JP3388603B2 - 乗算回路 - Google Patents

乗算回路

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JP3388603B2
JP3388603B2 JP5516293A JP5516293A JP3388603B2 JP 3388603 B2 JP3388603 B2 JP 3388603B2 JP 5516293 A JP5516293 A JP 5516293A JP 5516293 A JP5516293 A JP 5516293A JP 3388603 B2 JP3388603 B2 JP 3388603B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、正弦波、否定正弦波、
余弦波、否定余弦波から夫々の2倍波を得ることのでき
る乗算回路に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の乗算回路はアナログ・デジタル
変換器等に用いられるが、図2は従来の乗算回路の回路
図を示してある。正弦波と否定正弦波の2倍波を得る第
1の回路と、余弦波と否定余弦波を得る第2の回路に分
かれているが、いずれも二重平衡型差動増幅回路からな
る。第1の回路は、6個のトランジスタQ50、Q5
1、Q52、Q53、Q54、Q55、定電流源S5
0、負荷抵抗R50、R51からなり、トランジスタQ
50、51、Q52、Q53が上側差動対、トランジス
タQ54、Q55が下側差動対を形成している。 【0003】50と51が上側差動対の入力端子、52
と53が下側差動対の入力端子、54と55が出力端子
であり、出力端子54は抵抗R50、出力端子R55は
抵抗R51を介して直流電圧VCCの加えられる電源端子
62に夫々接続される。第2の回路は、6個のトランジ
スタQ56、Q57、Q58、Q59、Q60、Q6
1、定電流源S51、負荷抵抗R52、R53からな
り、トランジスタQ56、57、Q58、Q59が上側
差動対、トランジスタQ60、Q61が下側差動対を形
成している。 【0004】56と57が上側差動対の入力端子、58
と59が下側差動対の入力端子、60と61が出力端子
であり、出力端子60は抵抗R52、出力端子R61は
抵抗R53を介して電源端子62に夫々接続される。ト
ランジスタQ54とトランジスタQ55のエミッタは定
電流源S50、トランジスタQ60とトランジスタQ6
1のエミッタは定電流源S51を介して夫々アースされ
る。 【0005】このように構成された第1の回路の上側差
動対の入力端子50に入力Aとして正弦波sin θ、入力
端子51に入力NOT Aとして否定正弦波−sin θ、下側
差動対の入力端子52に入力Bとして余弦波cos θ、入
力端子53に入力NOT Bとして否定余弦波−cos θが加
えられる。二重平衡型差動増幅回路の出力端子55と出
力端子54間には、(1)式に示す出力(X−NOT X)
が得られる。 G(A−NOT A)(B−NOT B) (1) ただし、Gは第1の回路を構成する二重平衡型差動増幅
回路の利得である。 【0006】出力(X−NOT X)は2Gsin (2θ) とな
るから、出力端子54には出力Xとして入力の2倍波で
ある正弦波sin (2θ) 、出力端子55には出力NOT Xと
して入力の2倍波である否定正弦波−sin (2θ) が得ら
れる。第2の回路の上側差動対の入力端子56に入力B
として余弦波cos θ、入力端子57に入力NOT Aとして
否定正弦波−sin θ、下側差動対の入力端子58に入力
Bとして余弦波cos θ、入力端子59に入力Aとして正
弦波sin θが加えられる。出力端子60と出力端子61
間には、(2)式に示す出力(Y−NOT Y)が得られ
る。 【0007】 G(B−NOT A)(B−A) (2) 出力(Y−NOT Y)はGcos (2θ) となるから、出力端
子60には出力Yとして入力の2倍波である余弦波cos
(2θ) 、出力端子61には出力NOT Yとして入力の2倍
波である否定余弦波−cos (2θ) が得られる。第2の回
路の利得Gを第1の回路の2倍にすることにより、出力
X、出力NOT X、出力Y、出力NOT Yの振幅は同じにな
る。なお、NOT A、NOT B、NOT X、NOT Yは図2では
夫々Aバー、Bバー、Xバー、Yバーとして表してあ
る。 【0008】アナログ・デジタル変換器では、この乗算
回路を例えば2段、3段と直列接続することにより4倍
波、8倍波といった信号を得るようにしてある。ところ
がこのような従来の乗算回路は、前記したように第2の
回路の利得Gを第1の回路の利得Gに比較して2倍にす
る必要がある。無論、乗算回路の出力として得られる正
弦波と余弦波の2倍波の振幅は、同じであることが望ま
しい。従って、第1の回路の負荷抵抗R50、R51お
よび第2の回路の負荷抵抗R52、R53の値を主に調
整することによりその振幅を合わせるようにしてある。 【0009】例えば、R50=R51=2・R52=2
・R53のように第1の回路の抵抗R50、R51の値
を第2の回路の抵抗R52、R53の2倍にすることに
より、その振幅を合わせることができる。しかし、この
ように負荷抵抗を異ならせると直流電圧降下が異なるか
ら、第1の回路と第2の回路の出力端子では直流電圧も
異なる。また、直列接続した場合、次段の入力電流(ベ
ース電流)により異なった直流オフセット電圧を生ず
る。そして、このオフセット電圧が次段の第1の回路と
第2の回路の直流動作点を狂わせて利得誤差を生じさせ
るので、最終段の乗算回路の出力として得られる正弦波
と余弦波の振幅に大きな差を生じ易い。また、入力NOT
Bは下側差動対の入力だけに用いられるので、回路的に
接続が難しい。これは、4つの入力は同じ直流レベルで
乗算回路に加えられるので、入力NOT Bの直流レベルだ
けを変更する必要があり、回路の整合をとり難いことに
よる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の乗算回路の正弦波と否定正弦波の2倍波を得る第1の
回路と、余弦波と否定余弦波の2倍波を得る第2の回路
の利得の差をなくし、夫々の回路の負荷抵抗の調整を必
要とせず、良好な直列接続が可能な乗算回路を提供する
ことにある。また、乗算回路内部の整合性を良くするこ
とにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、正弦波、否定
正弦波、余弦波、否定余弦波を入力して、夫々の2倍波
を得る乗算回路において、正弦波及び否定正弦波の2倍
波を得る第1の回路は第1と第2の二重平衡型差動増幅
回路からなり、2つの差動増幅回路の上側差動対の入力
側、下側差動対の入力側、出力側は互いに並列接続され
ており、並列接続された上側差動対の入力を正弦波と否
定正弦波、下側差動対の入力を余弦波と否定余弦波とす
ることにより出力側から正弦波及び否定正弦波の2倍波
が得られ、余弦波及び否定余弦波の2倍波を得る第2の
回路は第3と第4の二重平衡型差動増幅回路からなり、
2つの該差動増幅回路の出力側は並列接続されており、
第3の差動増幅回路の上側差動対の入力を余弦波と否定
正弦波、下側差動対の入力を余弦波と正弦波、第4の差
動増幅回路の上側差動対の入力を正弦波と否定余弦波、
下側差動対の入力を否定正弦波と否定余弦波とすること
により並列接続された第3と第4の差動増幅回路の出力
側から余弦波及び否定余弦波の2倍波が得られることを
特徴とする。 【0012】 【実施例】以下、本発明の乗算回路の実施例を示す図1
の回路図を参照しながら説明する。本発明の乗算回路
は、正弦波及び否定正弦波の2倍波を得る第1の回路1
0と、余弦波及び否定余弦波の2倍波を得る第2の回路
11から構成される。第1の回路10は、第1と第2の
二重平衡型差動増幅回路からなる。第1の二重平衡型差
動増幅回路は、上側差動対を形成する4つのトランジス
タQ5、Q6、Q7、Q8、下側差動対を形成する2つ
のトランジスタQ9、Q10からなり、下側差動対の共
通接続されたエミッタ部分は定電流源S2を介してアー
スされる。上側差動対は、トランジスタQ5とトランジ
スタQ6、トランジスタQ7とトランジスタQ8が夫々
1組であり、トランジスタQ5とトランジスタQ6の共
通接続されたエミッタ部分にトランジスタQ9のコレク
タが接続される。 【0013】第2の二重平衡型差動増幅回路は、上側差
動対を形成する4つのトランジスタQ11、Q12、Q
13、Q14と下側差動対を形成する2つのトランジス
タQ15、Q16からなり、下側差動対の共通接続され
たエミッタ部分は定電流源S3を介してアースされる。
上側差動対は、トランジスタQ11とトランジスタQ1
2、トランジスタQ13とトランジスタQ14が夫々1
組であり、トランジスタQ11とトランジスタQ12の
共通接続されたエミッタ部分にトランジスタQ15のコ
レクタが接続される。 【0014】そして、第1の二重平衡型差動増幅回路の
上側差動対の入力端子に相当するトランジスタQ5、Q
7のベースと、第2の二重平衡型差動増幅回路の上側差
動対の入力端子に相当するトランジスタQ11、Q13
のベースが互いに接続されており、それらのベースは抵
抗R5を介してトランジスタQ1のエミッタに接続され
る。トランジスタQ1のベースは、第1の回路の入力端
子1に接続され、コレクタは直流電圧VCCの加えられる
電源端子4に接続され、エミッタはダイオード接続され
たトランジスタQ29、定電流源S1を介してアースさ
れる。 【0015】また、第1の二重平衡型差動増幅回路の上
側差動対の他方の入力端子に相当するトランジスタQ
6、Q8のベースと、第2の二重平衡型差動増幅回路の
上側差動対の他方の入力端子に相当するトランジスタQ
12、Q14のベースが互いに接続されており、それら
のベースは抵抗R6を介してトランジスタQ2のエミッ
タに接続される。トランジスタQ2のベースは、第1の
回路の他方の入力端子2に接続され、コレクタは電源端
子4に接続され、エミッタはダイオード接続されたトラ
ンジスタQ30、定電流源S4を介してアースされる。 【0016】さらに、第1の二重平衡型差動増幅回路の
下側差動対の入力端子に相当するトランジスタQ9のベ
ースと、第2の二重平衡型差動増幅回路の下側差動対の
入力端子に相当するトランジスタQ15のベースが接続
され、第2の回路11のトランジスタQ31のエミッタ
に接続される。トランジスタQ31はダイオード接続さ
れ、エミッタは定電流源S5を介してアースされ、コレ
クタは抵抗R7を介してトランジスタQ3のエミッタに
接続される。 【0017】また、第1の二重平衡型差動増幅回路の下
側差動対の他方の入力端子に相当するトランジスタQ1
0のベースと、第2の二重平衡型差動増幅回路の下側差
動対の他方の入力端子に相当するトランジスタQ16の
ベースが接続され、第2の回路11のトランジスタQ3
2のエミッタに接続される。トランジスタQ32はダイ
オード接続されており、エミッタは定電流源S8を介し
てアースされ、コレクタは抵抗R8を介してトランジス
タQ4のエミッタに接続される。 【0018】第1の二重平衡型差動増幅回路の出力端子
に相当するトランジスタQ5、Q8のコレクタと、第2
の二重平衡型差動増幅回路の出力端子に相当するトラン
ジスタQ11、Q14のコレクタも互いに接続され、第
1の回路10の出力端子7に接続される。出力端子7は
負荷抵抗R1を介して電源端子4に接続される。 【0019】また、第1の二重平衡型差動増幅回路の他
方の出力端子に相当するトランジスタQ6、Q7のコレ
クタと、第2の二重平衡型差動増幅回路の他方の出力端
子に相当するトランジスタQ12、Q13のコレクタも
互いに接続され、第1の回路10の他方の出力端子6に
接続される。出力端子6は、負荷抵抗R2を介して電源
端子4に接続される。なお、第1の回路10の差動対を
形成するトランジスタのエミッタには、局部負帰還をか
ける抵抗R9〜R20が接続されている。結局、第1の
回路10では、2つの二重平衡型差動増幅回路の上側差
動対の入力側、下側差動対の入力側、出力側が互いに並
列接続されていることになる。 【0020】第2の回路11は、第3と第4の二重平衡
型差動増幅回路からなる。第3の二重平衡型差動増幅回
路は上側差動対を形成する4つのトランジスタQ17、
Q18、Q19、Q20、下側差動対を形成する2つの
トランジスタQ21、Q22からなり、下側差動対の共
通接続されたエミッタ部分は定電流源S6を介してアー
スされる。上側差動対は、トランジスタQ17とトラン
ジスタQ18、トランジスタQ19とトランジスタQ2
0が夫々1組であり、トランジスタQ17とトランジス
タQ18の共通接続されたエミッタ部分にトランジスタ
Q21のコレクタが接続される。 【0021】第4の二重平衡型差動増幅回路は、上側差
動対を形成する4つのトランジスタQ23、Q24、Q
25、Q26と下側差動対を形成する2つのトランジス
タQ27、Q28からなり、下側差動対の共通接続され
たエミッタ部分は定電流源S7を介してアースされる。
上側差動対は、トランジスタQ23とトランジスタQ2
4、トランジスタQ25とトランジスタQ26が夫々1
組であり、トランジスタQ23とトランジスタQ24の
共通接続されたエミッタ部分にトランジスタQ27のコ
レクタが接続される。そして、第3の二重平衡型差動増
幅回路の上側差動対の入力端子に相当するトランジスタ
Q17、Q19のベースが抵抗R7を介してトランジス
タQ3のエミッタに接続される。トランジスタQ3のベ
ースは、第2の回路11の入力端子3に接続され、コレ
クタは電源端子4に接続される。 【0022】第3の二重平衡型差動増幅回路の上側差動
対の他方の入力端子に相当するトランジスタQ18、Q
20のベースは、抵抗R6を介して第1の回路のトラン
ジスタQ2のエミッタに接続される。さらに、下側差動
対の入力端子に相当するトランジスタQ21のベースは
トランジスタQ31のエミッタに接続され、他方の入力
端子に相当するトランジスタQ22のベースは第1の回
路10のトランジスタQ29のエミッタに接続されてい
る。 【0023】第4の二重平衡型差動増幅回路の上側差動
対の入力端子に相当するトランジスタQ23、Q25の
ベースが抵抗R5を介して第1の回路10のトランジス
タQ1のエミッタに接続される。第4の二重平衡型差動
増幅回路の上側差動対の他方の入力端子に相当するトラ
ンジスタQ24、Q26のベースは、抵抗R8を介して
トランジスタQ4のエミッタに接続される。トランジス
タQ4のベースは、第2の回路11の他方の入力端子5
に接続され、コレクタは電源端子4に接続される。さら
に、下側差動対の入力端子に相当するトランジスタQ2
7のベースは第1の回路10のトランジスタQ30のエ
ミッタに接続され、他方の入力端子に相当するトランジ
スタQ28のベースは第2の回路11のトランジスタQ
32のエミッタに接続されている。 【0024】第3の二重平衡型差動増幅回路の出力端子
に相当するトランジスタQ17、Q20のコレクタと、
第4の二重平衡型差動増幅回路の出力端子に相当するト
ランジスタQ23、Q26のコレクタも互いに接続さ
れ、第2の回路11の出力端子9に接続される。出力端
子9は負荷抵抗R3を介して電源端子4に接続される。
また、第3の二重平衡型差動増幅回路の他方の出力端子
に相当するトランジスタQ18、Q19のコレクタと、
第4の二重平衡型差動増幅回路の他方の出力端子に相当
するトランジスタQ24、Q25のコレクタも互いに接
続され、第2の回路11の他方の出力端子8に接続され
る。出力端子8は、負荷抵抗R4を介して電源端子4に
接続される。結局、第2の回路11は第3と第4の二重
平衡型差動増幅回路の出力側だけが並列接続されてい
る。 【0025】このように構成された乗算回路の動作を次
に説明する。第1の回路10には、入力端子1から入力
Aとして正弦波sin θ、他方の入力端子2から入力NOT
Aとして否定正弦波−sin θが加えられる。従って、前
記した回路構成では、第1の二重平衡型差動増幅回路の
上側差動対の入力として(A−NOT A)、下側差動対の
入力として(B−NOT B)が加えられる。そして、第1
の二重平衡型差動増幅回路の出力としては、2Gsin (2
θ)が得られる。 【0026】また、第2の二重平衡型差動増幅回路にお
ける上側差動対の入力と下側差動対の入力は、第1の二
重平衡型差動増幅回路の場合と全く同じである。よっ
て、第1の回路10の出力端子7と出力端子6間では、第
1と第2の二重平衡型差動増幅回路の出力が加算される
から、出力(X−NOT X)は4Gsin (2θ) となる。そ
して、出力端子7には出力Xとして入力された正弦波の
2 倍波である正弦波2G sin(2θ) 、出力端子6には出
力NOT Xとして入力された否定正弦波の2 倍波である否
定正弦波−2G sin(2θ) が得られる。 【0027】第2の回路11には、入力端子3から入力
Bとして余弦波cos θ、入力端子4から入力NOT Bとし
て否定余弦波−cos θが加えられる。従って、第3の二
重平衡型差動増幅回路の上側差動対の入力として(B−
NOTA)、下側差動対の入力として(B−A)が加えら
れ、出力は cos(2θ) となる。第4の二重平衡型差動増
幅回路の上側差動対の入力として(A−NOT B)、下側
差動対の入力として(NOT A−NOT B)が加えられるか
ら、 cos(2θ) の出力を得る。 【0028】よって、出力端子9と出力端子8間には、
第3と第4の二重平衡型差動増幅回路の出力が加算され
るから、第2の回路11の出力(Y−NOT Y)は2G c
os(2θ) となる。そして、出力端子9には出力Yとして
入力された余弦波の2 倍波である余弦波Gcos (2θ) 、
出力端子6には出力NOT Yとして入力された否定余弦波
の2倍波である否定余弦波−G cos(2θ) の出力が得ら
れる。 【0029】第1の回路10と第2の回路11では、定
電流源S2、S3、S6、S7の電流が全て等しく、ま
た負荷抵抗R1、R2、R3、R4が全て等しい場合、
出力振幅は利得の差から2倍の差を生ずる。しかし、第
1の回路10の上側差動対を形成するトランジスタのエ
ミッタに接続される抵抗R9〜R18、下側差動対を形
成するトランジスタのエミッタに接続される抵抗R13
〜R20によって局部負帰還がかけられることにより第
1の回路10の利得を調節できるので、第1の回路10
と第2の回路11の利得を等しくすることにより、容易
に振幅を同じにできる。そして、第1の回路10の負荷
抵抗R1、R2、第2の回路11の負荷抵抗R3、R4
の値を全て同じ値にできるから、その値を調整する必要
もない。このことにより、乗算回路を複数段直列接続し
た場合でも正弦波と余弦波の振幅の差が積み重なること
はなくなり、最終段の乗算回路の出力として振幅の差の
ない正弦波と余弦波を得ることができる。また、第1の
回路と第2の回路は、夫々2つの二重平衡型差動増幅回
路を組み合わせてあるので、4つの全ての入力が上側差
動対の入力として加えられる。そして、ダイオード接続
されたトランジスタにより上側差動対の入力の直流レベ
ルが下げられて、下側差動対の入力として加えられる。
これは、4つの入力で同じように行われるので、回路の
整合性が良くなる。 【0030】 【発明の効果】以上述べたように本発明の乗算回路は、
正弦波と否定正弦波の2倍波を得る第1の回路と、余弦
波と否定余弦波の2倍波を得る第2の回路が夫々2つの
二重平衡型差動増幅回路で構成されており、第1の回路
から得られる正弦波と否定正弦波の2倍波、第2の回路
から得られる余弦波と否定余弦波の振幅を夫々の回路の
負荷抵抗を調整することなく、同じにできる。このこと
により、直流オフセット電圧が生じることもないので乗
算回路を複数段直列接続した場合でも次段の回路が入力
電流の影響をうけることがなく、正弦波と余弦波の振幅
の差が積み重なることはなくなり、最終段の乗算回路の
出力として振幅の差のない正弦波と余弦波を得ることが
できる大きな利点がある。しかも、第1の回路と第2の
回路は、夫々2つの二重平衡型差動増幅回路を組み合わ
せてあるので1つの二重平衡型差動増幅回路から構成さ
れる従来の場合に比較して乗算回路内部の整合性を改善
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の乗算回路の実施例を示す回路図であ
る。 【図2】従来の乗算回路の回路図である。 【符号の説明】 10 第1の回路 11 第2の回路 6 出力端子 7 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06G 7/163,7/16 G06G 7/22 H03F 3/45 H03G 3/10 - 3/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 正弦波、否定正弦波、余弦波、否定余弦
    波を入力して、夫々の2倍波を得る乗算回路において、
    正弦波及び否定正弦波の2倍波を得る第1の回路は第1
    と第2の二重平衡型差動増幅回路からなり、2つの該差
    動増幅回路の上側差動対の入力側、下側差動対の入力
    側、出力側は互いに並列接続されており、並列接続され
    た上側差動対の入力を正弦波と否定正弦波、下側差動対
    の入力を余弦波と否定余弦波とすることにより出力側か
    ら正弦波及び否定正弦波の2倍波が得られ、余弦波及び
    否定余弦波の2倍波を得る第2の回路は第3と第4の二
    重平衡型差動増幅回路からなり、2つの該差動増幅回路
    の出力側は並列接続されており、第3の差動増幅回路の
    上側差動対の入力を余弦波と否定正弦波、下側差動対の
    入力を余弦波と正弦波、第4の差動増幅回路の上側差動
    対の入力を正弦波と否定余弦波、下側差動対の入力を否
    定正弦波と否定余弦波とすることにより並列接続された
    第3と第4の差動増幅回路の出力側から余弦波及び否定
    余弦波の2倍波が得られることを特徴とする乗算回路。
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