JP2736870B2 - 三次元図形データ削減方法 - Google Patents

三次元図形データ削減方法

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JP2736870B2 JP2256895A JP2256895A JP2736870B2 JP 2736870 B2 JP2736870 B2 JP 2736870B2 JP 2256895 A JP2256895 A JP 2256895A JP 2256895 A JP2256895 A JP 2256895A JP 2736870 B2 JP2736870 B2 JP 2736870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三次元図形データ削減
方法に関し、特に三次元図形を示すポリゴンデータをグ
ループに分割し、各グループ単位で不要なポリゴンを削
減する三次元図形データ削減方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、演算処理装置などで三次元図形
を処理する場合、立体の表面をポリゴンという多数の多
角形に分割し、その頂点座標や結線情報などからなるポ
リゴンデータにより処理する方法が用いられる。これに
よれば、このポリゴンの大きさや数を増加させることに
より三次元図形の表現精度を高くすることができるが、
ポリゴン数の増加に応じてポリゴンデータの量も増加す
る。
【0003】特に、ポリゴンデータを用いて動画を表示
するリアルタイム処理の場合、演算処理装置の処理能力
から、画像1コマ分の時間内に処理しうるポリゴン数に
限度がある。同様に、ポリゴンデータにより表現された
三次元図形を伝送する場合、ポリゴン数が多ければ通信
時間が増加し、あるいはより高速な通信手段が必要とな
る。したがって、三次元図形の表現に要求される精度や
許容される演算処理時間に応じたポリゴンデータの削減
が要求される。
【0004】従来、ポリゴンデータを削減する場合、ま
ず隣接するポリゴンの両法線ベクトルすなわちポリゴン
面に垂直な両ベクトルの角度差を算出する。この両法線
ベクトルの角度差が、所定のしきい値以下である場合に
は、両者を統合して1つのポリゴンとするものとなって
いた。特に、このしきい値すなわち統合基準の設定値に
よりポリゴンの削減率が決定されるものとなり、このし
きい値をすべてのポリゴンに対して共通に設定すること
により、すべてのポリゴンを均一に削除するものとなっ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の三次元図形データ削減方法では、すべてのポリ
ゴンに対して共通のしきい値を用いて削減するものとな
っているため、三次元図形のうち部分的にポリゴンデー
タをあまり削減したくない箇所が存在する場合でも、す
べてのポリゴンが均一に削減されてしまい、必要とする
表現精度が得られないという問題点があり、一方、必要
とする最も高い表現精度に合わせてしきい値を設定した
場合には、他の箇所のポリゴンデータを効率よく削減す
ることができないという問題点があった。本発明はこの
ような課題を解決するためのものであり、表現に必要な
精度に応じてポリゴンを削減することができる三次元図
形データ削減方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による三次元図形データ削減方法は、
三次元図形の各部に必要な表現精度に基づいてグループ
分割されたポリゴンの統合基準として、各グループごと
に任意の統合基準を設定し、グループごとに設定された
統合基準に基づいてグループに含まれるポリゴンを統合
することによりポリゴンを削減するようにしたものであ
る。また、利用者がグループごとに統合基準を設定入力
する場合、三次元図形全体のポリゴン数と統合基準を設
定するグループに含まれるポリゴン数とを表示するよう
にしたものである。
【0007】また、ポリゴンの削減処理終了後、削減前
後の全ポリゴン数およびその削減率と、任意のグループ
の削減前後のポリゴン数およびその削減率とを表示する
ようにしたものである。また、三次元図形を構成するす
べてのポリゴンに対して所定の統合基準に基づいて統合
処理を実施し、同一ポリゴンに対して統合された複数の
ポリゴンを1つのグループとして登録するようにしたも
のである。また、三次元図形を構成するすべてのポリゴ
ンを表示し、ポインティングデバイスにより選択された
ポリゴンを1つのグループとして登録するようにしたも
のである。
【0008】
【作用】したがって、三次元図形の各部に必要な表現精
度に基づいてグループ分割されたポリゴンに対してそれ
ぞれグループごとに統合基準が設定され、各グループご
とに設定された統合基準に基づいてグループ内のポリゴ
ンが統合されて削減される。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である三次元図形データ削
減装置の機能ブロック図であり、同図において、102
は各種情報を表示するCRT、103は三次元図形デー
タを構成する多数のポリゴンデータをファイルとして格
納する外部記憶装置、104は利用者が処理指示を入力
するキーボード、105はマウスなどのポインティング
デバイス、106は各種処理プログラム110および処
理に必要な内部データテーブル107を有するメモリ、
101はキーボード104から入力された指示に応じて
メモリ106内のプログラム110を実行することによ
り、ポリゴンデータの削減処理を行うCPUである。
【0010】またプログラム110において、111は
外部記憶装置103からポリゴンデータを読み込むデー
タ読み込みルーチン、112は読み込まれたポリゴンデ
ータを所定のグループに分割して読み出すグループ分割
ルーチン、113は各グループごとに統合基準を設定す
る統合基準設定ルーチン、114は設定された統合基準
に基づいて各グループごとにポリゴンデータを削減する
データ削減ルーチン、115は削減処理を行ったポリゴ
ンデータを外部記憶装置103に出力する削減データ出
力ルーチンである。
【0011】次に、図1を参照して、本発明の動作を説
明する。まず、データ読み込みルーチン111およびグ
ループ分割ルーチン112について説明する。図2はデ
ータ読み込みルーチン111を示すフローチャートであ
り、その一部としてグループ分割ルーチン112を有し
ている。まず外部記憶装置103内に格納されている所
定の三次元図形データファイルを読み込み可能な状態に
オープンし(ステップ201)、そのファイルに格納さ
れている各ポリゴンの頂点データを読み込む(ステップ
202)。
【0012】図3は、三次元図形データファイルの構成
を示す説明図であり、301は頂点数、ポリゴン数など
のデータ書式を示すヘッダ情報、302はすべてのポリ
ゴンの頂点座標情報、303はグループを構成するポリ
ゴンとそのポリゴンを構成する頂点情報からなるポリゴ
ン情報である。この場合、頂点座標情報302は、「ve
rtex」と「end 」で囲まれる範囲に記載されているとと
もに、ポリゴン情報303は、「polygon 」と「end 」
て囲まれる範囲に記載されている。
【0013】特に、頂点情報302は、各頂点に個別に
付与された頂点番号と、X,Y,Z軸上の座標値とから
構成されている。また、ポリゴン情報303内の各ポリ
ゴンデータは、ポリゴングループ304ごとに記載され
ている。このポリゴングループ304は、そのグループ
名(ヘッダとして「g 」を有するもの)と、グループに
所属するポリゴンを示すポリゴン番号およびそのポリゴ
ンを構成する頂点番号群とからなる。
【0014】したがって、「vertex」で始まる頂点座標
情報302を内部データテーブル107に読み込んだ
後、グループ分割ルーチン112に移行し、「polygon
」で始まるポリゴン情報303からグループごとにポ
リゴンデータを内部データテーブル107に読み込む。
まず、「g 」で始まるグループ名を読み込み(ステップ
203)、続くポリゴンデータを読み込む(ステップ2
04)。これを各ポリゴングループ304について繰り
返し実行する(ステップ205:NO)。
【0015】すべてのポリゴングループ304について
ポリゴンデータの読み込みが終了した場合(ステップ2
05:YES)には、グループ分割ルーチン112を終
了し、外部記憶装置103内の三次元図形データファイ
ルをクローズする(ステップ206)。このようにし
て、データ読み込みルーチン111により、外部記憶装
置103内の所定の三次元図形データファイルから、ポ
リゴンデータが各グループごとに内部データテーブル1
07に格納される。
【0016】次に、図4を参照して統合基準設定ルーチ
ン113について説明する。図4は統合基準設定ルーチ
ンを示すフローチャートである。まず、キーボード10
4からの指示に応じて所定のポリゴングループが選択さ
れる(ステップ401)。続いてキーボード104から
入力された統合基準が選択されたポリゴングループの統
合基準として設定される(ステップ402)。
【0017】この場合、隣接する2つのポリゴンの両法
線角度差が所定のしきい値以下の場合に1つのポリゴン
として統合するものとし、各グループごとのポリゴンの
統合基準として、しきい値を設定する。任意のポリゴン
グループについて繰り返しポリゴン統合基準の設定を実
行し(ステップ403:YES)、各ポリゴングループ
についてポリゴン統合基準を設定した後(ステップ40
3:NO)、統合基準設定ルーチンを終了する。
【0018】次に、図5を参照してデータ削減ルーチン
114について説明する。図5は、データ削減ルーチン
114を示すフローチャートである。まず、ポリゴンデ
ータの削減に必要な各種パラメータの設定などが前処理
ルーチンで実施され(ステップ501)、各ポリゴング
ループが選択されてそのグループごとに設定されている
しきい値に基づいてポリゴンデータの削減が実行され
る。
【0019】ここで、図6を参照して前処理ルーチンに
ついて説明する。図6は前処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。まず、すべてのポリゴンの法線、すなわ
ち個々のポリゴン面に垂直な線のベクトルを算出する
(ステップ601)。次に、データ削除処理用として各
ポリゴンに対して2つのフラグ、削除フラグ701およ
び統合フラグ702をそれぞれ用意する(ステップ60
2)。
【0020】図7は、削除フラグ701および統合フラ
グ702を示す説明図である。削除フラグ701は、統
合されて不要になったポリゴンを識別する役割を有し、
後述する被統合処理の要否が確認される。また統合フラ
グ702は、統合された結果のポリゴンを識別する役割
を有し、隣接ポリゴンに対する統合処理が終了した基準
ポリゴンか否かが確認される。続いて、これらすべての
ポリゴンに用意された削除フラグ701および統合フラ
グ702を初期化し(ステップ603)、前処理ルーチ
ンを終了する。
【0021】このようにして、前処理ルーチンが実行さ
れて各種パラメータが設定された後(図5:ステップ5
01)、実際のポリゴングループごとの統合処理が開始
される。まず、任意のポリゴングループが選択され(ス
テップ502)、続く基準ポリゴン選択ルーチンによ
り、選択されたポリゴングループに従属するポリゴンの
うち統合処理の基準となる基準ポリゴンが選択される
(ステップ503)。
【0022】ここで、図8を参照して基準ポリゴン選択
ルーチンについて説明する。図8は基準ポリゴン選択ル
ーチンを示すフローチャートである。まず、現在選択さ
れているポリゴングループに従属する先頭のポリゴンに
ポインタをセットする(ステップ801)。次にポイン
タが指すポリゴンの削除フラグおよび統合フラグを調べ
(ステップ802)、いずれのフラグも「OFF」とな
っている場合(ステップ803:YES)には、現在ポ
インタが指すポリゴンを基準ポリゴンとして選択し(ス
テップ804)、基準ポリゴン選択ルーチンを終了す
る。
【0023】一方、フラグを調べた結果、いずれかまた
は両方のフラグが「OFF」でない場合(ステップ80
3:NO)には、すべてのポリゴンについてフラグを調
べたか否か判断し(ステップ805)、未調査のポリゴ
ンがある場合(ステップ805:NO)には、ポインタ
を1つ進めて(ステップ806)、ステップ802へ移
行し、前述のフラグ調査を実施する。また、すべてのポ
リゴンについてフラグ調査が終了した場合(ステップ8
05:YES)には、基準ポリゴンなしとして基準ポリ
ゴン選択ルーチンを終了する。
【0024】このようにして、基準ポリゴン選択ルーチ
ンが実行されて統合処理の基準となる基準ポリゴンが選
択され(図5:ステップ503)、正常に基準ポリゴン
が選択された場合(ステップ504)には、比較ポリゴ
ン選択ルーチンにより、統合処理において比較対象とな
るポリゴンが選択される(ステップ505)。ここで、
図9を参照して比較ポリゴン選択ルーチンについて説明
する。図9は比較ポリゴン選択ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【0025】まず、基準ポリゴン選択ルーチン(図5:
ステップ503)で選択された基準ポリゴンを構成する
頂点リストを内部データテーブルから取得し(ステップ
901)、続いて現在のポリゴングループに従属する先
頭のポリゴンにポインタをセット(ステップ902)す
る。ここで、ポインタが指すポリゴンが最後のポリゴン
でない場合(ステップ903:NO)には、そのポリゴ
ンの削除フラグおよび統合フラグを調べ、両フラグとも
「OFF」の場合(ステップ904:YES)には、現
在ポインタが指しているポリゴンの頂点リストを取得す
る(ステップ905)。
【0026】この頂点リストと基準ポリゴンの頂点リス
トとを比較し、これら頂点リストのうち2点以上の頂点
を共有しているか否か確認し、共有する場合(ステップ
907:YES)には、現在ポインタが指しているポリ
ゴンが基準ポリゴンに隣接するものであると判断し、こ
のポリゴンを比較ポリゴンとして選択し(ステップ90
8)、比較ポリゴン選択ルーチンを終了する。また、両
ポリゴン間で2点以上共有する頂点がない場合(ステッ
プ907:NO)には、ポインタを1つ進めて(ステッ
プ909)、前述のステップ903に移行する。
【0027】図10は、基準ポリゴンと比較ポリゴンと
の関係を示す説明図であり、1001は基準ポリゴン、
1002〜1004は基準ポリゴンと同一グループのポ
リゴン、1005〜1007は基準ポリゴン1001の
頂点である。比較ポリゴンの候補としてポリゴン100
2〜1004が選択される。この場合、ポリゴン100
2,1003は基準ポリゴン1001と2つの頂点10
05,1006、および2つの頂点1006,1007
をそれぞれ共有していることから比較ポリゴンとして選
択されるが、ポリゴン1004は基準ポリゴン1001
と1つの頂点1007を共有するのみであることから比
較ポリゴンとして選択されない。
【0028】一方、ステップ904において、現在ポイ
ンタが指すポリゴンのフラグのいずれかが「OFF」で
ない場合(ステップ904:NO)には、ポインタを1
つ進めて、同じくステップ903に移行する。さらに、
ステップ903において、ポインタが指すポリゴンが最
後のポリゴンである場合(ステップ903:YES)に
は、比較ポリゴンなしとして比較ポリゴン選択ルーチン
を終了する。
【0029】このようにして、比較ポリゴン選択ルーチ
ンが実行されて統合判断の対象となる比較ポリゴンが選
択され(図5:ステップ505)、正常に比較ポリゴン
が選択された場合(ステップ506:YES)には、統
合判断ルーチンにより、基準ポリゴンに対して比較ポリ
ゴンを統合できるか否かを判断する(ステップ50
7)。ここで、図11を参照して統合判断ルーチンにつ
いて説明する。図11は統合判断ルーチンを示すフロー
チャートである。
【0030】まず、基準ポリゴンおよび比較ポリゴンが
従属するポリゴングループに設定されている法線ベクト
ル角度差のしきい値θthの余弦を算出しAとする(ステ
ップ1131)。 A=cosθth 次に、基準ポリゴンおよび比較ポリゴンの両法線ベクト
ルの内積を算出し(ステップ1132)、その内積から
両法線ベクトル角度差の余弦cosθの絶対値Bを算出
する(ステップ1133)。
【0031】今、基準ポリゴンの法線ベクトルをX、比
較ポリゴンの法線ベクトルをY、両法線ベクトルX,Y
の大きさを|X|,|Y|、両法線ベクトルの角度差を
θとした場合、両法線ベクトルの内積x・yは、 X・Y=|X|・|Y|cosθ となり、これよりBは、 B=|cosθ|=|X・Y/(|X|・|Y|)| が求められる。
【0032】ここで、しきい値の余弦Aと両法線ベクト
ル角度差の余弦Bとを比較し、BがAより小さい場合、
すなわち両法線ベクトル角度差がしきい値より小さい場
合(ステップ1134:YES)には、基準ポリゴンに
対して比較ポリゴンを統合可能と判断する(ステップ1
135)。一方、BがA以上である場合、すなわち両法
線ベクトル角度差がしきい値以上の場合(ステップ11
34:NO)には、基準ポリゴンに対して比較ポリゴン
を統合不可能と判断する(ステップ1136)。
【0033】このようにして、統合判定ルーチンが実行
されて基準ポリゴンに対する比較ポリゴンの統合可否が
判断され(図5:ステップ507)、統合可能と判断さ
れた場合(ステップ508:YES)に応じて、基準ポ
リゴンに比較ポリゴンが統合され、比較ポリゴンの削除
フラグが「ON」に設定される(ステップ509)。こ
の後、ステップ505に戻って前述の比較ポリゴン選択
ルーチン(図9参照)を実行し、次の比較ポリゴンを選
択する。
【0034】また、比較ポリゴン選択ルーチンを実施し
た結果、比較ポリゴンが選択されなかった場合(ステッ
プ506:NO)には、現在選択されている基準ポリゴ
ンの統合処理が完了したと判断して、この基準ポリゴン
の統合フラグを「ON」に設定する(ステップ51
0)。この後、ステップ503に戻って前述の基準ポリ
ゴン選択ルーチン(図8参照)を実行し、次の基準ポリ
ゴンを選択する。
【0035】ここで、基準ポリゴン選択ルーチンを実施
した結果、基準ポリゴンが選択されなかった場合(ステ
ップ504:NO)には、現在選択されているグループ
内のポリゴンに対する統合処理が終了したと判断して、
統合処理が終了されていない他のグループがあるか否か
判断し(ステップ511)、まだ未処理のグループがあ
る場合(ステップ511:YES)には、前述したステ
ップ502に戻って次のグループを選択する。また、す
べてのグループに対する統合処理が終了している場合
(ステップ511:NO)には、一連のデータ削減ルー
チン114を終了する。
【0036】このようにして、外部記憶装置103(図
1参照)に格納されている三次元図形データについて、
各グループごとに設定されたしきい値、すなわち統合基
準に基づいてポリゴンデータの削減処理が実施される。
この後、CPU101によりプログラム110の削減デ
ータ出力ルーチン115が実施され、削減処理後の新た
な三次元図形データが外部記憶装置103に格納され
る。
【0037】ここで、図12を参照して、削除データ出
力ルーチン115について説明する。図12は削除デー
タ出力ルーチンを示すフローチャートである。まず、前
述のデータ削減ルーチン114を実施した結果、使用し
なくなった頂点データを検索する(ステップ120
1)。ここではデータ入力時のすべての頂点データの頂
点番号と削減処理後の各ポリゴンを構成する頂点番号と
を比較し、使用されていない頂点番号の頂点データに不
要を示すマーキングを行う。次に、出力ファイルをオー
プンし(ステップ1202)、不要のマーキングがされ
ていない頂点データを順に出力ファイルに書き出す(ス
テップ1203)。
【0038】続いて、削減処理後の各ポリゴンの構成を
示す情報として、ポリゴン番号およびそのポリゴンを構
成する頂点データを示す頂点番号からなるポリゴンデー
タを書き出し(ステップ1204)、出力ファイルをク
ローズする(ステップ1205)。これにより、不要と
なった頂点データが削除されて、出力データ量が削減さ
れる。
【0039】このように、所望の表現精度に基づいてポ
リゴンデータをグループ化し、それぞれのグループに対
して個別の統合基準を設定し、対応する統合基準に基づ
いて各グループごとにポリゴンデータの削減処理を実施
するようにしたので、従来の三次元図形データのうちす
べての箇所に均一な削減処理を実施する場合と比較し
て、個々の箇所に必要とされる表現精度を保持しつつ、
全体として所望するポリゴンデータの削減率を得ること
が可能となる。
【0040】なお、統合基準設定ルーチン113におい
て、図13に示すような表示画面を用いて対話的に統合
基準を設定するようにしてもよい。図13は、統合基準
設定時の表示画面例を示す説明図であり、1301はC
RT102に表示出力される表示窓、1302は選択さ
れた三次元図形ファイルに格納されている全体のポリゴ
ン数、1303は現在の統合基準設定対象を示すグルー
プ名、1304はグループに含まれるポリゴン数、13
05は利用者により入力されたしきい値、1306は基
準設定終了を指示する確認ボタンである。
【0041】統合基準設定ルーチン113において、こ
の表示窓1301には、各グループごとに全体のポリゴ
ン数1302、グループ名1303およびグループ内ポ
リゴン数1304が表示されて、利用者によるしきい値
の入力待ちとなる。この後、利用者がキーボード104
(図1参照)からしきい値を入力し、あるいはポインテ
ィングデバイス105を使って所定のメニューからしき
い値を選択入力し、確認ボタン1306の操作により、
そのグループに対する統合基準の設定が終了する。
【0042】このように、表示窓1301を用いて、各
グループごとに全体のポリゴン数1302、グループ名
1303およびグループ内ポリゴン数1304を表示し
てしきい値入力を促すようにしたので、利用者がこれら
グループ名および各ポリゴン数を参考にしてしきい値を
設定することが可能となり、各グループに適切な統合基
準を設定することが可能となる。
【0043】また、削減データ出力ルーチン115にお
いて、図14に示すような表示画面を用いて削減結果を
表示するようにしてもよい。図14は、削減結果の表示
画面例を示す説明図であり、1401はCRT102に
表示出力される表示窓、1402は削減前の全ポリゴン
数、1403は削減後の全ポリゴン数および削減率、1
404は削減前の任意のグループに含まれるポリゴン
数、1405は削減後のグループに含まれるポリゴン数
および削減率である。
【0044】削減データ出力ルーチン115において、
この表示窓1401には、ポリゴン削減処理前後の全ポ
リゴン数1402,1403およびその比を示す削減率
1403が表示出力されるとともに、任意のグループに
含まれるポリゴン削減処理前後のポリゴン数1404,
1405およびその比を示す削減率1405が表示出力
される。このように、削減結果として削減後のポリゴン
数および削減率を表示出力するようにしたので、所望す
る削減率が得られたか否か、あるいは個々のグループご
とに適切な削減率となっているか否かを的確に把握する
ことが可能となり、これら削減結果に基づいて最適な統
合基準を容易に設定することができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施例について、図
15を参照して説明する。図15は、各ポリゴンに対す
る自動グループ分割処理を示すフローチャートである。
ポリゴン削減処理の対象となる三次元図形データに対し
て、ポリゴンのグループ化がされていない場合、まずポ
リゴン全体を1つのグループと見なし、前述のデータ削
減ルーチンと同様に、所定のしきい値に基づいて均一に
削減処理を実施する(ステップ1501)。
【0046】この削減処理により結果として得られたポ
リゴンデータの先頭にポインタをセットし(ステップ1
502)、現在ポインタが指すポリゴンに統合されてい
るすべてのポリゴンを1つのグループとして書き出す
(ステップ1503)。すべてのポリゴンに対して書き
出しが終了したか否か判断し(ステップ1504)、ま
だ未処理のポリゴンがある場合(ステップ1504:N
O)には、ポインタを1つ進めて次のポリゴンを選択し
(ステップ1505)、ステップ1503に戻って前述
のグループ分けを実施する。
【0047】また、すべてのポリゴンについて処理が終
了した場合(ステップ1504:YES)には、一連の
グループ分割処理を終了する。このように、すべてのポ
リゴンを1つのグループと見なして所定の統合基準に基
づいたポリゴン削減処理を実施し、その統合状況に応じ
てグループ化するようにしたので、グループ分割されて
いない多数のポリゴンを利用者が個々にグループ分けす
る場合と比較して、より短時間でポリゴンのグループ分
けを実施することが可能となり、利用者への負担を軽減
することができる。
【0048】次に、本発明の第3の実施例について、図
16を参照して説明する。図16は、ポリゴンに対する
対話的なグループ分割処理を示す説明図であり、(a)
はフローチャート、(b)はCRT102への画面表示
例である。図16(b)において、1605はCRT1
02に表示された全ポリゴン、1606は利用者がグル
ープを指示入力するためのポインティングデバイス10
5のポインタ、1607はグループ指示入力例を示して
いる。
【0049】まず、グループ分割処理を行う三次元図形
データのすべてのポリゴンをCRT102に表示する
(ステップ1601)。次に利用者がポインティングデ
バイス105を操作してそのポインタ1606により同
一グループとして登録したい任意のポリゴンを選択する
(ステップ1602)。この場合、グループ指示入力例
1607に示すように、利用者はポインタ1606によ
りポリゴン付近をなぞることにより複数のポリゴンを選
択する。
【0050】ポリゴンを選択終了後、グループ名などの
属性情報を入力することにより、選択したポリゴンをグ
ループとして登録し(ステップ1603)、他に登録し
たいグループがある場合(ステップ1604:YES)
には、ステップ1602に戻って前述のグループ登録処
理を実施し、すべてのグループ登録が終了した場合(ス
テップ1604:NO)には、一連のグループ分割処理
を終了する。このように、ポインティングデバイス10
5を用いて対話的にポリゴンのグループ分割処理を実施
するようにしたので、比較的簡単に表示画像に即した詳
細なグループ分けを実施することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、三次元
図形の各部に必要な表現精度に基づいてグループ分割さ
れたポリゴンの統合基準として、各グループごとに任意
の統合基準を設定し、グループごとに設定された統合基
準に基づいてグループに含まれるポリゴンを統合するこ
とによりポリゴンを削減するようにしたので、従来の三
次元図形データのうちすべての箇所に均一な削減処理を
実施する場合と比較して、個々の箇所に必要とされる表
現精度を保持しつつ、全体として所望するポリゴンデー
タの削減率を得ることが可能となる。
【0052】また、利用者がグループごとに統合基準を
設定入力する場合、三次元図形全体のポリゴン数と統合
基準を設定するグループに含まれるポリゴン数とを表示
するようにしたので、利用者がこれらグループ名および
各ポリゴン数を参考にしてしきい値を設定することが可
能となり、各グループに適切な統合基準を設定すること
が可能となる。また、ポリゴンの削減処理終了後、削減
前後の全ポリゴン数およびその削減率と、任意のグルー
プの削減前後のポリゴン数およびその削減率とを表示す
るようにしたので、所望する削減率が得られたか否か、
あるいは個々のグループごとに適切な削減率となってい
るか否かを的確に把握することが可能となり、これら削
減結果に基づいて最適な統合基準を容易に設定すること
ができる。
【0053】また、三次元図形を構成するすべてのポリ
ゴンに対して所定の統合基準に基づいて統合処理を実施
し、同一ポリゴンに対して統合された複数のポリゴンを
1つのグループとして登録するようにしたので、グルー
プ分割されていない多数のポリゴンを利用者が個々にグ
ループ分けする場合と比較して、より短時間でポリゴン
のグループ分けを実施することが可能となり、利用者へ
の負担を軽減することができる。また、三次元図形を構
成するすべてのポリゴンを表示し、ポインティングデバ
イスにより選択されたポリゴンを1つのグループとして
登録するようにしたので、比較的簡単に表示画像に即し
た詳細なグループ分けを実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による三次元図形データ削
減装置のブロック図である。
【図2】 データ読み込みルーチンを示すフローチャー
トである。
【図3】 三次元図形データファイルの構成を示す説明
図である。
【図4】 統合基準設定ルーチンを示すフローチャート
である。
【図5】 データ削減ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】 前処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】 削除フラグおよび統合フラグを示す説明図で
ある。
【図8】 基準ポリゴン選択ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図9】 比較ポリゴン選択ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図10】 基準ポリゴンと比較ポリゴンとの関係を示
す説明図である。
【図11】 統合判断ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図12】 削除データ出力ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図13】 統合基準設定時の表示画面例を示す説明図
である。
【図14】 削減結果の表示画面例を示す説明図であ
る。
【図15】 各ポリゴンに対する自動グループ分割処理
を示すフローチャートである。
【図16】 ポリゴンに対する対話的なグループ分割処
理を示す説明図である。
【符号の説明】
101…CPU、102…CRT、103…外部記憶装
置、104…キーボード、105…ポインティングデバ
イス、106…メモリ、110…プログラム、107…
内部データテーブル、111…データ読み込みルーチ
ン、112…グループ分割ルーチン、113…統合基準
設定ルーチン、114…データ削除ルーチン、115…
削減データ出力ルーチン。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元図形を表現する多数のポリゴンデ
    ータのうち不要なポリゴンデータを削減する三次元図形
    データ削減方法において、 三次元図形の各部に必要な表現精度に基づいてグループ
    分割されたポリゴンの統合基準として、各グループごと
    に任意の統合基準を設定し、 グループごとに設定された統合基準に基づいて前記グル
    ープに含まれるポリゴンを統合することによりポリゴン
    を削減するようにしたことを特徴とする三次元図形デー
    タ削減方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三次元図形データ削減方
    法において、 利用者がグループごとに統合基準を設定入力する場合、
    三次元図形全体のポリゴン数と統合基準を設定するグル
    ープに含まれるポリゴン数とを表示するようにしたこと
    を特徴とする三次元図形データ削減方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の三次元図形データ削減方
    法において、 ポリゴンの削減処理終了後、削減前後の全ポリゴン数お
    よびその削減率と、任意のグループの削減前後のポリゴ
    ン数およびその削減率とを表示するようにしたことを特
    徴とする三次元図形データ削減方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の三次元図形データ削減方
    法において、 三次元図形を構成するすべてのポリゴンに対して所定の
    統合基準に基づいて統合処理を実施し、同一ポリゴンに
    対して統合された複数のポリゴンを1つのグループとし
    て登録するようにしたことを特徴とする三次元図形デー
    タ削減方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の三次元図形データ削減方
    法において、 三次元図形を構成するすべてのポリゴンを表示し、ポイ
    ンティングデバイスにより選択されたポリゴンを1つの
    グループとして登録するようにしたことを特徴とする三
    次元図形データ削減方法。
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