JP3390597B2 - ロボット制御装置 - Google Patents

ロボット制御装置

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JP3390597B2
JP3390597B2 JP07380496A JP7380496A JP3390597B2 JP 3390597 B2 JP3390597 B2 JP 3390597B2 JP 07380496 A JP07380496 A JP 07380496A JP 7380496 A JP7380496 A JP 7380496A JP 3390597 B2 JP3390597 B2 JP 3390597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの動作プ
ログラムの作成および当該プログラムを実行してロボッ
トを駆動制御するためのロボット制御装置に関するもの
である。さらに詳しくは、ロボットの動作プログラムの
作成・編集をエンドユーザーの側において簡単に行なう
ことの可能なロボット制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械等の分野では各種のロボットが
利用されている。一般に、ロボットは、それぞれ各種の
用途に特化されており、エンドユーザーが非常に簡単な
操作で目的とする仕事を実行できるように構成されてい
る。このような特定用途向けのロボットは、製造元の側
では、基本的な動作を実行させるための基本プログラム
を用意しておき、製造元とエンドユーザーの間に位置す
るエンジニアリング会社によって特定用途向けのプログ
ラムが作成されてロボットシステムに搭載される。エン
ドユーザーの側では、一般には、ティーチング操作と簡
単なパラメータの変更を行なうのみで、目的とする仕事
をロボットに実行させることができる。
【0003】従来においては、この特定用途向けのロボ
ットでは、単一のプログラム開発支援環境が提供される
のが一般的である。すなわち、次の何れかのプログラム
開発支援環境が提供される。
【0004】(1)豊富な機能を持つロボット言語を提
供し、複雑な操作を必要とするプログラム開発支援環境
を提供する。この場合には、プログラムの作成・編集に
汎用性がある代わりに、ロボット言語、開発支援環境の
習得には相当の時間、労力が必要になる。
【0005】(2)機能を制限して操作を簡単にしたプ
ログラム開発支援環境を提供する。この場合には、機能
が制限され、プログラムの大きさも制限されるので、実
現できるシステムには限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の(1)のような
プログラム開発支援環境は、エンジニアリング会社など
のような特定用途向けのロボットプログラムの開発に従
事している所謂中間ユーザーに適している。すなわち、
この場合には、パラメータの変更等の簡単な修正を行な
う場合でも複雑な操作を必要とする。したがって、ロボ
ットシステムを実際に使用して各種の仕事を行なうエン
ドユーザーにとっては、このようなプログラム開発支援
環境の下では、中間ユーザーと同程度のプログラミング
に対する知識が要求され、プログラムの作成・編集に当
たっては分厚いマニュアルを参照することが要求され
る。
【0007】このために、エンドユーザーが操作する場
合には、対象となる箇所以外のプログラムの箇所を誤っ
て操作して変更してしまうおそれがある。このような操
作をしてしまった場合にそれを修復するにも知識が必要
である。このような弊害を回避するためには、ロボット
システムの上位にユーザインタフェースを持つシステム
を用意して、エンドユーザがロボットシステムにアクセ
スできないようにシステムを構築すればよい。しかし、
これでは、システムが大がかりとなり、開発コスト、シ
ステムコストが高騰してしまう。
【0008】一方、上記の(2)のようなプログラム開
発支援環境の場合には、エンドユーザにとっては極めて
操作し易いシステムを実現できる。しかし、機能を限定
しているので、本格的なシステムを実現できない。すな
わち、このようなプログラム開発支援環境の下で大きな
プログラムを作成しようとすると、次のような弊害が発
生する。まず、このような環境下で使用されるプログラ
ミング装置のプログラミング用画面には限られた画面サ
イズが採用されるので、大きなプログラムを作成する場
合にはそのうちの極く一部分しか表示できない。このた
め、全体を把握しづらい。また、フロー制御構造が低レ
ベルのためにスパゲッティプログラムになりやすい。さ
らには、デバッグ機能も低いので、大きなプログラムの
デバッギングを行なうことが困難、あるいは不可能な場
合がある。さらには、このようなシステムで特定用途の
機能を実現する場合、ロボットシステムの製造元の側に
おいて、各種の特定用途向けのプログラムを作成してイ
ンストールする必要がある。このため、販売台数が少な
い場合にはコストの点から製造に適さない場合がでてき
てしまう。
【0009】このように、従来の特定用途向けのロボッ
トシステムにおいては、そのプログラミング開発支援環
境として、エンドユーザに適したもの、および中間ユー
ザに適したものの何れか一方が採用されている。このた
めに、常に、何れかのユーザは不便を被っている。
【0010】本発明の課題は、この点に着目して、エン
ドユーザおよび中間ユーザのいずれにも適したプログラ
ム開発環境を実現可能なロボットシステムを提案するこ
とにある。
【0011】また、本発明の課題は、このようなロボッ
トシステムに使用するロボット用プログラミング装置を
提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ロボットの動作制御を行なうロボット
コントローラと、当該ロボットコントローラに接続され
たエンドユーザー用のロボット用プログラミング装置
と、中間ユーザー用のロボット用プログラミング装置を
有するロボット制御装置において次の構成を採用してい
る。まず、前記ロボットコントローラは、ロボットの基
本動作を規定するメイン処理プログラムを記憶保持して
いると共に、ロボットの各種の動作を規定するサブルー
チンのライブラリを、前記エンドユーザー用のロボット
用プログラミング装置からはアクセス不可の状態で記憶
保持し、さらに、各サブルーチンのそれぞれに対して予
割り当てられた拡張命令、および、各基本命令を含む
簡易プログラムデータベースを記憶保持した構成を採用
している。また、前記エンドユーザー用のロボット用プ
ログラミング装置は、前記簡易プログラムデータベース
を読み込むことにより動作可能状態となり、前記メイン
処理プログラムを読み出し、当該メイン処理プログラム
を構成している各基本命令と前記拡張命令とを用いて、
当該メイン処理プログラムの作成・編集を行なうように
なっており、前記中間ユーザー用のロボット用プログラ
ミング装置は、前記サブルーチンのライブラリにアクセ
ス可能な状態で前記ロボットコントローラに接続され、
当該サブルーチンの作成・編集が可能となっており、さ
らに、前記簡易プログラムデータベースを作成可能な
成を採用している。
【0013】この構成を採用した場合には、ロボット制
御装置の製造元において各種サブルーチンが予め登録さ
れる。エンドユーザの側は、基本命令を用いてメイン処
理プログラムの作成・編集を行うことができる。これに
加えて、各種サブルーチンに対応した拡張命令を用い
て、すなわち、サブルーチンにより実現される一連の処
理動作を、基本命令を使用する場合と同様に、単一の拡
張命令を入力あるいは指定する操作によって、メイン処
理プログラムに挿入等することができる。
【0014】また、サブルーチンのライブラリは、エン
ドユーザの側に提供されるロボット用プログラミング装
置からはアクセスできないので、サブルーチンの内容が
エンドユーザによって操作されて改変されてしまうこと
もない。
【0015】ここで、本発明では、前記ロボットコント
ローラは、前記エンドユーザー用のロボット用プログラ
ミング装置の動作に使用する前記基本命令および前記拡
張命令を含む簡易プログラムデータベースを記憶保持し
ており、前記ロボット用プログラミング装置は、当該簡
易プログラムデータベースを読み込むことにより動作可
能状態となるように構成されているから、ロボット用プ
ログラミング装置を別のロボットコントローラに接続し
て使用することも簡単に行なうことができるので、ロボ
ット用プログラミング装置の汎用性、延いてはロボット
制御装置全体の汎用性を高めることができる。
【0016】次に、本発明では、中間ユーザー用のロボ
ット用プログラミング装置を有し、当該中間ユーザー用
のロボット用プログラミング装置は、前記サブルーチン
のライブラリにアクセス可能な状態で前記ロボットコン
トローラに接続され、当該サブルーチンの作成・編集が
可能となっており、さらに、前記簡易プログラムデータ
ベースを作成可能になっている。この構成によれば、特
定用途向けのロボットプログラムを作成してロボット制
御装置にインストールする中間ユーザの側において、こ
のような特定用途向けのプログラム、例えば、特定用途
に適した各種のサブルーチンを作成してライブラリとし
て登録することができる。この場合、中間ユーザはプロ
グラム作成のための知識が豊富であるので、プログラム
開発環境として機能が制限されたものを提供する必要が
ない。したがって、中間ユーザの側では、特定用途向け
に最適なサブルーチンの作成、メインプログラムの編集
動作を効率良く行なうことができる。さらには、サブル
ーチンを、簡易プログラムデータベース上に、拡張命令
として登録しておくことができるので、エンドユーザ
は、当該サブルーチンを、メーカが用意する標準機能で
ある基本命令と同様に、エンドユーザー用のロボット用
プログラミング装置の上で使用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】図1には、本発明を適用したロボット制御
装置のシステム構成を示してある。この図に示すよう
に、ロボット制御装置1は、ロボット本体2に接続され
たロボットコントローラ3と、このロボットコントロー
ラ3に接続してエンドユーザによって使用される簡易プ
ログラミング装置(エンドユーザ用のロボット用プログ
ラミング装置)5と、同じくロボットコントローラ3に
接続して中間ユーザによって使用されるプログラミング
用コンピュータ(中間ユーザ用のロボット用プログラミ
ング装置)7から基本的に構成される。
【0019】ロボット本体2は例えばマニュピュレータ
等のスカラー型ロボットであり、ワークを指定された地
点から別の指定された地点まで搬送する等の動作を行な
う。ロボットコントローラ3には、ロボット本体2の基
本処理動作を実現するためのメイン処理プログラムが格
納されている。簡易プログラミング装置5を介して、
ィーチング、ワークの移動地点等のパラメータの設定を
行なうことにより、エンドユーザはメイン処理プログラ
ムを完成させることができる。この状態で、簡易プログ
ラミング装置5を介してロボット本体2を駆動すると、
ロボットコントローラ3の駆動制御の下に、当該ロボッ
トコントローラ3に記憶されているメイン処理プログラ
が実行されて、当該プログラムによって規定される動
作がロボット本体2によって実行される。
【0020】なお、このようなエンドユーザによるロボ
ット本体2の駆動時には、中間ユーザによって使用され
るプログラミング用コンピュータ7は接続されていな
い。このコンピュータ7が使用されるのは、後述するよ
うに、中間ユーザによって、ロボットコントローラ3に
格納されているサブルーチンのライブラリの作成、編集
が行なわれる場合等である。
【0021】次に、各構成部分をさらに詳しく説明す
る。
【0022】まず、図2を参照してロボットコントロー
ラ3の構成を説明する。ロボットコントローラ3はマイ
クロコンピュータを中心として構成されている。すなわ
ち、各種の演算制御を実行するCPU31と、制御プロ
グラム32、各基本命令の処理プログラム33が予め格
納されているROM34と、各種のワーキング領域が展
開されているRAM35を備えている。また、補助記憶
装置(フラッシュメモリ)36と、外部との間で信号の
送受を行なうための通信インターフェース37、38、
39とを備えている。これらのインターフェース37、
38、39は、それぞれ、プログラミング用コンピュー
タ7との間、簡易プログラミング装置5との間、および
ロボット本体2との間のインターフェースである。これ
らの各部分は、データバスおよびアドレスバスを含む内
部バス41を介して相互に接続されている。
【0023】上記の補助記憶装置36には、メイン処理
プログラムファイル42、ライブラリプログラムファイ
ル43および簡易プログラムデータベースファイル44
が格納されている。RAM35は、メインプログラムの
展開領域45と、ライブラリプログラムファイルに含ま
れているサブルーチンの展開領域46を備えている。
【0024】なお、図3には、メイン処理プログラムの
内部構造の例を示してある。この図に示すように、メイ
ン処理プログラムは、1つの命令(機能)に対して1つ
のレコードが作成され、それが双方向のリンクで接続さ
れた構造となっている。各レコードのそれぞれは、先頭
に位置する「呼び出すモジュールの種別」を示す欄A
と、これに続く「サブルーチンの識別情報」を示す欄B
と、これに続く、個々のサブルーチンに応じた「パラメ
ータの情報」の欄Cとから構成されている。
【0025】ここで、基本命令のレコードの場合には、
「呼び出すモジュールの種別」の欄Aの記述が「基本命
令の呼出し」であり、後続の「サブルーチンの識別情
報」の欄Bには「基本命令の番号」が記述される。この
場合には、当該番号で識別される命令が呼び出されて、
当該基本命令が実行される。基本命令は、製造元である
メーカーが予め用意する命令であり、各基本命令の動作
プログラムは、予めROM34に格納されている。
【0026】これに対して、サブルーチンを読み出して
起動するための命令(本明細書においては「拡張命令」
と呼ぶものとする。)のレコードの場合には、「呼び出
すモジュールの種別」の欄Aの記述が「ライブラリの呼
出し」であり、後続の「サブルーチンの識別情報」の欄
Bには「ライブラリの名前」が記述される。この場合に
は、当該名前で識別されるサブルーチンが呼び出されて
実行される。この拡張命令に対応するサブルーチンは、
中間ユーザが予め作成しておいたプログラムであり、上
記のように、補助記憶装置36内においてライブラリプ
ログラムファイルとして格納されている。ロボットコン
トローラ3の電源投入によって、当該ライブラリプログ
ラムファイルから呼び出されたサブルーチンが、ライブ
ラリ(n)処理プログラム(n=1、2、3・・・・)
として、RAM35の展開領域46に展開される。
【0027】次に、図4には、簡易プログラミング装置
5の構成を示してある。簡易プログラミング装置5は、
例えば1チップマイクロコンピュータによって構成され
ている。すなわち、各種の制御動作を司るCPU51
と、制御プログラム52および基本画面データベース5
3が格納されたROM54と、簡易プログラムデータベ
ースの展開領域55、画面表示データ用作業領域56お
よびレコード格納用作業領域57などを備えたRAM5
8とを備えている。これらの各部分は、データバスおよ
びアドレスバスを含む内部バス59によって相互に接続
されている。また、内部バス59には、キー入力インタ
ーフェース61を介してタッチキー62が接続され、液
晶表示インターフェース63を介して液晶表示器64が
接続されている。さらには、通信インターフェース65
を介して前述のロボットコントローラ3の側に接続され
ている。
【0028】エンドユーザは、この構成の簡易プログラ
ミング装置5におけるタッチキー62を構成しているキ
ーを操作することにより、各種パラメータの設定等の操
作を行なって、ロボットコントローラ3に格納されてい
るメイン処理プログラム、サブルーチン(ライブラリ
(n)処理プログラム)を実行することによって実現さ
れるロボット本体2の動作を特定する。簡易プログラミ
ング装置5の側から、このように特定(完成)したプロ
グラムを呼び出して起動することにより、ロボット本体
2は、ロボットコントローラ3の制御の下に、特定され
たフログラムを実行して目標とする仕事を行なう。
【0029】なお、中間ユーザ用プログラミング装置7
は、製造元と同一レベルのロボット用プログラム開発支
援環境が提供されると共に、簡易プログラムデータベー
ス作成ツールが用意されている。中間ユーザは、この端
末からサブルーチンの作成、簡易プログラムデータベー
スの作成等を行なうことが可能となっている。
【0030】次に、主に図5ないし図7を参照して、本
例の簡易プログラミング装置5による簡易プログラミン
グ動作を説明する。
【0031】通常の使用状態では、図1に示すロボット
制御装置1には中間ユーザ用プログラミング装置7は接
続されていない。この状態において装置電源が投入され
ると、すなわち、ロボットコントローラ3および簡易プ
ログラミング装置5に電源が投入されと(図5のステッ
プST1)、次のような初期設定が行なわれる。まず、
ロボットコントローラ3の側においては、補助記憶装置
36に格納されているメイン処理プログラムファイルか
らメイン処理プログラムが呼び出されて、RAM35の
展開領域45に展開される。同様に、ライブラリプログ
ラムファイル43から、中間ユーザによって予め作成さ
れて登録されている各種のサブルーチンが呼び出され
て、RAM35の展開領域46に、ライブラリ(n)処
理プログラムとして展開される。
【0032】一方、簡易プログラミング装置5の側にお
いては、図5のステップST2おいて、ロボットコント
ローラ3の補助記憶装置36に格納されている簡易プロ
グラムデータベースファイル44を通信インターフェー
ス38および通信インターフェース65を介して呼び出
して、RAM58の簡易プログラムデータベースの展開
領域55に展開する。
【0033】次に、ステップST3に進み、ROM54
の基本画面データベース53から初期画面データを読み
込み、RAM58の画面表示データ用作業領域56に、
当該画面イメージを展開する。次に、ステップST4に
おいて、ロボットコントローラ3の側から、メイン処理
プログラムを読み込み、その第1行目からRAM58の
レコード格納用作業領域57に展開する。さらに、ステ
ップST5において、初期画面データが展開されたRA
M58の画面表示データ用作業領域56に、読み込まれ
たメイン処理プログラムを第1行目から表示可能な行数
分重ねて展開して、画面イメージを形成する。そして、
ステップST6において、展開された初期画面イメージ
を液晶表示器64の表示画面上に表示する。
【0034】このようにして表示されたプログラム作成
時の基本画面の表示例を、図8(A)に示してある。
【0035】この後は、ステップST7においてタッチ
キー62の入力を待ち、キー入力があると、ステップS
T8に進み、入力キーの判別を行なう。例えば、「行挿
入」キーが入力された場合には、ステップST10に移
行して、行挿入の処理制御を実行する。「行挿入」と
は、メイン処理プログラムに新たに1行の命令を追加す
る処理である。「行変更」キーが入力された場合にはス
テップST20に移行して、行変更の処理制御を実行す
る。行変更とは、メイン処理プログラムの1行分の命令
を変更する操作である。また、「行削除」キーが入力さ
れた場合にはステップST30に移行して行削除の処理
制御が実行される。行削除とは、メイン処理プログラム
における1行分の命令を削除する処理である。その他、
入力キーの種類に応じた処理が実行される。
【0036】図6には、行挿入処理動作のフローチャー
トを示してある。先ず、ステップST21において、R
OM54内の基本画面データベース53およびRAM5
8内の簡易フログラムデータベース55を利用して、処
理機能選択画面の画面イメージをRAM58内の画面表
示データ作業領域56に作成する。次に、ステップST
22において、作成した画面イメージを、液晶表示器6
4の画面に表示する。この表示例を、図8(B)に示し
てある。
【0037】ステップST23では、この状態で、追加
される処理動作に対応するキー入力を待つ。キー入力が
あると、その種別をステップST24において判別す
る。そして、入力された処理機能に対応する命令が指定
されたメイン処理プログラムの部分に挿入される。すな
わち、基本命令として用意されているPTP(ポイント
・ツー・ポイント)動作が指定された場合にはステップ
ST40においてそのためのパラメータ入力処理が実行
される。詳細に説明すると、動作目標点の座標が入力さ
れる。
【0038】ワーク供給動作が指定された場合には、ス
テップST50においてそのためのパラメータ入力処理
が実行される。本例では、このワーク供給動作は、メー
カーによって予め用意されている基本命令には含まれな
いものであり、中間ユーザによってサブルーチンとして
登録されている拡張命令の1つである。一方、基本命令
としてのボート入力待ちの動作が入力された場合には、
対応するパラメータ入力処理動作がステップST60に
おいて実行される。その他、入力キーに応じた処理が実
行される。
【0039】パラメータが入力された後は、ステップS
T25に移行して、入力結果に基づき、レコード格納用
作業領域57に、入力された1行分の命令であるレコー
ドのデータを作成する。次に、ステップST26におい
て、作成された1行分のレコードの挿入を、ロボットコ
ントローラ3の側に通知する。
【0040】ロボットコントローラ3の側においては、
1行分のレコードの挿入指定を受け付けると、RAM3
5に展開されているメイン処理プログラム45を更新す
ることになる。
【0041】ここで、図7には、上記の各パラメータ入
力処理のステップST40、50、60において実行さ
れる処理のフローを示してある。先ず、ステップST4
1において、簡易プログラムデータベース55から選択
された機能に応じたパラメータ入力画面の画面イメージ
データを読みだして、この画面イメージを画面表示デー
タ用作業領域56に展開する。そして、ステップST4
2において、作成した画面イメージを液晶表示器64に
表示する。この後は、タッチキーの入力を待ち(ステッ
プST43)、キー入力に応じた画面表示を行い(ステ
ップST45)、終了キーが押下されると(ステップS
T44)、パラメータ入力処理を終了する。
【0042】本例では、上記のように、中間ユーザによ
って作成されて予め登録されているサブルーチンを、そ
れに対応させて割り当てた拡張命令を使用することによ
り、通常の基本命令と同様に取り扱うことができる。例
えば、上記の図6に示す行挿入動作において、サブルー
チンとして用意されているワーク供給動作を、1行の基
本命令を挿入する操作と同一の操作でメイン処理プログ
ラムに挿入することができる。この点について更に詳し
く説明する。
【0043】本例における拡張命令「ワーク供給動作」
は、「ワークをP1ポイントからワークを取り出して、
P2ポイントへ供給する」動作を内容としている。この
場合、基本命令を用いて同一の動作を挿入するために
は、図9(A)に示すように、多数行の基本命令を記述
する必要がある。これでは、エンドユーザにとっては負
担が大きすぎる。
【0044】しかし、本例では、拡張命令として同一の
機能を実現する「ワーク供給動作」がサブルーチンとし
て中間ユーザによって登録されている。そして、当該サ
ブルーチンを指定できるように、簡易プログラムデータ
ベースには、当該拡張命令が登録されている。この結
果、図8(B)に示す処理機能の選択画面上には、当該
「ワーク供給動作」が、各種の基本命令である「パレッ
ト定義」、「PTP動作」等と共に表示される。表示さ
れている機能をタッチキーにより選択すれば、指定した
当該1行分の拡張命令によって、図9(A)と同様の動
作を実現するためのプログラムが得られる。図9(B)
には、図9(A)に示す動作を、拡張命令「ワーク供給
動作」を用いて記述した例を示してある。この図に示す
ように、2行分のプログラムによって同一の機能を実現
できる。したがって、エンドユーザは、極めて簡単な操
作によって、目標とするプログラムを作成できる。
【0045】なお、図9(C)には、拡張命令「ワーク
供給動作」が割り当てられたサブルーチンの例を示して
ある。このようなサブルーチンは、中間ユーザによっ
て、プログラミング用コンピュータ7を用いて作成さ
れ、ロボットコントローラ3の補助記憶装置36におけ
るライブラリプログラムファイルに登録されているもの
である。
【0046】以上説明したように、本発明においては、
サブルーチンをライブラリとして、メイン処理プログラ
ムとは別に作成すると共に、前もって、ロボットコント
ローラ3の側に格納しておくことが可能である。また、
このサブルーチンは、簡易プログラミング装置5の側か
らはアクセスすることが不可となっている。したがっ
て、エンドユーザによってサブルーチンが改変されてし
まうことがない。さらには、サブルーチンを、簡易プロ
グラムデータベース上に、拡張命令として登録しておけ
ば、エンドユーザは、当該サブルーチンを、メーカが用
意する標準機能である基本命令と同様に、簡易プログラ
ミング装置5の上で使用できる。
【0047】したがって、本例のロボット制御装置1に
よれば、エンドユーザは、中間ユーザ用のプログラム作
成装置7を使用して中間ユーザと同様なプログラム開発
支援環境の下でプログラムを入力する必要はなく、コン
パイル操作、作成したプログラムをロボットコントロー
ラに送出して保存する操作等といった複雑な操作が一切
不要となる。したがって、本例の装置を使用する場合に
は、エンドユーザは、中間ユーザと同等な高度な知識を
必要とせず、また、分厚いマニュアル等を参照する必要
もない。さらには、本例の簡易プログラミング装置は、
サブルーチンを改変する手段を備えていないので、エン
ドユーザが誤ってプログラムを修正してしまう事態も確
実に回避できる。
【0048】さらに説明すると、一般的にはメーカ側
は、プログラムを、例えば、図9(A)に示すレベルで
提供する。したがって、上記のようにこの場合には多数
行(9行分)の入力を行なう必要がある。限られた画面
内で長いプログラムを作成すると、プログラムのメイン
テナンス性が低下してしまう。しかし、本例によれば、
中間ユーザが個々の用途に適したサブルーチンを用意す
ることにより、図9(B)に示すようにプログラムを小
さくすることができる。
【0049】また、本例の装置1を中間ユーザの側から
見ると、中間ユーザは上記のようにプログラム作成装置
7を用いて、特定用途に適したサブルーチンを自由に作
成して、簡易プログラミング装置の機能として登録でき
るので便利である。
【0050】一方、本例の装置1においては、簡易プロ
グラム装置5に電源を投入すると、まず、ロボットコン
トローラ3の補助記憶装置の側から、簡易プログラムデ
ータベースファイルを読み出し、装置5の側のRAMに
展開して動作可能状態になる。このように、簡易プログ
ラムデータファイルを簡易プログラム装置5の側ではな
くロボットコントローラの側に保持しておき、電源オン
時に読みだすようにしている。この理由は次の通りであ
る。データベースは、実現しようとするシステム毎に異
なると考えられる。場合によっては1台のロボット毎に
異なることも考えられる。このような状況下において簡
易プログラミング装置の側にデータベース保存しておく
と、簡易プログラミング装置とロボットコントローラと
が1対1に固定され、必ず対で使用する必要性が発生し
てしまう。本例では、データベースをロボットコントロ
ーラの側に保存しておき、電源の投入時に簡易プログラ
ミング装置がロボットコントローラの側からデータベー
スを読み込むようにしているので、これらの間の対応関
係が不要となる。したがって、1台の簡易フログラミン
グ装置で複数台のロボットコントローラを共通に使用可
能となる。換言すると、簡易プログラミング装置の汎用
性が向上するという利点が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロボット
制御装置においては、中間ユーザの作成したサブルーチ
ンをライブラリとしてロボットコントローラの側に予め
登録しておき、エンドユーザの側は簡易プログラミング
装置の上で登録されたサブルーチンを標準装備されてい
る基本命令と同様に取り扱うことができる。また、サブ
ルーチンのライブラリは、簡易プログラミング装置の側
からはアクセスすることが出来ないので、エンドユーザ
がサブルーチンを誤って修正してしまう等といった弊害
も発生しない。さらには、簡易プログラミング装置を起
動するために必要となる簡易プログラムデータベースを
ロボットコントローラの側に保存しておき、電源投入時
に簡易プログラム装置の側に読みだして使用するように
しているので、簡易プログラム装置とロボットコントロ
ーラとの対応関係が不要となり、これらの装置の汎用性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したロボット制御装置の全体構成
を示すシステム構成図である。
【図2】図1の装置におけるロボットコントローラの構
成を示す概略ブロック図である。
【図3】図1の装置におけるメイン処理プログラムの内
部構造を示す説明図である。
【図4】図1の装置における簡易プログラミング装置の
構成を示す概略ブロック図である。
【図5】簡易プログラミング装置によるプログラム作成
動作を示す概略フローチャートである。
【図6】図5における行挿入動作の概略フローチャート
である。
【図7】図6の行挿入動作におけるパラメータ入力処理
動作の概略フローチャートである。
【図8】(A)は簡易プログラミング装置のプログラム
作成時の基本画面の例を示す説明図であり、(B)は処
理機能の選択画面の例を示す説明図である。
【図9】(A)は基本命令を用いたプログラム例を示す
説明図、(B)は拡張命令を用いて(A)と同一の動作
を達成するためのプログラム例を示す説明図、(C)は
(B)のプログラム作成に用いたサブルーチンの内容を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 ロボット制御装置 2 ロボット本体 3 ロボットコントローラ 5 簡易プログラミング装置 7 中間ユーザ用のプログラミング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/4093 B25J 13/00 B23Q 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの動作制御を行なうロボットコ
    ントローラと、当該ロボットコントローラに接続された
    エンドユーザー用のロボット用プログラミング装置と、
    中間ユーザー用のロボット用プログラミング装置を有す
    ロボット制御装置において、 前記ロボットコントローラは、ロボットの基本動作を規
    定するメイン処理プログラムを記憶保持していると共
    に、ロボットの各種の動作を規定するサブルーチンのラ
    イブラリを、前記エンドユーザー用のロボット用プログ
    ラミング装置からはアクセス不可の状態で記憶保持し、
    さらに、各サブルーチンのそれぞれに対して予め割り当
    てられた拡張命令、および、各基本命令を含む簡易プロ
    グラムデータベースを記憶保持しており、 前記エンドユーザー用のロボット用プログラミング装置
    は、前記簡易プログラムデータベースを読み込むことに
    より動作可能状態となり、前記メイン処理プログラムを
    読み出し、当該メイン処理プログラムを構成している各
    基本命令と前記拡張命令とを用いて、当該メイン処理プ
    ログラムの作成・編集を行なうようになっており、 前記中間ユーザー用のロボット用プログラミング装置
    は、前記サブルーチンのライブラリにアクセス可能な状
    態で前記ロボットコントローラに接続され、当該サブル
    ーチンの作成・編集が可能となっており、さらに、前記
    簡易プログラムデータベースを作成可能になっているこ
    とを特徴とするロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロボット制御装置に使
    用される前記中間ユーザー用のロボット用プログラミン
    グ装置。
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