JP3383524B2 - ビデオサーバシステム - Google Patents

ビデオサーバシステム

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JP3383524B2 JP26087596A JP26087596A JP3383524B2 JP 3383524 B2 JP3383524 B2 JP 3383524B2 JP 26087596 A JP26087596 A JP 26087596A JP 26087596 A JP26087596 A JP 26087596A JP 3383524 B2 JP3383524 B2 JP 3383524B2
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隆史 大津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオオンデマン
ドシステムで用いられるビデオサーバシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビデオオンデマンドシステムでは、同時
に多くの利用者が番組を視聴する場合がある。通常、ビ
デオサーバには同時に送信できるストリームの数に上限
があり、多くの利用者が同時に番組を視聴する場合に
は、番組のストリームを提供するビデオサーバに過剰な
リクエストが集中しビジー状態となる。このため、利用
者は番組の視聴の要求を行ってもその要求は拒絶され、
利用者が番組を視聴するためには、要求が受理されるま
で視聴の要求をビデオサーバに繰り返し行う必要があっ
た。
【0003】従来、多くの利用者が特定の番組に視聴を
要求することを利用して次のような方法が考えられてい
た。その方法は、番組に対する視聴の要求があった時
に、ストリームの送信が許容される最大遅延時間内に可
能であることが分かっていれば、ストリームの送信をそ
の間だけ保持し、その間に同一番組の視聴を要求した利
用者に対し同一のストリームを共用させる方法である
(特開平8―70446)。
【0004】この方法によれば、ビデオサーバの負荷が
軽減されるため、同時に番組を提供できる利用者の数は
増加する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では
ビデオサーバ側でストリームの送信完了時刻が分かるこ
とを前提としており、送信完了時刻を特定することがで
きない仮想VTR機能を有するビデオオンデマンドシス
テムには適用できなかった。また、利用者がストリーム
を共用している場合、利用者は仮想VTR機能を使用で
きなかった。さらに、ビデオサーバで最大遅延時間内に
ストリームの送信が可能でない場合には、利用者は番組
を視聴するために、視聴の要求を繰り返し行う必要があ
った。
【0006】本発明は上記問題を解決することを課題と
して、仮想VTR機能を有するビデオオンデマンドシス
テムにおいて、ビデオサーバがビジー状態である場合で
も、利用者が番組を視聴するために、視聴の要求を繰り
返し行う必要のないビデオサーバシステムを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一のビデオサ
ーバシステムは、ストリームの送信に関わるリソースの
確保(以下、アクセス権と称す)を行う機能とストリー
ムの送信に関わるリソースの空きを通知する機能とを有
したストリームサーバ、クライアントによるアクセス権
の要求を識別する要求識別子を保持するキュー管理手
段、クライアントとの通信をつかさどる第一インターフ
ェース手段及び前記ストリームサーバからのリソースの
空きの通知と前記キュー管理手段で管理されている前記
要求識別子に基づきクライアントのアクセス権の要求を
処理する機能と前記キュー管理手段から得られる前記要
求識別子に対応する前記クライアントにアクセス権の要
求が可能であることを前記第一インターフェース手段を
通じて通知する機能を持つリクエスト処理手段を備えた
ものである。
【0008】このビデオサーバシステムでは、リクエス
ト処理手段がストリームサーバからリソースの空きがあ
ることの通知を受けると、キュー管理手段から得られる
情報に基づき、リクエスト処理手段はストリームサーバ
にアクセス権を要求する。それと同時に、キュー管理手
段から得られる要求識別子に対応するクライアントにア
クセス権の要求が可能であることを第一インターフェー
ス手段を介して通知する。このため、ビデオサーバの利
用者は、アクセス権の要求を行うタイミングがわかり、
アクセス権の要求を繰り返し行う必要はない。
【0009】本発明の第二のビデオサーバシステムは、
ストリームの送信に関わるリソースの確保(以下、アク
セス権と称す)を行う機能とストリームの送信に関わる
リソースの空きを通知する機能とを有したストリームサ
ーバ、クライアントによるアクセス権の要求を識別する
要求識別子を保持するキュー管理手段、クライアントと
の通信をつかさどる第一インターフェース手段、前記第
一インターフェース手段とは異なる少なくとも一つ以上
のインタフェース手段、アクセス権の要求が可能である
ことを通知するインターフェース手段を表す識別情報を
利用者毎に対応づけて管理する通知手段管理手段及び前
記ストリームサーバからのリソースの空きの通知と前記
キュー管理手段で管理されている前記要求識別子に基づ
きクライアントのアクセス権の要求を処理する機能と前
記キュー管理手段で管理されている前記要求識別子に対
応する前記クライアントにアクセス権の要求が可能であ
ることを前記通知手段管理手段で管理されている前記識
別情報に対応するインタフェース手段を通じて通知する
機能を持つリクエスト処理手段を備えたものである。
【0010】このビデオサーバシステムでは、利用者に
アクセス権の要求が可能であることの通知をするインタ
ーフェース手段が利用者に対応づけられて通知手段管理
手段に登録される。そして、リクエスト処理手段がスト
リームサーバからリソースの空きがあることの通知を受
けると、キュー管理手段から得られる情報に基づき、リ
クエスト処理手段はストリームサーバにアクセス権を要
求する。それと同時に、キュー管理手段から得られる要
求識別子に対応するクライアントにアクセス権の要求が
可能であることの通知を通知手段管理手段に登録されて
いるインターフェース手段を介して行う。このため、ビ
デオサーバの利用者は、アクセス権の要求を行うタイミ
ングがわかり、アクセス権の要求を繰り返し行う必要は
ない。さらに、利用者はアクセス権の要求が可能である
ことの通知を利用者にとって都合のよいインターフェー
ス手段で受けとることができる。
【0011】本発明の別のビデオサーバシステムは、本
発明の第二のビデオサーバシステムに、クライアントと
ビデオサーバとの接続状態を管理する接続状態管理手段
及びクライアントの接続状態が切断状態である時に使用
するアクセス権の要求が可能であることを通知するイン
ターフェース手段を示す識別情報を利用者や時間に関連
づけて管理するデフォルト通知手段管理手段を加えたも
のであって、前記リクエスト処理手段に前記接続状態管
理手段で管理されているクライアントの接続状態と前記
デフォルト通知手段管理手段で管理されている情報に基
づきクライアントの接続状態が切断状態である時にクラ
イアントにアクセス権の要求が可能であることを通知す
るインターフェース手段を示す識別情報を前記通知手段
管理手段に記憶する機能を付加したものである。
【0012】このビデオサーバシステムでは、クライア
ントとビデオサーバが接続されていない場合に利用者に
アクセス権の要求が可能であることを通知するインター
フェース手段とその通知を受けることのできる時間が、
利用者に対応づけられて、デフォルト通知手段管理手段
に登録されている。このため、クライアントとビデオサ
ーバとの接続が切れている場合でも、利用者はアクセス
権の要求が可能であることの通知を、利用者にとって都
合のよい時間に都合の良いインタフェース手段で受けと
ることができる。
【0013】また、本発明のビデオサーバシステムは、
前記リクエスト処理手段が、アクセス権の要求が可能で
あることをクライアントに通知した後の一定期間内にク
ライアントからのアクセス権の要求がない場合にストリ
ームサーバにアクセス権の取り消しを要求する機能を前
記リクエスト処理手段に付加したものである。
【0014】このビデオサーバシステムでは、リクエス
ト処理手段が、アクセス権の要求が可能であることをク
ライアントに通知した後、一定期間内にクライアントか
らアクセス権の要求がない場合にはストリームサーバに
アクセス権の取り消しを要求する。このため、ストリー
ムサーバにおけるストリームを送信するためのリソース
を無駄にすることがなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1乃至図10を参照にしながら説明する。但し、図
中においては、インターフェースをI/Fと略す。 《構成と機能》図1にビデオサーバシステムのブロック
図を示し、図2にビデオサーバシステムを用いたビデオ
オンデマンドシステムのシステム構成を示す。
【0016】まず、図1を参考にしながら図2について
記す。セットトップボックス11は、利用者が番組を視
聴するため、あるいは、ビデオサーバ10においてスト
リームの送信に関わるリソースの確保(アクセス権)が
可能であることの通知を受けるために用いられる装置で
ある。このセットトップボックス11で利用者の要求を
処理する処理部が、ビデオサーバシステムにおける第一
インターフェース部8との通信をつかさどるクライアン
トに相当する。電話端末12は利用者がアクセス権の要
求が可能であることの通知を受けるための装置である。
この電話端末12で利用者への通知を行う処理部が、ビ
デオサーバシステムにおける第二インターフェース部9
との通信をつかさどるクライアントに相当する。ビデオ
サーバ10は第一ネットワーク13によりセットトップ
ボックス11に接続され、また、第二ネットワーク14
により電話端末12に接続されている。第一通信路C1
は、ビデオサーバ10のストリームサーバ2と第一ネッ
トワーク13とをつなぐ通信路であり、ストリームやビ
デオサーバ10で提供する仮想VTR機能を制御するた
めのコマンドなどの通信のために使用される。第二通信
路C2は、ビデオサーバ10の第一インターフェース部
8と第一ネットワーク13とをつなぐ通信路であり、ア
クセス権の要求とアクセス権の要求が可能であることの
通知を行うために使用される。第三通信路C3は、ビデ
オサーバ10の第二インターフェース部9と第二ネット
ワーク14とをつなぐ通信路であり、アクセス権の要求
が可能であることの通知を行うために使用される。な
お、本実施の形態では、セットトップボックス及び電話
端末を例にしているが、他の装置、例えばパソコン等に
対しても同様に実施できる。
【0017】次に図1について記す。第一インターフェ
ース部8は、セットトップボックス11とリクエスト処
理部1との間の通信をつかさどる。また、第二インター
フェース部9は、電話端末12とリクエスト処理部1と
の間の通信をつかさどる。通知手段管理部4は、クライ
アントにアクセス権の要求ができることを通知するイン
ターフェース手段を示す識別情報(以下、通知手段識別
子と称す)とクライアントによるアクセス権を識別する
要求識別子との関連づけを図3に示す通知手段管理テー
ブル31で保持している。デフォルト通知手段管理部3
は、図4に示すデフォルト通知手段管理テーブル32に
利用者を識別する利用者識別子に通知手段識別子と通知
可能な時間帯を関連づけて保持している。ただし、デフ
ォルト通知手段管理部3で管理を行う通知手段識別子
は、クライアントとビデオサーバ10が接続されていな
い時にクライアントにアクセス権の要求が可能であるこ
とを通知するインタフェース手段に対応するものであ
る。接続状態管理部5は、クライアントとビデオサーバ
10との接続状態と要求識別子の関連づけを図5に示す
接続状態管理テーブル33で保持している。ストリーム
サーバ2は、リクエスト処理部1からのアクセス権の要
求とアクセス権の取り消し要求に基づきストリームの送
信に関わるリソースの管理をアクセス権を提供している
クライアントの数(以下、アクセス数と称す)によって
行う。つまり、ストリームサーバ2がアクセス権の要求
を受信すると、アクセス数がストリームサーバ2に固有
のしきい値(ストリームを提供できるクライアントの最
大数)Thに達しているか達していないか判断し、アク
セス数がしきい値Thに達していなければ、アクセス数
を1だけ増やしてアクセス権の要求を受理する。また、
アクセス数がしきい値Thに達していればアクセス権の
要求を拒否する。さらに、アクセス権の取り消しの要求
を受信すると、アクセス数を1だけ減らす。また、アク
セス数が前記しきい値ThからTh−1に減少すると、
ストリームの送信に関わるリソースに空きがあることを
リクエスト処理部1に通知する。キュー管理部6は、リ
クエスト処理部1からの要求により要求識別子の保持を
行う。そして、保持している要求識別子の取り出しがリ
クエスト処理部1から要求されれば、その要求識別子を
リクエスト処理部1に通知する。そしてリクエスト処理
部1に通知した要求識別子を保持の対象から削除する。
また、保持している要求識別子の数に基づいて、キュー
の有無に関する問い合わせに応答する機能もある。タイ
マ7はタイマ識別子に値を付加し、アクセス権の要求が
可能であることをクライアントに通知してから経過した
時間を管理する。ここで、タイマ識別子はアクセス権の
要求が可能であることをクライアントに通知した後に起
動したタイマ7を識別するために使用される。時計20
は時刻を管理する。リクエスト処理部1は、ストリーム
サーバ2とデフォルト通知手段管理部3と通知手段管理
部4と接続状態管理部5とキュー管理部6とタイマ7と
第一インターフェース部8と第二インターフェース部9
と時計20と連携をとって、第一インターフェース部8
から受信するアクセス権の要求を処理する機能を持つ。
また、リクエスト処理部1は、要求識別子とタイマ識別
子と利用者を識別するための利用者識別子とクライアン
トを識別するためのクライアント識別子との関連づけを
図6に示す要求管理テーブル34に保持している。
【0018】《動作》次に、以上のように構成されたビ
デオサーバシステムを用いたビデオオンデマンドシステ
ムの動作について記す。
【0019】図7に示すように、クライアントからのア
クセス権の要求を処理するために、リクエスト処理部1
は、 (a) 第一インターフェース部8からのクライアント
のアクセス権の要求 (b) タイマ7からのタイムアウトの通知 (c) ストリームサーバ2からストリームの送信に関
わるリソースの空きがあることの通知 のいずれかの受信を契機として動作を始める(ステップ
1)。リクエスト処理部1は、前記(a)から(c)の
いずれかを受信すると、受信の内容を識別し、それに応
じた処理に切り替える(ステップ2)。次に、リクエス
ト処理部1は、受信の内容に応じた処理1乃至処理3の
いずれかの処理を行う。つまり、リクエスト処理部1
は、第一インターフェース部8から利用者識別子とクラ
イアント識別子とともにアクセス権の要求をうけた場合
には、処理1を行う(ステップ3)。ストリームサーバ
2から、ストリームのアクセス権に関わるリソースの空
きがあることの通知を受信した場合には、処理2を行う
(ステップ4)。タイマ7からのタイムアウトの通知を
タイマ識別子とともに受信した場合には、処理3を行う
(ステップ5)。
【0020】以下、リクエスト処理部1における、処理
1(ステップ3)、処理2(ステップ4)及び処理3
(ステップ5)の各処理手順について順に説明する。
【0021】〔処理1〕 処理1は、 (I) クライアントが新規にアクセス権の要求を行っ
た場合の処理 (II) 過去に要求を行いビデオサーバ10からビデオ
サーバ10がビジー状態である旨の通知をされた後、ビ
デオサーバ10からアクセス権の要求が可能になったこ
との通知をうけ再度アクセス権の要求を行った場合の処
理 (III) 既にアクセス権の要求が受理されたのちに再度
アクセス権の要求を行った場合の処理 の何れかに相当し、図8をもとに説明する。 ステップ101:リクエスト処理部1は、クライアント
が新規にアクセス権の要求を行ったかどうかを判断す
る。具体的には、クライアントから通知された利用者識
別子SIDとクライアント識別子CIDが要求管理テー
ブル34に既に登録されているかどうかを判断する。登
録されていれば既にアクセス権の要求を行ったクライア
ントからの要求であると判断し、ステップ109を実行
する。登録されていなければ、新しいクライアントから
の要求であると判断し、ステップ102を実行する。 ステップ102:リクエスト処理部1は、アクセス権の
要求を行ったクライアントに対応する要求識別子RID
を要求管理テーブル34の中で重複がないように割り当
て、利用者識別子SID及びクライアント識別子CID
に対応づけて登録し、タイマ識別子TIDを0に設定す
る。次にステップ103を実行する。 ステップ103:アクセス権の要求が可能であることの
通知を待っているクライアントがあるかないかを判断す
るために、リクエスト処理部1はキュー管理部6にキュ
ーの有無を問い合わせる。キューがない場合には、ステ
ップ104を実行し、ある場合にはステップ107を実
行する。 ステップ104:リクエスト処理部1は、ストリームサ
ーバ2にアクセス権の要求を行い、ストリームサーバ2
からの応答を受信する。次にステップ105を実行す
る。 ステップ105:ストリームサーバ2からの応答が要求
の受理である場合には、ステップ106を実行する。ま
た、要求の拒否である場合にはステップ107を実行す
る。 ステップ106:リクエスト処理部1は第一インターフ
ェース部8に、利用者識別子SIDとクライアント識別
子CIDとともにアクセス権の要求が受理された旨をク
ライアントに通知することを依頼する。そして、処理1
での処理を終了する。 ステップ107:ストリームサーバ2にストリームの送
信に関わるリソースの空きがないため、リクエスト処理
部1は要求識別子RIDの保持をキュー管理部6に依頼
する。次にステップ108を実行する。 ステップ108:要求識別子RIDに対応する利用者識
別子SIDおよびクライアント識別子CIDを要求管理
テーブル34から検索する。そして、リクエスト処理部
1は、第一インターフェース部8に、利用者識別子SI
Dとクライアント識別子CIDとともにビデオサーバ1
0がビジー状態である旨をクライアントに通知すること
を依頼して、処理1での処理を終了する。 ステップ109:リクエスト処理部1は、 (A) クライアントがアクセス権の要求が可能である
と通知を受けた後にタイムアウト前に再度アクセス権の
要求を行った場合 (B) 既にアクセス権の要求が受理されたのちに再度
アクセス権の要求を行った場合 のいずれかを判断する。具体的には、ビデオサーバ10
からアクセス権の要求が可能であるとの通知をうけたク
ライアントの場合には、ステップ208(図9)で要求
管理テーブル34のタイマ識別子TIDが0より大きい
値に設定されている。そこで、タイマ識別子TIDの値
が0であるか0より大きい値であるかの判断を行う。そ
してタイマ識別子TIDの値が0より大きければ、ステ
ップ110を実行し、タイマ識別子TIDの値が0であ
ればステップ112を実行する。 ステップ110:リクエスト処理部1は、タイマ7に対
してタイマ識別子TIDに対応するタイマの中止を要求
する。次にステップ111を実行する。 ステップ111:リクエスト処理部1は、要求管理テー
ブル34での該当する要求識別子に対応するタイマ識別
子TIDを0に戻す。次にステップ106を実行する。 ステップ112:既にアクセス権の要求が受理されてい
るクライアントからの要求である。そのため、リクエス
ト処理部1は、第一インターフェース部8に、利用者識
別子SIDとクライアント識別子CIDとともにアクセ
ス権の要求が既に受理されている旨をクライアントに通
知することを依頼する。そして、処理1での処理を終了
する。
【0022】〔処理2〕 次に処理2の処理について説明する。処理2は、ストリ
ームサーバ2がストリームの送信に関わるリソースの空
きがある場合に、クライアントに対して、アクセス権の
要求が可能であることを通知する場合の処理に相当し、
図9をもとに説明される。 ステップ201:リクエスト処理部1はキュー管理部6
にキューの有無を問い合わせる。ある場合にはステップ
202を実行し、ない場合には処理2での処理を終了す
る。 ステップ202:リクエスト処理部1は、キュー管理部
6から要求識別子RIDを取り出し、キュー管理部6は
取り出された要求識別子を削除する。次に、ステップ2
03を実行する。 ステップ203:リクエスト処理部1は、接続状態管理
テーブル33から要求識別子RIDに対応する接続状態
CSTを得る。次に、ステップ204を実行する。 ステップ204:接続状態CSTが接続状態を示す場合
には、ステップ205を実行する。また、切断状態を示
す場合には、ステップ212を実行する。 ステップ205:リクエスト処理部1は、通知手段管理
テーブル31から、通知手段識別子CMIを得る。次
に、ステップ206を実行する。 ステップ206:通知手段識別子CMIが、「通知手段
なし」の場合には、処理2での処理を終了する。通知手
段識別子CMIが、「STB」あるいは「電話」の場合
には、ステップ207を実行する。ここで、「STB」
はセットトップボックス11を意味し、「電話」は電話
端末12を意味する。 ステップ207:リクエスト処理部1は、ストリームサ
ーバ2に対してアクセス権の要求を行う。次に、ステッ
プ208を実行する。 ステップ208:リクエスト処理部1は、0より大きい
値であるタイマ識別子TIDを要求管理テーブル34で
重複しないように要求識別子RIDに割当てて、要求管
理テーブル34に登録する。次に、ステップ209を実
行する。 ステップ209:リクエスト処理部1は、タイマ7にタ
イマ識別子TIDに対応したタイマの起動を要求する。
次に、ステップ210を実行する。 ステップ210:リクエスト処理部1は、要求管理テー
ブル34から要求識別子RIDに対応した利用者識別子
SIDとクライアント識別子CIDを検索する。次にス
テップ211を実行する。 ステップ211:リクエスト処理部1は、通知手段識別
子CMIが「STB」ならば第一インターフェース部8
に対して、「電話」ならば第二インターフェース部9に
対して、利用者識別子SIDとクライアント識別子CI
Dとともに、クライアントにアクセス権の要求が可能で
あることの通知を依頼する。そして、処理2での処理を
終了する。 ステップ212:リクエスト処理部1は、時計20から
時間を獲得し、要求管理テーブル34から要求識別子R
IDに対応するクライアント識別子CIDを検索する。
そして、それをもとに、デフォルト通知手段管理テーブ
ル32に登録されている通知可能な時間の範囲内である
か範囲外であるかを判断する。通知可能な時間の範囲内
であればステップ213を実行し、通知可能な時間の後
であればステップ214を実行し、通知可能な時間の前
であればステップ215を実行する。 ステップ213:リクエスト処理部1は、通知手段管理
テーブル31の通知手段識別子に、デフォルト通知手段
管理テーブル32で管理されている通知手段識別子を登
録する。次に、ステップ205を実行する。 ステップ214:リクエスト処理部1は、通知手段管理
テーブル31の通知手段識別子に「通知手段なし」を登
録する。次にステップ205を実行する。 ステップ215:リクエスト処理部1は、取り出した要
求識別子を再度キュー管理部6に保持を依頼し、処理2
での処理を終了する。なお、本実施の形態では、第一イ
ンターフェース手段とは異なるインターフェース手段が
一つの場合を例に説明したが、二つ以上の場合も通知手
段識別子を増やすことにより同様に処理することができ
る。
【0023】そして、利用者が、ストリームの提供を受
けることができたとき、通知手段管理テーブル31、デ
フォルト通知手段管理テーブル32、接続状態管理テー
ブル33及び要求管理テーブル34から、利用者に対応
した情報を削除する。
【0024】〔処理3〕次に処理3について説明する。
処理3は、アクセス権の要求が可能である通知を行った
後、一定時間内にクライアントから再度アクセス権の要
求がない場合の処理に相当し、図10をもとに説明す
る。 ステップ301:リクエスト処理部1は、タイマ識別子
TIDに対応するタイマ7からタイムアウトの通知を受
信すると、ストリームサーバ2に対してアクセス権の取
り消しを要求する。次に、ステップ302を実行する。 ステップ302:リクエスト処理部1は、要求管理テー
ブル34からタイマ識別子TIDに対応する要求識別
子、利用者識別子、クライアント識別子及びタイマ識別
子の関連づけを削除し、処理3の処理を終了する。
【0025】《作用と効果》最後に図1乃至図10に構
成及び処理手順を示したビデオサーバシステムを用いた
ビデオオンデマンドシステムの作用と効果について記
す。
【0026】ストリームサーバ2がビジー状態である場
合、アクセス権の要求を行ったクライアントの利用者識
別子とクライアント識別子と要求識別子を要求管理テー
ブル34に保持し、さらに要求識別子をキュー管理部6
で保持する。通知手段管理部4で、クライアントにアク
セス権の要求が可能であることを通知するインターフェ
ース手段に対応した通知手段識別子(「STB」あるい
は「電話」)を通知手段管理テーブル31に保持する。
そして、リクエスト処理部1は、ストリームサーバ2か
らストリームの送信に関わるリソースの空きがあるとの
通知を受けると、キュー管理部6から得られる情報に基
づき、ストリームサーバ2にアクセス権を要求する。そ
れと同時に、通知手段識別子に基づいて、アクセス権の
要求を通知するインターフェース手段を選択し、クライ
アントにアクセス権の要求が可能であることを通知す
る。こうすることにより、利用者は、利用者の都合の良
い通知手段により通知を受けとることができる。
【0027】また、デフォルト通知手段管理部3で、各
利用者に対応して、アクセス権の要求が可能であること
の通知を受け付ける通知可能時間と、クライアントにア
クセス権の要求が可能であることの通知をするインター
フェース手段をデフォルト通知手段管理テーブル32で
保持する。また、接続状態管理部5でクライアントとビ
デオサーバ10との接続状態を接続状態管理テーブル3
3に保持する。リクエスト処理部1が接続状態管理テー
ブル33からクライアントとビデオサーバ10との接続
状態を得る。そして、クライアントとビデオサーバ10
との接続が切れている場合には、通知手段管理テーブル
31に登録されているインターフェース手段を、デフォ
ルト通知手段管理テーブル32に登録されている通知可
能時間と現在時刻と通知手段識別子を基に書き換えを行
う。そして、リクエスト処理部1は、書き換えられたイ
ンターフェース手段でクライアントにアクセス権の要求
が可能であることを通知する。こうすることによって、
クライアントとビデオサーバ10との接続が切れている
場合でも、利用者は、利用者にとって都合のよい時間に
都合のよいインターフェース手段でアクセス権の要求が
可能であることの通知を受けとることができる。
【0028】さらに、リクエスト処理部1は、クライア
ントにアクセス権の要求が可能であることの通知を行う
と同時に、タイマ7にタイマの起動を要求する。そし
て、クライアントからの再度のアクセス権の要求がタイ
マ7からのタイムアウトの通知の前にない場合には、リ
クエスト処理部1はストリームサーバ2にアクセス権の
取り消しを要求する。こうすることにより、無駄にスト
リームサーバ2のストリームの送信に関わるリソースを
消費するのを防ぐことができる。
【0029】なお、本実施の形態ではインターフェース
手段として第一インターフェース部8と第二インターフ
ェース部9がある場合であるが、インターフェース手段
として第一インターフェース部8だけの場合でも、上記
の手順からクライアントにアクセス権の要求を通知する
インターフェース手段を管理する手順を削除することで
同様に実施することができる。ただし、この場合には、
利用者は常に同一のインターフェース手段からしかアク
セス権の要求が可能であることの通知を受けることはで
きない。しかし、ビデオサーバ10がビジー状態である
場合にも、利用者はアクセス権の要求を行うタイミング
がわかり、アクセス権の要求を繰り返し行う必要はなく
なる。
【0030】なお、本実施の形態では、接続状態管理部
5とデフォルト通知手段管理部3がビデオサーバ10に
ある場合であるが、接続状態管理部5とデフォルト通知
手段管理部3がビデオサーバ10にない場合でも、上記
の手順から接続状態が切れている場合に行う手順を削除
することで実現できる。ただし、この場合には、クライ
アントとビデオサーバ10の接続状態が切れている場合
には、利用者は都合の良い時間やインターフェース手段
でアクセス権の要求が可能であることの通知を受け取る
ことはできない。しかし、ビデオサーバ10がビジー状
態である場合にも、利用者はアクセス権の要求を行うタ
イミングがわかり、アクセス権の要求を繰り返し行う必
要はなくなる。また、利用者は都合のよいインターフェ
ース手段でアクセス権の要求が可能であることの通知を
受け取ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リクエス
ト処理手段が、ストリームサーバからストリームの送信
に関わるリソースの空きがあることの通知をうけると、
キュー管理手段から得られる情報に基づき、ストリーム
サーバにアクセス権の要求を行う。それと同時に、キュ
ー管理手段から得られる要求識別子に対応するクライア
ントにアクセス権の要求が可能であることをインターフ
ェース手段を通じて通知する。このため、ビデオサーバ
の利用者は、アクセス権の要求を行うためのタイミング
がわかり、アクセス権の要求を繰り返し行う必要のない
ビデオサーバシステムを実現できる。
【0032】また、本発明によれば、通知手段管理手段
をビデオサーバに付加することで、利用者が望むインタ
ーフェース手段でアクセス権の要求が可能であることの
通知を受けとることが可能なビデオサーバシステムを実
現できる。
【0033】さらに、本発明によれば、接続状態管理手
段及びデフォルト通知手段管理手段をビデオサーバシス
テムに付加することで、クライアントとビデオサーバと
の接続状態が切断状態である場合でも、利用者は都合の
よい時間やインタフェース手段で、アクセス権の要求が
可能であることの通知を受けとることが可能なビデオサ
ーバシステムを実現できる。
【0034】さらに、本発明によれば、リクエスト処理
手段に、クライアントにアクセス権の要求が可能である
ことの通知をした後、一定期間内にクライアントからの
アクセス権の要求がない場合に、ストリームサーバにア
クセス権の取り消しを要求する機能を付加する。こうす
ることで、ストリームの送信のためのリソースを効率的
に使用するビデオサーバシステムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるビデオサーバシ
ステムのブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態におけるビデオサーバシ
ステムを用いたビデオオンデマンドシステムのシステム
構成図。
【図3】 本発明の実施の形態における通知手段管理部
が保持する通知手段管理テーブル。
【図4】 本発明の実施の形態におけるデフォルト通知
手段管理部が保持するデフォルト手段管理テーブル。
【図5】 本発明の実施の形態における接続状態管理部
が保持する接続状態管理テーブル。
【図6】 本発明の実施の形態におけるリクエスト処理
部が保持する要求管理テーブル。
【図7】 本発明の実施の形態におけるリクエスト処理
部が行う処理の全体を示すフローチャート。
【図8】 本発明の実施の形態におけるリクエスト処理
部が第一インターフェース手段からアクセス権の要求を
通知された時の処理を示すフローチャート。
【図9】 本発明の実施の形態におけるリクエスト処理
部がストリームサーバからストリームの送信に関わるリ
ソースの空きがあることを通知された時の処理を示すフ
ローチャート。
【図10】 本発明の実施の形態におけるリクエスト処
理部がタイマからタイムアウトを通知された時の処理を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1 リクエスト処理部 2 ストリームサーバ 3 デフォルト通知手段管理部 4 通知手段管理部 5 接続状態管理部 6 キュー管理部 7 タイマ 8 第一インターフェース部(第一I/F部) 9 第二インターフェース部(第一I/F部) 10 ビデオサーバ 11 セットトップボックス 12 電話端末 13 第一ネットワーク 14 第二ネットワーク 20 時計 31 通知手段管理テーブル 32 デフォルト通知手段管理テーブル 33 接続状態管理テーブル 34 要求管理テーブル C1 第一通信路 C2 第二通信路 C3 第三通信路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/173 H04N 5/93 E (72)発明者 大津 隆史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 井出 剛氏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−18947(JP,A) 特開 平8−205120(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 5/91 - 5/95

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントからの要求にもとづきスト
    リームを送信するビデオサーバシステムであって、 ストリームの送信に関わるリソースの確保(以下、アク
    セス権と称す)を行う機能とストリームの送信に関わる
    リソースの空きを通知する機能とを有したストリームサ
    ーバ、 クライアントによるアクセス権の要求を識別する要求識
    別子を保持するキュー管理手段、 クライアントとの通信をつかさどる第一インターフェー
    ス手段及び前記ストリームサーバからのリソースの空き
    の通知と前記キュー管理手段で管理されている前記要求
    識別子に基づきクライアントのアクセス権の要求を処理
    する機能と前記キュー管理手段から得られる前記要求識
    別子に対応する前記クライアントにアクセス権の要求が
    可能であることを前記第一インターフェース手段を通じ
    て通知する機能を持つリクエスト処理手段を備えたこと
    を特徴とするビデオサーバシステム。
  2. 【請求項2】 クライアントからの要求にもとづきスト
    リームを送信するビデオサーバシステムであって、 ストリームの送信に関わるリソースの確保(以下、アク
    セス権と称す)を行う機能とストリームの送信に関わる
    リソースの空きを通知する機能とを有したストリームサ
    ーバ、 クライアントによるアクセス権の要求を識別する要求識
    別子を保持するキュー管理手段、 クライアントとの通信をつかさどる第一インターフェー
    ス手段、 前記第一インターフェース手段とは異なる少なくとも一
    つ以上のインタフェース手段、 アクセス権の要求が可能であることを通知するインター
    フェース手段を表す識別情報を利用者毎に対応づけて管
    理する通知手段管理手段及び前記ストリームサーバから
    のリソースの空きの通知と前記キュー管理手段で管理さ
    れている前記要求識別子に基づきクライアントのアクセ
    ス権の要求を処理する機能と前記キュー管理手段で管理
    されている前記要求識別子に対応する前記クライアント
    にアクセス権の要求が可能であることを前記通知手段管
    理手段で管理されている前記識別情報に対応するインタ
    フェース手段を通じて通知する機能とを持つリクエスト
    処理手段を備えたことを特徴とするビデオサーバシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 クライアントとビデオサーバとの接続状
    態を管理する接続状態管理手段及びクライアントの接続
    状態が切断状態である時に使用するアクセス権の要求が
    可能であることを通知するインターフェース手段を示す
    識別情報を利用者や時間に関連づけて管理するデフォル
    ト通知手段管理手段を備え、 前記リクエスト処理手段が前記接続状態管理手段で管理
    されているクライアントの接続状態と前記デフォルト通
    知手段管理手段で管理されている情報に基づきクライア
    ントの接続状態が切断状態である時にクライアントにア
    クセス権の要求が可能であることを通知するインターフ
    ェース手段を示す識別情報を前記通知手段管理手段に登
    録する機能を備えたことを特徴とする請求項2に記載の
    ビデオサーバシステム。
  4. 【請求項4】 前記リクエスト処理手段は、アクセス権
    の要求が可能であることをクライアントに通知した後の
    一定期間内にクライアントからのアクセス権の要求がな
    い場合にストリームサーバにアクセス権の取り消しを要
    求する機能を有したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3に記載のビデオサーバシステム。
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