JP3391093B2 - 複合ガスケットの製造方法 - Google Patents

複合ガスケットの製造方法

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悦三 平田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、フランジの接合面に介
装され、繊維状物質のシートまたは金属薄板を基材とす
るガスケットシートに、硬化してゴム弾性体を発現する
液状ガスケット材をコーティングした複合ガスケット
製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】耐久性および強靭性の優れた繊維状物質
のシートまたは金属薄板と、弾性体のゴムを組み合せた
複合ガスケットについて多くの提案がなされている。例
えば、特開昭50−139186、特開昭51−148
146、特開昭54−148952、特開昭54−14
8953、特開昭62−67370、特開昭63−57
967等が挙げられる。 【0003】ガスケットシートには、フランジ部のボル
トで締め付けによる面圧で、長時間にわたって圧縮され
ても、ヘタリを生じることなく元の形状や厚みにもどる
復元力が要求される。しかし、繊維状物質のシートや金
属薄板を基材シートとするガスケットシートは、強靭で
高温や耐薬品性などの耐久性は優れる特性をもつが、塑
性変形しやすく復元力が劣る欠点をもつ。 【0004】ゴム材料は弾性体なのでガスケットシート
として要求される復元力が優れている。しかし、高温の
条件や高い圧縮力がかかると、この復元力が失する場合
があり、また強靭性および耐久性が劣る欠点をもつ。 【0005】このため、耐久性および強靭性が優れた繊
維状物質のシートまたは金属薄板とゴム弾性体との組合
せることにより、低い面圧でもシール効果に優れ、耐久
性や強靭性を備え、かつ長時間にわたって復元力を保持
するガスケットシートが得られる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繊維状
物質のシートまたは金属薄板からなるガスケットシート
とゴム弾性体との複合化には、複雑な製造工程を必要と
したり、構造上において特殊形状を必要とするなどの欠
点をもつ。 【0007】例えば、特開昭51−148146や特開
昭51−151442において提案された複合ガスケッ
トでは、弾性体材料を金属薄板ガスケットシートの所定
の位置に配置した後、プレス成形が必要になる。また、
特開昭63−57967で提案された複合ガスケットで
は、弾性体のシートの表面に金属薄板が接合できるよう
に、前もって金属薄板には多数の小さな突起を設ける必
要ある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、介挿されるフ
ランジの形状に合わせて打ち抜かれた繊維状物質のシー
トまたは金属薄板を基材とするガスケットシートにおい
て、ガスケットシートの表裏面およびボルト穴と開口部
の内側を、クロロスルホン化ポリエチレンゴムを主成分
とする液状ガスケット材で薄膜状にコーティングした複
合ガスケットの製造方法であり、ガスケットシートの周
縁部および開口部とボルト穴の外縁部のクロロスルホン
化ポリレチレンゴムを主成分とする液状ガスケット材の
塗膜層の膜厚を他の箇所の塗膜層の膜厚より厚くコーテ
ィングして、ガスケットシートの表裏面の液状ガスケッ
ト材の膜厚を不均一にした複合ガスケットの製造方法
あり以下の製造方法により得られるものである。 【0009】すなわち、介挿されるフランジの形状に合
わせて打ち抜かれた繊維状物質のシートまたは金属薄板
を基材とするガスケットシートのガスケットシートの表
裏面、およびボルト穴と開口部の内側を、クロロスルホ
ン化ポリエチレンゴムを主成分とする液状ガスケット材
で薄膜状にコーティングした複合ガスケットの製造方法
において、 1.前記液状ガスケット材をガスケットシート面上に過
剰に塗布して表面のガスケットシートの周縁部およびボ
ルト穴と開口部の外縁部から裏側に廻り込ませて裏側に
付着させる工程、 2.前記液状ガスケット材を硬化させる工程、 3.ついで、当該液状ガスケットシートを裏返して同様
に過剰なガスケット材を塗布して表面のガスケットシー
トの周縁部およびボルト穴と開口部の外縁部から裏側に
廻り込ませて裏側に付着させる工程、 4.前記液状ガスケット材を硬化させる工程により、ガ
スケットシートの周縁部および開口部とボルト穴の外縁
部の液状ガスケット材の塗膜層の膜厚を他の箇所の塗膜
層の膜厚より厚くコーティングして、ガスケットシート
の表裏面の液状ガスケット材の膜厚を不均一にしたこと
を特徴とする複合ガスケットの製造方法である。 【0010】本発明においては、ガスケットシートの表
裏の表面、およびボルト穴と開口部の内側をクロロスル
ホン化ポリエチレンゴムを主成分とする液状ガスケット
材でのコーティングは以下のような効果をもつ。 【0011】ガスケットシートの表裏面にコーティング
されたクロロスルホン化ポリエチレンゴムの塗膜は、基
材のガスケットシートが長時間にわたって面圧による圧
縮力がかかった後、熱膨張や振動やボルトの緩み等の影
響で圧縮力から解放される場合において、ガスケットシ
ートにヘタリが生じることなく速やかに元の厚さに回復
する復元力を付与させることができる。また、介挿する
フランジ面の面精度が粗くても、ゴム特有の柔軟性によ
りフランジ面の面粗さに追随して、シール効果を高める
こともできる。 【0012】開口部の内側にコーティングされた液状ガ
スケット材の塗膜は、繊維状物質からなるガスケットシ
ートの場合ではガスケットシート自体の中をガスや液体
が毛細管現象で浸透することを防止し、金属薄板からな
るガスケットシートの場合では液体やガスによる腐食を
防止する働きをする。また、ボルト穴の内側の塗膜は、
ボルトを締め付け過ぎで生じるフランジ面からの過剰な
面圧を緩和する働きをする。 【0013】本発明において、ガスケットシートの周縁
部とボルト穴の外縁部をクロロスルホン化ポリレエチレ
ンゴムを主成分とする液状ガスケット材の塗膜層の膜厚
を、他の箇所の塗膜層の膜厚より厚くコーティングする
ことは、前述のボルト穴の内側の塗膜の場合と同じく、
過剰な面圧を緩和して、ガスケットシートのヘタリを防
止する働きをする。また、開口部の外縁部の塗装膜の厚
い膜厚は、シール効果をさらに高める作用をする。 【0014】本発明において、繊維状物質の基材シート
とは、例えば、パルプ、レーヨン、ポリアクリル、ポリ
エステル、カーボン、グラファイトなどの短繊維または
長繊維を膠質物でつないだ紙または不織布である。ま
た、クロロスルホン化ポリエチレン(商品名:ハイパロ
ン、Du Pont社製、昭和ネオプレン社製)は耐薬
品性やゴム特性の耐久性に優れており、液状ガスケット
の素材として非常に適している。また、液状ガスケット
材には、耐薬品性や耐熱性をさらに高めるためにタル
ク、炭酸カルシウム、シリカ粉等の無機充填材を当該ゴ
ムにもちろん添加してもよい。 【0015】本発明はフランジの形状に打ち抜いたガス
ケットシートに、スプレー塗布、ロール塗布、カーテン
フロー塗布などの通常の自動塗布システムで液状ガスケ
ット材を塗布して本発明の複合ガスケットが得られる。
特に、ガスケットシートの開口部とボルト穴の内側への
塗布には、スプレー塗布またはカーテンフロー塗布が好
適である。カーテンフロー方式による基材シートへの液
状ガスケットの塗布に関しては、特開昭62−6737
0に記載されているように、基材シートに均一にかつボ
ルト穴や開口部への塗布が容易に連続してできるという
利点がある。 【0016】本発明の液状ガスケット材の不均一な膜厚
の塗膜は、クロロスルホン化ポリエチレンゴム溶液をガ
スケットシート面上に過剰に塗布して、過剰量のクロロ
スルホン化ポリエチレンゴム溶液を、表面のガスケット
シートの周縁部およびボルト穴と開口部の外縁部から裏
側に廻り込ませて裏側に付着させたのち、当該クロロス
ルホン化ポリエチレンゴム溶液を乾燥硬化させる。つい
で、当該ガスケットシートを裏返して同様に過剰なクロ
ロスルホン化ポリエチレンゴムを塗布し、乾燥硬化で達
成できる。また、本発明ではこの塗布操作を、もちろん
繰り返し行ってもよい。 【0017】 【作用】本発明の複合ガスケットでは、基材シートをク
ロロスルホン化ポリエチレンゴムを主成分とする液状ガ
スケット材の硬化塗膜で薄膜状にコーティングされてい
るので、繊維状物質のシートまたは金属薄板の特徴であ
る強靭性と耐久性を備えながら、ゴム弾性体の特徴であ
る復元性、弾性を付与することができる。またフランジ
面の面精度が粗くてもガスケットシート表面のクロロス
ルホン化ポリエチレンの柔軟性により面粗さに追随して
シール効果を高めることができる。 【0018】当該ガスケットシートの開口部の内側にも
クロロスルホン化ポリエチレンゴムの塗膜が施されてい
るので、繊維状物質のガスケットシートの場合では毛細
管現象によるガスや液体の浸透を防止し、金属薄板の場
合では打ち抜き断面のガスや液体による腐食を防止する
ことができる。また繊維状物質のシートのガスケットシ
ートの場合では液状ガスケット材のクロロスルホン化ポ
リエチレンゴム成分が一部がシート表面から浸透して塗
膜を形成するため、焼付け処理を必要せずに強固な塗膜
を形成することができる。このため、フランジを分解し
て当該ガスケットを取り外しても複数回の再使用するこ
ともできる。 【0019】さらに、フランジの形状に合わせて打ち抜
かれたガスケットシートの周縁部およびボルト穴と開口
部の外縁部の液状ガスケット材の膜厚を厚くして、ガス
ケットシート面上での液状ガスケット材の膜厚を不均一
にしたことにより、当該ガスケットシートに過剰な面圧
がかかっても圧縮力を緩和し、ガスケットシートの塑性
変形に関する耐久性を高めることができる。さらには、
開口部の外縁部の液状ガスケットの膜厚を厚くしたこと
により、低面圧でも高いシール効果が得られる。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面ともに説明す
る。 【0021】図1は、所定の形状に打ち抜いたガスケッ
トシートをクロロスルホン化ポリエチレンゴム溶液の液
状ガスケット(商品名:スリーボンド1104、スリー
ボンド社製)をカーテンフローの塗布方法で塗布する製
造方法を示す。カーテンフローの塗布方法では、連続し
て滴下している液状ガスケット材の膜中に、当該ガスケ
ットシートを飛行させるだけで、シートの上面および開
口部とボルト穴の内側部をコーティングすることができ
る。なお、基材シートにはレーヨンとポリアクリルから
なる不織布シートを使用した。 【0022】前記カーテンフロー方式の塗布装置におい
て、液状ガスケット材の滴下量を多くすると、過剰量の
液状ガスケット材がガスケットシートの上面から裏側に
回り込む。当該ガスケットシートを乾燥したのち、前後
を逆にしてかつ裏返して、再度、液状ガスケット材を塗
布した。これにより、ガスケットシートには平均膜厚1
00ミクロンのクロロスルホン化ポリエチレン塗膜で、
ガスケットシートの周縁部およ開口部とボルト穴の外縁
部は平均膜厚140ミクロンの塗膜の不均一にコーティ
ングした表裏面、および開口部とボルト穴の内側を塗布
された複合ガスケットが得られた。図2に当実施例で得
られた複合ガスケットを示す。 【0023】 【発明の効果】本発明により、低い締め付け力で高いシ
ール性をもち、かつ高い面圧による圧縮力を緩和して耐
久性が優れた複合ガスケットが得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】カーテンフローの塗布方法により液状ガスケッ
ト材をガスケットシートへ塗布して本発明の複合ガスケ
ットの製造工程を示す図 【図2】本発明の複合ガスケットの斜視図 【図3】ガスケットの断面図により、カーテンフローの
塗布方法の場合での本発明の複合ガスケットの製造過程
を示す図 【符号の説明】 1 ガスケットシート 2 液状カスケット 3 カーテンフロー方式の塗布機 4 ボルト穴 5 開口部 6 過剰の液状ガスケットが裏側に廻り込んだ箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】介挿されるフランジの形状に合わせて打ち
    抜かれた繊維状物質のシートまたは金属薄板を基材とす
    るガスケットシートのガスケットシートの表裏面、およ
    びボルト穴と開口部の内側を、クロロスルホン化ポリエ
    チレンゴムを主成分とする液状ガスケット材で薄膜状に
    コーティングした複合ガスケットの製造方法において、 1.前記液状ガスケット材をガスケットシート面上に過
    剰に塗布して表面のガスケットシートの周縁部およびボ
    ルト穴と開口部の外縁部から裏側に廻り込ませて裏側に
    付着させる工程、 2.前記液状ガスケット材を硬化させる工程、 3.ついで、当該液状ガスケットシートを裏返して同様
    に過剰なガスケット材を塗布して表面のガスケットシー
    トの周縁部およびボルト穴と開口部の外縁部から裏側に
    廻り込ませて裏側に付着させる工程、 4.前記液状ガスケット材を硬化させる工程により、ガ
    スケットシートの周縁部および開口部とボルト穴の外縁
    部の液状ガスケット材の塗膜層の膜厚を他の箇所の塗膜
    層の膜厚より厚くコーティングして、ガスケットシート
    の表裏面の液状ガスケット材の膜厚を不均一にしたこと
    を特徴とする複合ガスケットの製造方法。
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