JP2008228500A - 巻線形誘導発電機のベクトル制御装置 - Google Patents

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裕二 田中
Hirotoshi Kaneda
裕敏 金田
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Abstract

【課題】巻線形誘導発電機の一次側と二次側間に双方向に電力の授受を可能にした電力変換部を接続して可変速制御と力率制御を実施する場合、連系される電力系統の電力品質の向上と維持が要望されている。
【解決手段】巻線形誘導発電機の一次側電圧と一次側電流をそれぞれ三相二相の座標変換し、変換された信号を有効・無効電力演算部に出力して一次側有効電力と一次側無効電力を生成する。この一次側有効電力と制御目標値の差信号から二次側q軸目標電流を、また、一次側無効電力と制御目標値の差信号から二次側d軸目標電流をそれぞれ生成し、この二次側d,q軸目標電流に応じて有効電力と無効電力をそれぞれ独立に励磁用インバータを制御したことにより、変化に対して高速且つ制御精度を向上させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻線形誘導発電機のベクトル制御装置に係り、特に風力発電設備におけるベクトル制御装置に関するものである。
近年、風力発電設備の普及は目覚しく、その発電機として巻線形誘導発電機は発電機定格容量の30%程度で済むことから多く採用されている。風力発電機においては、風力エネルギーを効率よく電気エネルギーに変換するために可変速制御が行われ、また、連系される電力系統の電力品質を維持するために力率制御が行われ、このようなものとして、非特許文献1及び2が公知となっている。
非特許文献1は、電圧形インバータによって発電機の可変速制御と力率制御の定常・過渡特性をシミュレーションと実験の両面で検討したものであるが、過渡特性については二次電流の制御目標値のステップ変化に対する検討に留まっている。非特許文献2は、電流形インバータによって発電機の可変速制御と力率制御の定常特性を実験面で検討したものである。
Arans Inst MC Vol 19 No.1 1997 D.J.Atkinson,R.A. Lankin,and R.Jones 「A Vector-controlled doubuly-fed induction for a variable-speed wind turbine application」 電学論 D.114,No.7/8 1994年 佐藤、山村、常広「巻線形誘導機を用いた風力発電システム」
上記した各文献には、力率制御を実行することで風力発電機が連系される電力系統の電力品質を維持することが記載されているが、電力をより高速に、且つ高精度制御することが要望されている。
本発明が目的とするとこは、可変速制御と力率制御において基本となる一次有効電力と一次無効電力の制御性能を向上させることで要望に応じた巻線形誘導発電機のベクトル制御装置を提供することにある。
本発明の請求項1は、回転軸に風車を連結した巻線形誘導発電機の一次側と二次側間に双方向に電力の授受を可能にした電力変換部を接続し、この電力変換部をPWM制御回路らより制御することによって巻線形誘導発電機の可変速制御と力率制御を行うものにおいて、
検出された巻線形誘導発電機の一次側電圧と一次側電流をそれぞれ三相二相の座標変換し、変換された信号を有効・無効電力演算部に出力して一次側有効電力と一次側無効電力を生成し、生成された一次側有効電力と制御目標値の差信号から二次側q軸目標電流を生成し、前記生成された一次側無効電力と制御目標値の差信号から二次側d軸目標電流を生成し、この二次側d,q軸目標電流に応じ軸電圧演算部で二次側各軸電圧を算出し、算出電圧に基づいて二相三相座標変換部及びPWM制御回路を介して前記電力変換部の励磁用インバータに出力することを特徴としたものである。
本発明の請求項2は、前記一次側有効電力の制御目標値を生成する制御目標演算部は、巻線形誘導発電機の回転信号に対する発電機の発電電力PGの関係が予めテーブルに記憶された変換部を備え、この変換部により検出された線形誘導発電機の回転信号から回転信号に対応した最大出力信号を算出し、この信号に同期速度と検出された巻線形誘導発電機の回転数との比に掛けて一次側有効電力の制御目標値を得ることを特徴としたものである。
本発明の請求項3は、前記生成された一次側有効電力と制御目標値との差信号、前記生成された一次側無効電力と制御目標値との差信号、及び前記二次側d軸目標電流、二次側q軸目標電流の出力はそれぞれ各別にPI演算部を介して出力するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の請求項4は、前記巻線形誘導発電機の二次電流を検出し、この二次電流を三相二相に座標変換して二次側d軸電流と二次側q軸電流を算出し、算出されたd軸電流と前記二次側q軸目標電流との差信号を求め、且つ前記二次側q軸電流と二次側d軸目標電流との差信号を求め、求められた差信号をそれぞれ前記軸電圧演算部に出力するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の請求項5は、前記電力変換部の出力側インバータの出力電流を検出し、この検出電流を三相二相に座標変換してd軸電流とq軸電流を算出し、零に設定されたd軸目標電流と算出されたd軸電流の差信号をPI演算部を介して軸電圧演算部に出力すると共に、前記電力変換部の直流電圧の目標値と検出された当該直流電圧の差信号をPI演算部にてPI演算してq軸の目標電流を生成し、この目標電流と前記算出されたq軸電流との差信号をPI演算部を介して前記軸電圧演算部に出力し、前記入力されたd軸電流の差信号とq軸電流との差信号に応じた各信号に基づいて軸電圧演算部にて軸電圧を演算した後、二相三相座標変換部及びPWM制御回路を介して前記電力変換部の出力用インバータに出力することを特徴としたものである。
以上のとおり、本発明によれば、インバータに対するベクトル制御を行う時、二次側q軸電流によって一次側有効電力P1を制御し、二次側d軸電流によって一次側無効電力Q1を制御して有効電力と無効電力をそれぞれ独立して励磁用インバータを制御したことにより、変化に対して高速に制御可能としたものである。また、一次有効電力によってすべり制御ができるため、回転数に応じた最大出力で発電することが可能となる。さらに、一次側からインバータへ供給される無効電力を零にすることで、一次側無効電力による力率制御が可能となる。また、一次側有効電力、一次側無効電力と二次側d,q軸電流に対してPI制御を実施したことにより、制御精度を向上させることができる。
誘導発電機の電圧方程式において、線間電圧をV1、一次側d軸電圧をvd、一次側q軸電圧をvqとして一次相電圧について座標変換式から展開すると(1)式となる。
Figure 2008228500
ただし、E1mは相電圧のピーク値
電圧方程式について定常状態だけを考え、(1)式を代入して抵抗rを無視すると(2)式から一次側のd軸及びq軸電流が得られる。
Figure 2008228500
ここで、ω1は角周波数、L1は一次側巻線のインダクタンス、Mは一次、二次巻線の相互インダクタンス、i2dは二次側d軸電流、i2qは二次側q軸電流、
一次電力S1は、S1=3e1・i1(e1、i1はベクトル表示)から求められ(ただし入力が正)、
S1=3/2[v1d1d+v1q1q+j(−v1q1d+v1d1q)]
を代入すると(3)式となる。
Figure 2008228500
この(3)式に(1)、(2)式を代入して一次有効電力P1と一次無効電力Q1が(4)式によって得られる。
Figure 2008228500
(4)式による一次有効電力P1と一次無効電力Q1を得るための制御目標値を P* 1、Q* 1とすると、(4)式から二次側のd,q軸電流の制御目標値i* 2d
* 2qは次式で得られる。
Figure 2008228500
すなわち、(4)、(5)式から、誘導発電機の一次側は電力系統に連係されて一次相電圧のピーク値E1mはほぼ一定に保たれるので、一次有効電力P1は二次側のq軸電流i2qによって、また、一次無効電力Q1は二次側のd軸電流i2dによって独立して制御することができる。本願発明はこの理論に基づいてなされたもので、以下図に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施例を示す主回路構成図で、1は巻線形誘導発電機、2は巻線形誘導発電機1の回転軸に連結された風車、3は変圧器で、発電出力をこの変圧器3を介して電力系統に送出する。4は電力変換部で、共に双方向の電圧形PWMインバータよりなる第1(出力用)のインバータ5と、第2(励磁用)のインバータ6を有して巻線形誘導発電機1の一次側と二次側間に接続されたセルビウス構成となっている。7はすべり検出部で、図示省略された回転数検出部の検出信号nmに基づいてすべりsが算出される。CT1〜CT3は電流センサである変流器、Trはトランスである。
図1で示す主回路構成において、インバータ6によって誘導発電機1の二次巻線に励磁電圧を加えることにより可変速と力率制御が実行される。
図2はインバータ6の制御回路、図3と図4はこのインバータ6の制御回路に用いられる信号を算出するための演算部である。
すなわち、図3は、(4)式に基づいて一次有効電力P1と一次無効電力Q1を算出するための演算部で、座標変換器71、72及び有効、無効の電力演算部73を有している。座標変換器71は、トランスTrによって検出された三相の一次側電圧V1(a,b,c)とθ1(時刻t時における角周波数ω1)から3相2相変換してd軸とq軸の電圧v1dとv1qとを演算して電力演算部73出力する。座標変換器72は、変流器CT1によって検出された一次側のa,b,c三相電流I1とθ1から3相2相変換してd軸とq軸の電流i1d、i1qを演算して電力演算部73に出力する。電力演算部73は入力された各演算値に基づいて一次有効電力P1と一次無効電力Q1を演算する。
図4は、二次側のd,q軸電流i1d、i1qを演算する演算部で、変流器CT3によって検出された二次側のa,b,c三相電流I2とθ1−θ2の値から座標変換を実行して電流i2d、i2qを出力する。
図2のインバータ6の制御回路において、10は有効電力の制御目標値P* 1を演算するための制御目標演算部で、この制御目標演算部10は、検出された回転信号nmを入力し、この回転信号nmに対する発電機の発電電力PGの関係が最大出力となるよう予めテーブルに記憶された変換部11と、この変換部11からの出力Nを回転信号で除する除算部12を有して制御目標値P* 1を生成する。13は減算部で、目標値P* 1と図3により演算され有効電力P1との差演算を実行する。
20は二次側のq軸目標電流i* 2qを演算するためのq軸目標電流演算部で、この演算部20は(5)式に基づいて演算する。そのため、減算部13において
目標値P* 1と有効電力P1との差信号をPI制御部21、インダクタンス比演算部22及び除算部23を介してq軸目標電流i* 2qを演算する。なお、除算部23では、インダクタンス比演算部22の出力をq軸電圧v1qによって除算する。
q軸目標電流i* 2qは減算部24において電流i2qとの偏差が求められ、軸電圧演算部30のPI制御部31に出力されて偏差信号に応じたPI演算が実行される。
40は無効電力の制御目標演算部で、検出された誘導発電機1の出力PG{=−(P1−P2)}を所定値に変換する変換器41、減算部42、43を有している。
減算部42では変換された値とQ3との減算から無効電力の制御目標値Q* 1を求め、減算部43ではQ* 1と一次側無効電力Q1の偏差信号が求められる。ここで、P2は誘導発電機1の二次側電力、Q3は一次側から電力変換部4へ供給される無効電力である。
50は二次側のd軸目標電流i* 2dを演算するためのd軸目標電流演算部で、この演算部50は(5)式に基づいて演算する。そのため、制御目標演算部40の出力信号をPI演算部51にてPI演算を実行し、インダクタンス比演算部52及び除算部53、54を介して減算部55でd軸目標電流i* 2dを演算する。この目標電流i* 2dは減算部56において、図4で求められた電流i2dとの差が求められ、その差信号は軸電圧演算部30のPI制御部32に出力されて偏差信号に応じたPI演算が実行される。
軸電圧演算部30では、PI制御部31から出力された信号と、PI制御部32から出力された信号等に基づいてd軸とq軸の二次側電圧v2dとv2qとを演算し、二相三相座標変換部8介してインバータ6用のPWM制御回路9に出力してゲート信号を生成し、その信号をインバータ6のスイッチング素子のゲートに印加して誘導発電機1の二次巻線の励磁電圧を制御する。
図5はインバータ5用の制御回路を示し、図6はインバータ5の系統側を制御するためのd軸、q軸電流i3d、i3qの座標変換部を示したものである。この座標変換部には変流器CT3によって検出された三相電流I3を入力してd軸、q軸電流i3d、i3qに変換される。
図5において、減算部61で設定された目標電流i* 3d(=0)と電流i3dとの偏差を求め、その偏差信号はPI演算部62でPI演算が施されて軸電圧演算部67に出力される。また、減算部63では、電圧設定値vdcsと検出された電力変換部4の直流電圧vdcとの差信号が求められ、差信号はPI演算部64においてPI演算が実行されて目標電流i* 3qとなる。この目標電流i* 3qは減算部66でq軸電流i3qとの差演算が実行され、差の信号はPI演算部66でPI演算が行われて軸電圧演算部67に出力される。軸電圧演算部67ではPI演算部62、63からの信号に基づきd軸とq軸の電圧v1Adとv1Aqとを演算し、二相三相座標変換器68介してインバータ5用のPWM制御回路69に出力してゲート信号を生成し、その信号をインバータ5のスイッチング素子のゲートに印加して電力変換部4の直流電圧を制御することにより一次側との有効電力の流れを制御する。
以上のように構成された風力発電設備の制御装置では、インバータ6によって二次巻線に励磁電圧を加えることによって加変速と力率制御を行うことができるが、可変速制御は次のように行われる。
一次有効電力P1(入力は正)と二次有効電力P2(出力は正)との関係は、銅損を無視すると近似的に次式で表されることは一般的に知られている。
2≒S・P1 (6)
また、風力発電機の機械的入力は損失を無視すると風力タービンの出力PTに等しいので、発電機の損失を無視すると近似的に(7)式が成立する。
T=−(P1−P2)=(1−s)・(−P1) (7)
(7)式から一次有効電力によってすべりが制御することが分かる。|PT|<
|−P1|の条件ではすべりは正となり、二次から一次の方向へ有効電力が流れる。また、|PT|>|−P1|の条件ではすべりは負となり、一次から二次の方向へ有効電力が供給される。
力率制御は次のように行われる。
誘導発電機1の一次側と二次側の間に設置された電力変換部4について、一次側から電力変換部4に供給される無効電力Q3とすると、風力発電設備から出力される無効電力QGは−(Q1+Q3)となる。発電機出力はPG{=−(P1−P2)}
であるので、系統連系点の力率をP.F値に一定制御するためには一次側無効電力Q1を(8)式のように制御すればよい。
Figure 2008228500
P.Fの符号は系統から発電機方向の遅れ無効電力が正であり、一次側から電力変換部4に供給される無効電力Q3は零に制御する。
図で示す制御回路は、上記した可変速制御と力率制御を実行するもので、インバータ6は与えられた一次側有効電力と一次側無効電力の制御目標値P* 1とQ* 1に対して二次励磁電圧を求めるが、制御精度を高めるために一次側有効電力と一次側無効電力と二次側d、q軸電流に対してPI制御を行っている。また、インバータ5は、電力変換部4の直流回路の直流電圧の検出値に対してPI制御を行い直流回路の電圧が制御目標値になるように一次側との有効電力の流れを制御している。無効電力については、前述のように零制御を実行しているため、インバータ5の系統d軸電流の制御目標値は零となる。
図7は本発明によるシミュレーション結果を示したものである。このシミュレーションに用いた巻線形誘導発電機の定数を表に示す。
Figure 2008228500
巻線形誘導発電機の慣性モーメントは3秒で、インバータのキャリア周波数は15Hzである。図7で示すシミュレーション結果は、風力タービン出力PTを1000kW、一次側有効電力の制御目標値P* 1は−1500kWの条件から制御目標値をt=1秒で−750kWへステップ変化させた場合のものである。また、一次側無効電力の制御目標値Q* 1は一定の500kVarである。
図7(a)は一次側有効電力と一次側無効電力を示したもので、前者は変化後約2秒で定常状態となりその値は−748kWである。一次側無効電力の変化の影響をやや受けているものの変化後ほぼ2秒で定常状態となってその値は500kWである。同図(b)はすべりsと発電機の回転数ωを示したものである。すべりは一次側有効電力の制御目標値のステップ変化によって定常値は0.33から0.23へ変化している。(c)図は発電機が出力する有効電力と無効電力を示したもので、変化後約15秒で定常状態となっている。(d)図は二次側d,q軸電流を示したものである。これらの電流によって(4)式で示すように一次側有効電力と一次側無効電力が近似的に決まる。二次側q軸電流の変化前の定常値は1.78kAであり、変化後は0.92kAである。この変化によって一次側有効電力は−1500kWから−750kWへ変化している。二次側d軸電流の変化前と変化後の定常値は共に0.25kA程度で、一次側無効電力の変化前と変化後の定常値は同じ500kVarである。(e)図は励磁用インバータの出力である二次側d,q軸電圧(励磁電圧)である。
上記シミュレーション結果により、本発明によれば電力を高速且つ高精度で制御できることが確認できた。
本発明の実施形態を示す風力発電設備の構成図。 本発明による励磁用インバータの制御回路図。 一次側有効・無効電力演算部の構成図。 励磁用インバータの軸電流演算部の構成図。 出力用インバータの制御回路図。 出力用インバータの軸電流演算部の構成図。 シミュレーション結果図で、(a)は制御目標変化時における一次側有効電力と一次側無効電力の関係図、(b)はすべりと回転数の関係図、(c)は発電機出力の有効電力と無効電力の関係図、(e)は二次側d,q軸電圧図。
符号の説明
1… 巻線形誘導発電機
2… 風車
3… 変圧器
4… 電力変換部
5… 出力用(第1の)インバータ
6… 励磁用(第2の)インバータ
7… すべり検出部
8… 二相三相座標変換部
9… PWM制御回路
10… 有効電力の制御目標演算部
20… q軸目標電流演算部
30… 軸電圧演算部
40… 無効電力の制御目標演算部
50… d軸目標電流演算部

Claims (5)

  1. 回転軸に風車を連結した巻線形誘導発電機の一次側と二次側間に双方向に電力の授受を可能にした電力変換部を接続し、この電力変換部をPWM制御回路により制御することによって巻線形誘導発電機の可変速制御と力率制御を行うものにおいて、
    検出された巻線形誘導発電機の一次側電圧と一次側電流をそれぞれ三相二相の座標変換し、変換された信号を有効・無効電力演算部に出力して一次側有効電力と一次側無効電力を生成し、生成された一次側有効電力と制御目標値の差信号から二次側q軸目標電流を生成し、前記生成された一次側無効電力と制御目標値の差信号から二次側d軸目標電流を生成し、この二次側d,q軸目標電流に応じ軸電圧演算部で二次側各軸電圧を算出し、算出電圧に基づいて二相三相座標変換部及びPWM制御回路を介して前記電力変換部の励磁用インバータに出力することを特徴とした巻線形誘導発電機のベクトル制御装置。
  2. 前記一次側有効電力の制御目標値を生成する制御目標演算部は、巻線形誘導発電機の回転信号に対する発電機の発電電力PGの関係が予めテーブルに記憶された変換部を備え、この変換部により検出された線形誘導発電機の回転信号から回転信号に対応した最大出力信号を算出し、この信号に同期速度と検出された巻線形誘導発電機の回転数との比に掛けて一次側有効電力の制御目標値を得ることを特徴とした請求項1記載の巻線形誘導発電機のベクトル制御装置。
  3. 前記生成された一次側有効電力と制御目標値との差信号、前記生成された一次側無効電力と制御目標値との差信号、及び前記二次側d軸目標電流、二次側q軸目標電流の出力はそれぞれ各別にPI演算部を介して出力するよう構成したことを特徴とした請求項1又は2記載の巻線形誘導発電機のベクトル制御装置。
  4. 前記巻線形誘導発電機の二次電流を検出し、この二次電流を三相二相に座標変換して二次側d軸電流と二次側q軸電流を算出し、算出されたd軸電流と前記二次側q軸目標電流との差信号を求め、且つ前記二次側q軸電流と二次側d軸目標電流との差信号を求め、求められた差信号をそれぞれ前記軸電圧演算部に出力するよう構成したことを特徴とした請求項1乃至3記載の巻線形誘導発電機のベクトル制御装置。
  5. 前記電力変換部の出力側インバータの出力電流を検出し、この検出電流を三相二相に座標変換してd軸電流とq軸電流を算出し、零に設定されたd軸目標電流と算出されたd軸電流の差信号をPI演算部を介して軸電圧演算部に出力すると共に、前記電力変換部の直流電圧の目標値と検出された当該直流電圧の差信号をPI演算部にてPI演算してq軸の目標電流を生成し、この目標電流と前記算出されたq軸電流との差信号をPI演算部を介して前記軸電圧演算部に出力し、
    前記入力されたd軸電流の差信号とq軸電流との差信号に応じた各信号に基づいて軸電圧演算部にて軸電圧を演算した後、二相三相座標変換部及びPWM制御回路を介して前記電力変換部の出力用インバータに出力することを特徴とした請求項1乃至4記載の巻線形誘導発電機のベクトル制御装置。
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