JPH07202562A - プリントダイポールアンテナ - Google Patents

プリントダイポールアンテナ

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JPH07202562A
JPH07202562A JP6000901A JP90194A JPH07202562A JP H07202562 A JPH07202562 A JP H07202562A JP 6000901 A JP6000901 A JP 6000901A JP 90194 A JP90194 A JP 90194A JP H07202562 A JPH07202562 A JP H07202562A
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dipole antenna
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printed dipole
printed circuit
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雅規 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プリントダイポールアンテナに関
し、頂角距離を短縮しつつ確実にインピーダンス整合を
とることを目的とする。 【構成】 プリント基板と、プリント基板の特定の層に
線状に形成された接地パターンと、接地パターンと平行
にプリント基板の何れかの層に形成されてその接地パタ
ーンを介して高周波信号が給電され、その高周波信号の
周波数に対して共振する一対の放射素子とを備えたプリ
ントダイポールアンテナにおいて、一対の放射素子の個
々の先端部近傍にこれらの放射素子の軸長方向と交差さ
せてプリント基板の寸法の範囲内の長さで形成され、一
端が接地パターンに接続されて実測に基づいて所望の比
帯域が確保できる幅を有する金属箔を備えて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システム等の
無線基地局において、その無線基地局の無線ゾーンに送
信機の出力を放射し、かつ移動局から到来した電波を受
信して受信機に与えるプリントダイポールアンテナに関
する。
【0002】
【従来の技術】サービスエリアが複数の無線ゾーンから
構成された自動車電話システムその他の移動通信システ
ムでは、個々の無線ゾーンは、そのサービスエリアの地
理的分布に応じて配置された無線基地局によって形成さ
れる。
【0003】また、このような無線基地局では、形成す
べき無線ゾーンの形状に適合させて指向性の成形が可能
なプリントダイポールアンテナ(反射板付きアレーアン
テナ)が多く用いられる。
【0004】図14は、従来のプリントダイポールアン
テナの構成例を示す図である。図において、管状部材か
らなるレドーム50の内部には、所定の角度でV字状に
配置された反射板511 、512 と、これらの反射板の
交差点に配置されてその角度を二等分するプリント基板
52とが挿設される。
【0005】プリント基板52の両面には、図15に示
すように、放射素子(ダイポール素子(以下、単に「素
子」という。))531〜534、541〜544が交互に形
成される。プリント基板52の面の内、素子531 〜5
4 が形成された面には、これらの素子の各給電端を結
ぶ線路55が形成される。さらに、素子541 〜544
が形成された面には、これらの素子の各給電端に接続さ
れて線路55のパターンに対向する接地パターン56が
形成され、その接地パターンと線路55との間には給電
点が形成される。なお、図14に示す添え文字「k
は、上述した添え番号「1」〜「4」の何れかを示す。
【0006】このような構成のプリントダイポールアン
テナでは、素子531 〜534 、541〜544の形状お
よび寸法は、上述した給電点から給電される送信波信号
や受信すべき受信波信号の周波数f(例えば、現行の自
動車電話システムに割り付けられた無線周波数800M
Hz)の波長λに基づいて最適に設定される。さらに、反
射板511、512の寸法、形状および交差角は素子53
1〜534、541 〜544 の相対的な配置に基づいて設
定され、所望の指向性や偏波が実現される。
【0007】また、このようなプリントダイポールアン
テナは、例えば、プリント基板52上に素子531〜5
4、541〜544に併せて給電回路(図示されな
い。)その他を形成することにより、容易に軽量化や量
産化をはかることが可能であるために、小ゾーン化に伴
って一般のビルの上に多く設置される無線基地局では、
移動通信システムのサービス開始当初から広く無線基地
局に採用されていた円筒パラボラ反射鏡アンテナやコリ
ニアアレーアンテナに代わって用いられつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のプリントダイポールアンテナでは、設置すべき場
所がビルの屋上のように狭い場所に限られる傾向に応じ
て、設置工事の効率化その他の観点から小型化が要求さ
れつつあり、そのためには、反射板511、512が交差
する接地点と素子531〜534、541〜544との間の
距離(以下、「頂角距離」という。)を短縮し、レドー
ム50の径を縮めなければならなかった。
【0009】しかし、一般に、素子531 〜534 、5
1 〜544 の個々のインピーダンス整合は上述した頂
角距離が短くなるほどとり難くなり、例えば、電圧定在
波比を「1.5〜2.0」より小さな値に設定することができ
ないために、小型化が阻まれていた。
【0010】本発明は、頂角距離を短縮しつつ確実にイ
ンピーダンス整合をとることができるプリントダイポー
ルアンテナを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、プリント基板と、プリント基板の特定の層に線状に
形成された接地パターンと、接地パターンと平行にプリ
ント基板の何れかの層に形成されてその接地パターンを
介して高周波信号が給電され、その高周波信号の周波数
に対して共振する一対の放射素子とを備えたプリントダ
イポールアンテナにおいて、一対の放射素子の個々の先
端部近傍にこれらの放射素子の軸長方向と交差させてプ
リント基板の寸法の範囲内の長さで形成され、一端が接
地パターンに接続されて実測に基づいて所望の比帯域が
確保できる幅を有する金属箔を備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のプリントダイポールアンテナにおいて、プリント基板
の何れかの層に形成されて一対の放射素子に密に電磁結
合し、その一対の放射素子と異なる共振周波数を有する
無給電放射素子を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のプリントダイポールアンテナにおい
て、金属箔には、実測に基づいて所望の周波数帯域のイ
ンピーダンス不整合が許容限界内となる寸法および形状
を有し、一対の放射素子の軸長方向との交点近傍で交差
する突出部を含むことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3に記載のプリントダイポールアンテナを任意の
組合せで複数配置すると共に、これら複数のプリントダ
イポールアンテナを各放射素子の軸長方向および接地パ
ターンを揃えて組み合わせ、かつ所望の放射特性に適応
した間隔で多段に配置してなることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明にかかわるプリントダイ
ポールアンテナでは、プリント基板の何れかの層に形成
された一対の放射素子の各先端部近傍に、これらの素子
の軸長方向と交差し、かつ接地パターンに接続された金
属箔が形成される。
【0016】このような金属箔については、これらの金
属箔を有しない従来例に比べて反射減衰量を減少させる
性質を有し、かつ位置が一対の放射素子に近く長さが長
いほど反射減衰量を小さく設定されることが実測により
確認された。さらに、これらの金属箔の幅については、
その値が大きいほど一対の放射素子が実効的に広帯域化
されることも同様にして確認された。
【0017】したがって、プリント基板の寸法の範囲内
で確保できる長さと所望の比帯域が確保できる幅とを予
め実測により求め、その実測の結果に基づいて金属箔を
形成することにより、接地パターンから一対の放射素子
にそれぞれ至る頂角距離を短縮しつつ従来例に比べて高
い精度でインピーダンス整合をとることができる。
【0018】請求項2に記載の発明にかかわるプリント
ダイポールアンテナでは、プリント基板の何れかの層に
無給電放射素子が形成され、その無給電放射素子は一対
の放射素子に対して密に電磁結合してこれらの放射素子
と異なる周波数に共振する。
【0019】一対の放射素子の反射減衰量についてはこ
のような無給電放射素子がない場合に比べて大幅に劣化
することがなく、その無給電放射素子の放射特性および
インピーダンス整合については金属箔が形成されたこと
によって大幅には変化しないことが実測により確認され
た。
【0020】したがって、頂角距離を短縮し、かつ従来
例に比べて高い精度でインピーダンス整合をとることが
できる2波共用のアンテナが実現される。請求項3に記
載の発明にかかわるプリントダイポールアンテナでは、
請求項1または請求項2に記載のプリントダイポールア
ンテナに備えられた金属箔の形状が、突出部を含む十字
形あるいは略十字形に設定される。
【0021】このような突出部についてはその位置が一
対の放射素子の軸長方向との交点近傍であるときにこれ
らの放射素子の反射減衰量が小さな値となり、かつその
反射減衰量の値は請求項1または請求項2に記載のプリ
ントダイポールアンテナに比べて小さな値をとり得るこ
とが実測により確認された。
【0022】また、これらの突出部は放射素子の一部と
なるので、その寸法および形状については、所望の周波
数帯域におけるインピーダンス不整合が実測に基づいて
許容限界内に抑えられる設定が可能である。
【0023】したがって、請求項1または請求項2に記
載のプリントダイポールに比べて、さらに頂角距離を短
縮し、かつ同等の精度でインピーダンス整合をとること
が可能である。
【0024】請求項4に記載の発明にかかわるプリント
ダイポールアンテナは、請求項1ないし請求項3に記載
のプリントダイポールアンテナを任意の組合せで多段に
配置して構成される。
【0025】このようにして組み合わされるプリントダ
イポールアンテナについては、各放射素子の軸長方向と
接地パターンとが揃えられ、かつ配置間隔が所望の利
得、指向性、偏波その他の放射特性に適応させて設定さ
れるので、頂角距離の短縮化による小型化をはかりつつ
従来例と同等の性能を有するアンテナ系を構成できる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、請求項1に記載の発明に対
応した実施例を示す図である。
【0027】図において、図14および図15に示すも
のと構成が同じものについては、同じ参照番号を付与し
て示し、ここではその説明を省略する。なお、本実施例
では、簡単のため、プリント基板52上に形成される複
数のダイポールアンテナの何れか1つ(参照番号に付加
される添え番号k(1≦k≦N)で示される。)につい
て示す。
【0028】本発明の特徴とする構成は、本実施例で
は、プリント基板52の両面の内、素子54k が形成さ
れた面には、長さがAであって幅がBである長方形の金
属箔111k、112kが、素子53k 、54K の先端部か
らそれぞれ距離L隔たった位置に接地パターン56に接
続されて垂直に形成された点にある。
【0029】以下、本実施例における金属箔111k、1
2kの配置および寸法と、給電点から見た素子53K
54K のインピーダンス整合との関係について説明す
る。なお、給電点に供給される送信波信号の周波数につ
いては、上述した自動車電話システムに割り付けられた
周波数帯域付近の750MHz〜1000MHzの周波数帯
域で与えられるものとする。
【0030】金属箔111k、112kの長さAを可変して
実測された反射減衰量の値は、図2に示すように、40
mm〜70mmの値をとる長さAの範囲で約5dBの差があ
り、かつ上述した周波数帯域では周波数が下がるほど増
加する。また、長さAについては、長いほど反射減衰量
の値が小さくなるが、レドームの内径よりは大きくでき
ないために70mm未満の値としなければならない。
【0031】したがって、長さAの最適値は、プリント
基板52の幅未満の値(例えば、40mmないし60mm)
とする。また、金属箔111k、112kの幅Bについて
は、これらの金属箔も素子53K、54K と同様に放射
素子としてとらえられ、その放射素子としての帯域幅
は、一般に、幅Bが多くなるほど広くなる。
【0032】したがって、幅Bの値については、図3に
示すようにその幅Bの値に対する比帯域を実測し、その
実測の結果に基づいて所望の比帯域(ここでは、簡単の
ため、移動通信システムに要求される10%〜15パー
セントとする。)が得られる値(0.05λ≦B≦0.1λ)
とする。
【0033】さらに、金属箔111k、112kと素子53
k 、54k との間の距離Lを可変して実測された反射減
衰量の値は、図4に点線で挟まれた所望の周波数帯域で
は、その距離Lが小さいほど低下する。
【0034】したがって、距離Lの値については、素子
53k 、54k に接触しない限り小さな値(例えば、1
mm)とする。このように本実施例によれば、実測によっ
て得られた距離L、長さAおよび幅Bの最適値の組合せ
に基づいて金属箔111k、112kを形成することによ
り、従来例に比べて頂角距離を短縮しつつ確実にインピ
ーダンス整合がはかられる。
【0035】図5は、請求項2に記載の発明に対応した
実施例を示す図である。図において、図1に示すものと
構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して示
し、ここではその説明を省略する。
【0036】本発明の特徴とする構成は、本実施例で
は、プリント基板52の両面の内、素子54k が形成さ
れた面に、一辺が素子53k 、54K にほぼ同じ長さに
渡って平行に対向する長方形の無給電放射素子(以下、
単に「素子」という。)21が形成された点にある。
【0037】以下、本実施例の動作を説明する。素子5
k 、54K は、図1に示す実施例と同様にして800
MHzの周波数に共振する。また、素子21の寸法は、そ
の素子が1500MHz帯の周波数に共振する値に予め設
定される。
【0038】さらに、素子21は、素子53k 、54K
に1mm〜2mm隔たって配置されて電磁的に密結合し、か
つ金属箔111k、112kに対してはこのような間隔より
大きく隔たって粗に結合する。
【0039】したがって、素子21は1500MHzの周
波数に対して無給電放射素子として動作し、本実施例に
かかわるプリントダイポールアンテナは800MHz帯と
1500MHz帯との2つの周波数帯に共用可能となる。
【0040】また、素子53k 、54K のインピーダン
ス整合については、800MHz帯では、図6および図7
に対比して示すように図1に示す実施例と同様の改善効
果が得られ、かつ1500MHz帯では、図8に示すよう
に、金属箔111k、112kの幅Bの値に応じて著しく劣
化することはない。
【0041】したがって、本実施例によれば、2周波共
用のプリントダイポールアンテナについて、従来例と同
等の性能を保ちつつ所望の1周波について容易にインピ
ーダンス整合をはかり、かつ従来例において頂角距離の
下限値により阻まれていた小型化が可能となる。
【0042】図9は、請求項3に記載の発明に対応した
実施例を示す図である。図において、図5に示すものと
構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して示
し、ここではその説明を省略する。
【0043】本実施例と図5に示す実施例との構成の相
違点は、金属箔111k、112kに代えて十字形の金属箔
311k、312kが形成された点にある。以下、本実施例
における金属箔311k、312kの配置および寸法と、素
子53 K 、54K のインピーダンス整合との関係を説明
する。なお、給電点に与えられる送信波信号の周波数に
ついては、図1に示す実施例と同様にして750MHz〜
1000MHzの周波数帯域で与えられるものとする。
【0044】金属箔311k、312kの長さAを可変して
実測された反射減衰量と幅Bに応じて得られる比帯域と
は、図2および図3にほぼ一致するので、ここではこれ
らの値の設定値については説明を省略する。
【0045】金属箔311k、312kは接地パターン55
から距離l隔たった点に一定の幅Cで直角に長さDに渡
って交差する突出部を有し、その突出部と素子53k
54kとの間には距離(以下、「間隙長」という。)x
の間隙が形成される。
【0046】このような幅Cの値については、金属箔3
1k、312kが図1に示す金属箔111k、112kと同様
に放射素子の一部となるために、これらの金属箔の幅B
と同様に、実測の結果に基づいて所望の比帯域が得られ
る値(ここでは、簡単のため5mmとする。)に設定すれ
ばよい。
【0047】また、長さDと距離xとに対する反射減衰
量の実測値は、図10に点線で示されるように、所望の
無線周波数帯(810MHz〜957MHz)では、長さD
が52mmであって距離xが5mmであるときに小さな値と
なる。
【0048】さらに、距離lの値については、図11に
示すように、素子53k、54kの頂角距離(≒50mm)
にほぼ等しいときに、反射減衰量が実測により最小とな
ることが確認された。
【0049】また、このようにして設定された突出部の
幅C、長さD、素子53k 、54kとの間の間隙長xお
よび接地パターン56に対する距離lの最適値に対する
反射減衰量は、図11と図7とに対比されるように、図
5に示す実施例よりさらに小さな値となる。
【0050】このように本実施例によれば、図5に示さ
れる長方形の金属箔111k、112kに代えて十字形の金
属箔311k、312kを用いることにより、小さな頂角距
離に対してさらに高い精度でインピーダンス整合がはか
られる。
【0051】なお、本実施例では、金属箔311k、31
2kの形状が十字形となっているが、本発明は、このよう
な形状に限定されず、インピーダンス整合の精度を向上
しつつ所望の特性を有するアンテナ系を構成することが
できるならば、例えば、図12(a)、(b)に示すように略
十字形としてもよい。
【0052】図13は、請求項4に記載の発明に対応し
た実施例を示す図である。図において、図5に示すもの
と構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。
【0053】本発明の特徴とする構成は、本実施例で
は、図5に示すプリントダイポールアンテナが複数個組
合せて直線状に多段に配置され、かつ互いに隣接して配
置されるプリントダイポールアンテナに付加されるべき
金属箔1121、1131、1141について、それぞれ金属
箔1112、1122、1132と併合することにより、単一
のプリント基板上に形成された点ある。
【0054】このようにして構成されたプリントダイポ
ールアンテナでは、素子531 〜534 、541 〜54
4 の頂角距離を短縮して従来例と同等の利得、指向性、
偏波面を得ることができ、図11に示す従来例に比べて
外形が小さなレドームに収納することができる。
【0055】なお、本実施例では、図5に示すプリント
ダイポールアンテナが多段に配置されているが、本発明
は、このようなプリントダイポールアンテナに限定され
ず、例えば、図1や図9に示すプリントダイポールを同
様に多段に配置してもよい。
【0056】また、上述した各実施例では、素子531
〜534、541〜544の形状が長方形となっている
が、本発明は、このような形状の素子に限定されず、例
えば、折り曲げることにより広帯域化をはかったり、個
々の素子の途中にローディングコイルその他を付加する
ことにより短縮をはかってもよい。 さらに、上述した
各実施例では、素子531 〜534 、541 〜544
給電端に至る給電路がプリント基板52上に形成された
線路55および接地パターン56から構成されている
が、本発明は、このような構成に限定されず、例えば、
送受信機やアンテナ共用器に接続された同軸ケーブルの
芯線を線路55に代えて用い、かつその芯線を素子53
1 〜534 の給電端に直接接続してもよい。
【0057】また、上述した各実施例では、反射板が付
加されていないが、本発明は、このような構成に限定さ
れず、図14に示す従来例と同様にして反射板51を付
加したり、レドーム50内に収容してもよい。
【0058】さらに、上述した各実施例では、両面のプ
リント基板52に、各素子や金属箔が形成されている
が、本発明は、このようなプリント基板に限定されず、
例えば、多層のプリント基板を用いてもよく、かつ各素
子や金属箔が形成されるべき層については、所望の特性
が得られるならばどのように選択してもよい。
【0059】また、上述した各実施例では、送信専用の
プリントダイポールアンテナについて説明したが、本発
明は、このような送信だけではなく、アンテナ特性の可
逆性に基づいて受信専用や送受兼用のアンテナにも同様
に適用可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、放射素
子の近傍に配置すると頂角距離が短縮された状態におけ
るインピーダンス整合の精度が向上することが実測によ
り確認された金属箔について、その実測に基づき所望の
放射特性に適応した位置、寸法および形状を求め、これ
らの放射素子と共にプリント基板の何れかの層に形成す
る。
【0061】すなわち、頂角距離を短縮しつつインピー
ダンス整合の精度を高く保つことができるので、従来例
において阻まれていた小型化が性能を確保しつつ可能と
なる。
【0062】したがって、本発明を適用した無線基地局
では、ビルの屋上のような狭い場所にアンテナを効率的
に接地することが可能となり、アンテナ系の保守や運用
にかかわる作業環境の改善や低廉化がはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に対応した実施例を示す
図である。
【図2】金属箔の長さAに対する反射減衰量の変化を示
す図である。
【図3】金属箔の幅Bに対する比帯域の変化を示す図で
ある。
【図4】距離Lに対する反射減衰量の変化を示す図であ
る。
【図5】請求項2に記載の発明に対応した実施例を示す
図である。
【図6】金属箔がない場合のインピーダンス整合特性を
示す図である。
【図7】本実施例のインピーダンス整合特性を示す図で
ある。
【図8】金属箔の幅Bに対する反射減衰量の変化を示す
図である。
【図9】請求項3に記載の発明に対応した実施例を示す
図である。
【図10】長さDおよび間隙長xに対する反射減衰量の
変化を示す図である。
【図11】金属箔の突出部の位置に対する反射減衰量の
変化を示す図である。
【図12】略十字形の金属箔の構成例を示す図である。
【図13】請求項4に記載の発明に対応した実施例を示
す図である。
【図14】従来のプリントダイポールアンテナの構成例
を示す図である。
【図15】プリント基板上における各素子の配置を示す
図である。
【符号の説明】
11,31 金属箔 21 無給電放射素子 50 レドーム 51 反射板 52 プリント基板 53,54 放射素子 55 線路 56 接地パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板と、 前記プリント基板の特定の層に線状に形成された接地パ
    ターンと、 前記接地パターンと平行に前記プリント基板の何れかの
    層に形成されてその接地パターンを介して高周波信号が
    給電され、その高周波信号の周波数に対して共振する一
    対の放射素子とを備えたプリントダイポールアンテナに
    おいて、 前記一対の放射素子の個々の先端部近傍にこれらの放射
    素子の軸長方向と交差させて前記プリント基板の寸法の
    範囲内の長さで形成され、一端が前記接地パターンに接
    続されて実測に基づいて所望の比帯域が確保できる幅を
    有する金属箔を備えたことを特徴とするプリントダイポ
    ールアンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリントダイポールア
    ンテナにおいて、 プリント基板の何れかの層に形成されて一対の放射素子
    に密に電磁結合し、その一対の放射素子と異なる共振周
    波数を有する無給電放射素子を備えたことを特徴とする
    プリントダイポールアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のプリン
    トダイポールアンテナにおいて、 金属箔には、 実測に基づいて所望の周波数帯域のインピーダンス不整
    合が許容限界内となる寸法および形状を有し、一対の放
    射素子の軸長方向との交点近傍で交差する突出部を含む
    ことを特徴とするプリントダイポールアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3に記載のプリン
    トダイポールアンテナを任意の組合せで複数配置すると
    共に、これら複数のプリントダイポールアンテナを各放
    射素子の軸長方向および接地パターンを揃えて組み合わ
    せ、かつ所望の放射特性に適応した間隔で多段に配置し
    てなることを特徴とするプリントダイポールアンテナ。
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