JP3391453B2 - 内毒素結合タンパク質の調製のための方法 - Google Patents

内毒素結合タンパク質の調製のための方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本願出願は、1992年5月19日に出願された米国特許出
願No.07/885,501の一部継続出願である。
発明の分野 本発明は、一般に、組換法による内毒素結合タンパク
質の調製のための改善された手順に関し、具体的には、
発酵槽での培養を含む培養において遺伝子的に形質転換
した宿主細胞を用いた、殺菌性/浸透性促進(BPI)タ
ンパク質、リポ多糖類結合タンパク質(LBP)、高密度
リポ多糖類、Limulus抗−LPS因子、タキプレシン、およ
び構造的に関連するタンパク質などの組換内毒素結合タ
ンパク質の大規模製造のための方法に関する。
発明の背景 内毒素あるいはリポ多糖類は、グラム陰性細菌の細胞
壁の構成成分であり、急性細菌感染の発現に関与する。
内毒素あるいはリポ多糖類(LPS)の一次形状に結合す
る無数のタンパク質が報告されている。かようなLPS−
結合タンパク質の例には、本明細書に参考までに取り入
れた、殺菌性/浸透性促進タンパク質(BPIタンパク
質)、リポ多糖類結合タンパク質(LBP)、高密度リポ
多糖類およびタキプレシン〔本明細書に参考までに取り
入れたNakamura et al.,J.Biol.Chem.,263:16709−1671
3(1988)〕がある。
これらタンパク質のある種は、構造上の重要な相同性
を共有している。例えば、BPIとLBP双方は、LPSの脂質
A部分に結合する各分子の領域である約25kDaの陽荷電
したアミノ末端領域を有する。Schumann et al.,Scienc
e,249:1429−1431(1990)を参照のこと。
膜結合したLPSへのBPIタンパク質の結合は、感受性の
グラム陰性細菌のエンベロープ透過性を増大させる。Oo
i et al.,J.Biol.Chem.,262:14891(1987)。BPIタンパ
ク質は、可溶性LPSにも結合し、そして、ヒトBPIタンパ
ク質は、イオン交換クロマトグラフィーあるいは大腸菌
アフィニティークロマトグラフィーを組み合わせた酸抽
出によって、多形核好中球(PMNs)から単離されてい
る。Elsbach et al.,J.Biol.Chem.,254:11000(1979);
Weiss et al.,Blood,69:652(1987)。ヒトPMNsから単
離したホロBPIタンパク質は、グラム陰性細菌の広範な
種に対して強い殺菌活性を有している。Elsbach et a
l.,J.Biol.Chem.,254:11000(1979)。この抗細菌活性
は、単離したヒトのホロBPIタンパク質のアミノ末端領
域に関連しているものと思われる。これに対して、単離
したヒトのBPIタンパク質のカルボキシ末端は、わずか
に検出可能な抗細菌活性を示したに過ぎなかった。Ooi
et al.,J.Exp.Med.,174:649(1991)。
BPIをコードするヒトDNAがクローニングされ、組換え
BPIおよびその生物学的に活性な(例えば、アミノおよ
びカルボキシ末端)断片の大量生産を許容する、コード
しているタンパク質のアミノ酸配列を解明されている
〔本明細書にて参考までに採り上げたGray et al.,J.Bi
ol.Chem.,264:9505(以下、「Gray」と称する)および
米国特許No.5,198,541を参照〕。従来のタンパク質精製
法を利用した形質変換した細胞の培地から組換えBPIお
よびBPI−関連タンパク質を精製するための最初の試み
は、低収率を招くのみであった。35S標識したメチオニ
ンを用い、成熟BPIタンパク質のアミノ末端の199個のア
ミノ酸〔以下、「rBPI(1−199)」と称する)を含む
組換え生成物を発現する形質変換したチャイニーズハム
スター卵巣(CHO)細胞の細胞培養にて実施されるパル
ス追跡実験は、組換えBPI断片が、追跡の3.5〜7時間に
て培地から消失していたことを示した。この生成物の低
収率の根拠を決定するための予備実験にて、タンパク生
成物は顕著な「粘着性」を示し、そして実際のところ、
それ自体、(宿主細胞を含む)他の培地成分、およびプ
ラスチックならびにガラス培養器に接着していた。しか
しながら、タンパク質損失に関する詳細な理由は、未だ
明らかにされていない。
BPIタンパク質と同様、LBPは、LPSの脂質A部分に結
合する。ホロ−LBPタンパク質は、肝臓から分泌された6
0kDaのタンパク質であり、LPSをマクロファージに誘導
する機能を担っていることが報告されている。Ooi et a
l.,J.Exp.Med.,174:649−65(1991)。BPIタンパク質と
は異なり、LBPは一般に、LPSによって生じた炎症反応を
増幅する。例えば、LBPは、LPS−誘発した腫瘍壊死因子
(TNF)の生成を刺激する。
本発明での興味ある事項は、タンパク質の単離および
精製における交換物質および関連物質の使用にある。例
えば、Prior et al.,による国際出願の公開公報 No.WO
89/05157は、免疫グロブリンが交換物質に吸着されて
いるクロマトグラフィーカラムに細胞の培養培地を通過
させることによる、組換え免疫グロブリンの精製と単離
を報告している。そして、免疫グロブリンを、カラムの
塩濃度を上げることによって溶出した。他の例として、
Robins,et al.,による国際出願の公開公報 No.WO 90/0
8159は、アニオン交換物質の存在下でのインキュベーシ
ョンによるタンパク調製物からのDNAの除去を報告して
いる。Ann.N.Y.Acad.Sci.,413:313−321(1983)にてWa
ngは、非イオン性樹脂を用いて、発酵槽培養物から、標
準抗生物質、シクロヘキシミドの生成と単離のための
「ハイブリッド」発酵抽出法の結果を示し、そして、あ
る樹脂(XAD−4、Rohm and Haas、フィラデルフィア、
ペンシルベニア州)に関して、樹脂から生成物を回収
「できる」程度にまで、樹脂表面に生成物が吸着される
ことを付言している。
細菌感染およびその後遺症の調節剤としての、BPIタ
ンパク質およびLBPのような内毒素結合タンパク質の有
用性がために、細胞培養物からかようなタンパク質を単
離するための改善された方法を、当該分野では要望され
ている。
発明の概要 本発明は、内毒素結合タンパク質、特に、脂質A結合
タンパク質の高収率での単離を促す改善された方法を提
供する。
改善された方法は一般に、内毒素結合タンパク質をコ
ードするDNAで遺伝子的に形質変換された宿主細胞を含
む細胞の培養培地に特定のカチオン交換物質を組み込む
ことを含む。前記宿主細胞によって細胞の培養培地に分
泌されたかようなタンパク質は、前記カチオン交換物質
に可逆的に結合することができる。そして、結合したタ
ンパク質を有するカチオン交換物質は、細胞の培養培地
から分離される。最後に、所望の内毒素結合タンパク質
は、カチオン交換物質から単離される。
改善された方法は、内毒素結合タンパク質あるいはそ
の断片の発現のためのDNAで遺伝子的に形質転換した宿
主細胞(好ましくは、CHO−K1あるいはCHO−DG44細胞)
を含む細胞の培養培地に特定のカチオン交換物質(好ま
しくは、S−セファロース粒子)を組み込むことを含
む。前記宿主細胞によって細胞の培養培地に分泌された
タンパク質は、前記カチオン交換物質に可逆的に結合す
る。そして、結合したタンパク質を有するカチオン交換
物質は、細胞の培養培地から分離される。最後に、タン
パク質は、カチオン交換物質から単離される。
本発明の実施において、目下のところ好ましいカチオ
ン交換物質はS−セファロースであり、そして、目下の
ところ好ましい単離手順は、カチオン交換物質を勾配的
あるいは段階的に増加させたイオン強度と連続的に接触
することを含む。
本発明の好ましい態様において、殺菌性/浸透性向上
タンパク質およびその生物学的に活性な断片、ならび
に、アミノ末端にBPIタンパク質もしくはその生物学的
に活性な断片、そして、カルボキシ末端に免疫グロブリ
ンH鎖領域の少なくとも一つの定常領域あるいはその対
立遺伝子変異体を含む融合タンパク質のようなBPI−関
連タンパク質、これらに限定する意図はないが、を含む
組み換えBPI生成物の生成のために、改善された方法は
適用される。所望のタンパク質は、宿主細胞の成長なら
びにタンパク生成物の分泌に適した培養培地にて成長お
よび維持される遺伝子的に形質転換した宿主細胞によっ
て分泌される。
本発明の他の態様においても、本発明の改善された方
法は、リポ多糖類結合タンパク質およびそのアミノ末端
断片の単離に適用される。
前述の簡単な要約は、本発明の好ましい態様を示して
いる。
本願発明の他の無数の態様および利点は、当業者であ
れば、以下の詳細な説明を考慮することで明らかになる
であろう。
図面の簡単な説明 図1A、1B、1Cおよび1Dは、rBPI(1−199)タンパク
質を単離するための、本願発明の方法および従来のクロ
マトグラフィー法を用いた比較実験の結果を示してい
る。
図2は、S−セファロースからのrBPI(1−99)の段
階的溶出の結果を示している。
図3は、本発明に従って調製した生成物のウェスター
ンブロット分析の結果を示している。
図4は、本発明の方法に従って調製したrBPI−Ig融合
生成物を示すすウェスターンブロットの結果を示してい
る。
図5は、本発明の方法に従って調製したLBPの単離を
示すクーマシー染色したゲルの結果を示している。
発明の詳細な説明 以下の詳細な説明は、動物細胞の培養培地からの、三
つの特定の内毒素を結合したタンパク質の組換え生成、
組換えBPIタンパク質(rBPIタンパク質)のアミノ末端
部分、組換えLBPタンパク質(rLBPタンパク質)のアミ
ノ末端部分、およびrBPI免疫グロブリン融合タンパク質
(rBPI−Ig融合体)に関する本発明の実施例を示すもの
である。本発明の実施例を、特定の内毒素結合タンパク
質に関して説明するが、そのタンパク質の一般構造なら
びに機能の類似性からして、当業者であれば、本発明の
方法を用いて、いかなる内毒素結合タンパク質を単離し
うるのは明らかである。かようなタンパク質には、これ
に限定されるものではないが、ポリミキシンB、高密度
リポ多糖類、Limulus抗−LPS因子、およびタキプレシン
が含まれる。より具体的には、実施例1は、細胞の培養
培地へのカチオン交換物質、S−セファロースの添加
が、rBPIタンパク質の収率を向上することを実証してい
る。実施例2は、カチオン交換物質の細胞培養物への添
加が、rBPIタンパク質の収率を向上せしめる結果を実証
する結果をさらに示している。実施例3は、rBPI免疫グ
ロブリン融合タンパク質の単離への本発明の方法の応用
を示し、また、実施例4は、LBPの単離におけるカチオ
ン交換物質の使用を実証している。
実施例1 組換えBPI生成物の単離 本発明の方法を、31残基のシグナル配列および、配列
番号:1および2に示した、最初の199個のアミノ酸をコ
ードするDNAの発現生成物であり、本明細書にて「rBPI
(1−199)」と称する組み換えBPIタンパク質を単離す
るために用いた。使用したDNA配列は、前出のGray,et a
l.,の文献で報告されたBPIをコードするDNA配列とは、r
BPI(1−199)発現生成物の第151位のバリンがGTGによ
って特定されているのに対し、Gray,et al.,の文献では
GTCによって特定されており、また、rBPI(1−199)
は、第185位にグルタミン酸(GAGによって特定された)
がコードされているのに対し、Gray,et al.,の文献では
リジン(AAGによって特定された)がコードされている
点で相違している。rBPI(1−199)タンパク質の組換
え生成が、「rBPI−23」と称するタンパク質として、Ga
zzano−Santoro,et al.,Infection and Immunity,60:47
54−4761(1992)にて報告されている。
本実施例で使用した宿主細胞は、内因性の31残基の分
泌シグナル配列によって先行したヒトBPIの最初の199個
のアミノ末端アミノ酸をコードするDNAを含むDNAベクタ
ーで形質転換したCHO−K1細胞であった。所望の発現生
成物、rBPI(1−199)は、宿主細胞による翻訳後分泌
処理の過程にて除去されるシグナル配列残基での最初の
199個のアミノ酸残基を含むヒトBPIタンパク質の生物学
的に活性な断片である。
5%胎児ウシ血清を補充したHamsのF12培地に形質変
換したCHO宿主細胞を含む二つのローラーボトルを調製
し、そして、集落が形成されるまで成長させた(約3日
間)。集落が形成されると、HamsのF12培地を除去し、5
00mlのHB−CHO血清を含まない培地(Irvine Scientific
社、イルビン、カリフォルニア州)と交換した。最初の
ローラーボトルにて、約8g(湿潤重量)の殺菌したS−
セファロース(ファーマシア、速流、#17−0511−01、
アップサラ、スウェーデン)に、3日間、ローラーボト
ルの一つに添加した。そして、第一カラムを調製するた
めに、S−セファロースを単離した。成長培地とS−セ
ファロース樹脂を、ローラーボトルから除去し、プール
し、そして、容器の底にS−セファロースが定着するよ
うに、少なくとも15分間放置した。樹脂を含まない培地
を、傾けて除去し、そして、細胞を除去すると共にS−
セファロースが保持されるように、フリットディスクの
ような、装置に通して濾過した。培地の除去に続いて、
S−セファロースを、0.1M塩化ナトリウムを含み、pH4.
0にて、20mMの酢酸ナトリウム/酢酸を含んだ酢酸緩衝
液にて懸濁し、ゆっくりと攪拌し、そして、10分間放置
した。緩衝液を除去し、そして、略サイズの液体クロマ
トグラフィーカラム(1×10cm、Econocolumn、BioRad
社、リッチモンド、カリフォルニア州)に移した。
第二ローラーボトルは、S−セファロースを用いず
に、上述した条件下にて成長させた細胞を含んでいた。
この第二ローラーボトルからの培地を、ローラーボトル
から除去した。CHO細胞を遠心分離によって除去し、清
澄化した培地を、pH4.0にて、20mMの酢酸ナトリウム/
酢酸を含むように調整した。培地を、10〜15mS/cmの導
電率になるまで希釈し、そして、rBPI(1−199)タン
パク質の結合を最大ならしめるために、0.1M塩化ナトリ
ウムを含む、pH4.0の20mM酢酸ナトリウム/酢酸(酢酸
緩衝液)で平衡化した第二の従来のS−セファロースカ
ラムに適用した。
第一および第二のS−セファロースカラム双方を、溶
出物のA280吸光度が、0.1M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液
のみで洗浄した場合と同様の吸光度になるまで、0.1M塩
化ナトリウム−酢酸緩衝液で洗浄した。そして、各カラ
ムに結合したタンパク質バンドを、1.0M塩化ナトリウム
−酢酸緩衝液を用いて単一工程にて溶出した。
双方のカラムからの溶出物を、溶出物からの試料を、
PBSの存在下にて、4℃で、終夜にわたって、イムロン
−2平板マルチウェルプレート(Dynetech Labs)に結
合する、ELISA分析に適用した。そして、プレートをPBS
中の0.05% Tween−20にて洗浄し、0.05% Tween−20を
含むPBSによるウサギ抗rBPI(1−199)抗血清の1:1000
希釈液で、室温にて、1時間、インキュベートした。イ
ンキュベーション後、プレートをPBS中の0.05% Tween
−20にて再度洗浄し、製造業者の指示に従ってTMB試薬
(Pierce社、ロックフォード、イリノイ州)を用いてEL
ISAを行い、EL309ミクロプレートリーダー(Biotek Ins
truments社、ウィノースキ、バーモント州)を用いて45
0nmにて測定を行った。
ELISAの結果は、細胞の培養培地から誘導したS−セ
ファロースカラムからの溶出物が、培地を添加したS−
セファロースカラムからの溶出物と比較して、3〜8倍
の大きな反応性を呈することを示した。
実施例2は、形質変換したCHO細胞と共にS−セファ
ロースを培養することで、形質変換した細胞によって産
生されるrBPI(1−199)タンパク質の収率が増大す
る、ことを実証する結果を提示するものである。
実施例2 単離物あるいはrBPI(1−199)の定量分析 細胞の培養培地にカチオン交換物質を添加した場合
に、実施例1のCHO細胞培養物から得たrBPI(1−199)
タンパク質の収率が大きくなることを定量的にさらに実
証するために、以下の溶出試料に関する、染色ゲルおよ
びウェスターン分析を行った。
実施例1に記載の1.0M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液に
よる溶出物から得たタンパク質試料を、SDS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)によって分離し
た。rBPI(1−199)の試料を、まず0.5M以下の塩化ナ
トリウムを含むように調整し、そして、75%の最終濃度
になるように氷冷したアセトンを添加することで沈殿せ
しめた。得られたタンパク質沈殿物を、10,000rpm以上
にて、5〜10分間、遠心分離することでペレット化し
た。上清を除去し、そして、pH6.8で、8M尿素、2%SD
S、60mM Tris−HClを含むゲル試料緩衝液に沈殿物を懸
濁した。懸濁した試料ならびに適切なタンパク質分子量
標準(BioRad社、リッチモンド、カリフォルニア州、お
よびBRL社、ベセスダ、メリーランド州)を、95℃にま
で、3〜5分間加熱し、そして、均一割合あるいは勾配
割合のポリアクリルアミドゲル(BioRad社)に適用し、
ミニプロテインIIゲル電気泳動装置(BioRad社)を用い
て分離した。電気泳動に続いて、ゲルを直接的にクーマ
シー染色(0.05%クーマシー・ブリリアント・ブルー−
R、25%イソプロパノール、10%メタノール、10%酢
酸)あるいは電気転移に用いた。SDS−PAGEによって分
離されたタンパク質を、適切な前染色した標準タンパク
質(BioRad社)によって、ニトロセルロース(BA85、Sc
hleicher and Schuell、キーン、ニューハンプシャー
州)あるいはPVDF(イモビロン−P、Millipore社、ベ
ッドフォード、マサチューセッツ州)膜のいずれかに電
気転移した。転移を、10%CAPS(シクロヘキシルアミノ
−1−プロパン−スルホン酸)、10%メタノール、pH1
1.5にて、0.5アンペアーで、20分間行った。得られた染
みを、ウサギ抗ヒトBPI(ホロタンパク質)抗血清の1:1
000希釈液、および製造業者の指示に沿って、ウェスタ
ーンライト化学ルミネセンス検出システム(Tropix Syt
em社、ベッドフォード、マサチューセッツ州)を用いて
処理した。0.25%にてゲラチン(BioRad社)を、Tropix
I−Blockの代わりに用い、電気転移後に膜は乾燥させ
なかった。処理した膜を、Cronex4フィルム(Dupont
社、ウィルミントン、デラウェア州)に曝した。
染色ゲルおよびウェスターン分析の結果を、図1A〜1D
に示し、図1Aおよび1Bそれぞれは、培養培地でインキュ
ベートしたS−セファロースビーズから形成したカラム
の、0.1M塩化ナトリウムおよび1.0M塩化ナトリウム溶出
物の流過物(FT)のクーマシー染色およびウェスターン
ブロット分析の結果を示している。図1Aおよび1C中の矢
印は、rBPI(1−199)タンパク生成物の分子量に対応
する領域を示している。rBPI(1−199)タンパクの収
率は、細胞成長中にカチオン交換樹脂、S−セファロー
スが、培養培地に添加した時に、少なくとも10倍以上に
なるものと推定される。
後続の実験には、3〜5ローラ−ボトルから得た20〜
40gのS−セファロースからのrBPI(1−199)の単離が
含まれる。結合した試料を、酢酸緩衝液中の塩化ナトリ
ウムの濃度を上げることで溶出した。図2に示したよう
に、クーマシーブルー染色によって視覚化されたrBPI
(1−199)生成物は、S−セファロースカラムから
の、0.8、0.9、1.0および1.5M塩化ナトリウム−酢酸緩
衝液溶出物中の23kDタンパク質として認められた。0.2
〜0.7M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液溶出物中には、rBPI
(1−199)タンパク質は、ほとんどあるいは全く認め
られなかった。ウェスターンブロットの結果(図3)
は、最も強い検出可能なrBPI(1−199)タンパク質シ
グナルが、S−セファロースカラムの0.8〜1.0M塩化ナ
トリウム−酢酸緩衝液溶出物にて得られたことを示して
いる。
S−セファロースカラムからの1.5M塩化ナトリウム溶
出物も、rBPI(1−199)(図2、右レーンを参照)と
して表示したタンパク質も含んでいた。S−セファロー
スカラムからの1.5M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液溶出物
は、ジチオトレイトールによる処理で約23kDaの単一バ
ンドに変化する。約40kDaおよび66kDaを超える分子量を
有するタンパク質を含んでいた(図2)。変化したタン
パク質は、抗BPI抗血清と交差反応し、正当に処理され
たrBPI(1−199)のN末端配列を有していた。約40kDa
および66kDaを超えるタンパク質は、ジスルフィド結合
したrBPI(1−199)の多量体であると思われる。
上記した結果は、細胞の培養培地へのカチオン交換物
質の添加が、rBPI(1−199)タンパク質の回復を改善
する。S−セファロースの至適濃度を決定するために、
S−セファロースの1.25〜10gの量を、500mlの培養培地
を含むローラーボトルに添加し、CHO細胞を形質変換
し、そして、上述したようにしてインキュベートした。
カチオン交換物質を含む培地を、上述したようにしてカ
ラムに注いだ。0.1M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液、次い
で0.7M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液でカラムを洗浄し、
そして、rBPI(1−199)試料を、1.0M塩化ナトリウム
−酢酸緩衝液で溶出した。rBPI(1−199)の収率を、C
4逆相HPLCでのクロマトグラフィーによって決定し、そ
して、2.5g、5.0gおよび10gのS−セファロースでは実
質的に一定であった。ローラーボトル当たり1.25gのS
−セファロースしか含んでいないローラーボトルでは、
収率は約50%減少していた。
実施例3では、本発明の方法を用いて取得したrBPI融
合タンパク質の向上した収率を実証する結果を示してい
る。
実施例3 rBPI−Ig融合タンパク質の単離 本実施例で用いた宿主細胞は、免疫グロブリンH鎖の
少なくとも一つの定常領域に融合したBPIタンパク質の
最初の199個のアミノ酸をコードするDNAを含むDNAベク
ターで形質変換したCHO−DG44細胞である。かような「r
BPI融合体」の構築は、双方共に本明細書に参考として
採り入れた、係属中の共有に係る米国特許出願No.07/88
5,911、ならびに、係属中の共有に係る出願を終えたば
かりの一部継続出願No. (代理人整理番号27129/3
1429)にて言及されている。形質変換したCHO−DG44細
胞を、ローラーボトルにて成長させた。各ローラーボト
ルについて、T150フラスコ(ヌクレオシドを有さない50
mlのα−MEMと10%の透析した胎児ウシ血清)に形質転
換した細胞を接種し、集落を形成するまで細胞を(約3
〜4日間)成長させた、そして、細胞をトリプシン処理
し、500mlのHam's F12培地と10%の胎児ウシ血清を含む
900cm2のローラーボトルに移し、集落を形成するまで細
胞を約3日間成長させた。集落が一旦形成されれば、Ha
m's F12培地は除去され、500mlの血清を含まないHB−CH
O培地(Irvine Scientific社、イルビン、カリフォルニ
ア州)と交換した。
Dulbeccoの燐酸緩衝化生理食塩水(PBS)でまず洗浄
し、120℃で、20分間、オートクレープしたS−セファ
ロースビーズを、無菌的にローラーボトルに添加した。
そして、ビーズと成長培地を除去し、少なくとも15分間
静置した細胞を、37℃で、3日間インキュベートした。
樹脂を含まない培地の塊を除去し、細胞の除去とS−セ
ファロースの保持を許容する、フリットディスクのよう
な装置に通して濾過した。培地の除去に続いて、S−セ
ファロースを、pH4.0にて20mM酢酸ナトリウム/酢酸、
0.1M塩化ナトリウムを含む酢酸緩衝液に懸濁し、ゆっく
りと攪拌し、そして、10分間放置した。次に、緩衝液を
除去し、S−セファロースを、略サイズの液体クロマト
グラフィーカラムに移した。3〜5のローラーボトルか
ら回収したS−セファロースの20〜40gのプールした試
料のために、Econocolumn(2.5×10cm、BioRad社、リッ
チモンド、カリフォルニア州)を用いた。充填したS−
セファロースカラムを、溶出物のA280吸光度が、0.1M塩
化ナトリウム−酢酸緩衝液のみで洗浄した場合と同様に
なるまで、0.1M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液、0.5M塩化
ナトリウム−酢酸緩衝液、1.0M塩化ナトリウム−酢酸緩
衝液、そして、1.5M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液で再度
洗浄した。
培養培地にS−セファロースビースを添加しないこと
を除き、上述のようにして、CHO−DG44細胞をさらに調
製した。その代わりに、二つの異なるタンパク質Aカラ
ムを用いてrBPI融合発現物を精製する試みがなされた。
HB−CHO培地(上記参照)の第一試料を、残りの培地か
らCHO−DG44細胞を分離するために、0.45μmフィルタ
ーに通して濾過した。試料をpH8.0に調整し、ProSepA
(生物処理用)カラムに適用した。第二調製物を、Avid
Gel(生物処理用)カラムに適用した。双方のカラムの
溶出を、pH5.5の25mMクエン酸緩衝液で行った。いずれ
のタンパク質Aカラムからも、rBPI融合生成物は回復し
なかった。還元後のProSepAカラムからも視覚化できる
生成物は得られなかった(図4、レーン1)。しかしな
がら、ProSepAおよびAvidGelカラムを、pH3.0の100mMク
エン酸緩衝液で処理した場合、rBPI融合タンパク質は、
図4のレーン2および3にそれぞれ示したように検出さ
れた。図4のレーン4〜6は、S−セファロースカラム
からの、0.5M、1.0Mおよび1.5M溶出物を示している。S
−セファロースカラムからの溶出物の内、1.5M溶出物
は、約100kDの融合二量体に相当する物質を含んでい
た。
実施例4は、LBPをコードするDNAで形質変換した細胞
を、カチオン交換樹脂と共にインキュベートすれば、向
上したLBPの収率が得られることを実証する結果を示し
ている。
実施例4 リポ多糖類結合タンパク質の単離 LBPの25kDアミノ末端のために取得したDNA配列を、配
列番号:3に示した。その配列は、二つの領域において、
Schumann et al.,Science,249:1429−1431(1990)(配
列番号:4)に報告された配列と相違する。これら相違点
は、129〜132位および149位のアミノ酸の相違に至って
いる(148位のアスパラギン残基が、前出のSchumannの
文献ではGATによって、配列番号:3ではGACによってコー
ドされている)。公開されたPCT出願93/06228も参照の
こと。
本実施例にて使用した宿主細胞は、発現生成物である
LBPの最初の197個のアミノ酸をコードするDNAを含むDNA
ベクターで形質変換されたCHO−DG44細胞である。
形質変換したDG44細胞を、ローラーボトルにて成長さ
せた。各ローラーボトルについて、T150フラスコ(ヌク
レオシドを有さない50mlのα−MEMと10%の透析した胎
児ウシ血清)に形質転換した細胞を接種し、集落を形成
するまで細胞を(約3〜4日間)成長させた。そして、
細胞をトリプシン処理し、500mlのHam's F12培地と10%
の胎児ウシ血清を含む900cm2のローラーボトルに移し、
集落を形成するまで細胞を約3日間成長させた。集落が
一旦形成されれば、Ham's F12培地は除去され、500mlの
血清を含まないHB−CHO培地(Irvine Scientific社、イ
ルビン、カリフォルニア州)と交換した。
PBSでまず洗浄し、120℃で、20分間、オートクレープ
したS−セファロースビーズを、無菌的にローラーボト
ルに添加した。そして、ビーズと成長培地を除去し、少
なくとも15分間静置した細胞を、37℃で、3日間インキ
ュベートした。樹脂を含まない培地の塊を除去し、細胞
の除去とS−セファロースの保持を許容する、フリット
ディスクのような装置に通して濾過した。培地の除去に
続いて、S−セファロースを、pH4.0にて20mM酢酸ナト
リウム/酢酸、0.1M塩化ナトリウムを含む酢酸緩衝液に
懸濁し、ゆっくりと攪拌し、そして、10分間放置した。
次に、緩衝液を除去し、S−セファロースを、略サイズ
の液体クロマトグラフィーカラムに移した。3〜5のロ
ーラーボトルから回収したS−セファロースの20〜40g
のプールした試料のために、Econocolumn(2.5×10cm、
BioRad社、リッチモンド、カリフォルニア州)を用い
た。充填したS−セファロースカラムを、溶出物のA280
吸光度が、0.1M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液のみで洗浄
した場合と同様になるまで、0.1M塩化ナトリウム−酢酸
緩衝液、0.7M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液、そして、1.
0M塩化ナトリウム−酢酸緩衝液で再度洗浄した。
S−セファロースビーズが添加された細胞培養物から
のrLBPの収率を、上述した0.7M溶出物(レーン1および
3)および1.0M溶出物(レーン2および4)のクーマシ
ー染色したゲルに関する図5に示した。図に示したよう
に、著量のLBPが1.0Mにて溶出した。S−セファロース
が、細胞培養物からのLBP生成を促進できることは、算
出されたそのpI値(6.6)からは予想できないものであ
る。pHが約7.0である、先に使用した培養培地にて、LBP
が、そのpI値からして、非荷電あるいはわずかに陰荷電
を帯びると考えられ、よって、S−セファロースのよう
なカチオン交換樹脂とは反応しないものと思われる。
本発明の実用における様々な修正と変更が、好ましい
態様について述べた先の説明を考慮すれば、当業者であ
れば容易に想到できるものと思われる。例えば、本発明
に用いたカチオン交換物質を、使用する細胞のタイプと
数(すなわち、組換生成物の生産効率)に従って変更す
ることができる。他の例では、S−セファロース以外の
カチオン交換物質〔例えば、Biorex70、およびSP−セフ
ァデックスのようなSP(スルホプロピル)型物質ならび
にCM−セファデックスおよびCM−セファロースのような
CM(カルボキシメチル)型物質〕が、本発明の方法に使
用できるが、S−セファロースが、取扱易さ、殺菌工程
等への適用において最も好ましい。さらに他の例とし
て、上記実施例では、ローラーボトルでの内毒素結合タ
ンパク質の組換生成物について述べたが、本発明の方法
は、発酵槽での生成規模にまで容易に「大規模」化でき
る。rBPI(1−199)の生成のための方法における典型
的な発酵条件は、0.05%FBSおよび0.01%Anti−foam(U
Carfermアジュバント27、ユニオンカーバイド社)、お
よび1%SP−セファロース「大粒ビーズ」(100〜300ミ
クロンの直径、ファーマシア社)が添加されたExCell 3
01培地(JRHScientific社)にて成長したプラスミドpIN
G4502〔前出のGazzano et al.,の文献を参照〕で形質変
換したCHO−K1細胞が投入された、600の稼働体積を有
する750のChemap(ウッドベリー、ニューヨーク州)
発酵槽の使用を含む。最後に、本発明に従って単離した
組換内毒素結合したタンパク質の正確な溶出は、包含さ
れるタンパク質の厳密な同一性によって変化するものと
思われる。その一例として、rBPI(1−199)は、0.7M
塩化ナトリウム−酢酸緩衝液での洗浄により、容易に樹
脂ビーズから単離することができる。しかしながら、Th
eofan et al.,による係属中の、共有に係る、米国特許
出願No.08/013,801に記載されたような、BPIのシステイ
ン置換類似体の収率は、0.6M塩化ナトリウム−酢酸緩衝
液での洗浄による単離により向上する。従って、本発明
の範疇に課すべき限定は、添付の請求の範囲に記した限
定にとどめるべきである。
配列表 (1)一般情報 (i)出願人: (A)名称:ゾーマ コーポレイション (B)番地:2910 セブンス ストリート (C)都市名:バークレイ (D)州名:カリフォルニア (E)国名:米国 (F)郵便番号:94710 (ii)発明の名称:内毒素結合タンパク質の調製のた
めの方法 (iii)配列の数:4 (iv)連絡先住所: (A)名宛人:マーシャル、オトゥール、ジェース
ティン、マレー アンド ボーラン (B)番地:233 サウス ワッカー ドライブ、63
00 シアーズ タワー (C)都市名:シカゴ (D)州名:イリノイ (E)国名:米国 (F)郵便番号:60606−6402 (v)コンピューター読取形式: (A)媒体:フロッピー ディスク (B)コンピューター:IBM PC 互換機 (C)操作システム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア:パテント イン リリース
#1.0、バージョン #1.25 (vi)現出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類: (vii)先行出願データ: (A)出願番号:US 07/885,501 (B)出願日:19−5月−1992 (viii)弁護士/弁理士情報: (A)氏名:メイアーズ、トーマス シー (B)登録番号:36,989 (C)参照/事件番号:31405 (ix)通信情報: (A)電話:(312)474−6300 (B)ファックス:(312)474−0448 (C)テレックス:25−3856 (2)配列番号:1の情報 (i)配列特徴: (A)配列の長さ:1813塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (ix)配列の特徴: (A)特徴を表す記号:CDS (B)存在位置:31..1491 (ix)配列の特徴: (A)特徴を表す記号:mat peptide (B)存在位置:124..1491 (xi)配列:配列番号:1 (2)配列番号:2の情報 (i)配列特徴: (A)配列の長さ:487アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:タンパク質 (xi)配列:配列番号:2 (2)配列番号:3の情報 (i)配列特徴: (A)配列の長さ:591塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA (ix)配列の特徴: (A)特徴を表す記号:CDS (B)存在位置:1..591 (xi)配列:配列番号:3 (2)配列番号:4の情報 (i)配列特徴: (A)配列の長さ:197アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:タンパク質 (xi)配列:配列番号:4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:91) C12N 15/00 ZNAA (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) BIOSIS(DIALOG) EUROPAT(QUESTEL) WPI(DIALOG) SwissProt/PIR/GeneS eq GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq PubMed

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遺伝子的に形質転換された宿主細胞が細胞
    の成長と維持において適切な培地で培養され、そして、
    所望のタンパク質が該培地に分泌される、内毒素結合タ
    ンパク質の生成のための方法であって、ここで、該内毒
    素結合タンパク質は、細菌性リポ多糖類に結合し得る陽
    荷電した領域を有し、該方法は、以下の工程: カチオン交換物質に該内毒素結合タンパク質が可逆的に
    結合することを許容する条件下にて、該培養培地に該カ
    チオン交換物質を組み込む工程; 内毒素結合タンパク質が結合した該カチオン交換物質を
    該培地から分離する工程;および 該カチオン交換物質から、該内毒素結合タンパク質を単
    離する工程 を包含する、方法。
  2. 【請求項2】前記カチオン交換物質は、S−セファロー
    スである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記内毒素結合タンパク質は、細菌性リポ
    多糖類の脂質A領域に結合する、請求項1に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】前記内毒素結合タンパク質は、殺菌性/浸
    透性促進タンパク質である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記内毒素結合タンパク質は、殺菌性/浸
    透性促進タンパク質のアミノ末端断片であり、該アミノ
    末端断片はリポ多糖類に結合できる、請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】前記内毒素結合タンパク質は、殺菌性/浸
    透性促進タンパク質と免疫グロブリンH鎖の定常領域を
    含む融合タンパク質である、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記内毒素結合タンパク質は、リポ多糖類
    結合タンパク質である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記内毒素結合タンパク質は、リポ多糖類
    結合タンパク質のアミノ末端断片であり、該アミノ末端
    断片はリポ多糖類に結合できる、請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】前記単離工程は、前記カチオン交換物質を
    イオン強度を段階的あるいは勾配的に増大させた培地と
    連続的に接触させる工程を含む、請求項1に記載の方
    法。
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