JP3383490B2 - 過電流検出回路 - Google Patents
過電流検出回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過電流検出回路
に関する。詳しくは、電力増幅器に供給される電源電圧
が電力増幅器の出力信号に基づいて第1電源と第2の電
源とで選択的に切り替えられると共に、電力増幅器に供
給される電源電流に応じた検出信号を発生させて、この
検出信号に基づく制御信号の信号レベルを、電力増幅器
から信号レベルの大きい出力信号を得ることができる電
源が選択されたときに、過電流検出信号が出力されない
方向に制御することにより、電流検出手段を簡単に設定
することができると共に、安定した過電流検出動作を得
ることができるものである。 【0002】 【従来の技術】ステレオ装置などの音声出力装置では、
例えば出力端子が短絡されたりあるいは異常発振等を生
じたときに、電力増幅器に過大な電流が流れる場合があ
る。このため、電力増幅器に供給される電源電流を検出
し、所定以上の電流が流れた場合には過電流検出信号を
出力する過電流検出回路が設けられており、この過電流
検出信号に基づき電力増幅器に対する電源や駆動信号の
供給が停止されて電力増幅器が保護されている。 【0003】ここで、従来の過電流検出回路を音声出力
装置に適用したときの構成を図7に示す。図7におい
て、音声信号発生部11から出力された音声信号SIN
は、アンプ部20で所定レベルまで増幅されて駆動信号
SD1,SD2が生成される。このアンプ部20は2電源
駆動方式であって、電源供給部15a,15bから電源
電圧±VPが供給される。 【0004】アンプ部20から出力された駆動信号SD
1は、電力増幅器を構成するNPN形トランジスタ21
に供給されると共に、駆動信号SD2は電力増幅器を構
成するPNP形トランジスタ22のベースに供給され
る。 【0005】トランジスタ21とトランジスタ22はコ
ンプリメンタリ接続されており、トランジスタ21のエ
ミッタにはトランジスタ22のエミッタが接続されてい
る。また、トランジスタ21のコレクタは電源供給部1
5aに接続されて電源電圧+VPが供給される。トラン
ジスタ22のコレクタは過電流検出用の抵抗器23を介
して電源供給部15bに接続されて電源電圧−VPが供
給される。トランジスタ21のエミッタとトランジスタ
22のエミッタの接続点は出力端子12とされており、
音声信号SINが増幅された出力信号SOUTが出力され
る。この出力端子12にスピーカ等の負荷30が接続さ
れる。 【0006】トランジスタ22のコレクタと抵抗器23
の接続点には、抵抗器24を介してNPN形トランジス
タ25のベースが接続されている。このトランジスタ2
5のエミッタは電源供給部15bに接続されていると共
に、コレクタは音声信号発生部11と電源供給部15
a,15bに接続されている。 【0007】このように構成された音声出力装置では、
トランジスタ22のコレクタ電流が抵抗器23の端子間
電圧V23として検出される。ここで、この端子間電圧V
23がトランジスタ25のベース・エミッタ間電圧VBEを
超えたときには、トランジスタ25がオン状態とされ
て、電源供給部15a,15bに過電流検出信号Spが
供給される。 【0008】このとき、電源供給部15a,15bでは
電源電圧±VPの供給が停止されて、電力増幅器が過大
電流によって破壊されないように保護される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、アンプ部2
0の利得を制御して出力信号SOUTの信号レベルを大き
くしたときには、電力増幅器に大きな電流が流れる。こ
のため、従来の過電流検出回路では、出力端子12から
出力される出力信号SOUTの信号レベルが大きくされた
場合であっても誤って過電流検出信号が出力されること
がなく、さらに各素子の特性がばらつきを生じた場合や
異常発振等を生じた場合であっても過電流が流れたとき
には確実に過電流検出信号を検出できるように、過電流
検出用の抵抗器23の抵抗値を設定することが簡単にで
きなかった。 【0010】そこで、この発明では、簡単で安定した過
電流検出動作を行うことができる過電流検出回路を提供
するものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明に係る過電流検
出回路は、電力増幅器に供給される電源電圧を、電力増
幅器の出力信号と基準電圧との比較結果に基づいて第1
の電源と第2の電源とで選択的に切り替える電圧切替手
段と、電力増幅器に供給される電源電流に応じた検出信
号を発生する電流検出手段と、電流検出手段の検出信号
に基づく制御信号により過電流検出信号を出力する過電
流検出信号出力手段と、電圧切替手段で電力増幅器から
信号レベルの大きい出力信号を得ることができる電源が
選択されたときに、制御信号の信号レベルを過電流検出
信号が出力されない方向に制御するレベル制御手段とを
有するものである。 【0012】この発明においては、電源切替手段で電力
増幅器の出力信号と基準電圧が比較されて、比較結果に
基づいて第1の電源あるいは第2の電源が選択される。
また、電流検出手段で電力増幅器に供給される電源電流
に応じた検出信号が発生されて、この検出信号に基づく
制御信号によって過電流検出信号出力手段が駆動されて
過電流検出信号が出力される。この制御信号の信号レベ
ルは、電源切替手段で電力増幅器から信号レベルの大き
い出力信号を得ることができる電源が選択されたとき
に、レベル制御手段によって過電流検出信号が出力され
ない方向に制御されるので、例えば出力信号の信号レベ
ルが大きくなり電源電流が増加しても過電流検出信号が
出力されることがない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明に係る過電流検出回路について説明する。 【0014】図1は、第1の実施の形態の構成を示して
おり、音声出力装置にこの発明に係る過電流検出回路を
適用したものである。なお図1において、図7と対応す
る部分については同一符号を付している。 【0015】図7と同様に、音声信号発生部11から出
力された音声信号SINは、アンプ部20で所定レベルま
で増幅されて駆動信号SD1,SD2とされる。この駆動
信号SD1は電力増幅器を構成するトランジスタ21に
供給されると共に、駆動信号SD2は電力増幅器を構成
するトランジスタ22のベースに供給される。 【0016】トランジスタ21とトランジスタ22はコ
ンプリメンタリ接続されており、トランジスタ21のエ
ミッタとトランジスタ22のエミッタの接続点は、出力
信号SOUTを出力する出力端子12とされている。この
出力端子12にはスピーカ等の負荷30が接続されてい
る。 【0017】トランジスタ21のコレクタは、電源供給
部15aに接続されて電源電圧+VPが供給される。ト
ランジスタ22のコレクタは、電流検出手段である過電
流検出用の抵抗器23を介して電源供給部15bに接続
されて電源電圧−VPが供給される。 【0018】トランジスタ22のコレクタと抵抗器23
の接続点には、抵抗器24を介して過電流検出信号出力
手段であるトランジスタ25のベースが接続されてお
り、トランジスタ25のエミッタは電源供給部15bに
接続されている。またトランジスタ25のコレクタは、
電源供給部15a,15bに接続されている。 【0019】この第1の実施の形態では、トランジスタ
25のベースと出力端子12間に、レベル制御手段であ
る抵抗器31とコンデンサ32で構成された直列回路が
接続される。また抵抗器23の抵抗値は、例えばトラン
ジスタ22の最大コレクタ電流を抵抗器23に流したと
きに、抵抗器23で発生される端子間電圧V23がトラン
ジスタ25のベース・エミッタ間電圧VBEを超えるよう
に設定される。 【0020】ここで、図2を使用して第1の実施の形態
の動作を説明する。図2において、図2Aはアンプ部2
0に供給される音声信号SINを示しており、図2Bは出
力端子12から出力される出力信号SOUTを示してい
る。 【0021】音声信号SINが正極側とされる時点t1か
ら時点t2までの期間中は、駆動信号SD1によってトラ
ンジスタ21が駆動されると共に駆動信号SD2によっ
てトランジスタ22はオフ状態とされて、出力端子12
から出力信号SOUTが出力される。このとき、トランジ
スタ22はオフ状態であるため、抵抗器23には電流が
流れないことから図2Cに示す端子間電圧V23は「0」
とされる。 【0022】また、トランジスタ22のコレクタ電圧を
一定とした場合、抵抗器31とコンデンサ32の直列回
路によって、図2Dに示すように出力信号SOUTに応じ
た信号Vgがトランジスタ25のベースに供給される。 【0023】ところで、トランジスタ22のコレクタ電
圧は電源電圧−VPに端子間電圧V23が加算された電圧
であり、時点t1から時点t2の期間中は端子間電圧V23
が「0」とされている。このため、トランジスタ25の
制御信号、すなわちエミッタに対するベースの電圧(以
下「ベース電圧」という)Vbは、図2Eに示すように
信号Vgの信号レベルと等しいものとされる。 【0024】次に、音声信号SINが負極側とされる時点
t2から時点t3までの期間中は、駆動信号SD1によっ
てトランジスタ21がオフ状態とされると共に駆動信号
SD2によってトランジスタ22が駆動されて、出力端
子12から出力信号SOUTが出力される。 【0025】このとき、アンプ部20の利得が制御され
て出力信号SOUTの信号レベルが最大となるように設定
されていると、トランジスタ22に大きなコレクタ電流
が流される。但し、このときのコレクタ電流は最大コレ
クタ電流よりも小さい電流とされている。このため、ト
ランジスタ22のコレクタ電流に応じて抵抗器23の端
子間には、図2Cに示すようにトランジスタ25のベー
ス・エミッタ間電圧VBEよりもわずかに電圧レベルが小
さい端子間電圧V23が発生される。また信号Vgの信号
レベルは、図2Dに示すように出力信号SOUTに応じて
負極側とされるので、トランジスタ25のベース電圧V
bは、図2Eに示すように信号Vgが加えられていない場
合のベース電圧Vbすなわち端子間電圧V23(破線で示
す)よりも電圧レベルが低減される。 【0026】また、音声出力装置が異常発振が生じた場
合、抵抗器23の抵抗値が出力信号SOUTが最大とされ
た場合であっても誤ってトランジスタ25がオン状態と
されることがないと共に、異常発振等を生じて過電流が
流れたときにはトランジスタ25がオン状態とされるよ
うに設定された状態で、抵抗器31とコンデンサ32の
直列回路が接続されていないときには、例えば異常発振
によってトランジスタ22に流れるコレクタ電流によっ
て、図3Aに示すようにトランジスタ25のベース・エ
ミッタ間電圧VBEとほぼ等しい端子間電圧V23が発生さ
れる。 【0027】ここで、抵抗器31とコンデンサ32の直
列回路を接続し、異常発振を生じたときの過電流を精度
良く検出できるように、抵抗器23の抵抗値を大きくし
て図3Bに示すようにトランジスタ25のベース・エミ
ッタ間電圧VBEよりも大きい端子間電圧V23を発生させ
た場合には、通常動作時にトランジスタ25のベース電
圧Vbが出力信号SOUTに基づく信号Vgによって低減さ
れる。このため、出力信号SOUTが最大とされて、トラ
ンジスタ22に大きなコレクタ電流が流れても、トラン
ジスタ25のベース電圧Vbがベース・エミッタ間電圧
VBEよりも小さいものとされるので、トランジスタ25
が誤ってオン状態とされることがない。 【0028】このように、トランジスタ25のベース電
圧Vbが出力信号SOUTに基づく信号Vgによって低減さ
れるので、抵抗器23の抵抗値を出力信号SOUTの信号
レベルが最大とされた場合であっても誤って過電流検出
信号が出力されることがなく、さらに各素子の特性がば
らつきを生じた場合や異常発振等を生じた場合であって
も過電流が流れたときには確実に過電流検出信号を検出
できるように設定することが簡単にできる。また抵抗値
の設定が簡単であるので、安定した過電流検出動作を行
うことができる過電流検出回路を容易に提供することが
できる。 【0029】なお、トランジスタ25がオン状態とされ
て過電流検出信号Spが出力されたときには、従来と同
様に電源供給部15a,15bからの電源供給が停止さ
れて、トランジスタ22には最大コレクタ電流を超えた
電流が流れることが防止される。 【0030】次に第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態では、出力電圧が低い場合と高い
場合とで電源電圧を切り替えることにより、消費電力を
節減できると共に熱損失も大幅に低減できる音声出力装
置に過電流検出回路を適用したものである。 【0031】図4は第2の実施の形態の構成を示してい
る。なお、図4において図7および図1と対応する部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。 【0032】図4において、電源供給部16aは電源切
替部41aと接続されており電源電圧+VPH,+VPLの
供給が行われる。電源供給部16bは電源切替部41b
と接続されており電源電圧−VPH,−VPLの供給が行わ
れる。 【0033】トランジスタ21のコレクタは電源切替部
41aに接続される。トランジスタ22のコレクタは過
電流検出用の抵抗器23を介して電源切替部41bに接
続される。またトランジスタ21のエミッタとトランジ
スタ22のエミッタの接続点である出力端子12には、
電源切替部41a,41bが接続される。 【0034】ここで、図5に電源切替部41a,41b
の構成を示す。まず電源電圧+VPHが供給される正極側
の高圧電源路には、高速電力スイッチング素子、例えば
パワーMOS・FET(以下「FET」という)42a
のソースが接続される。また電源電圧+VPLが供給され
る正極側の低電源路には、逆流阻止用のダイオード43
のアノードが接続されており、ダイオード43aのカソ
ードはFET42aのドレインに接続されている。 【0035】また、低電源路と接地間には定電圧素子で
あるツェナーダイオード44aと抵抗器45aの直列回
路が接続されており、ツェナーダイオード44aのアノ
ードと抵抗器45aの接続点pは、電源電圧+VPLより
もツェナーダイオード44aのツェナー電圧分だけ電圧
レベルが低い基準電圧とされる。 【0036】この接続点pには、スイッチング素子とし
て機能するNPN形トランジスタ46aのエミッタが接
続されている。トランジスタ46aのコレクタは、抵抗
器47a,48aを介して高電源路に接続される。この
抵抗器47aと48aの接続点には、FET42aのゲ
ートが接続されており、トランジスタ46aがオン状態
とされたときに、電源電圧+VPHと接続点pの基準電圧
に基づく電圧が抵抗器47a,48aで分圧されて制御
用ゲート電圧としてFET42aのゲートに供給され
る。 【0037】一方、ダイオード43aのカソードと出力
端子12との間には、直列接続された一対の抵抗器49
a,50aが接続される。この抵抗器49a,50aの
接続点rには、出力信号SOUTの正極側を検出するため
のダイオード51aのアノードが接続されており、ダイ
オード51aのカソードは上述したトランジスタ46a
のベースが接続される。またダイオード43aのカソー
ドは、図4に示すトランジスタ21のコレクタに接続さ
れる。 【0038】次に、電源供給部16bから電源電圧−V
PHが供給された負極側の高圧電源路には、FET42b
のソースが接続される。また電源供給部16bから電源
電圧−VPLが供給された負極側の低電源路には、逆流阻
止用のダイオード43bのカソードが接続されており、
ダイオード43bアノードはFET42bのドレインに
接続されている。 【0039】また、低電源路と接地間にはツェナーダイ
オード44bと抵抗器45bの直列回路が接続されてお
り、ツェナーダイオード44bのカソードと抵抗器45
bの接続点qは、電源電圧−VPLよりもツェナーダイオ
ード44bのツェナー電圧分だけ電圧レベルが高い基準
電圧とされる。 【0040】この接続点qには、スイッチング素子とし
て機能するPNP形トランジスタ46bのエミッタが接
続されている。トランジスタ46bのコレクタは、抵抗
器47b,48bを介して高電源路に接続される。この
抵抗器47bと48bの接続点には、FET42bのゲ
ートが接続されており、トランジスタ46bがオン状態
とされたときに、電源電圧−VPHと接続点qの基準電圧
に基づく電圧が抵抗器47b,48bで分圧されて制御
用ゲート電圧としてFET42bのゲートに供給され
る。 【0041】一方、ダイオード43bのアノードと出力
端子12との間には直列接続された一対の抵抗器49
b,50bが接続されている。この抵抗器49b,50
bの接続点sには、出力信号SOUTの負極側を検出する
ためのダイオード51bのカソードが接続されており、
ダイオード51bのアノードは上述したトランジスタ4
6bのベースが接続されている。また、ダイオード43
bのアノードは図4に示す抵抗器23のトランジスタ2
2と接続されない端子に接続される。 【0042】ここで、出力信号SOUTの信号レベルが所
定レベルULを超えていない場合には、トランジスタ4
6aがオフ状態とされて、トランジスタ22のコレクタ
に電源電圧+VPLが供給される。また、出力信号SOUT
の信号レベルが所定レベルLLを超えていない場合に
は、トランジスタ46bがオフ状態とされて、抵抗器2
3の一方の端子には電源電圧−VPLが供給される。 【0043】出力信号SOUTの信号レベルが所定レベル
ULを超えて、接続点rの電圧が接続点pの電圧よりも
ダイオード51aの順方向降下電圧VFとトランジスタ
46aのベース・エミッタ間電圧VEBだけ高くなると、
トランジスタ46aがオン状態とされると共にFET4
2aもオン状態とされる。このため、トランジスタ22
のコレクタに電源電圧+VPHが供給される。 【0044】また、出力信号SOUTの信号レベルが所定
レベルLLを超えて、接続点sの電圧が接続点qの電圧
よりもダイオード51bの順方向降下電圧VFとトラン
ジスタ46bのベース・エミッタ間電圧VEBだけ低くな
ると、トランジスタ46bがオン状態とされると共にF
ET42bがオン状態とされる。このため、抵抗器23
の一方の端子には電源電圧−VPHが供給される。 【0045】このように、電源切替部41a,41bで
は出力信号SOUTの信号レベルに応じて電源電圧の切り
替えが行われる。 【0046】また、図4に示すトランジスタ25のベー
スと抵抗器24の接続点には、抵抗器26の一方に端子
が接続されており、抵抗器26の他方の端子はNPN形
トランジスタ27のコレクタに接続される。このトラン
ジスタ27のエミッタは電源切替部41bに接続されて
おり、ベースは抵抗器28を介して電源供給部16bに
接続される。なお、抵抗器23の抵抗値は第1の実施の
形態と同様にして設定されている。 【0047】次に、図6を使用して第2の実施の形態の
動作について説明する。図6Aは音声信号SINを示して
おり、図6Bは出力信号SOUTを示している。図6Bに
おいて、時点t12までの期間中は出力信号SOUTの信号
レベルが所定レベルUL,LLを超えていないために、
図6Cに示すように電源切替部41aでは電源電圧+V
PLが選択されると共に、図6Dに示すように電源切替部
41bでは電源電圧−VPLが選択される。 【0048】また、トランジスタ22のコレクタ電流が
流れる時点t11から時点t12までの期間中は、コレクタ
電流に応じて、図6Eに示すように抵抗器23で端子間
電圧V23が発生される。 【0049】また、電源切替部41bでは電源電圧−V
PLが選択されることから、トランジスタ27はオフ状態
とされる。このため、図6Fに示すトランジスタ25の
ベース電圧Vbは抵抗器23の端子間電圧V23と等しい
電圧とされる。 【0050】次に、時点t12でアンプ部20の利得が制
御されて出力信号SOUTの信号レベルが最大となるよう
に設定されると、時点t12までの期間中よりもトランジ
スタ22に大きなコレクタ電流が流される。 【0051】ここで、時点t12から時点t13までの期間
中は出力信号SOUTの信号レベルが所定レベルUL,L
Lを超えていないので、電源切替部41aでは電源電圧
+VPLが選択された状態が保持されると共に、電源切替
部41bでは電源電圧−VPLが選択された状態が保持さ
れる。 【0052】時点t13から時点t14までの期間中は、出
力信号SOUTの信号レベルが所定レベルULを超えるの
で、電源切替部41aでは電源電圧+VPHが選択され
る。また電源切替部41bでは、出力信号SOUTの信号
レベルが所定レベルLLを超えていないので電源電圧−
VPLが選択された状態が保持される。 【0053】時点t14から時点t16までの期間中は、出
力信号SOUTが所定レベルULを超えないので、電源切
替部41aでは電源電圧+VPLが選択される。電源切替
部41bでは、出力信号SOUTが所定レベルLLを超え
ていないので電源電圧−VPLが選択された状態が保持さ
れる。 【0054】この時点t12から時点t15までの期間中
は、トランジスタ22のコレクタ電流が流れないため端
子間電圧V23およびベース電圧Vbの電圧は「0」とさ
れる。 【0055】また、時点t15から時点t18までの期間中
は、トランジスタ22に大きなコレクタ電流が流され
る。但し、このときのコレクタ電流は最大コレクタ電流
よりも小さい電流とされている。このため、トランジス
タ22のコレクタ電流に応じて抵抗器23の端子間に
は、図6Eに示すようにトランジスタ25のベース・エ
ミッタ間電圧VBEよりもわずかに電圧レベルが小さい端
子間電圧V23が発生される。 【0056】ここで、時点t15から時点t16までの期間
中は、出力信号SOUTが所定レベルUL,LLを超えて
いないので、電源切替部41aでは電源電圧+VPLが選
択された状態が保持される。電源切替部41bでは電源
電圧−VPLが選択された状態が保持されるので、トラン
ジスタ27がオフ状態とされてベース電圧Vbは端子間
電圧V23と等しい電圧とされる。 【0057】時点t16から時点t17までの期間中は、出
力信号SOUTが所定レベルULを超えていないので、電
源切替部41aでは電源電圧+VPLが選択された状態が
保持される。電源切替部41bでは出力信号SOUTが所
定レベルLLを超えるため電源電圧−VPHが選択される
ので、トランジスタ27はオン状態とされる。このた
め、トランジスタ25のベース電圧Vbは、端子間電圧
V23を抵抗器24,26によって分圧した電圧とされ
る。 【0058】時点t17から時点t18までの期間中は、出
力信号SOUTが所定レベルUL,LLを超えていないの
で、電源切替部41aでは電源電圧+VPLが選択された
状態が保持される。電源切替部41bでは電源電圧−V
PLが選択されるので、トランジスタ27がオフ状態とさ
れて、ベース電圧Vbは端子間電圧V23と等しい電圧と
される。 【0059】このように、出力信号SOUTが所定レベル
LLを超えて電源電圧−VPHが選択される時点t16から
時点t17までの期間中は、トランジスタ25のベース電
圧Vbは、端子間電圧V23を抵抗器24,26によって
分圧した電圧とされて、図6Fに示すように電源電圧−
VPLが選択された場合のベース電圧Vbすなわち端子間
電圧V23(破線で示す)よりも電圧レベルが低減され
る。 【0060】また、音声出力装置で異常発振が生じた場
合、第1の実施の形態と同様に、抵抗器23の抵抗値が
出力信号SOUTが最大とされた場合であっても誤ってト
ランジスタ25がオン状態とされることがないと共に、
異常発振等を生じて過電流が流れたときにはトランジス
タ25がオン状態とされるように設定された状態で、ト
ランジスタ27や抵抗器26,28が設けられていない
ときは、例えば異常発振によるトランジスタ22のコレ
クタ電流によってトランジスタ25のベース・エミッタ
間電圧VBEとほぼ等しい端子間電圧V23が発生される。 【0061】ここで、トランジスタ27や抵抗器26,
28が設けられて、異常発振を生じたときの過電流を精
度良く検出できるように、抵抗器23の抵抗値を大きく
してトランジスタ25のベース・エミッタ間電圧VBEよ
りも大きい端子間電圧V23を発生させた場合には、通常
動作時に出力信号SOUTが所定レベルLLを超えて電源
電圧−VPHが選択されると、トランジスタ27がオン状
態とされてトランジスタ25のベース電圧Vbが低減さ
れるので、トランジスタ25が誤ってオン状態とされる
ことがない。 【0062】このように、トランジスタ25のベース電
圧Vbが出力信号SOUTに基づいて低減されるので、出力
信号SOUTの信号レベルが最大とされた場合であっても
誤って過電流検出信号が出力されることがなく、さらに
各素子の特性がばらつきを生じた場合や異常発振等を生
じた場合であっても過電流が流れたときには確実に過電
流検出信号を検出できるように抵抗器23の抵抗値を簡
単に設定することができる。また抵抗値の設定が簡単で
あるので、安定した過電流検出動作を行うことができる
過電流検出回路を容易に提供することができる。 【0063】なお、第2の実施の形態でも第1の実施の
形態と同様に、トランジスタ25がオン状態とされて過
電流検出信号Spが出力されたときには、電源供給部1
5a,15bからの電源供給が停止されて、トランジス
タ22には最大コレクタ電流を超えた電流が流れること
が防止される。 【0064】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、トランジスタ22のコレクタ電流を検出するもの
としたがトランジスタ21のコレクタ電流を検出しても
よく、さらにトランジスタ21,22の双方のコレクタ
電流を検出するものとすれば、双方のトランジスタに最
大コレクタ電流を超えた電流が流れることを防止するこ
とができる。 【0065】さらに、この過電流検出回路は音声信号の
電力増幅器だけに適用できるものではなく、他の過電流
検出回路、例えばモータ駆動装置等の過電流検出回路と
しても容易に適用することができる。 【0066】 【発明の効果】この発明によれば、電源切替手段で電力
増幅器の出力信号と基準電圧が比較されて、比較結果に
基づいて第1の電源あるいは第2の電源が選択される。
また、電流検出手段で電力増幅器に供給される電源電流
に応じた検出信号が発生されて、この検出信号に基づく
制御信号によって過電流検出信号出力手段が駆動されて
過電流検出信号が出力される。この制御信号の信号レベ
ルは、電源切替手段で電力増幅器から信号レベルの大き
い出力信号を得ることができる電源が選択されたとき
に、レベル制御手段によって過電流検出信号が出力され
ない方向に制御される。 【0067】このため、出力信号の信号レベルが最大と
された場合であっても誤って過電流検出信号が出力され
ることがなく、さらに各素子の特性がばらつきを生じた
場合や異常発振等を生じた場合であっても過電流が流れ
たときには確実に過電流検出信号を検出できるように電
流検出手段を簡単に設定することができる。また電流検
出手段の設定が簡単であるので、安定した過電流検出動
作を行うことができる過電流検出回路を容易に提供する
ことができる。
に関する。詳しくは、電力増幅器に供給される電源電圧
が電力増幅器の出力信号に基づいて第1電源と第2の電
源とで選択的に切り替えられると共に、電力増幅器に供
給される電源電流に応じた検出信号を発生させて、この
検出信号に基づく制御信号の信号レベルを、電力増幅器
から信号レベルの大きい出力信号を得ることができる電
源が選択されたときに、過電流検出信号が出力されない
方向に制御することにより、電流検出手段を簡単に設定
することができると共に、安定した過電流検出動作を得
ることができるものである。 【0002】 【従来の技術】ステレオ装置などの音声出力装置では、
例えば出力端子が短絡されたりあるいは異常発振等を生
じたときに、電力増幅器に過大な電流が流れる場合があ
る。このため、電力増幅器に供給される電源電流を検出
し、所定以上の電流が流れた場合には過電流検出信号を
出力する過電流検出回路が設けられており、この過電流
検出信号に基づき電力増幅器に対する電源や駆動信号の
供給が停止されて電力増幅器が保護されている。 【0003】ここで、従来の過電流検出回路を音声出力
装置に適用したときの構成を図7に示す。図7におい
て、音声信号発生部11から出力された音声信号SIN
は、アンプ部20で所定レベルまで増幅されて駆動信号
SD1,SD2が生成される。このアンプ部20は2電源
駆動方式であって、電源供給部15a,15bから電源
電圧±VPが供給される。 【0004】アンプ部20から出力された駆動信号SD
1は、電力増幅器を構成するNPN形トランジスタ21
に供給されると共に、駆動信号SD2は電力増幅器を構
成するPNP形トランジスタ22のベースに供給され
る。 【0005】トランジスタ21とトランジスタ22はコ
ンプリメンタリ接続されており、トランジスタ21のエ
ミッタにはトランジスタ22のエミッタが接続されてい
る。また、トランジスタ21のコレクタは電源供給部1
5aに接続されて電源電圧+VPが供給される。トラン
ジスタ22のコレクタは過電流検出用の抵抗器23を介
して電源供給部15bに接続されて電源電圧−VPが供
給される。トランジスタ21のエミッタとトランジスタ
22のエミッタの接続点は出力端子12とされており、
音声信号SINが増幅された出力信号SOUTが出力され
る。この出力端子12にスピーカ等の負荷30が接続さ
れる。 【0006】トランジスタ22のコレクタと抵抗器23
の接続点には、抵抗器24を介してNPN形トランジス
タ25のベースが接続されている。このトランジスタ2
5のエミッタは電源供給部15bに接続されていると共
に、コレクタは音声信号発生部11と電源供給部15
a,15bに接続されている。 【0007】このように構成された音声出力装置では、
トランジスタ22のコレクタ電流が抵抗器23の端子間
電圧V23として検出される。ここで、この端子間電圧V
23がトランジスタ25のベース・エミッタ間電圧VBEを
超えたときには、トランジスタ25がオン状態とされ
て、電源供給部15a,15bに過電流検出信号Spが
供給される。 【0008】このとき、電源供給部15a,15bでは
電源電圧±VPの供給が停止されて、電力増幅器が過大
電流によって破壊されないように保護される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、アンプ部2
0の利得を制御して出力信号SOUTの信号レベルを大き
くしたときには、電力増幅器に大きな電流が流れる。こ
のため、従来の過電流検出回路では、出力端子12から
出力される出力信号SOUTの信号レベルが大きくされた
場合であっても誤って過電流検出信号が出力されること
がなく、さらに各素子の特性がばらつきを生じた場合や
異常発振等を生じた場合であっても過電流が流れたとき
には確実に過電流検出信号を検出できるように、過電流
検出用の抵抗器23の抵抗値を設定することが簡単にで
きなかった。 【0010】そこで、この発明では、簡単で安定した過
電流検出動作を行うことができる過電流検出回路を提供
するものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明に係る過電流検
出回路は、電力増幅器に供給される電源電圧を、電力増
幅器の出力信号と基準電圧との比較結果に基づいて第1
の電源と第2の電源とで選択的に切り替える電圧切替手
段と、電力増幅器に供給される電源電流に応じた検出信
号を発生する電流検出手段と、電流検出手段の検出信号
に基づく制御信号により過電流検出信号を出力する過電
流検出信号出力手段と、電圧切替手段で電力増幅器から
信号レベルの大きい出力信号を得ることができる電源が
選択されたときに、制御信号の信号レベルを過電流検出
信号が出力されない方向に制御するレベル制御手段とを
有するものである。 【0012】この発明においては、電源切替手段で電力
増幅器の出力信号と基準電圧が比較されて、比較結果に
基づいて第1の電源あるいは第2の電源が選択される。
また、電流検出手段で電力増幅器に供給される電源電流
に応じた検出信号が発生されて、この検出信号に基づく
制御信号によって過電流検出信号出力手段が駆動されて
過電流検出信号が出力される。この制御信号の信号レベ
ルは、電源切替手段で電力増幅器から信号レベルの大き
い出力信号を得ることができる電源が選択されたとき
に、レベル制御手段によって過電流検出信号が出力され
ない方向に制御されるので、例えば出力信号の信号レベ
ルが大きくなり電源電流が増加しても過電流検出信号が
出力されることがない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明に係る過電流検出回路について説明する。 【0014】図1は、第1の実施の形態の構成を示して
おり、音声出力装置にこの発明に係る過電流検出回路を
適用したものである。なお図1において、図7と対応す
る部分については同一符号を付している。 【0015】図7と同様に、音声信号発生部11から出
力された音声信号SINは、アンプ部20で所定レベルま
で増幅されて駆動信号SD1,SD2とされる。この駆動
信号SD1は電力増幅器を構成するトランジスタ21に
供給されると共に、駆動信号SD2は電力増幅器を構成
するトランジスタ22のベースに供給される。 【0016】トランジスタ21とトランジスタ22はコ
ンプリメンタリ接続されており、トランジスタ21のエ
ミッタとトランジスタ22のエミッタの接続点は、出力
信号SOUTを出力する出力端子12とされている。この
出力端子12にはスピーカ等の負荷30が接続されてい
る。 【0017】トランジスタ21のコレクタは、電源供給
部15aに接続されて電源電圧+VPが供給される。ト
ランジスタ22のコレクタは、電流検出手段である過電
流検出用の抵抗器23を介して電源供給部15bに接続
されて電源電圧−VPが供給される。 【0018】トランジスタ22のコレクタと抵抗器23
の接続点には、抵抗器24を介して過電流検出信号出力
手段であるトランジスタ25のベースが接続されてお
り、トランジスタ25のエミッタは電源供給部15bに
接続されている。またトランジスタ25のコレクタは、
電源供給部15a,15bに接続されている。 【0019】この第1の実施の形態では、トランジスタ
25のベースと出力端子12間に、レベル制御手段であ
る抵抗器31とコンデンサ32で構成された直列回路が
接続される。また抵抗器23の抵抗値は、例えばトラン
ジスタ22の最大コレクタ電流を抵抗器23に流したと
きに、抵抗器23で発生される端子間電圧V23がトラン
ジスタ25のベース・エミッタ間電圧VBEを超えるよう
に設定される。 【0020】ここで、図2を使用して第1の実施の形態
の動作を説明する。図2において、図2Aはアンプ部2
0に供給される音声信号SINを示しており、図2Bは出
力端子12から出力される出力信号SOUTを示してい
る。 【0021】音声信号SINが正極側とされる時点t1か
ら時点t2までの期間中は、駆動信号SD1によってトラ
ンジスタ21が駆動されると共に駆動信号SD2によっ
てトランジスタ22はオフ状態とされて、出力端子12
から出力信号SOUTが出力される。このとき、トランジ
スタ22はオフ状態であるため、抵抗器23には電流が
流れないことから図2Cに示す端子間電圧V23は「0」
とされる。 【0022】また、トランジスタ22のコレクタ電圧を
一定とした場合、抵抗器31とコンデンサ32の直列回
路によって、図2Dに示すように出力信号SOUTに応じ
た信号Vgがトランジスタ25のベースに供給される。 【0023】ところで、トランジスタ22のコレクタ電
圧は電源電圧−VPに端子間電圧V23が加算された電圧
であり、時点t1から時点t2の期間中は端子間電圧V23
が「0」とされている。このため、トランジスタ25の
制御信号、すなわちエミッタに対するベースの電圧(以
下「ベース電圧」という)Vbは、図2Eに示すように
信号Vgの信号レベルと等しいものとされる。 【0024】次に、音声信号SINが負極側とされる時点
t2から時点t3までの期間中は、駆動信号SD1によっ
てトランジスタ21がオフ状態とされると共に駆動信号
SD2によってトランジスタ22が駆動されて、出力端
子12から出力信号SOUTが出力される。 【0025】このとき、アンプ部20の利得が制御され
て出力信号SOUTの信号レベルが最大となるように設定
されていると、トランジスタ22に大きなコレクタ電流
が流される。但し、このときのコレクタ電流は最大コレ
クタ電流よりも小さい電流とされている。このため、ト
ランジスタ22のコレクタ電流に応じて抵抗器23の端
子間には、図2Cに示すようにトランジスタ25のベー
ス・エミッタ間電圧VBEよりもわずかに電圧レベルが小
さい端子間電圧V23が発生される。また信号Vgの信号
レベルは、図2Dに示すように出力信号SOUTに応じて
負極側とされるので、トランジスタ25のベース電圧V
bは、図2Eに示すように信号Vgが加えられていない場
合のベース電圧Vbすなわち端子間電圧V23(破線で示
す)よりも電圧レベルが低減される。 【0026】また、音声出力装置が異常発振が生じた場
合、抵抗器23の抵抗値が出力信号SOUTが最大とされ
た場合であっても誤ってトランジスタ25がオン状態と
されることがないと共に、異常発振等を生じて過電流が
流れたときにはトランジスタ25がオン状態とされるよ
うに設定された状態で、抵抗器31とコンデンサ32の
直列回路が接続されていないときには、例えば異常発振
によってトランジスタ22に流れるコレクタ電流によっ
て、図3Aに示すようにトランジスタ25のベース・エ
ミッタ間電圧VBEとほぼ等しい端子間電圧V23が発生さ
れる。 【0027】ここで、抵抗器31とコンデンサ32の直
列回路を接続し、異常発振を生じたときの過電流を精度
良く検出できるように、抵抗器23の抵抗値を大きくし
て図3Bに示すようにトランジスタ25のベース・エミ
ッタ間電圧VBEよりも大きい端子間電圧V23を発生させ
た場合には、通常動作時にトランジスタ25のベース電
圧Vbが出力信号SOUTに基づく信号Vgによって低減さ
れる。このため、出力信号SOUTが最大とされて、トラ
ンジスタ22に大きなコレクタ電流が流れても、トラン
ジスタ25のベース電圧Vbがベース・エミッタ間電圧
VBEよりも小さいものとされるので、トランジスタ25
が誤ってオン状態とされることがない。 【0028】このように、トランジスタ25のベース電
圧Vbが出力信号SOUTに基づく信号Vgによって低減さ
れるので、抵抗器23の抵抗値を出力信号SOUTの信号
レベルが最大とされた場合であっても誤って過電流検出
信号が出力されることがなく、さらに各素子の特性がば
らつきを生じた場合や異常発振等を生じた場合であって
も過電流が流れたときには確実に過電流検出信号を検出
できるように設定することが簡単にできる。また抵抗値
の設定が簡単であるので、安定した過電流検出動作を行
うことができる過電流検出回路を容易に提供することが
できる。 【0029】なお、トランジスタ25がオン状態とされ
て過電流検出信号Spが出力されたときには、従来と同
様に電源供給部15a,15bからの電源供給が停止さ
れて、トランジスタ22には最大コレクタ電流を超えた
電流が流れることが防止される。 【0030】次に第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態では、出力電圧が低い場合と高い
場合とで電源電圧を切り替えることにより、消費電力を
節減できると共に熱損失も大幅に低減できる音声出力装
置に過電流検出回路を適用したものである。 【0031】図4は第2の実施の形態の構成を示してい
る。なお、図4において図7および図1と対応する部分
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。 【0032】図4において、電源供給部16aは電源切
替部41aと接続されており電源電圧+VPH,+VPLの
供給が行われる。電源供給部16bは電源切替部41b
と接続されており電源電圧−VPH,−VPLの供給が行わ
れる。 【0033】トランジスタ21のコレクタは電源切替部
41aに接続される。トランジスタ22のコレクタは過
電流検出用の抵抗器23を介して電源切替部41bに接
続される。またトランジスタ21のエミッタとトランジ
スタ22のエミッタの接続点である出力端子12には、
電源切替部41a,41bが接続される。 【0034】ここで、図5に電源切替部41a,41b
の構成を示す。まず電源電圧+VPHが供給される正極側
の高圧電源路には、高速電力スイッチング素子、例えば
パワーMOS・FET(以下「FET」という)42a
のソースが接続される。また電源電圧+VPLが供給され
る正極側の低電源路には、逆流阻止用のダイオード43
のアノードが接続されており、ダイオード43aのカソ
ードはFET42aのドレインに接続されている。 【0035】また、低電源路と接地間には定電圧素子で
あるツェナーダイオード44aと抵抗器45aの直列回
路が接続されており、ツェナーダイオード44aのアノ
ードと抵抗器45aの接続点pは、電源電圧+VPLより
もツェナーダイオード44aのツェナー電圧分だけ電圧
レベルが低い基準電圧とされる。 【0036】この接続点pには、スイッチング素子とし
て機能するNPN形トランジスタ46aのエミッタが接
続されている。トランジスタ46aのコレクタは、抵抗
器47a,48aを介して高電源路に接続される。この
抵抗器47aと48aの接続点には、FET42aのゲ
ートが接続されており、トランジスタ46aがオン状態
とされたときに、電源電圧+VPHと接続点pの基準電圧
に基づく電圧が抵抗器47a,48aで分圧されて制御
用ゲート電圧としてFET42aのゲートに供給され
る。 【0037】一方、ダイオード43aのカソードと出力
端子12との間には、直列接続された一対の抵抗器49
a,50aが接続される。この抵抗器49a,50aの
接続点rには、出力信号SOUTの正極側を検出するため
のダイオード51aのアノードが接続されており、ダイ
オード51aのカソードは上述したトランジスタ46a
のベースが接続される。またダイオード43aのカソー
ドは、図4に示すトランジスタ21のコレクタに接続さ
れる。 【0038】次に、電源供給部16bから電源電圧−V
PHが供給された負極側の高圧電源路には、FET42b
のソースが接続される。また電源供給部16bから電源
電圧−VPLが供給された負極側の低電源路には、逆流阻
止用のダイオード43bのカソードが接続されており、
ダイオード43bアノードはFET42bのドレインに
接続されている。 【0039】また、低電源路と接地間にはツェナーダイ
オード44bと抵抗器45bの直列回路が接続されてお
り、ツェナーダイオード44bのカソードと抵抗器45
bの接続点qは、電源電圧−VPLよりもツェナーダイオ
ード44bのツェナー電圧分だけ電圧レベルが高い基準
電圧とされる。 【0040】この接続点qには、スイッチング素子とし
て機能するPNP形トランジスタ46bのエミッタが接
続されている。トランジスタ46bのコレクタは、抵抗
器47b,48bを介して高電源路に接続される。この
抵抗器47bと48bの接続点には、FET42bのゲ
ートが接続されており、トランジスタ46bがオン状態
とされたときに、電源電圧−VPHと接続点qの基準電圧
に基づく電圧が抵抗器47b,48bで分圧されて制御
用ゲート電圧としてFET42bのゲートに供給され
る。 【0041】一方、ダイオード43bのアノードと出力
端子12との間には直列接続された一対の抵抗器49
b,50bが接続されている。この抵抗器49b,50
bの接続点sには、出力信号SOUTの負極側を検出する
ためのダイオード51bのカソードが接続されており、
ダイオード51bのアノードは上述したトランジスタ4
6bのベースが接続されている。また、ダイオード43
bのアノードは図4に示す抵抗器23のトランジスタ2
2と接続されない端子に接続される。 【0042】ここで、出力信号SOUTの信号レベルが所
定レベルULを超えていない場合には、トランジスタ4
6aがオフ状態とされて、トランジスタ22のコレクタ
に電源電圧+VPLが供給される。また、出力信号SOUT
の信号レベルが所定レベルLLを超えていない場合に
は、トランジスタ46bがオフ状態とされて、抵抗器2
3の一方の端子には電源電圧−VPLが供給される。 【0043】出力信号SOUTの信号レベルが所定レベル
ULを超えて、接続点rの電圧が接続点pの電圧よりも
ダイオード51aの順方向降下電圧VFとトランジスタ
46aのベース・エミッタ間電圧VEBだけ高くなると、
トランジスタ46aがオン状態とされると共にFET4
2aもオン状態とされる。このため、トランジスタ22
のコレクタに電源電圧+VPHが供給される。 【0044】また、出力信号SOUTの信号レベルが所定
レベルLLを超えて、接続点sの電圧が接続点qの電圧
よりもダイオード51bの順方向降下電圧VFとトラン
ジスタ46bのベース・エミッタ間電圧VEBだけ低くな
ると、トランジスタ46bがオン状態とされると共にF
ET42bがオン状態とされる。このため、抵抗器23
の一方の端子には電源電圧−VPHが供給される。 【0045】このように、電源切替部41a,41bで
は出力信号SOUTの信号レベルに応じて電源電圧の切り
替えが行われる。 【0046】また、図4に示すトランジスタ25のベー
スと抵抗器24の接続点には、抵抗器26の一方に端子
が接続されており、抵抗器26の他方の端子はNPN形
トランジスタ27のコレクタに接続される。このトラン
ジスタ27のエミッタは電源切替部41bに接続されて
おり、ベースは抵抗器28を介して電源供給部16bに
接続される。なお、抵抗器23の抵抗値は第1の実施の
形態と同様にして設定されている。 【0047】次に、図6を使用して第2の実施の形態の
動作について説明する。図6Aは音声信号SINを示して
おり、図6Bは出力信号SOUTを示している。図6Bに
おいて、時点t12までの期間中は出力信号SOUTの信号
レベルが所定レベルUL,LLを超えていないために、
図6Cに示すように電源切替部41aでは電源電圧+V
PLが選択されると共に、図6Dに示すように電源切替部
41bでは電源電圧−VPLが選択される。 【0048】また、トランジスタ22のコレクタ電流が
流れる時点t11から時点t12までの期間中は、コレクタ
電流に応じて、図6Eに示すように抵抗器23で端子間
電圧V23が発生される。 【0049】また、電源切替部41bでは電源電圧−V
PLが選択されることから、トランジスタ27はオフ状態
とされる。このため、図6Fに示すトランジスタ25の
ベース電圧Vbは抵抗器23の端子間電圧V23と等しい
電圧とされる。 【0050】次に、時点t12でアンプ部20の利得が制
御されて出力信号SOUTの信号レベルが最大となるよう
に設定されると、時点t12までの期間中よりもトランジ
スタ22に大きなコレクタ電流が流される。 【0051】ここで、時点t12から時点t13までの期間
中は出力信号SOUTの信号レベルが所定レベルUL,L
Lを超えていないので、電源切替部41aでは電源電圧
+VPLが選択された状態が保持されると共に、電源切替
部41bでは電源電圧−VPLが選択された状態が保持さ
れる。 【0052】時点t13から時点t14までの期間中は、出
力信号SOUTの信号レベルが所定レベルULを超えるの
で、電源切替部41aでは電源電圧+VPHが選択され
る。また電源切替部41bでは、出力信号SOUTの信号
レベルが所定レベルLLを超えていないので電源電圧−
VPLが選択された状態が保持される。 【0053】時点t14から時点t16までの期間中は、出
力信号SOUTが所定レベルULを超えないので、電源切
替部41aでは電源電圧+VPLが選択される。電源切替
部41bでは、出力信号SOUTが所定レベルLLを超え
ていないので電源電圧−VPLが選択された状態が保持さ
れる。 【0054】この時点t12から時点t15までの期間中
は、トランジスタ22のコレクタ電流が流れないため端
子間電圧V23およびベース電圧Vbの電圧は「0」とさ
れる。 【0055】また、時点t15から時点t18までの期間中
は、トランジスタ22に大きなコレクタ電流が流され
る。但し、このときのコレクタ電流は最大コレクタ電流
よりも小さい電流とされている。このため、トランジス
タ22のコレクタ電流に応じて抵抗器23の端子間に
は、図6Eに示すようにトランジスタ25のベース・エ
ミッタ間電圧VBEよりもわずかに電圧レベルが小さい端
子間電圧V23が発生される。 【0056】ここで、時点t15から時点t16までの期間
中は、出力信号SOUTが所定レベルUL,LLを超えて
いないので、電源切替部41aでは電源電圧+VPLが選
択された状態が保持される。電源切替部41bでは電源
電圧−VPLが選択された状態が保持されるので、トラン
ジスタ27がオフ状態とされてベース電圧Vbは端子間
電圧V23と等しい電圧とされる。 【0057】時点t16から時点t17までの期間中は、出
力信号SOUTが所定レベルULを超えていないので、電
源切替部41aでは電源電圧+VPLが選択された状態が
保持される。電源切替部41bでは出力信号SOUTが所
定レベルLLを超えるため電源電圧−VPHが選択される
ので、トランジスタ27はオン状態とされる。このた
め、トランジスタ25のベース電圧Vbは、端子間電圧
V23を抵抗器24,26によって分圧した電圧とされ
る。 【0058】時点t17から時点t18までの期間中は、出
力信号SOUTが所定レベルUL,LLを超えていないの
で、電源切替部41aでは電源電圧+VPLが選択された
状態が保持される。電源切替部41bでは電源電圧−V
PLが選択されるので、トランジスタ27がオフ状態とさ
れて、ベース電圧Vbは端子間電圧V23と等しい電圧と
される。 【0059】このように、出力信号SOUTが所定レベル
LLを超えて電源電圧−VPHが選択される時点t16から
時点t17までの期間中は、トランジスタ25のベース電
圧Vbは、端子間電圧V23を抵抗器24,26によって
分圧した電圧とされて、図6Fに示すように電源電圧−
VPLが選択された場合のベース電圧Vbすなわち端子間
電圧V23(破線で示す)よりも電圧レベルが低減され
る。 【0060】また、音声出力装置で異常発振が生じた場
合、第1の実施の形態と同様に、抵抗器23の抵抗値が
出力信号SOUTが最大とされた場合であっても誤ってト
ランジスタ25がオン状態とされることがないと共に、
異常発振等を生じて過電流が流れたときにはトランジス
タ25がオン状態とされるように設定された状態で、ト
ランジスタ27や抵抗器26,28が設けられていない
ときは、例えば異常発振によるトランジスタ22のコレ
クタ電流によってトランジスタ25のベース・エミッタ
間電圧VBEとほぼ等しい端子間電圧V23が発生される。 【0061】ここで、トランジスタ27や抵抗器26,
28が設けられて、異常発振を生じたときの過電流を精
度良く検出できるように、抵抗器23の抵抗値を大きく
してトランジスタ25のベース・エミッタ間電圧VBEよ
りも大きい端子間電圧V23を発生させた場合には、通常
動作時に出力信号SOUTが所定レベルLLを超えて電源
電圧−VPHが選択されると、トランジスタ27がオン状
態とされてトランジスタ25のベース電圧Vbが低減さ
れるので、トランジスタ25が誤ってオン状態とされる
ことがない。 【0062】このように、トランジスタ25のベース電
圧Vbが出力信号SOUTに基づいて低減されるので、出力
信号SOUTの信号レベルが最大とされた場合であっても
誤って過電流検出信号が出力されることがなく、さらに
各素子の特性がばらつきを生じた場合や異常発振等を生
じた場合であっても過電流が流れたときには確実に過電
流検出信号を検出できるように抵抗器23の抵抗値を簡
単に設定することができる。また抵抗値の設定が簡単で
あるので、安定した過電流検出動作を行うことができる
過電流検出回路を容易に提供することができる。 【0063】なお、第2の実施の形態でも第1の実施の
形態と同様に、トランジスタ25がオン状態とされて過
電流検出信号Spが出力されたときには、電源供給部1
5a,15bからの電源供給が停止されて、トランジス
タ22には最大コレクタ電流を超えた電流が流れること
が防止される。 【0064】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、トランジスタ22のコレクタ電流を検出するもの
としたがトランジスタ21のコレクタ電流を検出しても
よく、さらにトランジスタ21,22の双方のコレクタ
電流を検出するものとすれば、双方のトランジスタに最
大コレクタ電流を超えた電流が流れることを防止するこ
とができる。 【0065】さらに、この過電流検出回路は音声信号の
電力増幅器だけに適用できるものではなく、他の過電流
検出回路、例えばモータ駆動装置等の過電流検出回路と
しても容易に適用することができる。 【0066】 【発明の効果】この発明によれば、電源切替手段で電力
増幅器の出力信号と基準電圧が比較されて、比較結果に
基づいて第1の電源あるいは第2の電源が選択される。
また、電流検出手段で電力増幅器に供給される電源電流
に応じた検出信号が発生されて、この検出信号に基づく
制御信号によって過電流検出信号出力手段が駆動されて
過電流検出信号が出力される。この制御信号の信号レベ
ルは、電源切替手段で電力増幅器から信号レベルの大き
い出力信号を得ることができる電源が選択されたとき
に、レベル制御手段によって過電流検出信号が出力され
ない方向に制御される。 【0067】このため、出力信号の信号レベルが最大と
された場合であっても誤って過電流検出信号が出力され
ることがなく、さらに各素子の特性がばらつきを生じた
場合や異常発振等を生じた場合であっても過電流が流れ
たときには確実に過電流検出信号を検出できるように電
流検出手段を簡単に設定することができる。また電流検
出手段の設定が簡単であるので、安定した過電流検出動
作を行うことができる過電流検出回路を容易に提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る過電流検出回路の第1の実施の
形態の構成を示す図である。 【図2】第1の実施の形態の動作を示す図である。 【図3】第1の実施の形態の動作を示す図である。 【図4】この発明に係る過電流検出回路の第2の実施の
形態の構成を示す図である。 【図5】電源切替部の構成を示す図である。 【図6】第2の実施の形態の動作を示す図である。 【図7】従来の構成を示す図である。 【符号の説明】 11 音声信号発生部 12 出力端子 15a,15b,16a,16b 電源供給部 20 アンプ部 30 負荷 41a,41b 電源切替部 SD1,SD2 駆動信号 SIN 音声信号 SOUT 出力信号 Sp 過電流検出信号
形態の構成を示す図である。 【図2】第1の実施の形態の動作を示す図である。 【図3】第1の実施の形態の動作を示す図である。 【図4】この発明に係る過電流検出回路の第2の実施の
形態の構成を示す図である。 【図5】電源切替部の構成を示す図である。 【図6】第2の実施の形態の動作を示す図である。 【図7】従来の構成を示す図である。 【符号の説明】 11 音声信号発生部 12 出力端子 15a,15b,16a,16b 電源供給部 20 アンプ部 30 負荷 41a,41b 電源切替部 SD1,SD2 駆動信号 SIN 音声信号 SOUT 出力信号 Sp 過電流検出信号
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01R 19/165
H03F 1/52
H03F 3/26 - 3/32
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電力増幅器に供給される電源電圧を、上
記電力増幅器の出力信号と基準電圧との比較結果に基づ
いて第1の電源と第2の電源とで選択的に切り替える電
圧切替手段と、 上記電力増幅器に供給される電源電流に応じた検出信号
を発生する電流検出手段と、 上記電流検出手段の検出信号に基づく制御信号により過
電流検出信号を出力する過電流検出信号出力手段と、 上記電圧切替手段で上記電力増幅器から信号レベルの大
きい出力信号を得ることができる電源が選択されたとき
に、上記制御信号の信号レベルを上記過電流検出信号が
出力されない方向に制御するレベル制御手段とを有する
ことを特徴とする過電流検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25423795A JP3383490B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 過電流検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25423795A JP3383490B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 過電流検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996653A JPH0996653A (ja) | 1997-04-08 |
JP3383490B2 true JP3383490B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=17262182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25423795A Expired - Fee Related JP3383490B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 過電流検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3383490B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4595670B2 (ja) * | 2005-05-19 | 2010-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 電圧駆動型スイッチング素子の駆動装置 |
CN104836477A (zh) * | 2015-05-08 | 2015-08-12 | 山东大学 | 一种采用峰值监测开关电路的微电源及其工作方法 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25423795A patent/JP3383490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0996653A (ja) | 1997-04-08 |
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