JP3386543B2 - 熱圧成形体用製紙内添物の製法 - Google Patents
熱圧成形体用製紙内添物の製法Info
- Publication number
- JP3386543B2 JP3386543B2 JP34892793A JP34892793A JP3386543B2 JP 3386543 B2 JP3386543 B2 JP 3386543B2 JP 34892793 A JP34892793 A JP 34892793A JP 34892793 A JP34892793 A JP 34892793A JP 3386543 B2 JP3386543 B2 JP 3386543B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- papermaking
- paper
- resin
- hot
- internal additive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Paper (AREA)
Description
脂を含浸した後、一体積層し加熱加圧して得る、御影石
調の熱硬化性樹脂化粧板、ソリッド材等の成形体(以
下、熱圧成形体と称す)に御影石調の斑点状の色彩及び
模様を付与する製紙内添物に関する。
内添物について、本出願人が出願した特開平5−254
071号公報がある。上記公報には、熱硬化性樹脂によ
り耐水化処理した着色紙を、カット又は粉砕した熱圧成
形体用製紙内添物が開示されている。
5−254071号に開示される製紙内添物は、最後に
粉砕工程を行うため、特定色相の製紙内添物を作る場
合、必要量以上の量を見込んでに大量に製造する必要が
あった。つまり、ロス量が大きく、ロス量分は使用する
まで保管又は廃棄しなければならない。
決する為に検討した結果、あらかじめ粉砕工程を行った
後に着色工程を行うことで、着色工程には必要量の鱗片
状物を用意すればよいから、ロス量を小さくすることが
できることを見いだし、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、紙をカット又は粉砕し任意の粒度に選別
した鱗片状物を、着色するとともに、耐水化樹脂で被覆
することを特徴とする、御影石調模様を付与する熱圧成
形体用製紙内添物の製法である(紙1→粉砕工程2→着
色工程3→耐水化工程4→製紙内添物5の工程)。ま
た、上記製法において、鱗片状物の代りに、一度作られ
た熱圧成形体用製紙内添物を用いることも本発明の一つ
である(製紙内添物5’→着色工程3→耐水化工程4→
製紙内添物5”の工程)。この方法では、特定色相の製
紙内添物を再度着色工程を行うことで、別の色相に変え
ることが可能となり、ロス量を極めて小さくすることが
できる。そして上記紙1を用いる製法と組合わせること
が好ましい。
記紙1は、セルロースパルプ、無機質充填材、紙力増強
剤等の製紙用薬剤を成分とし、湿式抄紙法又はそれに準
じた方法により製造される。このような紙1としては、
従来より熱硬化性樹脂化粧板(例えばメラミン樹脂化粧
板、ポリエステル樹脂化粧板、ジアクリルフタレート樹
脂化粧板など)に使用されている化粧板用原紙(通常パ
ターン紙と呼ばれる)が好適である。紙1の厚さとして
は0.15mm以下、好ましくは0.08mm以下が良
く、厚さ0.15mmを超える場合、熱圧成形体原紙
(模様紙)に内添したものは、嵩高くなり表面に凹凸が
出来てしまい熱圧成形性の点で好ましくない。紙1は、
粉砕工程2、着色工程3を経るため、耐水化工程4で用
いる耐水化樹脂により含浸硬化されていることが好まし
い。耐水化樹脂は、紙1に対し20〜80重量%になる
よう含浸する。
して鱗片状物とする。鱗片状物は、粒度の分布により色
相が異なるので、任意の御影石調模様に適する粒度にふ
るい分けて、粒度を統一する。ふるい分けは10〜50
00μmの範囲内で行う。
意色相に着色する。着色方法は、鱗片状物の表層全体に
着色剤を均一に付着させる方法であればよく、鱗片状物
を攪拌しながら着色剤を噴霧状に吹き付けて行う方法が
好ましい。着色剤としては、着色顔料としてモリブデン
レッド、ベンガラ、群青等の無機系顔料、あるいは不溶
性アゾ系、アゾレーキ系、フタロシアニン系、トリフェ
ニルメタン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオ
キサジン系、ペリノンペリレン系、イソインドリノン
系、フルオルビン系、アントラキノン系、カップリング
型アゾ系、縮合型アゾ系、金属錯塩系等の有機顔料の少
くとも1種以上を使用する。また、黒色の場合には染料
でも良いものもある。御影石調の斑点模様としては、主
として白色と黒色の併用で表現できるが、前記着色顔料
によって任意の色を選択する事も可能である。
を耐水化樹脂で被覆する。被覆方法も、着色方法と同様
に、鱗片状物の表層全体に均一に付着させる方法であれ
ばよく、鱗片状物を攪拌しながら耐水化樹脂バインダー
を噴霧状に吹き付けて行う方法が好ましい。前記着色方
法と連続して行う方法がさらに好ましい。そして、耐水
化樹脂バインダーにより被覆された鱗片状物は流動層乾
燥機等により乾燥させ、さらに耐水固化するため加熱し
て、製紙内添物5を得る。好ましくは、着色工程3、耐
水化工程4(被覆・乾燥・加熱)を連続して行う。さら
に好ましくは、耐水化工程4を2回以上に分けて行う。
この場合、着色工程3と耐水化工程4(1回目)を同時
に行ったのち、2回目以降を行う。耐水化工程4の目的
は、主に製紙内添物5の強度付与と着色剤の定着である
が、鱗片状物が粉砕されないように、また鱗片状物相互
が固まらないように注意しなければならない。耐水化樹
脂としては、乾燥・加熱後耐水性を示す樹脂を用いる。
具体的にはアクリル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキッド樹脂、ポリイ
ミド樹脂等の1種以上を使用する。また、耐水化樹脂バ
インダーは、水溶性型、水分散型、有機溶剤溶液型のい
ずれを用いてもよい。
パルプ等とともに水分散される。この水分散時に、製紙
内添物5の耐水性が不足していれば、着色剤の欠落や、
形状の変形(ほつれ)が起こるのである程度の耐水性が
必要である。製紙内添物5の耐水性は、耐水化工程4に
おける、耐水化樹脂を鱗片状物の表層全体に均一に付着
させる方法と共に、耐水化樹脂の被覆量によりほぼ決定
される。かかる耐水化樹脂の被覆量は、着色工程3の着
色剤の付着状態やその付着量により異なるが、通常、鱗
片状物に対し3〜100重量%、好ましくは10〜30
重量%である。被覆量は少ないほどよく、少なすぎる場
合、鱗片状物を充分に被覆することが出来ず、着色剤の
欠落や、熱圧成形体に利用するさい、模様がぼけたり、
ブリスターが発生する等の問題が生じる。多すぎると、
鱗片状物相互が固まりやすくなり、形状、粒径の不均一
を生じる。製紙内添物5の耐水性の目安としては、次の
耐水性試験を行い判断する。製紙内添物5をTappi
離解機中でパルプと共に固形分濃度5重量%水分散液と
し、1800回転/分で3時間攪拌したのち、濾過して
製紙内添物を取り出し、形状、着色剤の付着状態を観察
する。着色剤の欠落が確認されず、形状が鱗片状を維持
していれば良い。
4→製紙内添物5”の工程における製紙内添物5’は、
上記粉砕工程2より得られる鱗片状物と同様に、任意の
御影石調模様に適する粒度にふるい分けて使用し、粒度
の分布により色相が異なるので、粒度を統一する。ふる
い分けは10〜5000μmの範囲内で行う。また、製
紙内添物5’は、本発明により得られる製紙内添物5で
もよいが、特開平5−254071号に開示される、着
色紙を抄造しそして耐水化処理工程、粉砕工程を行って
得られる製紙内添物も適用できる。
は、意匠原紙に抄き込まれ、そして熱圧成形体に利用さ
れる。
燥した(樹脂含浸量は、乾燥後の原紙中の樹脂成分が2
0重量%)。次に、簡易粉砕器により粉砕した後、フル
イにかけ、粒度500μmの鱗片状物を得た。鱗片状物
を、140℃の釜に入れ攪拌しながら、青色着色剤を噴
霧状に吹き付け着色した。そして着色しながら耐水化樹
脂を噴霧状に吹き付けた。着色終了後耐水化樹脂の吹き
付けを一旦終了し、乾燥、固化させた。固化後さらに、
耐水化樹脂を噴霧状に吹き付け、乾燥、固化を行い、製
紙内添物を得た。この着色から耐水化樹脂固化までの
間、連続して攪拌した。得られた製紙内添物は、耐水性
試験を行ったところ、着色剤の欠落は確認できず、形状
は鱗片状を維持していた。また、製紙内添物を内添した
意匠原紙を抄造した。次に、意匠原紙にメラミン樹脂を
含浸したものを32枚積層し、130℃、80kg/c
m2 、30分間の条件で熱圧成形し、厚み6mmの御影
石調ソリッド材を得た。得られた御影石調ソリッド材
に、ブリスターは見られなかった。
られた製紙内添物を用い、青色着色剤の代わりに黒色着
色剤を用い、実施例1と同様にして製紙内添物を得た。
得られた製紙内添物は、耐水性試験を行ったところ、耐
水性は良好であった。また、実施例1と同様に御影石調
ソリッド材を得たところ、ブリスターは見られなかっ
た。
し、必要量の鱗片状物を用意すればよいから、ロス量を
小さくすることができる。また、鱗片状物の代りに、一
度作られた熱圧成形体用製紙内添物を用いることも可能
であり、別の色相に変えるも可能であるから、ロス量を
極めて小さくすることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 紙をカット又は粉砕し任意の粒度に選別
した鱗片状物を、着色するとともに、耐水化樹脂で被覆
することを特徴とする御影石調模様を付与する熱圧成形
体用製紙内添物の製法。 - 【請求項2】 任意の粒度に選別した熱圧成形体用製紙
内添物を、着色するとともに、耐水化樹脂で被覆するこ
とを特徴とする、御影石調模様を付与する熱圧成形体用
製紙内添物の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34892793A JP3386543B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 熱圧成形体用製紙内添物の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34892793A JP3386543B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 熱圧成形体用製紙内添物の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195360A JPH07195360A (ja) | 1995-08-01 |
JP3386543B2 true JP3386543B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=18400325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34892793A Expired - Fee Related JP3386543B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 熱圧成形体用製紙内添物の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3386543B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP34892793A patent/JP3386543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07195360A (ja) | 1995-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103459153B (zh) | 粉末混合物和生产建筑面板的方法 | |
WO2021038511A1 (en) | Method of producing an imprintable cellulose fiber product and a fiber product | |
SE1950981A1 (en) | Method of producing a cellulose fiber structure and a fiber structure | |
JP3386543B2 (ja) | 熱圧成形体用製紙内添物の製法 | |
US2503947A (en) | Method of molidng magnetic powder | |
JPH09501463A (ja) | 生物複合材料及びその製造方法 | |
JPH07501501A (ja) | 板紙紙料および再生紙からの製造方法 | |
CN108623911A (zh) | 一种高强度抗裂复合地板及其制备方法 | |
DE69702981T2 (de) | Harzverkapselte partikel | |
CN101781926A (zh) | 仿天然石花纹门口线、踢脚板、阴阳角的制备方法 | |
CN107629474A (zh) | 模制品及其制备方法 | |
JPS5982499A (ja) | セルロ−スを主成分とする成形性組成物 | |
CN108330716A (zh) | 一种环保节能型防水铝箔纸及其制备工艺 | |
JP3046157B2 (ja) | 熱圧成形体用製紙内添物 | |
JP4029635B2 (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板用化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板 | |
JP4143816B2 (ja) | 高輝性化粧板 | |
JPH08209593A (ja) | 熱圧成形体用製紙内添物 | |
CN107916578A (zh) | 一种羊绒感双面聚氨酯合成革的制作方法 | |
JP2530105B2 (ja) | 模様付きfrp成形品の製造方法 | |
JP2002348163A (ja) | 人造石 | |
JP3641328B2 (ja) | 立体模様形成用積層板及びその製造法 | |
DE566347C (de) | Vefahren zum Behandeln von Oberflaechen aus gehaertetem Kunstharz | |
EP0575627B1 (en) | Additive in paper for hot-press form and hot-press form employing the same | |
JPH02269004A (ja) | ファイバーボードの乾式製造方法 | |
CN106320085B (zh) | 一种抗卷曲易剥离革用离型纸的制备方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |