JP3384201B2 - 車両のクラッチ制御装置 - Google Patents
車両のクラッチ制御装置Info
- Publication number
- JP3384201B2 JP3384201B2 JP19903895A JP19903895A JP3384201B2 JP 3384201 B2 JP3384201 B2 JP 3384201B2 JP 19903895 A JP19903895 A JP 19903895A JP 19903895 A JP19903895 A JP 19903895A JP 3384201 B2 JP3384201 B2 JP 3384201B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- clutch
- value
- speed
- speed loop
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両のクラッチ制
御装置に係り、特に、車両の発進時のノーマルスタート
モード入場直後の発進特性を改善し得るとともにノーマ
ルスタートモードの中間・後半の発進特性をも改善し得
て、エンジンやクラッチの実機状態を反映したスピード
ループ制御を実現し得て、スピードループ制御の目標値
追従性を増大し得て、ノーマルスタートモードのフィー
ドフォワード制御の有無に関係なく実施し得て、汎用性
を高め得る車両のクラッチ制御装置に関する。
御装置に係り、特に、車両の発進時のノーマルスタート
モード入場直後の発進特性を改善し得るとともにノーマ
ルスタートモードの中間・後半の発進特性をも改善し得
て、エンジンやクラッチの実機状態を反映したスピード
ループ制御を実現し得て、スピードループ制御の目標値
追従性を増大し得て、ノーマルスタートモードのフィー
ドフォワード制御の有無に関係なく実施し得て、汎用性
を高め得る車両のクラッチ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンには、トルク
及び回転速度を所望に変換して取り出すために変速機を
連結し、この変速機に電子的にトルク容量を調整可能な
クラッチを備えたものがある。このクラッチとしては、
運転操作や走行状態に応じて油圧等を利用して電子的に
トルク容量を調整されるものがある。
及び回転速度を所望に変換して取り出すために変速機を
連結し、この変速機に電子的にトルク容量を調整可能な
クラッチを備えたものがある。このクラッチとしては、
運転操作や走行状態に応じて油圧等を利用して電子的に
トルク容量を調整されるものがある。
【0003】このような車両のクラッチ制御装置には、
車両の運転状態に応じてクラッチのトルク容量を各種制
御モードにおける目標値になるよう制御するものがあ
る。
車両の運転状態に応じてクラッチのトルク容量を各種制
御モードにおける目標値になるよう制御するものがあ
る。
【0004】従来のクラッチ制御装置としては、特開平
3−125032号公報に開示されるものがある。この
公報に開示される制御装置は、ノーマルスタートモード
においてクラッチ圧目標値とフィードフォワード量との
ずれよりスロットル開度毎の補正係数を求め、この係数
により以後のフィードフォワード量の大きさを修正する
学習制御を行うものである。
3−125032号公報に開示されるものがある。この
公報に開示される制御装置は、ノーマルスタートモード
においてクラッチ圧目標値とフィードフォワード量との
ずれよりスロットル開度毎の補正係数を求め、この係数
により以後のフィードフォワード量の大きさを修正する
学習制御を行うものである。
【0005】また、電子的にトルク容量を調整可能なク
ラッチを備えた変速機を連結したエンジンの搭載される
車両のクラッチ制御装置には、発進時のドライバビリテ
ィを向上するために、種々の発案による制御を行うもの
がある。
ラッチを備えた変速機を連結したエンジンの搭載される
車両のクラッチ制御装置には、発進時のドライバビリテ
ィを向上するために、種々の発案による制御を行うもの
がある。
【0006】例えば、従来のクラッチ制御装置には、車
両の発進時におけるノーマルスタートモードの目標エン
ジン回転速度のフィルタ処理に用いるフィルタ係数をス
ロットル開度に応じて設定するものがある。
両の発進時におけるノーマルスタートモードの目標エン
ジン回転速度のフィルタ処理に用いるフィルタ係数をス
ロットル開度に応じて設定するものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
開示されるものは、ノーマルスタートモードの中間・後
半の特性を改善するものであり、ノーマルスタートモー
ド入場直後の特性を改善することができない不都合があ
った。
開示されるものは、ノーマルスタートモードの中間・後
半の特性を改善するものであり、ノーマルスタートモー
ド入場直後の特性を改善することができない不都合があ
った。
【0008】このような不都合は、前記ノーマルスター
トモードの目標エンジン回転速度のフィルタ処理に用い
るフィルタ係数をスロットル開度に応じて設定すること
により改善することができるが、エンジンやクラッチの
固体差・経時変化・動作環境による影響を考慮していな
いため、これらの影響を受けて発進特性が劣化する不都
合がある。また、ノーマルスタートモードにフィードフ
ォワード制御を備えていない場合には、採用できない不
都合がある。
トモードの目標エンジン回転速度のフィルタ処理に用い
るフィルタ係数をスロットル開度に応じて設定すること
により改善することができるが、エンジンやクラッチの
固体差・経時変化・動作環境による影響を考慮していな
いため、これらの影響を受けて発進特性が劣化する不都
合がある。また、ノーマルスタートモードにフィードフ
ォワード制御を備えていない場合には、採用できない不
都合がある。
【0009】また、前記ノーマルスタートモード入場直
後の特性を改善できない不都合や前記エンジンやクラッ
チの固体差・経時変化・動作環境の影響を受けて発進特
性が劣化する不都合は、ノーマルスタートモード入場直
後ばかりでなく、ノーマルスタートモードの中間や後半
等に影響を及ぼし、ノーマルスタートモードの制御全域
の特性劣化を誘発する不都合がある。
後の特性を改善できない不都合や前記エンジンやクラッ
チの固体差・経時変化・動作環境の影響を受けて発進特
性が劣化する不都合は、ノーマルスタートモード入場直
後ばかりでなく、ノーマルスタートモードの中間や後半
等に影響を及ぼし、ノーマルスタートモードの制御全域
の特性劣化を誘発する不都合がある。
【0010】さらに、車両の運転状態に応じてクラッチ
のトルク容量を各種制御モードにおける目標値になるよ
う制御する従来のクラッチ制御装置は、図24に示す如
く、ノーマルスタートモードNST入場直後に、目標エ
ンジン回転速度NESPCFの変化よりも、実際のエン
ジン回転速度NEの増加が速いことから、ノーマルスタ
ートモードNSTにおけるスピードループ制御の積分値
がエラーにより異常蓄積されることになる。
のトルク容量を各種制御モードにおける目標値になるよ
う制御する従来のクラッチ制御装置は、図24に示す如
く、ノーマルスタートモードNST入場直後に、目標エ
ンジン回転速度NESPCFの変化よりも、実際のエン
ジン回転速度NEの増加が速いことから、ノーマルスタ
ートモードNSTにおけるスピードループ制御の積分値
がエラーにより異常蓄積されることになる。
【0011】前記ノーマルスタートモードNSTにおい
ては、その後に、前記異常蓄積された積分値によりエン
ジン回転速度NEを低下する方向の制御が始まるが、過
度の修正が行われてしまうことにより、ノーマルスター
トモードNSTの中間・後半においてエンジン回転速度
NEの落込みを発生することになる。
ては、その後に、前記異常蓄積された積分値によりエン
ジン回転速度NEを低下する方向の制御が始まるが、過
度の修正が行われてしまうことにより、ノーマルスター
トモードNSTの中間・後半においてエンジン回転速度
NEの落込みを発生することになる。
【0012】逆に、ノーマルスタートモードNST入場
直後に、目標エンジン回転速度NESPCFよりも実際
のエンジン回転速度NEが低い場合には、スピードルー
プ制御の積分値が前記と逆の方向に異常蓄積され、その
後に、この異常蓄積された積分値によりエンジン回転速
度NEを増加する方向の制御が始まるが、過度の修正が
行われてしまうことにより、ノーマルスタートモードN
STの中間・後半においてエンジン回転速度NEの吹き
上がりを発生することになる。
直後に、目標エンジン回転速度NESPCFよりも実際
のエンジン回転速度NEが低い場合には、スピードルー
プ制御の積分値が前記と逆の方向に異常蓄積され、その
後に、この異常蓄積された積分値によりエンジン回転速
度NEを増加する方向の制御が始まるが、過度の修正が
行われてしまうことにより、ノーマルスタートモードN
STの中間・後半においてエンジン回転速度NEの吹き
上がりを発生することになる。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、車両に搭載されるエンジン
に電子的にトルク容量を調整可能なクラッチを備えた変
速機を連結して設け、前記車両の運転状態に応じて前記
クラッチのトルク容量を各種制御モードにおける目標値
になるよう制御する車両のクラッチ制御装置において、
前記各種制御モード中の車両の発進時におけるノーマル
スタートモードに少なくともスピードループ制御を有
し、前記スピードループ制御は目標エンジン回転速度を
フィルタ係数によりフィルタ処理して求められた値に実
際のエンジン回転速度が一致するようクラッチ制御操作
量を設定するとともに積分値を求める積分制御を少なく
とも含み、前記ノーマルスタートモード中に学習条件が
成立する場合は前記スピードループ制御の積分制御によ
る積分値の所定時間の変化量より求められる学習値によ
り該変化量が大きいほど前記スピードループ制御のフィ
ルタ係数が小さくなるよう補正して以後の前記スピード
ループ制御における前記目標エンジン回転速度を緩やか
に変化させるべくフィルタ処理を行うよう制御する制御
手段を設けたことを特徴とする。
述不都合を除去するために、車両に搭載されるエンジン
に電子的にトルク容量を調整可能なクラッチを備えた変
速機を連結して設け、前記車両の運転状態に応じて前記
クラッチのトルク容量を各種制御モードにおける目標値
になるよう制御する車両のクラッチ制御装置において、
前記各種制御モード中の車両の発進時におけるノーマル
スタートモードに少なくともスピードループ制御を有
し、前記スピードループ制御は目標エンジン回転速度を
フィルタ係数によりフィルタ処理して求められた値に実
際のエンジン回転速度が一致するようクラッチ制御操作
量を設定するとともに積分値を求める積分制御を少なく
とも含み、前記ノーマルスタートモード中に学習条件が
成立する場合は前記スピードループ制御の積分制御によ
る積分値の所定時間の変化量より求められる学習値によ
り該変化量が大きいほど前記スピードループ制御のフィ
ルタ係数が小さくなるよう補正して以後の前記スピード
ループ制御における前記目標エンジン回転速度を緩やか
に変化させるべくフィルタ処理を行うよう制御する制御
手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明のクラッチ制御装置は、
制御手段によって、ノーマルスタートモード中に学習条
件が成立する場合は、スピードループ制御の積分制御に
よる積分値の所定時間の変化量より求められる学習値に
より変化量が大きいほどスピードループ制御のフィルタ
係数が小さくなるよう補正して、以後のスピードループ
制御における目標エンジン回転速度を緩やかに変化させ
るべくフィルタ処理を行うよう制御することにより、ス
ピードループ制御の目標エンジン回転速度に対する実際
のエンジン回転速度の追従性を向上することができ、ノ
ーマルスタートモードにおけるエンジン回転速度の低下
や吹き上がりを抑えることができる。
制御手段によって、ノーマルスタートモード中に学習条
件が成立する場合は、スピードループ制御の積分制御に
よる積分値の所定時間の変化量より求められる学習値に
より変化量が大きいほどスピードループ制御のフィルタ
係数が小さくなるよう補正して、以後のスピードループ
制御における目標エンジン回転速度を緩やかに変化させ
るべくフィルタ処理を行うよう制御することにより、ス
ピードループ制御の目標エンジン回転速度に対する実際
のエンジン回転速度の追従性を向上することができ、ノ
ーマルスタートモードにおけるエンジン回転速度の低下
や吹き上がりを抑えることができる。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図23は、この発明の実施例を示すもの
である。図5において、2は図示しない車両に搭載され
るエンジン、4はこのエンジン2に連結された変速機た
る例えば無段変速機(SCVT)、6は無段変速機4に
備えられたクラッチである。
明する。図1〜図23は、この発明の実施例を示すもの
である。図5において、2は図示しない車両に搭載され
るエンジン、4はこのエンジン2に連結された変速機た
る例えば無段変速機(SCVT)、6は無段変速機4に
備えられたクラッチである。
【0016】無段変速機4は、エンジン2のクランク軸
8により駆動される駆動軸10とこの駆動軸10に平行
な被動軸12とを設け、駆動軸10と被動軸12とに夫
々駆動プーリ14と被動プーリ16とを設け、駆動プー
リ14と被動プーリ16とにベルト18を巻掛けてい
る。
8により駆動される駆動軸10とこの駆動軸10に平行
な被動軸12とを設け、駆動軸10と被動軸12とに夫
々駆動プーリ14と被動プーリ16とを設け、駆動プー
リ14と被動プーリ16とにベルト18を巻掛けてい
る。
【0017】前記駆動プーリ14は、駆動軸10に固定
した駆動側固定プーリ部片20と、駆動軸10に軸方向
移動可能且つ回転不可能に装着した駆動側可動プーリ部
片22と、を有する。前記被動プーリ16は、被動軸1
2に固定した被動側固定プーリ部片24と、被動軸12
に軸方向移動可能且つ回転不可能に装着した被動側可動
プーリ部片26と、を有する。
した駆動側固定プーリ部片20と、駆動軸10に軸方向
移動可能且つ回転不可能に装着した駆動側可動プーリ部
片22と、を有する。前記被動プーリ16は、被動軸1
2に固定した被動側固定プーリ部片24と、被動軸12
に軸方向移動可能且つ回転不可能に装着した被動側可動
プーリ部片26と、を有する。
【0018】無段変速機4は、駆動側固定プーリ部片2
0に対して駆動側可動プーリ部片22を油圧等により軸
方向移動させるとともに被動側固定プーリ部片24に対
して被動側可動プーリ部片26を油圧等により軸方向移
動させ、駆動プーリ14と被動プーリ16との各溝幅を
相対的に増減させて巻掛けられたベルト18の回転半径
を相対的に増減させ、変速比を連続的に変化させる。
0に対して駆動側可動プーリ部片22を油圧等により軸
方向移動させるとともに被動側固定プーリ部片24に対
して被動側可動プーリ部片26を油圧等により軸方向移
動させ、駆動プーリ14と被動プーリ16との各溝幅を
相対的に増減させて巻掛けられたベルト18の回転半径
を相対的に増減させ、変速比を連続的に変化させる。
【0019】この無段変速機4の被動軸12の出力側に
は、前記クラッチ6を設けている。クラッチ6は、電子
的にトルク容量を調整可能であり、駆動側クラッチ部材
28と被動側クラッチ部材30とを有している。クラッ
チ6は、出力軸32により歯車機構34を介して車輪等
の負荷36に連絡されている。
は、前記クラッチ6を設けている。クラッチ6は、電子
的にトルク容量を調整可能であり、駆動側クラッチ部材
28と被動側クラッチ部材30とを有している。クラッ
チ6は、出力軸32により歯車機構34を介して車輪等
の負荷36に連絡されている。
【0020】前記無段変速機4は、変速比調整装置38
により駆動側可動プーリ部片22と被動側可動プーリ部
片26とを軸方向移動され、変速比を調整される。前記
クラッチ6は、トルク容量調整装置40により駆動側ク
ラッチ部材28と被動側クラッチ部材30とを接離さ
れ、トルク容量を調整される。
により駆動側可動プーリ部片22と被動側可動プーリ部
片26とを軸方向移動され、変速比を調整される。前記
クラッチ6は、トルク容量調整装置40により駆動側ク
ラッチ部材28と被動側クラッチ部材30とを接離さ
れ、トルク容量を調整される。
【0021】変速比調整装置38とトルク容量調整装置
40とは、クラッチ制御装置42の制御手段44に接続
されている。制御手段44には、エンジン2のスロット
ル弁(図示せず)のスロットル開度THRTを検出する
スロットルセンサ46と、無段変速機4のシフトレバー
(図示せず)のシフト位置を検出するシフト位置センサ
48と、無段変速機4の駆動軸10の回転速度をエンジ
ン回転速度NEとして検出するエンジン回転速度センサ
50と、無段変速機4のベルト変速比RATCを検出す
る変速比センサ52と、クラッチ6の出力軸32のクラ
ッチ出力回転速度を車速NCOとして検出する車速セン
サ54と、無段変速機4の制御油の油温tを検出する油
温センサ56と、車両の発進操作を判定するドライバデ
マンドスイッチ(DDT SW)58と、空調装置(図
示せず)をON・OFFする空調スイッチ60と、スノ
ーモードスイッチ62と、油圧センサ64と、を接続し
ている。
40とは、クラッチ制御装置42の制御手段44に接続
されている。制御手段44には、エンジン2のスロット
ル弁(図示せず)のスロットル開度THRTを検出する
スロットルセンサ46と、無段変速機4のシフトレバー
(図示せず)のシフト位置を検出するシフト位置センサ
48と、無段変速機4の駆動軸10の回転速度をエンジ
ン回転速度NEとして検出するエンジン回転速度センサ
50と、無段変速機4のベルト変速比RATCを検出す
る変速比センサ52と、クラッチ6の出力軸32のクラ
ッチ出力回転速度を車速NCOとして検出する車速セン
サ54と、無段変速機4の制御油の油温tを検出する油
温センサ56と、車両の発進操作を判定するドライバデ
マンドスイッチ(DDT SW)58と、空調装置(図
示せず)をON・OFFする空調スイッチ60と、スノ
ーモードスイッチ62と、油圧センサ64と、を接続し
ている。
【0022】制御手段44は、前記各センサ・スイッチ
46〜64から信号を入力し、変速比調整装置38によ
り無段変速機4のベルト変速比RATCを変化させるよ
う制御し、また、トルク容量調整装置40によりクラッ
チ6のトルク容量を調整するよう制御する。
46〜64から信号を入力し、変速比調整装置38によ
り無段変速機4のベルト変速比RATCを変化させるよ
う制御し、また、トルク容量調整装置40によりクラッ
チ6のトルク容量を調整するよう制御する。
【0023】前記クラッチ6は、例えば油圧式のクラッ
チであり、クラッチ圧PCLUTCHの制御油圧により
トルク容量を調整される。クラッチ圧PCLUTCHの
油圧は、図示しないオイルポンプにより供給される油圧
をクラッチ圧ソレノイドバルブ(図示せず)により調整
して得られる。クラッチ圧ソレノイドバルブは、前記ト
ルク容量調整装置40に設けられている。クラッチ圧ソ
レノイドバルブは、前記制御手段44によってクラッチ
ソレノイドデューティ値OPWCLUによりデューティ
制御される。
チであり、クラッチ圧PCLUTCHの制御油圧により
トルク容量を調整される。クラッチ圧PCLUTCHの
油圧は、図示しないオイルポンプにより供給される油圧
をクラッチ圧ソレノイドバルブ(図示せず)により調整
して得られる。クラッチ圧ソレノイドバルブは、前記ト
ルク容量調整装置40に設けられている。クラッチ圧ソ
レノイドバルブは、前記制御手段44によってクラッチ
ソレノイドデューティ値OPWCLUによりデューティ
制御される。
【0024】前記クラッチ圧PCLUTCHは、最低の
大気圧(ゼロ)から最大のライン圧までの範囲内で変化
するものである。クラッチ圧PCLUTCHの制御に
は、4つの基本パターンがあり、この基本パターンは、 1)、ニュートラルモード……シフト位置がNまたはP
でクラッチ6を完全に切り離す場合、クラッチ圧は最低
圧(ゼロ) 2)、ホールドモード……シフト位置がDまたはL、R
でスロットルを離して走行意志の無い場合、あるいは走
行中に減速しエンジントルクを切りたい場合、クラッチ
圧はクラッチが接触する程度の低いレベル 3)、スタートモード……発進時(ノーマルスタートモ
ードNST)あるいはクラッチ切れの後に再びクラッチ
を結合しようとする場合(スペシャルスタートモードS
ST)に、クラッチ圧はエンジンの吹き上がりを防止す
るとともに車両をスムーズに動作できるエンジン発生ト
ルク(クラッチインプットトルク)に応じて適切なレベ
ル 4)、ドライブモード……完全な走行状態に移行しクラ
ッチが完全に結合した場合、クラッチ圧はエンジントル
クに十分に耐えるだけの余裕のある高いレベルの4つが
ある。
大気圧(ゼロ)から最大のライン圧までの範囲内で変化
するものである。クラッチ圧PCLUTCHの制御に
は、4つの基本パターンがあり、この基本パターンは、 1)、ニュートラルモード……シフト位置がNまたはP
でクラッチ6を完全に切り離す場合、クラッチ圧は最低
圧(ゼロ) 2)、ホールドモード……シフト位置がDまたはL、R
でスロットルを離して走行意志の無い場合、あるいは走
行中に減速しエンジントルクを切りたい場合、クラッチ
圧はクラッチが接触する程度の低いレベル 3)、スタートモード……発進時(ノーマルスタートモ
ードNST)あるいはクラッチ切れの後に再びクラッチ
を結合しようとする場合(スペシャルスタートモードS
ST)に、クラッチ圧はエンジンの吹き上がりを防止す
るとともに車両をスムーズに動作できるエンジン発生ト
ルク(クラッチインプットトルク)に応じて適切なレベ
ル 4)、ドライブモード……完全な走行状態に移行しクラ
ッチが完全に結合した場合、クラッチ圧はエンジントル
クに十分に耐えるだけの余裕のある高いレベルの4つが
ある。
【0025】前記クラッチ6は、これらの各種制御モー
ドによりトルク容量を調整される。クラッチ6のトルク
容量調整装置40を制御する制御手段44は、車両の運
転状態に応じてクラッチ6のトルク容量を前記各種制御
モードにおける目標値になるよう制御する。
ドによりトルク容量を調整される。クラッチ6のトルク
容量調整装置40を制御する制御手段44は、車両の運
転状態に応じてクラッチ6のトルク容量を前記各種制御
モードにおける目標値になるよう制御する。
【0026】前記制御手段44は、前記各種制御モード
中の車両の発進時におけるノーマルスタートモードNS
Tに、少なくともスピードループ制御を有している。
中の車両の発進時におけるノーマルスタートモードNS
Tに、少なくともスピードループ制御を有している。
【0027】即ち、制御手段44は、図6に示す如く、
エンジン回転速度NEやスロットル開度THRTより停
車時のクリープ圧である目標クラッチ圧CPSPを設定
するクリープ圧設定を行うクリープ圧設定部66と、ス
ロットル開度THRTより発進時のクラッチ圧のフィー
ドフォワード量PCLUNを設定するフィードフォワー
ド制御を行うフィードフォワード制御部68と、スロッ
トル開度THRTより発進時のクラッチ圧の目標エンジ
ン回転速度NESPCを設定しスピードループ制御を行
うスピードループ制御部70と、クラッチ圧PCLUT
CHがクラッチ圧目標値CPSPになるようにクラッチ
ソレノイドデューティ値OPWCLUを設定する圧力制
御を行う圧力制御ループ部72と、を有している。
エンジン回転速度NEやスロットル開度THRTより停
車時のクリープ圧である目標クラッチ圧CPSPを設定
するクリープ圧設定を行うクリープ圧設定部66と、ス
ロットル開度THRTより発進時のクラッチ圧のフィー
ドフォワード量PCLUNを設定するフィードフォワー
ド制御を行うフィードフォワード制御部68と、スロッ
トル開度THRTより発進時のクラッチ圧の目標エンジ
ン回転速度NESPCを設定しスピードループ制御を行
うスピードループ制御部70と、クラッチ圧PCLUT
CHがクラッチ圧目標値CPSPになるようにクラッチ
ソレノイドデューティ値OPWCLUを設定する圧力制
御を行う圧力制御ループ部72と、を有している。
【0028】前記クリープ圧設定部66は、図7に示す
如くエンジン回転速度NEよりホールドモードHLD且
つドライバデマンドスイッチ58のOFF時(発進操作
前)の圧力値PCC(目標クラッチ圧CPSP−クラッ
チタッチオフ圧力PCE)を設定するとともに、図8に
示す如くスロットル開度THRTより求めた圧力値PC
C’(ホールドモードHLD且つドライバデマンドスイ
ッチ58のON時の圧力値PCC)を前回値Z-1及び増
加の制限値DPCCにより処理して小さい値MINを採
用し、発進操作後の圧力値PCCを設定する。
如くエンジン回転速度NEよりホールドモードHLD且
つドライバデマンドスイッチ58のOFF時(発進操作
前)の圧力値PCC(目標クラッチ圧CPSP−クラッ
チタッチオフ圧力PCE)を設定するとともに、図8に
示す如くスロットル開度THRTより求めた圧力値PC
C’(ホールドモードHLD且つドライバデマンドスイ
ッチ58のON時の圧力値PCC)を前回値Z-1及び増
加の制限値DPCCにより処理して小さい値MINを採
用し、発進操作後の圧力値PCCを設定する。
【0029】前記フィードフォワード制御部68は、図
9に示す如くスロットル開度THRTよりエンジン発生
トルク推定値TRQEを設定し、図10に示す如くベル
ト変速比RATC及びトルク/圧力変換係数Kcにより
トルク/圧力変換してフィードフォワード量PCLUN
を設定し、図11に示す如くスロットル開度THRTよ
り求めたPCLUNF用フィルタ係数FCF1によりフ
ィードフォワード量PCLUNをフィルタ処理してフィ
ルタ処理後のフィードフォワード量PCLUNFを設定
する。
9に示す如くスロットル開度THRTよりエンジン発生
トルク推定値TRQEを設定し、図10に示す如くベル
ト変速比RATC及びトルク/圧力変換係数Kcにより
トルク/圧力変換してフィードフォワード量PCLUN
を設定し、図11に示す如くスロットル開度THRTよ
り求めたPCLUNF用フィルタ係数FCF1によりフ
ィードフォワード量PCLUNをフィルタ処理してフィ
ルタ処理後のフィードフォワード量PCLUNFを設定
する。
【0030】前記スピードループ制御部70は、図12
に示す如くスロットル開度THRTよりクラッチ制御の
目標エンジン回転速度NESPCを求め、図13・図1
4に示す如くスロットル開度THRTより求めた補正前
のNESPCF用フィルタ係数FCS1’と図15に示
す如くスロットル開度THRAVより求めた学習値Kf
とよりNESPCF用フィルタ係数FCS1を設定し、
このNESPCF用フィルタ係数FCS1によりフィル
タ処理(1/(1+ST))してフィルタ処理後の目標
エンジン回転速度NESPCFを求め、図16に示す如
く実際のエンジン回転速度NEとフィルタ処理後の目標
エンジン回転速度NESPCFとの差をスロットル開度
THRTにより設定されるフィルタ処理後のスピードル
ープ制御ゲインKASCFにより比例積分制御して上下
限処理をし、スピードループ量を設定する。
に示す如くスロットル開度THRTよりクラッチ制御の
目標エンジン回転速度NESPCを求め、図13・図1
4に示す如くスロットル開度THRTより求めた補正前
のNESPCF用フィルタ係数FCS1’と図15に示
す如くスロットル開度THRAVより求めた学習値Kf
とよりNESPCF用フィルタ係数FCS1を設定し、
このNESPCF用フィルタ係数FCS1によりフィル
タ処理(1/(1+ST))してフィルタ処理後の目標
エンジン回転速度NESPCFを求め、図16に示す如
く実際のエンジン回転速度NEとフィルタ処理後の目標
エンジン回転速度NESPCFとの差をスロットル開度
THRTにより設定されるフィルタ処理後のスピードル
ープ制御ゲインKASCFにより比例積分制御して上下
限処理をし、スピードループ量を設定する。
【0031】前記比例積分制御は、図17に示す如く、
スロットル開度THRTよりクラッチ制御のスピードル
ープ制御ゲインKASCを設定するとともにスロットル
開度THRTよりKASCF用フィルタ係数FCS2を
設定し、スピードループ制御ゲインKASCをKASC
F用フィルタ係数FCS2によりフィルタ処理(1/
(1+ST))してフィルタ処理後のスピードループ制
御ゲインKASCFを設定する。
スロットル開度THRTよりクラッチ制御のスピードル
ープ制御ゲインKASCを設定するとともにスロットル
開度THRTよりKASCF用フィルタ係数FCS2を
設定し、スピードループ制御ゲインKASCをKASC
F用フィルタ係数FCS2によりフィルタ処理(1/
(1+ST))してフィルタ処理後のスピードループ制
御ゲインKASCFを設定する。
【0032】前記クラッチ制御のスピードループ制御ゲ
インKASCは、図18に示す如くスロットル開度TH
RTより設定する。KASCF用フィルタ係数FCS2
は、図19に示す如くスロットル開度THRTより設定
する。
インKASCは、図18に示す如くスロットル開度TH
RTより設定する。KASCF用フィルタ係数FCS2
は、図19に示す如くスロットル開度THRTより設定
する。
【0033】また、前記比例積分制御は、図16に示す
如く、前記実際のエンジン回転速度NEとフィルタ処理
後の目標エンジン回転速度NESPCFとの差をもとに
前記フィルタ処理後のスピードループ制御ゲインKAS
CFによる比例制御により演算して比例値を求め、演算
された比例値を積分制御により積分ゲインKi/複素変
数Sの演算をして積分値XSCを求め、比例制御による
比例値に積分制御による積分値XSCを加算して上下限
処理をし、前記スピードループ量を設定する。
如く、前記実際のエンジン回転速度NEとフィルタ処理
後の目標エンジン回転速度NESPCFとの差をもとに
前記フィルタ処理後のスピードループ制御ゲインKAS
CFによる比例制御により演算して比例値を求め、演算
された比例値を積分制御により積分ゲインKi/複素変
数Sの演算をして積分値XSCを求め、比例制御による
比例値に積分制御による積分値XSCを加算して上下限
処理をし、前記スピードループ量を設定する。
【0034】前記クリープ圧設定部66において設定さ
れたホールドモードHLD且つドライバデマンドスイッ
チ58のOFF時あるいはON時の圧力値PCCと、前
記フィードフォワード制御部68において設定されたフ
ィードフォワード量PCLUNF及びスピードループ制
御部70において設定されたスピードループ量の差の圧
力値PCCとは、制御モード切換部74により各種制御
モードに応じて切換選択される。
れたホールドモードHLD且つドライバデマンドスイッ
チ58のOFF時あるいはON時の圧力値PCCと、前
記フィードフォワード制御部68において設定されたフ
ィードフォワード量PCLUNF及びスピードループ制
御部70において設定されたスピードループ量の差の圧
力値PCCとは、制御モード切換部74により各種制御
モードに応じて切換選択される。
【0035】即ち、ホールドモードHLD(その他)に
おいては、制御モード切換部74によりクリープ圧設定
部66において設定された圧力値PCCを選択される。
ノーマルスタートモードNST(あるいはスペシャルス
タートモードSST)においては、制御モード切換部7
4によりフィードフォワード制御部68及びスピードル
ープ制御部70において夫々得た値の差の圧力値PCC
を選択される。
おいては、制御モード切換部74によりクリープ圧設定
部66において設定された圧力値PCCを選択される。
ノーマルスタートモードNST(あるいはスペシャルス
タートモードSST)においては、制御モード切換部7
4によりフィードフォワード制御部68及びスピードル
ープ制御部70において夫々得た値の差の圧力値PCC
を選択される。
【0036】制御モード切換部74により各種制御モー
ドに応じて選択された圧力値PCCは、クラッチタッチ
オフ圧力PCEを加算して目標クラッチ圧CPSPと
し、圧力ループ制御部72に入力する。
ドに応じて選択された圧力値PCCは、クラッチタッチ
オフ圧力PCEを加算して目標クラッチ圧CPSPと
し、圧力ループ制御部72に入力する。
【0037】圧力ループ制御部72においては、目標ク
ラッチ圧CPSPとクラッチ圧PCLUTCHとの差を
求めて比例積分制御し、クラッチソレノイドデューティ
値OPWCLUの中立値NPCから減算して上下限処理
をし、クラッチソレノイドデューティ値OPWCLUを
求める。求められたクラッチソレノイドデューティ値O
PWCLUは、クラッチ制御操作量として前記トルク容
量調整装置40の図示しないクラッチ圧ソレノイドバル
ブに出力され、クラッチ圧PCLUTCHを制御してク
ラッチ6のトルク容量を調整する。
ラッチ圧CPSPとクラッチ圧PCLUTCHとの差を
求めて比例積分制御し、クラッチソレノイドデューティ
値OPWCLUの中立値NPCから減算して上下限処理
をし、クラッチソレノイドデューティ値OPWCLUを
求める。求められたクラッチソレノイドデューティ値O
PWCLUは、クラッチ制御操作量として前記トルク容
量調整装置40の図示しないクラッチ圧ソレノイドバル
ブに出力され、クラッチ圧PCLUTCHを制御してク
ラッチ6のトルク容量を調整する。
【0038】これにより、クラッチ制御装置42は、制
御手段44によって、車両の運転状態に応じてクラッチ
6のトルク容量を各種制御モードにおける目標値になる
よう制御する。
御手段44によって、車両の運転状態に応じてクラッチ
6のトルク容量を各種制御モードにおける目標値になる
よう制御する。
【0039】このように、クラッチ制御装置42は、制
御手段44に、各種制御モード中の車両の発進時におけ
るノーマルスタートモードNSTに少なくともスピード
ループ制御とを有している。
御手段44に、各種制御モード中の車両の発進時におけ
るノーマルスタートモードNSTに少なくともスピード
ループ制御とを有している。
【0040】前記フィードフォワード制御は、エンジン
要求負荷量であるスロットル開度THRTに応じて推定
されるエンジン発生トルクTRQEに見合ったクラッチ
6のトルク容量を演算してクラッチ制御操作量であるク
ラッチソレノイドデューティ値OPWCLUを設定する
とともに、フィードフォワード量PCLUNにエンジン
要求負荷量であるスロットル開度THRTに応じたPC
LUNF用フィルタ係数FCF1によるフィルタ処理を
施してクラッチ6のトルク容量を推定するフィルタ処理
を含んでいる。
要求負荷量であるスロットル開度THRTに応じて推定
されるエンジン発生トルクTRQEに見合ったクラッチ
6のトルク容量を演算してクラッチ制御操作量であるク
ラッチソレノイドデューティ値OPWCLUを設定する
とともに、フィードフォワード量PCLUNにエンジン
要求負荷量であるスロットル開度THRTに応じたPC
LUNF用フィルタ係数FCF1によるフィルタ処理を
施してクラッチ6のトルク容量を推定するフィルタ処理
を含んでいる。
【0041】前記スピードループ制御は、エンジン要求
負荷量であるスロットル開度THRTに応じて設定され
る目標エンジン回転速度NESPCをエンジン要求負荷
量であるスロットル開度THRTに応じたフィルタ係数
によりフィルタ処理し、このフィルタ処理により求めら
れた値たるフィルタ処理後の目標エンジン回転速度NE
SPCFに実際のエンジン回転速度NEが一致するよう
クラッチ制御操作量であるクラッチソレノイドデューテ
ィ値OPWCLUを設定するとともに、積分値XSCを
求める積分制御を少なくとも含んでいる。
負荷量であるスロットル開度THRTに応じて設定され
る目標エンジン回転速度NESPCをエンジン要求負荷
量であるスロットル開度THRTに応じたフィルタ係数
によりフィルタ処理し、このフィルタ処理により求めら
れた値たるフィルタ処理後の目標エンジン回転速度NE
SPCFに実際のエンジン回転速度NEが一致するよう
クラッチ制御操作量であるクラッチソレノイドデューテ
ィ値OPWCLUを設定するとともに、積分値XSCを
求める積分制御を少なくとも含んでいる。
【0042】前記制御手段44は、ノーマルスタートモ
ードNST中に学習条件が成立する場合は、前記スピー
ドループ制御の積分制御による積分値XSCの所定時間
T(Tb−Ta)の変化量DXSCより求められる学習
値Kfにより、スピードループ制御のNESPCF用フ
ィルタ係数FCS1’を補正して、この補正したNES
PC1F用フィルタ係数FCS1によって以後のスピー
ドループ制御におけるフィルタ処理を行うよう制御する
ものである。
ードNST中に学習条件が成立する場合は、前記スピー
ドループ制御の積分制御による積分値XSCの所定時間
T(Tb−Ta)の変化量DXSCより求められる学習
値Kfにより、スピードループ制御のNESPCF用フ
ィルタ係数FCS1’を補正して、この補正したNES
PC1F用フィルタ係数FCS1によって以後のスピー
ドループ制御におけるフィルタ処理を行うよう制御する
ものである。
【0043】なお、前記学習値Kfによりスピードルー
プ制御のNESPCF用フィルタ係数FCS1’を補正
する際には、エンジン要求負荷量であるスロットル開度
THRT(あるいは、学習用のTHRT平均値THRA
V)毎に補正を行う。
プ制御のNESPCF用フィルタ係数FCS1’を補正
する際には、エンジン要求負荷量であるスロットル開度
THRT(あるいは、学習用のTHRT平均値THRA
V)毎に補正を行う。
【0044】次に作用を説明する。
【0045】クラッチ制御装置42の制御手段44は、
車両の発進操作によって制御モードがホールドモードH
LDからノーマルスタートモードNSTに入場すると、
図1に示す如く、制御が開始される。制御手段44は、
車両の発進時にノーマルスタートモードNSTに入場し
て、制御が開始されると(ステップ100)、学習条件
が成立するか否かを判断する(ステップ102)。
車両の発進操作によって制御モードがホールドモードH
LDからノーマルスタートモードNSTに入場すると、
図1に示す如く、制御が開始される。制御手段44は、
車両の発進時にノーマルスタートモードNSTに入場し
て、制御が開始されると(ステップ100)、学習条件
が成立するか否かを判断する(ステップ102)。
【0046】この学習条件の判断(ステップ102)
は、図2示す如く行われる。学習条件の判断は、判断が
開始されると(ステップ102−2)、ノーマルスター
トモードNSTであるか否かを判断し(ステップ102
−4)、スノーモードSNOWMODEであるか否かを
判断し(ステップ102−6)、図示しない空調装置が
ONであるか否かを判断し(ステップ102−8)、無
段変速機4の制御油の油温tがt1以上且つt2以下
(例えば、40℃≦t≦145℃)の所定温度域にある
か否かを判断し(ステップ102−10)、ベルト変速
比RATCが設定値C(例えば、1.8)以上であるか
未満であるかを判断し(ステップ102−12)、クラ
ッチ制御装置42にフェイルが発生しているか否かを判
断し(ステップ102−14)、その他の学習禁止条件
が成立するか否かを判断する(ステップ102−1
6)。
は、図2示す如く行われる。学習条件の判断は、判断が
開始されると(ステップ102−2)、ノーマルスター
トモードNSTであるか否かを判断し(ステップ102
−4)、スノーモードSNOWMODEであるか否かを
判断し(ステップ102−6)、図示しない空調装置が
ONであるか否かを判断し(ステップ102−8)、無
段変速機4の制御油の油温tがt1以上且つt2以下
(例えば、40℃≦t≦145℃)の所定温度域にある
か否かを判断し(ステップ102−10)、ベルト変速
比RATCが設定値C(例えば、1.8)以上であるか
未満であるかを判断し(ステップ102−12)、クラ
ッチ制御装置42にフェイルが発生しているか否かを判
断し(ステップ102−14)、その他の学習禁止条件
が成立するか否かを判断する(ステップ102−1
6)。
【0047】前記判断(102−4〜102−16)に
おいて、ノーマルスタートモードNSTであり、スノー
モードSNOW MODEでなく、空調装置がONでな
く、無段変速機4の制御油の油温tが所定温度域にあ
り、ベルト変速比RATCが設定値C以上であり、クラ
ッチ制御装置42にフェイルが発生していず、且つ、そ
の他の学習禁止条件が成立していない場合は、学習条件
成立として(102−18)、終了(ステップ102−
20)する。
おいて、ノーマルスタートモードNSTであり、スノー
モードSNOW MODEでなく、空調装置がONでな
く、無段変速機4の制御油の油温tが所定温度域にあ
り、ベルト変速比RATCが設定値C以上であり、クラ
ッチ制御装置42にフェイルが発生していず、且つ、そ
の他の学習禁止条件が成立していない場合は、学習条件
成立として(102−18)、終了(ステップ102−
20)する。
【0048】前記判断(102−4〜102−16)に
おいて、ノーマルスタートモードNSTでなく、スノー
モードSNOW MODEであり、空調装置がONであ
り、無段変速機4の制御油の油温tが所定温度域外にあ
り、ベルト変速比RATCが設定値C未満であり、クラ
ッチ制御装置42にフェイルが発生していて、且つ、そ
の他の学習禁止条件が成立している場合、あるいはこれ
ら条件のいずれか一つが満足する場合は、学習条件不成
立として(102−22)、終了(ステップ102−2
0)する。
おいて、ノーマルスタートモードNSTでなく、スノー
モードSNOW MODEであり、空調装置がONであ
り、無段変速機4の制御油の油温tが所定温度域外にあ
り、ベルト変速比RATCが設定値C未満であり、クラ
ッチ制御装置42にフェイルが発生していて、且つ、そ
の他の学習禁止条件が成立している場合、あるいはこれ
ら条件のいずれか一つが満足する場合は、学習条件不成
立として(102−22)、終了(ステップ102−2
0)する。
【0049】図2の学習条件の判断が終了(ステップ1
02−20)すると、図1のフローチャートに戻る。
02−20)すると、図1のフローチャートに戻る。
【0050】前記判断(ステップ102)において、学
習条件が成立する場合は、ノーマルスタートモードNS
T入場後の経過時間TN と学習開始時間Taとを比較し
て判断する(ステップ104)。
習条件が成立する場合は、ノーマルスタートモードNS
T入場後の経過時間TN と学習開始時間Taとを比較し
て判断する(ステップ104)。
【0051】この判断(ステップ104)において、経
過時間TN が学習開始時間Ta以上の場合は、ノーマル
スタートモードNST入場後の経過時間TN と学習終了
時間Tbとを比較して判断する(ステップ106)。
過時間TN が学習開始時間Ta以上の場合は、ノーマル
スタートモードNST入場後の経過時間TN と学習終了
時間Tbとを比較して判断する(ステップ106)。
【0052】この判断(ステップ106)において、経
過時間TN が学習終了時間Tb未満の場合は、スロット
ル開度THRTにスロットル開度積算値THRSUMを
加えてスロットル開度積算値THRSUMとする処理を
し(ステップ108)、終了する(ステップ110)。
過時間TN が学習終了時間Tb未満の場合は、スロット
ル開度THRTにスロットル開度積算値THRSUMを
加えてスロットル開度積算値THRSUMとする処理を
し(ステップ108)、終了する(ステップ110)。
【0053】この判断(ステップ106)において、経
過時間TN が学習終了時間Tbを越えた場合は、終了す
る(ステップ110)。
過時間TN が学習終了時間Tbを越えた場合は、終了す
る(ステップ110)。
【0054】この判断(ステップ106)において、経
過時間TN が学習終了時間Tbに等しい場合は、スピー
ドループ制御の積分値XSCから積分値用レジスタXS
CRGを減算してXSC変化量DXSCとする処理をし
(ステップ112)、スロットル開度積算値THRSU
Mを所定時間T(学習終了時間Tb−学習開始時間T
a)で徐算してTHRT平均値THRAVとする処理を
し(ステップ114)、終了する(ステップ110)。
過時間TN が学習終了時間Tbに等しい場合は、スピー
ドループ制御の積分値XSCから積分値用レジスタXS
CRGを減算してXSC変化量DXSCとする処理をし
(ステップ112)、スロットル開度積算値THRSU
Mを所定時間T(学習終了時間Tb−学習開始時間T
a)で徐算してTHRT平均値THRAVとする処理を
し(ステップ114)、終了する(ステップ110)。
【0055】前記判断(ステップ104)において、経
過時間TN が学習開始時間Ta未満の場合は、スピード
ループ制御の積分値XSCをXSC用レジスタXSCR
Gとする処理をして(ステップ116)、スロットル開
度積算値THRSUMを零「0」とする処理をし(ステ
ップ118)、終了する(ステップ110)。
過時間TN が学習開始時間Ta未満の場合は、スピード
ループ制御の積分値XSCをXSC用レジスタXSCR
Gとする処理をして(ステップ116)、スロットル開
度積算値THRSUMを零「0」とする処理をし(ステ
ップ118)、終了する(ステップ110)。
【0056】前記判断(ステップ102)において、学
習条件が成立しない場合は、ノーマルスタートモードN
STであるか否かを判断する(ステップ120)。
習条件が成立しない場合は、ノーマルスタートモードN
STであるか否かを判断する(ステップ120)。
【0057】この判断(ステップ120)において、ノ
ーマルスタートモードNSTでない場合は、ノーマルス
タートモードNSTからドライブモードDRVに移行し
たか否かを判断する(ステップ122)。
ーマルスタートモードNSTでない場合は、ノーマルス
タートモードNSTからドライブモードDRVに移行し
たか否かを判断する(ステップ122)。
【0058】この判断(ステップ122)において、ド
ライブモードDRVに移行している場合は、学習値Kf
を更新する処理をし(ステップ124)、XSC変化量
DXSCを零「0」とする処理をし(ステップ12
6)、終了する(ステップ110)。この判断(ステッ
プ122)において、ドライブモードDRVに移行して
いない場合は、XSC変化量DXSCを零「0」とする
処理をし(ステップ126)、終了する(ステップ11
0)。
ライブモードDRVに移行している場合は、学習値Kf
を更新する処理をし(ステップ124)、XSC変化量
DXSCを零「0」とする処理をし(ステップ12
6)、終了する(ステップ110)。この判断(ステッ
プ122)において、ドライブモードDRVに移行して
いない場合は、XSC変化量DXSCを零「0」とする
処理をし(ステップ126)、終了する(ステップ11
0)。
【0059】前記学習値Kfを更新する処理(ステップ
124)は、図20に示す如く、XSC変化量DXSC
及び学習補正係数ATTDSの演算値と値「1.0」と
の差を求め、図15に示すTHRT平均値THRAVの
レベルに応じて行われる。各レベルにおいては、前回の
学習値Kfをフィルタ処理し、リミッタ処理することに
より、今回の学習値Kfに更新する。
124)は、図20に示す如く、XSC変化量DXSC
及び学習補正係数ATTDSの演算値と値「1.0」と
の差を求め、図15に示すTHRT平均値THRAVの
レベルに応じて行われる。各レベルにおいては、前回の
学習値Kfをフィルタ処理し、リミッタ処理することに
より、今回の学習値Kfに更新する。
【0060】この学習値Kfは、スピードループ制御の
NESPCF用フィルタ係数FCS1’の補正に使用さ
れる。スピードループ制御のNESPCF用フィルタ係
数FCS1は、図13に示す如く、目標エンジン回転速
度NESPCのフィルタ処理に用いられ、フィルタ処理
後の目標エンジン回転速度NESPCFを設定する。
NESPCF用フィルタ係数FCS1’の補正に使用さ
れる。スピードループ制御のNESPCF用フィルタ係
数FCS1は、図13に示す如く、目標エンジン回転速
度NESPCのフィルタ処理に用いられ、フィルタ処理
後の目標エンジン回転速度NESPCFを設定する。
【0061】制御手段44は、学習値Kfによりスピー
ドループ制御のNESPCF用フィルタ係数FCS1’
を補正して、このNESPCF用フィルタ係数FCS1
によりフィルタ処理される目標エンジン回転速度NES
PCFを変化させることにより、ノーマルスタートモー
ドNSTにおけるエンジン回転速度NEの吹き上がりや
応答遅れ等を防止するものである。
ドループ制御のNESPCF用フィルタ係数FCS1’
を補正して、このNESPCF用フィルタ係数FCS1
によりフィルタ処理される目標エンジン回転速度NES
PCFを変化させることにより、ノーマルスタートモー
ドNSTにおけるエンジン回転速度NEの吹き上がりや
応答遅れ等を防止するものである。
【0062】前記スピードループ制御のNESPCF用
フィルタ係数FCS1によるフィルタ処理は、図21に
示す示す如く、フィルタ処理前の信号に対してNESP
CF用フィルタ係数FCS1が大きいほどフィルタ処理
後の信号が近似して応答性が高く、フィルタ処理前の信
号に対してPCLUNF用フィルタ係数FCF1が小さ
いほどフィルタ処理後の信号から離間して応答性で低く
なる。
フィルタ係数FCS1によるフィルタ処理は、図21に
示す示す如く、フィルタ処理前の信号に対してNESP
CF用フィルタ係数FCS1が大きいほどフィルタ処理
後の信号が近似して応答性が高く、フィルタ処理前の信
号に対してPCLUNF用フィルタ係数FCF1が小さ
いほどフィルタ処理後の信号から離間して応答性で低く
なる。
【0063】これより、制御手段44は、図1の式で与
えられるXSC変化量DXSCの値が小さいほどNES
PCF用フィルタ係数FCS1を大きくすることによ
り、目標エンジン回転速度NESPCFを迅速に変化さ
せることができ、XSC変化量DXSCの値が大きいほ
どNESPCF用フィルタ係数FCS1を小さくするこ
とにより、目標エンジン回転速度NESPCFを緩やか
に変化させることができる。
えられるXSC変化量DXSCの値が小さいほどNES
PCF用フィルタ係数FCS1を大きくすることによ
り、目標エンジン回転速度NESPCFを迅速に変化さ
せることができ、XSC変化量DXSCの値が大きいほ
どNESPCF用フィルタ係数FCS1を小さくするこ
とにより、目標エンジン回転速度NESPCFを緩やか
に変化させることができる。
【0064】このように、制御手段44は、ノーマルス
タートモードNST中に学習条件が成立する場合は、ス
ピードループ制御の積分制御による積分値XSCの所定
時間T(Tb−Ta)の変化量DXSCより求められる
学習値Kfにより、スピードループ制御のNESPCF
用フィルタ係数FCS1を補正して、しかも、エンジン
要求負荷量であるスロットル開度THRT毎に補正をし
て、この補正したNESPCF用フィルタ係数FCS1
により以後のスピードループ制御におけるフィルタ処理
を行い、目標エンジン回転速度NESPCFを設定する
よう制御する。
タートモードNST中に学習条件が成立する場合は、ス
ピードループ制御の積分制御による積分値XSCの所定
時間T(Tb−Ta)の変化量DXSCより求められる
学習値Kfにより、スピードループ制御のNESPCF
用フィルタ係数FCS1を補正して、しかも、エンジン
要求負荷量であるスロットル開度THRT毎に補正をし
て、この補正したNESPCF用フィルタ係数FCS1
により以後のスピードループ制御におけるフィルタ処理
を行い、目標エンジン回転速度NESPCFを設定する
よう制御する。
【0065】これにより、クラッチ制御装置42は、ノ
ーマルスタートモードNSTにおける実際のエンジン回
転速度NEの目標エンジン回転速度NESPCFへの追
従性を向上することができ、エンジン回転速度NEの低
下や吹き上がりを抑えることができる。
ーマルスタートモードNSTにおける実際のエンジン回
転速度NEの目標エンジン回転速度NESPCFへの追
従性を向上することができ、エンジン回転速度NEの低
下や吹き上がりを抑えることができる。
【0066】即ち、従来は、ノーマルスタートモードN
ST入場直後の目標エンジン回転速度NESPCFに対
する実際のエンジン回転速度NEの変化の差によりスピ
ードループ制御の積分値の異常蓄積を招き、エンジン回
転速度NEの低下や吹き上がりを発生する不都合があっ
た。
ST入場直後の目標エンジン回転速度NESPCFに対
する実際のエンジン回転速度NEの変化の差によりスピ
ードループ制御の積分値の異常蓄積を招き、エンジン回
転速度NEの低下や吹き上がりを発生する不都合があっ
た。
【0067】このクラッチ制御装置42は、前記従来の
不都合を解消するものであり、ノーマルスタートモード
NSTのスピードループ制御の積分値XSCが所定時間
Tで変化した変化量DXSCより学習値Kfを求めて更
新し、スピードループ制御のNESPCF用フィルタ係
数FCS1を補正して、以後のスピードループ制御にお
いてスロットル開度THRT毎にNESPCF用フィル
タ係数FCS1によって補正をして、目標エンジン回転
速度NESPCFを設定するように制御するものであ
る。
不都合を解消するものであり、ノーマルスタートモード
NSTのスピードループ制御の積分値XSCが所定時間
Tで変化した変化量DXSCより学習値Kfを求めて更
新し、スピードループ制御のNESPCF用フィルタ係
数FCS1を補正して、以後のスピードループ制御にお
いてスロットル開度THRT毎にNESPCF用フィル
タ係数FCS1によって補正をして、目標エンジン回転
速度NESPCFを設定するように制御するものであ
る。
【0068】図4は、クラッチ制御装置42により学習
制御する前(図24に示す従来の発進特性)の発進特性
である。学習制御する前は、前記の如く、エンジン回転
速度NEの吹き上がりを抑えることができず、スピード
ループ制御の積分値が異常蓄積され、その後に異常蓄積
された積分値によりエンジン回転速度NEが低下する方
向の制御が始まり、過度の修正が行われてノーマルスタ
ートモードNSTの中間・後半にエンジン回転速度NE
の落込みを発生することがあり、逆に、ノーマルスター
トモードNST入場直後に、実際のエンジン回転速度N
Eが低い場合には、積分値が前記と逆の方向に蓄積され
ることから、ノーマルスタートモードNSTの中間・後
半においてエンジン回転速度NEの吹き上がりを発生す
ることがある。
制御する前(図24に示す従来の発進特性)の発進特性
である。学習制御する前は、前記の如く、エンジン回転
速度NEの吹き上がりを抑えることができず、スピード
ループ制御の積分値が異常蓄積され、その後に異常蓄積
された積分値によりエンジン回転速度NEが低下する方
向の制御が始まり、過度の修正が行われてノーマルスタ
ートモードNSTの中間・後半にエンジン回転速度NE
の落込みを発生することがあり、逆に、ノーマルスター
トモードNST入場直後に、実際のエンジン回転速度N
Eが低い場合には、積分値が前記と逆の方向に蓄積され
ることから、ノーマルスタートモードNSTの中間・後
半においてエンジン回転速度NEの吹き上がりを発生す
ることがある。
【0069】この発明のクラッチ制御装置42は、図4
におけるノーマルスタートモードNST中に学習条件が
成立する場合に、学習開始時間Taから学習終了時間T
bまでの所定時間Tの間(矢印Aに示す部位)に学習制
御し、図20に示す如くこのA部位のスピードループ制
御の積分値XSCの変化量DXSCにより学習値Kfを
更新している。
におけるノーマルスタートモードNST中に学習条件が
成立する場合に、学習開始時間Taから学習終了時間T
bまでの所定時間Tの間(矢印Aに示す部位)に学習制
御し、図20に示す如くこのA部位のスピードループ制
御の積分値XSCの変化量DXSCにより学習値Kfを
更新している。
【0070】クラッチ制御装置42は、この学習値Kf
によりスピードループ制御のNESPCF用フィルタ係
数FCS1を補正して、以後のスピードループ制御にお
いてスロットル開度THRT毎にNESPCF用フィル
タ係数FCS1によってフィルタ処理することにより、
図3に示す如くノーマルスタートモードNST入場直後
のエンジン回転速度NEの吹き上がりを防止し(矢印B
に示す部位)、ノーマルスタートモードNSTの中間・
後半におけるエンジン回転速度NEの落込みを防止して
いる。
によりスピードループ制御のNESPCF用フィルタ係
数FCS1を補正して、以後のスピードループ制御にお
いてスロットル開度THRT毎にNESPCF用フィル
タ係数FCS1によってフィルタ処理することにより、
図3に示す如くノーマルスタートモードNST入場直後
のエンジン回転速度NEの吹き上がりを防止し(矢印B
に示す部位)、ノーマルスタートモードNSTの中間・
後半におけるエンジン回転速度NEの落込みを防止して
いる。
【0071】つまり、ノーマルスタートモードNSTへ
の入場直後のエンジン回転速度NEの目標エンジン回転
速度NESPCFの変化が、実際のエンジン回転速度N
Eと同様に変化すれば、ノーマルスタートモードNST
入場直後のスピードループ制御の積分値XSCの蓄積が
小さくなり、ノーマルスタートモードNSTの中間・後
半におけるエンジン回転速度NEの落込みを防止するこ
とができる。
の入場直後のエンジン回転速度NEの目標エンジン回転
速度NESPCFの変化が、実際のエンジン回転速度N
Eと同様に変化すれば、ノーマルスタートモードNST
入場直後のスピードループ制御の積分値XSCの蓄積が
小さくなり、ノーマルスタートモードNSTの中間・後
半におけるエンジン回転速度NEの落込みを防止するこ
とができる。
【0072】そこで、クラッチ制御装置42は、ノーマ
ルスタートモードNST入場直後の目標エンジン回転速
度NESPCFを修正するように、学習値KfによりN
ESPCF用フィルタ係数FCS1を補正することによ
り、ノーマルスタートモードNST入場直後におけるエ
ンジン回転速度NEの吹き上がりを防止し、ノーマルス
タートモードNSTの中間・後半におけるエンジン回転
速度NEの落ち込みを防止、発進特性を改善する。
ルスタートモードNST入場直後の目標エンジン回転速
度NESPCFを修正するように、学習値KfによりN
ESPCF用フィルタ係数FCS1を補正することによ
り、ノーマルスタートモードNST入場直後におけるエ
ンジン回転速度NEの吹き上がりを防止し、ノーマルス
タートモードNSTの中間・後半におけるエンジン回転
速度NEの落ち込みを防止、発進特性を改善する。
【0073】一方、クラッチ制御装置42は、ノーマル
スタートモードNSTへの入場直後のエンジン回転速度
NEの増加が少ない場合に、目標エンジン回転速度NE
SPCFの増加を緩やかにするよう、学習値Kfによっ
てスピードループ制御のNESPCF用フィルタ係数F
CS1を補正することにより、スピードループ制御の積
分値が異常蓄積されるエラーを抑えて、ノーマルスター
トモードNSTの中間・後半におけるエンジン回転速度
NEの吹き上がりの発生を防止することができる。
スタートモードNSTへの入場直後のエンジン回転速度
NEの増加が少ない場合に、目標エンジン回転速度NE
SPCFの増加を緩やかにするよう、学習値Kfによっ
てスピードループ制御のNESPCF用フィルタ係数F
CS1を補正することにより、スピードループ制御の積
分値が異常蓄積されるエラーを抑えて、ノーマルスター
トモードNSTの中間・後半におけるエンジン回転速度
NEの吹き上がりの発生を防止することができる。
【0074】これにより、クラッチ制御装置42は、ノ
ーマルスタートモードNST入場直後のエンジン回転速
度NEの吹き上がりを抑えることができ、実際のエンジ
ン回転速度NEの目標エンジン回転速度NESPCFへ
の追従性を向上することができる。
ーマルスタートモードNST入場直後のエンジン回転速
度NEの吹き上がりを抑えることができ、実際のエンジ
ン回転速度NEの目標エンジン回転速度NESPCFへ
の追従性を向上することができる。
【0075】このため、このクラッチ制御装置42は、
車両の発進時のノーマルスタートモードNST入場直後
の発進特性を改善し得るとともにノーマルスタートモー
ドNSTの中間・後半の発進特性をも改善し得て、エン
ジン2やクラッチ6の実機状態を反映したスピードルー
プ制御を実現し得て、スピードループ制御の目標値追従
性を増大することができる。
車両の発進時のノーマルスタートモードNST入場直後
の発進特性を改善し得るとともにノーマルスタートモー
ドNSTの中間・後半の発進特性をも改善し得て、エン
ジン2やクラッチ6の実機状態を反映したスピードルー
プ制御を実現し得て、スピードループ制御の目標値追従
性を増大することができる。
【0076】また、このクラッチ制御装置42は、エン
ジン2やクラッチ6の固体差・経時変化・動作環境によ
る発進への影響を小さくし得て、発進時の動力性能を確
保し得て、発進時のドライバビリティを改善し得て、ノ
ーマルスタートモード制御のローバスト性(頑強性)を
向上することができる。
ジン2やクラッチ6の固体差・経時変化・動作環境によ
る発進への影響を小さくし得て、発進時の動力性能を確
保し得て、発進時のドライバビリティを改善し得て、ノ
ーマルスタートモード制御のローバスト性(頑強性)を
向上することができる。
【0077】さらに、このクラッチ制御装置42は、ハ
ードウエアの変更を要せず、プログラムの小変で対応し
得て、開発の負担を軽減することができる。なお、上述
実施例においては、図22に示す如き特性の油圧式のク
ラッチ6を例示したが、図23に示す如き特性の電磁パ
ウダ式のクラッチにも採用することができる。したがっ
て、このクラッチ制御装置42は、さまざまの方式の電
子的にトルク容量を調整可能なクラッチに採用し得て、
電子的にトルク容量を調整可能なクラッチを備えたあら
ゆる方式の変速機に採用し得るものである。
ードウエアの変更を要せず、プログラムの小変で対応し
得て、開発の負担を軽減することができる。なお、上述
実施例においては、図22に示す如き特性の油圧式のク
ラッチ6を例示したが、図23に示す如き特性の電磁パ
ウダ式のクラッチにも採用することができる。したがっ
て、このクラッチ制御装置42は、さまざまの方式の電
子的にトルク容量を調整可能なクラッチに採用し得て、
電子的にトルク容量を調整可能なクラッチを備えたあら
ゆる方式の変速機に採用し得るものである。
【0078】また、このクラッチ制御装置42は、スピ
ードループ制御の積分値XSCの変化量DXSCより求
められる学習値Kfによりスピードループ制御のNES
PCF用フィルタ係数FCS1を補正して、以後のスピ
ードループ制御におけるフィルタ処理を行っていること
により、ノーマルスタートモードのフィードフォワード
制御の有無に関係なく採用することができ、汎用性を高
めることができる。
ードループ制御の積分値XSCの変化量DXSCより求
められる学習値Kfによりスピードループ制御のNES
PCF用フィルタ係数FCS1を補正して、以後のスピ
ードループ制御におけるフィルタ処理を行っていること
により、ノーマルスタートモードのフィードフォワード
制御の有無に関係なく採用することができ、汎用性を高
めることができる。
【0079】
【発明の効果】このように、この発明によれば、クラッ
チ制御装置は、スピードループ制御の積分制御による積
分値の所定時間の変化量より求められる学習値により変
化量が大きいほどスピードループ制御のフィルタ係数が
小さくなるよう補正して、以後のスピードループ制御に
おける目標エンジン回転速度を緩やかに変化させるべく
フィルタ処理を行うことにより、ノーマルスタートモー
ド入場直後の実際のエンジン回転速度の目標エンジン回
転速度への追従性を向上することができ、エンジン回転
速度の吹き上がりを抑えることができる。
チ制御装置は、スピードループ制御の積分制御による積
分値の所定時間の変化量より求められる学習値により変
化量が大きいほどスピードループ制御のフィルタ係数が
小さくなるよう補正して、以後のスピードループ制御に
おける目標エンジン回転速度を緩やかに変化させるべく
フィルタ処理を行うことにより、ノーマルスタートモー
ド入場直後の実際のエンジン回転速度の目標エンジン回
転速度への追従性を向上することができ、エンジン回転
速度の吹き上がりを抑えることができる。
【0080】このため、このクラッチ制御装置は、車両
の発進時のノーマルスタートモード入場直後の発進特性
を改善し得るとともにノーマルスタートモードの中間・
後半の発進特性をも改善し得て、エンジンやクラッチの
実機状態を反映したスピードループ制御を実現し得て、
スピードループ制御の目標値追従性を増大することがで
きる。
の発進時のノーマルスタートモード入場直後の発進特性
を改善し得るとともにノーマルスタートモードの中間・
後半の発進特性をも改善し得て、エンジンやクラッチの
実機状態を反映したスピードループ制御を実現し得て、
スピードループ制御の目標値追従性を増大することがで
きる。
【0081】また、このクラッチ制御装置は、エンジン
やクラッチの固体差・経時変化・動作環境による発進へ
の影響を小さくし得て、発進時の動力性能を確保し得
て、発進時のドライバビリティを改善し得て、ノーマル
スタートモード制御のローバスト性(頑強性)を向上す
ることができる。
やクラッチの固体差・経時変化・動作環境による発進へ
の影響を小さくし得て、発進時の動力性能を確保し得
て、発進時のドライバビリティを改善し得て、ノーマル
スタートモード制御のローバスト性(頑強性)を向上す
ることができる。
【0082】さらに、このクラッチ制御装置は、プログ
ラムの小変で対応し得て、開発の負担を軽減し得て、さ
まざまの方式の電子的にトルク容量を調整可能なクラッ
チに実施し得て、電子的にトルク容量を調整可能なクラ
ッチを備えたあらゆる方式の変速機に採用し得て、ノー
マルスタートモードにおけるスピードループ制御以外の
その他の制御に関係なく実施し得て、汎用性を高めるこ
とができる。
ラムの小変で対応し得て、開発の負担を軽減し得て、さ
まざまの方式の電子的にトルク容量を調整可能なクラッ
チに実施し得て、電子的にトルク容量を調整可能なクラ
ッチを備えたあらゆる方式の変速機に採用し得て、ノー
マルスタートモードにおけるスピードループ制御以外の
その他の制御に関係なく実施し得て、汎用性を高めるこ
とができる。
【図1】この発明のクラッチ制御装置の実施例を示す制
御のフローチャートである。
御のフローチャートである。
【図2】学習条件判断のフローチャートである。
【図3】学習後のクラッチ制御のタイミングチャートで
ある。
ある。
【図4】学習前のクラッチ制御のタイミングチャートで
ある。
ある。
【図5】クラッチ制御装置のシステム構成図である。
【図6】クラッチ制御のブロック図である。
【図7】発進操作前のクリープ圧設定を示す図である。
【図8】発進操作後のクリープ圧設定を示す図である。
【図9】フィードフォワード量の設定を示す図である。
【図10】フィードフォワード制御のトルク/圧力変換
を示す図である。
を示す図である。
【図11】フィードフォワード量用フィルタ係数の設定
を示す図である。
を示す図である。
【図12】スピードループ制御の目標値の設定を示す図
である。
である。
【図13】スピードループ制御のフィルタ処理を示す図
である。
である。
【図14】エンジン回転速度目標値用フィルタ係数の設
定を示す図である。
定を示す図である。
【図15】学習値の格納状態を示す図である。
【図16】スピードループ制御における比例積分制御を
示す図である。
示す図である。
【図17】スピードループ制御の比例制御ゲインの設定
を示す図である。
を示す図である。
【図18】スピードループ制御の比例ゲインの設定を示
す図である。
す図である。
【図19】スピードループ制御ゲイン用フィルタ係数の
設定を示す図である。
設定を示す図である。
【図20】学習値の更新を示すブロック図である。
【図21】フィルタ処理による信号の変化を示す図であ
る。
る。
【図22】油圧式のクラッチの特性を示す図である。
【図23】電磁パウダ式のクラッチの特性を示す図であ
る。
る。
【図24】従来のクラッチ制御のタイミングチャートで
ある。
ある。
2 エンジン
4 無段変速機
6 クラッチ
38 変速比調整装置
40 トルク容量調整装置
42 クラッチ制御装置
44 制御手段
46 スロットルセンサ
48 シフト位置センサ
50 エンジン回転速度センサ
52 変速比センサ
54 車速センサ
56 油温センサ
58 ドライバデマンドスイッチ
60 空調スイッチ
62 スノーモードスイッチ
64 油圧センサ
66 クリープ圧設定部
68 フィードフォワード制御部
70 スピードループ制御部
72 圧力ループ制御部
74 制御モード切換部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平2−229924(JP,A)
特開 平3−125031(JP,A)
特開 平3−125032(JP,A)
特開 昭61−125928(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16D 48/02
B60K 41/00,41/02
Claims (2)
- 【請求項1】 車両に搭載されるエンジンに電子的にト
ルク容量を調整可能なクラッチを備えた変速機を連結し
て設け、前記車両の運転状態に応じて前記クラッチのト
ルク容量を各種制御モードにおける目標値になるよう制
御する車両のクラッチ制御装置において、前記各種制御
モード中の車両の発進時におけるノーマルスタートモー
ドに少なくともスピードループ制御を有し、前記スピー
ドループ制御は目標エンジン回転速度をフィルタ係数に
よりフィルタ処理して求められた値に実際のエンジン回
転速度が一致するようクラッチ制御操作量を設定すると
ともに積分値を求める積分制御を少なくとも含み、前記
ノーマルスタートモード中に学習条件が成立する場合は
前記スピードループ制御の積分制御による積分値の所定
時間の変化量より求められる学習値により該変化量が大
きいほど前記スピードループ制御のフィルタ係数が小さ
くなるよう補正して以後の前記スピードループ制御にお
ける前記目標エンジン回転速度を緩やかに変化させるべ
くフィルタ処理を行うよう制御する制御手段を設けたこ
とを特徴とする車両のクラッチ制御装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記スピードループ制
御の積分制御による積分値の所定時間の変化量より求め
られる学習値により前記スピードループ制御のフィルタ
係数を補正する際にエンジン要求負荷量毎に補正を行う
制御手段である請求項1に記載の車両のクラッチ制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19903895A JP3384201B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 車両のクラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19903895A JP3384201B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 車両のクラッチ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0925956A JPH0925956A (ja) | 1997-01-28 |
JP3384201B2 true JP3384201B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=16401092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19903895A Expired - Fee Related JP3384201B2 (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | 車両のクラッチ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3384201B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP19903895A patent/JP3384201B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0925956A (ja) | 1997-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100362020B1 (ko) | 무단변속기를 구비한 차량의 제어장치 | |
JP3993489B2 (ja) | ベルト式無段変速機のベルト滑り防止装置 | |
JP2007211856A (ja) | 車両の制御装置 | |
US20090082172A1 (en) | Belt continuously variable transmission and line pressure control method thereof | |
JP3168951B2 (ja) | 無段変速機の変速制御装置 | |
JP2004124959A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPH09242855A (ja) | 無段変速機の変速制御装置 | |
JPH0926021A (ja) | 車両用無段変速機の制御装置 | |
JP3384201B2 (ja) | 車両のクラッチ制御装置 | |
JPH0925952A (ja) | 車両のクラッチ制御装置 | |
JP2007196868A (ja) | 自動変速機を備えた車両用エンジンの制御装置 | |
JP3201199B2 (ja) | クラッチの発進制御装置 | |
JP2629512B2 (ja) | 車両用直結クラッチのスリップ制御装置 | |
JP3334442B2 (ja) | クラッチの発進制御装置 | |
JP3718405B2 (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH10227355A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPH02120564A (ja) | 自動変速機のロックアップ制御装置 | |
JP4253882B2 (ja) | クラッチ制御装置及び記録媒体 | |
JP2956194B2 (ja) | 車両用自動変速機の制御方法 | |
JP2711839B2 (ja) | トルクコンバータのスリップ制御装置 | |
JPH07269691A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP3334443B2 (ja) | クラッチの発進制御装置 | |
JP2004138147A (ja) | ロックアップクラッチの締結力制御装置 | |
JP3201200B2 (ja) | クラッチの発進制御装置 | |
JP3134901B2 (ja) | 連続可変変速機の変速制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |