JP3384481B2 - 高圧配電線の地絡検出装置 - Google Patents
高圧配電線の地絡検出装置Info
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- JP3384481B2 JP3384481B2 JP03900197A JP3900197A JP3384481B2 JP 3384481 B2 JP3384481 B2 JP 3384481B2 JP 03900197 A JP03900197 A JP 03900197A JP 3900197 A JP3900197 A JP 3900197A JP 3384481 B2 JP3384481 B2 JP 3384481B2
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- Y04—INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
- Y04S—SYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
- Y04S10/00—Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
- Y04S10/50—Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
- Y04S10/52—Outage or fault management, e.g. fault detection or location
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Locating Faults (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧配電線に発生
した地絡を検出するための装置に関する。
した地絡を検出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧配電線において発生した地絡
を検出するには、高圧配電線の零相を監視することによ
り行われていた。すなわち、高圧配電線の零相電圧(以
下Voと記す)および零相電流(以下Ioと記す)のレベ
ルの異常と、Voの位相とIoの位相にずれがある場合に
地絡の発生とみなしていた。図4は、従来の地絡検出装
置の構成を示すブロック図である。1は周知の零相抽出
手段であり、計器用変圧器や変流器等から構成され、高
圧配電線から零相を抽出する。抽出された零相の電圧と
電流は、それぞれ零相電圧フィルタ2、零相電流フィル
タ3へ入力された後に、それぞれ零相電圧レベル検出回
路4、零相電流レベル検出回路5に入力され、零相電流
および零相電圧がそれぞれ所定レベル以上か否かが判別
される。
を検出するには、高圧配電線の零相を監視することによ
り行われていた。すなわち、高圧配電線の零相電圧(以
下Voと記す)および零相電流(以下Ioと記す)のレベ
ルの異常と、Voの位相とIoの位相にずれがある場合に
地絡の発生とみなしていた。図4は、従来の地絡検出装
置の構成を示すブロック図である。1は周知の零相抽出
手段であり、計器用変圧器や変流器等から構成され、高
圧配電線から零相を抽出する。抽出された零相の電圧と
電流は、それぞれ零相電圧フィルタ2、零相電流フィル
タ3へ入力された後に、それぞれ零相電圧レベル検出回
路4、零相電流レベル検出回路5に入力され、零相電流
および零相電圧がそれぞれ所定レベル以上か否かが判別
される。
【0003】具体的には、アナログ信号からなるVo及
びIoを全波整流直流化し、その波高値が一定のしきい
値以上か否かを判別し、一定のしきい値以上のVo及び
Ioを、継続するサイクルに応じた振幅にクリップした
矩形波信号として出力する。また、アナログ信号として
入力された零相電流および零相電圧は、各々零クロス点
が検出されて一定振幅にクリップした矩形波信号に変換
され、零相電圧/零相電流位相比較回路6に入力され
る。比較回路6は、両位相を比較し、進み/遅れが一定
値以上か否かを判別してその判別結果をANDゲート7
に入力する。ここで、零相電圧レベルおよび零相電流レ
ベルが一定以上であってかつ零相電圧の位相と零相電流
の位相にずれがある場合は、ANDゲート7の論理積条
件が成立して出力される。論理積条件成立の出力結果は
タイマ8に入力され、一定時間を経過した後に、地絡検
出信号が出力される。
びIoを全波整流直流化し、その波高値が一定のしきい
値以上か否かを判別し、一定のしきい値以上のVo及び
Ioを、継続するサイクルに応じた振幅にクリップした
矩形波信号として出力する。また、アナログ信号として
入力された零相電流および零相電圧は、各々零クロス点
が検出されて一定振幅にクリップした矩形波信号に変換
され、零相電圧/零相電流位相比較回路6に入力され
る。比較回路6は、両位相を比較し、進み/遅れが一定
値以上か否かを判別してその判別結果をANDゲート7
に入力する。ここで、零相電圧レベルおよび零相電流レ
ベルが一定以上であってかつ零相電圧の位相と零相電流
の位相にずれがある場合は、ANDゲート7の論理積条
件が成立して出力される。論理積条件成立の出力結果は
タイマ8に入力され、一定時間を経過した後に、地絡検
出信号が出力される。
【0004】図5は、図4における動作を示すタイミン
グチャートであり、地絡が発生すると、その発生期間と
ほぼ同一期間のAND出力がなされ、その期間がタイマ
値T0よりも長いと、地絡検出信号が出力される。とこ
ろで、碍子アークやケーブルアークを伴う地絡事故時の
VoとIoの波形は、急峻なパルス状となることが多い。
そこで、高周波ノイズと選別するため、コンデンサーC
と抵抗Rを組合わせたCR形アナログ積分回路を使用し
ている。
グチャートであり、地絡が発生すると、その発生期間と
ほぼ同一期間のAND出力がなされ、その期間がタイマ
値T0よりも長いと、地絡検出信号が出力される。とこ
ろで、碍子アークやケーブルアークを伴う地絡事故時の
VoとIoの波形は、急峻なパルス状となることが多い。
そこで、高周波ノイズと選別するため、コンデンサーC
と抵抗Rを組合わせたCR形アナログ積分回路を使用し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このC
R形アナログ積分回路では、事故現象により、VoとIo
の位相差が経時的に変動する場合、正確に検出すること
が困難である。そのため、地絡検出装置の位相比較判定
データが不安定になり、規定の時限以上地絡が発生して
も、地絡として検出されずに、高圧配電線の適切な保護
が行えないことがあった。図6はその場合の動作を示す
タイミングチャートである。すなわち、地絡時、Voと
Ioの波形歪みが大きいと、両者の位相比較結果にエラ
ー(負荷側地絡なのに電源側地絡と判定する等)が発生
してAND出力が一部欠落し、検出時限内の有効な信号
がカウントされないことになる。その結果、合計すれば
地絡が規定時限以上発生しているにもかかわらず、個々
のAND出力期間T1,T2,T3は、いずれもタイマ
値T0より短いため、地絡として検出されない事態が生
じる。
R形アナログ積分回路では、事故現象により、VoとIo
の位相差が経時的に変動する場合、正確に検出すること
が困難である。そのため、地絡検出装置の位相比較判定
データが不安定になり、規定の時限以上地絡が発生して
も、地絡として検出されずに、高圧配電線の適切な保護
が行えないことがあった。図6はその場合の動作を示す
タイミングチャートである。すなわち、地絡時、Voと
Ioの波形歪みが大きいと、両者の位相比較結果にエラ
ー(負荷側地絡なのに電源側地絡と判定する等)が発生
してAND出力が一部欠落し、検出時限内の有効な信号
がカウントされないことになる。その結果、合計すれば
地絡が規定時限以上発生しているにもかかわらず、個々
のAND出力期間T1,T2,T3は、いずれもタイマ
値T0より短いため、地絡として検出されない事態が生
じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、高圧配電線の零相電圧お
よび零相電流を抽出する手段と、抽出された零相電圧が
入力され所定の周波数帯域のみ通過させる零相電圧フィ
ルタと、抽出された零相電流が入力され所定の周波数帯
域のみ通過させる零相電流フィルタと、零相電圧フィル
タから出力された零相電圧レベルが一定値以上である場
合に零相電圧検出信号を出力する零相電圧検出回路と、
零相電流フィルタから出力された零相電流レベルが一定
値以上である場合に零相電流検出信号を出力する零相電
流検出回路と、零相電圧フィルタ、零相電流フィルタか
らそれぞれ出力された零相電圧と零相電流の互いの位相
を比較して、両者間の位相差に異常がある場合に位相差
異常信号を出力する零相電圧/零相電流位相比較回路と
を備えて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号と位相
差異常信号の全ての信号が一定時間以上出力された場合
に地絡検出信号を出力する高圧配電線の地絡検出装置に
おいて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号がともに
出力されている間に作動して、位相差異常信号が出力さ
れている延べ時間を計測し、零相電圧検出信号と零相電
流検出信号がともに出力されて所定時間が経過したとき
に、それまでに計測された位相差異常信号の出力延べ時
間を読み取り、その値が所定値を越えていれば地絡検出
信号を出力する。
るために、請求項1の発明は、高圧配電線の零相電圧お
よび零相電流を抽出する手段と、抽出された零相電圧が
入力され所定の周波数帯域のみ通過させる零相電圧フィ
ルタと、抽出された零相電流が入力され所定の周波数帯
域のみ通過させる零相電流フィルタと、零相電圧フィル
タから出力された零相電圧レベルが一定値以上である場
合に零相電圧検出信号を出力する零相電圧検出回路と、
零相電流フィルタから出力された零相電流レベルが一定
値以上である場合に零相電流検出信号を出力する零相電
流検出回路と、零相電圧フィルタ、零相電流フィルタか
らそれぞれ出力された零相電圧と零相電流の互いの位相
を比較して、両者間の位相差に異常がある場合に位相差
異常信号を出力する零相電圧/零相電流位相比較回路と
を備えて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号と位相
差異常信号の全ての信号が一定時間以上出力された場合
に地絡検出信号を出力する高圧配電線の地絡検出装置に
おいて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号がともに
出力されている間に作動して、位相差異常信号が出力さ
れている延べ時間を計測し、零相電圧検出信号と零相電
流検出信号がともに出力されて所定時間が経過したとき
に、それまでに計測された位相差異常信号の出力延べ時
間を読み取り、その値が所定値を越えていれば地絡検出
信号を出力する。
【0007】 請求項2の発明は、高圧配電線の零相電
圧および零相電流を抽出する手段と、抽出された零相電
圧が入力され、所定の周波数帯域のみ通過させる零相電
圧フィルタと、抽出された零相電流が入力され、所定の
周波数帯域のみ通過させる零相電流フィルタと、零相電
圧フィルタから出力された零相電圧レベルが一定値以上
である場合に零相電圧検出信号を出力する零相電圧検出
回路と、零相電流フィルタから出力された零相電流レベ
ルが一定値以上である場合に零相電流検出信号を出力す
る零相電流検出回路と、零相電圧フィルタ、零相電流フ
ィルタからそれぞれ出力された零相電圧と零相電流の互
いの位相を比較して、両者間の位相差に異常がある場合
に位相差異常信号を出力する零相電圧/零相電流検出回
路と、を備えて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号
と位相差異常信号の全ての信号が一定時間以上出力され
た場合に地絡検出信号を出力する高圧配電線の地絡検出
装置において、零相電圧検出信号と零相電流検出信号の
2信号がともに出力されている間に、2値化された位相
差異常信号の値を周期的にサンプリングし、値が1の場
合にカウントアップするとともに値が0の場合にカウン
トダウンするアップダウンカウンタを備え、所定時間経
過後にアップダウンカウンタのカウンタ値を読み取り、
その値が正である場合に地絡検出信号を出力するもので
ある。
圧および零相電流を抽出する手段と、抽出された零相電
圧が入力され、所定の周波数帯域のみ通過させる零相電
圧フィルタと、抽出された零相電流が入力され、所定の
周波数帯域のみ通過させる零相電流フィルタと、零相電
圧フィルタから出力された零相電圧レベルが一定値以上
である場合に零相電圧検出信号を出力する零相電圧検出
回路と、零相電流フィルタから出力された零相電流レベ
ルが一定値以上である場合に零相電流検出信号を出力す
る零相電流検出回路と、零相電圧フィルタ、零相電流フ
ィルタからそれぞれ出力された零相電圧と零相電流の互
いの位相を比較して、両者間の位相差に異常がある場合
に位相差異常信号を出力する零相電圧/零相電流検出回
路と、を備えて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号
と位相差異常信号の全ての信号が一定時間以上出力され
た場合に地絡検出信号を出力する高圧配電線の地絡検出
装置において、零相電圧検出信号と零相電流検出信号の
2信号がともに出力されている間に、2値化された位相
差異常信号の値を周期的にサンプリングし、値が1の場
合にカウントアップするとともに値が0の場合にカウン
トダウンするアップダウンカウンタを備え、所定時間経
過後にアップダウンカウンタのカウンタ値を読み取り、
その値が正である場合に地絡検出信号を出力するもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は、本発明の実施形態の概略構成を
示すブロック図である。この図1に示された構成は、図
4に示した従来の構成の一部を変更したものであり、共
通部分についての説明を省略し、異なる部分についての
み説明する。零相電圧レベル検出回路4および零相電流
レベル検出回路5から出力された検出結果が、NAND
ゲート9に入力され、その2入力の論理積の反転値が規
定時間平均化回路10へ入力される。
態を説明する。図1は、本発明の実施形態の概略構成を
示すブロック図である。この図1に示された構成は、図
4に示した従来の構成の一部を変更したものであり、共
通部分についての説明を省略し、異なる部分についての
み説明する。零相電圧レベル検出回路4および零相電流
レベル検出回路5から出力された検出結果が、NAND
ゲート9に入力され、その2入力の論理積の反転値が規
定時間平均化回路10へ入力される。
【0009】また、零相電圧/零相電流位相比較回路6
の比較結果も、規定時間平均化回路10へ入力される。
回路10は、NANDゲート9からの入力が0すなわち
零相電圧および零相電流がともに検出されている場合に
作動を開始して、回路6からの入力値が1である時間を
計測しその計測時間と計測開始時点からの経過時間との
比を算出し、その値を判別回路11へ送る。ここで求め
られる比は、0から1までの値をとり、零相の位相差異
常発生時間が長いほど大きい値となる。判別回路11
は、回路10の動作が開始されて所定時間経過したとき
に、回路10から出力値が所定値、ここでは0.5より
も大きいか否かを判別し、大きい場合は地絡検出信号を
出力する。
の比較結果も、規定時間平均化回路10へ入力される。
回路10は、NANDゲート9からの入力が0すなわち
零相電圧および零相電流がともに検出されている場合に
作動を開始して、回路6からの入力値が1である時間を
計測しその計測時間と計測開始時点からの経過時間との
比を算出し、その値を判別回路11へ送る。ここで求め
られる比は、0から1までの値をとり、零相の位相差異
常発生時間が長いほど大きい値となる。判別回路11
は、回路10の動作が開始されて所定時間経過したとき
に、回路10から出力値が所定値、ここでは0.5より
も大きいか否かを判別し、大きい場合は地絡検出信号を
出力する。
【0010】図2は図1の規定時間平均化回路10およ
び判別回路11部分の具体的な構成を示すブロック図で
あり、図3は図2の各部に入出力される信号を示すタイ
ミングチャートである。以下、図3のタイミングチャー
トを参照しながら、図2中の各部の動作を説明する。図
2中のフリップフロップ(F/F)21は、図1の零相
電圧/零相電流位相比較回路6に相当し、端子Dに零相
電圧位相aが、端子Cに零相電流位相bが入力される。
NANDゲート9には、零相電圧レベルcと零相電流レ
ベルdが入力され、その出力eがF/F21、アップダ
ウンカウンタ22およびカウンタ23のリセット端子R
に入力される。
び判別回路11部分の具体的な構成を示すブロック図で
あり、図3は図2の各部に入出力される信号を示すタイ
ミングチャートである。以下、図3のタイミングチャー
トを参照しながら、図2中の各部の動作を説明する。図
2中のフリップフロップ(F/F)21は、図1の零相
電圧/零相電流位相比較回路6に相当し、端子Dに零相
電圧位相aが、端子Cに零相電流位相bが入力される。
NANDゲート9には、零相電圧レベルcと零相電流レ
ベルdが入力され、その出力eがF/F21、アップダ
ウンカウンタ22およびカウンタ23のリセット端子R
に入力される。
【0011】すなわち、F/F21、カウンタ22,2
3は、NANDゲート9の入力c,dがともに1となり
出力eが0に反転すると、それぞれリセットが解除され
て動作を開始する。F/F21は、動作を開始すると、
零相電流位相bのアップエッジのタイミングで零相電圧
位相aの値をF/F出力fとして次段のカウンタ22へ
送る。ここでF/F出力fは、零相の電圧と電流の互い
の位相差が地絡のため異常である場合に1となる。
3は、NANDゲート9の入力c,dがともに1となり
出力eが0に反転すると、それぞれリセットが解除され
て動作を開始する。F/F21は、動作を開始すると、
零相電流位相bのアップエッジのタイミングで零相電圧
位相aの値をF/F出力fとして次段のカウンタ22へ
送る。ここでF/F出力fは、零相の電圧と電流の互い
の位相差が地絡のため異常である場合に1となる。
【0012】アップダウンカウンタ22も出力eが0に
反転すると動作を開始し、サンプリングクロックgのタ
イミングでF/F出力fの値をアップダウンカウント
し、カウント値が0または正の間は出力hを1とし、負
の間は0として出力する。すなわち、F/F出力fの値
が1である間はカウント値をインクリメントし、0の間
はデクリメントすることにより、F/F出力fが1であ
る期間が全体の半分を越えている状態で、カウンタ出力
hが1となる。このカウンタ22の出力hは、F/F2
4に入力される。
反転すると動作を開始し、サンプリングクロックgのタ
イミングでF/F出力fの値をアップダウンカウント
し、カウント値が0または正の間は出力hを1とし、負
の間は0として出力する。すなわち、F/F出力fの値
が1である間はカウント値をインクリメントし、0の間
はデクリメントすることにより、F/F出力fが1であ
る期間が全体の半分を越えている状態で、カウンタ出力
hが1となる。このカウンタ22の出力hは、F/F2
4に入力される。
【0013】また、カウンタ23はタイマとして機能
し、出力eが0に反転すると動作を開始し、時間カウン
ト用クロックを所定数カウントすると、カウンタ出力i
を1に反転して、次段のF/F24のC端子に入力す
る。F/F24は、カウンタ23の出力iが1に反転し
たタイミングでカウンタ22の出力hの値を、地絡検出
出力jとして出力する。
し、出力eが0に反転すると動作を開始し、時間カウン
ト用クロックを所定数カウントすると、カウンタ出力i
を1に反転して、次段のF/F24のC端子に入力す
る。F/F24は、カウンタ23の出力iが1に反転し
たタイミングでカウンタ22の出力hの値を、地絡検出
出力jとして出力する。
【0014】なお、本発明における位相判定は、Voと
Ioの零クロス点を検出し、一定振幅にクリップした矩
形波信号に変換し、一方の信号の立ち上がり・立ち下が
りタイミングで他方の信号状態を判定し、両者の所定位
相関係(この場合、負荷側で地絡事故が発生した位相関
係)にあわせて、フリップフロップなどを用いてエッジ
検出し、位相判定結果を出力する。また、NAND出力
の立ち下がりからNAND出力の立ち上がり迄の時間を
検出時限カウンタでカウントし、検出時限成立時点のア
ップダウンカウンタ平均値データを参照し、地絡方向を
決定する。
Ioの零クロス点を検出し、一定振幅にクリップした矩
形波信号に変換し、一方の信号の立ち上がり・立ち下が
りタイミングで他方の信号状態を判定し、両者の所定位
相関係(この場合、負荷側で地絡事故が発生した位相関
係)にあわせて、フリップフロップなどを用いてエッジ
検出し、位相判定結果を出力する。また、NAND出力
の立ち下がりからNAND出力の立ち上がり迄の時間を
検出時限カウンタでカウントし、検出時限成立時点のア
ップダウンカウンタ平均値データを参照し、地絡方向を
決定する。
【0015】このようにして、Vo及びIoの波形欠け等
により、正負いずれにも判定できないデータが発生した
場合であっても、検出時限内の正、負のデータ数によ
り、多数決検定を行い、正データ数が半数以上であれ
ば、地絡事故発生と判定することができる。なお、上述
した実施形態では、NAND出力を一定時間平均化する
ことにより、出力を判定することができる。例えば、1
/0データを10msのサンプリングで多数決をとる等
の容易な処理で対応可能である。また、本発明における
平均化の処理は、ソフトウエアによっても実現可能であ
り、平均化の判定しきい値についても、正、負データを
同数とした以外の、他の比率に設定することも可能であ
る。
により、正負いずれにも判定できないデータが発生した
場合であっても、検出時限内の正、負のデータ数によ
り、多数決検定を行い、正データ数が半数以上であれ
ば、地絡事故発生と判定することができる。なお、上述
した実施形態では、NAND出力を一定時間平均化する
ことにより、出力を判定することができる。例えば、1
/0データを10msのサンプリングで多数決をとる等
の容易な処理で対応可能である。また、本発明における
平均化の処理は、ソフトウエアによっても実現可能であ
り、平均化の判定しきい値についても、正、負データを
同数とした以外の、他の比率に設定することも可能であ
る。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、アー
クを伴う地絡事故のように、零相電圧と零相電流の位相
差が経時的に変化して検出されるために位相差異常が不
連続となる場合でも、確実に地絡の検出が可能となり、
地絡検出装置の信頼性を向上させることが可能になる。
クを伴う地絡事故のように、零相電圧と零相電流の位相
差が経時的に変化して検出されるために位相差異常が不
連続となる場合でも、確実に地絡の検出が可能となり、
地絡検出装置の信頼性を向上させることが可能になる。
【図1】本発明の実施形態の概略構成を示すブロック図
である。
である。
【図2】図1の要部の具体的な構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】図2の各部に入出力される信号を示すタイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図4】従来例を示すブロック図である。
【図5】図4における動作を示すタイミングチャートで
ある。
ある。
【図6】図4における動作を示すタイミングチャートで
ある。
ある。
1 零相抽出手段
2 零相電圧フィルタ
3 零相電流フィルタ
4 零相電圧レベル検出回路
5 零相電流レベル検出回路
6 零相電圧/零相電流位相比較回路
9 NANDゲート
10 規定時間平均化回路
11 判別回路
21 フリップフロップ(F/F)
22 アップダウンカウンタ
23 カウンタ
24 F/F
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02H 3/16,3/38,7/26
G01R 31/02,31/08
Claims (2)
- 【請求項1】 高圧配電線の零相電圧および零相電流を
抽出する手段と、 抽出された零相電圧が入力され所定の周波数帯域のみ通
過させる零相電圧フィルタと、 抽出された零相電流が入力され所定の周波数帯域のみ通
過させる零相電流フィルタと、 零相電圧フィルタから出力された零相電圧レベルが一定
値以上である場合に零相電圧検出信号を出力する零相電
圧検出回路と、 零相電流フィルタから出力された零相電流レベルが一定
値以上である場合に零相電流検出信号を出力する零相電
流検出回路と、 零相電圧フィルタ、零相電流フィルタからそれぞれ出力
された零相電圧と零相電流の互いの位相を比較して、両
者間の位相差に異常がある場合に位相差異常信号を出力
する零相電圧/零相電流位相比較回路と、 を備えて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号と位相
差異常信号の全ての信号が一定時間以上出力された場合
に地絡検出信号を出力する高圧配電線の地絡検出装置に
おいて、 零相電圧検出信号と零相電流検出信号がともに出力され
ている間に作動して、位相差異常信号が出力されている
延べ時間を計測する手段と、 零相電圧検出信号と零相電流検出信号がともに出力され
て所定時間が経過したときに、それまでに計測された位
相差異常信号の出力延べ時間を読み取り、その値が所定
値を越えていれば地絡検出信号を出力する手段と、 を備えたことを特徴とする高圧配電線の地絡検出装置。 - 【請求項2】高圧配電線の零相電圧および零相電流を抽
出する手段と、 抽出された零相電圧が入力され、所定の周波数帯域のみ
通過させる零相電圧フィルタと、 抽出された零相電流が入力され、所定の周波数帯域のみ
通過させる零相電流フィルタと、 零相電圧フィルタから出力された零相電圧レベルが一定
値以上である場合に零相電圧検出信号を出力する零相電
圧検出回路と、 零相電流フィルタから出力された零相電流レベルが一定
値以上である場合に零相電流検出信号を出力する零相電
流検出回路と、 零相電圧フィルタ、零相電流フィルタからそれぞれ出力
された零相電圧と零相電流の互いの位相を比較して、両
者間の位相差に異常がある場合に位相差異常信号を出力
する零相電圧/零相電流検出回路と、 を備えて、零相電圧検出信号と零相電流検出信号と位相
差異常信号の全ての信号が一定時間以上出力された場合
に地絡検出信号を出力する 高圧配電線の地絡検出装置に
おいて、 零相電圧検出信号と零相電流検出信号の2信号がともに
出力されている間に、2値化された位相差異常信号の値
を周期的にサンプリングし、値が1の場合にカウントア
ップするとともに値が0の場合にカウントダウンするア
ップダウンカウンタを備え、所定時間経過後にアップダ
ウンカウンタのカウンタ値を読み取り、その値が正であ
る場合に地絡検出信号を出力することを特徴とする高圧
配電線の地絡検出装置。
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---|---|---|---|
JP03900197A JP3384481B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 高圧配電線の地絡検出装置 |
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JP03900197A JP3384481B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 高圧配電線の地絡検出装置 |
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JP03900197A Expired - Fee Related JP3384481B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 高圧配電線の地絡検出装置 |
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1997
- 1997-02-24 JP JP03900197A patent/JP3384481B2/ja not_active Expired - Fee Related
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