JP3388273B2 - 人体に安全な爪被覆剤 - Google Patents

人体に安全な爪被覆剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明はマニキュア基剤、
あるいはマニキュアを塗る前または後に爪に塗る美爪剤
すなわちベースコートおよびトップコートに関する。
【0002】
【従来の技術】 マニキュア基剤、ベースコートおよび
トップコートには次のものがあり、それぞれ問題点があ
る。 (1)従来製品は、皮膜形成樹脂としてニトロセルロー
スを、溶剤としてアセトン、酢酸ブチル、トルエンなど
を使用し、さらに増粘剤などを添加したものが主流であ
る。この製品の問題点は、ニトロセルロースに含まれる
硝酸化合物が爪を黄色く変色させ、二枚爪、割れ爪など
を引き起こし、アセトン、酢酸ブチル、トルエンは刺激
臭があり、人体に有害である、などが上げられる。この
ため、各社はその改善のために改良を続けてきた。 (2)まず、樹脂を替える試みは、アクリル樹脂を用い
るもの(特願昭63−150586)、エポキシ樹脂を
用いるもの(特願平2−507511)などの出願があ
るほか、トルエンスルホンアミド樹脂を用いるものが販
売されている。しかし、いずれも溶剤は(1)に記載し
たものを用いている。また、本願同様ポリスチレンを使
用するとしたもの(特願昭53−156727)がある
が、実施例が記載されていない。さらに、スチレンラテ
ックスを使用するとしたもの(特願昭58−2368
2)は、西暦2001年12月現在では化粧品への使用
が認められていない。 (3)次に、溶剤を替えることを試みたものには次のも
のがある。樹脂を水に対する乳化性能を有するものに替
えて水性の基剤を作成したもの(特願平2−50751
1)。この製品は爪に塗った後に乾くまで時間がかかる
という問題点がある。揮発性溶剤をエタノールにするも
の(特願平1−249984)。この出願は、ニトロセ
ルロースの可塑剤にフタル酸またはクエン酸のエステル
化合物を用いるが、これらは西暦2001年12月現在
では化粧品への使用が認められていない。さらに、本願
同様にリモネンを使用したもの(特願平4−27517
1)がある。この案件はリモネンの含有量を5〜30重
量%含有することを特徴としている。しかし、この量で
は該出願の明細書に記載されているように、酢酸ブチル
などの旧来の溶剤を使用しないと樹脂を溶解することが
できない、といった問題点がある。
【0003】 ポリスチレンとリモネンなどのテルペン
系溶剤との組み合わせは、それほど新規なものではない
ように思えるかも知れない。しかし、この出願が見られ
ないのには理由があった。安全なマニキュア基剤を作成
するために、まず試されるのがエチルアルコールなどの
炭素数が少ないアルコール類である。しかし、ポリスチ
レンをリモネンに溶解し、炭素数が少ないアルコール類
を添加するとポリスチレンはゲル化するなど凝集してし
まい分散させることができない。製品として成立する組
成比を探し出すのが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする問
題点は、人体に対して安全な爪被覆剤を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、ポリスチレ
ン樹脂とテルペン系溶剤を用いること最も主要な特徴と
する。テルペン系溶剤は全体に対し35%以上を用い
る。このことにより、炭素数1以上4以下のアルコール
を添加してもポリスチレンを凝集せずに分散させること
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】 実施形態はポリスチレン樹脂と
テルペン系溶剤を用いた爪被覆剤である。助剤として界
面活性剤、炭素数1以上4以下のアルコールすなわち低
級アルコール、分鎖アルコール、増粘剤、香料などを添
加することもできる。なお、実施形態は下記の実施例に
限られるものではない。
【0007】
【実施例】 実施例として、まず作成手順を説明する。 (1)単純混和法:後述する成分を所定の割合でひとつ
の容器に入れ、撹拌する。この方法では、時間がかかる
ほか、均一な基剤ができにくい。 (2)転層分離法:出願人の発明である日本国特許第3
218031号による。 この方法では、粒子が細かく、均一な基剤が短時間で作
成できる。
【0008】 つぎに組成比について説明する。百分率
はいずれも混合溶液全体に対する重量比である。 (実施例1) リモネン、ジペンテン混合物81.9% エタノール8% プロピレングリコール0.5% オクチルドデカノール0.5% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル混合物0.1% ポリスチレン9%
【0009】(実施例2) リモネン60% エタノール22% グリセリン0.5% ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチル
デカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデ
カノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタ
デカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシル
オクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、
テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール
同体積混合物1.5% 水1% ポリスチレン15%
【0010】(実施例3) リモネン48.9% エタノール、イソプロピルアルコール同体積混合物2
7% 1.3−ブチレングリコール1% オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール同
体積混合物3% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル同体積混合物0.
1% ポリスチレン20%
【0011】(実施例4) リモネン、ジペンテン同体積混合物35% メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール同
体積混合物25% ポリエチレングリコール、グリセリン同体積混合物1
% ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチル
デカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデ
カノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタ
デカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシル
オクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、
テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール
混合物2.9% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル同体積混合物0.
1% ポリスチレン36%
【0012】(実施例5) リモネン、ジペンテン混合物40% エタノール37% ヒドロキシプロピルセルソース、ヒドロキシプロピル
エチルセルロース0.5% オクチルドデカノール3.4% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル混合物0.1% ポリスチレン19%
【0013】(実施例6) リモネン48.9% エタノール、イソプロピルアルコール同体積混合物1
7% 1.3−ブチレングリコール1% オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール同
体積混合物13% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル同体積混合物0.
1% ポリスチレン20%
【0014】(実施例6) リモネン48.9% エタノール、イソプロピルアルコール同体積混合物1
% 1.3−ブチレングリコール1% オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール同
体積混合物29% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル同体積混合物0.
1% ポリスチレン20%
【0015】(実施例7) リモネン、ジペンテン混合物46% エタノール0.4% ヒドロキシプロピルセルソース、ヒドロキシプロピル
エチルセルロース0.5% オクチルドデカノール35% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル混合物0.1% ポリスチレン18%
【0016】(実施例8) リモネン、ジペンテン混合物87% エタノール3% ヒドロキシプロピルセルソース、ヒドロキシプロピル
エチルセルロース0.5% オクチルドデカノール1.4% グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル混合物0.1% ポリスチレン8%
【0017】 以上のように、テルペン系溶剤であるリ
モネン、ジペンテンは合計で35%以上が望ましく、よ
り望ましくは40%〜70%であり、もっとも望ましい
のは48〜55%であった。低級アルコールについて
は、リモネンの濃度を超えない範囲が望ましく、より望
ましくは全体に対し3%から37%であり、もっとも望
ましいのは25%であった。グリコール類および分鎖ア
ルコールは合計で0.1%から35%が望ましく、より
望ましくは1%から12%であり、もっとも望ましいの
は8%であった。ポリスチレンは8%から36%が望ま
しく、より望ましくは10%から25%であり、もっと
も望ましいのは20%であった。
【0018】 混合物は乳白色であるが、塗布し乾燥さ
せると透明になる。混合後、分離することがあるが、再
度撹拌して使用するか、下層に分離したものだけを使
う。リモネンの割合を70%以上にすると、乾燥は遅く
なるが形成される皮膜に柔軟性があり、マニキュアを塗
ったときの重圧感を和らげる。分鎖アルコールはマニキ
ュアを除去する際に爪の白化をやわらげる働きがある。
【0019】
【発明の効果】 以上説明したように本発明の爪被覆剤
は従来困難であったポリスチレンと低級アルコールの組
み合わせを実現するものであり、これにより人体に対し
て安全な材料だけで作成することが可能である。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テルペン系炭化水素を重量比で全体の35
    %以上とポリスチレンを含む爪被覆剤
  2. 【請求項2】テルペン系炭化水素が次の中から1つ以上
    選ばれる、請求項1記載の爪被覆剤: リモネン、ジペンテン
  3. 【請求項3】炭素数1以上4以下のアルコールを1種類
    以上含む、請求項1記載の爪被覆剤
  4. 【請求項4】次の中から1つ以上選ばれる分鎖アルコー
    ルを含む請求項1記載の爪被覆剤: ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチルデ
    カノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカ
    ノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタデ
    カノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシルオ
    クタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、テ
    トラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール
  5. 【請求項5】次の中から1つ以上選ばれるグリコールを
    含む請求項1記載の爪被覆剤: グリセリン、ポリエチレングリコール、1.3−ブチレ
    ングリコール
  6. 【請求項6】界面活性剤を含む請求項1記載の爪被覆
    剤:
  7. 【請求項7】界面活性剤が次の中から1種類以上選ばれ
    る請求項1記載の爪被覆剤: シュガーエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
    キシエチレンアルキルエーテル
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