JPH08320943A - スケール図形表示制御装置 - Google Patents

スケール図形表示制御装置

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JPH08320943A
JPH08320943A JP7126739A JP12673995A JPH08320943A JP H08320943 A JPH08320943 A JP H08320943A JP 7126739 A JP7126739 A JP 7126739A JP 12673995 A JP12673995 A JP 12673995A JP H08320943 A JPH08320943 A JP H08320943A
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高之 小宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる方向の図形の寸法を容易に確認しう
るスケール図形を作成表示しうるスケール図形表示制御
装置を提供する。 【構成】 図形を指示した時点の画面状態を平面とする
座標系を求め、この座標系の各軸方向にスケール図形を
作成する。スケール図形は前記座標系のそれぞれの座標
平面上に指定された大きさの線分と円を表示した形状を
している。スケール図形の表示にあたってはそのスケー
ル寸法も一緒に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータグラフィ
ックスにおけるスケール図形の表示制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックスの一適用分
野として、CAD(コンピュータ援用設計)システムが
ある。このCADシステムでは、設計者がCRTディス
プレイを介して、CAD用のコマンドを使って、コンピ
ュータと対話的に設計作業や製図を行う。その際、設計
または製図中の図形の寸法を確認できるようにするた
め、CRTディスプレイの画面上にスケール(物差し)
の用を果たす図形(以下、スケール図形と呼ぶ。)を表
示できるようにしたものが多い。
【0003】図10は従来のスケール図形の形状を示す
図であり、同図(A)は三次元のスケール図形、同図
(B)は二次元のスケール図形をそれぞれ表わしてい
る。すなわち、従来のスケール図形は、指定された寸法
(長さ)の線分が所定の3方向(たとえば、XYZ方
向)(図10(A)の場合)または2方向(たとえば、
XY方向)(図10(B)の場合)に伸びた形状をして
いる。
【0004】図11は上記の三次元スケール図形1をデ
ィスプレイ装置の画面2に表示したところを示してい
る。通常、三次元スケール図形1は、作成中の図形3に
固定された座標系の軸方向に出力(表示)される。たと
えば、自動車部品の設計を例にとると、車軸を基準とす
る座標系の軸方向に沿って表示される。この点は、二次
元スケール図形についても同様である。なお、従来のシ
ステムでは、スケール図形1の寸法は画面2に表示され
ず、また、スケール図形1の表示だけのON/OFFは
できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシステムでは、スケール図形1はある点を始
点として軸方向に線分が伸びた形状をしているため、軸
方向だが線分と反対の方向については図形3の寸法を確
認しにくく、また、軸方向以外の斜め方向については図
形3の大きさを確認することができない。
【0006】また、図形の寸法を確認するためには、確
認したい軸方向でスケール図形を表示することが望まれ
るが、従来のシステムでは、スケール図形1の出力され
る軸方向が作成する図形3によって決まっているため、
図形3の中の寸法を確認したい部分の軸方向と前記出力
される軸方向とが一致しない場合には、表示されたスケ
ール図形1によって前記確認したい部分の寸法を計るこ
とは困難である。なお、図形3を回転させるとそれに伴
ってスケール図形1も回転するため、図形3を回転させ
ることによって前記不一致が解消されることはない。
【0007】さらに、従来のシステムでは、スケール図
形1の寸法が表示されないため、設計者はその寸法を覚
えておかなければ後で使えない。
【0008】また、従来のシステムでは、スケール図形
1の表示ON/OFF機能がないため、スケール図形1
が作成された図形3に重なり合うなどした場合には作業
上邪魔になることがある。また、それを避けるためには
スケール図形1を削除すればよいが、後でまたスケール
図形1を作成しなければならないので、そのための作業
としては煩わしいものとなる。しかも、スケール図形の
削除についても、すべてを一括して削除するかまたは個
別的に削除するかの選択しかなく、グループ単位で処理
することはできなかった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、あらゆる方向の図形の寸法
を容易に確認しうるスケール図形を作成し表示すること
ができるスケール図形表示制御装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、表示手段の画面に表示され
た図形の寸法を計るためのスケール図形を作成しその画
面に表示するスケール図形表示制御装置において、線分
と円とで規定されるスケール図形に関するデータを記憶
する記憶手段と、スケール図形の定義に必要な情報を入
力する入力手段と、前記記憶手段に記憶されているスケ
ール図形データと前記入力手段からの入力情報とに基づ
いて、あらかじめ決定された座標系のそれぞれの座標平
面上に、指定された寸法の線分と指定された半径の円と
で表現されたスケール図形を作成するスケール図形作成
手段と、前記スケール図形作成手段で作成されたスケー
ル図形を前記表示手段の画面上の指定された位置に表示
させる出力手段とを有することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
のスケール図形表示制御装置において、図形を作成した
時点の画面状態によって規定される座標系を演算する演
算手段をさらに有し、前記スケール図形作成手段は、前
記演算手段によって演算された座標系のそれぞれの座標
平面上に、指定された寸法の線分と指定された半径の円
とで表現されたスケール図形を作成することを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載のスケール図形表示制御装置において、前記表
示手段はスケール図形と共にそのスケール図形の寸法値
を表示することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項1、
2、または3記載のスケール図形表示制御装置におい
て、スケール図形は指定されたグループ単位で削除およ
び/または表示のON/OFFが可能であることを特徴
とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、記憶手段は、
あらかじめ、線分と円とで規定されるスケール図形に関
するデータを記憶している。スケール図形の定義に必要
な情報、たとえば、線分の寸法(長さ)、円の半径、ス
ケール図形の位置などは入力手段によって入力される。
スケール図形作成手段は、記憶手段に記憶されているス
ケール図形データと入力手段からの入力情報とに基づい
て、あらかじめ決定された座標系のそれぞれの座標平面
上に、指定された寸法の線分と指定された半径の円とで
表現されたスケール図形を作成する。出力手段は、スケ
ール図形作成手段で作成されたスケール図形を、これに
適当な座標変換を施すことにより、表示手段の画面上の
指定された位置に表示させる。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、演算手段
は図形を作成した時点の画面状態によって規定される座
標系を演算し、スケール図形の出力される軸方向を決定
する。スケール図形作成手段は、演算手段によって演算
され決定された座標系のそれぞれの座標平面上に、指定
された寸法の線分と指定された半径の円とで表現された
スケール図形を作成する。この作成されたスケール図形
は出力手段によって表示手段の画面に表示される。
【0016】請求項3記載の発明にあっては、表示手段
は、その画面上に、スケール図形と共にそのスケール図
形の寸法値を表示する。
【0017】請求項4記載の発明にあっては、スケール
図形は、指定されたグループ単位で、削除され、および
/または、表示のON/OFFが行われる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ここでは、コンピュータグラフィックスとして、
CADシステムにおける場合を例にとって説明する。図
2はCADシステムの一般的な構成を示すブロック図で
ある。このCADシステムは、必要に応じてキーボード
やマウス、ライトペン、コントロールダイヤルなど(以
下、キーボード等と呼ぶ。)5が付属装置として接続さ
れたCRTディスプレイ6と、コンピュータ7と、外部
の記憶装置8と、プリンタ9とから構成されている。設
計者は、キーボード等5を用いてデータを入力し、CR
Tディスプレイ6を介してコンピュータ7と対話しなが
ら設計作業を行う。入力されたデータは、専用のソフト
ウェアで処理加工され、記憶装置8にデータベースとし
て蓄積され、プリンタ9やCRTディスプレイ6に出力
される。CRTディスプレイ6の画面には、作成された
図形データのほかにその図形の寸法を計るためのスケー
ル図形が表示される。なお、必要に応じて、コンピュー
タ7の入力装置(座標値入力用)として、タブレットや
デジタイザなどを接続し、また、出力装置として、プロ
ッタなどを接続してもよい。
【0019】図1は本発明の一実施例によるスケール図
形表示制御装置の構成を示すブロック図である。このス
ケール図形表示制御装置は、設計者の指示に従ってスケ
ール図形を作成し、CRTディスプレイ6に表示させる
機能を有しており、入力手段としてのキーボード等5
と、所定のプログラムに従って各装置に必要な指示を与
える制御部10と、記憶手段としてのデータベース8
と、所望の座標系を演算する演算手段としての座標系演
算部11と、スケール図形のデータを作成するスケール
図形作成手段としてのスケール図形作成部12と、作成
されたスケール図形の座標系をCRTディスプレイ6の
座標系に変換する出力手段としての出力部13と、表示
手段としてのCRTディスプレイ6とから構成されてい
る。制御部10、演算部11、スケール図形作成部1
2、および出力部13は、たとえば、コンピュータ7の
中に構成されている。
【0020】図3は本実施例で表示されるスケール図形
の形状を示す図である。なお、同図(A)は三次元のス
ケール図形20a、同図(B)は二次元のスケール図形
20bをそれぞれ表わしている。スケール図形20a、
20bは、ともに、あらかじめ決定された座標系のそれ
ぞれの座標平面に、指定された大きさ(寸法)の線分2
1と指定された大きさ(半径)の円22の組を表示した
形状をしている。各組において線分21は円22の直径
に相当している。つまり、線分21の寸法と円22の直
径は同じであり、かつ、線分21の中点と円22の中心
は一致している。この点がスケール図形20a、20b
の中心位置となる。この中心位置を指定することによっ
てスケール図形20a、20bの位置が決まる。また、
上記のように線分21の寸法と円22の半径とは関係し
ているので(寸法=2×半径)、どちらか一方の値を指
定すればスケール図形の大きさは自動的に決まることに
なる。ここでは、スケール図形の大きさとして半径を指
示するようにしている。図3(A)に示す三次元スケー
ル図形20aの場合には、3組の線21と円22は3つ
の座標平面、具体的にはXY平面、YZ平面、およびZ
X平面にそれぞれ表示され、図3(B)に示す二次元ス
ケール図形20bの場合には、2組の線21と円22は
2つの座標平面、具体的にはXY平面とYZ平面にそれ
ぞれ表示される。また、本実施例では、図3(A)
(B)に示すように、スケール図形20a、20bには
そのスケールの寸法も同時に表示される。同図中の「1
0」はスケール寸法を示しており、ここでは半径が1
0.0mmの場合を例示している。一例として、三次元ス
ケール図形20aをCRTディスプレイ6の画面2に表
示したところを図4に示してある。同図中の「3」は、
図11と同様、作成された図形データである。
【0021】このように、三次元のものであれ二次元の
ものであれスケール図形を20a、20bの形状を線分
21と円22を各座標平面に表示した形状とすることに
よって、軸の両方向はもちろん軸方向以外についても図
形の大きさを容易に確認できるようになる。また、スケ
ール寸法を同時に表示することによって、スケール図形
の指定寸法がわかりやすくなる。
【0022】データベース8には、各種の図形データが
記憶されている。図形データとしては、たとえば、通常
の面データや線データのほかに、上記のスケール図形の
データなどが記憶されている。
【0023】図5は図形データの構造を示す図である。
スケール図形、面データ、線データなどの各種図形デー
タは、それぞれ、データベース共通情報と各種図形デー
タに固有のデータとから構成されている。データベース
共通情報としては、当該図形の種類を番号で表わす要素
タイプ、二次元のデータか三次元のデータかを区別する
2D・3D区分、画面2に表示されている(ON)か表
示されていない(OFF)かを示すフラグである可視
性、当該データの属するレイヤ(階層)を示す所属レイ
ヤ、グループ化されたときに属するグループを識別する
ための所属グループIDなどが設けられている。どの種
類の図形データであるか、つまり、スケール図形である
か面データであるかまたは線データであるかは要素タイ
プ番号によって判断される。したがって、スケール図形
の表示のON(表示状態)/OFF(非表示状態)は要
素タイプを見て判断することになる。また、グループ単
位でのスケール図形の表示のON/OFFはさらに所属
グループIDを見て判断することになる。
【0024】次に、上記のように構成された本装置にお
けるスケール図形の定義、削除、表示ON/OFFの各
処理の動作についてそれぞれ順に説明する。なお、以下
では、表示されている図形が三次元である場合を例にと
る。
【0025】まず、スケール図形の定義処理について図
6のフローチャートを参照して説明する。なお、図7は
そのときの画面状態を示す図であり、適宜、参照する。
スケール図形の定義処理のコマンドが入力され所定のプ
ログラムがスタートすると、設計者は、キーボード等5
によってスケール図形の定義に必要な情報をコンピュー
タ7に指示する(ステップS1)。具体的には、スケー
ル図形20aの半径、中心位置、および出力する軸方向
が指示または選択される。たとえば、半径はキーボード
によって入力され、中心位置はマウスで所望の位置をク
リックすることによって指示される。出力する軸方向
は、寸法を確認したい図形3の部位をマウスで選択する
ことにより、次のステップS2で自動的に演算により決
定される。なお、指示された半径は画面2の適当な位置
に設けられた表示部30に表示される(以上、図7
(A)参照)。
【0026】ステップS2で、座標系演算部11は、設
計者によって選択された図形部位のデータをキーとし
て、データベース8を参照しながら、当該部材を含む図
形3が作成された時点における画面状態を規定する座標
系、換言すれば、その画面状態を平面(XY面)とする
座標系を求める。そのとき、表示されている図形が二次
元なら二次元の座標系が、表示図形が三次元なら三次元
の座標系がそれぞれ自動的に求められる。したがって、
ここでは、表示図形3が三次元であるため三次元の座標
系が求められ、その結果、スケール図形も三次元のスケ
ール図形20aが作成されることになる。
【0027】すなわち、スケール図形作成部12は、ス
テップS2で求めた座標系のそれぞれの座標平面(XY
平面、YZ平面、ZX平面)に、ステップS1で指定し
た大きさの線分21と円22を作成し、もってスケール
図形20aを作成(定義)する(ステップS3)。これ
により、確認したい軸方向で常にスケール図形20aが
作成されることになる。
【0028】ステップS3でスケール図形20aが作成
されると、出力部13は、ステップS2で求めた座標系
からCRTディスプレイ6の画面2への座標変換マトリ
ックスを計算し、このマトリックスを用いて、ステップ
S2で求めた座標系で定義されたスケール図形20aの
データをCRTディスプレイ6の座標系に変換する(ス
テップS4)。これにより、CRTディスプレイ6の画
面2への表示が可能となる。
【0029】ステップS4で座標変換処理を終えると、
出力部13は、座標変換されたスケール図形20aのデ
ータをCRTディスプレイ6に出力する(ステップS
5)。これにより、CRTディスプレイ6は、画面2上
のステップS1で指定された位置に指定された大きさの
スケール図形20aを表示する(図7(B)参照)。な
お、同図に示すように、スケール図形20aの表示処理
が終了すると、画面2の適当な位置に繰返し終了のスイ
ッチアイコン31が表示される。
【0030】それから、制御部10は、スイッチアイコ
ン31によって作業終了が指示されたかどうかを判断し
(ステップS6)、作業終了が指示されてない場合はス
テップS1に戻ってステップS1からステップS5まで
の処理を繰り返し、作業終了が指示された場合はコマン
ドを終了する。すなわち、図7では1個のスケール図形
20aしか示していないが、実際には、必要な個数のス
ケール図形20aが画面2に表示されることになる。
【0031】なお、スケール図形20aが画面2に表示
されると、図5中の要素タイプはスケール図形の要素タ
イプ番号、2D・3D区分は3次元のフラグ、可視性は
表示ONのフラグにそれぞれ設定される。
【0032】次に、スケール図形の削除の手順について
図8の表示例を参照しながら説明する。なお、ここで
も、簡単化のため、便宜上、画面2には1個のスケール
図形20aしか表示していない。
【0033】設計者によりキーボード等5を介してスケ
ール図形の削除のコマンドが入力され所定のプログラム
がスタートすると、制御部10は、CRTディスプレイ
6の画面2の適当な位置に削除単位の選択メニュー32
を表示させる。ここでは、たとえば、個別、全表示、グ
ループの3つの削除単位の選択が可能である(以上、図
8(A)参照)。ここで、たとえば、グループを選択す
ると、現在グループ化されているグループのメニュー3
3が画面2の適当な位置に表示される。ここでは、3つ
のグループがある場合を示している(以上、図8(B)
参照)。そして、ここで、たとえば、3DSCLのグル
ープが選択されると、制御部10は、各スケール図形の
所属グループIDを見ながら、グループ3DSCLに属
するスケール図形をすべて削除する処理を行わせる(図
8(C)参照)。他方、図8(A)に示す状態におい
て、削除単位として個別が選択されると、制御部10
は、設計者によって指示されたスケール図形20aを指
示があるたびに一つ一つ削除する処理を行わせる。ま
た、削除単位として全表示が選択されると、制御部10
は、画面2に表示されているスケール図形20aをすべ
て同時に一括して削除する処理を行わせる。すなわち、
スケール図形の削除は、まず削除する単位の選択を行
い、ここでグループ単位を選択した場合はさらにその削
除するグループを指示し、その後、指示された単位の削
除が行われる。この削除処理によって、対象となったス
ケール図形のデータはデータベース8から削除される。
【0034】最後に、スケール図形の表示ON/OFF
の手順について図8および図9の表示例を参照しながら
説明する。なお、ここで、順序としては図9は図8の前
にくる手順であって、ここでも、図8と同様、簡単化の
ため、便宜上、画面2には1個のスケール図形20aし
か表示していない。
【0035】設計者によりキーボード等5を介してスケ
ール図形の表示ON/OFFのコマンドが入力され所定
のプログラムがスタートすると、制御部10は、CRT
ディスプレイ6の画面2の適当な位置に表示をONする
かOFFするかの選択モードメニュー34を表示させる
(図9参照)。どちらか一方が選択されると、以降は、
削除の場合と同様の手順(図8(A)〜(C))とな
る。すなわち、画面2の適当な位置に表示をON/OF
Fする単位の選択メニュー(たとえば、個別、全表示、
グループ)が表示され(図8(A)参照)、グループ単
位が選択された場合にはさらにグループのメニューが表
示され(図8(B)参照)設計者によってその中の所望
のグループが指示される。こうして表示ON/OFFの
単位が指示されると、指示された単位でスケール図形2
0aの表示が選択に応じてONまたはOFFされる(図
8(C)参照)。すなわち、スケール図形の表示のON
/OFFは、まず表示をONするかOFFするかのモー
ドを選択し、次に選択されたモードで表示をON/OF
Fする単位を選択し、ここでグループ単位を選択した場
合はさらにそのグループを指示し、その後、指示された
単位で選択に応じた表示のON/OFFが行われる。こ
の表示ON/OFF処理によって、対象となったスケー
ル図形のデータは、可視性のフラグが処理後の状態に対
応する値に変更される。
【0036】したがって、本実施例によれば、スケール
図形を適当に求められた座標系のそれぞれの座標平面に
形成した線分21と円22とで表現するようにしたの
で、スケール図形の形状が全方向に対応しうるものとな
り、図形寸法の確認を容易に行うことができるようにな
る。特に、従来確認が困難または不可能であった軸方向
以外の方向についても、図形の大きさを確認することが
できる。
【0037】また、本実施例では、図形を指示した時点
の画面状態を平面とする座標系を求め、この座標系の各
軸方向にスケール図形を作成するようにしたので、確認
したい軸方向に常にスケール図形を表示することが可能
となり、図形に固定された座標系の軸方向に表示されて
いた従来の場合に比べて図形寸法の確認がきわめて容易
になった。
【0038】また、本実施例では、スケール図形にスケ
ール寸法を合わせて表示するようにしたので、従来のよ
うにスケール図形の寸法をいちいち覚えておく必要がな
くなり、後で寸法を確認したい時に見ることができて、
きわめて便利である。
【0039】また、本実施例では、自動グループ化機能
でグループ化されたグループ単位でスケール図形を削除
したりその表示をON/OFFさせたりすることができ
るようにしたので、作業上スケール図形が邪魔になれば
一時的に表示をOFFすることができるようになり、利
便性が向上するほか、削除と表示ON/OFFの対象範
囲の選択の幅が広がって、この点からも設計者の利便性
が大幅に向上することになる。
【0040】なお、本実施例では、CADシステムにお
けるスケール図形の作成表示機能について説明したが、
これに限定されるわけではなく、本発明はスケール図形
の表示を必要とするすべてのコンピュータグラフィック
スについて適用可能であることはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、スケール図形をあらかじめ決定された座標系
のそれぞれの座標平面に形成した指定された大きさの線
分と円とで表現するので、スケール図形の形状が全方向
に対応しうるものとなり、軸方向以外の方向について図
形の大きさを確認することができるようになるととも
に、全体的に図形寸法の確認を容易に行うことができる
ようになる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、図形を作成した時点の画
面状態によって規定される座標系を演算し、この座標系
の各軸方向にスケール図形を作成するので、確認したい
軸方向に常にスケール図形を表示することが可能とな
り、図形寸法の確認をさらに容易に行うことができるよ
うになる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、画面上にスケー
ル図形と共にそのスケール図形の寸法値を表示するの
で、スケール図形の寸法をいちいち覚えておく必要がな
くなり、後で寸法を確認したい時に見ることができて、
きわめて便利である。
【0044】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1、2、または3記載の発明の効果に加えて、スケール
図形を指定されたグループ単位で削除しおよび/または
表示のON/OFFができるので、作業上スケール図形
が邪魔になれば一時的に表示をOFFすることができる
ようになり、利便性が向上するほか、削除と表示ON/
OFFの対象範囲の選択の幅が広がって、この点からも
ユーザーの利便性が大幅に向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるスケール図形表示制
御装置の構成を示すブロック図
【図2】 CADシステムの一般的な構成を示すブロッ
ク図
【図3】 スケール図形の形状を示す図
【図4】 三次元スケール図形が表示された画面を示す
【図5】 図形データの構造を示す図
【図6】 スケール図形の定義処理のフローチャート
【図7】 図6の定義処理における画面状態を示す図
【図8】 スケール図形の削除処理および表示ON/O
FF処理における画面状態を示す図
【図9】 スケール図形の表示ON/OFF処理におけ
る画面状態を示す図
【図10】 従来のスケール図形の形状を示す図
【図11】 図10の三次元スケール図形が表示された
画面を示す図
【符号の説明】
5…キーボード等(入力手段) 6…CRTディスプレイ(表示手段) 7…コンピュータ 8…データベース(記憶手段) 10…制御部 11…座標系演算部(演算手段) 12…スケール図形作成部(スケール図形作成手段) 13…出力部(出力手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段の画面に表示された図形の寸法
    を計るためのスケール図形を作成しその画面に表示する
    スケール図形表示制御装置において、 線分と円とで規定されるスケール図形に関するデータを
    記憶する記憶手段と、 スケール図形の定義に必要な情報を入力する入力手段
    と、 前記記憶手段に記憶されているスケール図形データと前
    記入力手段からの入力情報とに基づいて、あらかじめ決
    定された座標系のそれぞれの座標平面上に、指定された
    寸法の線分と指定された半径の円とで表現されたスケー
    ル図形を作成するスケール図形作成手段と、 前記スケール図形作成手段で作成されたスケール図形を
    前記表示手段の画面上の指定された位置に表示させる出
    力手段と、 を有することを特徴とするスケール図形表示制御装置。
  2. 【請求項2】 図形を作成した時点の画面状態によって
    規定される座標系を演算する演算手段をさらに有し、 前記スケール図形作成手段は、前記演算手段によって演
    算された座標系のそれぞれの座標平面上に、指定された
    寸法の線分と指定された半径の円とで表現されたスケー
    ル図形を作成することを特徴とする請求項1記載のスケ
    ール図形表示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段はスケール図形と共にその
    スケール図形の寸法値を表示することを特徴とする請求
    項1または2記載のスケール図形表示制御装置。
  4. 【請求項4】 スケール図形は指定されたグループ単位
    で削除および/または表示のON/OFFが可能である
    ことを特徴とする請求項1、2、または3記載のスケー
    ル図形表示制御装置。
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