JP3387711B2 - アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造 - Google Patents
アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用フレームの
アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造
に関する。 【0002】 【従来の技術】図4に車両用フレーム10のクロスメン
バ締結部分が示されている。従来、車両用のフレーム1
0には、強度を確保するためサイドレール1、クロスメ
ンバ2共、鋼板が使用され、これを締結するリベット3
も鋼製のものが使用されている。しかし、規定された車
両総重量に対して積載量を出来るだけ大きくするために
は、シャシの重量を軽減する必要があり、そのため各部
の軽量設計が行われ、シャシ重量のうち大きな割合を占
めるフレームに対しては軽合金を使用することが検討さ
れて来ている。 【0003】しかるに、フレーム10のクロスメンバ1
をアルミニウム合金製としてサイドレール2とリベット
締結する場合には、強度上から鋼製のリベット3を使用
することが望ましい。しかし、鋼とアルミニウムとの接
触部分に水などが介在すると、いわゆる異種金属接触腐
食が起こってそれが進行すると破損事故に至る危険性が
あり、このようなアルミニウム合金に対して鋼製リベッ
トを使用することは好ましいことではない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
異種金属接触腐食対策を行った車両用フレームのアルミ
ニウム合金製クロスメンバを締結する鋼製リベットの構
造を提案するのを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、車両用
フレームの鋼製サイドレールとアルミニウム合金製クロ
スメンバとの締結用リベットの構造において、前記鋼製
フレームとアルミニウム合金製クロスメンバとの接面に
は接触防止シートが挿入され、その接触防止シートは鋼
とアルミニウムとの複合板であり、その複合板の鋼側が
サイドレール側にアルミニウム側がクロスメンバ側にな
るように挿入されており、前記リベットは鋼製で頭部の
下面および軸部の全面に厚膜コーティングを施されてい
る。 【0006】 【0007】さらに必要に応じてリベットの全面にコー
ティングしてもよい。 【0008】なお、前記厚膜コーティングは、厚さ6μ
m以上の亜鉛末クロム酸化成被膜とし、2回以上コーテ
ィングを施したものとすることが望ましい。 【0009】このように構成された本発明によれば、鋼
とアルミニウム合金との接面には厚膜コーティングが介
在して異種金属腐食を防止することが出来る。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 【0011】図1に本発明を実施した締結前のリベット
3を示している。リベット3は鋼製であり、その頭部3
aの下面Aおよび軸部3bの全面には厚さ6μm以上の
厚膜コーティング4が施されている。 【0012】図2に前記リベット3による共にアルミニ
ウム合金製であるサイドレール1とクロスメンバ2との
締結構造を示している。鎖線で示すかしめ前のリベット
3Xは、図示のように、かしめ後にはクロスメンバ2と
の接面Bに厚膜コーティング面が展開され、アルミニウ
ム合金と鋼とは直接接触していない。 【0013】図3は鋼製のサイドレール1とアルミニウ
ム合金製クロスメンバ2Aとの締結構造を示している。
サイドレール1とクロスメンバ2Aとの接面には接触防
止シート5が挿入されている。こで、接触防止シール5
は鋼とアルミニウムの複合板から成り、該複合板はサイ
ドレール(鋼製)1側が鋼、クロスメンバ2A(アルミ
ニウム製)側がアルミニウムで構成されている。あるい
は、複合板に代えて、鋼板にアルミニウムメッキを施し
たものを用いても良い。このようなシール5を介在させ
ることによって、鋼とアルミニウム合金との直接接触が
避けられている。 【0014】上記のように、本発明によれば鋼製リベッ
ト3に施された厚膜コーティング4が、締結後にクロス
メンバ2のアルミニウム合金とリベット3の鋼製部分と
の異種金属腐食の防止が図られる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
厚膜コーティングを施した鋼製のリベットでアルミニウ
ム合金製のクロスメンバとサイドレールとを締結するこ
とでアルミニウム合金と鋼とが厚膜コーティングで異種
金属接触腐食が起らず、腐食による破損がさけられて車
両用フレームにアルミニウム合金を使うことができ、軽
量化を図ることが出来る。
アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造
に関する。 【0002】 【従来の技術】図4に車両用フレーム10のクロスメン
バ締結部分が示されている。従来、車両用のフレーム1
0には、強度を確保するためサイドレール1、クロスメ
ンバ2共、鋼板が使用され、これを締結するリベット3
も鋼製のものが使用されている。しかし、規定された車
両総重量に対して積載量を出来るだけ大きくするために
は、シャシの重量を軽減する必要があり、そのため各部
の軽量設計が行われ、シャシ重量のうち大きな割合を占
めるフレームに対しては軽合金を使用することが検討さ
れて来ている。 【0003】しかるに、フレーム10のクロスメンバ1
をアルミニウム合金製としてサイドレール2とリベット
締結する場合には、強度上から鋼製のリベット3を使用
することが望ましい。しかし、鋼とアルミニウムとの接
触部分に水などが介在すると、いわゆる異種金属接触腐
食が起こってそれが進行すると破損事故に至る危険性が
あり、このようなアルミニウム合金に対して鋼製リベッ
トを使用することは好ましいことではない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
異種金属接触腐食対策を行った車両用フレームのアルミ
ニウム合金製クロスメンバを締結する鋼製リベットの構
造を提案するのを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、車両用
フレームの鋼製サイドレールとアルミニウム合金製クロ
スメンバとの締結用リベットの構造において、前記鋼製
フレームとアルミニウム合金製クロスメンバとの接面に
は接触防止シートが挿入され、その接触防止シートは鋼
とアルミニウムとの複合板であり、その複合板の鋼側が
サイドレール側にアルミニウム側がクロスメンバ側にな
るように挿入されており、前記リベットは鋼製で頭部の
下面および軸部の全面に厚膜コーティングを施されてい
る。 【0006】 【0007】さらに必要に応じてリベットの全面にコー
ティングしてもよい。 【0008】なお、前記厚膜コーティングは、厚さ6μ
m以上の亜鉛末クロム酸化成被膜とし、2回以上コーテ
ィングを施したものとすることが望ましい。 【0009】このように構成された本発明によれば、鋼
とアルミニウム合金との接面には厚膜コーティングが介
在して異種金属腐食を防止することが出来る。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 【0011】図1に本発明を実施した締結前のリベット
3を示している。リベット3は鋼製であり、その頭部3
aの下面Aおよび軸部3bの全面には厚さ6μm以上の
厚膜コーティング4が施されている。 【0012】図2に前記リベット3による共にアルミニ
ウム合金製であるサイドレール1とクロスメンバ2との
締結構造を示している。鎖線で示すかしめ前のリベット
3Xは、図示のように、かしめ後にはクロスメンバ2と
の接面Bに厚膜コーティング面が展開され、アルミニウ
ム合金と鋼とは直接接触していない。 【0013】図3は鋼製のサイドレール1とアルミニウ
ム合金製クロスメンバ2Aとの締結構造を示している。
サイドレール1とクロスメンバ2Aとの接面には接触防
止シート5が挿入されている。こで、接触防止シール5
は鋼とアルミニウムの複合板から成り、該複合板はサイ
ドレール(鋼製)1側が鋼、クロスメンバ2A(アルミ
ニウム製)側がアルミニウムで構成されている。あるい
は、複合板に代えて、鋼板にアルミニウムメッキを施し
たものを用いても良い。このようなシール5を介在させ
ることによって、鋼とアルミニウム合金との直接接触が
避けられている。 【0014】上記のように、本発明によれば鋼製リベッ
ト3に施された厚膜コーティング4が、締結後にクロス
メンバ2のアルミニウム合金とリベット3の鋼製部分と
の異種金属腐食の防止が図られる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
厚膜コーティングを施した鋼製のリベットでアルミニウ
ム合金製のクロスメンバとサイドレールとを締結するこ
とでアルミニウム合金と鋼とが厚膜コーティングで異種
金属接触腐食が起らず、腐食による破損がさけられて車
両用フレームにアルミニウム合金を使うことができ、軽
量化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリベットを示す図面。
【図2】図1のリベットによる共にアルミニウム合金の
サイドレール及びクロスメンバの締結構造を示す断面
図。 【図3】本発明によるアルミニウム合金のサイドレール
と鋼製クロスメンバの締結構造を示す断面図。 【図4】フレームのサイドレールとクロスメンバとの締
結構造を示す斜視図。 【符号の説明】 1・・・サイドレール 2、2A・・・クロスメンバ 3・・・リベット 4・・・厚膜コーティング 5・・・接触防止シート 10・・・フレーム
サイドレール及びクロスメンバの締結構造を示す断面
図。 【図3】本発明によるアルミニウム合金のサイドレール
と鋼製クロスメンバの締結構造を示す断面図。 【図4】フレームのサイドレールとクロスメンバとの締
結構造を示す斜視図。 【符号の説明】 1・・・サイドレール 2、2A・・・クロスメンバ 3・・・リベット 4・・・厚膜コーティング 5・・・接触防止シート 10・・・フレーム
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両用フレーム(10)の鋼製サイドレ
ール(1)とアルミニウム合金製クロスメンバとの締結
用リベット(3)の構造において、前記鋼製フレーム
(1)とアルミニウム合金製クロスメンバ(3)との接
面には接触防止シート(5)が挿入され、その接触防止
シート(5)は鋼とアルミニウムとの複合板であり、そ
の複合板の鋼側がサイドレール(1)側にアルミニウム
側がクロスメンバ(2A)側になるように挿入されてお
り、前記リベット(3)は鋼製で頭部(3a)の下面
(A)および軸部(3b)の全面に厚膜コーティング
(4)が施されていることを特徴とするアルミニウム合
金製クロスメンバ締結用リベットの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30426495A JP3387711B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30426495A JP3387711B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144725A JPH09144725A (ja) | 1997-06-03 |
JP3387711B2 true JP3387711B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=17930963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30426495A Expired - Fee Related JP3387711B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | アルミニウム合金製クロスメンバ締結用リベットの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3387711B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE524615C2 (sv) | 1999-06-30 | 2004-09-07 | Volvo Personvagnar Ab | Arrangemang för minskning av galvanisk korrosion mellan metallkomponenter |
US6833164B2 (en) | 2002-05-06 | 2004-12-21 | Ford Global Technologies, Llc. | Single-step heat treating and surface coating on self-piercing rivets |
DE102005003796A1 (de) * | 2005-01-26 | 2006-07-27 | Smi Products And Services Gmbh | Langelement, wie Draht, Stab o.ä. Halbzeug sowie Produkte daraus |
EP2982579B1 (de) * | 2014-08-05 | 2018-07-18 | MAGNA STEYR Fahrzeugtechnik AG & Co KG | Verfahren zur Herstellung eines Kraftfahrzeuges und Kraftfahrzeug |
JP6109271B2 (ja) * | 2015-02-06 | 2017-04-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 接合構造体、及び接合構造体の製造方法 |
CN105782187A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-20 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 金属组件以及具有其的车辆 |
CN105757078A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-07-13 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 金属组件以及具有其的车辆 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30426495A patent/JP3387711B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09144725A (ja) | 1997-06-03 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |