JP3384826B2 - 車両電話用二波共用アンテナ - Google Patents

車両電話用二波共用アンテナ

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JP3384826B2 JP06889993A JP6889993A JP3384826B2 JP 3384826 B2 JP3384826 B2 JP 3384826B2 JP 06889993 A JP06889993 A JP 06889993A JP 6889993 A JP6889993 A JP 6889993A JP 3384826 B2 JP3384826 B2 JP 3384826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つの位相コイルの両
端に二つの放射エレメントを接続したアンテナ素子を備
え、1.5GHz 帯の第1電波および0.9GHz 帯の
第2電波を送受信可能とした車両電話用二波共用アンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の車両電話用二波共用アンテ
ナに係るアンテナ素子30の電気的構成を示す図であ
る。このアンテナ素子30は440MHz 帯の第1電波
および140MHz 帯の第2電波の送受信が可能な如
く、二つの放射エレメント31および32を、一つの誘
導素子33の両端に接続したものである。上記二つの放
射エレメント31,32の有効放射長および上記誘導素
子33の電気長は、上記第1電波の波長をλa としたと
き、それぞれ(1/2)λa に設定されている。このア
ンテナ素子30における誘導素子33は、440MHz
帯の第1電波に対しては位相コイルとして働き、140
MHz 帯の第2電波に対してはローディングコイルとし
て働く。かくして440MHz 帯の第1電波の電流分布
はIa のようになり、140MHz 帯の第2電波の電流
分布はIb のようになる。
【0003】この場合、第1電波の周波数と第2電波の
周波数との比「440/140」は略3倍である。した
がって440MHz 帯用として形成された所要寸法のア
ンテナ素子を、140MHz 帯用のアンテナ素子とし
て、そのまま使用しても何等支障がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近、自動車
電話用アンテナとして、1.5GHz 帯の第1電波およ
び0.9GHz 帯の第2電波を用いて送受信可能な二波
共用アンテナの実用化が要請されている。このような要
請に応えるべく、例えば図3の(b)に示す如く二つの
放射エレメント41,42の中間部に、誘導素子43を
位相コイルとして介在させ、1.5GHz 帯の第1電波
の送受信が可能なアンテナ素子40を構成すると、1.
5GHz 帯の第1電波による電流分布はIc のようにな
り、良好な送受信特性が得られる。しかるに、0.9G
Hz 帯の第2電波による電流分布はId のようになり、
放射パターンに所謂「割れ」が生じてしまい、良好な送
受信特性が得られないものとなる。
【0005】かかる問題点を解決すべく、一方の電波を
送受信するためのダイポールアンテナ素子の近傍に、他
方の電波を送受信するための寄生アンテナ素子を併設し
た態様のアンテナが提案されている。しかしながら上記
提案のアンテナは、構造が複雑で信頼性に乏しい上、コ
スト高になるという欠点がある。
【0006】本発明の目的は、1.5GHz 帯の第1電
波および0.9GHz 帯の第2電波の二波を、いずれも
効率よく送受信可能で、しかも構造が簡単で安価に製作
可能な車両電話用二波共用アンテナを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の車両電話用二波共用アンテナ
は下記のような特徴ある構成を有している。 (1) 一つの位相コイルの両端に二つの放射エレメント
を接続したアンテナ素子を備えてなるアンテナにおい
て、上記二つの放射エレメントに、1.5GHz 帯の第
1電波および0.9GHz帯の第2電波による両周波数
帯の同位相電流が載るように、上記第1電波の波長をλ
A としたとき、上記二つの放射エレメントの有効放射長
がそれぞれ(1/2)λA に設定され、上記位相コイル
の電気長が(3/2)λA に設定された単一のアンテナ
素子を備えてなることを特徴としている。 (2)一つの位相コイルの両端に二つの放射エレメント
を接続したアンテナ素子を備えてなるアンテナにおい
て、 上記二つの放射エレメントに、1.5GHz 帯の第
1電波および0.9GHz帯の第2電波による両周波数
帯の同位相電流が載るように、上記第1電波の波長をλ
A としたとき、上記二つの放射エレメントの有効放射長
がそれぞれ(5/8)λA に設定され、上記位相コイル
の電気長が(5/4)λA に設定された単一のアンテナ
素子を備えてなることを特徴としている。
【0008】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。二つの放射エレメント上に1.5GHz 帯の第1電
波および0.9GHz 帯の第2電波による両周波数帯の
同位相電流が載るようになるため、放射が有効に行なわ
れる。かくして両波のいずれに対しても実用上満足でき
る放射パターンおよび利得を持つ単一アンテナ素子を備
えた車両電話用二波共用アンテナが得られることにな
る。
【0009】
【実施例】図1(a)は本発明の第1実施例に係る車両
電話用二波共用アンテナのアンテナ素子10の電気的構
成を示す図である。図示の如くこのアンテナ素子10
は、1.5GHz 帯の第1電波および0.9GHz 帯の
第2電波の送受信が可能な如く、二つの放射エレメント
11および12を、一つの位相コイル13の両端に接続
したものである。
【0010】1.5GHz 帯の第1電波の波長をλA と
し、第2電波の波長をλB としたとき、上記二つの放射
エレメント11,12の有効放射長は(1/2)λA ま
たは(3/10)λB に設定されており、上記位相コイ
ル13の電気長は(3/2)λA または(9/10)λ
B に設定されている。
【0011】かくして、図1(a)に示すように、1.
5GHz 帯の第1電波による電流分布はIA のようにな
り、且つ放射電流は斜線部Mの様になる。また0.9G
Hz帯の第2電波による電流分布はIB のようになり、
且つ放射電流は斜線部Nの様になる。
【0012】上記第1実施例によれば、1.5GHz 帯
の第1電波による放射電流Mは、各放射エレメント1
1,12に(1/2)λA づつ正確に載ることになる。
一方、0.9GHz 帯の第2電波による放射電流Nは、
各放射エレメント11,12に若干狭い幅の(3/1
0)λB づつ載ることになる。かくして二つの放射エレ
メント11,12上に両周波数帯の同位相電流が載るよ
うになるため、放射が有効に行なわれ、両波のいずれに
対しても実用上満足できる放射パターンおよび利得を持
つ単一アンテナ素子10が得られることになる。
【0013】図1(b)は本発明の第2実施例に係る車
両電話用二波共用アンテナのアンテナ素子20の電気的
構成を示す図である。図示の如くこのアンテナ素子20
は、1.5GHz 帯の第1電波および0.9GHz 帯の
第2電波の送受信が可能な如く、二つの放射エレメント
21および22を、一つの位相コイル23の両端に接続
したものである。
【0014】上記二つの放射エレメント21,22の各
有効放射長は、(5/8)λA または(3/8)λB に
設定されており、上記位相コイル23の電気長は(5/
4)λA または(3/4)λB に設定されている。
【0015】かくして、図1(b)に示すように、1.
5GHz 帯の第1電波による電流分布はIA のようにな
り、且つ放射電流は斜線部Vの様になる。また0.9G
Hz帯の第2電波による電流分布はIB のようになり、
且つ放射電流は斜線部Wの様になる。
【0016】上記第2実施例によれば、1.5GHz 帯
の第1電波による放射電流Vは、各放射エレメント1
1,12に若干逆位相電流分を含んだ態様で(5/8)
λA づつ載ることになる。一方、0.9GHz 帯の第2
電波による放射電流Wは、各放射エレメント11,12
に対し、第1実施例に比べて若干幅が拡大された(3/
8)λB づつ載ることになる。かくして第2実施例にお
いても、二つの放射エレメント11,12上に両周波数
帯の同位相電流が載るようになるため、放射が有効に行
なわれる。このため、両波のいずれに対しても実用上満
足できる放射パターンおよび利得を持つ単一アンテナ素
子20が得られることになる。
【0017】ところで、前記第1実施例あるいは第2実
施例に示した如く、コイル13,23の電気長を(3/
2)λA 〜(5/4)λA にするということは、図3
(b)の従来例のようにコイル電気長を(1/2)λc
にした場合に比べると、約3倍〜2.5倍だけ余計に巻
線を巻回することを意味する。このように巻数が増加し
た場合、コイル13,23が所謂トラップコイルとして
働いてしまう虞がある。このため、前記第1実施例およ
び第2実施例に示したコイル13,23は、巻線の巻回
ピッチその他の調整を行なって、前記コイル13,23
がトラップコイルとして働かないように調整設定されて
いる。換言すれば、コイル13,23の上下に存在して
いる二つの放射エレメント上に電波が適確に載るように
工夫が成されており、アンテナとして所要の利得が得ら
れるように構成されている。
【0018】図2の(a)(b)は第1実施例に示した
アンテナ素子10の位相コイル13が位相コイルとして
正常に働いているか否かを確認すべく、下部放射エレメ
ント12に載る電流分布波形のピーク値P2に対する上
部放射エレメント11に載る電流分布波形のピーク値P
1の比を計測した結果を示す図である。計測の結果、
1.5GHz 帯の第1電波については50〜60%、
0.9GHz 帯の第2電波については70%であった。
トラップコイルとしての条件は、上記の比率が25%以
下となる場合である。したがって前記第1実施例のコイ
ル13の場合は、比率が25%を大幅に越えていること
から、位相コイルとして正常に働いていることが確認さ
れた。
【0019】図2の(c)(d)は第1実施例に示した
アンテナ素子10の指向性および利得を示す放射パター
ンPA,PBを計測した結果を示す図である。図示の如
く、良好な指向性を有し、かつ1.5GHz 帯の第1電
波については3.35dBiの利得が得られ、0.9G
Hz 帯の第2電波については3.19dBiの利得が得
られることが確認された。
【0020】なお第2実施例のアンテナ素子20につい
ては、上記同様の計測結果は示してないが、第2実施例
のアンテナ素子20の放射電流V,Wの状態からみて、
第1実施例のアンテナ素子10よりも更に優れた計測結
果が得られることが予測される。
【0021】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実
施可能であるのは勿論である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、二つの放射エレメント
に、1.5GHz 帯の第1電波および0.9GHz 帯の
第2電波による両周波数帯の同位相電流が載るように
る。このため、1.5GHz 帯の第1電波および0.9
GHz 帯の第2電波の二波を、いずれも効率よく送受信
可能で、しかも構造が簡単で安価に製作可能な車両電話
用二波共用アンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例に係る車両電話用
二波共用アンテナのアンテナ素子構成を示す図、(b)
は本発明の第2実施例に係る車両電話用二波共用アンテ
ナのアンテナ素子構成を示す図。
【図2】上記第1実施例に係る車両電話用二波共用アン
テナのアンテナ素子特性を計測した結果を示す図。
【図3】従来例に係る車両電話用二波共用アンテナのア
ンテナ素子構成を示す図。
【符号の説明】
10,20…アンテナ素子 11,12,21,22…
放射エレメント 13,23…位相コイル IA,IB,…第1電波,第2
電波による電流分布 λA,λB,…第1電波,第2電波の波長 M,N,V,W
…放射電流

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの位相コイルの両端に二つの放射エレ
    メントを接続したアンテナ素子を備えてなるアンテナに
    おいて、 上記二つの放射エレメントに、1.5GHz 帯の第1電
    波および0.9GHz帯の第2電波による両周波数帯の
    同位相電流が載るように、上記第1電波の波長をλA と
    したとき、上記二つの放射エレメントの有効放射長がそ
    れぞれ(1/2)λA に設定され、上記位相コイルの電
    気長が(3/2)λA に設定された単一のアンテナ素子
    を備えてなることを特徴とする車両電話用二波共用アン
    テナ。
  2. 【請求項2】一つの位相コイルの両端に二つの放射エレ
    メントを接続したアンテナ素子を備えてなるアンテナに
    おいて、 上記二つの放射エレメントに、1.5GHz 帯の第1電
    波および0.9GHz帯の第2電波による両周波数帯の
    同位相電流が載るように、上記第1電波の波長をλA と
    したとき、上記二つの放射エレメントの有効放射長がそ
    れぞれ(5/8)λA に設定され、上記位相コイルの電
    気長が(5/4)λA に設定された単一のアンテナ素子
    を備えてなることを特徴とする車両電話用二波共用アン
    テナ。
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