガス流47は、イオン移送膜40の篩上側40
aへ送られ、ガス流20は、弁21を通ってパージガス
流26となる。
【0036】酸素との燃焼に付される反応性ガスである
燃料ガス流24が、随意選択としてパージガス流26に
添加され、最終的にイオン移送モジュール38内で燃焼
される。パージガス流26は、弁21にではなく随意選
択の膨脹機28に通すこともでき、それによって圧縮エ
ネルギーの一部を回収してパージガス流30とすること
ができる。パージガス流30は、イオン移送膜40の篩
上側40aの流れに対して向流方向にイオン移送膜40
の篩下側40bに沿って流れる。
【0037】ガス流22とガス流45の混合割合を制御
することによってイオン移送モジュール38を適正な作
動温度に維持することができる。イオン移送モジュール
38からの低圧の酸素富化生成物ガス流42は、熱交換
器52内で冷却されて、酸素富化ガス流44を生成す
る。酸素富化ガス流44は、先に述べたように、供給空
気流2に注入されてブラスト空気流16の酸素濃度を高
める。
【0038】イオン移送膜40の篩上側40aからの窒
素豊富ガス流48は、随意選択の燃焼器36に通されて
燃料ガス流34を添加されて燃焼される。燃焼器36か
らの廃ガス流50は、膨脹機56に通されてその圧縮エ
ネルギーの一部が回収され、高温廃ガス流54を生成す
る。ガス流54は、熱交換器52に通されてガス流58
となり、一般には廃棄される。
【0039】図2は、図1の実施形態に類似した本発明
の変型実施形態の概略図であるが、この実施形態ではイ
オン移送モジュールからの酸素豊富ガス流が冷却されて
圧縮された後、ブラスト空気流への供給ガス流に混合さ
れるのではなく、溶鉱炉のストーブ内に導入される加圧
ガス流に注入されるという点で図1の実施形態とは異な
る。高温のブラスト空気がイオン移送モジュールへの供
給ガス流に混合され、その混合ガス流の一部分は、パー
ジガス流として分流される。供給ガス流とパージガス流
とは、同じ温度であるから、イオン移送による分離操作
は、等温操作である。等温操作は、一般に、効率が高い
という点と、イオン移送分離素子(イオン移送膜)に及
ぼす熱応力を少なくするという点で好ましい。
【0040】作動において、供給ガス(空気)流2は、
ブラスト空気ブロア5へ供給され、ブラスト空気ブロア
5からの圧縮された供給ガス流60は、ガス流62とガ
ス流77とに分割される。ガス流81は、ガス流82と
ガス流68とに分割される。ガス流82は、イオン移送
モジュール83のイオン移送膜84の篩上側84aへ供
給される。一方、ガス流68は、弁69を通り、随意選
択の膨脹機28に通されて圧縮エネルギーの一部を回収
されパージガス流70となる。パージガス流70は、イ
オン移送膜84の篩上側84aの流れに対して向流方向
にイオン移送膜84の篩下側84bに沿って流れる。
【0041】ガス流65とガス流80の混合割合を制御
することによってイオン移送モジュール88を適正な作
動温度に維持することができる。イオン移送モジュール
83からの低圧の酸素富化生成物ガス流71は、熱交換
器52内で冷却されて、酸素富化ガス流72を生成す
る。酸素富化ガス流72は、冷却器73によって冷却さ
れてガス流74となる。ガス流74は、圧縮機75によ
って圧縮され、ガス流76となる。酸素富化ガス流76
は、供給空気流2に注入されてブラスト空気流66の酸
素濃度を高める。
【0042】イオン移送膜84の篩上側84aからの窒
素豊富廃ガス流86は、随意選択の燃焼器36に通され
て燃料ガス流34を添加されて燃焼される。燃焼器36
からの廃ガス流87は、膨脹機56に通されてその圧縮
エネルギーの一部が回収され、高温廃ガス流88を生成
する。ガス流88は、熱交換器52に通されてガス流9
0となり、一般には廃棄される。
【0043】図3は、本発明の更に別の実施形態の概略
図であり、パージガス流が窒素豊富廃ガス流の一部分か
ら取り出されるようになされたプロセスを示す。この構
成は、廃ガス流を窒素副生成物として取り出すことが有
利である場合、そのような取出しを可能にする。その場
合、高温のブラスト空気流を、図2に示される実施形態
におけるように、イオン移送モジュールへ添加する。あ
るいは、別法として、窒素豊富廃ガス流を高温のブラス
ト混合してブラスト空気ブロアの出力圧力(吐出圧力)
より多少低いパージガス流を生成してもよいが、その混
合ガス流をイオン移送モジュールへ供給するには、図に
示されるように、弁を通して膨脹させなければならない
場合があり、それによって、イオン移送プロセスの高圧
側の圧力は、高温ブラスト空気の圧力にまで下げられ
る。図1に示される実施形態におけるように、パージガ
ス流に少量の燃料ガスを添加してイオン移送モジュール
内で補助加熱の手段として燃焼させることもできる。別
法として、供給ガス101から分流されたガス流106
に燃料を添加してイオン移送モジュールの供給側で燃焼
させてもよい。
【0044】作動において、供給ガス(空気)流2に酸
素富化ガス流121が添加されて、ブラスト空気ブロア
5へ供給されるガス流100が生成される。ブラスト空
気ブロア5からの圧縮された供給ガス流101は、スト
ーブ10へ送られるガス流102と、弁123を通し、
熱交換器52を通して分流されるガス流122とに分割
される。熱交換器52においてガス流122は、イオン
移送モジュール107からの高温の酸素富化ガス流12
0及び高温廃ガス流116との熱交換によって昇温さ
れ、加熱されたガス流124を生成する。
【0045】ストーブ10からのガス流103は、溶鉱
炉12に供給されるガス流(ブラスト空気流)104
と、弁109を通してガス流124に添加されてガス流
106となるガス流105とに分割される。溶鉱炉12
からは高温排出ガス流13が排出される。ガス流106
は、イオン移送膜108の篩上側108aへ送られる。
イオン移送膜108の篩上側108aからの篩上ガス流
(即ち、移送膜108を透過しなかった膜不透過ガス
流)110は、ガス流111とガス流114に分割さ
れ、ガス流111は、弁115を通してパージガス流1
19とされる。
【0046】酸素との燃焼に付される反応性ガスである
燃料ガス流117が、随意選択としてパージガス流11
9に添加され、最終的にイオン移送モジュール107内
で燃焼される。パージガス流119は、随意選択の膨脹
機112に通されて、圧縮エネルギーの一部が回収され
てパージガス流113とされ。パージガス流113は、
イオン移送膜108の篩上側108aの流れに対して向
流方向にイオン移送膜108の篩下側108bに沿って
流れる。
【0047】ガス流124とガス流105の混合割合を
制御することによってイオン移送モジュール107を適
正な作動温度に維持することができる。イオン移送モジ
ュール107からの低圧の酸素富化生成物ガス流120
は、熱交換器52内で冷却されて、酸素富化ガス流12
1を生成する。酸素富化ガス流121は、先に述べたよ
うに、供給空気流2に注入されてブラスト空気流104
の酸素濃度を高める。
【0048】イオン移送膜108の篩上側108aから
の窒素豊富ガス流114は、膨脹機56に通されてその
圧縮エネルギーの一部が回収され、ガス流116を生成
する。ガス流116は、熱交換器52に通されてガス流
118となり、一般には廃棄される。
【0049】図4は、図3の実施形態に類似した本発明
の変型実施形態の概略図であるが、この実施形態ではイ
オン移送モジュールからの酸素豊富ガス流が冷却されて
圧縮された後、ブラスト空気ブロアの供給ガスへ再循環
せずに、溶鉱炉のストーブ内に導入される加圧ガス流に
注入される。
【0050】作動において、供給ガス(空気)流2がブ
ラスト空気ブロア5へ供給されて圧縮ガス流125を生
成する。ブラスト空気ブロア5からの圧縮ガス流125
は、ガス流126と、ガス流131に分流される。ガス
流131は、随意選択のブースター圧縮機132に通さ
れてガス流133とされた後、熱交換器52に通され、
熱交換器52においてガス流133は、イオン移送モジ
ュール136からの高温の酸素富化ガス流146及び高
温廃ガス流152との熱交換によって昇温され、加熱さ
れたガス流134を生成する。
【0051】一方、ガス流126は、酸素富化ガス流1
51と混合されてガス流127を生成し、ストーブ10
へ供給される。ストーブ10からのガス流128は、溶
鉱炉12に供給されるガス流(ブラスト空気流)129
と、弁155を通して加熱ガス流134に添加されてガ
ス流135となるガス流130とに分割される。溶鉱炉
12からは高温排出ガス流13が排出される。ガス流1
35は、イオン移送膜138の篩上側138aへ送られ
る。イオン移送膜138の篩上側138aからの篩上ガ
ス流(即ち、移送膜138を透過せずに膜上に保持され
た膜不透過ガス流)140は、ガス流141とガス流1
52に分割され、ガス流141は、弁153を通してパ
ージガス流143とされる。パージガス流143は、随
意選択の膨脹機144に通され、その圧縮エネルギーの
一部が回収され、パージガス流145を生成する。
【0052】酸素との燃焼に付される反応性ガスである
燃料ガス流142が、随意選択としてパージガス流14
3に添加され、最終的にイオン移送モジュール136内
で燃焼される。パージガス流145は、イオン移送膜1
38の篩上側138aの流れに対して向流方向にイオン
移送膜138の篩下側138bに沿って流れる。
【0053】ガス流130とガス流134の混合割合を
制御することによってイオン移送モジュール136を適
正な作動温度に維持することができる。イオン移送モジ
ュール136からの低圧の酸素富化生成物ガス流146
は、熱交換器52内で冷却されて、酸素富化ガス流14
7を生成する。酸素富化ガス流147は、冷却器148
によって冷却されてガス流149となる。ガス流149
は、圧縮機150によって圧縮され、ガス流151とな
り、供給空気流2に注入されてブラスト空気流129の
酸素濃度を高める。
【0054】イオン移送膜138の篩上側138aから
の窒素豊富廃ガス流152は、膨脹機56に通されてそ
の圧縮エネルギーの一部が回収され、ガス流154を生
成する。ガス流154は、熱交換器52に通されてガス
流156となり、一般には廃棄される。
【0055】図5は、イオン移送モジュールへの供給ガ
ス流を圧縮するのに別個の圧縮機を用いるプロセスを示
す本発明の変型実施形態の概略図である。このプロセス
は、ブラスト空気ブロアから加圧空気を得ることが不可
能であるか、あるいは、実際的でない場合に、用いるこ
とができる。その他の点では、図3の実施形態のプロセ
スと同様である。
【0056】作動において、供給ガス(空気)流2は、
ブラスト空気ブロア5へ供給されて圧縮ガス流160を
生成する。ブラスト空気ブロア5からの圧縮ガス流16
0は、酸素富化ガス流192と混合されてガス流162
を生成し、ストーブ10へ供給される。一方、第2のガ
ス流168が、圧縮機169に通されてガス流170と
された後、熱交換器52に通され、熱交換器52におい
てガス流170は、イオン移送モジュール176からの
高温の酸素富化ガス流187及び高温廃ガス流194と
の熱交換によって昇温され、加熱されたガス流172を
生成する。
【0057】ストーブ10からのガス流164は、溶鉱
炉12に供給されるガス流(ブラスト空気流)165
と、弁167を通して加熱ガス流172に添加されてガ
ス流174となるガス流166とに分割される。溶鉱炉
12からは高温排出ガス流13が排出される。ガス流1
74は、イオン移送膜178の篩上側178aへ送られ
る。イオン移送膜178の篩上側178aからの篩上ガ
ス流180は、ガス流182とガス流195に分割さ
れ、ガス流182は、弁181を通してパージガス流1
84とされる。ガス流184は、膨脹機185に通さ
れ、その圧縮エネルギーの一部が回収され、パージガス
流186を生成する。
【0058】酸素との燃焼に付される反応性ガスである
燃料ガス流183が、随意選択としてパージガス流18
4に添加され、最終的にイオン移送モジュール176内
で燃焼される。パージガス流186は、イオン移送膜1
78の篩上側178aの流れに対して向流方向にイオン
移送膜178の篩下側178bに沿って流れる。
【0059】ガス流166とガス流1172の混合割合
を制御することによってイオン移送モジュール176を
適正な作動温度に維持することができる。イオン移送モ
ジュール176からの低圧の酸素富化生成物ガス流18
7は、熱交換器52内で冷却されて、酸素富化ガス流1
88を生成する。酸素富化ガス流188は、冷却器18
9によって冷却されてガス流190となる。ガス流19
0は、圧縮機191によって圧縮され、ガス流192と
なり、供給空気流2に注入されてブラスト空気流165
の酸素濃度を高める。
【0060】イオン移送膜178の篩上側178aから
の窒素豊富廃ガス流194は、膨脹機56に通されてそ
の圧縮エネルギーの一部が回収され、ガス流195を生
成する。ガス流195は、熱交換器52に通されてガス
流196となり、一般には廃棄される。
【0061】図1、2、3、4及び5に示されたイオン
移送プロセスは、純粋酸素ではなく、酸素富化空気を生
成する。これは、特に高圧及び高温下で純粋酸素を取り
扱うことが困難であり、イオン移送プロセスが本来高温
プロセスであることからして有利な利点である。イオン
移送プロセスは、酸素に対しては無限の選択度(他の成
分と区別して酸素を選択する無限の選択度即ち、透過分
離度)を有するが、純粋酸素ではなく、酸素富化空気を
必要とする用途のためには、純粋酸素を生成した後それ
を稀釈するよりは、イオン移送膜の篩下側をパージして
酸素分圧を低下させる方が効率的である。
【0062】図1、2、3、4及び5に示されたイオン
移送プロセスの各実施形態の相対的利点及び効率を定量
的に分析するために、以下に具体的な例を示す。本発明
の好ましい作動モードの幾つかは、下記の実施例によっ
てよりよく理解することができると思われる。下記の実
施例においてはプロセス流れの流量、組成及び温度は、
イオン移送モジュールのために開発された模型を用いて
仮想作動条件に対してバランスされたものである。以下
のすべての実施例において用いられた作動仕様は下記表
Iの通りである。
【0063】
【表1】
【0064】例1 この実施例は、図1に示されたプロセスであり、減圧さ
れた高温ブラスト空気の一部をイオン移送モジュール
(ITM )への減圧された供給ガス流の一部と混合するこ
とによってパージガス流を生成するようになされてい
る。篩上ガス流が10%の酸素を含有しており、パージ
ガス流に添加する篩上ガス流の比率が25%であるとす
ると、以下の第E−1表に示されるような作動パラメー
タが得られる。この例ではパージガス流への燃料の添加
は行われない。
【0065】
【表2】
【0066】この例1においては、イオン移送モジュー
ルへの供給ガス流に含有されている酸素の68%が、6
0%の酸素濃度の篩下(膜透過)ガス流内に回収され
る。この例の分離に必要とされるイオン移送膜の面積
は、17,810ft2 (1654. 549m2 )であ
る。ブラスト空気ブロアは、溶鉱炉へ供給するための1
00,000scfm(ft3/m 標準状態)(47.1
95m3/m)の酸素富化ガス(酸素含有量26%)を生
成するためにほぼ168,000scfm(ft3/m標
準状態)(79. 2876m3/m)の酸素富化ガスを圧
縮しなければならない。47,700scfm(ft3/
m標準状態)(22. 512m3 / m)の篩上(膜不透
過)ガス流は、ブラスト空気ブロア(以下、単に「ブロ
ア」とも称する)が必要とする圧縮エネルギーの一部を
回収するためにタービンに通して膨脹させることができ
る。そのブロア及びタービンが85%の断熱効率(有効
効率)を有するとすると、それに基づいて計算されたパ
ワー(電力)は下記の通りである。 ブロアに必要とされる追加パワー:6706kW タービンによって回収されるパワー:4397kW 正味追加パワー:2309kW
【0067】この例では、イオン移送膜をパージするた
めに取り出された(抽出された)ガス流の減圧によって
失われた圧縮エネルギーは回収されない。パワーは、パ
ージ用に用いるためのガスを図1に示されるように随意
選択の膨脹機に通せば、減少される。
【0068】例2 例1においては、ブラスト空気ブロアは、イオン移送モ
ジュールへのガス流の追加の流れを搬送するための容量
を有しており、増大した酸素濃度に安全に耐えうるもの
であると想定されているが、これらの問題は、図2に示
されたプロセスである例2においては回避される。この
実施例では、イオン移送モジュールからの生成物である
酸素富化ガス流は、図1に示されようにブラスト空気ブ
ロアによってではなく、別個の圧縮機によって圧縮され
る。やはり、イオン移送モジュールの温度は、高温ブラ
スト空気の一部を抽出することによって維持されるが、
この例では、高温ブラスト空気の一部をイオン移送モジ
ュールへの供給ガス流に混合させ、得られたガス流の一
部分を膨脹させて向流パージガス流として用いる。やは
りこの例でも、篩上ガス流が10%の酸素を含有してお
り、パージガス流に添加する篩上ガス流の比率が25%
であるとすると、以下の第E−2表に示されるような作
動パラメータが得られる。この例でも、パージガス流へ
の燃料の添加は行われない。
【0069】
【表3】
【0070】この例2においては、イオン移送モジュー
ルへの供給ガス流に含有されている酸素の59%が、5
0.5%の酸素濃度の篩下(膜透過)ガス流内に回収さ
れる。この例の分離に必要とされるイオン移送膜の面積
は、10,000ft2 (956. 905m2 )であ
る。ブラスト空気ブロアは、溶鉱炉へ供給するための1
00,000scfm(47.195m3/m)の酸素富
化ガス(酸素含有量26%)を生成するためにほぼ14
6,850scfm(69. 3058575m3/m)の
酸素富化ガスを圧縮しなければならない。やはり、4
6,800scfm(22. 08726m3/m)の篩上
(膜不透過)ガス流は、ブラスト空気ブロアが必要とす
る圧縮エネルギーの一部を回収するためにタービンに通
して膨脹させることができる。そのブロア及びタービン
が85%の断熱効率(有効効率)を有するとすると、そ
れに基づいて計算されたパワーは下記の通りである。 ブロアに必要とされる追加パワー:4590kW イオン移送モジュールからの生成物のための圧縮機:1
821kW タービンによって回収されるパワー:4783kW 正味追加パワー:1629kW
【0071】例1の場合と同様にこの例でも、パージ用
に用いるためのガスを図2に示されるように随意選択の
膨脹機に通すことによって若干の追加のパワーを回収す
ることができる。
【0072】計算にによれば、この例は、例1よりも所
要イオン移送膜面積が少なくてすみ、消費パワーも少な
いが、追加の圧縮機と冷却器を必要とする。所要膜面積
は、イオン移送モジュールへの供給ガス流を図2に示さ
れる随意選択の圧縮機により更に高い圧力に圧縮すれ
ば、更に減小させることができる。
【0073】例3 この例は、パージガス流を窒素豊富篩上ガス流(廃ガス
流)から取り出すようにした図3のプロセスである。酸
素豊富篩下ガス流は、図1に示される例1と同様に、ブ
ラスト空気ブロアへの供給ガス流へ再循環される。篩上
ガス流が5%の酸素を含有しており、パージガス流に添
加する篩上ガス流の比率が20%であるとすると、以下
の第E−3表に示されるような作動パラメータが得られ
る。この例でも、パージガス流への燃料の添加は行われ
ない。
【0074】
【表4】
【0075】この例3においては、ストーブを通しての
圧力降下は、無視した。イオン移送膜の篩下(膜透過)
ガス流の酸素濃度は60%であり、イオン移送モジュー
ルへの供給ガス流に含有されている酸素の85%が回収
される。この例の分離に必要とされるイオン移送膜の面
積は、19,600ft2 (9. 25022m2 )であ
る。ブラスト空気ブロアは、溶鉱炉へ供給するための1
00,000scfm(47.195m3/m)の酸素富
化ガス(酸素含有量26%)を生成するためにほぼ15
1,000scfm(71. 26445m3/m)の酸素
富化ガスを圧縮しなければならないが、その圧縮エネル
ギーの一部を回収するために32,010scfm(1
5. 10711m3/m)の廃ガス流をタービンに通して
膨脹させることができる。ブラスト空気ブロア及びター
ビンが85%の断熱効率(有効効率)を有するとする
と、それに基づいて計算されたパワーは下記の通りであ
る。 ブロアに必要とされる追加パワー:5039kW タービンによって回収されるパワー:3511kW 正味追加パワー:1528kW
【0076】この例では、篩上ガス流のうちイオン移送
膜のためのパージするために取り出された部分の減圧に
よって圧縮エネルギーが失われるが、この失われたエネ
ルギーの一部は、そのパージガス流を弁にではなく、膨
脹機に通すことによって回収することができる。
【0077】例4 この例(図4)は、図3に示される例3と同様に、イオ
ン移送膜の篩上ガス流をイオン移送膜のためのパージガ
スとして用いるが、モジュールからの酸素豊富篩下ガス
流は、ブラスト空気ブロアを通して再循環せずに、図2
に示されるように別途に圧縮して溶鉱炉のストーブへの
供給ガスとして再注入される。やはり、篩上ガス流が5
%の酸素を含有しており、パージガス流に添加する篩上
ガス流の比率が20%であるとすると、以下の第E−4
表に示されるような作動パラメータが得られる。
【0078】
【表5】
【0079】この例4においては、イオン移送膜の篩下
(膜透過)ガス流の酸素濃度は53.7%であり、イオ
ン移送モジュールへの供給ガス流に含有されている酸素
の81%が回収される。この例の分離に必要とされるイ
オン移送膜の面積は、14,400ft2 (6. 796
08m2 )である。ブラスト空気ブロアは、溶鉱炉へ供
給するための100,000scfm(47.195m
3/m)の酸素富化ガス(酸素含有量26%)を生成する
ためにほぼ132,090scfm(62. 33987
3/m)の酸素富化ガスを圧縮しなければならないが、
その圧縮エネルギーの一部を回収するために32,01
0scfm(15. 10711m3 / m)の廃ガス流を
タービンに通して膨脹させることができる。ブラスト空
気ブロア及びタービンが85%の断熱効率(有効効率)
を有するとすると、それに基づいて計算されたパワーは
下記の通りである。 ブロアに必要とされる追加パワー:3144kW イオン移送モジュールのための圧縮機:1613kW タービンによって回収されるパワー:3276kW 正味追加パワー:1481kW
【0080】この例でも、篩上ガス流のうちイオン移送
膜のためのパージするために取り出された部分の減圧に
よって圧縮エネルギーが失われるが、この失われたエネ
ルギーの一部は、そのパージガス流を弁にではなく、膨
脹機に通すことによって回収することができる。
【0081】上記1〜4の各例からの結果を比較する
と、所要正味パワー(電力)及び所要イオン移送膜面積
は、いずれも、イオン移送モジュールからの酸素富化透
過(篩下)ガスをブラスト空気ブロアの供給ガス流へ再
循環させる例1及び3よりも、イオン移送モジュールか
らの酸素富化透過(篩下)ガスをブラスト空気ブロアの
供給ガス流へ再循環させずに別途に圧縮してストーブへ
の供給ガス流に注入する例2及び4の方が少なくてす
む。ただし、例2及び4のプロセスは、追加の圧縮機及
び冷却器(チラー)を必要とする。既存のブラスト空気
ブロアの容量に余裕がある場合は、例2及び4のプロセ
スの方が有利であるが、槽でない場合は、例1及び3の
プロセスの方が好ましい場合がある。作動パラメータ
は、コストはその他の経済的要因に基づいて決定される
ものであるから、ここではあえて作動パラメータを最適
化するための試みはしなかった。
【0082】例1〜4のプロセスは、いずれも、イオン
移送モジュールへの供給ガス又はイオン移送モジュール
の篩上ガス流から取り出したパージガスを利用するとい
う点で新規である。これは、酸素豊富透過(篩下)ガス
を意図的にパージ操作によって稀釈させるようにした従
来のガス分離技術からみて予想外のことである。本発明
の方法は、高度のではなく、中庸の酸素富化操作を必要
とするだけであり、篩下ガスの稀釈が酸素の膜透過のた
めの駆動力を高めるので極めて効率的である。
【0083】これらの例は、又、パージ操作のために供
給ガスを使用する(例1及び2)のに比べて、パージ操
作のために篩上ガスを使用すること(例3及び4)は、
パワー所要量を削減するが、膜の面積を大きくする必要
があることを示している。どの例のプロセスが好ましい
かは、最終的には経済的な配慮によって決められること
になろう。窒素の副生成物を必要とする場合は、例3及
び4のプロセスが有利であり、例4がその場合の好まし
いプロセスの代表例である。例3及び4における篩上ガ
ス流には通常5%の酸素が含まれるが、これらのプロセ
スは、酸素をほぼ100%回収して篩上ガス流中にほぼ
純粋な窒素を生成するように改変することができる。純
粋な窒素を必要とする場合は、最終の純粋窒素生成物か
ら微量酸素を除去することによってイオン移送モジュー
ルからの廃ガス流を精製するために電気駆動又は圧力駆
動式の第2イオン移送段(モジュール)を用いるのが有
利な場合がある。
【0084】上記例1〜4は、いずれも、本発明の好ま
しい実施形態である。すでに述べたように、本発明の作
動の好ましいモードは、イオン移送膜の篩下側をパージ
するようにした圧力駆動式イオン移送プロセスを採用す
る。これらのプロセスの例は、以上に述べたとおりであ
り、図1、2、3及び4に示されている。
【0085】ただし、パージガス流を用いることが実際
的でない場合は、圧力駆動式イオン移送プロセスによっ
て空気から酸素を抽出ことが可能である。しかしなが
ら、その場合の生成物である純粋酸素は低圧であるか
ら、酸素移動プロセスを駆動するためには、イオン移送
モジュールへの供給ガス流の圧力を比較的高い圧力にし
なければならない。
【0086】そのような圧力駆動式イオン移送プロセス
の一例を図6に示す。図6の例においては、ストーブへ
の空気供給流に酸素生成物が注入される。別法として、
随意経路として示されるように、ストーブからの高温ブ
ラスト空気に注入してもよい。これらの例に記載された
各プロセスでは、50〜60psia(3. 51535
〜4. 21842Kg/cm2 (絶対圧))の圧力の酸
素を生成するためにイオン移モジュールを高い圧力で作
動させる必要がある。
【0087】作動において、随意選択としてガス流22
5が供給ガス(空気)流2に添加されて、ガス流198
とされた後、ブラスト空気ブロア5へ供給される。ブラ
スト空気ブロア5からの圧縮ガス流200は、ガス流2
02とガス流206に分割され、後者のガス流206
は、冷却器207に通されてガス流208とされた後、
圧縮機209を経て熱交換器52に通され、熱交換器5
2においてガス流208は、イオン移送モジュール21
1からの高温の酸素富化ガス流214及び高温廃ガス流
218との熱交換によって昇温され、加熱されたガス流
210を生成する。
【0088】一方、ガス流202は、酸素富化ガス流2
28と混合されてガス流203を形成し、ストーブ10
へ供給される。ストーブ10からのガス流204に随意
選択として酸素富化ガス流227を添加してブラスト空
気ブロアへのガス流205を形成し、それを溶鉱炉12
に供給する。溶鉱炉12からは高温排出ガス流13が排
出される。
【0089】ガス流210は、イオン移送膜212の篩
上側212aへ送られる。イオン移送膜178の篩下側
212bからの酸素富化ガス流214は、熱交換器52
内で冷却されて酸素富化ガス流224を形成する。随意
選択として、酸素富化ガス流224の少くとも一部分を
ガス流225として先に述べたように供給ガス流2に添
加することができる。酸素富化ガス流224は、随意選
択の冷却器246で冷却されたガス流226を形成す
る。随意選択として、酸素富化ガス流226の少くとも
一部分をガス流227として先に述べたようにガス流2
04に添加することができる。ガス流247は、随意選
択のブースター圧縮機248に通して酸素富化ガス流2
28を得ることができる。ガス流228は、先に述べた
ようにガス流202に注入してブラスト空気流205の
酸素濃度を高める。イオン移送膜212の篩上側212
aからの篩上ガス流である窒素豊富ガス流216は、燃
焼器36に通されて燃料ガス流34を添加されて燃焼さ
れる。この操作は、少量の燃料を添加することによって
廃ガス流216の温度を高めることを可能にする。別法
として、燃焼器36をイオン移送モジュール211への
供給ガス流の導管に接続してもよいが、その場合はイオ
ン移送膜212によるガス分離前の酸素分圧を低下させ
る。燃焼器36からの廃ガス流218は、膨脹機56に
通されてその圧縮エネルギーの一部が回収されガス流2
20を形成する。ガス流220は、一般には廃棄され
る。
【0090】図6に波線で示される随意選択の機器(冷
却器246、ブースター圧縮機248)は、イオン移送
プロセスを駆動するための圧力差を、供給ガス流を圧縮
するのではなく、酸素生成物のガス流をポンプ送りする
(圧送する)ことによって得る方法を示す。各プロセス
は他のプロセスと組み合わせることができ、供給ガス流
と生成物ガス流の両方に圧縮機(ポンプ)を同時に用い
るようにすることができる。そのような改変は、当業者
には明らかである。191によって圧縮され、ガス流1
92となり、供給空気流2に注入されてブラ
【0091】イオン移送膜に使用することができる材料
は、以下の第II表に記載されている。
【0092】
【表6】
【表7】
【表8】
【0093】上述した各プロセスは、イオン移送モジュ
ールの膜として固形混合型伝導体の仕様を必要とする
が、原則的には、純粋にイオン伝導性のイオン伝導体を
電気駆動式モードで使用することも可能である。電気駆
動式イオン移送膜は、純粋酸素を生成するのみならず、
十分な電圧を印加することによって純粋酸素を適当な高
さの圧力に間で圧縮することを可能にする。別法とし
て、酸素をより低い圧力で生成し、それによって所要電
圧を低く抑えることもできる。
【0094】圧力駆動式プロセスを電気駆動式プロセス
に変換するのに要する改変は、当業者には明らかであろ
う。例えば、図7は、電気駆動式イオン移送モジュール
を溶鉱炉作動に組み合わせた場合の本発明の実施形態の
概略図である。この実施形態では、イオン移送モジュー
ルからの透過(篩下)ガス流が、溶鉱炉へ注入される加
熱ガス流に直接添加される。
【0095】作動において、供給ガス(空気)流2は、
ブラスト空気ブロア5へ供給され、ブロア5からの圧縮
された供給ガス流292は、ストーブ10へ送られるガ
ス流293と、熱交換器52を通して分流されるガス流
299とに分割される。別法として、供給ガス(空気)
流2に酸素ガス流309を添加してガス流290を形成
し、それをブラスト空気ブロア5へ供給してもよい。
【0096】供給ガス流292から分流されたガス流2
99は、熱交換器52においてイオン移送モジュール3
02からの高温廃ガス流313、及びイオン移送モジュ
ール302からの高温の酸素富化ガス流308との熱交
換によって昇温され、加熱されたガス流300を生成す
る。
【0097】一方、ストーブ10からの加熱された供給
ガス流294は、ガス流297と、ガス流295とに分
割される。ガス流297は、加熱ガス流300に添加さ
れてガス流301を形成する。ガス流301は、イオン
移送モジュール302のイオン移送膜304の篩上側3
04aへ送られる。イオン移送モジュール302からの
酸素ガス流306は、酸素ガス流308(仮想線で示さ
れている)又は酸素ガス流310として送られる。酸素
ガス流308が形成された場合は、それは、熱交換器5
2内で冷却されて、酸素ガス流309とされ、上述した
ようにガス流293に添加される。酸素ガス流310が
形成された場合は、それは、高温ガス流295と混合さ
れて、酸素富化ガス流296となり、溶鉱炉12に供給
される。溶鉱炉12からは高温排出ガス流13が排出さ
れる。
【0098】イオン移送膜304の篩上側304aから
の窒素豊富ガス流312は、随意選択の燃焼器36に通
されて燃料ガス流34を添加されて燃焼され廃ガス流3
13となる。ガス流312に少量の燃料を添加すること
によってその温度を上昇させることができる。別法とし
て、燃焼器36をイオン移送モジュール302への供給
ガス流の導管に接続してもよいが、その場合はイオン移
送膜304によるガス分離前の酸素分圧を低下させ、イ
オン移送モジュールの効率を低下させる。燃焼器36か
らの廃ガス流313は、膨脹機56に通されてその圧縮
エネルギーの一部が回収され、高温廃ガス流314を生
成する。ガス流314は、熱交換器52に通されてガス
流316となり、一般には廃棄される。
【0099】図8は、イオン移送モジュールを溶鉱炉作
動に組み合わせた場合の本発明の別の実施形態の概略図
である。この実施形態では、ブラスト空気ブロアからの
空気の一部流が、イオン移送プロセスへ分流される。
【0100】作動において、供給ガス(空気)流2は、
ブラスト空気ブロア5へ供給され、ブラスト空気ブロア
5からの圧縮された供給ガス流411は、ガス流412
とガス流452とに分割される。ガス流412は、ガス
流410とガス流413とに分割される。ガス流413
は、圧縮機414に通された圧縮ガス流416となる。
ガス流416及び410は、各々熱交換器52に通さ
れ、熱交換器52においてそれらのガス流は、イオン移
送モジュール421からの高温の酸素富化ガス流428
及び高温廃ガス流442との熱交換によって昇温され、
それぞれ加熱されたガス流418及び408を生成す
る。
【0101】ガス流452は、酸素富化ガス流438と
混合されて、ガス流453となり、ストーブ10へ供給
される。ストーブ10からのガス流404は、ガス流4
08と混合されて、ガス流406となり、溶鉱炉12に
供給される。溶鉱炉12からは高温排出ガス流13が排
出される。
【0102】ガス流418は、ガス流419と426に
分割される。ガス流419は、イオン移送モジュール4
21のイオン移送膜422の篩上側422aへ供給され
る。一方、ガス流426は、弁425を通り、随意選択
の膨脹機28に通されて圧縮エネルギーの一部を回収さ
れパージガス流424となる。パージガス流424は、
イオン移送膜422の篩上側422aの流れに対して向
流方向にイオン移送膜422の篩下側422bに沿って
流れる。
【0103】イオン移送モジュール421からの酸素富
化生成物ガス流428は、熱交換器52内で冷却され
て、酸素富化ガス流430を生成する。酸素富化ガス流
430は、冷却器432によって冷却されてガス流43
4となる。ガス流434は、ブースター圧縮機436に
よって圧縮され、ガス流438となる。この酸素富化ガ
ス流438は、先に述べたように、供給ガス流452に
混合されてブラスト空気流406の酸素濃度を高める。
【0104】イオン移送膜422の篩上側422aから
の窒素豊富廃ガス流440は、随意選択の燃焼器36に
通されて燃料ガス流34を添加されて燃焼される。ガス
流440に少量の燃料を添加することによってその温度
を上昇させることができる。燃焼器36からの廃ガス流
442は、膨脹機56に通されてその圧縮エネルギーの
一部が回収され、高温廃ガス流443を生成する。ガス
流443は、熱交換器52に通されてガス流444とな
り、一般には廃棄される。
【0105】廃ガス流から膨脹機又はタービンによって
回収されるパワーは、供給空気の圧縮に要するパワーの
一部を埋め合わせるのに用いることができ、先に述べた
ようにその回収されるパワーは相当大きいものとするこ
とができる。窒素豊富廃ガス流を膨脹させることによっ
てエネルギーを回収するためにパワー創生タービンを用
いる場合は、タービンは、本書の添付図に示された大抵
の実施形態のプロセスより高い温度領域に配置すべきで
ある。タービンの理想的な入口温度は、1,300°F
(704. 4°C)であり、その場合、かなり安価なガ
ス膨脹機を使用することができる。
【0106】添付図に示された各実施形態のプロセス
は、更に向上させることができ、プロセス全体のエネル
ギー効率を改善することができる。例えば、図7及び8
に示された電気駆動式プロセスは、ネルンスト電圧及び
所要電力を減少させるために、酸素分圧の低いガスを用
いて篩下側をパージする方式で作動させることができ
る。図7及び8の方式は、図では簡単そうに見えるが、
電気駆動式プロセスの設備は、圧力駆動式プロセスのも
のより設計及び製造が複雑である。又、電気駆動式プロ
セスは、多量の電力を消費するという欠点を有する。従
って、本発明の目的からすれば、圧力駆動式プロセスの
方が好ましい。又、温度の制御は、熱交換器の高温側の
温度に依存することは当業者には明らかであろう。従っ
て、ある種の状況下では、熱交換器なしで本発明の上記
各プロセスを作動させることが可能な場合があり、イオ
ン移送モジュールへの供給ガスの適正温度は、ブラスト
空気ブロアからの空気を高温ブラスト空気と混合するこ
とによって得られる。又、イオン移送モジュールは、上
記どの実施形態においても、燃焼器として使用すること
ができることを指摘しておきたい。
【0107】反応性パージ方式は、1995年12月5
日に出願された「固形電解質膜式ガス分離のための反応
性パージ」と題する本出願人の米国特許願第08/56
7,699号に開示されている。反応性パージを用いる
イオン移送モジュールの好ましい構成は、1997年4
月29日に出願された「固形電解質イオン伝導体反応器
の構成」と題する本出願人の米国特許願に開示されてい
る。
【0108】先に述べたように、ここで用いられる「固
形電解質イオン伝導体」、「固形電解質イオン移送
膜」、「固形電解質」又は「イオン移送膜」等の用語
は、一般に、特に断らない限り、イオンタイプ(電気駆
動式)系と混合伝導体タイプ(圧力駆動式)系の両方を
意味するものとする。
【0109】又、ここでいう「窒素」とは、通常、酸素
減耗ガス、即ち、供給ガスに対して酸素を除去されたガ
スを意味する。先に述べたように、イオン移送膜は、酸
素の透過だけを許す。従って、篩上ガス(移送膜を透過
せずに残された膜不透過ガス)の組成は、供給ガスの組
成によって決まる。篩上ガスは、酸素を除去されるが、
供給ガスに含まれている窒素及びその他のガス(例えば
アルゴン等)は篩上ガスとして保持する。
【0110】ここでいう「元素状酸素」とは、周期表の
他のいかなる元素とも結合していない酸素のことをい
う。元素状酸素は通常は2原子形態であるが、元素状酸
素には、単一酸素原子、3原子酸素であるオゾン、及び
他の元素と結合していないその他の形態の酸素も含まれ
る。
【0111】ここでいう「高純度」とは、望ましくない
ガスの含有量が5容量%未満である目的の生成物ガス流
のことをいう。目的生成物は、好ましくは、少くとも9
9.0%、より好ましくは99.9%、最も好ましくは
少くとも99.99%純粋なガスをいう。「純粋な」と
は、望ましくないガスを含有していないという意味であ
る。
【0112】本発明の実施に必要とされる、各機器間に
設ける中間熱交換器、中間冷却器、加熱器及びその他の
機器は、本発明の範囲内で任意の適当な態様で用いるこ
とができる。それらの機器、例えば上記各実施形態にお
いて用いられている熱交換器は、多くの場合プロセス全
体のエネルギー効率を高める。そのような機器及びそれ
らの作動は、ガス分離及びガス処理等の技術において周
知であり、それらの機器を必要に応じて本発明に適用す
る態様については当業者には明らかであろう。
【0113】以上、本発明を実施形態に関連して説明し
たが、本発明は、ここに例示した実施形態の構造及び形
状に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく、いろいろな実施形態が可能であ
り、いろいろな変更及び改変を加えることができること
を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態の概略図であり、
燃料ガス流が廃ガス流の形で燃焼器へ送給されるように
した溶鉱炉に統合されたイオン移送モジュールを示す。
【図2】図2は、図1の実施形態に類似した本発明の変
型実施形態の概略図であるが、この実施形態ではイオン
移送モジュールからの酸素豊富ガス流が冷却されて圧縮
された後、溶鉱炉のストーブ内に導入される加圧ガス流
に注入され、高温のブラスト空気は、イオン移送モジュ
ールへの供給ガス流に混合される。
【図3】図3は、本発明の別の実施形態の概略図であ
り、パージガス流が窒素副生成物ガス流の一部分から取
り出されるようになされたプロセスを示す。
【図4】図4は、図3の実施形態に類似した本発明の変
型実施形態の概略図であるが、この実施形態ではイオン
移送モジュールからの酸素豊富ガス流が冷却されて圧縮
された後、溶鉱炉のストーブ内に導入される加圧ガス流
に注入される。
【図5】図5は、図4の実施形態に類似した本発明の変
型実施形態の概略図であるが、この実施形態ではイオン
移送モジュールへの供給ガス流を別個の圧縮機によって
圧縮する。
【図6】図6は、圧力駆動式イオン移送工程を有する本
発明の実施形態の概略図であり、この実施形態では、ブ
ラスト空気ブロアからの空気の一部分が冷却されてブー
スター圧縮器内で高圧に圧縮され、熱交換器及び燃焼器
に通されて、供給ガス流の温度を好ましいイオン移送作
動温度にまで昇温させる。
【図7】図7は、溶鉱炉の作動と組み合わせた電気駆動
式イオン移送モジュールを示す本発明の実施形態の概略
図であり、この実施形態では、透過ガス流が、溶鉱炉に
噴射される加熱されたガス流に直接添加される。
【図8】図8は、溶鉱炉の作動と組み合わせた電気駆動
式イオン移送モジュールを示す本発明の実施形態の概略
図であり、この実施形態では、ブラスト空気ブロアから
の空気の一部分流がイオン移送工程へ分流される。
【符号の説明】
5:ブラスト空気ブロア 10:ストーブ 12:溶鉱炉 36:燃焼器 38:イオン移送モジュール 40:イオン移送膜 40a:篩上側 40b:篩下側 52:熱交換器 56:膨脹機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レイモンド・フラーンシス・ドルネビッ チ アメリカ合衆国ニューヨーク州クラレン ス・センター、クリークビュー・ドライ ブ5850 (72)発明者 ホーマー・フェイ アメリカ合衆国ニューヨーク州スナイダ ー、ブラントウッド・ロード347 (56)参考文献 特開 平8−337404(JP,A) 特開 平8−309142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内へ供給するための元素状酸素と少
    くとも1種類の他のガスを含有した第1供給ガス流を、
    元素状酸素と少くとも1種類の他のガスを含有した第2
    供給ガス流から得られた純粋酸素ガス流又は酸素富化ガ
    スを用いて酸素富化させるための方法であって、 第1供給ガス流を圧縮する工程と、 第2供給ガス流を、篩上側と篩下側を有するイオン移送
    膜を含むイオン移送モジュールを用いて分離し、篩上側
    に膜不透過ガス流として酸素減耗ガス流を生成し、篩下
    側に膜透過ガス流として純粋酸素ガス流又は酸素富化ガ
    ス流を生成する工程と、 少くとも前記第1供給ガス流を炉内へ噴射する前に加熱
    しておく工程と、 第1供給ガス流を炉内へ導入する前の任意の部位におい
    て第2供給ガス流から得られた前記純粋酸素ガス流又は
    酸素富化ガス流を第1供給ガス流に添加する工程と、 から成る方法。
  2. 【請求項2】 前記炉は、溶鉱炉であることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2供給ガス流は、圧縮された前記
    第1供給ガス流の少くとも一部分又は圧縮された酸素富
    化供給ガス流を含有したものであることを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
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