JP3388672B2 - 揚水発電システム - Google Patents

揚水発電システム

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JP3388672B2
JP3388672B2 JP09452596A JP9452596A JP3388672B2 JP 3388672 B2 JP3388672 B2 JP 3388672B2 JP 09452596 A JP09452596 A JP 09452596A JP 9452596 A JP9452596 A JP 9452596A JP 3388672 B2 JP3388672 B2 JP 3388672B2
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は交流励磁同期機の
2次側に接続された励磁用変換器を制御することで、そ
の交流励磁同期機を可変速運転する揚水発電システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば電気学会、電力技術研究会
(昭和62年7月28日、於名古屋)、発表論文「可変
揚水発電システムによる系統安定化効果のシミュレーシ
ョン解析、P26〜P29、または日本電気協会誌、昭
和62年12月号「世界初の可変速発電システムについ
て」に示された従来の可変速揚水発電システムの回路図
である。
【0003】図において、1は交流励磁同期機(AES
M)の電機子、2は交流励磁同期機の回転子(2次コイ
ル)、3は回転子2のシャフト、4は励磁用変圧器、5
は励磁用変換器、6は回転位置/回転数検出器、7は励
磁用変換器5を制御する制御器、8は電機子(1次コイ
ル)に接続された変流器、9は計器用変圧器、41は界
磁遮断器、52は発電機遮断器である。
【0004】次に動作について説明する。交流励磁同期
機を可変速で運転するのは、この交流励磁同期機を2次
励磁する方式が通常採用され。この交流励磁同期機の回
転数が変わっても、系統周波数と一致するようにスベリ
分だけ2次励磁により周波数を補正すれば、系統との並
列運転が可能である。
【0005】従って、電機子1が接続される系統の電
圧、電流を計器用変圧器9および変流器8で検出し、こ
れらと回転数検出器6の出力とに基づいて、制御器7に
より励磁用変換器5を制御することで、上記並列運転が
可能になる。
【0006】一方、2次励磁装置としては、交流から直
接に交流を作るサイクロコンバータ方式や、交流から一
度直流に変換し更に交流を作るコンバータとインバータ
からなる方式などが採用され、これらを用いて設定され
た電圧、回転数、電力になるように励磁用変換器5を制
御器7により制御し交流励磁同期機を揚水発電電動機と
して運転する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流励磁同期機
の運転制御装置は以上のように構成されており、制御器
7により指令電力になるように励磁用変換器5を制御し
ているため、系統安定度や周波数維持は従来の直流励磁
同期機並の制御装置を備えているだけで、交流励磁同期
機により積極的に向上させるための制御装置は備えてお
らず、系統安定化や周波数調整の目的では可変速揚水発
電機の能力を十分には発揮していないなどの問題点があ
った。
【0008】また、従来から系統安定化のため静止形無
効電力発生装置(SVG:Static Var Generator)、静
止形無効電力補償装置(SVC:Static Var Conpensat
or)、電力系統電圧調整装置(PSVR:Power System
Voltage Regulator)、系統安定化装置(PSS:Powe
r System Stabilizer )等が用いられており、将来的に
は超伝導エネルギー貯蔵装置(SMES:Superconduct
ive Magnetic EnergyStorage )、フレキシブルAC送
電システム(FACTS:Flexible AC Transmission S
ystem )等の適用が考えられているが、これらについて
はそれぞれ一長一短があり、電圧維持、無効電力の供給
特性、価格、実現の可能性等の問題点があった。また、
系統周波数調整のためのAFC装置があるが、可変速揚
水発電電動機をより積極的に周波数維持に貢献させてい
ない問題点があった。
【0009】(1)この発明は上記のような問題点を解
消するためになされたものであり、電力需要バランスが
一時的に崩れた場合に、過渡的にバランスを維持して電
力動揺を抑制し、系統安定度の向上に寄与できる揚水発
電システムの提供を目的とする。
【0010】(2)また、無効電力需給バランスが崩れ
た場合に、バランスを維持して電圧動揺を抑制し、系統
安定度の向上に寄与できる揚水発電システムの提供を目
的とする。
【0011】(3)また、電圧が一時的に上昇または低
下した場合に、系統電圧を維持し、系統の安定運転継続
に貢献できる揚水発電システムの提供を目的とする。
【0012】(4)また、通常の定速機発電所よりも可
変速揚水発電所の周波数調整能力を向上させるため、A
FCの信号を用いて周波数調整に積極的に寄与できる揚
水発電システムの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)この発明に係る揚
水発電システムは、可変速運転を行う可逆式の揚水発電
システムにおいて、緊急電力制御指令により電力設定値
を変更する場合、時間当たりの電力設定値の増減率を、
緊急時以外のときの上記増減率より大きくすると共に、
上記緊急電力制御指令の緊急度に応じて上記増減率を大
きくして電力設定値を変更する設定手段を設け、上記大
きくした増減率に応じて電力を緊急に増減するよもので
ある。
【0014】(2)また、可変速運転を行う可逆式の揚
水発電システムにおいて、緊急無効電力制御指令により
無効電力設定値を変更する場合、無効電力の制御を行う
と共に、時間当たりの無効電力設定値の増減率を、緊急
時以外のときの上記増減率より大きくし、且つ、緊急無
効電力制御指令の緊急度に応じて上記増減率を大きくし
て無効電力設定値を変更する設定手段を設け、上記大き
くした増減率に応じて無効電力を緊急に増減するもので
ある。
【0015】(3)また、可変速運転を行う可逆式の揚
水発電システムにおいて、緊急電圧増減指令により電圧
設定値を変更する場合、時間当たりの電圧設定値の増減
率を、緊急時以外の上記増減率よりも大きくすると共
に、上記緊急電圧増減指令の緊急度に応じて上記増減率
を大きくして電圧設定値を変更する設定手段を設け、上
記大きくした増減率に基づいて電圧を緊急に増減するも
のである。
【0016】(4)また、可変速運転を行う可逆式の揚
水発電システムにおいて、AFC信号は正パルスの電力
上げ信号または負パルスの電力下げ信号とすると共に、
この電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて電力
設定値を増減する値を大きくする信号とし、AFC信号
により電圧設定値を変更する場合、変更する電力設定値
に達するまで上記AFC信号を発信すると共に、上記A
FC信号による上記電力上げ・下げ信号のパルス幅を、
定速運転タイプ(可変速運転でないタイプ)の揚水発電
システムにおけるAFC信号の上記電力上げ・下げ信号
の最長のパルス幅よりも長くして、上記電力設定値を早
急に変更することにより上記AFC信号による電力の調
整幅を大きくする手段を設け、周波数調整能力を大きく
するものである。
【0017】(5)また、上記(4)の揚水発電システ
ムにおいて、パルス幅を長くする手段を中央給電所等の
外部に設けたものである。
【0018】(6)また、可変速運転を行う可逆式の揚
水発電システムにおいて、AFC信号は正パルスの電力
上げ信号または負パルスの電力下げ信号とすると共に、
この電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて電力
設定値を増減する値を大きくする信号とし、緊急周波数
制御指令があると、緊急時の電力設定値に達するまで上
記AFC信号を発信すると共に、上記AFC信号による
上記電力上げ・下げ信号のパルス幅を、緊急時以外の運
転時におけるAFC信号の上記電力上げ・下げ信号の最
長のパルス幅よりも長くして、上記電力設定値を早急に
変更することにより上記AFC信号による電力の調整幅
を大きくする手段を設け、周波数調整能力を大きくする
ものである。
【0019】(7)また、上記(4)または上記(5)
の電力の調整幅を大きくする手段と、上記(6)の緊急
周波数制御指令に基づいて電力の調整幅を大きくする手
段と、上記両手段を切り替え使用する手段とを設けたも
のである。
【0020】(8)また、可変速運転を行う可逆式の揚
水発電システムにおいて、AFC信号は正パルスの電力
上げ信号または負パルスの電力下げ信号とすると共に、
この電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて電力
設定値を増減する値を大きくする信号とし、AFC信号
により電力設定値を変更する場合、変更する電力設定値
に達するまで上記AFC信号を発信すると共に、上記受
信したAFC信号による上記電力上げ・下げ信号のパル
ス幅の長さに応じた上記電力設定値を増減する値よりも
更に大きく増減した値とする手段を設け、電力の調整幅
を大きくするものである。
【0021】(9)また、可変速運転を行う可逆式の揚
水発電システムにおいて、AFC信号は正パルスの電力
上げ信号または負パルスの電力下げ信号とすると共に、
この電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて電力
設定値を増減する値を大きくする信号とし、緊急周波数
制御指令があると、変更する電力設定値に達するまで上
記AFC信号を発信すると共に、上記受信したAFC信
号による上記電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応
じた上記電力設定値を増減する値よりも更に大きく増減
した値とする手段を設け、電力の調整幅を大きくするも
のである。
【0022】(10)また、上記(8)と、上記(9)
の両手段を切り替え使用する手段とを設けたものであ
る。
【0023】(11)また、可変速運転を行う可逆式の
揚水発電システムにおいて、AFC信号は正パルスの電
力上げ信号または負パルスの電力下げ信号とすると共
に、この電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて
電力設定値を増減する値を大きくする信号とし、上記A
FC信号により電圧設定値を変更する場合、変更する電
力設定値に達するまで上記AFC信号を発信し、上記受
信したAFC信号による上記電力上げ・下げ信号のパル
ス幅の長さに応じて、電力設定値を増減する値を大きく
すると共に、電力を制御する制御ループの利得を大きく
し、その制御ループの時定数を小さくする手段を設け、
上記変更する電力設定値に早く応動するものである。
【0024】(12)また、可変速運転を行う可逆式の
揚水発電システムにおいて、AFC信号は正パルスの電
力上げ信号または負パルスの電力下げ信号とすると共
に、この電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて
電力設定値を増減する値を大きくする信号とし、緊急電
力制御信号があると、変更する電力設定値に達するまで
上記AFC信号を発信し、上記受信したAFC信号によ
る上記電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに応じて、
電力設定値を増減する値を大きくすると共に、電力を制
御する制御ループの利得を大きくし、その制御ループの
時定数を小さくする手段を設け、上記変更する電力設定
値に早く応動するものである。
【0025】(13)また、上記(11)と(12)の
両手段と、この両手段を切り替え使用する手段とを設け
たものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1、
図2に基づいて説明する。図1において、Sは交流励磁
同期機(可変速揚水発電電動機)で、電機子1、回転子
2、シャフト3で構成されている。10はポンプ水車、
11はインバータ制御器で、これには回転子2に2次励
磁電流を供給する励磁用変換器としてのインバータ12
が接続されている。
【0027】13はコンバータで、2次励磁用の変圧器
4から得られる交流を直流に変換し、その直流出力をイ
ンバータ12に供給するものである。16はd軸制御時
定数、d軸制御比例ゲインに従って動作する電圧、無効
電力制御回路で、計器用変圧器9を介して得られる電圧
Vと、電圧比較器15における電圧設定器(90R)と
の比較出力、または、電圧−無効電力制御切替器23に
て無効電力設定器24と実無効電力との無効電力比較器
25での比較出力を入力とする。
【0028】17は電力・無効電力検出器で、変流器8
および計器用変圧器9から得られた電流、電圧に基づい
て電力及び無効電力を求める。18は電力・無効電力検
出器17の出力Pを電力設定器(65P)と比較する電
力比較器、19はその比較結果に基づきq軸制御時定数
で、q軸制御比例ゲインに従って電力偏差を補正する電
力偏差補正回路である。
【0029】20は電力偏差補正回路19および後述の
回転数偏差補正回路22の各出力を加算する加算器、1
4はq軸制御時定数で、q軸制御比例ゲインに従って演
算出力する電力制御回路である。
【0030】また、21は回転位置・回転数検出器6の
出力Nと目標回転数演算器26からの基準回転数Noと
を比較する回転数比較器で、この比較結果は回転数偏差
補正回路22で電力制御上限回転数、2次励磁装置制御
可能な下限回転数、回転比例ゲインに従って偏差補正処
理された後、上記加算器20に入力されて、電力偏差補
正回路19の各出力と加算される。
【0031】また、インバータ制御器11において、3
1は位相検出器、32は座標変換機能を有する3相/2
相変換器で、位相検出器31および変流器8に接続され
ている。更に、27は電力制御回路14および3相/2
相変換器32の各出力差を求める減算器、28はq軸制
御回路、29は電圧・無効電力制御回路16と3相/2
相変換器32の各出力の差をとる減算器、30はd軸制
御回路、33はq軸、d軸制御出力を2相/3相に座標
変換する2相/3相変換器である。
【0032】図2は本発明の一実施の形態を示す電力設
定器(65P)の特性図で、横軸は時間(t)で、電力
設定器(65P)の上げ・下げ信号のパルス積算時間、
縦軸は電力設定値で0%(無負荷)〜100%(全負
荷)を示している。従来の特性はAに固定されていた
が、本発明ではB、Cのごとく整定時間をあらかじめ短
くできるようにしている。
【0033】次に動作について説明する。電力の需給バ
ランスが電源脱落や負荷急変などにより崩れた場合、有
効電力の緊急制御指令が系統制御装置等から送出され
る。電力設定器(65P)はその電力指令値をあらかじ
め決められた整定時間で自動設定する。
【0034】その整定時間の一例を図2に示し、有効電
力の緊急制御指令の緊急度に応じて図2の特性をAから
BまたはCの信号に切り替える。即ち、無負荷から全負
荷までの設定変更時間は、通常60秒程度であるが、例
えば、1,10,30秒等に切り替えて電力設定値を緊
急に増減する。
【0035】このBまたはCの信号により電力は設定さ
れ、図1で実電力と電力比較器18で比較され、偏差を
無くすように電力偏差補正回路19、加算器20、電力
制御回路14、減算器27、q軸制御回路28、2相/
3相変換器33にて2次励磁装置のインバータ12を制
御し、電力指令値になるように制御される。
【0036】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、電力の需給バランスが電源脱落や負荷急変などによ
り崩れた場合に、バランス維持を目的として可変速揚水
機に貯えられた回転エネルギーの放出、吸収により有効
電力緊急制御を実施するため、電力設定器の応答時間を
早くしたので、電力指令値に即応できる。即ち、電力設
定器(65P)による電力設定値の変更時間を短くする
ことで、可変速揚水機の2次励磁装置により、回転数は
一時的に加速または減速して変動するが、電力は指令値
に早く整定され、系統の安定度を向上することができ
る。
【0037】実施の形態2.この発明の実施の形態を図
1、図3、図4に基づき説明する。図3は可変速発電電
動機の可能出力曲線の一例であり、左側が揚水運転特
性、右側が発電運転特性で、横軸は左側が入力、右側が
出力、縦軸は無効電力(VAR)で上側が強め励磁側
(発電方向で遅れVAR)、下側が弱め励磁側(発電方
向で進みVAR)であり、円弧の内側が運転可能範囲で
ある。
【0038】図4はこの実施の形態を示す無効電力設定
器24の特性図であり、横軸は時間(t)で無効電力設
定器24の上げ、下げ信号のパルス積算時間、縦軸は無
効電力設定値で上側が弱め励磁、下側が強め励磁の例を
示している。従来の特性はAに固定していたが本発明で
はB、Cのごとく整定時間をあらかじめ短くできるよう
にしている。
【0039】次に動作について説明する。無効電力の需
給バランスが系統事故等により崩れた場合、無効電力の
緊急制御指令が系統制御装置等から送出される。無効電
力設定器24はその無効電力指令値をあらかじめ決めら
れた整定時間で自動設定する。その整定時間は図4に示
し、無効電力の緊急制御指令の緊急度に応じて図4の特
性をB、Cのごとく早く整定する特性とする。
【0040】緊急無効電力指令により図1の電圧−無効
電力制御切替器23が無効電力制御側に切替えられ、本
発明の早い整定特性を持った無効電力設定器24の出力
が実無効電力と無効電力比較器25で比較され、偏差を
無くすように電圧・無効電力制御回路16、減算器2
9、d軸制御回路30、2相/3相変換器33にて2次
励磁装置のインバータ12を制御して無効電力指令値に
なるように制御される。
【0041】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、無効電力の需給バランスが系統事故等により崩れた
場合に、バランス維持を目的として、無効電力緊急制御
を実施するため、d軸制御を電圧制御から無効電力制御
に切替え、かつ、無効電力設定器の応答時間を早く(無
効電力設定値の設定変更時間を短く)して、指令無効電
力値に即応できるようにしたので、系統の安定度を向上
することができる。
【0042】実施の形態3.この発明の実施の形態を図
1と図5に基づき説明する。図5はこの発明の実施の形
態3を示す電圧設定器(90R)の特性図で、横軸は時
間(t)で電圧設定器の上げ、下げ信号のパルス積算時
間、縦軸は電圧設定値で95〜105%を示している。
【0043】次に動作について説明する。系統事故等に
より電圧が大幅に変動した場合、緊急電圧制御指令が系
統制御装置等から送出される。電圧設定器(90R)は
その電圧指令値をあらかじめ決められた整定時間で自動
設定する。
【0044】その整定時間は図5に示し、緊急電圧制御
指令の緊急度に応じて図5の特性をB、Cのごとく早く
整定する特性とする。即ち、電圧設定器(90R)によ
り95〜105%変動の範囲での設定変更時間は、通
常、60秒程度であるが、緊急度に応じて、例えば、
1,5,10秒等として、電圧指令値を緊急に増減す
る。
【0045】緊急電圧制御指令により図1の電圧−無効
電力制御切替器23が電圧制御側に切替えられ、本発明
の早い整定特性を持った電圧設定器(90R)の出力と
実電圧が電圧比較器15で比較され、偏差を無くすよう
に電圧・無効電力制御器16、減算器29、d軸制御回
路30、2相/3相変換器33にて2次励磁装置のイン
バータ12を制御して、電圧指令値になるように制御さ
れる。
【0046】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、系統事故等により電圧が大幅に変動した場合に電圧
維持を目的として、電圧増減緊急制御を実施するため、
電圧設定器の応答時間を早く(電圧設定値の設定変更時
間を短く)して、電圧指令値に即応できるようにしたの
で、系統の安定度を向上することができる。
【0047】実施の形態4.この発明の実施の形態を図
1、図6、図7に基づき説明する。図6はAFC信号の
説明図である。通常の定速機(定速運転の揚水発電シス
テム)向けの電力の上げ、下げ信号のパルスの例を示し
ており、上げ、下げ共に通常は長、中、短パルスの3種
の信号で電力の上げ、下げ調整をしている。
【0048】図7は本発明の可変速揚水機向けのAFC
信号で、電力上げ、下げ信号のパルスの一例を示してお
り、上げ、下げ共に図6の通常(従来)の長、中、短パ
ルスよりもそれぞれ長パルス化して、一回の上げ、下げ
信号でも定速機よりも大幅に電力を調整するようにして
いる。
【0049】図6の通常(従来)の場合は、長パルスで
1秒間、短パルスで0.5秒間程度で、0から100%
までの電力を約60秒間で制御している。即ち、1パル
ス当たりの電力の設定値の変更度合いは、長パルスで (1/60)×100%=1.7%/秒 となる。
【0050】これに対し、この実施の形態では図7のよ
うに長くし、長パルスを2〜3秒にして、1パルス当た
りの電力の設定値の変化の度合いを、 (2〜3/60)×100%=3.3〜5%秒 程度とするか、更に3〜6秒と長くして、 (3〜10/60)×100%=5〜10%/秒 程度とする。
【0051】次に動作について説明する。図1で電力設
定器(65P)が図7に示すAFC信号によって、大幅
に設定変更される。この場合、可変速機の回転エネルギ
ーの放出、吸収によって一時的に回転数は変動するが、
図1で設定電力は実電力と電力比較器18で比較され、
偏差を無くすように電力偏差補正回路19、加算器2
0、電力制御回路14、減算器27、q軸制御回路2
8、2相/3相変換器33にて2次励磁装置のインバー
タ12を制御して、AFC信号に即応して電力の大幅な
制御を行い、系統周波数を維持する。
【0052】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、周波数調整に可変速揚水機の能力を十分に発揮させ
る目的で、中央給電所のAFC信号の電力上げ、下げ信
号のパルス幅を長くすることで、ワンパルスに対する電
力調整量が大きくなり、電力の調整幅を定速機よりも大
きくしたので、周波数調整能力を大きくすることがで
き、系統周波数維持に貢献する。
【0053】実施の形態5.この実施の形態4は、中央
給電所側でAFC信号である電力の上げ、下げ信号のパ
ルス幅を長くしたが、この実施の形態5は、中央給電所
からは通常のAFC信号を揚水発電所側で受け、揚水発
電所側で電力の上げ、下げ信号のパルスのパルス幅を長
くして、周波数調整能力を大きくするものである。
【0054】この発明の実施の形態5は図1のシステム
構成であり、電力設定器(65P)は中央給電所から図
6の特性のAFC信号を受けると、図7の特性のAFC
信号に変換して電力指令値を設定し、このAFC信号で
電力設定器(65P)が設定された後の動作は実施の形
態4と同様である。
【0055】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、周波数調整に可変速揚水機の能力を十分に発揮させ
る目的で、中央給電所のAFC信号を揚水発電所側で受
けてから可変速揚水機側で、AFC信号の電力上げ、下
げ信号のパルス幅を長くして、ワンパルスに対する電力
調整量を大きくし、電力の調整幅を定速機よりも大きく
したので、周波数調整能力を大きくすることができ、系
統周波数維持に貢献する。
【0056】実施の形態6.実施の形態4および実施の
形態5では、従来よりもAFC信号の電力上げ、下げ信
号のパルス幅を長くしたが、この実施の形態では、通常
の場合は従来と同様の図6のようなパルスの長さにして
おき、中央給電所などから緊急指令を受けるとその緊急
度に応じて図7のようにパルスを長くする。例えば、緊
急指令は周波数変動幅が規定値(例えば±0.1Hz)
を超えると発信するようにする。
【0057】このようにすると、緊急度に応じた周波数
の制御を行うことができ、系統の安定度を向上すること
ができる。
【0058】実施の形態7.この実施の形態は、実施の
形態4または5と、実施の形態6とを組み合わせたもの
である。実施の形態4,5の従来よりもAFC信号の電
力上げ、下げ信号のパルス幅を長くした場合と、実施の
形態6の緊急度に応じてパルス幅を長くする場合とを切
り換え使用できるようにする。
【0059】このようにすると、緊急度に応じた周波数
の制御を行うことができ、系統の安定度を向上すること
ができる。
【0060】実施の形態8.この発明の実施の形態を図
1、図2、図6に基づき説明する。図6は、実施の形態
4で示した通常のAFC信号の一例を示す説明図で、中
央給電所から発電所に向けての電力の上げ、下げ信号の
パルスの例を示しており、上げ、下げ信号共に通常は
長、中、短パルスの3種の信号で電力の上げ、下げの調
整をしている。
【0061】図2は実施の形態1で示した通りである。
従って、図6の通常のAFC信号で図2のA(無負荷か
ら全負荷までの設定変更時間が通常60秒)からB、C
(例えば、1,10,30秒)のごとき特性の電力設定
器(65P)で制御すると、同一パルス長でも定速機よ
りも大幅に電力が増減されることになる。
【0062】次に動作について説明する。図1で電力設
定器(65P)がAFC信号によって図2の特性B,C
のように、AFCのワンパルスによって定速機と比較し
大幅に電力が設定変更される。可変速揚水機は回転エネ
ルギーの放出、吸収によって一時的に回転数は変動する
が、設定電力は図1で実電力と電力比較器18で比較さ
れ、偏差を無くすように電力偏差補正回路19、加算器
20、電力制御回路14、減算器27、q軸制御回路2
8、2相/3相変換器33にて2次励磁装置のインバー
タ12を制御してAFC信号に即応して電力の大幅な制
御により系統周波数維持を行う。
【0063】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、周波数調整に可変速揚水機の能力を十分に発揮させ
る目的で、中央給電所から送出されてきたAFC信号の
上げ、下げ信号を受けて、入出力を調整する電力設定器
(65P)の応答を早くすることで、AFC信号のワン
パルスに対する電力の調整幅を定速機よりも大きくした
ので、周波数調整能力を大きくすることができ、系統周
波数維持に貢献する。
【0064】実施の形態9.実施の形態8では、初めか
らAFC信号のパルス幅に応じて電力設定値の変更時間
を短くしたが、この実施の形態は緊急指令を受けるとそ
の緊急度に応じて電力設定値の変更時間を短くしたもの
である。例えば、緊急指令は周波数変動幅が規定値(例
えば±0.1Hz)を超えると発信するようにする。
【0065】このようにすると、緊急度に応じた周波数
の制御を行うことができ、系統の安定度を向上すること
ができる。
【0066】実施の形態10.この実施の形態は、AF
C信号のパルス幅に応じて電力設定値の変更時間を短く
したが、この実施の形態は、実施の形態8と実施の形態
9とを組み合わせたものである。実施の形態8のAFC
信号のパルス幅に応じて電力設定値の変更時間を短くし
た場合と、実施の形態9の緊急指令を受けると、その緊
急度に応じて電力設定値の変更時間を短くする場合とを
切り替えるようにしたものである。
【0067】このようにすると、緊急度に応じた周波数
の制御を行うことができ、系統の安定度を向上すること
ができる。
【0068】実施の形態11.この発明の実施の形態を
図8、図6に基づき説明する。図6は通常のAFC信号
の一例の説明図であり、通常の中央給電所からの電力上
げ、下げ信号のパルスの例を示しており、上げ、下げ共
に通常は長、中、短パルスの3種の信号で電力の上げ、
下げ調整をしている。
【0069】図8は、図1の構成に通常運転−AFC貢
献運転の切替スイッチ37とAFC貢献運転用電力偏差
補正回路38を追加したものである。電力偏差補正回路
19とAFC貢献運転用電力偏差補正回路38の違い
は、両者の回路の比例利得がAFC貢献運転用電力偏差
補正回路38の方が大きく、時定数がAFC貢献運転用
電力偏差補正回路38の方が小さく設計されている。そ
のため電力の指令値と実電力との偏差が短時間の内にオ
ーバシュート気味ではあるが早く電力の指令値に設定さ
れる。
【0070】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、周波数調整に可変速揚水機の能力を十分に発揮させ
る目的で、中央給電所から送出されてきたAFC信号の
電力上げ、下げ信号を、入出力を調整する電力設定器
(65P)で受けて、可変速揚水機の電力を制御する一
巡回路の利得を大きく、時定数を小さくして電力設定の
時間を早くしたので、周波数調整能力を大きくすること
ができ、系統周波数維持に貢献する。
【0071】実施の形態12.実施の形態11では、初
めからAFCの信号のパルス幅の長さに応じて、ループ
ゲインを大きくし、また、時定数を小さくしたが、この
実施の形態は、緊急指令を受けるとAFCの信号のパル
ス幅の長さに応じて、ループゲインを大きくし、また、
時定数を小さくするようにしたものである。例えば、緊
急指令は周波数変動幅が規定値(例えば±0.1Hz)
を超えると発信するようにする。
【0072】このようにすると、緊急度に応じた周波数
の制御を行うことができ、系統の安定度を向上すること
ができる。
【0073】実施の形態13.この実施の形態は、実施
の形態11と実施の形態12とを組み合わせたものであ
る。実施の形態11の初めからAFCの信号のパルス幅
の長さに応じて、ループゲインを大きくし、また、時定
数を小さくした場合と、実施の形態12の緊急指令を受
けるとAFCの信号のパルス幅の長さに応じて、ループ
ゲインを大きくし、また、時定数を小さくする場合とを
切り替えるものである。
【0074】このようにすると、緊急度に応じた周波数
の制御を行うことができ、系統の安定度を向上すること
ができる。
【0075】
【発明の効果】(1)以上のように、請求項1の発明に
よれば、緊急の場合、通常の場合の時間当たりの電力設
定値の増減率よりも大きくすると共に、緊急度に応じて
その増減率を大きくするようにしたので、電力の急激な
変化に対しても対応することができ、系統の安定度を向
上する。
【0076】(2)また、請求項2の発明によれば、
急の場合、通常の場合の時間当たりの無効電力設定値の
増減率よりも大きくすると共に、緊急度に応じてその増
減率を大きくするようにしたので、即応性のある無効電
力の調整ができ、系統の安定度を向上する。
【0077】(3)また、請求項3の発明によれば、
急の場合、通常の場合の時間当たりの電圧設定値の増減
率よりも大きくすると共に、緊急度に応じてその増減率
を大きくするようにしたので、電圧の急激な変化に対し
ても対応することができ、系統の安定度を向上する。
【0078】(4)また、請求項4または請求項5の
明によれば、AFC信号である電力上げ・下げ信号のパ
ルス幅を定速運転の揚水発電システムよりも長くするよ
うにしたので、電力の調整幅を大きくして周波数調整能
力を大きくすることができ、系統の安定度を向上する。
【0079】(5)また、請求項6の発明によれば、緊
急指令があると、AFC信号である電力上げ・下げ信号
のパルス幅を従来よりも長くするようにしたので、電力
の調整幅を大きくして周波数調整能力を大きくし、系統
の安定度を向上する。
【0080】(6)また、請求項7の発明によれば、請
求項4または請求項5の電力の調整幅を大きくする手段
と、請求項6の緊急周波数制御指令に基づいて電力の調
整幅を大きくする手段とを任意に選択するようにしたの
で、周波数の制御をフレキシブルに行い、系統の安定度
を向上する。
【0081】(7)また、請求項8の発明によれば、A
FC信号である電力上げ・下げ信号のパルス幅の長さに
応じて、電力設定値を増減する値よりも、更に大きく電
力設定値を増減するようにしたので、電力の調整幅を大
きくして周波数の調整能力を大きくし、系統の安定度を
向上する。
【0082】(8)また、請求項9の発明によれば、緊
急指令があると、AFC信号である電力上げ・下げ信号
のパルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値より
も、更に大きく電力設定値を増減するようにしたので、
電力の調整幅を大きくして周波数の調整能力を大きく
し、系統の安定度を向上する。
【0083】(9)また、請求項10の発明によれば、
請求項8と請求項9の両手段とを選択するようにしたの
で、フレキシブルに電力の調整幅を大きくして周波数の
調整能力を大きくし、系統の安定度を向上する。
【0084】(10)、また、請求項11の発明によれ
ば、AFC信号である電力上げ下げ信号のパルス幅の長
さに応じて、電力を制御する制御ループの利得を大きく
すると共に、その制御ループの時定数を小さくするよう
にしたので、電力設定値に早く応動することができ、周
波数の変動が少なくなり系統の安定度が向上する。
【0085】(11)、また、請求項12の発明によれ
ば、緊急指令があると、AFC信号である電力上げ下げ
信号のパルス幅の長さに応じて、電力設定値を増減する
値を大きくすると共に、電力を制御する制御ループの利
得を大きくし、その制御ループの時定数を小さくするよ
うにしたので、電力設定値に早く応動することができ、
周波数の変動が少なくなり系統の安定度が向上する。
【0086】(12)また、請求項13の発明によれ
ば、通常の場合、AFC信号である電力上げ下げ信号の
パルス幅の長さに応じて、電力設定値を増減する値を大
きくすると共に、電力を制御する制御ループの利得を大
きくし、その制御ループの時定数を小さくするのを、常
に行う場合と、緊急指令があると行う場合とを選択する
ようにしたので、周波数の制御をフレキシブルに行い、
系統の安定度を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜6による可変速揚
水発電システムの回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1、6による電力設定
器(65P)の特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による可変速揚水発
電電動機の運転可能電力曲線の図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による無効電力設定
器の特性図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による電圧設定器の
特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態4,6,7による通常
のAFC信号である電力上げ、下げ信号の図である。
【図7】 この発明の実施の形態4、5によるAFC信
号である電力上げ、下げ信号の図である。
【図8】 この発明の実施の形態7の可変速揚水発電シ
ステムの回路図である。
【図9】 従来の可変速揚水発電システムの回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電機子、2 回転子、3 シャフト、4 励磁用変
圧器、6 回転位置・回転数検出器、8 変流器、9
計測用変圧器、10 ポンプ水車、11 インバータ制
御器、12 インバータ、13 コンバータ、14 電
力制御回路、15 電圧比較器、16 電圧、無効電力
制御回路、17 電力・無効電力検出器、18 電力比
較器、19 電力偏差補正回路、20 加算器、21
回転数比較器、22 回転数偏差補正回路、23 電圧
−無効電力制御切替器、24 無効電力設定器、25
無効電力比較器、26 目標回転数演算器、27 減算
器、28 q軸制御回路、29 減算器、30 d軸制
御回路、31 位相検出器、32 3相/2相変換器、
33 2相/3相変換器、37 切替スイッチ、38
AFC貢献運転用電力偏差補正回路、41 界磁遮断
器、52 発電機遮断器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/04 H02J 3/40 H02P 9/14

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、緊急電力制御指令により電力設定値を変更する場合、時
    間当たりの電力設定値の増減率を、緊急時以外のときの
    上記増減率より大きくすると共に、上記緊急電力制御指
    令の緊急度に応じて上記増減率を大きくして電力設定値
    を変更する設定手段を設け、 上記大きくした増減率に応じて 電力を緊急に増減するよ
    うにしたことを特徴とする揚水発電システム。
  2. 【請求項2】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、緊急無効電力制御指令により無効電力設定値を変更する
    場合、無効電力の制御を行うと共に、時間当たりの無効
    電力設定値の増減率を、緊急時以外のときの上記増減率
    より大きくし、且つ、緊急無効電力制御指令の緊急度に
    応じて上記増減率を大きくして無効電力設定値を変更す
    る設定手段を設け、 上記大きくした増減率に応じて 無効電力を緊急に増減す
    るようにしたことを特徴とする揚水発電システム。
  3. 【請求項3】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、緊急電圧増減指令により電圧設定値を変更する場合、時
    間当たりの電圧設定値の増減率を、緊急時以外の上記増
    減率よりも大きくすると共に、上記緊急電圧増減指令の
    緊急度に応じて上記増減率を大きくして電圧設定値を変
    更する設定手段を設け、 上記大きくした増減率に基づいて 電圧を緊急に増減する
    ようにしたことを特徴とする揚水発電システム。
  4. 【請求項4】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、AFC信号は正パルスの電力上げ信号または負パルスの
    電力下げ信号とすると共に、この電力上げ・下げ信号の
    パルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値を大き
    くする信号とし、 AFC信号により電圧設定値を変更する場合、変更する
    電力設定値に達するまで上記AFC信号を発信すると共
    に、上記AFC信号による上記電力上げ・下げ信号のパ
    ルス幅を、定速運転タイプ(可変速運転でないタイプ)
    の揚水発電システ ムにおけるAFC信号の上記電力上げ
    ・下げ信号の最長のパルス幅よりも長くして、上記電力
    設定値を早急に変更することにより上記AFC信号によ
    る電力の調整幅を大きくする手段を設け、 周波数調整能
    力を大きくするようにしたことを特徴とする揚水発電シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項4の揚水発電システムにおいて、 パルス幅を長くする手段を中央給電所等の外部に設けた
    ことを特徴とする揚水発電システム。
  6. 【請求項6】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、AFC信号は正パルスの電力上げ信号または負パルスの
    電力下げ信号とすると共に、この電力上げ・下げ信号の
    パルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値を大き
    くする信号とし、 緊急周波数制御指令があると、緊急時の電力設定値に達
    するまで上記AFC信号を発信するすると共に、上記A
    FC信号による上記電力上げ・下げ信号のパルス幅を、
    緊急時以外の運転時におけるAFC信号の上記電力上げ
    ・下げ信号の最長のパルス幅よりも長くして、上記電力
    設定値を早急に変更することにより上記AFC信号によ
    る電力の調整幅を大きくする手段を設け、 周波数調整能力を大きくするようにしたことを特徴とす
    る揚水発電システム。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5の電力の調整幅
    を大きくする手段と、請求項6の緊急周波数制御指令に
    基づいて電力の調整幅を大きくする手段と、上記両手段
    を切り替え使用する手段とを設けたことを特徴とする揚
    水発電システム。
  8. 【請求項8】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、AFC信号は正パルスの電力上げ信号または負パルスの
    電力下げ信号とすると共に、この電力上げ・下げ信号の
    パルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値を大き
    くする信号とし、 AFC信号により電力設定値を変更する場合、変更する
    電力設定値に達するまで上記AFC信号を発信すると共
    に、上記受信したAFC信号による上記電力上げ・下げ
    信号のパルス幅の長さに応じた上記電力設定値を増減す
    る値よりも更に大きく増減した値とする手段を設け、 電力の調整幅を大きくするようにしたことを特徴とする
    揚水発電システム。
  9. 【請求項9】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シス
    テムにおいて、AFC信号は正パルスの電力上げ信号または負パルスの
    電力下げ信号とすると共に、この電力上げ・下げ信号の
    パルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値を大き
    くする信号とし、 緊急周波数制御指令があると、変更する電力設定値に達
    するまで上記AFC信号を発信すると共に、上記受信し
    たAFC信号による上記電力上げ・下げ信号のパルス幅
    の長さに応じた上記電力設定値を増減する値よりも更に
    大きく増減した値とする手段を設け、 電力の調整幅を大きくするようにしたことを特徴とする
    揚水発電システム。
  10. 【請求項10】 請求項8と請求項9の両手段と、上記
    両手段を切り替え使用する手段とを設けたことを特徴と
    する揚水発電システム。
  11. 【請求項11】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シ
    ステムにおいて、AFC信号は正パルスの電力上げ信号または負パルスの
    電力下げ信号とすると共に、この電力上げ・下げ信号の
    パルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値を大き
    くする信号とし、 上記AFC信号により電圧設定値を変更する場合、変更
    する電力設定値に達するまで上記AFC信号を発信し、
    上記受信したAFC信号による上記電力上げ・下げ信号
    のパルス幅の長さに応じて、電力設定値を増減する値を
    大きくすると共に、 電力を制御する制御ループの利得を
    大きくし、その制御ループの時定数を小さくする手段を
    設け、上記変更する電力設定値に 早く応動するようにしたこと
    を特徴とする揚水発電システム。
  12. 【請求項12】 可変速運転を行う可逆式の揚水発電シ
    ステムにおいて、AFC信号は正パルスの電力上げ信号または負パルスの
    電力下げ信号とすると共に、この電力上げ・下げ信号の
    パルス幅の長さに応じて電力設定値を増減する値を大き
    くする信号とし、 緊急電力制御信号があると、変更する電力設定値に達す
    るまで上記AFC信号を発信し、上記受信したAFC信
    号による上記電力上げ・下げ信号のパルス幅の長 さに応
    じて、電力設定値を増減する値を大きくすると共に、
    力を制御する制御ループの利得を大きくし、その制御ル
    ープの時定数を小さくする手段を設け、上記変更する電力設定値に 早く応動するようにしたこと
    を特徴とする揚水発電システム。
  13. 【請求項13】 請求項11と請求項12の両手段と、
    この両手段を切り替え使用する手段とを設けたことを特
    徴とする揚水発電システム。
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