JP3388782B2 - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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  • Fuel Cell (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来、燃料電池等に使用される断熱材と
しては、例えば平均一次粒径20mμ程度の合成シリカ
(例えば日本アエロジル株式会社製:商品名アエロジ
ル)、酸化チタン及びセラミックファイバーを乾式で混
合及びプレス成形を行った後、機械加工することによっ
て得られたものが知られている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
断熱材は、使用材料の90%以上が微小粉体であり、乾
式プレスにより成形されているため、柔軟性が極めて悪
く、湾曲面への使用に際してはガラスファイバークロス
等で被覆しなければいけないという問題点があった。
【0003】そこで、柔軟性を改善すべく、本発明者達
は従来品を湿式抄造で製造方法することに挑戦したが、
従来品に使用されている合成シリカは水と接することに
より著しく増粘してしまい製造することが不可能であっ
た。従って本発明者達は、従来品の柔軟性を改善するこ
とは不可能であるという結論に達した。そこで、本発明
の目的は、使用部位の形状に応じて乾式プレス法もしく
は湿式抄造法が選択でき、しかも製造方法に関係なく従
来品より熱伝導率を向上させ、さらに湿式抄造法で製造
されたものに関しては、従来品よりも飛躍的に柔軟性を
改善させた断熱材を提供することにある。
【0004】本発明は、セラミック系無機繊維5〜44
wt%無機粉体50〜89wt%、無機結合材3〜5
wt%及び有機弾性物質3〜10wt%からなり、嵩密
度0.35〜0.45g/cm3 を有する断熱材であっ
て、前記無機粉体は、二種類の無機粉体からなり、その
配合比率は、屈折率小の粉体量/屈折率大の粉体量=
1.5〜3.0の範囲内にあることを特徴とする。
【0005】
【作用】次に本発明の構成を詳細に説明する。セラミッ
ク系無機繊維としてはシリカ−アルミナ繊維、アルミナ
繊維、シリカ繊維、ジルコニア繊維及びチタン酸カリウ
ムウィスカーが使用できる。かかるセラミック系無機繊
維の配合量は5〜44wt%の範囲であり、この割合が
5wt%未満では、繊維の補強効果が得られず著しく取
り扱い性、機械的強度が低下してしまう。一方、44
t%を超えると無機粉体の添加量が少なくなるため対流
伝熱、分子伝熱、輻射伝導等が増大するので断熱特性が
著しく低下してしまう。次に無機粉体について説明す
る。
【0006】本発明に於いては以下に示す条件に適合す
る無機粉体を二種類選択して使用する。 (1) 波長1μm以上の光に対する屈折率の比(比屈
折率)が1.25以上となる。 (2) 平均粒径が0.5〜10μmの範囲内である。 (3) 各粉体が有する固体熱伝導率が室温で18Kc
al/m.h.℃以下である。 以上の条件に適合している無機粉体を2つのグループに
分けて記述すると、波長1μm以上の光に対する屈折率
が比較的小さい物でより好適な物としては、屈折率=
1.5以下の無機粉体である。かかる粉体としては、S
iO、NaF、LiF等が挙げられるが、耐熱性を
考慮するとSiOが好適である。波長1μm以上の
光に対する屈折率が比較的大きい物で、より好適な物と
しては屈折率=2.0以上の無機粉体である。
【0007】かかる粉体としては、TiO、BaT
、PbS等が挙げられるが、このグループの無機
粉体は、輻射熱の散乱材として極めて重要な役割を有し
ており、輻射熱をより効果的に散乱させるためには、で
きるかぎり屈折率が大きく、しかも波長10μm以上の
光に対する反射率が70%以上であるピークを有してい
る無機粉体を用いることが望ましい。従って、本発明に
於いては、BaTiOを用いることにした。
【0008】以上の比屈折率については、フォノン伝導
の抑制について極めて重要であり、この値が大きいほど
良好である。従って、本発明に於いては、比屈折率の値
を1.25以上に限定した。ここで、もう少しフォノン
伝導の抑制について付け加えると、一般的にフォノン伝
導を抑制できる材料としては、結晶内に格子欠陥を有し
ている物もしくは、複雑な構造を有している物(Mg
O、SiOに比べMgO・Alや3Al
・2SiOが良好と言われている)が知
られている。従って、前述のBaTiOは結晶中の
Ti原子が中央より若干ずれた位置に配位しており、し
かも、TiOやSiOに比べ複雑な構造を有し
ているため、輻射熱の散乱だけでなく、フォノンの散乱
にも効果的である。
【0009】又、本発明に於いて用いる無機粉体は平均
粒径が0.5〜10μmの範囲内であり、しかも各粉体
が有する固体熱伝導率は18Kcal/m.h.℃(a
t室温)以下であるような物に限定している。特に屈折
率大の粉体については、3.0μm以上が好適である。
これは、平均粒径が0.5μm以下では断熱材の製造が
著しく困難になるばかりでなく、輻射熱の散乱が不十分
になり、熱伝導率が悪化してしまう。
【0010】一方、10μm以上の粉体を用いると、断
熱材中に生じる空孔が極めて大きくなってしまうため、
対流及び分子伝熱が増大し、熱伝導率が悪化してしま
う。それから、固体熱伝導率についても18Kcal/
m.h.℃(at室温)以上の粉体を用いると、断熱材
中に於いて固体伝熱が支配的になり、熱伝導率が悪化し
てしまう。従って、本発明に於いては前述に記載した3
つの条件に適合した二種類の無機粉体を使用し、その配
合割合は50〜89wt%の範囲とする。尚、配合割合
50〜89wt%の範囲内に於ける二種類の無機粉体
は、屈折率小の粉体量/屈折率大の粉体量=1.5〜
3.0の比率で各々配合することにする。
【0011】本発明に於いて使用する屈折率大の粉体
は、屈折率小の粉体に比べ真比重が大きい物を使用する
ため、この粉体の配合量を多くすると(上記配合比率を
1.5以下)、粉体の個数が減少してしまうため断熱材
中の空孔径が大きくなってしまい対流及び分子伝熱が支
配的になり熱伝導率を悪化させてしまう。一方、この配
合比率が3.0以上では、屈折率大の粉体量が少なくな
るため輻射熱の散乱が不十分となり熱伝導率が悪化して
しまう。従って本発明に於いては、前述の配合比率が
1.5〜3.0の範囲でなければならない。
【0012】次に本発明に於いては、高温での強度維持
を目的とした無機結合材を3〜5wt%の範囲で使用
することができる。この無機結合材としては、コロイダ
ルシリカ、合成マイカ、モンモリロナイト等が挙げら
れ、使用方法としては、原料中に混合するか、もしくは
得られた断熱材へ含浸して使用する。さらに、本発明に
於いては有機弾性物質を3〜10wt%の範囲で使用
することが出来る。この物質は、柔軟性を必要とする部
位に使用される断熱材を製造する上でとりわけ有用なも
のであり、例えば、天熱ゴムのエマルジョンやNBR、
SBR等の合成ゴムラテックスバインダーが好適であ
る。特に湿式抄造にて製造する場合には、かかる有機弾
性物質を使用することにより柔軟性が飛躍的に向上す
る。尚、本発明に於いて有機弾性物質の配合割合は3〜
10wt%の範囲にある。この割合が3wt%未満で
は、得られる断熱材の柔軟性が不足し、10wt%を超
えると700℃以上の高温域で使用する際に有機弾性物
質が焼失し、空隙が著しく増大するため、断熱性が低下
してしまう。
【0013】さて、上述のような配合割合で配合した組
成物を乾式プレス法もしくは湿式抄造法にて任意の形状
に成形したものは、嵩密度が0.35〜0.45g/c
の範囲内にある。この嵩密度が0.35g/cm
未満では、対流及び分子伝熱が増大し、一方、0.
45g/cmを超えると固体伝熱が増大するため熱
伝導率が著しく低下してしまう。次に本発明の断熱材の
製造方法について説明する。
【0014】本発明に於いて前記断熱材は乾式プレス法
もしくは湿式抄造法にて製造される。まず最初に乾式プ
レス法では、前記セラミック系無機繊維、無機粉体及び
必要に応じて無機結合材をV型混合機等で混合した後、
所定の型内に混合物を投入し、プレスすることにより成
形体を得る。尚、得られた成形体に無機結合材を含浸す
ることも可能である。次に、湿式抄造法では、前記セラ
ミック系無機繊維、無機粉体及び必要に応じて無機結合
材を水中で分散させ、その後硫酸アルミニウム水溶液を
添加し、繊維に無機粉体や無機結合材を添着させる。次
に有機弾性物質を所定の範囲内で前記水中に添加したの
ち、カチオン系高分子凝集剤を添加することにより凝集
体を得る。ここで、硫酸アルミニウム水溶液と有機弾性
物質の添加順序を逆にすると無機結合材が繊維に添着さ
れにくくなるため、高温時の強度維持が著しく困難にな
るので十分注意する必要がある。
【0015】次に上記凝集体を所定の型内へ投入し、抄
紙することにより成形体を得る。得られた成形体を脱水
プレスし、シート内の含水率を100%以下に調整した
後、乾燥することにより目的とする断熱材が得られる。
ここで、脱水プレス後のシート含水率は100%以下に
する必要があり、この含水率が100%以上では、乾燥
時に収縮が起こり所定の寸法が得られにくくなる。
【0016】上記のようにして得られた断熱材では、セ
ラミック系無機繊維により強度を補強し、さらに無機結
合材を使用した場合には高温時の強度が維持される。
又、前述の条件に適した二種類の無機粉体を使用するこ
とで、断熱材内部に存在する空隙での空気の対流と分子
伝熱が抑制され、さらに輻射熱が散乱されるため、その
断熱性については従来の物より優れた特性が得られる。
尚、有機弾性物質を用いて湿式抄造法にて製造された成
形体については、従来に比べ飛躍的に柔軟性が向上でき
る。次に本発明を具体化した実施例及び比較例を以下に
説明する。
【0017】
【実施例】(実施例1)水25リットルにシリカ−アル
ミナ系セラミックファイバーとして大きな粒子を除い
た、いわゆる脱ショットバルク(イビデン株式会社製:
商品名イビウール)を12g添加し解繊させた。
【0018】次に、屈折率大の粉体としてBaTiO
(共立窯業原料株式会社製)58gと屈折率小の粉
体としてSiO(シオノギ製薬株式会社製:商品名
カープレックス)148gを前記水25リットル中に加
えてよく混合した後さらにコロイダルシリカ(日産化学
株式会社製:商品名スノーテックス)23gを添加して
のち硫酸アルミニウム水溶液を添加し一次凝集体を得
る。その後、NBR系ラテックス(日本ゼオン株式会社
製:商品名ニポール)17gを加え、最後にカチオン系
高分子凝集剤を添加し再度凝集させることによりスラリ
ーを調整した。
【0019】次に、前記スラリーを340mm×340
mmの手抄機に投入して抄造し、厚み8mmの湿潤した
シート状物を得る。このシート状物を面圧100kg/
cm でプレスし、120℃×2Hrの条件で乾燥させ
た。乾燥後、得られたシート状物の端部を切断して厚さ
5mm、300mm角、嵩密度0.40g/cmのシ
ート状物を得た。このシート状物の熱伝導率、曲げ強度
及びたわみ量を表1に示す。
【0020】(実施例)実施例1同様水25リットル
にセラミックファイバー23g添加し、解繊させたの
ち、TiO粉末(東邦チタニウム株式会社製)60
gとSiO粉末128gを前記の水25リットル中
に加えてよく混合した後、さらにコロイダルシリカ27
gとNBR系ラテックス28gを加え、硫酸アルミニウ
ム水溶液、カチオン系高分子凝集剤をこの順番で添加し
凝集させることらよりスラリーを調整した。次に、前記
スラリーを340mm×340mmの手抄機に供給して
抄造し、厚み8mmの湿潤したシート状物とした。この
シート状物を面圧100Kg/cmでプレスし、1
20℃×2Hrの条件で乾燥させた。乾燥後に得られた
シート状物の端部を切断して、厚さ5mm、300mm
角、嵩密度0.40g/cmのシート状物を得た。こ
のシート状物についても実施例1同様の物性測定を行
い、その結果を表1に示す。
【0021】(比較例1)実施例1で使用したのと同じ
原料を用い、その原料配合割合を、BaTiO104
g、SiO102gとし、他の原料割合及び製造方
法は実施例1と同様にして厚さ5mm、300mm角、
嵩密度0.40g/cmのシート状物を得た。この
シート状物についても実施例1同様の物性測定を行いそ
の結果を表1に示す。
【0022】(比較例2)実施例1で使用したのと同じ
原料を用い、その原料配合割合をBaTiO44
g、SiO162gとし、他の原料割合及び製造方
法は実施例1と同様にして厚さ5mm、300mm角、
嵩密度0.40g/cmのシート状物を得た。この
シート状物についても実施例1同様の物性測定を行いそ
の結果を表1に示す。
【0023】(比較例3)実施例1で使用した原料のう
ち、SiOだけをTiOに代替し、配合量及び
製造方法は実施例1と同様にして厚さ5mm、300m
m角、嵩密度0.40g/cmのシート状物を得
た。このシート状物についても実施例1同様の物性測定
を行いその結果を表1に示す。
【0024】(比較例4)実施例1で使用した原料のう
ちBaTiOだけをNaFに代替し配合量及び製造
方法は実施例1と同様にして厚さ5mm、300mm
角、嵩密度0.40g/cmのシート状物を得た。
このシート状物についても実施例1同様の物性測定を行
いその結果を表1に示す。
【0025】(比較例5)実施例1で使用した原料のう
ちBaTiOだけをSiCに代替し、配合量及び製
造方法は実施例1と同様にして厚さ5mm、300mm
角、嵩密度0.40g/cmのシート状物を得た。
このシート状物についても実施例1同様の物性測定を行
いその結果を表1に示す。
【0026】(比較例6)従来の乾式混合、乾式プレス
で成形した市販の断熱材について実施例1同様の物性測
定を行い、その結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、比較例1、2の
如く二種類の無機粉体配合比率を所定の範囲(1.5〜
3.0)以外で配合すると、比率が1.5未満ではBa
TiOの量が増大し、その結果粉体の総個数が減少
してしまい、対流及び分子伝導が増大して低温域の熱伝
導率が悪化してしまう。一方、比率が3.0を越えると
輻射熱散乱材であるBaTiOの配合量が減少する
ため輻射伝導が増大し高温域の熱伝導率が悪化してしま
う。
【0029】又、比較例3、4の如く、比屈折率の値を
1.0程度まで減少させると、屈折率大の粉体を用いた
比較例3では低温域の熱伝導率が著しく悪化し、しかも
高温域に於いては屈折率の差が少ないため、輻射熱の散
乱が不十分となり熱伝導率が若干低下してしまう。一
方、屈折率小の粉体を用いた比較例4では、比較例3と
は逆に低温域では良好な特性を示すが、高温域では輻射
熱の散乱が極めて起こりにくいため熱伝導率が極端に悪
化してしまう。
【0030】さらに、比較例5では屈折率がBaTiO
より大きいSiCを用いているが、結果としてはB
aTiOの方が良好である。これは、SiCの固体
熱伝導率がBaTiOに比べ約3倍大きいためと考
えてよい。従って、本発明に於いては固体熱伝導率が室
温時に18kcal/m.h.℃以下の無機粉体を用い
なければいけない。尚、本発明に於いて湿式抄造法で製
造した断熱材は、従来の断熱材(比較例6)と比べ熱伝
導率、曲げ強度、たわみ量(柔軟性)が向上しているこ
とが判る。
【0031】
【発明の効果】従って、本発明によれば強度等を低下さ
せることなく熱伝導率が向上でき、しかも使用部位の形
状に応じて製造方法が選択できるため、従来品ではガラ
スファイバークロスで被覆するか、もしくは二次加工を
施すことにより使用していた部位へもシート状物単体で
使用できるため大幅なコストの低減が可能である。たと
えば、ハロゲンランプコンロ、高温電池等の断熱材とし
ては、曲面を有する部位に使用されるため、従来品はガ
ラスファイバークロスでの被覆品を使用していたが、本
発明によれば湿式抄造品単体で使用することができる。
又、電熱コンロ下面断熱材については、平板状で使用さ
れるため、本発明の乾式プレス品が使用でき、従来品よ
り熱伝導率が優れるため、従来品より厚みを薄くするこ
とができ、小型化できるメリットがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 30/00 - 32/02 H01M 8/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック系無機繊維5〜44wt%
    無機粉体50〜89wt%、無機結合材3〜5wt%
    び有機弾性物質3〜10wt%からなり、嵩密度0.3
    5〜0.45g/cm3 を有する断熱材であって、 前記無機粉体は、二種類の無機粉体からなり、その配合
    比率は、屈折率小の粉体量/屈折率大の粉体量=1.5
    〜3.0の範囲内にある ことを特徴とする断熱材。
  2. 【請求項2】 前記無機粉体は、波長1μm以上の光に
    対する屈折率が異なる二種類の粉体を用いて、比屈折率
    を1.25以上とした請求項1に記載の断熱材。
  3. 【請求項3】 前記無機粉体の平均粒径は、0.5〜1
    0μmである請求項1又は2に記載の断熱材。
  4. 【請求項4】 前記無機粉体の固体熱伝導率は、室温時
    に18Kcal/m.h.℃以下である請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の断熱材。
  5. 【請求項5】 前記セラミック系無機繊維は、シリカ−
    アルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、チタン酸カ
    リウムウィスカー又はジルコニア繊維からなる請求項1
    のいずれか1項に記載の断熱材。
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