JP3384734B2 - 煙草の巻紙の代用品及びその製造方法 - Google Patents

煙草の巻紙の代用品及びその製造方法

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保 前田
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株式会社大阪前田製菓
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、煙草の巻紙の代
用品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、煙草の巻紙は、紙で製造され
ている。ところが、紙の場合には、内包されている煙草
と共に喫煙の際に有害物質が発生し、環境汚染ともな
り、喫煙者はもとより、周囲の者までも悪影響を与えか
ねない。また、紙にはフィルターが設けられていて、そ
の内部にヤシガラ等の活性炭が入っているものが多く、
有害物質の除去に効果があるとのキャッチフレーズを耳
にするが、その効果は喫煙者のみであり、周囲の者や環
境については何らの配慮もなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
願発明は、喫煙の際に、紙からの有害物質の発生をなく
して、さらに、喫煙の際に健康に良い薬草成分を発生さ
せることのできる煙草の巻紙の代用品、並びにその製造
方法を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願発明は、次の
構成を特徴とする食品素材による煙草の巻紙の代用品及
びその製造方法を提供することにより、上記の課題を解
決する。本願の第1の発明は、糯米を主成分として形成
された煙草の葉の保持体に、蓮、モロヘイヤ、アロエ、
ドクダミ等の薬草成分が混入されており、保持体は、焼
き上げられることにより、筒状に形成されたものである
ことを特徴とする煙草の巻紙の代用品を提供するもので
ある。本願の第2の発明は、蓮、モロヘイヤ、アロエ、
ドクダミ等の薬草成分を、糯米に添加し、焼き上げて、
筒状に形成することを特徴とする煙草の巻紙の代用品の
製造方法を提供するものである。
【0005】本願の発明に係る煙草の巻紙の代用品は、
古くより食して害がない糯米を主成分としているため、
有害物質の発生のおそれが少なく、さらに、蓮、モロヘ
イヤ、アロエ、ドクダミ等の薬草成分からは、健康に良
い成分が発生するため、周囲の者や環境保全に効果があ
り、喫煙者と禁煙者との双方に利点がある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1は本願発明の実施の形態に係
る煙草の巻紙の代用品の斜視図である。
【0007】この実施の形態に係る煙草の巻紙の代用品
は、糯米を主成分として焼き上げた半筒状体11に、
蓮、モロヘイヤ、アロエ、ドクダミ等薬草の粉を配合し
たものである。蓮、モロヘイヤ、アロエ、ドクダミ等薬
草の粉は、蓮、モロヘイヤ、アロエ、ドクダミ等薬草を
乾燥させて微粉状にしたもので、製造の際に添加する。
使用する薬草としては、焼かれることによって、健康に
有益な成分が発生するものであれば自由に選択して用い
ることができるが、特に好ましいものとして、アロエ、
アシタバ、アマチャ、アンズ、イチジク、ウコギ、ウイ
キョウ、オウレン、オオバコ、オケラ、カンゾウ、キキ
ョウ、キハダ、クコ、クズ、クチナシ、クワ、ゲンノシ
ョウコ、サフラン、シャクヤク、センブリ、タイオウ、
ドクダミ、ナンテン、ニラ、ハコベ、ハトムギ、ヒマワ
リ、ヒルガオ、ベニバナ、モロヘイヤ、ヨモギ、リンド
ウ等々を例示することができる。尚、添加する薬草成分
は、薬草を乾燥させて微粉状にしたものであってもよい
が、それから抽出したエキスを配合するようにしてもよ
い。
【0008】この実施の形態に係る煙草の巻紙の代用品
は、煙草の葉の保持体の形態を筒状とするものである。
即ち、図1(A)に示すように、糯米を主成分として焼
き上げた半筒状体11に、煙草の葉12を入れて、2つ
の半筒状体11,11を合わせて接合することによっ
て、図1(B)に示す筒状体内に、煙草の葉を入れた状
態としたものである。尚、煙草の葉を入れずに、2つの
半筒状体11,11を合わせて接合し、或いは予め筒状
体として焼き上げて、空の筒状体を先に作り、その内部
に、煙草の葉を入れることもできる。
【0009】この実施の形態に係る煙草の巻紙の代用品
の製造方法を以下に説明する。 洗米工程 まず、最中の皮の原材料の主成分である糯米を、充分に
水洗する。糯米は、餅にした時に弾力があり、皮種にし
た時には香りと甘味が優れ、口溶けの良い餅米を厳選し
て用いることが望ましい。
【0010】水漬・脱水 洗米した餅米を水に浸し、充分に吸水した餅米を脱水機
にて短時間で脱水する。
【0011】餅米の粉砕と製粉工程 糯米を粉砕して製粉すると同時に、下記の原料を配合混
合する。配合量は適宜変更し得るが、この例では、餅粉
44.2重量部、馬鈴薯澱粉13.5重量部、ワキシス
ターチ(もちとうもろこし)9.0重量部とした。
【0012】加水及び蒸し工程 製粉された上記配合成分に、水を加え、ぽそぽそのそぼ
ろ状に(完全に水分を均一に)し、セイロウに入れて約
30分程弱火で蒸す。配合する水の量は、32.3重量
部とした。
【0013】調味食材の混合工程 蒸し上がった後に、蓮、モロヘイヤ、アロエ、ドクダミ
の4種の薬草を乾燥させ粉状にした薬草成分を0.7重
量部混合した。尚、この薬草は、上記のように、適宜変
更し得るものである。
【0014】餅搗工程 薬草成分を混合した後、餅搗機で、こしが無くなるまで
搗いて餅にした。
【0015】圧延・裁断工程 搗き上がった餅を厚さ2 程度に薄く延ばし、約10分
程散熱のため置いておいた後、焼き型にあわせて裁断
し、焼く分だけをさらに裁断した。
【0016】焼成工程 最中用の焼き型をあたため、かるく油をひき、裁断した
生地を、焼き型の半筒状をなす凹部中央に置き、焼き型
をしっかり閉じて、1分45秒程焼き上げて半筒状の皮
を完成させた。
【0017】煙草の葉の挿入工程 各実施例の完成した一対の皮の双方に煙草の葉を詰め
て、一対の皮を合わせて、水を付けることにより、封し
て完成させた。
【0018】以上、上記の例においては、通常の煙草の
ように、火を付けて良好に喫煙することができた。そし
て、喫煙の際に、薬草成分より人体に良好な成分を発生
させることができたものである。そして、これによっ
て、煙草の害の緩和を期待することができるものであ
る。尚、本願発明は上記の実施例に限定されるものでは
なく、適宜変更して実施できるものである。例えば、煙
草の葉の保持体の原料や配合量についても、煙草の葉を
保持できる強度と、火を付けると徐々に燃える事を条件
に、食品素材の中から種々選択変更して実施することが
できるものである。配合する薬草も、焼かれることによ
って、健康に有益な成分が発生することを条件に選択し
て用いることができる。
【0019】
【発明の効果】本願の第1の発明は、喫煙の際に、紙か
らの有害物質の発生をなくして、さらに、喫煙の際に健
康に良い薬草成分を発生させることのできる煙草の巻紙
の代用品を提供することができたものである。本願の第
2の発明は、上記の効果を奏することのできる煙草の巻
紙の代用品を製造する方法を提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本願発明の実施の形態に係る煙草の代
用品の開いた状態の斜視図であり、(B)は閉じた状態
の斜視図である。
【符号の説明】
11 半筒状体 12 煙草の葉

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糯米を主成分として形成された煙草の葉
    の保持体に、蓮、モロヘイヤ、アロエ、ドクダミ等の薬
    草成分が混入されており、 保持体は、焼き上げられることにより、筒状に形成され
    たものである ことを特徴とする煙草の巻紙の代用品。
  2. 【請求項2】 蓮、モロヘイヤ、アロエ、ドクダミ等の
    薬草成分を、糯米に添加し、焼き上げて、筒状に形成す
    ることを特徴とする煙草の巻紙の代用品の製造方法。
JP36172897A 1997-12-09 1997-12-09 煙草の巻紙の代用品及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3384734B2 (ja)

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