JP3386003B2 - ジャンクションブロック及びその組み付け方法 - Google Patents

ジャンクションブロック及びその組み付け方法

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JP3386003B2
JP3386003B2 JP10771499A JP10771499A JP3386003B2 JP 3386003 B2 JP3386003 B2 JP 3386003B2 JP 10771499 A JP10771499 A JP 10771499A JP 10771499 A JP10771499 A JP 10771499A JP 3386003 B2 JP3386003 B2 JP 3386003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電装品が装着され
るジャンクションブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のジャンクションブロック
としては、例えば図17,図18に示す構成のものが存
在する。ジャンクションブロック本体71には、コネク
タ等の第1及び第2電装品72a,72bを装着可能な
装着部73a,73bが複数設けられている。又、左右
両装着部73a,73bの間の箇所には、電装品72
a,72bの装着状態を検知する検知部材74が回動自
在に設けられている。検知部材74には、U字状の板バ
ネ75の一端が固定されており、その板バネ75の他端
は左側装着部73aに係止されている。そして、第1電
装品72aの装着状態を検知するには、左側装着部73
aに第1電装品72aが装着された後に、検知部材74
を装着した第1電装品72a側に回動させる。ここで、
左側装着部73aに第1電装品72aが完全に装着され
ているときには、検知部材74が回動されて電装品72
aに係止させることができる。これにより、右側装着部
73bから検知部材74の一部が離間するため、右側装
着部73bに第2電装品72bを装着することが可能に
なる。従って、第1電装品72aが正常に装着されてい
ることを検知できる。
【0003】これに対して、左側装着部73aに第1電
装品72aが完全に装着されていないときには、検知部
材74がその電装品72aに当たるため、同検知部材7
4は所定の位置まで回動させることができない。従っ
て、検知部材74の一部は、右側装着部73bと対向す
るように位置した状態となる。この結果、右側装着部7
3bに第2電装品72bを装着する際に、検知部材74
にその電装品72bが当たるため、第2電装品72bの
装着が阻害される。これにより、第1電装品72aが装
着不良であることを検知できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
示すジャンクションブロックにおいては、検知部材74
をジャンクションブロック本体71に取り付ける際に、
板バネ75を曲げた状態にしておく必要がある。従っ
て、複数の電装品72a,72b等が密集して配設され
ていると、板バネ75を曲げるのに必要なスペースを確
保することができず、検知部材74の取り付けが困難に
なるという問題があった。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、検知部材を簡単に取り付けること
ができる可能なジャンクションブロックを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ジャンクションブロ
ック本体に設けられ、電装品を装着可能な複数の装着部
と、装着部形成面に沿って移動可能に設けられ前記電装
品の装着状態を検知する検知部材とを備え、特定の電装
品が完全に装着されていないとき、前記検知部材によっ
て他の電装品の装着が阻害されるようにしたジャンクシ
ョンブロックにおいて、前記ジャンクションブロック本
体の装着部形成面に、前記装着部間において装着部の配
列方向に沿って延びるガイド溝を設け、前記検知部材を
ガイド溝の延びる方向に沿って移動可能とし、前記検知
部材の両側面に係合部をそれぞれ設け、前記係合部が係
合される被係合部を、前記装着部形成面に設けられたガ
イド溝の両側壁にそれぞれ設け、一方の前記係合部を
方の前記被係合部に係脱可能に保持する保持部を設け
前記検知部材はその垂立片の上部前面に、前記検知部材
が非検知位置から検知位置に移動されたときに、前記特
定の電装品に当たるか否かにより、特定の電装品の装着
状態を検知可能な検出部を有し、前記検知部材の後面
に、特定の電装品が完全に装着されていないとき、前記
他の電装品の装着を阻害する規制部を設けたことを要旨
としている。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のジャンクションブロックにおいて、前記保持部は、
前記検知部材を前記ガイド溝に挿入する際に、前記係合
部によって押圧されることにより、前記ガイド溝の幅方
向に弾性変形可能であることを要旨としている。
【0008】請求項3に記載の発明では、ジャンクショ
ンブロック本体に設けられ、電装品を装着可能な複数の
装着部と、装着部形成面に設けたガイド溝に沿って移動
可能に設けられ前記電装品の装着状態を検知する検知部
材とを備えたジャンクションブロックの組み付け方法に
おいて、前記検知部材は全体が四角箱状をなすブロック
本体を備え、そのブロック本体の両側面に係合部をそれ
ぞれ設け、前記両係合部が係合される被係合部を、前記
装着部形成面に設けられたガイド溝の両側壁にそれぞれ
設け、前記両係合部のうち一方を前記両被係合部のうち
一方に係合し、その係合部分を中心にしてブロック本体
を回動させることにより、一方の前記係合部を一方の前
記被係合部に係脱可能に保持するための保持部に対して
他の前記係合部を係合し、前記検知部材を前記ガイド溝
に装着するようにしたことを要旨としている。
【0009】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、検知部材が非検知
位置から検知位置に移動されると、検出部が特定の電装
品に当たるか否かにより、特定の電装品の装着状態が検
知される。特定の電装品が完全に装着されていないと
き、規制部によって他の電装品の装着が阻害される。
【0010】請求項2に記載の発明によると、検知部材
の組み付けに際して、検知部材を回動させると、保持部
が他方の係合部によって押圧される。この押圧により、
保持部はガイドの幅方向に沿って弾性変形する。従っ
て、大きな力を加えることなく、検知部材を簡単に組み
付けることが可能になる。
【0011】請求項3に記載の発明によると、検知部材
の両側面に設けた係合部のうち一方を、ガイド溝の両側
面に設けた両被係合部のうちの一方に係合する。そし
て、その係合部分を中心にして検知部材を回動させる。
これにより、他方の係合部が保持部に係合され、検知部
材がガイド溝に装着される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に基づき詳細に説明する。図1〜図3に示す
ように、ジャンクションブロック本体11の上面には、
大きさの異なる2つの装着部12,13が形成されてい
る。各装着部12,13の上面はそれぞれ開口されてい
る。第1装着部12には、電装品としての大型の第1コ
ネクタ14が着脱可能に設けられている。又、第2装着
部13には、電装品としての小型の第2コネクタ15が
着脱可能に設けられている。
【0013】図8に示すように、第1コネクタ14は上
面が開口されたケース17を備えており、そのケース1
7内には、格子状の仕切り部18が設けられている。仕
切り部18には複数の端子収容部19が形成され、それ
らの内部には図示しない端子がそれぞれ収容されてい
る。各端子収容部19内には図示しないランスがそれぞ
れ設けられ、各ランスは仕切り部18の一部に一体的に
形成されている。そして、各ランスには前記端子が着脱
可能に係止されるようになっている。
【0014】ケース17と仕切り部18との間の隙間に
は、四角枠状のリテーナ21がスライド可能に設けられ
ている。このリテーナ21は、端子の保持を解除する解
除位置(図9に示す位置)Aと、端子保持位置(図8に
示す位置)Bとをとり得るようになっている。そして、
リテーナ21が端子保持位置Bにある場合には、その側
面に設けられた係合突起21aが、ケース17の内側面
に設けた図示しない係止部に係止される。そして、前記
ランスに係止される端子が着脱不能となるように保持さ
れる。又、リテーナ21が端子保持位置Bにある場合に
は、その上端の高さと、ケース17の上端の高さとがほ
ぼ一致する。
【0015】図2,図6に示すように、ジャンクション
ブロック本体11の上面において、両装着部12,13
の間の箇所には、ガイド溝24が形成されている。ガイ
ド溝24の両側には、スリット24a,24bが形成さ
れている。ガイド溝24は、両装着部12,13に亘っ
て延びている。ガイド溝24の一側部(図6の右側)に
は、被係合部としての被係合突条25が水平方向に沿っ
て突設されている。被係合突条25は、ガイド溝24の
長手方向に沿って延びている。
【0016】図3,図7に示すように、被係合突条25
の反対側であるガイド溝24の他側部(図7の左側)に
は、被係合部としての被係合突部26が水平方向に沿っ
て2つ突設されている。各被係合突部26は、所定の間
隔をおいて配置されている。又、図3,図6に示すよう
に、ガイド溝24の他側部には、保持部27が所定の間
隔をおいて2つ立設されている。各保持部27と前記各
被係合突部26とは交互に配置されている。保持部27
は、その基端部を中心に自身の弾性力に抗して傾動可能
となっている。保持部27が傾動した際において、前記
一方のスリット24aがあることにより、ガイド溝24
の底部に保持部27の一部が当たることはない。
【0017】各保持部27の上端部には、傾斜面28を
有する爪部27aがそれぞれ形成されている。図4,図
5に示すように、各爪部27aの先端位置と、各被係合
突部26の先端位置とは互いに異なっている。すなわ
ち、各爪部27aの先端は、前記被係合突部26の先端
よりも、ガイド溝24の外側部寄りにそれぞれ位置して
いる。
【0018】図1〜図3に示すように、ガイド溝24に
は、検知部材としての検知ブロック30が収容可能に設
けられている。そして、検知ブロック30は、ジャンク
ションブロック本体11の上面(装着部形成面)に沿っ
装着部12,13の配列方向、すなわちガイド溝24
の延びる方向(図4,図5の左右方向)に往復移動可能
となっている。前記検知ブロック30は、下面が開口さ
れ全体が四角箱状をなすブロック本体31を備えている
(図10参照)。図3,図6に示すように、ブロック本
体31の一側面(図6の右側)には、係合部としての係
合突条32が水平方向に沿って突設されている。係合突
条32は、ブロック本体31の前後両端部に亘って延び
ている。そして、ガイド溝24に検知ブロック30が収
容された状態において、係合突条32は、前記被係合突
条25に係止されるようになっている。
【0019】図2,図6,図7に示すように、ブロック
本体31の他側面(図6,図7の左側)には、係合部と
しての係合突起33が水平方向に沿って2つ突設されて
いる。各係合突起33の下面には、傾斜面33aがそれ
ぞれ形成されている。この傾斜面33aがあることによ
り、係合突起33の上下方向の厚みは、その先端側に向
かうほど薄くなっている。各係合突起33は、所定の間
隔をおいて離間配置されている。ちなみに、図4に示す
ように、各係合突起33の間隔は、前記各爪部27aの
間隔とほぼ等しくなっている。そして、ガイド溝24に
検知ブロック30が収容された状態において、各係合突
起33は、前記被係合突部26及び保持部27に係止さ
れるようになっている。
【0020】図1〜図3,図10に示すように、前記ガ
イド溝24の底部には、保持手段としての保持片35が
設けられている。ガイド溝24の底部において保持片3
5の周縁には、凹状スリット36が形成されている。そ
して、この凹状スリット36の存在により、保持片35
はその基端を中心にして傾動可能になっている。保持片
35の先端上面には、ガイド溝24の底面よりも上側に
盛り上がっている先細り状の爪部35aが形成されてい
る。この爪部35aは、ガイド溝24の底面から出没可
能になっている。そして、前記検知ブロック30を、第
1の位置である非検知位置(図10に示す位置)D1か
ら、第2の位置である検知位置(図11に示す位置)D
2に移動させることにより、ブロック本体31の後壁3
1aが爪部35aに当たる。これにより、爪部35a
は、ガイド溝24の底面よりも下側に押し込まれる。
【0021】又、図10に示すように、爪部35aと、
ガイド溝24の後端面との間の間隔は、ブロック本体3
1の後壁31aの厚みとほぼ等しくなっている。検知ブ
ロック30が非検知位置D1に位置している場合におい
て、ブロック本体31の後壁31aは、爪部35aとガ
イド溝24の後端面により挟まれることになる。従っ
て、検知ブロック30が非検知位置D1から検知位置D
2に不用意にスライドしないようになっている。又、検
知ブロック30が検知位置D2に位置している場合にお
いても同様である。つまり、検知ブロック30を後方に
押圧しない限り、ブロック本体31の後壁31aが爪部
35aをのり越えることはない。従って、検知ブロック
30が検知位置D2から非検知位置D1に不用意にスラ
イドしないようになっている。
【0022】図1〜図3,図10,図11に示すよう
に、前記ブロック本体31の後面には、規制部としての
規制片38が前後方向に沿って突設されている。この規
制片38は、第2装着部13の上端縁付近に配置されて
いる。そして、検知ブロック30が非検知位置D1に位
置しているとき、この規制片38は、第2装着部13の
開口部の一部を塞ぐように配置される。この配置状態で
は、第2装着部13に第2コネクタ15を装着すること
ができない。検知ブロック30が検知位置D2に移動す
ると、規制片38は、第2装着部13の開口部と対向す
る位置からずれるようになっている。この配置状態で
は、第2装着部13に第2コネクタ15を装着すること
が可能になる。又、規制片38の中央部には、ドライバ
ー等の長尺治具(図14参照)39を挿入するための挿
入孔38aが形成されている。
【0023】図1〜図3に示すように、前記ブロック本
体31の上面前端部には、垂立片41が立設されてい
る。この垂立片41の後面には、三角形状の操作部42
が複数個突設されている。そして、操作部42を押圧す
ることにより、検知ブロック30が非検知位置D1から
検知位置D2側にスライドする。操作部42の先端面
(押圧面)は、ジグザグ状に形成されている。この形状
を採用したのは、操作部42に指を当てて押圧操作する
際に、その指が滑らないようにするためである。
【0024】図1〜図3に示すように、前記垂立片41
の上部前面には、第1検出部及び第2検出部としての検
出片44が1つ突設されている。検出片44は、検知ブ
ロック30のスライド方向に沿って突設されている。垂
立片41の下面は、その基端部から先端部にかけてフラ
ットになっている。そして、垂立片41の下面は、前記
第1装着部12の上端縁及びリテーナ21の上端縁と平
行になっている。ジャンクションブロック本体11の上
面(装着部形成面)から検出片44の下面までの高さh
1は、ジャンクションブロック本体11の上面から完全
装着状態における前記第1コネクタ14の上端縁までの
高さh2とほぼ同じに設定されている。より正確にいう
と、検出片44の下面までの高さh1は、第1コネクタ
14の上端縁までの高さh2よりも僅かに高くなってい
る。具体的には、高さh1は、高さh2よりも約1mm
高くなっている。そして、検知ブロック30を検知位置
D2に移動させたとき、検出片44が第1コネクタ14
に当たるか否かにより、第1コネクタ14の装着状態を
検知できるようになっている。
【0025】又、ジャンクションブロック本体11の上
面から検出片44の下面までの高さh1は、ジャンクシ
ョンブロック本体11の上面から完全装着状態における
前記リテーナ21の上端縁までの高さh3とほぼ同じに
設定されている。より正確にいうと、検出片44の下面
までの高さh1は、リテーナ21の上端縁までの高さh
3よりも僅かに高くなっている。具体的には、高さh1
は、高さh3よりも約1mm高くなっている。そして、
検知ブロック30を検知位置D2に移動させたとき、検
出片44がリテーナ21に当たるか否かにより、リテー
ナ21の装着状態を検知できるようになっている。
【0026】なお、前記第1装着部12の上端縁までの
高さh2と、リテーナ21の上端縁までの高さh3と
が、ほぼ同じになっている。そのため、検出片44を第
1装着部12及びリテーナ21ごとにそれぞれ設ける必
要がない。従って、本実施形態では、1つの検出片44
により、第1装着部12及びリテーナ21の完全装着状
態を検出することが可能になっている。これにより、第
1検出部は、第2検出部を兼ねていることになる。
【0027】ガイド溝24に検知ブロック30を装着す
るには次のように行う。図4,図6に示すように、係合
突条32のみをガイド溝24内に入れ、被係合突条25
に係合させる。この状態で、各係合突起33が各保持部
27とそれぞれ対応するように配置する。そして、被係
合突条25と係合突条32の係合部分を中心にして検知
ブロック30を回動させる。すると、係合突起33の傾
斜面33aが、保持部27の傾斜面28に摺動する。検
知ブロック30を更に回動させると、保持部27が自身
の弾性力に抗してガイド溝24の外側方(幅方向)に沿
って傾動し、係合突起33が爪部27aを乗り越える。
それとほぼ同時に、保持部27の弾性力により、爪部2
7aは元の位置に復帰する。これにより、各爪部27a
に各係合突起33が係合され、検知ブロック30の装着
が完了する。
【0028】次に、第1コネクタ14の装着状態、及び
リテーナ21の装着状態を検知する方法について以下に
説明する。図10に示すように、第1コネクタ14及び
リテーナ21の装着状態を検知する前において、検知ブ
ロック30を非検知位置D1に予め移動させておく。こ
の状態で、第1コネクタ14を第1装着部12に挿入す
る。その後、操作部42を第1装着部12側に押圧す
る。ここで、第1コネクタ14が完全な状態で装着され
ていれば、第1コネクタ14の上端縁が検出片44の下
面よりも下側に位置しているはずである。そのため、検
出片44の先端部が第1コネクタ14の上端部に当たる
ことはない。従って、検知ブロック30が検知位置D2
に移動するとともに、規制片38が第2装着部13の開
口部と対向する位置からずれる。これにより、第2装着
部13に第2コネクタ15を挿入可能な状態となるた
め、第1コネクタ14が完全な状態で装着されているこ
とを検知できる。
【0029】又、検知ブロック30が検知位置D2にス
ライドして移動する際において、ブロック本体31の後
壁31aが保持片35に形成された爪部35aに当た
る。そして、保持片35の弾性力に抗して、爪部35a
がガイド溝24の底面よりも下側に押し込まれる。ブロ
ック本体31の後壁31aが爪部35aを通過すると、
保持片35の弾性力により、爪部35aはガイド溝24
の底面から突出して元の位置に復帰する。これにより、
検知ブロック30が検知位置D2から非検知位置D1に
不用意に移動することはない。
【0030】リテーナ21が完全な状態で装着されてい
る場合についても、第1コネクタ14が完全な状態で装
着されている場合と同じ方法で検知される。すなわち、
検知ブロック30が検知位置D2に移動する。この移動
により、第2コネクタ15を第2装着部13に挿入する
ことが可能になるため、リテーナ21が完全な状態で装
着されていることを検知できる。
【0031】反対に、第1コネクタ14が完全な状態で
装着されていなければ、次のようになる。すなわち、図
12に示すように、操作部42に指等を当てて、同操作
部42を第1装着部12側に押圧する。ここで、第1コ
ネクタ14の上端縁が検出片44の下面よりも上側に位
置しているはずである。これにより、検出片44の先端
部が第1コネクタ14の上端部に当たるため、検知ブロ
ック30を検知位置D2まで到達させることができなく
なる。つまり、第2装着部13に対する第2コネクタ1
5の挿入が規制片38により阻害される。この阻害によ
り、第1コネクタ14が完全な状態で装着されていない
と検知できる。
【0032】第1コネクタ14が完全な状態で装着され
ており、リテーナ21が完全な状態で装着されていない
場合についても、第1コネクタ14と同じ方法で検知さ
れる。すなわち、図13に示すように、検知ブロック3
0が検知位置D2まで到達させることができなくなる。
従って、規制片38により第2コネクタ15の挿入が阻
害され、第1コネクタ14が完全な状態で装着されてい
ないことを検知できる。
【0033】又、装着されている第1コネクタ14をメ
ンテナンス等により交換する場合には以下のように行
う。すなわち、図14に示すように、規制片38に形成
された挿入孔38aに長尺治具39を挿通し、爪部35
aとブロック本体31の後壁31aとの間に、長尺治具
39の先端を差し込む。この状態で、長尺治具39を図
14における時計回りに回動させる。すると、長尺治具
39の一部がブロック本体31の後壁31aに当接し、
その当接部分を支点にして、長尺治具39の先端がテコ
の原理でもって回動する。この回動により、保持片35
がその弾性力に抗して傾動し、爪部35aがガイド溝2
4の底面よりも下方に没入する。更に、長尺治具39を
回動させると、検知ブロック30が非検知位置D1に移
動する。
【0034】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1) 検知ブロック30の一側面に係合突条32が設
けられ、他側面に係合突起33が設けられている。ガイ
ド溝24の一側壁には、係合突条32が係合される被係
合突条25が設けられている。ガイド溝24の他側壁に
は、係合突起33が係合される被係合突部26が設けら
れている。そして、係合突条32及び係合突起33を、
被係合突条25及び被係合突部26に係脱可能に保持す
るための保持部27が設けられている。そのため、被係
合突条25に係合突条32を係合した状態で、その係合
部分を中心にして、検知ブロック30を回動させること
により、保持部27に係合突起33を係合させることが
できる。従って、ガイド溝24に検知ブロック30を簡
単に取り付けることができる。
【0035】(2) 検知ブロック30をガイド溝24
に挿入する際に、保持部27は、ガイド溝24の外側方
へと弾性変形するように構成されている。そのため、ガ
イド溝24の内部に検知ブロック30を押し込むだけ
で、検知ブロック30を取り付けることができる。従っ
て、大きな力を加えることなく、検知ブロック30を簡
単に取り付けることができる。
【0036】(3) 検知ブロック30を検知位置D2
に到達させることにより、検知ブロック30の装着状態
を検知できる。そのため、従来と異なり、検知ブロック
30に板バネ等の付属品を設ける必要がない。この結
果、部品点数が少なくなるので、検知ブロック30を簡
単に製造することができるとともに、製造コストを低減
することができる。又、検知ブロック30には板バネ等
の付属品が設けられていないので、検知ブロック30を
取り付けるのに必要なスペースをほとんど確保する必要
がない。
【0037】(4) 保持部27に設けられた爪部27
aには、傾斜面28が形成されている。又、係合突起3
3の下面には、傾斜面33aが形成されている。そし
て、ガイド溝24に検知ブロック30を取り付ける際に
おいて、両傾斜面28,33a同士が摺動するようにな
っている。従って、大きな力を加えることなく、爪部2
7aに係合突起33をスムーズに係合させることができ
る。
【0038】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 図15に示すように、ブロック本体31の上面後端
に、前記実施形態で示す垂立片41とは別の垂立片41
を立設する。垂立片41の前面に複数の操作部42を設
け、後面に検出片44を設ける規制片38を設ける。そ
して、ジャンクションブロック本体11の上面から規制
片38の下面までの高さを、ジャンクションブロック本
体11の上面から完全装着状態における第2コネクタ1
5の上端縁までの高さよりも僅かに高くなるように設定
する。この構成によれば、検知ブロック30を第1コネ
クタ14側に移動させることにより、第1コネクタ14
の装着状態を検出することができる。又、検知ブロック
30を第2コネクタ15側に移動させることにより、第
2コネクタ15の装着状態も検出することができる。従
って、1つの検知ブロック30で、2つのコネクタ1
4,15の装着状態を検知することができる。
【0039】・ 図15に示すジャンクションブロック
の別例として、図16(a),(b)に示す構成に変更
してもよい。すなわち、検出片44の両端下面に、その
基端側に向かうほど肉厚となるリブ50を2つ設ける。
この構成によれば、検知ブロック30を第1コネクタ1
4側に移動させた際に、第1コネクタ14が完全に装着
されていないと、リブ50の下面が第1コネクタ14の
上端縁に当接する。そして、検知ブロック30を更に第
1コネクタ14側に移動させることにより、第1コネク
タ14を第1装着部12内に押し込むことができる。
又、規制片38の両端下面にも、その基端側に向かうほ
ど肉厚となるリブ50を2つ設ける。この場合において
も、検出片44における場合と同様の作用・効果を奏す
ることができる。
【0040】・ 第1又は第2コネクタ14,15に代
えてリレーやヒューズ等の電装品を使用してもよい。 ・ 前記実施形態では、保持部27をガイド溝24の一
側に設けた。これ以外にも、前記保持部27が配置され
ている側とは反対側、つまりガイド溝24の他側に保持
部27を設けてもよい。又、ガイド溝24の両側に複数
の保持部27を設けてもよい。この構成にすれば、組み
付ける作業者の利き手がどちらであっても対応すること
が可能になる。
【0041】・ 保持部27の数を例えば1つ又は3つ
に変更してもよい。 次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほか
に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を
その効果とともに以下に列挙する。
【0042】(1) 請求項1又は2において、前記保
持部は所定の間隔をおいて複数設けられているジャンク
ションブロック。この構成によれば、係合部を被係合部
に対して確実に係脱させることが可能になる。
【0043】(2) 請求項1、請求項2及び(1)の
うちいずれかにおいて、前記検知部材は、コネクタが完
全に装着されていないとき、電装品の装着を阻害する規
制部を有し、前記検知部材を非検知位置又は検知位置に
移動させるための治具を挿入するための挿入部が前記規
制部に設けられているジャンクションブロック。この構
成によれば、挿入部に挿入した治具を回動操作すること
により、検知部材を非検知位置又は検知位置に力をほと
んど加えることなく簡単に移動させることができる。
【0044】(4) 請求項1、請求項2、(1)及び
(2)のいずれかにおいて、保持部の先端部には傾斜面
を有する爪部が設けられているジャンクションブロッ
ク。この構成によれば、検知部材をスムーズかつ確実に
装着することができる。
【0045】(5) コネクタリテーナにより端子が保
持されたコネクタを装着可能な複数の装着部と、装着部
形成面に沿って移動可能に設けられ前記コネクタの装着
状態を検知する検知部材とを備え、特定のコネクタが完
全に装着されていないとき、前記検知部材によって他の
コネクタの装着が阻害されるようにしたジャンクション
ブロックにおいて、前記検知部材の両側面に係合部をそ
れぞれ設け、前記係合部が係合される被係合部を前記ガ
イド溝の両側面にそれぞれ設け、前記両被係合部のうち
いずれか一方に、前記係合部を被係合部に係脱可能に保
持する保持部を設けたジャンクションブロック。この構
成によれば、コネクタの装着状態を検知する検知部材を
簡単に取り付けることができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、他の電装品の装着が阻害されることによ
り、特定の電装品の装着不良を検知することができる。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、大きな力
を加えることなく、簡単に検知部材を組み付けることが
できる。請求項3に記載の発明によれば、検知部材を簡
単に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるジャンクションブロックの
斜視図。
【図2】ジャンクションブロックの分解斜視図。
【図3】図2とは違う方向から見たジャンクションブロ
ックの分解斜視図。
【図4】検知ブロックが非検知位置にある場合の平面
図。
【図5】検知ブロックが検知位置にある場合の平面図。
【図6】図4における6−6断面図。
【図7】図5における7−7断面図。
【図8】第1コネクタの斜視図。
【図9】第1コネクタにリテーナが完全装着される前の
斜視図。
【図10】検知ブロックによって第1コネクタの装着状
態を検知する動作を示す断面図。
【図11】図10に続く動作を示す断面図。
【図12】図11に続く動作を示す断面図。
【図13】図12に続く動作を示す断面図。
【図14】検知ブロックを非検知位置に移動させる動作
を説明する断面図。
【図15】別の実施形態を示すジャンクションブロック
の断面図。
【図16】図15の別例を示すジャンクションブロック
の断面図。
【図17】従来技術におけるジャンクションブロックを
示す断面図。
【図18】図17に続く動作を示すジャンクションブロ
ックの断面図。
【符号の説明】
12…第1装着部、13…第2装着部、14…第1コネ
クタ(特定の電装品)、15…第2コネクタ(他の電装
品)、24…ガイド溝、25…被係合突条(被係合
部)、26…被係合突部(被係合部)、27…保持部、
30…検知ブロック(検知部材)、31…ブロック本
体、32…係合突条(一方の係合部)、33…係合突起
他方の係合部)、38…規制片(規制部)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャンクションブロック本体に設けら
    れ、電装品を装着可能な複数の装着部と、装着部形成面
    に沿って移動可能に設けられ前記電装品の装着状態を検
    知する検知部材とを備え、特定の電装品が完全に装着さ
    れていないとき、前記検知部材によって他の電装品の装
    着が阻害されるようにしたジャンクションブロックにお
    いて、前記ジャンクションブロック本体の装着部形成面に、前
    記装着部間において装着部の配列方向に沿って延びるガ
    イド溝を設け、前記検知部材をガイド溝の延びる方向に
    沿って移動可能とし、 前記検知部材の両側面に係合部を
    それぞれ設け、前記係合部が係合される被係合部を、前
    記装着部形成面に設けられたガイド溝の両側壁にそれぞ
    れ設け、一方の前記係合部を一方の前記被係合部に係脱
    可能に保持する保持部を設け、前記検知部材はその垂立
    片の上部前面に、前記検知部材が非検知位置から検知位
    置に移動されたときに、前記特定の電装品に当たるか否
    かにより、特定の電装品の装着状態を検知可能な検出部
    を有し、前記検知部材の後面に、特定の電装品が完全に
    装着されていないとき、前記他の電装品の装着を阻害す
    る規制部を設けたジャンクションブロック。
  2. 【請求項2】 前記保持部は、前記検知部材を前記ガイ
    ド溝に挿入する際に、前記係合部によって押圧されるこ
    とにより、前記ガイド溝の幅方向に弾性変形可能である
    請求項1に記載のジャンクションブロック。
  3. 【請求項3】 ジャンクションブロック本体に設けら
    れ、電装品を装着可能な複数の装着部と、装着部形成面
    に設けたガイド溝に沿って移動可能に設けられ前記電装
    品の装着状態を検知する検知部材とを備えたジャンクシ
    ョンブロックの組み付け方法において、 前記検知部材は全体が四角箱状をなすブロック本体を備
    え、そのブロック本体の両側面に係合部をそれぞれ設
    け、前記両係合部が係合される被係合部を、前記装着部
    形成面に設けられたガイド溝の両側壁にそれぞれ設け、
    前記両係合部のうち一方を前記両被係合部のうち一方に
    係合し、その係合部分を中心にしてブロック本体を回動
    させることにより、一方の前記係合部を一方の前記被係
    合部に係脱可能に保持するための保持部に対して他の前
    記係合部を係合し、前記検知部材を前記ガイド溝に装着
    るようにしたジャンクションブロックの組み付け方
    法。
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