JP2001192278A - 耐火断熱成形体及びその製造方法 - Google Patents

耐火断熱成形体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001192278A
JP2001192278A JP2000000717A JP2000000717A JP2001192278A JP 2001192278 A JP2001192278 A JP 2001192278A JP 2000000717 A JP2000000717 A JP 2000000717A JP 2000000717 A JP2000000717 A JP 2000000717A JP 2001192278 A JP2001192278 A JP 2001192278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic
weight
heat
fibers
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000000717A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Seo
省三 瀬尾
Masato Osawa
正人 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saint Gobain TM KK
Original Assignee
Toshiba Monofrax Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Monofrax Co Ltd filed Critical Toshiba Monofrax Co Ltd
Priority to JP2000000717A priority Critical patent/JP2001192278A/ja
Publication of JP2001192278A publication Critical patent/JP2001192278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機粉末に厳しい制限を設けることなく、耐
熱性と断熱性に優れた耐火断熱成形体及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 無機繊維と、無機粉末と、結合材からな
る成形体を改良して、無機繊維の平均長さが1mm以下
であり、無機繊維に含まれる45μm以上のショットが
30重量%以下であり、無機粉末の重量平均径が1〜3
0μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼成炉、熱処理
炉、加熱炉などの工業炉の炉壁材として使用される耐火
断熱成形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機繊維と無機粉末と結合材から
なる耐火断熱成形体としては、例えば、無機繊維と2種
類の無機粉末と結合材と有機弾性物質を配合した成形体
が特開平7−237957号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−2
37957号公報に記載されている耐火断熱成形体は、
2種類の無機粉末を使用し、その選定には厳しい制限が
あった。また、この耐火断熱成形体は、燃料電池に使用
される断熱材として開発されたもので、炉壁材として使
用するには、耐熱性において十分ではなかった。
【0004】そこで本発明の目的は、無機粉末に厳しい
制限を設けることなく、耐熱性、断熱性に優れた耐火断
熱成形体及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決するための
手段は、前掲の請求項1〜3に記載の耐火断熱成形体及
びその製造方法である。すなわち、調整した無機繊維を
使用することにより、耐熱性及び断熱性を向上させたこ
とを特徴とする耐火断熱成形体及びその製造方法であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、所定の無機繊維と無機
粉末と結合材のスラリーを抄造し、脱水し、乾燥するこ
とによって成形体に形成される空隙の大きさを調整し
て、成形体の熱伝導率を小さくして断熱性を向上させ
る。
【0007】本発明の無機繊維としては、耐熱性を有す
る化学的に安定な繊維が使用できて、例えば、アルミナ
シリカ繊維、アルミナシリカジルコニア繊維、アルミナ
繊維、ジルコニア繊維が好ましい。この無機繊維の配合
割合は、10〜90重量%が好ましい。10重量%未満
であると、抄造して成形する際に、炉過性が著しく阻害
されて、成形が困難になる。90重量%を越えると成形
体の空隙が大きくなり、空気の対流による熱伝達が大き
くなる。
【0008】無機繊維の平均長さは、1mm以下であ
る。平均長さの求め方を説明する。たとえば、試料の繊
維を水に分散して、顕微鏡を用いて各繊維の長さを測定
して、長さの総和を本数で割って平均長さとする。繊維
の最大長さは、たとえば10mm、最小長さは20μm
である。無機繊維の平均長さが1mmより長いと、繊維
が湾曲し、また、成形の際に繊維同志が重なりあうこと
が多い。このような繊維が作る空隙には、粉体がうまく
充填されずに、大きな空隙が形成される。大きな空隙
は、対流による熱伝達が大きくなって、成形体の熱伝導
率が大きくなる。
【0009】熱伝導率を小さくするためには、小さな空
隙が多数存在し、各々の空隙が独立しているのが好まし
い。繊維と粉体の成形体では、繊維に添って長く連続し
た空隙が形成され易い。この点からも繊維の長さは短い
ほうが好ましい。
【0010】無機繊維には、繊維の製造に起因して、繊
維にならなかったショットと呼ばれる粒状物が含まれて
いる。
【0011】本発明に使用する無機繊維に含まれるショ
ットは、粒子径が45μm以上のショットが30重量%
以下が好ましい。その理由は、粒子径が大きいショット
の含有量が多くなると、構成される空隙サイズが大きく
なり、大きな空隙の数が増加する。このような空隙がで
きると、空気の対流による熱伝達が増加して、熱伝導率
が増大し、成形体の断熱性が低下する。
【0012】本発明の無機粉末は、高温において安定で
ある粒状物、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、
酸化ジルコニウム、ムライト、酸化鉄等の粉末が好まし
い例として使用できる。無機粉末の重量平均径は1〜3
0μmが好ましい。重量平均径の求め方については、各
粒子の径と重量の積の総和を全重量で割って求める。測
定方法は重力沈降法による。1〜30μmが好ましい理
由は、1μm未満では、空隙が減少して、成形体を構成
する粉体の固体熱伝導が多くなる。また、30μmを越
える粒径では、ショットと同様に、形成される大きな空
隙が多くなり、空気の対流による熱伝達量が増加して、
断熱性が低下する。
【0013】この無機粉末の配合割合は、7〜85重量
%が好ましい。7重量%未満では、無機繊維で構成され
る空隙を充填しきれない。85重量%を越えると、抄造
して成形する際に、濾過性が著しく阻害されて、成形が
困難になる。
【0014】本発明の無機結合材としては、例えば、コ
ロイド状シリカ、あるいは微粉のシリカ粉末が好ましく
使用できる。この無機結合材の配合割合は、1〜5重量
%が好ましい。1重量%未満では、十分な強度が得られ
ないことがありうる。5重量%を越えると、柔軟性に問
題が生じることがありえる。
【0015】本発明の有機結合材としては、例えば、ア
クリル系樹脂、澱粉系が好ましく使用できる。この有機
結合材の配合割合は、1〜5重量%が好ましい。1重量
%未満では、柔軟性が劣ることがありうる。5重量%を
越えると、焼失によって形成される空隙が多くなり、空
気の対流熱伝導を助長して断熱性が低下することがあり
うる。
【0016】本発明の成形体は、原料を水に分散してス
ラリーとし、このスラリーを抄造し、圧縮脱水して成形
するのが好ましい。抄造することにより、無機繊維及び
無機粉末の流動性が増し、均一に充填がされ、空隙が小
さくて均一な成形体が容易に得られる。圧縮脱水するこ
とにより、空隙は一層小さくて均一になる。
【0017】
【実施例】実施例1 東芝モノフラックス社製の商品名エンジニアードファイ
バーを調整して、粒径45μm以上のショットを10重
量%にし、かつ、平均長さを1mmとしたアルミナシリ
カ繊維600gを、水100リットル中に加えて解繊し
た。次に、重量平均径10μmである酸化チタン粉末
(キンセイマチック社製、商品名ルチルフラワーS)を
350g加え、微粉末シリカ(日本アエロジル社製、商
品名アエロジル)を50g加え、アクリル樹脂(大日本
インキ社製、商品名 ボンコート)50gを加え、それ
らを良く撹絆し、凝集剤を添加して、スラリーを調整し
た。
【0018】次に、このスラリーを300×300mm
の大きさの抄造用モールドにて、厚み25mmに抄造し
た。その後、110℃で4時間加熱し、その後乾燥して
成形体を得た。この成形体の構成と特性を表1に示す。
【0019】表1の特性において、熱伝導率が小さいほ
ど断熱性に優れ、加熱収縮率が小さいほど耐熱性に優れ
ている。
【0020】
【表1】 実施例2 東芝モノフラックス社製の商品名エンジニアードファイ
バーを調整して、粒径45μm以上のショットを20重
量%にし、かつ、平均長さを0.5mmとしたアルミナ
シリカジルコニア繊維400gを、水100リットル中
に加えて解繊した。次に、重量平均径3μmである酸化
ジルコニウム粉末(日本電工社製、商品名酸化ジルコニ
ウム)を550g加え、微粉末シリカ(実施例1と同じ
粉末)を50g加え、デンプン(日濃化学社製、商品名
ペトロサイズJ)50gを加え、これらを良く撹拌
し、凝集剤を添加して、スラリーを調整した。
【0021】その後、実施例1と同様にして成形体を得
た。
【0022】比較例1 粒径45μm以上のショットが50重量%になるように
し、平均長さが5mmに調整したアルミナシリカ繊維
(東芝モノフラックス社製、商品名ファイバーフラック
スバルクファイバー)500gを、水100リットル中
に加えて解繊した。次に、コロイダルシリカ(触媒化成
工業社製、商品名カタロイドSI−40)を40g加
え、デンプン(実施例2と同じ結合材)を13g加え、
これらを良く撹拌し、凝集剤を添加して、スラリーを調
整した。
【0023】その後、実施例1と同様にして成形体を得
た。
【0024】比較例2 比較例1で使用したのと同じ繊維300gを水100リ
ットル中に加えて解繊した。次に、重量平均径45μm
である酸化アルミニウム粉末(住友化学社製、商品名
酸化アルミニウムAL−31)を550g加え、コロイ
ダルシリカ(比較例1と同じ結合材)を40g加え、デ
ンプン(実施例2と同じ結合材)を13g加え、これら
を良く撹拌し、凝集剤を添加して、スラリーを調整し
た。
【0025】その後、実施例1と同様にして成形体を得
た。
【0026】比較例3 水100リットル中に、実施例1で使用したのと同じ繊
維を80g加えて解繊した。次に、酸化チタンの粉末
(実施例1と同じ粉末)を920g加え、微粉末シリカ
(実施例1と同じ結合材)を50g加え、アクリル樹脂
(実施例1と同じ結合材)を50g加え、これらを良く
撹拌し、凝集剤を添加して、スラリーを調整した。この
スラリーを抄造しようとしたが、濾過抵抗が大きくて成
形体が得られなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性と断熱性の両方
に優れた成形体が容易に得られる。本発明の成形体を使
用すれば、断熱材の厚みが、従来のものに比較して薄く
でき、加熱炉などのサイズがコンパクトにできる。
【0028】また、耐熱性に優れているので、断熱性の
向上によって生じる断熱材の温度上昇に対しても、安全
に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G019 CA01 CA06 CA07 CB01 CC01 4G052 GA01 GA05 GA15 GB81 GC03 GC08 4K051 AA03 AA04 AB03 BC01 BE00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショットを含む無機繊維と、無機粉末
    と、結合材からなる成形体において、無機繊維の平均長
    さが1mm以下であり、無機繊維に含まれる45μm以
    上のショットの配合割合が30重量%以下であり、無機
    粉末の重量平均径が1〜30μmであることを特徴とす
    る耐火断熱成形体。
  2. 【請求項2】 無機繊維が10〜90重量%であり、無
    機粉末が7〜85重量%であり、無機結合材が1〜5重
    量%であり、有機結合材が1〜5重量%であることを特
    徴とする請求項1に記載の耐火断熱成形体。
  3. 【請求項3】 無機繊維と、無機粉末と、結合材と、水
    からなるスラリーを抄造し、圧縮脱水し、乾燥すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の耐火断熱成形体
    の製造方法。
JP2000000717A 2000-01-06 2000-01-06 耐火断熱成形体及びその製造方法 Pending JP2001192278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000000717A JP2001192278A (ja) 2000-01-06 2000-01-06 耐火断熱成形体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000000717A JP2001192278A (ja) 2000-01-06 2000-01-06 耐火断熱成形体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001192278A true JP2001192278A (ja) 2001-07-17

Family

ID=18530027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000000717A Pending JP2001192278A (ja) 2000-01-06 2000-01-06 耐火断熱成形体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001192278A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9067832B2 (en) 2010-01-07 2015-06-30 Nichias Corporation Inorganic fibrous molded refractory article, method for producing inorganic fibrous molded refractory article, and inorganic fibrous unshaped refractory composition
US9174875B2 (en) 2010-01-07 2015-11-03 Nichias Corporation Inorganic fibrous molded refractory article, method for producing inorganic fibrous molded refractory article, and inorganic fibrous unshaped refractory composition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9067832B2 (en) 2010-01-07 2015-06-30 Nichias Corporation Inorganic fibrous molded refractory article, method for producing inorganic fibrous molded refractory article, and inorganic fibrous unshaped refractory composition
US9174875B2 (en) 2010-01-07 2015-11-03 Nichias Corporation Inorganic fibrous molded refractory article, method for producing inorganic fibrous molded refractory article, and inorganic fibrous unshaped refractory composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0465030B2 (ja)
JP6607839B2 (ja) 断熱材
US5071798A (en) Heat-resistant and inorganic shaped article
JP3094148B2 (ja) 軽量耐火物の製造方法
JPS60149403A (ja) セラミツク繊維成型体の製造方法
JP2001192278A (ja) 耐火断熱成形体及びその製造方法
Kumar et al. Study on preformed and in situ spinel containing alumina castable for steel ladle: Effect of fume silica content
JPH05170525A (ja) 耐熱性繊維組成物
CN114195545A (zh) 耐高温低导热核壳结构纳米铝质隔热材料及其制备方法和应用
JP4756482B2 (ja) 耐火断熱材
JP2018199879A (ja) 無機繊維質成形体
JPH0442867A (ja) 低セメントキャスタブル耐火物
JP3024723B2 (ja) 断熱キャスタブル
CN114716234B (zh) 一种纳米复合保温材料及其制备方法
JPH059083A (ja) 断熱材及びその製造方法
JP2853175B2 (ja) 耐熱性無機質繊維成形体及び耐熱性軽量セッターの製造方法
JP3094147B2 (ja) 焼成受け治具
JP2003202099A (ja) 断熱材組成物
JP2001278676A (ja) 無機繊維成形体
JP3388782B2 (ja) 断熱材
JP2017190274A (ja) 無機コロイド含有液、無機繊維成型体用組成液及び無機繊維成型体
JP3207819B2 (ja) 断熱材組成物
WO2023079860A1 (ja) 耐熱性板部材および構造体
JP4072984B2 (ja) 金属基複合材用プリフォーム及びその製造方法
JP2614809B2 (ja) 耐熱性低比重繊維質成形体の製造法