JP3391614B2 - ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法 - Google Patents

ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法

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清一 野口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ごみ焼却炉にお
けるごみの燃焼制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉において、紙、繊維、プラス
チック、木材、生ごみ等、各種のごみの焼却を行うに際
し、焼却炉内に投入されるごみの種類およびその量に応
じた適切な燃焼制御を行うことが必要である。図2は、
従来の燃焼制御方法の一例を示す概略説明図である。図
2に示すように、焼却炉1内には、乾燥火格子2aと燃焼
火格子2bとからなる火格子2が設けられており、炉口1a
から炉内に装入されたごみは、乾燥火格子2aおよび燃焼
火格子2bからなる火格子2を順次移動しその間に燃焼さ
れる。
【0003】焼却炉1の下部の空気供給口1bには、空気
供給管6が取り付けられており、空気供給管6には、炉
内に空気を送り込むための送風機3が設けられ、送風機
3の入側の空気供給管6にはダンパ4が設けられ、ダン
パ4によって吹込み空気量が制御される。焼却灰は、排
出口5を通って炉外に排出され、燃焼排ガスは、焼却炉
1の上部のガス排出口1cに接続されたガス冷却室7にお
いてノズル8から噴射される冷却水により冷却された
上、煙道9を通って排出される。
【0004】焼却炉1のガス排出口1cに設けられたガス
温度計10によって排ガスの温度を測定し、測定された排
ガスの温度が、排ガス温度設定器11による設定値と等し
くなるように、分岐管12の途中に設けられたダンパ13を
作動させる。これによって、分岐管12を通り焼却炉の上
部内に供給される冷却空気の量が制御される。
【0005】焼却炉1内におけるごみの堆積量、火勢の
強弱等を、作業員が炉内テレビ等によって監視し、そし
て、乾燥火格子2aおよび燃焼火格子2b上のごみの移動速
度を設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のごみの燃焼制御
方法には、次のような問題がある。即ち、乾燥火格子2
a、燃焼火格子2b、後燃焼火格子2cからなる火格子2上
のごみの移動速度は、作業員により、焼却炉1内におけ
るごみの堆積量、火勢の強弱等を監視し、上記ごみの堆
積量、火勢の強弱等に基づいて制御している。従って、
上述した制御のための作業員が必要であり、しかも、各
火格子毎に適切なごみ移動速度を制御することは困難で
ある。
【0007】ごみ焼却炉の燃焼を自動的に制御する手段
に関しては、従来から多くの研究がなされており、例え
ば、特公昭60-56964号公報には、目標焼却量中の一定時
間中の焼却炉へのごみ切出し量およびごみ質変動に応じ
調整されたごみ切出し量に対するごみ発熱量を自動的に
演算して求め、ごみ焼却用の燃焼空気量をごみ発熱量お
よびごみ切出し量により自動的に演算して求め、熱収支
計算データより、炉温度安定保持のための必要空気供給
量を演算して求め、これらの演算値に基づいて燃焼用空
気量および炉温制御用空気量を制御する方法(以下、先
行技術1という)が開示されている。
【0008】また、特公昭61-55007号公報には、焼却炉
出口の排ガス熱流量を演算する手段と、前記排ガス熱流
量演算手段からの信号をボイラ収熱量として作動する模
擬ボイラ装置と、模擬ボイラ装置からの模擬ボイラ蒸気
圧または模擬ボイラ蒸発量に関連した信号を入力し、焼
却炉の火格子スピードおよび燃焼空気量を制御する制御
手段を備えたごみ焼却炉の燃焼制御装置(以下、先行技
術2という)が開示さされている。
【0009】しかしながら、先行技術1の方法において
は、焼却炉の火格子速度が制御されていないために、ご
みの燃焼制御が必ずしも適確には行われておらず、且
つ、演算機構が多いために、制御装置全体が複雑になる
問題がある。また、先行技術2の装置においては、模擬
ボイラ装置の設置が必要であり、そのために、制御装置
全体が複雑になる問題がある。
【0010】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、ごみ焼却炉におけるごみの燃焼を、ごみの発
熱量に基づいて、簡単な装置により、自動的に且つ適確
に制御することができる燃焼制御方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
火格子式ごみ焼却炉における、ごみの投入量、焼却炉出
口の排ガス温度、ガス冷却室出口の排ガス温度およびガ
ス冷却水の流量に基づいて、当該ごみの発熱量を演算
し、得られた発熱量に基づいて、予め設定されているご
み発熱量別の燃焼制御パターンのうちから、当該ごみの
燃焼に最適な燃焼制御パターンを選択し、選択された最
適燃焼制御パターンとなるように、前記ごみ焼却炉の火
格子速度、押し込み送風機のダンパ開度、乾燥および
焼火格子下の空気ダンパ開度の各々を、段階的に最適燃
焼制御パターンに移行し、前記燃焼制御パターンは、前
記ごみの発熱量が増加した場合には、前記火格子速度が
増加すると共に、前記押し込み送風機のダンパの開度、
および、複数個の前記燃焼火格子下の空気ダンパの内、
最上流側の第1燃焼火格子下の空気ダンパ以外の燃焼火
格子下の空気ダンパの開度が増加し、そして、前記乾燥
火格子下の空気ダンパおよび前記第1燃焼火格子下の空
気ダンパの開度が減少するパターンからなっていること
に特徴を有し、そして、請求項2に係る発明は、前記燃
焼火格子下の空気ダンパは、第1から第4の4台からな
っていることに特徴を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の方法においては、ごみ
の投入量、焼却炉出口の排ガス温度、ガス冷却室出口の
排ガス温度およびガス冷却水の流量に基づいて、当該ご
みの発熱量が演算される。従って、炉内のごみの発熱量
を客観的且つ定量的にリアルタイムで評価することがで
きる。
【0013】そして、予め、ごみの発熱量別の適確な燃
焼制御パターン、即ち、ごみ焼却炉の火格子速度、押し
込み送風機のダンパ開度、および、乾燥・燃焼火格子下
の空気ダンパ開度を設定しておき、上記演算された当該
ごみの発熱量に基づいて、適確な燃焼制御パターンにな
るように、ごみ焼却炉の火格子速度、押し込み送風機の
ダンパ開度、および、乾燥・燃焼火格子下の空気ダンパ
開度を段階的に変化させることによって、ごみ焼却炉の
燃焼制御を、簡単容易に且つ適確に行うことができる。
【0014】図1は、この発明の制御方法の一例を示す
系統図である。図1に示すように、焼却炉1内には、乾
燥火格子2aと燃焼火格子2bとからなる火格子2が設けら
れている。焼却炉1の下部の空気供給口1bには、空気供
給管6が取り付けられており、空気供給管6には、炉内
に空気を送り込むための送風機3が設けられ、送風機3
の入側の空気供給管6にはダンパ4が設けられている。
また、乾燥火格子2aに対する空気供給管6aにはダンパ16
が、燃焼火格子2bに対する空気供給管6bにはダンパ17が
設けられている。
【0015】焼却炉1のガス排出口1cには、ガス温度計
10が設けられ、そして、ガス冷却室7には、ノズル8か
ら噴射された冷却水の流量を測定するための冷却水流量
計14およびガス冷却室出口温度計15が設けられている。
焼却炉1のごみ投入用ホッパ1a内にごみを供給するクレ
ーン21には、ホッパ1a内に供給されるごみの量を測定す
るためのごみ供給量測定器18が設けられている。19はご
み発熱量演算器であり、20は燃焼制御パターン処理装置
である。
【0016】クレーン21で焼却炉1内に供給されるごみ
の量は、ごみ供給量測定器18によって測定され、ガス温
度計10によって炉出口の排ガス温度が測定され、且つ、
流量計14によってガス冷却室7におけるノズル8からの
冷却水の噴射水量が測定される。そして、温度計15によ
ってガス冷却室出口の排ガス温度が測定される。
【0017】ごみ供給量測定器18によって測定されたご
みの投入量、ガス温度計10によって測定された焼却炉出
口の排ガス温度、流量計14によって測定されたガス冷却
室7におけるノズル8からの冷却水の、単位時間当りの
ガス温度降下に使用される噴射水量、および、温度計15
によって測定されたガス冷却室出口の排ガス温度は、ご
み発熱量演算器19に入力され、演算器19において、現在
燃焼中のごみの発熱量が算出される。
【0018】算出されたごみ発熱量は、燃焼制御パター
ン処理装置20に入力され、燃焼制御パターン処理装置20
において、予め設定されているごみ発熱量別の燃焼制御
パターンのうちから、当該ごみの燃焼に最適な燃焼制御
パターンが選択される。ごみ発熱量別の燃焼制御パター
ンの一例を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】上記の、選択された燃焼制御パターンとな
るように、ごみ焼却炉1の火格子2の移動速度、押し込
み送風機3のダンパ4の開度、乾燥火格子2a下の空気ダ
ンパ16の開度および燃焼火格子2b下の空気ダンパ17の開
度の各々が制御される。
【0021】上述した燃焼制御パターン処理装置20にお
ける、火格子2の移動速度、ダンパ4,16, 17の開度の
制御は、現在値から制御値へと急激には行わず、複数段
階を順次段階的にゆるやかに制御することが必要であ
る。
【0022】このようにして、この発明の方法によれ
ば、焼却炉へのごみの投入量、焼却炉出口の排ガス温
度、ガス冷却室におけるノズルからの冷却水流量、およ
び、冷却室出口の排ガス温度に基づき、ごみ発熱量演算
器において、現在燃焼中のごみの発熱量がリアルタイム
で算出され、これによって、当該ごみの燃焼に最適な燃
焼制御パターンとなるように、ごみ焼却炉の火格子の移
動速度、押し込み送風機のダンパ開度、乾燥火格子燃焼
火格子下の空気ダンパの開度の各々が制御される。従っ
て、最適燃焼状態によってごみを燃焼させることができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ごみ焼却炉によってごみを燃焼させるに際し、ごみの燃
焼が、焼却炉内に供給されるごみの発熱量に応じて、自
動的に且つ適切に制御される。従って、制御のための作
業員を必要とせず、しかも、各火格子毎の適切な制御が
可能になる等、多くの工業上優れた効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御方法の一例を示す系統図であ
る。
【図2】従来の燃焼制御方法の一例を示す概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 焼却炉 1a ホッパ 1b 空気供給管 1c ガス排出口 2 火格子 2a 乾燥火格子 2b 燃焼火格子 3 送風機 4 ダンパ 5 排出口 6 空気供給管 7 ガス冷却室 8 ノズル 9 煙道 10 ガス温度計 11 排ガス温度設定器 12 分岐管 13 ダンパ 14 流量計 15 ガス冷却室出口温度計 16 ダンパ 17 ダンパ 18 ごみ供給量測定器 19 ごみ発熱量演算器 20 燃焼制御パターン処理装置 21 クレーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/50 ZAB F23G 5/00 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火格子式ごみ焼却炉における、ごみの投
    入量、焼却炉出口の排ガス温度、ガス冷却室出口の排ガ
    ス温度およびガス冷却水の流量に基づいて、当該ごみの
    発熱量を演算し、得られた発熱量に基づいて、予め設定
    されているごみ発熱量別の燃焼制御パターンのうちか
    ら、当該ごみの燃焼に最適な燃焼制御パターンを選択
    し、選択された最適燃焼制御パターンとなるように、前
    記ごみ焼却炉の火格子速度、押し込み送風機のダンパ開
    度、乾燥および燃焼火格子下の空気ダンパ開度の各々
    を、段階的に最適燃焼制御パターンに移行し、前記燃焼
    制御パターンは、前記ごみの発熱量が増加した場合に
    は、前記火格子速度が増加すると共に、前記押し込み送
    風機のダンパの開度、および、複数個の前記燃焼火格子
    下の空気ダンパの内、最上流側の第1燃焼火格子下の空
    気ダンパ以外の燃焼火格子下の空気ダンパの開度が増加
    し、そして、前記乾燥火格子下の空気ダンパおよび前記
    第1燃焼火格子下の空気ダンパの開度が減少するパター
    ンからなっていることを特徴とする、ごみ焼却炉におけ
    るごみの燃焼制御方法。
  2. 【請求項2】 前記燃焼火格子下の空気ダンパは、第1
    から第4の4台からなっていることを特徴とする、請求
    項1記載の、ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法。
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JP5521918B2 (ja) * 2010-09-06 2014-06-18 Jfeエンジニアリング株式会社 焼却炉の運転制御方法
JP7028844B2 (ja) * 2019-10-23 2022-03-02 三菱重工業株式会社 廃棄物燃焼装置及び廃棄物燃焼方法

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