JP3384120B2 - 小型船舶用電装品収納装置 - Google Patents

小型船舶用電装品収納装置

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JP3384120B2
JP3384120B2 JP17209494A JP17209494A JP3384120B2 JP 3384120 B2 JP3384120 B2 JP 3384120B2 JP 17209494 A JP17209494 A JP 17209494A JP 17209494 A JP17209494 A JP 17209494A JP 3384120 B2 JP3384120 B2 JP 3384120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型船舶用電装品収納
装置に係り、特に、エンジンにリード線を介して接続さ
れる電装品ボックスの構造に改良を施した小型船舶用電
装品収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、船底に装備したウオータージ
ェット推進装置で発生した推進力で航走する小型水上滑
走艇(ウオータービークル)が普及している。水上滑走
艇は、マリンスポーツ用という性質上,運転者は船体を
急旋回させたりジャンプさせたりするため、船体が水し
ぶきをかぶった場合、船体上部に設けられたエンジン吸
気用の外気を導入する外気導入口から船体内部のエンジ
ンルームに水が浸入することがある。このため、エンジ
ンルーム内に溜まった水を船外へ排水するビルジ装置を
装備した水上滑走艇が多いが、エンジンルーム内の水を
全部排水するには或る程度の時間がかかり、また、エン
ジンルーム内に多少の水が残留する場合がある。
【0003】ところで、船体上部の外気導入口からエン
ジンルーム内へ浸入した水が、水上滑走艇の旋回時にお
ける船体の傾きやドライブシャフト等の巻上げに伴いエ
ンジンルーム内で飛散すると、当該エンジンルーム内に
設置してある部品類に水がかかるため、殆んどの電装品
(特に高電圧が印加される電装品)は防水構造を有する
電装品ボックスの内部に収納することにより、電装品に
水が直接かかることを防止している。
【0004】図6は従来例におけるエンジンと電装品ボ
ックスとの接続状態を示す図であり、エンジン50に
は、点火用コイル及びバッテリ充電用コイルを備えたマ
グネトー(以上図示略)を収納したケース51,エンジ
ン過熱検知センサ52,スタータモータ(図示略)等の
電装品が装備されている。エンジン50の前記各電装品
に各々接続された複数本のリード線53は、クランプ5
4,55で束ねられ、電装品ボックス56の外壁部分に
配設された防水用クロメット57,58,59を介して
電装品ボックス内部へ導入され、電装品ボックス内部で
コネクタを介し他の電装品に接続されている。この場
合、リード線53の防水性を確保するため、リード線5
3の途中部分(エンジン50及び電装品ボックス56の
外部に露出した部分)では接続を行わないようにしてい
る。
【0005】また、図7は電装品ボックス56のカバー
(図示略)を取外した状態を示す図であり、電装品ボッ
クス56の内部には、点火に必要な高電圧を発生するイ
グニッションコイル60,スタータモータ駆動制御用の
簡易防水構造を有するスタータモータ用リレー61,防
水構造を有する点火制御用のCDI(キャパシティブ・
ディスチャージ・イグニッション)ユニット62,フュ
ーズ63,これら各部を接続する防水構造を有するコネ
クタ64,65,66等が収納されている。また、電装
品ボックス56におけるカバーの装着面(合わせ面)
は、シリコンシーラントにより防水性を確保している。
図中符号56a〜56fはカバー取付用のボルト穴を示
す。この場合、スタータモータ用リレー61は船外機に
搭載されるものと共用品となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術においては、下記の問題があった。即ち、一般
に、エンジン50と電装品ボックス56とを接続するリ
ード線53の防水性を確保すべく,リード線53の途中
部分(エンジン50及び電装品ボックス56の外部に露
出した部分)での接続は行わないようにしているため、
保守点検時にエンジン50を船体から取外す場合には、
電装品ボックス56のカバーを外しボックス内部におけ
るリード線53の接続を解除してからエンジン50を船
体から取外すか、或いはリード線53を接続したままの
状態でエンジン50及び電装品ボックス56ごと船体か
ら取外す必要がある。
【0007】しかしながら、電装品ボックス56のカバ
ーは電装品ボックス内部の防水性を確保すべく多数本の
ボルトで電装品ボックス本体に固定されているため、電
装品ボックス56のカバーを外しボックス内部のコネク
タ64〜66の接続を解除してからエンジン50を船体
から取外す場合、電装品ボックス56からカバーを外す
ためには各ボルトを1本々々取り外さなければならず、
その取外し作業が極めて煩雑であると共に、取外したボ
ルトが紛失し易い等の問題があった。
【0008】他方、リード線53を接続したままの状態
でエンジン50及び電装品ボックス56ごと船体から取
外す場合、エンジン50及び電装品ボックス56とバッ
テリや他の部品との接続を外す必要が生じ、また、小型
水上滑走艇の船体内部は狭いため、エンジン50及び電
装品ボックス56ごと船体から取外すにはかなりの工数
がかかり、極めて煩雑であるという問題があった。
【0009】また、小型水上滑走艇用エンジンの生産工
場における組立ラインでは、マグネトーを早い段階でエ
ンジン50に組み付けるため、マグネトーにリード線5
3を介して接続されている電装品ボックス56をエンジ
ン50に付随させたままの状態でエンジン50の組立を
行わなければならず、従って組立工程における作業性が
極めて悪いという問題があった。
【0010】更に、CDIユニット62やコネクタ64
〜66は製品自体で防水構造を有するものであるが、従
来はこれらCDIユニット62やコネクタ64〜66
も,防水が必要な他の部品とともに電装品ボックス66
の内部に収納していたため、電装品ボックス56の防水
部分の面積が大きいものとなり、この結果、電装品ボッ
クス56の電装品ボックス本体とカバーとの間における
シールが必要な面積も必然的に大きくなるため、シール
性の面で問題があった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、電装品ボックスとエンジンとの接続を容
易に解除可能とすると共に、電装品ボックスにおけるシ
ール性を高めること等を達成した小型船舶用電装品収納
装置を提供することを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、エ
ンジンに付設されたスタータモータ等のエンジン側電装
品にリード線を介して接続されたコネクタと,当該コネ
クタの他側に接続されたスタータモータ用リレー等の船
体側電装品とを収納した電装品類収納手段を備えて成る
小型船舶用電装品収納装置において、前記コネクタを、
防水構造とし、前記電装品類収納手段を、前記防水構造
を有するコネクタを収納したコネクタ用収納箱と,前記
船体側電装品を収納した電装品用収納箱とから構成する
と共に、前記コネクタ用収納箱及び電装品用収納箱を、
船体に固定し、前記コネクタ用収納箱及び電装品用収納
箱を、それぞれ防水構造とすると共に、前記コネクタ用
収納箱の蓋を開閉自在とする、という構成を採ってい
る。これによって前述した目的を達成しようとするもの
である。
【0013】請求項2の本発明は、前記請求項1記載の
小型船舶用電装品収納装置において、前記電装品用収納
箱を水平面内に固定し、点火制御用のCDIユニットを
防水構造とすると共に、当該CDIユニットを前記電装
品用収納箱の下側に固定する、という構成を採ってい
る。
【0014】
【作用】請求項1の本発明によれば、例えば、コネクタ
用収納箱の防水構造を有するコネクタを介して電装品用
収納箱に接続されているエンジンを、船体から取外して
保守点検を行う場合には、コネクタ用収納箱の蓋を開け
た後、コネクタ用収納箱の内部に収納されているコネク
タの接続を解除すれば、電装品用収納箱とエンジンとの
接続が解除され、両者が切り離された状態となる。従っ
て、船体からエンジンの取外しが可能となる。
【0015】請求項2の本発明によれば、電装品用収納
箱を水平面内に固定し、点火制御用のCDIユニットを
防水構造とすると共に、CDIユニットを電装品用収納
箱の下側に固定するという構造を採用することにより、
電装品用収納箱の内部に重量の重いCDIユニットを収
納した場合と比較し、電装品用収納箱の重心位置が下が
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を小型水上滑走艇に適用してな
る実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】先ず、本実施例における小型水上滑走艇の
概略構成を図5に基づき説明すると、小型水上滑走艇の
船体30の上部中央部分には、操縦ハンドル31が装備
されており、船体30における操縦ハンドル31装備箇
所の後方側には、運転シート32が装備されている。ま
た、船体30における操縦ハンドル31装備箇所の前方
側には、エンジン吸気用の外気が導入される外気導入口
33が設けられている。外気導入口33から導入された
外気は、外気導入管(図示略)を介して後述するエンジ
ンの気化器へ供給されるようになっている。
【0018】船体30の内部で運転シート32の下方側
には、エンジン1が設置されると共に、エンジン1に
は、マフラ34が接続されている。また、船体30の内
部でデッキの内側の平面部分(図示略)には、電装品ボ
ックス2がボルトにより固定されている。即ち、電装品
ボックス2は、船体30内部に外気導入口33から外気
と共に浸入してきた水が当該電装品ボックス2に直接か
からないようにするために、船体30内部の上方に設置
されている。
【0019】また、船体30の内部前方部分には、燃料
タンク35が設置されており、燃料タンク35からは燃
料ホース(図示略)を介してエンジン1へ燃料が供給さ
れるようになっている。更に、船体30の船底側には、
エンジン1により駆動される公知のウオータージェット
推進機構36が装備されている。ウオータージェット推
進機構36は、水吸込口36aから水(図中破線矢印)
を吸込んでジェット水流を発生させ、噴射口36bから
船尾側へ噴射するようになっている。これにより、小型
水上滑走艇が前進航走するようになっている。
【0020】次に、本実施例における小型水上滑走艇に
装備した電装品ボックス2の詳細構造及び電装品ボック
ス2とエンジン1との接続状態を図1乃至図4に基づき
説明すると、先ず、図2に示す如く、エンジン1には、
点火用コイル及びバッテリ充電用コイルを備えたマグネ
トー(以上図示略)を収納したマグネトーケース3,エ
ンジン1のオーバヒートを検知するエンジン過熱検知セ
ンサ4,スタータモータ(図示略)等のエンジン側電装
品が装備されている。
【0021】エンジン1に装備されたエンジン側電装品
に各々接続された複数本のリード線5は、着脱自在なク
ランプ6,7で結束された状態で、電装品ボックス2の
内部へ導入され、電装品ボックス2の内部で防水型コネ
クタ(後述)を介して船体側電装品に接続されている。
リード線5の途中部分(エンジン1及び電装品ボックス
2の外部に露出した部分)では、リード線5の防水性を
確保するため、コネクタを介した接続は行わないように
なっている。この場合、スタータモータとスタータモー
タ用リレー(後述)とは、スタータモータ用リレーから
引出したリード線をスタータモータの端子に直接ナット
で固定することにより接続してもよく、或いは防水型コ
ネクタを介して接続してもよい。
【0022】図1及び図2に示す如く、電装品ボックス
2は、電装品カバー10を備えた完全防水構造を有する
電装品収納部8と,コネクタカバー11を備えた簡易防
水構造を有するコネクタ収納部9とに区分されている。
電装品ボックス2の下側(図1紙面裏側)には、4個の
取付金具2a,2b,2c,2dが固定されており、こ
れら取付金具2a〜2d及びボルトを介して船体30の
デッキの内側の平面部分(図示略)に固定されるように
なっている。電装品収納部8の上部には、電装品カバー
10がボルトを介して固定されると共に、コネクタ収納
部9の上部には、コネクタカバー11が後述のフック機
構を介して着脱自在に装着されるようになっている。
【0023】これを詳述すると、電装品収納部8は、矩
形状の底板部12及び底板部12を取り囲む周壁部13
を有する電装品収納本体14と,電装品カバー10とか
ら構成されている。電装品収納本体14の内部には、イ
グニッションコイル15,簡易防水構造を有するスター
タモータ用リレー16,簡易防水構造を有するロードリ
レー17等が収納されている。スタータモータ用リレー
16は、スタータモータ駆動制御用のリレーであり、本
実施例では例えば船外機に搭載されるものと共用品とな
っている。また、ロードリレー17は、船底の水を排水
するビルジポンプ等の電源をエンジン1が駆動している
時にのみオン状態とするためのリレーであり、本実施例
では例えば4輪車に搭載されるものと共用品となってい
る。
【0024】また、電装品カバー10の裏面(図1紙面
表側)には、ブレーカ18が固定されており、ブレーカ
18は、本実施例では例えば発電機に搭載されるものと
共用品となっている。更に、電装品収納本体14の周壁
部13の上端(図1紙面表側)には、その周方向に沿っ
てパッキン19が装着されており、電装品収納本体14
に対する電装品カバー10の装着時には電装品収納本体
14内部が外部に対して完全に密封状態となるようにな
っている。また、周壁部13の上端には、その周方向に
沿い所定間隔を置いてスクリュ取付穴13a,13b,
13c,13d,13e,13f,13hが設けられて
いる。
【0025】また、電装品カバー10の裏面には、その
周方向に沿い所定間隔を置いてスクリュ取付穴10a,
10b,10c,10d,10e,10f,10hが設
けられている。電装品収納本体14の周壁部13のスク
リュ取付穴13a〜13hと,電装品カバー10のスク
リュ取付穴10a〜10hとは、各々対応する位置関係
に設定されている。そして、電装品収納本体14には、
前述の各スクリュ取付穴にスクリュS(図2参照)を締
め付けることにより、電装品カバー10がパッキン19
を介して固定されるようになっている。
【0026】他方、コネクタ収納部9は、矩形状の底板
部20及び底板部20を取り囲む周壁部21を有するコ
ネクタ収納本体22と,コネクタカバー11とから構成
されている。コネクタ収納本体22の内部には、電装品
ボックス2の下側外壁部分に固定された整流器(後述)
とエンジン1のマグネトーとを接続する防水型コネクタ
23,24,電装品ボックス2の下側外壁部分に固定さ
れたCDIユニット(後述)とエンジン1のマグネトー
とを接続する防水型コネクタ25,26,CDIユニッ
ト(後述)とハーネスとを接続する防水型コネクタ2
7,CDIユニット(後述)とエンジン1のエンジン過
熱検知センサ4とを接続する防水型コネクタ28等が収
納されている。
【0027】この場合、防水型コネクタ23〜28は、
各コネクタ自体が防水構造となっているため、コネクタ
収納部9を電装品収納部8よりも簡易な防水構造として
いる。即ち、後述する如く、コネクタ収納部9のコネク
タカバー11は、コネクタ収納本体22に対しフック機
構を介して簡単に着脱できるような構造となっている。
また、防水型コネクタ23〜28は、前述のように各コ
ネクタ自体が防水構造となっているため、防水型コネク
タ23〜28の着脱箇所に特に厳密な防水機構を設ける
必要はなく、ワンタッチで着脱可能な構造となってい
る。
【0028】コネクタ収納本体22の周壁部21の上端
(図1紙面表側)には、当該コネクタ収納本体22の長
手方向中心線上に位置する状態で,2個のフック係合部
21a,21bが一体に設けられている。また、コネク
タカバー11には、当該コネクタカバー11の長手方向
中心線上に位置する状態で,2個のフック11a,11
bが一体に設けられている。フック係合部21a,21
bとフック11a,11bとは、各々対応する位置関係
に設定されている。そして、コネクタ収納本体22に
は、フック係合部21a,21bにフック11a,11
bを係合させることにより、コネクタカバー11が固定
されるようになっている。
【0029】更に、図3及び図4に示す如く、電装品ボ
ックス2の下側外壁部分には、防水構造を有する重量の
重い点火制御用のCDI(キャパシティブ・ディスチャ
ージ・イグニッション)ユニット37と,防水構造を有
する整流器38とがスクリュSにより各々固定されてい
る。電装品ボックス2は、CDIユニット37及び整流
器38の各下面部分と船体30のデッキ内側の平面部分
(図示略)との間に極力隙間が生じないような状態で,
デッキ内側の平面部分に固定されるようになっている。
即ち、電装品ボックス2は、船体30の内部で水平面内
に固定されている。この場合、CDIユニット37及び
整流器38は、電装品ボックス2の下側外壁部分に直接
固定せずに、所定の取付部材を介して固定してもよい。
【0030】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を説明する。
【0031】小型水上滑走艇の船体30の内部には、上
記図2に示した如く、リード線5を介して接続されたエ
ンジン1及び電装品ボックス2,燃料タンク35,ウオ
ータージェット推進機構36等が設置されている。
【0032】例えば、船体30の内部からエンジン1の
みを取外して保守点検を行う場合には、先ず、エンジン
1と電装品ボックス2とを接続しているリード線5を結
束しているクランプ6,7を取外す。次いで、電装品ボ
ックス2を構成するコネクタ収納部9のコネクタ収納本
体22のフック係合部21a,21bと,コネクタカバ
ー11のフック11a,11bとの係合を解除すること
により、コネクタ収納部9からコネクタカバー11を取
外す。
【0033】コネクタカバー11の取外しにより、コネ
クタ収納部9のコネクタ収納本体22は、その上側部分
が外部に露出した状態となる。次に、コネクタ収納本体
22の内部に収納されると共に,エンジン1のエンジン
側電装品に接続されたリード線5の末端部分に各々接続
されている防水型コネクタ23〜28を、それぞれの接
続(雄コネクタと雌コネクタとの接続)を解除すれば、
エンジン1と電装品ボックス2との接続が解除された状
態となる。
【0034】即ち、本実施例では、電装品ボックス2を
電装品を収納した防水構造を有する電装品収納部8と,
防水型コネクタ23〜28を収納した簡易防水構造を有
するコネクタ収納部9とに区分すると共に,コネクタ収
納部9のコネクタカバー11を簡単に着脱自在とした構
造であるため、電装品ボックス2のコネクタ収納部9の
コネクタカバー11を取外し,コネクタ収納部9内部の
防水型コネクタ23〜28の各々の接続(雄コネクタと
雌コネクタとの接続)を解除するという簡単な作業を行
うだけで、エンジン1と電装品ボックス2との接続を容
易に解除することができ、これにより、エンジン1を船
体30の内部から容易かつ迅速に取外すことができる。
【0035】上記により、従来のように電装品ボックス
本体内部に電装品及びコネクタを一括して収納すると共
に電装品ボックス本体に多数本のボルトでカバーを固定
していた場合の如く,電装品ボックス本体内部のコネク
タ接続を解除する際に,カバーを取外す作業に工数がか
かるといった不具合を解消できるため、船体30内部か
らエンジン1を取外す際の作業性を向上させることがで
きる。
【0036】また、上述のように電装品ボックス2を電
装品を収納した防水構造を有する電装品収納部8と,防
水型コネクタ23〜28を収納した簡易防水構造を有す
るコネクタ収納部9とに区分した構造であるため、電装
品収納部8の面積を従来よりも大幅(本実施例では従来
品のほぼ半分)に小さくすることができ、従って電装品
収納部8の電装品収納本体14と電装品カバー10との
間におけるシール面積も小さくできる結果、電装品収納
本体14と電装品カバー10との間におけるシールを良
好に保つことができ、更には、シール面に装着するパッ
キンを小さくできるため、コストの低減を図ることがで
きる。
【0037】また、上述のようにエンジン1と電装品ボ
ックス2との接続を容易に解除できるため、小型水上滑
走艇用エンジンの生産工場における組立ラインでは、従
来の如く電装品ボックスをエンジンに付随させたままの
状態でエンジンの組立を行うといった煩雑さが無くなる
ため、組立工程における作業性を向上させることができ
る。また、エンジン1及び電装品ボックス2を船体内部
へ組付ける際も、エンジン1及び電装品ボックス2を船
体内部に別個に組付けた後で防水型コネクタ23〜28
の接続を行えばよいため、組付作業を容易に行うことが
できる。
【0038】更に、電装品ボックス2の下側外壁部分に
防水構造を有する重量の重いCDIユニット37及び整
流器38を固定すると共に,CDIユニット37及び整
流器38の下面部分と船体30のデッキ内側の平面部分
との間に極力隙間が生じないように電装品ボックス2を
デッキ内側の平面部分に取付けた構造であるため、CD
Iユニット37及び整流器38が固定された電装品ボッ
クス2の重心位置が下がることとなり、この結果、小型
水上滑走艇の航走姿勢や波のうねり等が原因で船体30
に揺れや振動が発生した場合でも、電装品ボックス2の
耐久力を確保することができる。
【0039】ここで、本実施例では、本発明を小型水上
滑走艇に適用した場合を例に上げたが、小型水上滑走艇
に限定されるものではなく、他の小型船舶に適用しても
よい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
によれば、電装品類収納手段を,防水構造を有するコネ
クタを収納したコネクタ用収納箱と,船体側電装品を収
納した電装品用収納箱とから構成し,コネクタ用収納箱
及び電装品用収納箱を防水構造とすると共に,コネクタ
用収納箱の蓋を開閉自在とした構造であるため、コネク
タ用収納箱の蓋を開けてコネクタの接続を解除するとい
う簡単な作業を行うだけで、電装品用収納箱とエンジン
との接続を容易に解除することができ、これにより、例
えばエンジンの保守点検を行う場合にエンジンのみを船
体から容易且つ迅速に取外すことができる、という効果
を奏する。
【0041】また、上述のように電装品類収納手段を電
装品用収納箱とコネクタ用収納箱とから構成したため、
電装品類収納手段内部に電装品とコネクタとを一括して
収納した場合と比較し、電装品用収納箱の形状を従来よ
りも小さくすることができ、これにより、電装品用収納
箱の蓋の装着箇所におけるシール面積も小さくできる結
果、電装品用収納箱の蓋の装着箇所におけるシールを良
好に保つことができ、更には、シール面に装着するパッ
キンを小さくできるためコストの低減を図ることができ
る、という効果を奏する。
【0042】更に、上述のように電装品類収納手段を電
装品用収納箱とコネクタ用収納箱とから構成したため、
工場における組立工程では、電装品用収納箱,コネクタ
用収納箱,エンジンをそれぞれ別個に組立を行った後,
コネクタ用収納箱のコネクタを介して適宜配線を行えば
よいため、組立工程における作業性を向上させることが
できる、という効果を奏する。
【0043】請求項2の本発明によれば、電装品用収納
箱を水平面内に固定し,点火制御用のCDIユニットを
防水構造とすると共に,CDIユニットを電装品用収納
箱の下側に固定した構造であるため、従来のように電装
品用収納箱の内部に重量の重いCDIユニットを収納し
ていた場合と比較し、CDIユニットが下側に固定され
た電装品用収納箱の重心位置を下げることができ、この
結果、小型船舶の航走姿勢や波のうねり等が原因で船体
に揺れや振動が発生した場合でも、電装品用収納箱の耐
久力を確保することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における小型水上滑
走艇の電装品ボックスから電装品カバー及びコネクタカ
バーを取外した状態を示す説明図である。
【図2】本実施例における電装品ボックスとエンジンと
を接続した状態を示す説明図である。
【図3】本実施例における電装品ボックスの正面図であ
る。
【図4】図3における電装品ボックスの下面図である。
【図5】本実施例における小型水上滑走艇の要部の構成
を示す説明図である。
【図6】従来例における電装品ボックスとエンジンとを
接続した状態を示す説明図である。
【図7】従来例における電装品ボックスからカバーを取
外した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 電装品類収納手段としての電装品ボックス リード線 8 電装品用収納箱としての電装品収納部 9 コネクタ用収納箱としてのコネクタ収納部 11 蓋としてのコネクタカバー 16 スタータモータ用リレー 23〜28 防水型コネクタ 37 CDIユニット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに付設されたスタータモータ等
    のエンジン側電装品にリード線を介して接続されたコネ
    クタと,当該コネクタの他側に接続されたスタータモー
    タ用リレー等の船体側電装品とを収納した電装品類収納
    手段を備えて成る小型船舶用電装品収納装置において、 前記コネクタを、防水構造とし、 前記電装品類収納手段を、前記防水構造を有するコネク
    タを収納したコネクタ用収納箱と,前記船体側電装品を
    収納した電装品用収納箱とから構成すると共に、前記コ
    ネクタ用収納箱及び電装品用収納箱を、船体に固定し、 前記コネクタ用収納箱及び電装品用収納箱を、それぞれ
    防水構造とすると共に、前記コネクタ用収納箱の蓋を開
    閉自在としたことを特徴とする小型船舶用電装品収納装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の小型船舶用電装品収納装
    置において、前記電装品用収納箱を水平面内に固定し、
    点火制御用のCDIユニットを防水構造とすると共に、
    当該CDIユニットを前記電装品用収納箱の下側に固定
    したことを特徴とする小型船舶用電装品収納装置。
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