JP3385683B2 - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents
画像処理方法およびその装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像処理方法およびそ
の装置に関し、さらに詳細にいえば、工業製品等のデザ
イン設計等のために設置評価、色彩検討等を行なう場合
に好適な画像処理方法およびその装置に関する。
の装置に関し、さらに詳細にいえば、工業製品等のデザ
イン設計等のために設置評価、色彩検討等を行なう場合
に好適な画像処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気調和機等の工業製品のデ
ザイン設計のために設置評価を行なうに当っては、実際
に工業製品を作製して設置予定空間に設置し、設置状態
をデザイナー、販売者等が目視判断する方法、および近
年のコンピュータグラフィックス技術を利用して工業製
品の外観を示す第1画像および設置予定空間を示す第2
画像を予め作成しておき、第1画像を第2画像の任意の
位置に合成して可視的に表示し、表示画像をデザイナ
ー、販売者等が目視判断する方法が採用されている。
ザイン設計のために設置評価を行なうに当っては、実際
に工業製品を作製して設置予定空間に設置し、設置状態
をデザイナー、販売者等が目視判断する方法、および近
年のコンピュータグラフィックス技術を利用して工業製
品の外観を示す第1画像および設置予定空間を示す第2
画像を予め作成しておき、第1画像を第2画像の任意の
位置に合成して可視的に表示し、表示画像をデザイナ
ー、販売者等が目視判断する方法が採用されている。
【0003】これらのうち、前者の方法は作製所要時
間、設置所要時間、運搬所要時間、目視判断時間等が必
要であり、全体として著しく長時間がかかってしまうと
ともに、評価のために工業製品を実際に作製して設置し
なければならないので、コストが嵩んでしまうという不
都合がある。これに対して、後者の方法はコンピュータ
グラフィックス技術を利用するのであるから、全体とし
ての所要時間を著しく短縮することができるだけでな
く、コストも大幅に低減することができる。もちろん、
工業製品の色彩検討を行なう場合にもほぼ同様の不都
合、利点が得られることになる。したがって、後者の方
法を採用することが好ましい。
間、設置所要時間、運搬所要時間、目視判断時間等が必
要であり、全体として著しく長時間がかかってしまうと
ともに、評価のために工業製品を実際に作製して設置し
なければならないので、コストが嵩んでしまうという不
都合がある。これに対して、後者の方法はコンピュータ
グラフィックス技術を利用するのであるから、全体とし
ての所要時間を著しく短縮することができるだけでな
く、コストも大幅に低減することができる。もちろん、
工業製品の色彩検討を行なう場合にもほぼ同様の不都
合、利点が得られることになる。したがって、後者の方
法を採用することが好ましい。
【0004】ここで、後者の方法を用いた設置評価を簡
単に説明する。先ず、評価対象となる工業製品の外観を
示す第1画像を予め作成しておくとともに、設置予定空
間を示す第2画像を予め作成しておく。そして、画像合
成を行なうべきことを示すパラメータを選択するととも
に、第1画像を選択し、可視的に表示されている第2画
像中における合成位置を指示する。この指示に基づいて
第2画像中の所定位置に第1画像を組み込むべく画像合
成処理を行ない、画面全体に対する画像合成処理が終了
したことを条件として新たな画像(第1画像が組み込ま
れた第2画像)を可視的に表示する。また、昼夜等に起
因する画像の変化にも対応させるべく、コントラスト、
彩度等のパラメータの設定(変更を含む)を許容し、こ
れらパラメータの設定に基づいて画像処理を行ない、画
面全体に対する画像合成処理が終了したことを条件とし
て新たな画像を可視的に表示する。
単に説明する。先ず、評価対象となる工業製品の外観を
示す第1画像を予め作成しておくとともに、設置予定空
間を示す第2画像を予め作成しておく。そして、画像合
成を行なうべきことを示すパラメータを選択するととも
に、第1画像を選択し、可視的に表示されている第2画
像中における合成位置を指示する。この指示に基づいて
第2画像中の所定位置に第1画像を組み込むべく画像合
成処理を行ない、画面全体に対する画像合成処理が終了
したことを条件として新たな画像(第1画像が組み込ま
れた第2画像)を可視的に表示する。また、昼夜等に起
因する画像の変化にも対応させるべく、コントラスト、
彩度等のパラメータの設定(変更を含む)を許容し、こ
れらパラメータの設定に基づいて画像処理を行ない、画
面全体に対する画像合成処理が終了したことを条件とし
て新たな画像を可視的に表示する。
【0005】したがって、リアルな画像に基づく設置評
価を達成することができる。
価を達成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記後者の方
法では、前者の方法と比較して著しく所要時間を短縮す
ることができてはいるものの、パラメータを設定する毎
に1画面分の画像処理を行なって可視的に表示している
のであるから、所要時間の短縮効果が不十分である。
法では、前者の方法と比較して著しく所要時間を短縮す
ることができてはいるものの、パラメータを設定する毎
に1画面分の画像処理を行なって可視的に表示している
のであるから、所要時間の短縮効果が不十分である。
【0007】この点についてさらに詳細に説明する。コ
ントラスト、彩度等のパラメータの設定は、画像を目視
することなく所望の値に設定することが殆ど不可能であ
り、これらパラメータを順次設定し、設定されたパラメ
ータに基づく画像を目視することにより所望の値に設定
されたか否かを判断することになるのであるから、全て
のパラメータを所望の値に設定するまでにはかなり多く
の試行錯誤を行なうことが必要になる。もちろん、第1
画像を組み込む位置、サイズについてもある程度の回数
の試行錯誤を行なうことが必要になる。そして、何れか
のパラメータが設定される毎に1画面分の画像処理を行
なって可視的表示を行なうようにしているのであるか
ら、所望の合成画像が得られるまでの所要時間が著しく
長くなってしまうのである。
ントラスト、彩度等のパラメータの設定は、画像を目視
することなく所望の値に設定することが殆ど不可能であ
り、これらパラメータを順次設定し、設定されたパラメ
ータに基づく画像を目視することにより所望の値に設定
されたか否かを判断することになるのであるから、全て
のパラメータを所望の値に設定するまでにはかなり多く
の試行錯誤を行なうことが必要になる。もちろん、第1
画像を組み込む位置、サイズについてもある程度の回数
の試行錯誤を行なうことが必要になる。そして、何れか
のパラメータが設定される毎に1画面分の画像処理を行
なって可視的表示を行なうようにしているのであるか
ら、所望の合成画像が得られるまでの所要時間が著しく
長くなってしまうのである。
【0008】さらに、第1画像を第2画像に組み込むに
当って、例えば、第1画像を複数箇所に組み込むことが
要求されるような場合には、第1画像を組み込むべき位
置毎に上記の処理を行なうことが必要になり、しかも、
既に組み込まれた第1画像の位置等を変化させることが
必要になった場合には、初期状態から再び上記一連の処
理を行なわなければならないので、上記の不都合が特に
顕著になってしまう。
当って、例えば、第1画像を複数箇所に組み込むことが
要求されるような場合には、第1画像を組み込むべき位
置毎に上記の処理を行なうことが必要になり、しかも、
既に組み込まれた第1画像の位置等を変化させることが
必要になった場合には、初期状態から再び上記一連の処
理を行なわなければならないので、上記の不都合が特に
顕著になってしまう。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、所望の画像を得るための所要時間を大幅
に短縮することができる画像処理方法およびその装置を
提供することを目的としている。
たものであり、所望の画像を得るための所要時間を大幅
に短縮することができる画像処理方法およびその装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の画像処理方法は、画像の画質に影響を
与えるパラメータに基づいて画像を処理し、処理結果に
基づいて画像を可視的に表示する画像処理方法であっ
て、前記パラメータが指示されたことに応答して、所定
数のスキャンライン単位で前記パラメータに基づく画像
処理を行い、画像処理が行われた部分のみについて元の
表示画像に代えて処理後の画像を可視的に表示し、しか
も、前記パラメータが変更されたことに応じて画像取り
出し位置を初期位置にリセットする方法である。
めの、請求項1の画像処理方法は、画像の画質に影響を
与えるパラメータに基づいて画像を処理し、処理結果に
基づいて画像を可視的に表示する画像処理方法であっ
て、前記パラメータが指示されたことに応答して、所定
数のスキャンライン単位で前記パラメータに基づく画像
処理を行い、画像処理が行われた部分のみについて元の
表示画像に代えて処理後の画像を可視的に表示し、しか
も、前記パラメータが変更されたことに応じて画像取り
出し位置を初期位置にリセットする方法である。
【0011】請求項2の画像処理方法は、前記パラメー
タが、元の画像に対する新たな画像の合成を行なうべき
ことを示すパラメータを含んでおり、元の画像に対する
新たな画像の合成を行なうべきことを示すパラメータが
設定されたことに応答して、元の画像に対する新たな画
像の合成のために所定数のスキャンライン単位で新たな
画像に対して画像処理を行ない、元の画像上に画像処理
を行なった新たな画像を重ねて表示する方法である。
タが、元の画像に対する新たな画像の合成を行なうべき
ことを示すパラメータを含んでおり、元の画像に対する
新たな画像の合成を行なうべきことを示すパラメータが
設定されたことに応答して、元の画像に対する新たな画
像の合成のために所定数のスキャンライン単位で新たな
画像に対して画像処理を行ない、元の画像上に画像処理
を行なった新たな画像を重ねて表示する方法である。
【0012】請求項3の画像処理方法は、画像の一部を
拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置を指定
するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れにも設
定可能とし、カーソルが拡大画像に設定されたことに応
答して元の画像中における対応位置を算出し、算出され
た位置に基づく処理結果を元の画像および該当する場合
には拡大画像に表示する方法である。
拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置を指定
するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れにも設
定可能とし、カーソルが拡大画像に設定されたことに応
答して元の画像中における対応位置を算出し、算出され
た位置に基づく処理結果を元の画像および該当する場合
には拡大画像に表示する方法である。
【0013】請求項4の画像処理装置は、画像の画質に
影響を与えるパラメータに基づいて画像を処理し、処理
結果に基づいて画像を可視的に表示する画像処理装置で
あって、前記パラメータが指示されたことに応答して、
所定数のスキャンライン単位で前記パラメータに基づく
画像処理を行う処理手段と、画像処理が行われた部分の
みについて元の表示画像に代えて処理後の画像を可視的
に表示する表示手段とを含み、前記処理手段として、前
記パラメータが変更されたことに応じて画像取り出し位
置を初期位置にリセットする機能を含むものを採用して
いる。
影響を与えるパラメータに基づいて画像を処理し、処理
結果に基づいて画像を可視的に表示する画像処理装置で
あって、前記パラメータが指示されたことに応答して、
所定数のスキャンライン単位で前記パラメータに基づく
画像処理を行う処理手段と、画像処理が行われた部分の
みについて元の表示画像に代えて処理後の画像を可視的
に表示する表示手段とを含み、前記処理手段として、前
記パラメータが変更されたことに応じて画像取り出し位
置を初期位置にリセットする機能を含むものを採用して
いる。
【0014】請求項5の画像処理装置は、前記パラメー
タが、元の画像に対する新たな画像の合成を行うべきこ
とを示すパラメータを含んでおり、処理手段として、元
の画像に対する新たな画像の合成を行うべきことを示す
パラメータが設定されたことに応答して、元の画像に対
する新たな画像の合成のために所定数のスキャンライン
単位で新たな画像に対する画像処理を行うものを採用
し、表示手段として、元の画像上に画像処理を行った新
たな画像を重ねて表示するものを採用している。
タが、元の画像に対する新たな画像の合成を行うべきこ
とを示すパラメータを含んでおり、処理手段として、元
の画像に対する新たな画像の合成を行うべきことを示す
パラメータが設定されたことに応答して、元の画像に対
する新たな画像の合成のために所定数のスキャンライン
単位で新たな画像に対する画像処理を行うものを採用
し、表示手段として、元の画像上に画像処理を行った新
たな画像を重ねて表示するものを採用している。
【0015】請求項6の画像処理装置は、画像の一部を
拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置を指定
するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れにも設
定可能とするカーソル設定手段と、カーソルが拡大画像
に設定されたことに応答して元の画像中における対応位
置を算出する対応位置算出手段と、算出された位置に基
づく処理結果を元の画像および該当する場合には拡大画
像に表示する表示手段とをさらに含んでいる。
拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置を指定
するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れにも設
定可能とするカーソル設定手段と、カーソルが拡大画像
に設定されたことに応答して元の画像中における対応位
置を算出する対応位置算出手段と、算出された位置に基
づく処理結果を元の画像および該当する場合には拡大画
像に表示する表示手段とをさらに含んでいる。
【0016】
【作用】請求項1の画像処理方法であれば、画像の画質
に影響を与えるパラメータに基づいて画像を処理し、処
理結果に基づいて画像を可視的に表示する画像処理方法
であって、前記パラメータが指示されたことに応答し
て、所定数のスキャンライン単位で前記パラメータに基
づく画像処理を行い、画像処理が行われた部分のみにつ
いて元の表示画像に代えて処理後の画像を可視的に表示
し、しかも、前記パラメータが変更されたことに応じて
画像取り出し位置を初期位置にリセットするのであるか
ら、少ない数のスキャンラインに対する画像処理が行わ
れた時点においてパラメータの適否を判断することがで
き、パラメータを与えてからパラメータの適否を判別で
きるまでの所要時間を著しく短縮することができ、ひい
ては、全てのパラメータを適正値に設定するまでの所要
時間を著しく短縮することができ、しかも、著しく少な
い数のスキャンラインに対する画像処理が行われた時点
においてパラメータの適否を判断することができ、ひい
ては、最終的に所望の画質の画像が得られるまでの所要
時間を一層大幅に短縮することができる。
に影響を与えるパラメータに基づいて画像を処理し、処
理結果に基づいて画像を可視的に表示する画像処理方法
であって、前記パラメータが指示されたことに応答し
て、所定数のスキャンライン単位で前記パラメータに基
づく画像処理を行い、画像処理が行われた部分のみにつ
いて元の表示画像に代えて処理後の画像を可視的に表示
し、しかも、前記パラメータが変更されたことに応じて
画像取り出し位置を初期位置にリセットするのであるか
ら、少ない数のスキャンラインに対する画像処理が行わ
れた時点においてパラメータの適否を判断することがで
き、パラメータを与えてからパラメータの適否を判別で
きるまでの所要時間を著しく短縮することができ、ひい
ては、全てのパラメータを適正値に設定するまでの所要
時間を著しく短縮することができ、しかも、著しく少な
い数のスキャンラインに対する画像処理が行われた時点
においてパラメータの適否を判断することができ、ひい
ては、最終的に所望の画質の画像が得られるまでの所要
時間を一層大幅に短縮することができる。
【0017】請求項2の画像処理方法であれば、パラメ
ータが、元の画像に対する新たな画像の合成を行なうべ
きことを示すパラメータを含んでおり、元の画像に対す
る新たな画像の合成を行なうべきことを示すパラメータ
が設定されたことに応答して、元の画像に対する新たな
画像の合成のために所定数のスキャンライン単位で画像
処理を行ない、元の画像上に画像処理を行なった新たな
画像を重ねて表示するのであるから、新たな画像の合成
位置、サイズ等について、合成された画像の少なくとも
一部について画像処理が行なわれ、可視的に表示された
時点において適否を判断することができるので、全体と
して所要時間を著しく短縮することができる。もちろ
ん、パラメータを変更することも可能である。
ータが、元の画像に対する新たな画像の合成を行なうべ
きことを示すパラメータを含んでおり、元の画像に対す
る新たな画像の合成を行なうべきことを示すパラメータ
が設定されたことに応答して、元の画像に対する新たな
画像の合成のために所定数のスキャンライン単位で画像
処理を行ない、元の画像上に画像処理を行なった新たな
画像を重ねて表示するのであるから、新たな画像の合成
位置、サイズ等について、合成された画像の少なくとも
一部について画像処理が行なわれ、可視的に表示された
時点において適否を判断することができるので、全体と
して所要時間を著しく短縮することができる。もちろ
ん、パラメータを変更することも可能である。
【0018】
【0019】請求項3の画像処理方法であれば、画像の
一部を拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置
を指定するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れ
にも設定可能とし、カーソルが拡大画像に設定されたこ
とに応答して元の画像中における対応位置を算出し、算
出された位置に基づく処理結果を元の画像および該当す
る場合には拡大画像に表示するのであるから、請求項1
または請求項2の作用に加え、カーソルによる処理対象
位置の設定を簡単かつ正確にすることができ、しかも処
理結果を元の画像と拡大画像との双方に表示することに
起因して処理結果の把握を著しく容易にすることができ
る。
一部を拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置
を指定するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れ
にも設定可能とし、カーソルが拡大画像に設定されたこ
とに応答して元の画像中における対応位置を算出し、算
出された位置に基づく処理結果を元の画像および該当す
る場合には拡大画像に表示するのであるから、請求項1
または請求項2の作用に加え、カーソルによる処理対象
位置の設定を簡単かつ正確にすることができ、しかも処
理結果を元の画像と拡大画像との双方に表示することに
起因して処理結果の把握を著しく容易にすることができ
る。
【0020】請求項4の画像処理装置であれば、画像の
画質に影響を与えるパラメータに基づいて画像を処理
し、処理結果に基づいて画像を可視的に表示する場合に
おいて、前記パラメータが指示されたことに応答して、
処理手段により、所定数のスキャンライン単位で前記パ
ラメータに基づく画像処理を行い、表示手段により、画
像処理が行われた部分のみについて元の表示画像に代え
て処理後の画像を可視的に表示することができ、しかも
前記処理手段により、前記パラメータが変更されたこと
に応じて画像取り出し位置を初期位置にリセットするこ
とができる。したがって、少ない数のスキャンラインに
対する画像処理が行われた時点においてパラメータの適
否を判断することができるので、パラメータを与えてか
らパラメータの適否を判別できるまでの所要時間を著し
く短縮することができ、ひいては、全てのパラメータを
適正値に設定するまでの所要時間を著しく短縮すること
ができ、しかも、著しく少ない数のスキャンラインに対
する画像処理が行われた時点においてパラメータの適否
を判断することができ、ひいては、最終的に所望の画質
の画像が得られるまでの所要時間を一層大幅に短縮する
ことができる。
画質に影響を与えるパラメータに基づいて画像を処理
し、処理結果に基づいて画像を可視的に表示する場合に
おいて、前記パラメータが指示されたことに応答して、
処理手段により、所定数のスキャンライン単位で前記パ
ラメータに基づく画像処理を行い、表示手段により、画
像処理が行われた部分のみについて元の表示画像に代え
て処理後の画像を可視的に表示することができ、しかも
前記処理手段により、前記パラメータが変更されたこと
に応じて画像取り出し位置を初期位置にリセットするこ
とができる。したがって、少ない数のスキャンラインに
対する画像処理が行われた時点においてパラメータの適
否を判断することができるので、パラメータを与えてか
らパラメータの適否を判別できるまでの所要時間を著し
く短縮することができ、ひいては、全てのパラメータを
適正値に設定するまでの所要時間を著しく短縮すること
ができ、しかも、著しく少ない数のスキャンラインに対
する画像処理が行われた時点においてパラメータの適否
を判断することができ、ひいては、最終的に所望の画質
の画像が得られるまでの所要時間を一層大幅に短縮する
ことができる。
【0021】請求項5の画像処理装置であれば、前記パ
ラメータが、元の画像に対する新たな画像の合成を行う
べきことを示すパラメータを含んでおり、処理手段とし
て、元の画像に対する新たな画像の合成を行うべきこと
を示すパラメータが設定されたことに応答して、元の画
像に対する新たな画像の合成のために所定数のスキャン
ライン単位で新たな画像に対する画像処理を行うものを
採用し、表示手段として、元の画像上に画像処理を行っ
た新たな画像を重ねて表示するものを採用しているの
で、パラメータを与えてからパラメータの適否を判別で
きるまでの所要時間を著しく短縮することができ、ひい
ては、全てのパラメータを適正値に設定するまでの所要
時間を著しく短縮することができ、しかも、著しく少な
い数のスキャンラインに対する画像処理が行われた時点
においてパラメータの適否を判断することができ、ひい
ては、最終的に所望の画質の画像が得られるまでの所要
時間を一層大幅に短縮することができる。
ラメータが、元の画像に対する新たな画像の合成を行う
べきことを示すパラメータを含んでおり、処理手段とし
て、元の画像に対する新たな画像の合成を行うべきこと
を示すパラメータが設定されたことに応答して、元の画
像に対する新たな画像の合成のために所定数のスキャン
ライン単位で新たな画像に対する画像処理を行うものを
採用し、表示手段として、元の画像上に画像処理を行っ
た新たな画像を重ねて表示するものを採用しているの
で、パラメータを与えてからパラメータの適否を判別で
きるまでの所要時間を著しく短縮することができ、ひい
ては、全てのパラメータを適正値に設定するまでの所要
時間を著しく短縮することができ、しかも、著しく少な
い数のスキャンラインに対する画像処理が行われた時点
においてパラメータの適否を判断することができ、ひい
ては、最終的に所望の画質の画像が得られるまでの所要
時間を一層大幅に短縮することができる。
【0022】
【0023】請求項6の画像処理装置であれば、画像の
一部を拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置
を指定するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れ
にも設定可能とするカーソル設定手段と、カーソルが拡
大画像に設定されたことに応答して元の画像中における
対応位置を算出する対応位置算出手段と、算出された位
置に基づく処理結果を元の画像および該当する場合には
拡大画像に表示する表示手段とをさらに含んでいるので
あるから、請求項4または請求項5の作用に加え、カー
ソルによる処理対象位置の設定を簡単かつ正確にするこ
とができ、しかも処理結果を元の画像と拡大画像との双
方に表示することに起因して処理結果の把握を著しく容
易にすることができる。
一部を拡大して元の画像と同時に表示し、処理対象位置
を指定するためのカーソルを元の画像、拡大画像の何れ
にも設定可能とするカーソル設定手段と、カーソルが拡
大画像に設定されたことに応答して元の画像中における
対応位置を算出する対応位置算出手段と、算出された位
置に基づく処理結果を元の画像および該当する場合には
拡大画像に表示する表示手段とをさらに含んでいるので
あるから、請求項4または請求項5の作用に加え、カー
ソルによる処理対象位置の設定を簡単かつ正確にするこ
とができ、しかも処理結果を元の画像と拡大画像との双
方に表示することに起因して処理結果の把握を著しく容
易にすることができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明の画像処理方法が
適用される工業製品デザイン、設置状態評価方法を概略
的に説明するフローチャートであり、外形デザインが完
了した工業製品が選択された場合に、ステップSP1に
おいて色彩の検討が必要か否かを判別し、色彩の検討が
必要であると判別された場合には、ステップSP2にお
いて何れかの色彩が選択されるまで待ち、ステップSP
3において、選択された色彩に基づいて工業製品の外観
を可視的に表示し、ステップSP4において外観が満足
し得るものであるか否かを判別する。そして、外観が満
足し得るものでない場合には、ステップSP5において
他の色彩を選択し、再びステップ3の処理を行なう。ま
た、ステップSP1において色彩の検討が不要であると
判別された場合には、そのまま後述するステップSP6
の処理を行なう。したがって、工業製品に実際に彩色を
施すことなく色彩の検討を行なうことができる。但し、
上記ステップSP3における可視的表示は、1画面分を
一括表示する表示方法ではなく、所定数のスキャンライ
ン単位(例えば、1スキャンライン単位)の表示方法で
あり、工業製品の一部の色彩が変更された状態において
外観が満足し得るものであるか否かを判別することがで
きるようにしてある。
明を詳細に説明する。図1はこの発明の画像処理方法が
適用される工業製品デザイン、設置状態評価方法を概略
的に説明するフローチャートであり、外形デザインが完
了した工業製品が選択された場合に、ステップSP1に
おいて色彩の検討が必要か否かを判別し、色彩の検討が
必要であると判別された場合には、ステップSP2にお
いて何れかの色彩が選択されるまで待ち、ステップSP
3において、選択された色彩に基づいて工業製品の外観
を可視的に表示し、ステップSP4において外観が満足
し得るものであるか否かを判別する。そして、外観が満
足し得るものでない場合には、ステップSP5において
他の色彩を選択し、再びステップ3の処理を行なう。ま
た、ステップSP1において色彩の検討が不要であると
判別された場合には、そのまま後述するステップSP6
の処理を行なう。したがって、工業製品に実際に彩色を
施すことなく色彩の検討を行なうことができる。但し、
上記ステップSP3における可視的表示は、1画面分を
一括表示する表示方法ではなく、所定数のスキャンライ
ン単位(例えば、1スキャンライン単位)の表示方法で
あり、工業製品の一部の色彩が変更された状態において
外観が満足し得るものであるか否かを判別することがで
きるようにしてある。
【0025】上記ステップSP4において外観が満足し
得るものであると判別された場合には、ステップSP6
において工業製品の設置予定空間を選択し、ステップS
P7において設置予定空間の3次元画像を可視的に表示
し、ステップSP8において工業製品の設置予定位置、
工業製品のサイズ、および各種色彩条件等が設定される
まで待ち、ステップSP9において、設定された位置、
サイズおよび色彩条件等に基づいて設置予定空間の3次
元画像中に工業製品を合成表示し、ステップSP10に
おいて工業製品の設置状態を視覚的に評価する。そし
て、工業製品の設置位置、サイズ、各種色彩条件等が満
足し得るものでない場合には、ステップSP11におい
て位置、サイズ、各種色彩条件等の何れかを変更し、再
びステップSP9の処理を行なう。但し、上記ステップ
SP9における合成表示は、1画面分を一括表示する表
示方法ではなく、所定数のスキャンライン単位(例え
ば、1スキャンライン単位)の表示方法であり、位置、
サイズ、各種色彩条件等の何れかが設定された場合に、
一部の画像が可視的に表示された状態において視覚的な
評価を行なうことができるようにしてある。
得るものであると判別された場合には、ステップSP6
において工業製品の設置予定空間を選択し、ステップS
P7において設置予定空間の3次元画像を可視的に表示
し、ステップSP8において工業製品の設置予定位置、
工業製品のサイズ、および各種色彩条件等が設定される
まで待ち、ステップSP9において、設定された位置、
サイズおよび色彩条件等に基づいて設置予定空間の3次
元画像中に工業製品を合成表示し、ステップSP10に
おいて工業製品の設置状態を視覚的に評価する。そし
て、工業製品の設置位置、サイズ、各種色彩条件等が満
足し得るものでない場合には、ステップSP11におい
て位置、サイズ、各種色彩条件等の何れかを変更し、再
びステップSP9の処理を行なう。但し、上記ステップ
SP9における合成表示は、1画面分を一括表示する表
示方法ではなく、所定数のスキャンライン単位(例え
ば、1スキャンライン単位)の表示方法であり、位置、
サイズ、各種色彩条件等の何れかが設定された場合に、
一部の画像が可視的に表示された状態において視覚的な
評価を行なうことができるようにしてある。
【0026】図2は工業製品デザイン、設置状態評価シ
ステムの構成を概略的に示すブロック図であり、工業製
品の三面図等の図面を作成する2次元CAD部31と、
工業製品の形状を作成し、必要に応じて図面を作成する
3次元モデラ部32と、3次元モデラ部32により作成
された形状に基づいて3次元画像を作成するCG作成部
33と、モックアップ写真、背景写真等を設置予定空間
の画像として取り込む画像取り込み部34と、CG作成
部33により作成された3次元画像、画像取り込み部3
4により取り込まれた画像に基づいて色彩検討、設置評
価のための画像の可視的表示を行なう3次元画像処理部
35と、必要に応じて2次元CAD部31、CG作成部
33、3次元画像処理部35との間でデータ授受を行な
って2次元画像を処理する2次元画像処理部36とを有
している。尚、図1のフローチャートの処理は、3次元
画像処理部35の処理を説明している。
ステムの構成を概略的に示すブロック図であり、工業製
品の三面図等の図面を作成する2次元CAD部31と、
工業製品の形状を作成し、必要に応じて図面を作成する
3次元モデラ部32と、3次元モデラ部32により作成
された形状に基づいて3次元画像を作成するCG作成部
33と、モックアップ写真、背景写真等を設置予定空間
の画像として取り込む画像取り込み部34と、CG作成
部33により作成された3次元画像、画像取り込み部3
4により取り込まれた画像に基づいて色彩検討、設置評
価のための画像の可視的表示を行なう3次元画像処理部
35と、必要に応じて2次元CAD部31、CG作成部
33、3次元画像処理部35との間でデータ授受を行な
って2次元画像を処理する2次元画像処理部36とを有
している。尚、図1のフローチャートの処理は、3次元
画像処理部35の処理を説明している。
【0027】図3はこの発明の画像処理方法の要部の一
実施例を説明するフローチャートであり、表示対象とな
る原画像が与えられ、表示されている場合に、ステップ
SP1において表示のためのパラメータとして所定の値
を設定し、設定されたパラメータに基づいて、ステップ
SP2において1スキャンライン単位で原画像を取り出
し、ステップSP3において、1スキャンライン単位で
取り出された原画像に対して与えられたパラメータに基
づく処理を行ない、ステップSP4において、処理が行
なわれた画像を可視的に表示し、ステップSP5におい
て表示のための何れかのパラメータが新たに与えられた
か否かを判別する。そして、新たなパラメータが与えら
れていなければ、そのままステップSP2の処理を行な
う。逆に、新たなパラメータが与えられていれば、ステ
ップSP6において原画像の取り出し位置を初期位置に
リセットし、再びステップSP2の処理を行なう。
実施例を説明するフローチャートであり、表示対象とな
る原画像が与えられ、表示されている場合に、ステップ
SP1において表示のためのパラメータとして所定の値
を設定し、設定されたパラメータに基づいて、ステップ
SP2において1スキャンライン単位で原画像を取り出
し、ステップSP3において、1スキャンライン単位で
取り出された原画像に対して与えられたパラメータに基
づく処理を行ない、ステップSP4において、処理が行
なわれた画像を可視的に表示し、ステップSP5におい
て表示のための何れかのパラメータが新たに与えられた
か否かを判別する。そして、新たなパラメータが与えら
れていなければ、そのままステップSP2の処理を行な
う。逆に、新たなパラメータが与えられていれば、ステ
ップSP6において原画像の取り出し位置を初期位置に
リセットし、再びステップSP2の処理を行なう。
【0028】ここで、与えられる可能性があるパラメー
タとしては、明るさ、ガンマ、コントラスト、彩度、色
あい、ピント、各種フィルタ等が例示できる。また、図
3のフローチャートにおいては、簡単化のためにステッ
プSP3の処理を1つだけ示しているが、上記フィルタ
の数だけステップSP3の処理を行なうようにしてあ
る。
タとしては、明るさ、ガンマ、コントラスト、彩度、色
あい、ピント、各種フィルタ等が例示できる。また、図
3のフローチャートにおいては、簡単化のためにステッ
プSP3の処理を1つだけ示しているが、上記フィルタ
の数だけステップSP3の処理を行なうようにしてあ
る。
【0029】したがって、何れかのパラメータが新たに
与えられた場合に、1スキャンライン単位で画像処理を
行なって可視的に表示することができ、比較的少ない数
のスキャンラインに対する画像処理を行なって可視的に
表示した時点においてパラメータが適切であるか否かを
判別することができる。そして、パラメータが不適切で
あると判別した場合には、再び新たなパラメータを与え
ればよく、上記作用を反復することができる。したがっ
て、工業製品の色彩の検討、工業製品の設置検討に必要
な可視的表示の所要時間を大幅に短縮することができ
る。
与えられた場合に、1スキャンライン単位で画像処理を
行なって可視的に表示することができ、比較的少ない数
のスキャンラインに対する画像処理を行なって可視的に
表示した時点においてパラメータが適切であるか否かを
判別することができる。そして、パラメータが不適切で
あると判別した場合には、再び新たなパラメータを与え
ればよく、上記作用を反復することができる。したがっ
て、工業製品の色彩の検討、工業製品の設置検討に必要
な可視的表示の所要時間を大幅に短縮することができ
る。
【0030】尚、ボカシ処理等が選択された場合には、
1スキャンライン分の画像では処理を行なうことができ
ないので、ボカシ処理等に必要な数のスキャンライン分
の画像が取り出されるまで待つ必要があるが、上記必要
数は1画面分のスキャンライン数と比較して著しく少な
いのであるから、多少所要時間は増加する。しかし、こ
の不都合は新たなパラメータに基づく処理開始当初にお
いて発生するだけであるから、従来方法と比較すれば、
所要時間を著しく短縮することができる。
1スキャンライン分の画像では処理を行なうことができ
ないので、ボカシ処理等に必要な数のスキャンライン分
の画像が取り出されるまで待つ必要があるが、上記必要
数は1画面分のスキャンライン数と比較して著しく少な
いのであるから、多少所要時間は増加する。しかし、こ
の不都合は新たなパラメータに基づく処理開始当初にお
いて発生するだけであるから、従来方法と比較すれば、
所要時間を著しく短縮することができる。
【0031】
【実施例2】図4はこの発明の画像処理装置の一実施例
を示すブロック図であり、与えられたパラメータを保持
するパラメータ保持部1と、新たなパラメータ(与えら
れていなかったパラメータまたは値が異なるパラメー
タ)が与えられたか否かを判別する判別部2と、原画像
を保持する原画像保持部3と、原画像保持部3から1ス
キャンライン単位で順次画像を取り出す画像取り出し部
4と、取り出し画像を一時的に保持する画像一時保持部
5と、取り出し画像が、与えられたパラメータに基づい
て定まる所定のスキャンライン数に達したことを検出す
る検出部6と、取り出し画像が、与えられたパラメータ
に基づいて定まる所定のスキャンライン数に達したこと
を示す検出部6の検出結果に基づいて、画像一時保持部
5に保持されている画像に基づいて、与えられたパラメ
ータに対応する所定の画像処理を行なう画像処理部7
と、画像処理部7による画像処理結果を可視的に表示す
る表示部8と、新たにパラメータが与えられたことを示
す判別部2の判別結果に基づいて、画像取り出し部4に
よる画像取り出し位置を初期位置にリセットするリセッ
ト部9とを有している。尚、画像一時保持部5は、1ス
キャンライン分の画像処理の終了に応答して最も先行す
る1スキャンライン分の画像を消去して新たな1スキャ
ンライン分の画像を保持するようにしてある。また、構
成各部の作用は図3のフローチャートの該当ステップの
処理と同様であるから、詳細な説明を省略する。さら
に、画像一時保持部5、検出部6、画像処理部7はフィ
ルタの数と等しい数だけ直列に接続されているが、図4
には簡単化のために1つずつ示している。
を示すブロック図であり、与えられたパラメータを保持
するパラメータ保持部1と、新たなパラメータ(与えら
れていなかったパラメータまたは値が異なるパラメー
タ)が与えられたか否かを判別する判別部2と、原画像
を保持する原画像保持部3と、原画像保持部3から1ス
キャンライン単位で順次画像を取り出す画像取り出し部
4と、取り出し画像を一時的に保持する画像一時保持部
5と、取り出し画像が、与えられたパラメータに基づい
て定まる所定のスキャンライン数に達したことを検出す
る検出部6と、取り出し画像が、与えられたパラメータ
に基づいて定まる所定のスキャンライン数に達したこと
を示す検出部6の検出結果に基づいて、画像一時保持部
5に保持されている画像に基づいて、与えられたパラメ
ータに対応する所定の画像処理を行なう画像処理部7
と、画像処理部7による画像処理結果を可視的に表示す
る表示部8と、新たにパラメータが与えられたことを示
す判別部2の判別結果に基づいて、画像取り出し部4に
よる画像取り出し位置を初期位置にリセットするリセッ
ト部9とを有している。尚、画像一時保持部5は、1ス
キャンライン分の画像処理の終了に応答して最も先行す
る1スキャンライン分の画像を消去して新たな1スキャ
ンライン分の画像を保持するようにしてある。また、構
成各部の作用は図3のフローチャートの該当ステップの
処理と同様であるから、詳細な説明を省略する。さら
に、画像一時保持部5、検出部6、画像処理部7はフィ
ルタの数と等しい数だけ直列に接続されているが、図4
には簡単化のために1つずつ示している。
【0032】したがって、新たなパラメータが与えられ
た場合に、画像取り出し部4により1スキャンラインず
つ原画像保持部3から画像を取り出して画像一時保持部
5に保持する。そして、新たなパラメータおよび既に与
えられているパラメータに基づいて定まる所定のスキャ
ンライン分の画像が画像一時保持部5に保持されたこと
を条件として画像処理部7により所定の画像処理を行な
い、表示部8により可視的に表示する。この結果、少な
いスキャンライン数分の画像が可視的に表示された時点
において新たなパラメータが適切であるか否かを判別す
ることができる。
た場合に、画像取り出し部4により1スキャンラインず
つ原画像保持部3から画像を取り出して画像一時保持部
5に保持する。そして、新たなパラメータおよび既に与
えられているパラメータに基づいて定まる所定のスキャ
ンライン分の画像が画像一時保持部5に保持されたこと
を条件として画像処理部7により所定の画像処理を行な
い、表示部8により可視的に表示する。この結果、少な
いスキャンライン数分の画像が可視的に表示された時点
において新たなパラメータが適切であるか否かを判別す
ることができる。
【0033】そして、他の新たなパラメータが与えられ
れば、リセット部9によって、画像取り出し部4による
画像取り出し位置を初期位置にリセットするので、再び
上記の一連の処理を行なうことができる。以上から明ら
かなように、与えるべきパラメータの数が多く、しかも
パラメータ値による視覚的効果が不明瞭な場合であって
も、所望の視覚的効果を達成できる画像を得るまでの所
要時間を著しく短縮することができる。
れば、リセット部9によって、画像取り出し部4による
画像取り出し位置を初期位置にリセットするので、再び
上記の一連の処理を行なうことができる。以上から明ら
かなように、与えるべきパラメータの数が多く、しかも
パラメータ値による視覚的効果が不明瞭な場合であって
も、所望の視覚的効果を達成できる画像を得るまでの所
要時間を著しく短縮することができる。
【0034】
【実施例3】図5および図6はこの発明の画像処理方法
の他の実施例を説明するフローチャートであり、合成画
像と被合成画像とが与えられた場合に、ステップSP1
において合成位置、前後関係等を含む全てのパラメータ
を所定の値に設定し、ステップSP2において外形に影
響を及ぼさないパラメータに基づく合成画像の処理が終
了したか否かを判別し、終了していなければ、ステップ
SP3において1スキャンライン単位で合成画像を取り
出し、ステップSP4において外形に影響を及ぼさない
パラメータに基づいて合成画像を処理し、ステップSP
5において画像処理結果を一時的に保存する。そして、
ステップSP2において合成画像の処理が終了したと判
別された場合、またはステップSP5の処理が行なわれ
た場合には、ステップSP6において外形に影響を及ぼ
すパラメータに基づく合成画像の処理が終了したか否か
を判別し、終了していなければ、ステップSP7におい
て1スキャンライン単位で、ステップSP5において一
時的に保存された合成画像を取り出し、ステップSP8
において外形に影響を及ぼすパラメータに基づいて合成
画像を処理し、ステップSP9において画像処理結果を
一時的に保存する。そして、ステップSP6において合
成画像の処理が終了したと判別された場合、またはステ
ップSP9の処理が行なわれた場合には、ステップSP
10において画像合成処理が終了したか否かを判別し、
終了していなければ、ステップSP11において1スキ
ャンライン単位で、ステップSP9において一時的に保
存された合成画像を取り出し、ステップSP12におい
て合成位置に対応するスキャンラインの被合成画像を取
り出し、ステップSP13において合成パラメータに基
づいて合成処理を行ない、ステップSP14において合
成された画像を表示する。そして、ステップSP10に
おいて画像合成処理が終了したと判別された場合、また
はステップSP14の処理が行なわれた場合には、ステ
ップSP15においてパラメータが変更されたか否かを
判別し、変更されていなければ再びステップSP2の処
理を行なう。逆に、パラメータが変更されたと判別され
た場合には、ステップSP16において、変更されたパ
ラメータが、外形に影響を及ぼさないパラメータか、外
形に影響を及ぼすパラメータか、合成パラメータかを判
別する。そして、変更されたパラメータが、外形に影響
を及ぼさないパラメータである場合には、ステップSP
17において、合成画像の取り出し位置、ステップSP
5において一時的に保存された画像の取り出し位置、お
よびステップSP9において一時的に保存された画像の
取り出し位置を初期位置にリセットする。また、変更さ
れたパラメータが、外形に影響を及ぼすパラメータであ
る場合には、ステップSP18において、ステップSP
5において一時的に保存された画像の取り出し位置、お
よびステップSP9において一時的に保存された画像の
取り出し位置を初期位置にリセットする。また、変更さ
れたパラメータが、合成パラメータである場合には、ス
テップSP19において、ステップSP9において一時
的に保存された画像の取り出し位置を初期位置にリセッ
トする。そして、ステップSP17、SP18、SP1
9の何れかの処理が行なわれた場合には、再びステップ
SP2の処理を行なう。
の他の実施例を説明するフローチャートであり、合成画
像と被合成画像とが与えられた場合に、ステップSP1
において合成位置、前後関係等を含む全てのパラメータ
を所定の値に設定し、ステップSP2において外形に影
響を及ぼさないパラメータに基づく合成画像の処理が終
了したか否かを判別し、終了していなければ、ステップ
SP3において1スキャンライン単位で合成画像を取り
出し、ステップSP4において外形に影響を及ぼさない
パラメータに基づいて合成画像を処理し、ステップSP
5において画像処理結果を一時的に保存する。そして、
ステップSP2において合成画像の処理が終了したと判
別された場合、またはステップSP5の処理が行なわれ
た場合には、ステップSP6において外形に影響を及ぼ
すパラメータに基づく合成画像の処理が終了したか否か
を判別し、終了していなければ、ステップSP7におい
て1スキャンライン単位で、ステップSP5において一
時的に保存された合成画像を取り出し、ステップSP8
において外形に影響を及ぼすパラメータに基づいて合成
画像を処理し、ステップSP9において画像処理結果を
一時的に保存する。そして、ステップSP6において合
成画像の処理が終了したと判別された場合、またはステ
ップSP9の処理が行なわれた場合には、ステップSP
10において画像合成処理が終了したか否かを判別し、
終了していなければ、ステップSP11において1スキ
ャンライン単位で、ステップSP9において一時的に保
存された合成画像を取り出し、ステップSP12におい
て合成位置に対応するスキャンラインの被合成画像を取
り出し、ステップSP13において合成パラメータに基
づいて合成処理を行ない、ステップSP14において合
成された画像を表示する。そして、ステップSP10に
おいて画像合成処理が終了したと判別された場合、また
はステップSP14の処理が行なわれた場合には、ステ
ップSP15においてパラメータが変更されたか否かを
判別し、変更されていなければ再びステップSP2の処
理を行なう。逆に、パラメータが変更されたと判別され
た場合には、ステップSP16において、変更されたパ
ラメータが、外形に影響を及ぼさないパラメータか、外
形に影響を及ぼすパラメータか、合成パラメータかを判
別する。そして、変更されたパラメータが、外形に影響
を及ぼさないパラメータである場合には、ステップSP
17において、合成画像の取り出し位置、ステップSP
5において一時的に保存された画像の取り出し位置、お
よびステップSP9において一時的に保存された画像の
取り出し位置を初期位置にリセットする。また、変更さ
れたパラメータが、外形に影響を及ぼすパラメータであ
る場合には、ステップSP18において、ステップSP
5において一時的に保存された画像の取り出し位置、お
よびステップSP9において一時的に保存された画像の
取り出し位置を初期位置にリセットする。また、変更さ
れたパラメータが、合成パラメータである場合には、ス
テップSP19において、ステップSP9において一時
的に保存された画像の取り出し位置を初期位置にリセッ
トする。そして、ステップSP17、SP18、SP1
9の何れかの処理が行なわれた場合には、再びステップ
SP2の処理を行なう。
【0035】尚、上記ステップSP2、SP6、SP1
0において処理が終了したか否かを判別している。した
がって、何れかのパラメータが設定されていない場合に
は、該当するステップの処理を行なわないことになる。
したがって、被合成画像に対して複数の合成画像を合成
して可視的に表示することができるとともに、合成され
た画像を表示するに当って、与えられたパラメータに基
づく画像処理および可視的表示を1スキャンライン単位
で順次行なうことができ、必要な全てのパラメータを適
正値に設定するための所要時間を著しく短縮することが
できる。また、各被合成画像に基づく処理結果を一時的
に保持しているのであるから、所望の被合成画像の合成
位置の変更等にも簡単に対処することができ、しかも、
必要な処理のみを反復すればよいので、全体として所要
時間を著しく短縮することができる。
0において処理が終了したか否かを判別している。した
がって、何れかのパラメータが設定されていない場合に
は、該当するステップの処理を行なわないことになる。
したがって、被合成画像に対して複数の合成画像を合成
して可視的に表示することができるとともに、合成され
た画像を表示するに当って、与えられたパラメータに基
づく画像処理および可視的表示を1スキャンライン単位
で順次行なうことができ、必要な全てのパラメータを適
正値に設定するための所要時間を著しく短縮することが
できる。また、各被合成画像に基づく処理結果を一時的
に保持しているのであるから、所望の被合成画像の合成
位置の変更等にも簡単に対処することができ、しかも、
必要な処理のみを反復すればよいので、全体として所要
時間を著しく短縮することができる。
【0036】
【実施例4】図7はこの発明の画像処理装置の他の実施
例を示すブロック図であり、被合成画像を保持する被合
成画像保持部11aと、合成画像を保持する合成画像保
持部11bと、合成画像に対して、外形に影響を与えな
いパラメータに基づく処理、外形に影響を与えるパラメ
ータに基づく処理をそれぞれ行なう合成画像処理部1
2,13と、各合成画像処理部12,13による処理結
果を一時的に保持する合成画像処理結果保持部12a,
13aと、被合成画像保持部11a、合成画像保持部1
1b、合成画像処理結果保持部12a,13aから1ス
キャンライン単位で順次画像を取り出す画像取り出し部
14a,14b,14c,14dと、与えられたパラメ
ータを保持するパラメータ保持部15と、被合成画像保
持部11aから取り出された被合成画像に対して、合成
画像処理結果保持部13aから取り出された合成画像を
合成する合成部16と、新たなパラメータ(与えられて
いなかったパラメータまたは値が異なるパラメータ)が
与えられたか否かを判別する判別部17と、新たなパラ
メータが与えられたことを示す判別部17の判別結果に
応答して、新たなパラメータの種別を識別するパラメー
タ識別部18と、パラメータ識別部18による識別結果
に基づいて合成画像保持部11b、合成画像処理結果保
持部12a,13aのうち、該当する保持部からの取り
出し位置を初期位置にリセットするリセット部19と、
合成部16による合成結果を可視的に表示する表示部2
0とを有している。尚、構成各部の作用は、図6および
図7のフローチャートの該当ステップの処理と同様であ
るから、詳細な説明を省略する。
例を示すブロック図であり、被合成画像を保持する被合
成画像保持部11aと、合成画像を保持する合成画像保
持部11bと、合成画像に対して、外形に影響を与えな
いパラメータに基づく処理、外形に影響を与えるパラメ
ータに基づく処理をそれぞれ行なう合成画像処理部1
2,13と、各合成画像処理部12,13による処理結
果を一時的に保持する合成画像処理結果保持部12a,
13aと、被合成画像保持部11a、合成画像保持部1
1b、合成画像処理結果保持部12a,13aから1ス
キャンライン単位で順次画像を取り出す画像取り出し部
14a,14b,14c,14dと、与えられたパラメ
ータを保持するパラメータ保持部15と、被合成画像保
持部11aから取り出された被合成画像に対して、合成
画像処理結果保持部13aから取り出された合成画像を
合成する合成部16と、新たなパラメータ(与えられて
いなかったパラメータまたは値が異なるパラメータ)が
与えられたか否かを判別する判別部17と、新たなパラ
メータが与えられたことを示す判別部17の判別結果に
応答して、新たなパラメータの種別を識別するパラメー
タ識別部18と、パラメータ識別部18による識別結果
に基づいて合成画像保持部11b、合成画像処理結果保
持部12a,13aのうち、該当する保持部からの取り
出し位置を初期位置にリセットするリセット部19と、
合成部16による合成結果を可視的に表示する表示部2
0とを有している。尚、構成各部の作用は、図6および
図7のフローチャートの該当ステップの処理と同様であ
るから、詳細な説明を省略する。
【0037】したがって、被合成画像に対して複数の合
成画像を合成して可視的に表示することができるととも
に、合成された画像を表示するに当って、与えられたパ
ラメータに基づく画像処理および可視的表示を1スキャ
ンライン単位で順次行なうことができ、必要な全てのパ
ラメータを適正値に設定するための所要時間を著しく短
縮することができる。また、各合成画像に基づく処理結
果を一時的に保持しているのであるから、所望の合成画
像の合成位置の変更等にも簡単に対処することができ、
しかも、必要な処理のみを反復すればよいので、全体と
して所要時間を著しく短縮することができる。
成画像を合成して可視的に表示することができるととも
に、合成された画像を表示するに当って、与えられたパ
ラメータに基づく画像処理および可視的表示を1スキャ
ンライン単位で順次行なうことができ、必要な全てのパ
ラメータを適正値に設定するための所要時間を著しく短
縮することができる。また、各合成画像に基づく処理結
果を一時的に保持しているのであるから、所望の合成画
像の合成位置の変更等にも簡単に対処することができ、
しかも、必要な処理のみを反復すればよいので、全体と
して所要時間を著しく短縮することができる。
【0038】
【実施例5】図8はこの発明の画像処理方法のさらに他
の実施例としての、上記実施例3または実施例4に特に
好適な拡大表示処理方法を説明するフローチャートであ
り、元の画像と共に所望領域の拡大画像が表示されてい
る状態において、ステップSP1においてオペレータに
よるオペレーション入力が行なわれるまで待ち、ステッ
プSP2においてマウスカーソルが拡大画像内に位置す
るか否かを判別し、マウスカーソルが拡大画像内に位置
する場合には、ステップSP3においてマウスカーソル
の位置を元の画像における対応位置に変換する。そし
て、ステップSP2においてマウスカーソルが拡大画像
内に位置しないと判別された場合、またはステップSP
3の処理が行なわれた場合には、ステップSP4におい
て、実際のマウスカーソルの位置、または変換されたマ
ウスカーソルの位置に基づいてオペレーション入力に対
応する処理、例えば、カーソル移動処理、領域分割処
理、画像処理、画像合成処理等を行ない、ステップSP
5において処理結果およびマウスカーソルを元の画像に
表示する。次いで、ステップSP6において拡大画像が
存在しているか否かを判別し、存在している場合には、
ステップSP7において上記処理結果およびマウスカー
ソルを拡大画像に表示する。そして、ステップSP6に
おいて拡大画像が存在しないと判別された場合、または
ステップSP7の処理が行なわれた後は、再びステップ
SP1の処理を行なう。
の実施例としての、上記実施例3または実施例4に特に
好適な拡大表示処理方法を説明するフローチャートであ
り、元の画像と共に所望領域の拡大画像が表示されてい
る状態において、ステップSP1においてオペレータに
よるオペレーション入力が行なわれるまで待ち、ステッ
プSP2においてマウスカーソルが拡大画像内に位置す
るか否かを判別し、マウスカーソルが拡大画像内に位置
する場合には、ステップSP3においてマウスカーソル
の位置を元の画像における対応位置に変換する。そし
て、ステップSP2においてマウスカーソルが拡大画像
内に位置しないと判別された場合、またはステップSP
3の処理が行なわれた場合には、ステップSP4におい
て、実際のマウスカーソルの位置、または変換されたマ
ウスカーソルの位置に基づいてオペレーション入力に対
応する処理、例えば、カーソル移動処理、領域分割処
理、画像処理、画像合成処理等を行ない、ステップSP
5において処理結果およびマウスカーソルを元の画像に
表示する。次いで、ステップSP6において拡大画像が
存在しているか否かを判別し、存在している場合には、
ステップSP7において上記処理結果およびマウスカー
ソルを拡大画像に表示する。そして、ステップSP6に
おいて拡大画像が存在しないと判別された場合、または
ステップSP7の処理が行なわれた後は、再びステップ
SP1の処理を行なう。
【0039】したがって、マウスカーソルを用いて所定
のオペレーションを行なうべき領域等を指定する場合
に、元の画像、拡大画像の何れでも領域等の指定が可能
であり、拡大画像が同時に表示されている状態における
領域等の指定作業を簡単化できるとともに、領域等の指
定精度を高めることができる。さらに詳細に説明する
と、従来は拡大画像が同時に表示されている場合に、拡
大画像に基づく処理、元の画像に基づく処理の何れもマ
ウスカーソル等を用いて簡単に実行することができる
が、例えば、拡大画像に基づく処理については、拡大画
像として表示されている範囲内においてのみ許容されて
おり、拡大画像として表示されている部分から拡大画像
として表示されていない部分にわたる領域を処理対象と
して指定することは不可能であった。したがって、この
場合には、例えば、拡大画像を消去して元の画像中にお
いて領域の指定を行なわなければならなかった。しか
し、この方法であれば、拡大画像として表示されている
部分から拡大画像として表示されていない部分にわたる
領域を処理対象として指定することが可能であり、拡大
表示の利点を十分に活用することができる。
のオペレーションを行なうべき領域等を指定する場合
に、元の画像、拡大画像の何れでも領域等の指定が可能
であり、拡大画像が同時に表示されている状態における
領域等の指定作業を簡単化できるとともに、領域等の指
定精度を高めることができる。さらに詳細に説明する
と、従来は拡大画像が同時に表示されている場合に、拡
大画像に基づく処理、元の画像に基づく処理の何れもマ
ウスカーソル等を用いて簡単に実行することができる
が、例えば、拡大画像に基づく処理については、拡大画
像として表示されている範囲内においてのみ許容されて
おり、拡大画像として表示されている部分から拡大画像
として表示されていない部分にわたる領域を処理対象と
して指定することは不可能であった。したがって、この
場合には、例えば、拡大画像を消去して元の画像中にお
いて領域の指定を行なわなければならなかった。しか
し、この方法であれば、拡大画像として表示されている
部分から拡大画像として表示されていない部分にわたる
領域を処理対象として指定することが可能であり、拡大
表示の利点を十分に活用することができる。
【0040】
【実施例6】図9はこの発明の画像処理装置のさらに他
の実施例としての、上記実施例3または実施例4に特に
好適な拡大表示処理装置を示すブロック図であり、マウ
スカーソルの位置を検出する位置検出部41と、マウカ
ーソルが拡大画像内に位置するか否かを判別する判別部
42と、マウカーソルが拡大画像内に位置することを示
す判別部42の判別結果に応答して、マウスカーソルの
位置を元の画像における対応位置に変換する位置変換部
43と、判別部42の判別結果に応答して、位置検出部
41により検出されたマウスカーソルの位置、または位
置変換部43により変換された対応位置に基づいてオペ
レーション入力に対応する処理を行なう処理部44と、
判別部42の判別結果に応答して処理部44による処理
結果を、元の画像のみ、または元の画像および拡大画像
に表示する処理結果表示部45とを有している。尚、構
成各部の作用は、図8のフローチャートの該当ステップ
の処理と同様であるから詳細な説明を省略する。また、
拡大画像を表示するための構成、マウスカーソルの位置
を設定するための構成は従来公知であるから説明を省略
してある。
の実施例としての、上記実施例3または実施例4に特に
好適な拡大表示処理装置を示すブロック図であり、マウ
スカーソルの位置を検出する位置検出部41と、マウカ
ーソルが拡大画像内に位置するか否かを判別する判別部
42と、マウカーソルが拡大画像内に位置することを示
す判別部42の判別結果に応答して、マウスカーソルの
位置を元の画像における対応位置に変換する位置変換部
43と、判別部42の判別結果に応答して、位置検出部
41により検出されたマウスカーソルの位置、または位
置変換部43により変換された対応位置に基づいてオペ
レーション入力に対応する処理を行なう処理部44と、
判別部42の判別結果に応答して処理部44による処理
結果を、元の画像のみ、または元の画像および拡大画像
に表示する処理結果表示部45とを有している。尚、構
成各部の作用は、図8のフローチャートの該当ステップ
の処理と同様であるから詳細な説明を省略する。また、
拡大画像を表示するための構成、マウスカーソルの位置
を設定するための構成は従来公知であるから説明を省略
してある。
【0041】したがって、マウスカーソルを用いて所定
のオペレーションを行なうべき領域等を指定する場合
に、元の画像、拡大画像の何れでも領域等の指定が可能
であり、拡大画像が同時に表示されている状態における
領域等の指定作業を簡単化できるとともに、領域等の指
定精度を高めることができる。尚、この発明は上記の実
施例に限定されるものではなく、例えば、2スキャンラ
イン以上の画像を処理単位として画像の取り出し、処理
を行なうことが可能であるほか、この発明の要旨を変更
しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可能
である。
のオペレーションを行なうべき領域等を指定する場合
に、元の画像、拡大画像の何れでも領域等の指定が可能
であり、拡大画像が同時に表示されている状態における
領域等の指定作業を簡単化できるとともに、領域等の指
定精度を高めることができる。尚、この発明は上記の実
施例に限定されるものではなく、例えば、2スキャンラ
イン以上の画像を処理単位として画像の取り出し、処理
を行なうことが可能であるほか、この発明の要旨を変更
しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可能
である。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、少ない
数のスキャンラインに対する画像処理が行われた時点に
おいてパラメータの適否を判断することができ、パラメ
ータを与えてからパラメータの適否を判別できるまでの
所要時間を著しく短縮することができ、ひいては、全て
のパラメータを適正値に設定するまでの所要時間を著し
く短縮することができ、しかも、著しく少ない数のスキ
ャンラインに対する画像処理が行われた時点においてパ
ラメータの適否を判断することができ、ひいては、最終
的に所望の画質の画像が得られるまでの所要時間を一層
大幅に短縮することができるという特有の効果を奏す
る。
数のスキャンラインに対する画像処理が行われた時点に
おいてパラメータの適否を判断することができ、パラメ
ータを与えてからパラメータの適否を判別できるまでの
所要時間を著しく短縮することができ、ひいては、全て
のパラメータを適正値に設定するまでの所要時間を著し
く短縮することができ、しかも、著しく少ない数のスキ
ャンラインに対する画像処理が行われた時点においてパ
ラメータの適否を判断することができ、ひいては、最終
的に所望の画質の画像が得られるまでの所要時間を一層
大幅に短縮することができるという特有の効果を奏す
る。
【0043】請求項2の発明は、被合成画像の任意の位
置に合成画像を合成して可視的に表示するに当って、所
定数のスキャンラインを単位として合成処理および可視
的表示を行なうのであるから、合成画像および被合成画
像が与えられてから合成された画像の適否を判別できる
までの所要時間を著しく短縮することができ、ひいて
は、合成画像の適正な合成状態を得るまでの所要時間を
著しく短縮することができるという特有の効果を奏す
る。
置に合成画像を合成して可視的に表示するに当って、所
定数のスキャンラインを単位として合成処理および可視
的表示を行なうのであるから、合成画像および被合成画
像が与えられてから合成された画像の適否を判別できる
までの所要時間を著しく短縮することができ、ひいて
は、合成画像の適正な合成状態を得るまでの所要時間を
著しく短縮することができるという特有の効果を奏す
る。
【0044】
【0045】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の効果に加え、カーソルによる処理対象位置の設定を
簡単かつ正確にすることができ、しかも処理結果を元の
画像と拡大画像との双方に表示することに起因して処理
結果の把握を著しく容易にすることができるという特有
の効果を奏する。請求項4の発明は、少ない数のスキャ
ンラインに対する画像処理が行われた時点においてパラ
メータの適否を判断することができるので、パラメータ
を与えてからパラメータの適否を判別できるまでの所要
時間を著しく短縮することができ、ひいては、全てのパ
ラメータを適正値に設定するまでの所要時間を著しく短
縮することができ、しかも、著しく少ない数のスキャン
ラインに対する画像処理が行われた時点においてパラメ
ータの適否を判断することができ、ひいては、最終的に
所望の画質の画像が得られるまでの所要時間を一層大幅
に短縮することができるという特有の効果を奏する。
2の効果に加え、カーソルによる処理対象位置の設定を
簡単かつ正確にすることができ、しかも処理結果を元の
画像と拡大画像との双方に表示することに起因して処理
結果の把握を著しく容易にすることができるという特有
の効果を奏する。請求項4の発明は、少ない数のスキャ
ンラインに対する画像処理が行われた時点においてパラ
メータの適否を判断することができるので、パラメータ
を与えてからパラメータの適否を判別できるまでの所要
時間を著しく短縮することができ、ひいては、全てのパ
ラメータを適正値に設定するまでの所要時間を著しく短
縮することができ、しかも、著しく少ない数のスキャン
ラインに対する画像処理が行われた時点においてパラメ
ータの適否を判断することができ、ひいては、最終的に
所望の画質の画像が得られるまでの所要時間を一層大幅
に短縮することができるという特有の効果を奏する。
【0046】請求項5の発明は、パラメータを与えてか
らパラメータの適否を判別できるまでの所要時間を著し
く短縮することができ、ひいては、全てのパラメータを
適正値に設定するまでの所要時間を著しく短縮すること
ができ、しかも、著しく少ない数のスキャンラインに対
する画像処理が行われた時点においてパラメータの適否
を判断することができ、ひいては、最終的に所望の画質
の画像が得られるまでの所要時間を一層大幅に短縮する
ことができるという特有の効果を奏する。
らパラメータの適否を判別できるまでの所要時間を著し
く短縮することができ、ひいては、全てのパラメータを
適正値に設定するまでの所要時間を著しく短縮すること
ができ、しかも、著しく少ない数のスキャンラインに対
する画像処理が行われた時点においてパラメータの適否
を判断することができ、ひいては、最終的に所望の画質
の画像が得られるまでの所要時間を一層大幅に短縮する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0047】
【0048】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の効果に加え、カーソルによる処理対象位置の設定を
簡単かつ正確にすることができ、しかも処理結果を元の
画像と拡大画像との双方に表示することに起因して処理
結果の把握を著しく容易にすることができるという特有
の効果を奏する。
5の効果に加え、カーソルによる処理対象位置の設定を
簡単かつ正確にすることができ、しかも処理結果を元の
画像と拡大画像との双方に表示することに起因して処理
結果の把握を著しく容易にすることができるという特有
の効果を奏する。
【図1】この発明の画像処理方法が適用される工業製品
デザイン、設置状態評価方法を概略的に説明するフロー
チャートである。
デザイン、設置状態評価方法を概略的に説明するフロー
チャートである。
【図2】工業製品デザイン、設置状態評価システムの構
成を概略的に示すブロック図である。
成を概略的に示すブロック図である。
【図3】この発明の画像処理方法の要部の一実施例を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図4】この発明の画像処理装置の一実施例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】この発明の画像処理方法の他の実施例の一部を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図6】この発明の画像処理方法の他の実施例の残部を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図7】この発明の画像処理装置の他の実施例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図8】この発明の画像処理方法のさらに他の実施例と
しての、上記実施例3または実施例4に特に好適な拡大
表示処理方法を説明するフローチャートである。
しての、上記実施例3または実施例4に特に好適な拡大
表示処理方法を説明するフローチャートである。
【図9】この発明の画像処理装置のさらに他の実施例と
しての、上記実施例3または実施例4に特に好適な拡大
表示処理装置を示すブロック図である。
しての、上記実施例3または実施例4に特に好適な拡大
表示処理装置を示すブロック図である。
2,17 判別部 4 画像取り出し部
5 画像一時保持部 6 検出部
7 画像処理部 8 表示部
9,19 リセット部 15 合成部
43 位置変換部 45 処理結果表示部
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平1−219966(JP,A)
特開 昭61−107385(JP,A)
特開 平4−10072(JP,A)
特開 平2−184978(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06T 17/40
G06F 17/50
G06T 11/60
H04N 1/387
G06F 3/00
G06T 3/00
G09G 5/00 - 5/40
Claims (6)
- 【請求項1】 画像の画質に影響を与えるパラメータに
基づいて画像を処理し、処理結果に基づいて画像を可視
的に表示する画像処理方法であって、前記パラメータが
指示されたことに応答して、所定数のスキャンライン単
位で前記パラメータに基づく画像処理を行い、画像処理
が行われた部分のみについて元の表示画像に代えて処理
後の画像を可視的に表示し、しかも、前記パラメータが
変更されたことに応じて画像取り出し位置を初期位置に
リセットすることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 前記パラメータが、元の画像に対する新
たな画像の合成を行うべきことを示すパラメータを含ん
でおり、元の画像に対する新たな画像の合成を行うべき
ことを示すパラメータが設定されたことに応答して、元
の画像に対する新たな画像の合成のために所定数のスキ
ャンライン単位で新たな画像に対する画像処理を行い、
元の画像上に画像処理を行った新たな画像を重ねて表示
する請求項1に記載の画像処理方法。 - 【請求項3】 画像の一部を拡大して元の画像と同時に
表示し、処理対象位置を指定するためのカーソルを元の
画像、拡大画像の何れにも設定可能とし、カーソルが拡
大画像に設定されたことに応答して元の画像中における
対応位置を算出し、算出された位置に基づく処理結果を
元の画像および該当する場合には拡大画像に表示する請
求項1または請求項2に記載の画像処理方法。 - 【請求項4】 画像の画質に影響を与えるパラメータに
基づいて画像を処理し、処理結果に基づいて画像を可視
的に表示する画像処理装置であって、前記パラメータが
指示されたことに応答して、所定数のスキャンライン単
位で前記パラメータに基づく画像処理を行う処理手段
(2)(4)(5)(6)(7)(9)(15)(17)
と、画像処理が行われた部分のみについて元の表示画像
に代えて処理後の画像を可視的に表示する表示手段
(8)(20)とを含み、前記処理手段(2)(4)
(5)(6)(7)(9)(15)(17)は、前記パラ
メータが変更されたことに応じて画像取り出し位置を初
期位置にリセットする機能を含むものであることを特徴
とする画像処理装置。 - 【請求項5】 前記パラメータが、元の画像に対する新
たな画像の合成を行うべきことを示すパラメータを含ん
でおり、処理手段(15)(17)が、元の画像に対する
新たな画像の合成を行うべきことを示すパラメータが設
定されたことに応答して、元の画像に対する新たな画像
の合成のために所定数のスキャンライン単位で新たな画
像に対する画像処理を行うものであり、表示手段(8)
(20)が、元の画像上に画像処理を行った新たな画像
を重ねて表示するものである請求項4に記載の画像処理
装置。 - 【請求項6】 画像の一部を拡大して元の画像と同時に
表示し、処理対象位置を指定するためのカーソルを元の
画像、拡大画像の何れにも設定可能とするカーソル設定
手段と、カーソルが拡大画像に設定されたことに応答し
て元の画像中における対応位置を算出する対応位置算出
手段(43)と、算出された位置に基づく処理結果を元
の画像および該当する場合には拡大画像に表示する表示
手段(45)とをさらに含む請求項4または請求項5に
記載の画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30446593A JP3385683B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 画像処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30446593A JP3385683B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 画像処理方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07160910A JPH07160910A (ja) | 1995-06-23 |
JP3385683B2 true JP3385683B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=17933351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30446593A Expired - Fee Related JP3385683B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 画像処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385683B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP30446593A patent/JP3385683B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07160910A (ja) | 1995-06-23 |
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