JP3385490B2 - 廃液のろ過処理装置及びろ過材の洗浄方法 - Google Patents
廃液のろ過処理装置及びろ過材の洗浄方法Info
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Description
水等の液体(以下『廃液』という)をろ過して固液を分
離するろ過技術に関し、より詳細にはろ過に使用するろ
過処理装置及びろ過材の洗浄方法に関する。
にろ過槽a内に砂等のろ過材bを収容して構成し、ろ過
槽の上部より供給した廃液cの固体成分をろ過材bでろ
過し、残った浄化液dをろ過槽a底部の回収管eより回
収できるようになっている。またろ過材bは固体成分の
付着によって目詰まりを起こすから、ろ過槽a底部に接
続した給水管fを通じて洗浄水を逆向きに送り込むと同
時に、ろ過槽a底部に接続した吸気管gを通じて空気を
送り込み、ろ過槽a上部の排液管hを通じてろ過材b間
に詰まった固体成分を洗い流している。
槽内のろ過材を圧縮して洗浄する圧縮洗浄技術も例えば
特開昭58−119390号,特開昭64−56195
号公報により知られている。
装置及び方法には次のような問題点がある。
水を大量消費する反面、洗浄効率が低く、さらに洗浄水
や空気の供給施設が必要となり、ろ過装置が大掛かりな
ものとなる。
を通じて固体成分を含む大量のドレーン廃液が発生する
から、回収したドレーン廃液の処理問題が新たに発生す
る。
厚いため、目詰まりの原因となる固体成分が奥深くまで
侵入するため、ろ過材を圧縮しても固体成分が除去され
難く、洗浄効果が低い。そのためろ過装置としてのろ過
機能が経時的に低下することは避けられない。
になされたもので、その目的とするところは、簡単な構
造でろ過材の洗浄効果の高く、しかもドレーン廃液の処
理が容易な廃液のろ過装置とろ過材の洗浄方法を提供す
ることにある。
過材を収容し、ろ過槽上方より供給した廃液をろ過する
廃液のろ過装置において、ろ過槽が多段的に区画されて
複数のろ過室を形成し、前記各ろ過室内にろ過材を収容
し、前記各ろ過室内にろ過材を圧搾する多孔圧搾板を昇
降自在に配置し、前記各ろ過室内の底板には開閉弁機能
を付与し、各ろ過室の下方にドレーン廃液排出用の排液
管を接続したことを特徴とする、廃液のろ過処理装置で
ある。
た各ろ過室内に収容されたろ過材の洗浄方法において、
各ろ過室の底板にろ過時に開く開閉自在の開閉弁を設
け、前記開閉弁は多孔底板に有孔構造の回転板を回転自
在に積層してなり、前記開閉弁を閉じた状態で各ろ過室
内のろ過材を同時に圧搾してドレーン廃液を回収するこ
とを特徴とする、ろ過材の洗浄方法である。
説明する。
過槽で、その内部に多段的に設けた多孔底板12によっ
て複数のろ過室13a,13b,13c…が形成されて
いると共に、その最下位に集水室14が形成されてい
る。各ろ過室13a,13b,13c…内には多孔底板
12の中央を貫通する昇降軸15が昇降自在に配設され
ている。昇降軸15には各多孔底板12と相対向する多
孔圧搾板16が固着されていて、各多孔圧搾板16が各
13a,13b,13c…内で同期して昇降するように
なっている。各ろ過室13a,13b,13c…の下部
には排液管17が接続していて、各排液管17のバルブ
18を開いてろ過材20の洗浄時に発生するドレーン廃
液を集水室14を経由しないで回収できるようになって
いる。
が収容されている。ろ過材20は弾力性とろ過機能を有
する素材であれば良く、例えばスポンジや繊維等が好適
である。
能が付与されている。この開閉弁は図3に示すように多
孔底板12と多孔回転板19との積層体で構成され、多
孔回転板19の回動操作により両板12,19に穿設さ
れた各孔12a,19aが一致することで開弁し、両孔
12a,19aがずれることで閉弁するようになってい
る。各ろ過室13a,13b,13c…の底面に付与す
る開閉弁機能は上述した構造に限定されるものではな
く、例えば底面に直接各種の弁を組み込んであっても良
い。各回転板19を回動するには例えば、図4に示すよ
うに回転板19に設けたハンドル19bをろ過槽11の
側面に水平に向けて穿設したガイド口11aに貫挿すれ
ば、ろ過槽11の外部から回動操作をすることができ
る。この場合ガイド口11aにシール材11bを設けて
ハンドル19bの貫挿箇所から漏水しないようにシール
する必要がある。
3b,13c…の底面の開閉弁は開いていて、配水管1
7のバルブ18は閉じている。また各多孔圧搾板16は
最上位に位置している。この状態でろ過槽11の上部よ
り廃液を供給すると、廃液は上位から下位のろ過室13
a,13b,13c…へ向けて順次透過する。最上位の
ろ過室13a内に供給された廃液は多孔圧搾板16を透
過した後、ろ過材20を通過し、さらに回転板19と多
孔底板12の孔19a,12aを透過して下位のろ過室
13b,13c…へと順次供給される。廃液が各ろ過室
13a,13b,13c…のろ過材20を通過する際、
固体成分がろ過される結果、下位にいくほど廃液中に含
まれる固体成分の含有量が減少する。このようにして浄
化された浄化水30は最終的に集水室14で集水され槽
外へ排出する。
止し、図2に示すように各ろ過室13a,13b,13
c・・・の回転板19を回動して開閉弁を閉じると共に、
また排液管17のバルブ18を開く。そして昇降軸15
に接続する多孔圧搾板16を一斉に降下させて、各ろ過
室13a,13b,13c・・・内のろ過材20を圧搾す
る。その結果、ろ過材20に含まれた廃液水分に固体成
分が混合したドレーン廃液32が各ろ過室13a,13
b,13c・・・内に絞り出され、排液管17を通じて槽
外へ排出されて回収される。ろ過材20の洗浄が終了し
たら各多孔圧搾板16を上昇させてろ過作業を再開す
る。
b,13c…内へ給水する給水管21を取り付け、給水
管21の先端の散水ノズル22から各ろ過材20に散水
できるように構成してもよい。給水は各ろ過材20中の
固体成分を圧搾によって除去するために必要最低量の水
を供給することを目的とするもので、給水のみにより洗
い流すことを目的とするものではない。したがって、ろ
過材20への散水は圧搾前に行い、圧搾時は行わない。
給水源としては浄化水30をポンプ23圧送したり、或
いは別途の水をポンプで給水してもよい。本実施例にお
いては、ろ過材20の洗浄を繰り返し行えるので、ろ過
材20の洗浄効果が高くなる。
13a,13b,13c…を形成した場合について説明
したが、ろ過室がひとつだけであってもよい。
のような効果を得ることができる。
材を圧搾して洗浄できるので、これまでのように大量の
洗浄水を必要としない。
での洗浄水を逆流させてろ過材を洗浄する洗浄方法と比
較して高濃度、かつ少量であるためその処理が非常に容
易となる。
め、固体成分がろ過材の内部に侵入しても圧搾による除
去率が高くなり、ろ過材のろ過性能を長期間に亘って持
続できる。
体で構成する場合は、開閉弁の構造の簡略化と低コスト
化が図れる。
けると、ろ過材の圧搾洗浄を繰り返し行えるので、洗浄
効果が高くなる。
対策まで幅広い分野で利用でき、汎用性が広い。
部分断面図
Claims (10)
- 【請求項1】 ろ過槽内にろ過材を収容し、ろ過槽上方
より供給した廃液をろ過する廃液のろ過装置において、 ろ過槽内のろ過材の上方に多孔圧搾板を昇降自在に設
け、 前記ろ過槽の底板には開閉弁機能を付与し、 前記ろ過槽底部にドレーン廃液排出用の排液管を接続し
たことを特徴とする、廃液のろ過処理装置。 - 【請求項2】 ろ過槽内にろ過材を収容し、ろ過槽上方
より供給した廃液をろ過する廃液のろ過装置において、 ろ過槽が多段的に区画されて複数のろ過室を形成し、 前記各ろ過室内にろ過材を収容し、 前記各ろ過室内にろ過材を圧搾する多孔圧搾板を昇降自
在に配置し、 前記各ろ過室内の底板には開閉弁機能を付与し、 各ろ過室の下方にドレーン廃液排出用の排液管を接続し
たことを特徴とする、廃液のろ過処理装置。 - 【請求項3】 ろ過槽内にろ過材を収容し、ろ過槽上方
より供給した廃液をろ過する廃液のろ過装置において、 ろ過槽が多段的に区画されて複数のろ過室を形成し、 前記各ろ過室内にろ過材を収容し、 前記各ろ過室内にろ過材を圧搾する多孔圧搾板を昇降自
在に配置し、 前記各ろ過室内の底面には開閉弁機能を付与し、 各ろ過室の下方にドレーン廃液排出用の排液管を接続
し、各ろ過室内に給水手段を設けたことを特徴とする、 廃液のろ過処理装置。 - 【請求項4】 ろ過槽内にろ過材を収容し、ろ過槽上方
より供給した廃液をろ過する廃液のろ過装置において、 ろ過槽内のろ過材の上方に多孔圧搾板を昇降自在に設
け、 ろ過槽の多孔底面に有孔構造の回転床を回動自在に積層
して構成する開閉弁を設け、 前記ろ過槽底部にドレーン廃液排出用の排液管を接続し
たことを特徴とする、廃液のろ過処理装置。 - 【請求項5】 ろ過槽内にろ過材を収容し、ろ過槽上方
より供給した廃液をろ過する廃液のろ過装置において、 ろ過槽が多段的に区画されて複数のろ過室を形成し、 前記各ろ過室内にろ過材を収容し、 前記各ろ過室内にろ過材を圧搾する多孔圧搾板を昇降自
在に配置し、 ろ過槽の多孔底面に有孔構造の回転床を回動自在に積層
して構成する開閉弁を設け、 各ろ過室の下方にドレーン廃液排出用の排液管を接続し
たことを特徴とする、廃液のろ過処理装置。 - 【請求項6】 ろ過槽内にろ過材を収容し、ろ過槽上方
より供給した廃液をろ過する廃液のろ過装置において、 ろ過槽が多段的に区画されて複数のろ過室を形成し、 前記各ろ過室内にろ過材を収容し、 前記各ろ過室内にろ過材を圧搾する多孔圧搾板を昇降自
在に配置し、 ろ過槽の多孔底面に有孔構造の回転床を回動自在に積層
して構成する開閉弁を設け、 各ろ過室の下方にドレーン廃液排出用の排液管を接続
し、 各ろ過室内に給水手段を設けたことを特徴とする、 廃液のろ過処理装置。 - 【請求項7】 ろ過槽内に収容されたろ過材の洗浄方法
において、 ろ過槽の底板にろ過時に開く開閉自在の開閉弁を設け、前記開閉弁は多孔底板に有孔構造の回転板を回転自在に
積層してなり、 前記開閉弁を閉じた状態でろ過材を圧搾してドレーン廃
液を回収することを特徴とする、 ろ過材の洗浄方法。 - 【請求項8】 ろ過槽内を複数に区画された各ろ過室内
に収容されたろ過材の洗浄方法において、 各ろ過室の底板にろ過時に開く開閉自在の開閉弁を設
け、前記開閉弁は多孔底板に有孔構造の回転板を回転自在に
積層してなり、 前記開閉弁を閉じた状態で各ろ過室内のろ過材を同時に
圧搾してドレーン廃液を回収することを特徴とする、 ろ過材の洗浄方法。 - 【請求項9】 ろ過槽内に収容されたろ過材の洗浄方法
において、 ろ過槽の底板にろ過時に開く開閉自在の開閉弁を設け、前記開閉弁は多孔底板に有孔構造の回転板を回転自在に
積層してなり、 ろ過槽内のろ過材に散水する給水手段を設け、 ろ過材に給水する工程と、 給水を停止し、前記開閉弁を閉じた状態でろ過材を圧搾
してドレーン廃液を回収する工程とを繰り返すことを特
徴とする、 ろ過材の洗浄方法。 - 【請求項10】 ろ過槽内を複数に区画された各ろ過室
内に収容されたろ過材の洗浄方法において、 各ろ過室の底板にろ過時に開く開閉自在の開閉弁を設
け、前記開閉弁は多孔底板に有孔構造の回転板を回転自在に
積層してなり、 各ろ過室内のろ過材に散水する給水手段を設け、 ろ過材に給水する工程と、 給水を停止し、前記開閉弁を閉じた状態で各ろ過室内の
ろ過材を同時に圧搾してドレーン廃液を回収する工程と
を繰り返すことを特徴とする、 ろ過材の洗浄方法。
Priority Applications (1)
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JP09825494A JP3385490B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 廃液のろ過処理装置及びろ過材の洗浄方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09825494A JP3385490B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 廃液のろ過処理装置及びろ過材の洗浄方法 |
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JPH07275611A JPH07275611A (ja) | 1995-10-24 |
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JP09825494A Expired - Fee Related JP3385490B2 (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 廃液のろ過処理装置及びろ過材の洗浄方法 |
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- 1994-04-12 JP JP09825494A patent/JP3385490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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