JP3383690B2 - 繊維質成形層体の製造方法 - Google Patents
繊維質成形層体の製造方法Info
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Description
レン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性繊維を
主体とし繊維同士の固着で固められたものであって、自
動車の内装基材(床材、天井、ドア、ダッシュサイレン
サー等のインサート類及び緩衝材類)等に用いられる繊
維質成形層体の製造方法に関する。
で製造されていた。 熱可塑性繊維を混合し、繊維間の交絡を生じさせてフ
リースとする。 このフリースを加熱炉で軟化点以上に加熱してフェル
トとする。 このフェルトを、加熱状態のまま開閉自在な一対の鋳
鉄製金型間に導入する。この鋳鉄製金型内にはクーリン
グパイプが埋設されており、冷却が可能となっている。
この金型を閉じることで、フェルトを加圧冷却し、交絡
部の繊維を接着状態で冷却固化して繊維質成形層体とす
る。
体の製造方法は、特に工程において、金型表面の接触
でフェルトを冷却するものであるため、フェルトの内部
空間に存在する空気が断熱材となって内部まで冷却する
のに時間がかかり成形サイクルが長くなるという問題点
を有していた。特に所定形状に厚肉部あると、この部分
だけのために成形サイクルが長くなる。
触媒ガスで硬化する結着剤を用いる場合には、ベントホ
ールを有する一対の金型間に、結着剤を含浸させた繊維
物質を挟み込み、上記ベントホールを介して触媒ガスを
流し、結着剤を硬化させる方法が知られている(特開昭
62−170566号公報、特開昭61−63760号
公報、特開昭61−41504号公報参照)。しかしな
がら、このベントホールは冷風加熱のために使用するも
のではなく、ベントホールの数や大きさが適切なものと
なっておらず、似て非なるものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、熱可塑性繊維同士を接着させた後の冷却が迅速
に行える繊維質成形層体の製造方法を提供しようとする
ものである。
質成形層体の製造方法は、熱可塑性繊維を主体とした交
絡状態のフェルトを樹脂の軟化点以上に加熱し、開閉自
在な一対の金型間に導入して加圧冷却し、前記交絡部を
接着状態で固化する繊維質成形層体の製造方法であっ
て、前記開閉自在な金型として、好ましくは直径0.3
〜1.0mmの孔が2mm2 の面積に1個以上の開口し
ている多孔質とし、一方の金型に送り込むと共に他方の
金型から吸引する冷風循環装置を接続したものを用い、
前記冷風循環装置が停止した状態の前記金型を開いて、
軟化点以上に加熱された前記フェルトを冷めないうちに
両金型間に導入する工程と、前記冷風循環装置が停止し
た状態の前記金型を閉めて前記フェルトを加圧し、前記
交絡部を接着させる加圧工程と、前記冷風循環装置を作
動させ、一方の金型の孔から吹き出す冷風が加圧状態の
前記フェルトを貫通し下方の金型の孔から吸引されて熱
交換し、前記交絡部を接着状態で固化させる冷却工程と
を有するようにしたものである。
態のフェルト内部を満遍なく貫通して流れ、内部に残っ
た空気と置換し、内部の繊維の全体が冷風に曝されて冷
却される。金型の孔直径が1.0mmを越えると繊維質
成形層体の表面に孔の形が転写され、外観が悪くなる。
孔直径が0.3mm未満で2mm2 の面積に1個未満に
なると、冷風の通過面積が少なくなりすぎ、熱交換が不
十分になる。
明する。図1は本発明方法に用いられる金型の構造図、
図2は本発明方法に用いられる金型の作動図である。
型の構造を説明してから、次に本発明方法を説明する。
図1において、1は固定金型、2は可動金型、3は冷風
循環装置、5は加熱装置であり、Fはシート状フェルト
である。
に取り付けられ下板11に、鉄枠12を立設し、金型表
面側に、電鋳シェル13を張り付け、内部に、例えば亜
鉛やアルミなど金属系球状体14を充填したものであ
る。
に取り付けられ上板21に、鉄枠22を立設し、金型表
面側に、電鋳シェル23を張り付け、内部に、金属系球
状体24を充填したものである。そして、これらの金型
1,2は図示されないプレス装置で開閉自在であり、加
圧できる。
の吸込口15との間に、フレキシブルホース26と固定
配管16を介して冷風循環装置3が接続されている。冷
風循環装置3は、有害ガス回収装置31とクーラ32と
ブロア33とを直列に接続したものであり、次に述べる
金型1,2の貫通孔4を介して循環回路を形成してい
る。なお、固定金型1から吹き出して可動金型2から吸
い込む循環回路にしてもよいことは勿論である。
通孔4が開口している。この貫通孔4の直径は0.3〜
1.0mmであって、2mm2 の面積に1個以上が開口
している。このような電鋳シェル13,23は例えば電
鋳マスター表面の導電層に多数の非導電部を設けること
により製造される。成形品と同一形状の電鋳マスターを
製作し、この電鋳マスターの表面に銀鏡処理による銀膜
等によって導電層を付設する。そして、この導電層上に
銀腐食剤をスプレー塗付する等して導電層に多数の孔部
を設ける。そして、電解液中でこの電鋳マスターに電鋳
加工を施して電鋳マスター表面の孔部を除く導電層上に
ニッケル、銅等の金属を析出させ、貫通孔を多数有する
ポーラス状電鋳成形型を製造する方法である(特開昭6
1−253392号公報参照)。なお、電鋳マスターを
通気性セラミックにして電解液中で空気を吹き出し閉塞
を防止しながら貫通孔を形成してもよい。さらに、貫通
孔は横方向で互いに連通していると、一部の貫通孔が閉
じられても、横方向の流れで、電鋳シェル13,23自
体の冷却ムラが少なくなる。
成形層体F′を製造する方法を図1及び図2により説明
する。図1において、上述した工程で製造されたフリ
ースを加熱装置5内に導入して熱可塑性繊維の軟化点以
上に加熱してフェルトFとする。そして、金型1,2を
図示のように開き(この時、冷風循環装置33は一時停
止させておく)、加熱したフェルトFを矢印aのよう
に、加熱装置5から出して冷えないうちに金型1,2間
に導入する。そして、矢印bのように、金型2を降下さ
せて、図2の加圧状態にする。すると、熱可塑性繊維の
交絡部が融着して接着される。つぎに、冷風循環装置3
3を作動させると、可動金型2の貫通孔4から冷風が吹
き出し、フェルトFを通過し、固定金型1の貫通孔4か
ら吸い込まれる。2mm2 の面積に1個以上の貫通孔4
であるため、フェルトFの全面に満遍なく冷風が通過す
る。また、この貫通孔4の直径は0.3mm以上であっ
て、熱交換に必要な風量が通過し、1.0mm以下であ
るため、加圧冷却して成形された繊維質成形層体F′の
表面に跡が残らない。
冷風が空気を置換して循環するため、厚みに関係がなく
略均等に冷却され、冷却ムラもなく、迅速に冷却され、
成形サイクルが短くなる。また、金型1,2の間でフェ
ルトFを挟んだ際に、内部に空気が貫通孔4を通って排
出されるので、型閉時のプレス圧力を不必要に高める必
要がなくなる。
り有害ガスを発生するものがあるが、この有害ガスは固
定金型2の貫通孔4から吸い込まれ、冷風循環装置3の
有害ガス回収装置31で回収され、外部に漏れて環境を
汚染することもない。また、冷風は循環しており、外部
に漏れる量は少ないため、省エネルギーの加圧冷却によ
る成形ができる。
金型を好ましくは直径0.3〜1.0mmの孔が2mm
2 の面積に1個以上の開口している多孔質とし、一方の
金型に送り込むと共に他方の金型から吸引する冷風循環
装置を接続し、一方の金型の孔から吹き出す冷風が加圧
状態のフェルトを貫通し他方の金型の孔から吸引されて
熱交換を行わせるようにしたものであり、冷風がフェル
ト内部を満遍なく貫通して流れ、内部に残った空気と置
換し、内部の加熱された繊維が厚みに関係なく冷風に曝
されて硬化するので、厚みに関係なく略均等に冷却さ
れ、冷却ムラもなく、冷却が迅速に行われ、成形サイク
ルが短縮する。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性繊維を主体とした交絡状態のフ
ェルトを樹脂の軟化点以上に加熱し、開閉自在な一対の
金型間に導入して加圧冷却し、前記交絡部を接着状態で
固化する繊維質成形層体の製造方法であって、前記開閉自在な金型として、多孔質であって、一方の金
型に送り込むと共に他方の金型から吸引する冷風循環装
置を接続したものを用い、 前記冷風循環装置が停止した状態の前記金型を開いて、
軟化点以上に加熱された前記フェルトを冷めないうちに
両金型間に導入する工程と、 前記冷風循環装置が停止した状態の前記金型を閉めて前
記フェルトを加圧し、前記交絡部を接着させる加圧工程
と、 前記冷風循環装置を作動させ、 一方の金型の孔から吹き
出す冷風が加圧状態の前記フェルトを貫通し下方の金型
の孔から吸引されて熱交換し、前記交絡部を接着状態で
固化させる冷却工程とを有する繊維質成形層体の製造方
法。 - 【請求項2】 前記金型の孔の直径は0.3〜1.0m
mであって、2mm2 の面積に1個以上の孔が開口して
いる請求項1記載の繊維質成形層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23534293A JP3383690B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 繊維質成形層体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23534293A JP3383690B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 繊維質成形層体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0760722A JPH0760722A (ja) | 1995-03-07 |
JP3383690B2 true JP3383690B2 (ja) | 2003-03-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23534293A Expired - Fee Related JP3383690B2 (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 繊維質成形層体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3383690B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115246155B (zh) * | 2022-07-20 | 2024-01-05 | 东至县东流镇长安村股份经济合作联合社 | 一种农业生物综合转化装置 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP23534293A patent/JP3383690B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0760722A (ja) | 1995-03-07 |
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