JP3386497B2 - カメラおよびその制御方法 - Google Patents

カメラおよびその制御方法

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JP3386497B2
JP3386497B2 JP28701792A JP28701792A JP3386497B2 JP 3386497 B2 JP3386497 B2 JP 3386497B2 JP 28701792 A JP28701792 A JP 28701792A JP 28701792 A JP28701792 A JP 28701792A JP 3386497 B2 JP3386497 B2 JP 3386497B2
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昌永 山本
実 荒井
芳治 五反田
浩 島谷
泉 三宅
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,プリ発光モードが設定される
ことによりストロボ発光装置を用いて,撮影前にプリ発
光を行なうカメラおよびその制御方法に関する。
【0002】
【背景技術】被写体が人間のときにストロボ撮影が行な
われると,赤目現象が生じることが多い。この赤目現象
は,暗いときに人間の目の瞳孔が開き血管が撮影される
ことによって生じる。
【0003】このために撮影前にストロボ発光装置など
の光源を用いてプリ発光を行ない,プリ発光により目の
瞳孔を閉じさせ赤目現象を防止するカメラもある。
【0004】このようにして赤目現象を防止するカメラ
ではプリ発光モードが設定されるとプリ発光が不要なと
きであっても常にプリ発光が行なわれ,バッテリィを浪
費していた。
【0005】
【発明の開示】この発明は,真に必要なときにのみプリ
発光を行なうことを目的とする。
【0006】この発明は,被写体までの距離にもとづい
て赤目現象が発生する状態かどうかを判定し,赤目現象
発生状態と判定されたことにより撮影前にプリ発光を行
い,赤目現象が生じないと判定されたことによりプリ発
光を禁止するカメラにおいて,被写体の近距離撮影が可
能なマクロ撮影モードを設定するマクロ撮影モード設定
手段,および上記マクロ撮影モード設定手段によりマク
ロ撮影モードが設定されたときにプリ発光を禁止するプ
リ発光禁止手段を備えていることを特徴とする。
【0007】この発明は,上記カメラに適した制御方法
も提供している。すなわち,この方法は,被写体までの
距離にもとづいて赤目現象が発生する状態かどうかを判
定し,赤目現象発生状態と判定されたことにより撮影前
にプリ発光を行い,赤目現象が生じないと判定されたこ
とによりプリ発光を禁止するカメラにおいて,被写体の
近距離撮影が可能なマクロ撮影モードを設定するマクロ
撮影モード設定手段を設け,上記マクロ撮影モード設定
手段によりマクロ撮影モードが設定されたときにプリ発
光を禁止することを特徴とする。
【0008】測距回路により測定可能な最小距離よりも
近い距離に被写体がある場合には,誤測距が生じること
があり,被写体が近距離にあるにも関わらず,被写体が
遠距離にあると測定されることがある。このようにして
被写体が遠距離にあると判定された結果,被写体までの
距離にもとづいて赤目現象の発生の有無を判定すると,
被写体までの距離が近いにも関わらず赤目現象が生じる
と判定され,プリ発光してしまうことがある。本願発明
によると,マクロ撮影モードの設定が可能である。マク
ロ撮影モードが設定されるときは,被写体までの距離に
関係なくプリ発光が禁止される。誤測距を起こすほど被
写体が近距離にあるときにはマクロ撮影モードを設定す
ることにより,無駄なプリ発光を禁止でき,バッテリィ
の消費を抑えることができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】以下,この発明をディジタル・スチル・カメ
ラに適用した実施例について,図面を参照しながら詳細
を説明する。
【0012】図1は,この発明の実施例のディジタル・
スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0013】撮像光学系には,絞り2,撮像レンズ3,
および固体電子撮像素子(イメージ・センサ)としての
CCD4が含まれる。必要ならば機械的シャッタが設け
られるが,一般的にはシャッタ機能はCCD4の制御に
よって実現される電子シャッタによって達成される。撮
像レンズ3は被写体像をCCD4に結像させるもので,
CPU5によって制御される撮像レンズ駆動装置25によ
って移動され合焦位置に位置決めされる。
【0014】ディジタル・スチル・カメラは電源スイッ
チ21およびシャッタ・レリーズ・ボタン22が設けられて
おり,電源スイッチ21の入力およびシャッタ・レリーズ
・ボタン22の押下げを示す信号はCPU5に与えられ
る。シャッタ・レリーズ・ボタン22は2段ストローク・
タイプのもので第1段階の押下げで測光および測距が行
なわれ,第2段階の押下げで被写体の本撮影が行なわれ
る。
【0015】ディジタル・スチル・カメラにはストロボ
撮影設定スイッチ23およびプリ発光設定スイッチ24が含
まれており,これらのスイッチ23および24の押下げを示
す信号はCPU5に与えられる。ストロボ撮影設定スイ
ッチ23が押されることによりストロボ発光装置を用いて
ストロボ撮影が行なわれる。プリ発光設定スイッチ24が
押されることにより撮影時におけるストロボ発光(本発
光)の直前にプリ発光が行なわれ赤目現象が防止され
る。プリ発光はこの実施例によるディジタル・スチル・
カメラではストロボ発光装置を用いて行なわれるが,ス
トロボ発光装置を用いずに,発光ダイオードなどのよう
なプリ発光用の光源を設けプリ発光を行なうようにして
もよい。
【0016】さらにディジタル・スチル・カメラにはマ
クロ撮影設定スイッチ25が設けられており,このスイッ
チ25の押下げを示す信号もCPU5に与えられる。マク
ロ撮影設定スイッチ25が押されることによりレンズ駆動
装置25によって撮像レンズ3が駆動され,きわめて近距
離の撮影が可能となる。
【0017】ディジタル・スチル・カメラには予備測光
のために測光センサ26が設けられており,測光データは
CPU5に与えられ,メモリ6の所定の領域に記憶され
る。CPU5は測光センサ26から得られる測光データに
基づいて,絞り値およびシャッタ速度の少なくとも一方
を制御することにより,CCD4への露光量がほぼ妥当
な範囲内に入るようにする。
【0018】このような予備測光に基づく概略的な露光
量調整ののちに,予備撮影が行なわれる。この予備撮影
によってCCD4から得られる映像信号を利用して測光
値の算出と精密な露光制御が行なわれることになる。こ
れらの高精度の露光制御については後に詳述する。
【0019】ディジタル・スチル・カメラには測距のた
めに測距センサ27が設けられており,被写体までの距離
を表わす測距データはCPU5に与えられ,メモリ6の
所定の領域に記憶される。CPU5はまた測距センサ27
からの測距データにもとづいて撮像レンズ駆動装置25を
介して撮像レンズ3を合焦位置に位置決めする。CPU
5はさらに被写体までの距離および絞り値にもとづいて
後述するようにストロボ装置の発光光量を定める。
【0020】ディジタル・スチル・カメラは室内撮影,
その他後述のように補助光が必要なときに適切な露光量
が得られるようにストロボ装置が含まれている。ディジ
タル・スチル・カメラはストロボ撮影の禁止を設定する
ことができ,ストロボ撮影が禁止されたときにはストロ
ボ撮影が行なわれず,ストロボ撮影が禁止されていない
ときにストロボ装置は電源41によって駆動される。
【0021】ストロボ装置は被写体の撮影時における本
発光のほかに撮影前にプリ発光をすることができる。プ
リ発光のためにプリ発光設定スイッチ24が設けられてい
るが,このディジタル・スチル・カメラでは赤目現象が
生じるかどうかの判断が行なわれ,赤目現象が生じる可
能性があるような本当に必要なときにのみプリ発光が行
なわれる。
【0022】赤目現象が生じる可能性があるかどうかの
判断は,測光センサ26から得られる測光データと測距セ
ンサ27から得られる測距データとにもとづいて行なわれ
る。
【0023】この実施例では赤目現象が生じるほど被写
体までの距離が遠く(1m以上),かつ被写体が暗い
(EV6以下)ときにプリ発光が行なわれるようにCP
U5によって制御され,被写体までの距離が近い(1m
以下)か,または被写体が明るい(EV6以上)ときは
赤目現象が生じる可能性が少ないためプリ発光が設定さ
れていてもプリ発光が行なわれない。
【0024】ストロボ装置は,放電管(ストロボ)45
と,放電管45に与える電荷を充電するための充電回路40
と,ストロボ発光光量を制御するための発光光量制御回
路30と,放電管45の発光を停止するための停止回路46と
を備えている。
【0025】電源41の電圧は昇圧回路42によって昇圧さ
れ,主コンデンサ43に充電される。主コンデンサ43の充
電電圧は適当な減圧回路または電圧検知回路を経てCP
U5のA/Dポートに与えられることにより検出され
る。これによりCPU5は主コンデンサ43への充電完了
を知ることができる。
【0026】CPU5は主コンデンサ43の充電電圧を検
出することができるので,放電管45の発光前の主コンデ
ンサ43の充電電圧と放電管45の発光後の主コンデンサ43
の充電電圧とをそれぞれ検出し,これらの電圧差より放
電管45の発光光量を算出することもできる。
【0027】ストロボ発光はトリガ回路44にストロボ発
光指令Xオンが与えられることにより行なわれる。トリ
ガ回路44にCPU5からのストロボ発光指令Xオンが与
えられることによりトリガ回路44が駆動し,主コンデン
サ43に蓄えられた電荷が放電管45を通して放電し,スト
ロボ発光が始まる。
【0028】ストロボ発光光量は被写体までの距離に応
じて定められる。被写体までの距離に応じて定められる
ストロボ発光光量となるように,CPU5によって発光
光量データが作成される。発光光量制御回路30には,D
/A変換器31Aを含む電子ボリュウム回路(EVR)31
が含まれており,CPU5から出力される発光光量デー
タがEVR31に与えられ電圧に変換されて出力される。
また停止回路46に停止信号を与えるための差動増幅回路
36が含まれている。
【0029】さらに発光光量制御回路30には基準電源32
およびコンデンサ34が含まれている。コンデンサ34には
EVR31の出力電圧が抵抗33を介して与えられる。コン
デンサ34の電荷を放電するためのスイッチ35も設けられ
ている。差動増幅回路36の負入力端子には基準電源回路
32から出力される基準電圧が与えられ,差動増幅回路36
の正入力端子にはコンデンサ34の端子電圧が与えられ
る。
【0030】スイッチ35は通常オンとされており,CP
U5のストロボ発光指令Xオンが与えられることにより
オフとなる。スイッチ35がオフとなることにより,EV
R31から出力される電圧にもとづいてコンデンサ34への
充電が開始される。
【0031】EVR31から電圧が出力され,スイッチ35
がオンとなるとコンデンサ34に所定の電荷が蓄積され
る。コンデンサ34の端子電圧が基準電源32から出力され
る基準電圧と等しくなると差動増幅回路36から停止信号
が出力され停止回路46に与えられ放電管45の発光が停止
する。
【0032】CCD4では,基板抜きパルス,Aフィー
ルド垂直転送パルス,Bフィールド垂直転送パルスおよ
び水平転送パルスによって,インターレース撮影が行な
われ,AフィールドとBフィールドの映像信号(GRG
Bの色順次信号)が1フィールド期間ごとに交互に生成
されて,順次読み出される。CCD4の駆動(撮像およ
び映像信号の読出し)は,少なくとも撮影時と,それに
先だつ精密な測光処理および測距処理のために行なわれ
る。
【0033】CCD4から出力される被写体像を表わす
AフィールドおよびBフィールドの映像信号は,相関二
重サンプリング回路(CDS)7を通して色分離回路8
に与えられ,3原色,G(緑),R(赤)およびB
(青)の色信号に分離される。
【0034】この色信号G,R,Bは可変利得増幅回路
(以下,GCAという)9に与えられる。図1にはGC
A9として1個のブロックが示されているが,実際には
GCAはR,G,Bのそれぞれの信号について設けられ
る。このGCA9において,CCD4に設けられた色フ
ィルタにおける光透過率のフィルタの色間のばらつきの
補正(以下,色フィルタばらつき補正という)およびホ
ワイト・バランス調整が行なわれた後,ガンマ補正回路
10に与えられる。これは後述する合焦制御を高精度に行
なうためである。合焦制御の目的のためには少なくとも
色フィルタばらつき補正を行なえばよいが,これに加え
てホワイト・バランス調整も行なえば一層好ましい。
【0035】GCA9の出力色信号R,G,Bは,ガン
マ補正回路10で階調補正が行なわれて,クランプおよび
リサンプリング回路11に入力する。
【0036】クランプおよびリサンプリング回路11は,
3つの色信号R,G,Bをクランプし,かつリサンプリ
ングによってCCD4における色フィルタ配置に一致し
たGRGB…の色順次信号に再変換する。この色順次信
号はゲイン・コントロールおよびブランキング回路12に
入力する。ゲイン・コントロールおよびブランキング回
路12は,色順次信号を記録のために適当なレベルに増幅
するとともにこれにブランキング信号を加える。ゲイン
・コントロールおよびブランキング回路12の出力信号は
A/D変換器14に与えられることによりディジタル変換
される。
【0037】本撮影に先だち上述したように精密な測光
処理(露光制御)が行なわれる。測光処理は予備撮影に
よってCCD4から得られる映像信号の低周波成分を利
用して行なわれる。
【0038】測光処理のために,CCD4の撮影領域内
に設けられた測光領域(後述する)内の画像を表わす映
像信号の低周波成分を取出すために,YL 合成回路15,
ゲート回路16,積分回路17,増幅回路18およびA/D変
換器19が設けられている。A/D変換器19の出力データ
がCPU5に与えられる。
【0039】測光処理,それに基づく露光制御(絞りや
シャッタの制御),および合焦制御(撮像レンズ3の位
置決め)の後に本撮影が行なわれる。本撮影によりCC
D4から得られる映像信号が上述した回路7,8,9,
10,11および12を経てA/D変換器14に入力し,このA
/D変換器14でディジタル画像データに変換され,画像
データ処理回路(図示略)でY/C分離,データ圧縮等
の加工が加えられたのち,メモリ・カード等の記録媒体
に記録されることになる。
【0040】本撮影に先だつ測光処理(およびそれに基
づく露光制御)について説明する。
【0041】測光処理は上述のようにYL 合成回路15,
ゲート回路16,積分回路17および増幅回路18を用いて行
なわれる。YL 合成回路15にはGCA9の出力色信号
R,G,Bが与えられている。
【0042】CPU3はゲート回路16を制御するウイン
ドウ信号WIND1および積分回路17をリセットするリ
セット信号HLRST1を出力する。これらの信号WI
NDおよびHLRSTのタイミングについては後述す
る。
【0043】GCA9から出力される色信号R,Gおよ
びBはYL 合成回路15で加算され,相対的に低周波の輝
度信号YL (以下単に輝度信号YL という)が生成され
る。この輝度信号YL は,所要の水平走査期間において
ウインドウ信号WIND1が与えられている期間ゲート
回路16を通過する。積分回路17はリセット信号HLRS
T1が与えられたときにリセットされ,その後ゲート回
路16から入力する輝度信号YL を積分する。積分回路17
の積分信号は増幅回路18で増幅されたのちA/D変換器
14に入力し,このA/D変換器14によって測光用ディジ
タル積分データに変換される。
【0044】この実施例の測光処理においては,視野内
の平均的な明るさを測定するアベレージ測光(以下,A
V測光という)と,視野内の主要被写体の明るさを測定
するスポット測光(以下,SP測光という)とが可能で
ある。SP測光は,視野内の主要被写体と背景の明るさ
が異なり,それに応じた適切な露光条件を設定する必要
のある場合に有用である。
【0045】また,この実施例では積分回路17による積
分とA/D変換器14によるA/D変換動作および加算処
理とが,水平走査期間ごとに交互に行なわれる。
【0046】図2はCCD4の撮影領域50内に設定され
たAV測光領域およびSP測光領域を示すものである。
【0047】AV測光領域は基本的に撮影領域50のほぼ
全域にわたって設定される。この実施例ではAV測光領
域は,横方向が水平同期信号HDの立下り(水平走査期
間の開始の時点)から16μsの経過後,40μsの期間に
設定され,縦方向が第35番目の水平走査ラインから第24
6 番目の水平走査ラインまでの間に設定される。
【0048】SP測光領域は,撮影領域50内の任意位置
に小さな領域として設定される。この実施例ではSP測
光領域は撮影領域50の中央部に設定され,横方向が水平
同期信号HDの立下りから28.5μsの経過後の15μsの
期間に,縦方向が第87番目の水平走査ラインから第194
番目の水平走査ラインまでの間に設定されている。
【0049】CPU5に付随するメモリには測光用エリ
アと測距用エリアとが設けられている。測光用エリアに
はAV測光領域データ・エリアとSP測光領域データ・
エリアとがある。
【0050】AV測光が行なわれるときにはAV測光領
域における1水平走査ライン置きの積分が行なわれる。
A/D変換,積分回路のリセットおよび積分,データの
加算処理のために上記の積分は1水平走査ライン置きに
行なわれる。
【0051】図3に示されるように,AV測光において
は第34番目の水平走査ラインから第246 番目の水平走査
ラインまでの間において,ゲート回路16に,水平同期信
号HDの立下りから16μs後にパルス幅40μsのウイン
ドウ信号WIND1が与えられる。そして,積分回路17
による輝度信号YL の積分と,この積分動作が行なわれ
た水平走査期間の次の水平走査期間における積分信号の
A/D変換,積分回路17のリセットおよびメモリのAV
測光領域データ・エリアへの積分データの加算とが,水
平走査期間毎に交互に繰返して行なわれる。
【0052】SP測光が行なわれるときには,第87番目
の水平走査ラインから第194 番目の水平走査ラインまで
の間において,ゲート回路16に,水平同期信号HDの立
下りから28.5μs後に立上るパルス幅15μsのウインド
ウ信号WIND1が与えられる。
【0053】SP測光においてもパルス幅15μsのウイ
ンドウ信号WIND1が積分回路17に与えられ輝度信号
L の積分が行なわれたときには,積分動作が行なわれ
た水平走査期間の次の水平走査期間において積分信号の
A/D変換,積分回路17のリセット,メモリのSP測光
領域データ・エリアへの積分データの加算が行なわれ
る。
【0054】AV測光が行なわれるときCPU5は,パ
ルス幅40μsのウインドウ信号WIND1に基づいて得
られる1水平走査ラインについての積分データを後述す
る手順によって1フィールド期間にわたってAV測光領
域データ・エリアにおいて加算して,AV測光値を算定
する。
【0055】SP測光が行なわれるとき,CPU5は,
パルス幅15μsのウインドウ信号WIND1に基づいて
得られる1水平走査ラインについての積分データを後述
する手順によって1フィールド期間にわたってSP測光
領域データ・エリアにおいて加算して,SP測光値を算
定する。
【0056】このディジタル・スチル・カメラでは合焦
制御は測距センサ27からの測距データにもとづいて行な
われる。測距データから得られる被写体までの距離情報
にもとづいてレンズ駆動装置25が駆動され,合焦位置に
位置決めされる。
【0057】また一般に焦点が合っていず画像がぼけて
いる場合には撮影によりCCDから得られる映像信号に
含まれる高周波成分は少ない。焦点が合ってくると映像
信号の高周波成分が多くなり,正しく合焦した位置で映
像信号に含まれる高周波成分は最大となる。このような
事実に基づいて合焦制御を行なうこともできる。
【0058】この場合はゲイン・コントロールおよびブ
ランキング回路12の出力信号を一定期間通過させるゲー
ト回路,高周波成分を抽出するバンドパスフィルタ,検
波回路,積分回路および増幅回路が設けられる。そして
測距用データが算定され,このデータにもとづいて合焦
制御が行なわれる。
【0059】図4は被写体までの距離に応じた絞り値F
No.およびストロボ発光装置の発光光量を表わすガイド
・ナンバGNo.の関係を表わす表,図5はガイド・ナン
バGNo.と発光光量データEVR値とEVR31の出力電
圧との対応関係を表わす表である。図4および図5に示
される各種の表のデータはCPU5のメモリに記憶され
ている。
【0060】図6は撮影の処理手順を示すフローチャー
トである。
【0061】電源スイッチ21が押下げられディジタル・
スチル・カメラに電源が供給されると,シャッタ・レリ
ーズ・ボタン22の押下げがあるかどうかが監視される
(ステップ61)。
【0062】シャッタ・レリーズ・ボタン22の第1段階
の押下げがあると(ステップ61でYES),測距センサ
27を用いて被写体までの距離が測定される(ステップ6
2)。測定された被写体までの距離はメモリ6の所定の
記憶領域に記憶される。また測光センサ26を用いた予備
測光および回路15,16,17,18および19を用いた精密な
測光処理が行なわれる(ステップ63)。この測光値はメ
モリ6の所定の記憶領域に記憶される。
【0063】つづいて被写体までの距離にもとづいて撮
像レンズ3が合焦位置となるようにレンズ駆動装置25が
制御される(ステップ64)。
【0064】シャッタ・レリーズ・ボタン22の第2段階
の押下げがあると(ステップ65でYES),メモリ6に
記憶されている測光値にもとづいてストロボ撮影を行な
うべきかどうかが判断される(ステップ66)。被写体が
あまり暗くなければ(ステップ66でNO),ストロボ発
光されずに被写体の撮影が行なわれる(ステップ67)。
被写体が暗いときには(ステップ66でYES),ストロ
ボ撮影の処理に移行する。
【0065】ストロボ撮影においては図4に示す絞り値
およびガイド・ナンバGNo.,算出表を参照して,メモ
リ6に記憶されている被写体までの距離に応じて絞り値
およびガイド・ナンバがそれぞれ定められる(ステップ
68)。定められた絞り値となるように絞り2が駆動され
る(ステップ69)。さらに図5を参照して,定められた
ガイド・ナンバGNo..からEVR値が算出される。
【0066】つづいてプリ発光設定スイッチ24によりプ
リ発光モードが設定されているかどうかが判断される
(ステップ70)。
【0067】プリ発光モードが設定されていると(ステ
ップ70でYES),プリ発光を行なう必要があるかどう
か,すなわち赤目現象が起きる可能性があるかどうかが
判断される。赤目現象は人間の目の瞳孔が開くほど暗い
ときに起きやすい。また被写体からストロボ発光装置と
被写体から撮像レンズとのなす角が小さいほど,言い換
えれば被写体までの距離が遠いほど赤目現象が起きやす
い。
【0068】このためマクロに撮影モードが設定されて
いるかどうか(ステップ71),被写体輝度値がEV6以
下かどうか(ステップ72),被写体までの距離が1m以
上あるかどうか(ステップ73)が調べられる。
【0069】マクロ撮影モードが設定されるときは一般
的に被写体は近距離に存在している。このため赤目現象
は起きにくい。したがってマクロ撮影モードが設定され
ていると(ステップ71でYES),プリ発光は行なわれ
ない。
【0070】被写体輝度値がEV6以下であり(ステッ
プ72でYES),かつ被写体までの距離が1m以上であ
れば(ステップ73でYES),プリ発光が行なわれる
(ステップ74)。被写体輝度値がEV6以上である(ス
テップ72でNO)か,被写体までの距離が1m以下であ
る(ステップ73でNO)ときは赤目現象が起きる可能性
が少ないと考えられるのでプリ発光モードが設定されて
いてもプリ発光は行なわれない。これによりバッテリィ
の浪費が防止される。
【0071】被写体の撮影においては,CPU5から発
光光量データとして,被写体までの距離にもとづいてE
VR値が定められEVR31に与えられる。これによりス
トロボ発光が行なわれ(ステップ75),CCD4におけ
るシャッタ制御がなされて被写体が撮影される(ステッ
プ76)。
【0072】発光光量データがEVR31に与えられるこ
とにより,D/A変換器31Aにおいてアナログ電圧値に
変換され,アナログ電圧値の大きさに応じて停止回路46
によってストロボ発光が停止する(ステップ77)。
【0073】被写体の撮影が終了すると,CCD4から
映像信号が読出され(ステップ78),回路7,8,9,
10,11,12および14を経てメモリ・カードへの記録が行
なわれる(ステップ79)。つづいて絞り2がホーム・ポ
ジション位置に復帰される(ステップ80)。
【0074】シャッタ・レリーズ・ボタン22が開放され
ると(ステップ81),ディジタル・スチル・カメラは初
期状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】測光領域を示している。
【図3】測光処理のタイム・チャートである。
【図4】被写体までの距離と絞り値およびガイド・ナン
バとの対応関係を示している。
【図5】ガイド・ナンバとEVR値との対応関係を示し
ている。
【図6】撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 CPU 15 YL 合成回路 16 ゲート回路 17 積分回路 18 増幅回路 19 A/D変換器 23 ストロボ設定スイッチ 24 プリ発光設定スイッチ 25 マクロ撮影設定スイッチ 26 測光センサ 27 測距センサ 30 発光光量制御回路 40 充電回路 45 ストロボ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島谷 浩 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 三宅 泉 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−141332(JP,A) 特開 平1−261624(JP,A) 特開 平1−235932(JP,A) 特開 平4−34422(JP,A) 特開 平4−58235(JP,A) 特開 平6−95220(JP,A) 特開 平5−341363(JP,A) 実開 昭60−3823(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/05 G03B 7/00 - 7/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体までの距離にもとづいて赤目現象
    が発生する状態かどうかを判定し,赤目現象発生状態と
    判定されたことにより撮影前にプリ発光を行い,赤目現
    象が生じないと判定されたことによりプリ発光を禁止す
    るカメラにおいて, 被写体の近距離撮影が可能なマクロ撮影モードを設定す
    るマクロ撮影モード設定手段,および上記マクロ撮影モ
    ード設定手段によりマクロ撮影モードが設定されたとき
    にプリ発光を禁止するプリ発光禁止手段, を備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 被写体までの距離にもとづいて赤目現象
    が発生する状態かどうかを判定し,赤目現象発生状態と
    判定されたことにより撮影前にプリ発光を行い,赤目現
    象が生じないと判定されたことによりプリ発光を禁止す
    るカメラにおいて, 被写体の近距離撮影が可能なマクロ撮影モードを設定す
    るマクロ撮影モード設定手段を設け, 上記マクロ撮影モード設定手段によりマクロ撮影モード
    が設定されたときにプリ発光を禁止する, カメラの制御方法。
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