JP3382512B2 - ライン自動レイアウト装置及びライン自動レイアウトプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ライン自動レイアウト装置及びライン自動レイアウトプログラムを記録した記録媒体

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JP3382512B2
JP3382512B2 JP19262097A JP19262097A JP3382512B2 JP 3382512 B2 JP3382512 B2 JP 3382512B2 JP 19262097 A JP19262097 A JP 19262097A JP 19262097 A JP19262097 A JP 19262097A JP 3382512 B2 JP3382512 B2 JP 3382512B2
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雅之 天野
貴博 井川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルや電
力ケーブルの配線,配管、ガス,上下水道,空気,スチ
ームの管路の配管といった各種ラインの基本設計や詳細
設計に用いられ、また、顧客提案の際の資料としても用
いられるライン系統図を作成するライン自動レイアウト
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等の施設における配線,配管
等のラインの設計業務は基本的に人間の手作業に頼って
いた。したがって、ビル内に配置する配線盤,電話,端
末,ケーブル類といった各種部材の配線状況,種類,数
量等を図示したライン系統図(図15参照)について
も、ライン設計業務の一環として人間がワードプロセッ
サやCAD(Computer Aided Design)のドローツール
等を用いて作成していた。例えば、ワードプロセッサを
利用してライン系統図を作成する場合、各部材を表わす
矩形等やそれらの間を接続する配線,配管が全て所定の
用紙サイズに納まるように考慮しつつ、人間がワードプ
ロセッサ付属の罫線機能を用いて描画を行っていた。
【0003】また、CADを利用する場合にあっては、
まず、マウス等のポインティングデバイスを用いて表示
画面上に表示されている図形(矩形等)のテンプレート
の中から所望の図形を選択する。次いで、描画すべき部
材の位置を表示画面上で指定して選択された図形を当該
指定位置に配置するとともに、描画を行った部材に関す
る名称や数量(図15の「5A1」や「800p」)等
を人間がキーボードなどから入力していた。このよう
に、CADを使用することで、ワードプロセッサを用い
た場合に比して、矩形等のパターン化された図形を描画
する手間を省くことができ、ライン系統図の作成作業が
若干軽減されることになる。そして、こうした従来のラ
イン系統図作成業務では、顧客の要望等によってライン
設計に変更が生じたことによって、配線,配管の引き回
しが変わったり、部材の数量の増減やその種類に変更が
あった場合などには、再度、ビル全体にわたるレイアウ
トを考慮しながら、部材の配置を考え直してライン系統
図を再作成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ワード
プロセッサやCADを使用した程度では、ライン系統図
の作成に多大な労力及び時間を要し、そのため、思うよ
うに人件費を削減できずコストダウンが図れないという
問題があった。また、CADを使いこなすには十分な習
得時間が必要であるために作業の効率化を図り難く、人
員不足等も相俟って設計変更に即応できないといった状
況を来たして、ビジネスチャンスを失うなどの恐れがあ
った。さらに、作業者個人のスキルによってドローツー
ル等の使いこなしにばらつきが生じて、ライン系統図を
作業者間で統一的に作成できないという問題もあった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ライン設計に変更が生じた場合など
にあっても、熟練した作業者が作成したのと遜色ないラ
イン系統図を迅速に作成できるライン自動レイアウト装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、複数の部材が配線・配管
で接続されたラインの系統図を作成するライン自動レイ
アウトプログラムを記録した記録媒体であって、前記ラ
インを収容する施設の構造を表す構造情報を施設構造記
憶手段に登録し、前記部材を表す図形の形状、配置間隔
及び前記施設の概形の配置間隔を規定する所定の描画サ
イズに対応したレイアウト設定値をレイアウト情報記憶
手段に登録し、前記部材の種類,数量,前記施設内の構
造を表す部材情報と前記部材間を接続する配線・配管の
接続情報とをオブジェクト情報記憶手段に登録する手順
と、前記施設構造記憶手段及びレイアウト情報記憶手段
を参照し、前記構造情報と、前記レイアウト設定値とに
基づいて、レイアウト手段により前記施設の概形、配置
、所定の式により算出して決定する手順と、前記施設
の概形、配置及び前記レイアウト設定値に基づき、前
材情報に従って前記部材の配置を、前記レイアウト手
段により決定する手順と、前記施設の概形、配置及び前
記部材の配置に基づいて、前記接続情報に従って前記配
線・配管の位置を前記レイアウト手段により決定する手
順と、配置された前記施設の概形,前記部材を表す図
形,前記配線・配管を前記描画サイズを持つ描画領域上
前記レイアウト手段により描画する手順とをコンピュ
ータに実行させることを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記レイアウト設定値には、前記施
設の概形,前記部材,前記配線・配管を前記描画領域上
に配置するための所定の配置規則がさらに含まれ、前記
施設の概形,前記部材,前記配線・配管を前記配置規則
に従って前記描画領域上に配置可能なレイアウト設定値
を複数用意された前記レイアウト設定値の中から検索す
る検索手順を有することを特徴としている。また、請求
項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記
複数のレイアウト設定値はそれぞれ複数の描画サイズ毎
に用意されており、前記検索手順に先だって、予め指定
された描画サイズに対応するレイアウト設定値を検索対
象として設定する手順と、前記検索手順によって前記配
置規則を満たすレイアウト設定値が検索されない場合
に、前記配置規則を満足するレイアウト設定値が見つか
るまで、前記描画サイズをより大きな描画サイズに変更
するとともに、該描画サイズに対応するレイアウト設定
値を新たな検索対象として順次設定してゆく手順とを有
することを特徴としている。
【0008】また、請求項4記載の発明は、複数の部材
が配線・配管で接続されたラインの系統図を作成するラ
イン自動レイアウト装置であって、前記ラインを収容す
る施設の構造を表す構造情報が格納されている施設構造
記憶手段と、前記部材の種類,数量,前記施設内の位置
を表す部材情報と前記部材間を接続する配線・配管の接
続情報とが格納されているオブジェクト情報記憶手段
と、所定の描画サイズに対応して、前記部材を表す図形
の形状,配置間隔と前記施設の概形の配置間隔とを規定
するレイアウト設定値が格納されているレイアウト情報
記憶手段と、前記構造情報及び前記レイアウト設定値に
基づいて前記施設の概形,配置を決定し、前記施設の概
形,配置及び前記レイアウト設定値に基づき前記部材情
報に従って前記部材の配置を決定し、前記施設の概形,
配置及び前記部材の配置に基づき前記接続情報に従って
前記配線・配管の配置を決定し、配置された前記施設の
概形,前記部材を表す図形,前記配線・配管を前記描画
サイズを持つ描画領域上に描画するレイアウト手段とを
具備することを特徴としている。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、前記レイアウト設定値には、前記施
設の概形,前記部材,前記配線・配管を前記描画領域上
に配置するための所定の配置規則を含むとともに、前記
レイアウト情報記憶手段には、該レイアウト設定値が複
数個格納され、前記施設の概形,前記部材,前記配線・
配管を前記配置規則に従って前記描画領域上に配置可能
なレイアウト設定値を前記複数のレイアウト設定値の中
から検索する検索手段を具備することを特徴としてい
る。また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明
において、前記レイアウト情報記憶手段には、前記複数
のレイアウト設定値がそれぞれ複数の描画サイズ毎に格
納され、前記検索手段は、予め指定された描画サイズに
対応するレイアウト設定値の中に前記配置規則を満たす
レイアウト設定値が存在するかどうか判定し、前記配置
規則を満足するレイアウト設定値が見つかるまで、前記
描画サイズをより大きな描画サイズに変更して該描画サ
イズに対応するレイアウト設定値を検索対象として検索
を行うことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。ここで、本発明は、プログ
ラムされた種々のコンピュータ上で実現されるものであ
る。本発明を実現するためのコンピュータプログラムは
様々な記録媒体に格納され、記録媒体からコンピュータ
上に読み込まれることで当該コンピュータのハードウェ
アを制御する。記録媒体としては例えば、フロッピーデ
ィスク,ハードディスク,磁気テープ,磁気カード,磁
気ドラムなどの磁気記録媒体、メモリチップ,IC(集
積回路)カードなどの半導体記録媒体、CD−ROM
(コンパクトディスク・リード・オンリー・メモリ),
光ディスク,光カードなどの光学記録媒体、MO(光磁
気)ディスクなど種々のものが考えられ、これら以外の
各種の情報記憶メディアであって良い。さらには、モデ
ムやTA(ターミナル・アダブタ)等を介して、ネット
ワークからコンピュータ上に直接プログラムを読み込む
ようにしても良い。
【0011】さて、本実施形態では、各種ラインのなか
でも身近なビル構内の配線システムを例に挙げて説明す
る。さらに言えば、近時、インテリジェントビルなどに
用いられ、国際標準であるISO−11801に準拠し
た I3−CS(IntelligentIntegrated ISDN <Integrat
ed Services Digital Network> Cabling System)と呼
ばれる統合配線システムを取り上げることとする。
【0012】そこでまず、図1を参照してI3−CS に
よるビル構内の配線トポロジーについて説明する。同図
はビル1棟について3フロア分をモデル化して示したも
のであって、図中、PBX(Private Branch eXchange;
構内交換機)1はビル構内のスター型配線の起点とな
る。PBX1の先にはMDF(Main Distributing Fram
e;主配線盤)2が接続されており、このMDF2は機械
室等に設置されたクロスコネクトである。
【0013】ビルの各階には、同じくクロクコネクト機
能を有するフロアIDF(Intermediate Distributing
Frame;中間配線盤)3が設置される。各フロアには複数
台のフロアIDF3が設置される可能性がある。また、
ビルには電力線や電話線を通すための空間であるEPS
(Electric Pipe Space;電気配管スペース)が設けられ
ており、このEPSの数を「系統数」と呼んでいる。な
お、MDF2と各フロアIDF3は幹線ケーブル4によ
って接続される。また、フロアIDF3には室内IDF
5が何台か接続される場合がある。室内IDF5が設置
されるのは、配線の距離制限による場合,防火壁によっ
てアウトレットを伸ばせない場合,フロアIDF3のス
ペースが小さい場合などであり、必ずしも室内IDF5
が設置されるとは限らない。
【0014】フロアIDF3或いは室内IDF5から
は、フロア支線ケーブル6を介して情報コンセントであ
るアウトレット7が多数個接続され、各アウトレット7
には機ひもや端末コードを介して電話や各種の端末が接
続される。なお、フロアIDF3,室内IDF5とアウ
トレット7との接続形態は様々で、フロアIDF3に直
接アウトレット7が接続される形態や、必ず室内IDF
5を介してアウトレット7が接続される形態もある。な
お、以下の説明では、MDF2,フロアIDF3及び室
内IDF5を総称してDF(配線盤)と呼ぶことにす
る。
【0015】また、図2に示されるように、幹線ケーブ
ル4及びフロア支線ケーブル6の他に、縦渡りケーブル
及び横渡りケーブルが、フロアIDF間や室内IDF間
に設けられる。同図から分かるように、縦渡りケーブル
8はビルのフロアを跨いでフロアIDF間を接続するケ
ーブルである。一方、横渡りケーブルは同じフロア内の
DF間を接続するケーブルであって、横渡りケーブル9
aはフロアIDF間,横渡りケーブル9bは室内IDF
間を接続するものである。
【0016】以上の知識に基づいて、先に触れた図15
のライン系統図について簡単に説明しておく。同図はビ
ル1棟分のライン系統図であって、ビルは地下1階〜地
上5階(B1F〜5F)から構成される。図中、矩形の
箱はDFを表すとともに「◎」はアウトレットを表して
いる。DFのうち、B1A1,1A1,…,5A1がフ
ロアIDFであり、B1a11や1a11などが室内I
DFである。また、各DFを表す矩形内には「800
p」などの文字が記入されているが、これは当該DFに
接続されているケーブルの対数を表している。また、同
図ではアウトレットがDFに一つしか接続されていない
が、接続されているアウトレットの種類が複数存在する
場合には、その種類の数だけのアウトレットがDFから
引き出される。なお、図中の最上部に描画された文字
「A」はこのビルの棟に付与されたビル名である。ま
た、ビルが複数の棟にわたる場合には図15に示すライ
ン系統図が複数並べて描画される。
【0017】さて、図3は本実施形態によるライン自動
レイアウト装置の一構成例を示すブロック図であり、実
際にはこの装置を一般的なパーソナルコンピュータやワ
ークステーション等で構成できる。同図において、制御
装置11はマイクロプロセッサ等に相当するものでライ
ン自動レイアウト装置全体を統括する。表示装置12は
例えばCRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレ
イ、キー入力装置13は例えばキーボード、ポインティ
ングデバイス14は例えばマウス,トラックボール或い
はパッド、出力装置15は例えばプリンタである。
【0018】記憶装置16はRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)などの素子で構成された一般的なメモリで
あって、論理的にプログラムメモリ17,ファイルメモ
リ18,データメモリ19に区分される。また、図示を
省略したが、記憶装置16上には、コンピュータの動作
に必要なオペレーティングシステムやドライバ等も格納
されている。プログラムメモリ17に格納されたレイア
ウトプログラム17aは、ライン自動レイアウト装置の
動作を制御するためのプログラムであって、後述する一
連のライン系統図描画処理を制御装置11に実行させ
る。なお、レイアウトプログラム17aの機能の詳細は
動作の説明で明らかにする。
【0019】次に、基本データファイル18aには顧客
からヒアリングした各ビルに固有の情報が基本データと
して格納されている。基本データは顧客単位,棟単位の
各項目に分かれており、本発明に関連する項目として、
前者にはビルの棟数があり、後者にはビル名,最上階,
最下階,I3−CS システムの導入階,系統数がある。
また、ビルそのものの情報という訳ではないが、ライン
系統図を描画する際の用紙サイズも基本データとして格
納されている。なお、基本データにはフロア単位の項目
も設けられてはいるが、本発明には直接関連しないため
その説明を省略する。
【0020】一方、配線オブジェクトファイル18bに
は、DF,幹線ケーブル,フロア支線ケーブル,渡りケ
ーブル,アウトレット等の「配線オブジェクト」に関す
る種々の情報が格納されており、本発明に関連する限り
では、以下の情報が予め格納されている。 各DFの種類(MDF,フロアIDF,室内ID
F),各DFの設置フロア,各DFが属する系統の系統
番号。 各フロアに設置されたDFの種類別の数量及び系統
番号毎の数量。 ケーブルの種類(幹線,縦渡り,横渡り,支線フロ
ア)と、各ケーブルの両端に接続されているDFの種
類,設置フロア,系統番号。 各DFに接続されているアウトレットの種類数。 各DFに付与される名称及びケーブルの対数。
【0021】なお、これらの情報は、従来同様に人間が
手作業で設計した設計結果を用いることができる。これ
に加え、本願の発明者が特願平9−106446号で提
案したように、過去のライン設計の経験値から得られる
基本データの補完情報と当該基本データとから自動的に
生成される部材の種類,数量や部材間の接続情報から算
出しても良い。
【0022】他方、レイアウト設定値ファイル18cに
は、配線オブジェクトの形状やビルの概形に関する描画
情報,配線オブジェクトを配置する際の配置規則などか
ら成るパターン(以下、「レイアウト設定値」)が複数
登録されている。レイアウト設定値は用紙サイズ毎に複
数のものが予め用意されており、それぞれに対して固有
の名称「Level_x_y」 が付与されている。ここで「x」
は用紙サイズを表す数値であって、0:A4縦,1:A
4横,2:A3縦,3:A3横,4:B4縦,5:B4
横のように対応付けがなされている。また、「y」はレ
ベル番号と呼ばれるもので、各用紙サイズに用意されて
いる複数個のレイアウト設定値に対して0,1,2,
…,のように付与された順序番号である。レベル番号が
異なれば、以下に説明するレイアウト設定値の各種項目
の一部ないし全部が異なる。そして本実施形態では、何
れかの用紙サイズを選択した場合に、選択された用紙サ
イズに対応したレイアウト設定値のうち、若番のレベル
番号を持つレイアウト設定値が最初に選択される。もっ
とも、選択されたこのレイアウト設定値でライン系統図
が作成できるとは限らないため、そうした場合はこれよ
り老番のレベル番号を持つレイアウト設定値を順次用い
てライン系統図の描画が試みられる。
【0023】次に、レイアウト設定値のそれぞれに規定
されている各項目について順次説明を行う。 (1)DF数の上限値 ビルの各フロアに描画できるDFの個数の上限値が指定
される。 (2)割付方法 ビルの全棟が選択されている用紙サイズの1ページ分の
領域に収まらない場合の処置を規定するもので、自由割
付とページ割付の2通りの割付方法がある。自由割付と
は、ビルの高さ方向が用紙の1ページ分の長さを越える
場合に、複数のページにわたってライン系統図を描画す
るものである。一方、ページ割付では、ビルの高さ方向
が用紙の1ページ分の長さを越える場合は、1ページに
収まるような別のレイアウト設定値が選択される。な
お、ビルの幅方向が用紙の1ページ分の幅を越える場合
は、割付方法によらず別のレイアウト設定値が選択され
る。
【0024】(3)ケーブル間の間隔 DFから複数本のケーブルが引き出される場合における
ケーブル間の間隔の下限値が規定される。ケーブル間の
間隔がこの下限値を下回った場合、DFを表す矩形の隅
に最近の位置から引き出されるはずのケーブルは、矩形
の隅から引き出されるようになる。
【0025】(4)階高 描画されるビルの各フロアの高さが指定される。ここ
で、前述したように、基本データファイル18aでは、
ビルの各フロアにI3−CS システムを導入するかどう
かをフロア毎に個別に指定できる。そこで本実施形態で
は、I3−CS システム導入の有無に応じて描画するフ
ロアの高さを変えている。というのは、I 3−CS シス
テムの非導入フロアではDF等を描画する必要がなくフ
ロアの存在だけを示せば良いからで、図4に示すよう
に、I3−CS システム導入フロアに比してその階高が
小さく設定されている。なお、同図ではI3−CS シス
テム導入フロアの階高をFloorHeightで示すとともに、
3−CSシステム非導入フロアの階高をFloorPrimaryH
eightで示している。
【0026】(5)DFの幅及び高さ ライン系統図では図4に示す通りDFを矩形で表現する
ことにしており、その幅及び高さが指定され、図中で
は、DFの幅及び高さをそれぞれDfsize_x及びDfsize_y
で表している。なお、DfSize_yについては、DfSize_y=
FloorHeight/2などの関係式に基づいてFloorHeight
から算出するようにしても良い。また、当然ながら、Fl
oorHeightの値はDfsize_yの値よりも大きな値に設定さ
れている。
【0027】(6)DFの左右のマージン DFとDFとの間は所定の間隔をあけて描画する必要が
あることから、DFの左右それぞれにマージンが取られ
る。図4では、左右のマージンをそれぞれDfMargin_lef
t,DfMargin_right で示している。なお、これらの値
は、DfMargin_left=DfMargin_right=DfSize_x/2 な
どの関係式に基づいてDfSize_xから算出するようにして
も良い。
【0028】(7)ビルのマージン 用紙の上下左右の各辺とビル枠との間のマージンが指定
される。図4では用紙の左上隅からの距離として、X軸
方向にBillMargin_xをとるとともにY軸方向にBillMarg
in_yをとっており、これは左下隅,右上隅及び右下隅で
も同様である。なお、ビルが複数の棟から構成される場
合には、図5に示すように、各棟の間にBillMargin_xだ
けのマージンがとられる。
【0029】(8)ビル間ケーブルオフセット ビルの棟と棟の間にケーブルが張られる場合は、図6に
示すように、ビル枠の下辺を基準としたケーブルまでの
距離が指定される。 (9)ビル名ラベル枠の高さ 図4に示すように、基本データファイル18aに格納さ
れている棟毎のビル名を描画するための領域としてビル
名ラベル枠が設けられており、この枠の高さがビル名ラ
ベル枠の高さとして指定される。
【0030】(10)階高ラベル枠の幅 同様にして、ビルの各フロアを示す文字(B1F,1F
等)を描画するための領域として階高ラベル枠が設けら
れており、この枠の幅が階高ラベル枠の幅として指定さ
れる。 (11)文字サイズ 図15に示されるように、DFを表す矩形内には「5A
1」や「800p」といった文字列が描画されるが、こ
れら文字列を構成する各文字の幅と高さが指定される。
なお、その他の文字については、DFを表す矩形内の文
字と同じ文字サイズを用いても良く、また、ビル名ラベ
ル枠や階高ラベル枠の大きさに応じて設定するようにし
ても良い。なお、本実施形態では、アウトレットを表す
図形「◎」の大きさは固定としているが、DFを表す矩
形と同様にして、レイアウト設定値毎にその大きさを変
えるようにしても良い。
【0031】次に、データメモリ19は制御装置11が
ライン系統図の描画処理にあたっての作業領域として使
用されるもので、一例を挙げれば、現在選択しているレ
イアウト設定値のレベル番号が記憶される。また、基本
データファイル18aに格納されている「用紙サイズ」
は、描画処理の過程において変更される可能性があるこ
とから、ライン系統図作成にあたって、その内容が事前
にデータメモリ19に転送され、以後はデータメモリ1
9について参照或いは更新がなされる。
【0032】また、記録媒体20は上述した各種の記録
媒体の何れかであって、本発明に関連するプログラムと
してレイアウトプログラム17aが格納されている。こ
のプログラムは、フロッピードライブ装置やCD−RO
Mドライブ装置などの駆動装置21を介して記憶装置1
6に読み込まれる。そして、以上説明した図3の各部の
間で共通バスBUSを介したデータ伝送が行われる。な
お、プログラムメモリ17をROM(リード・オンリー
・メモリ)や不揮発性メモリで構成して、レイアウトプ
ログラム17aを予め記憶しておけば、記録媒体20を
使用しない形態も考えられる。
【0033】次に、上記構成によるライン自動レイアウ
ト装置の動作を説明する。ここでは、作業者がキー入力
装置13ないしポインティングデバイス14を操作する
ことで、顧客からヒアリングした基本データと作業者が
指定した用紙サイズとが基本データファイル18aに格
納されているものとし、用紙サイズについては「A4
横」が指定されているとする。また、配線オブジェクト
ファイル18bには、設計された値を作業者自らが入力
するか,或いは,図示しないライン設計処理プログラム
が基本データと補完情報に基づいて算出することによ
り、ビルの各棟の全ての配線オブジェクトが格納されて
いるものとする。
【0034】さて、作業者がキー入力装置13ないしポ
インティングデバイス14を操作してライン系統図の作
成を指示すると、制御装置11はレイアウトプログラム
17aを起動して、基本データファイル18a,配線オ
ブジェクトファイル18b,レイアウト設定値ファイル
18cを参照しつつ、以下に詳述する一連の処理を行
う。まず、制御装置11はレイアウト設定値ファイル1
8cに格納されているレイアウト設定値のうち、A4
横,レベル番号0に対応する「Level_1_0」 の名称が付
与されたレイアウト設定値を選択する。次に、制御装置
11は基本データファイル18aに格納されている用紙
サイズの内容をデータメモリ19に転送する。
【0035】〔DF数の検証〕次に、制御装置11は、
配線オブジェクトファイル18bに格納されているビル
の各棟のフロア毎のDF数を順次調べて、それらDF数
のうちの最大値を求める。次いで制御装置11は、選択
されている「Level_1_0」 のレイアウト設定値に関する
DF数の上限値と求められたDF数の最大値とを比較す
る。そして、後者の値が前者の値を越えていれば、制御
装置11は、同じ用紙サイズに用意されている次のレベ
ル番号のレイアウト設定値,即ち「Level_1_1」 を選択
するようにして、レイアウト設定値に規定されたDF数
の上限値として、先に求めたDF数の最大値以上のもの
が見つかるまで、レベル番号を順次増加させながら新た
なレイアウト設定値を選択してゆく。
【0036】しかし、指定された用紙サイズに用意され
ているレイアウト設定値の中に上記条件を満足するもの
が全く存在しない場合もある。そこでこうした場合、制
御装置11は現時点で選択している用紙サイズよりも一
つだけ大きな用紙サイズに変更する。例えば、現時点で
は用紙サイズとして「A4横」が選択されているため、
制御装置11は用紙サイズを「B4横」に変更したの
ち、B4横の用紙サイズに用意されているレイアウト設
定値(Level_3_0,Level_3_1,…,)の中に、先に求め
たDF数の最大値以上のものがあるかどうか順次調べて
ゆく。なお、「B4横」の用紙サイズでも上記の条件を
満たさない場合、制御装置11は用紙サイズをさらに
「A3横」へと変更してレイアウト設定値の選択を試み
る。
【0037】〔文字幅の検証〕次に、制御装置11は、
DFを表す矩形内に配置すべき文字(つまり図15に示
されるDFの名称と接続されるケーブルの対数)が当該
矩形内に配置可能であるかを全てのDFに対して判定す
る。上述した通り、DFを表す矩形内の文字サイズはレ
イアウト設定値毎に予め決まっているため、制御装置1
1は以下の不等式を満足しないDFが一つでも存在すれ
ば、これら文字列の配置ができないものと判断する。 P×(N+2)<DfSize_x
【0038】但し、NはDFを表す矩形内の上段又は下
段に配置される文字の文字数のうちの何れか大きなも
の,Pは選択されたレイアウト設定値で規定された文字
の幅である。また、上式中の値「2」は、図7に示す通
り、配置される文字列の両端にそれぞれ1文字分のスペ
ースを確保するためである。そして、文字の配置ができ
ないと判定された場合、制御装置11は上記同様にレベ
ル番号を順次増やして新たなレイアウト設定値を選択す
るが、今度は、〔DF数の検証〕で規定された条件と文
字の幅の条件の双方を満足するレイアウト設定値が見つ
かるまで、老番のレベル番号のレイアウト設定値を順次
調べるとともに、用紙サイズについても適宜大きなもの
に変更してゆく。
【0039】〔ビルの大きさの決定〕次に、制御装置1
1は図4に示すビル枠FRの大きさを決定する。そこで
まず制御装置11はビルの各棟の幅を次式から求める。 ビル幅=DF数の上限値×(DfMargin_left+DfMargin_
right+DfSize_x)+階高ラベル枠の幅 次いで、制御装置11は算出されたビル幅に基づいて、
ビルの全ての棟の配置に必要となる最終的な描画領域の
幅を次式により算出する。 描画幅=(ビル幅+BillMargin_x)×棟数+BillMargin
_x
【0040】次に、制御装置11は各棟に関するI3
CS システムの導入階,最上階,最下階の各情報から
3−CS システムの導入階数及び非導入階数をそれぞ
れ算出したのち、次式によりビルの高さを各棟について
算出する。 ビル高=(I3−CSシステムの導入階数×FloorHeight
)+(I3−CSシステムの非導入階数×FloorPrimary
Height)+ビル名ラベル枠の高さ 次いで制御装置11は、複数の棟が存在する場合に、算
出されたビル高の中から最大のものを選択して最大ビル
高とし、一方で棟数が1つである場合は、算出されたビ
ル高をそのまま最大ビル高とする。そして制御装置11
は、最大ビル高に基づいて配置に必要となる最終的な描
画領域の長さを次式により算出する。 描画長さ=最大ビル高+BillMargin_y×2
【0041】〔割付方法に応じた配置可能性の検証〕次
に、制御装置11はレイアウト設定値で規定された割付
方法に従って、いま算出した描画幅,描画長さから定ま
る描画領域が、現在選択されている用紙サイズPS(図
4参照)に収まるかどうかを判定する。ここで、割付方
法がページ割付の場合、制御装置11は描画幅及び描画
長さがそれぞれ選択されている用紙サイズの幅及び長さ
の値以下であるかどうかを調べる。一方で、割付方法が
自由割付の場合、制御装置11は描画幅が選択されてい
る用紙サイズの幅の値以下であるかどうかだけを調べる
ものとし、長さ方向についてはページ割付のような判定
を行わない。
【0042】これら何れかの判定処理の結果、描画領域
が用紙サイズに収まらないとされた場合、制御装置11
は選択されている用紙サイズに対応した次のレベル番号
のレイアウト設定値を上記同様に選択し、描画領域の大
きさを再計算してそれが指定された用紙サイズに収まる
ようになるまで、レベル番号を増やすとともに、用紙サ
イズについても適宜大きなものへ変更する。但し、この
場合、〔DF数の検証〕で規定された条件,〔文字幅の
検証〕で規定された条件を併せて検証し、3つの条件す
べてを満足するレイアウト設定値が見つかるまで、レイ
アウト設定値の選択を行うことになる。
【0043】〔ビル枠及びフロア境界線の配置〕こうし
て用紙サイズと対応するレイアウト設定値の一つが決ま
ると、制御装置11は、各棟について算出したビル幅及
びビル高ならびにBillMargin_x及びBillMargin_yに基づ
いてビル枠FRを順次配置してゆく。なお、本実施形態
ではライン系統図を表示装置12上に表示させるものと
する。しかしながら、出力装置15等にもライン系統図
を出力できるように、制御装置11はライン系統図を構
成しているビルの概形,DF,ケーブル等の配置情報を
一旦データメモリ19上に格納するようにしている。そ
して、配置処理が全て完了した時点で、データメモリ1
9上の配置情報からライン系統図を表示装置12上に描
画している。
【0044】次に、制御装置11は、各棟について、フ
ロア毎のI3−CS システム導入の有無ならびにFloorH
eight及びFloorPrimaryHeight に基づいて、ビルのフロ
アの間を区切るフロア境界線FB(図4参照)の配置を
順次行う。次いで制御装置11は、ビル名ラベル枠の高
さと階高ラベル枠の幅に基づいて図4に示すビル名ラベ
ル枠と階高ラベル枠のための境界線をそれぞれ配置した
のち、基本データファイル18aに格納された各棟のビ
ル名をビル名ラベル枠に配置するとともに、最下階から
最上階に至る各フロアの階数(B1F,1F等)を階高
ラベル枠に順次配置してゆく。
【0045】〔DFの配置〕次に、制御装置11はビル
各棟のフロア内部の配線オブジェクトの配置を行う。ま
ず制御装置11は、配線オブジェクトファイル18bを
参照して、各棟の最下階から最上階に向かって1フロア
ずつDFを配置してゆく。すなわち、制御装置11はD
Fの種類を表す配線オブジェクトファイル18bの情報
から各フロアにMDFが設けられているかどうかを判定
する。そしてMDFが存在する場合、制御装置11は、
DfMargin_left,DfSize_x及びDfsize_y に基づいて、当
該フロアの左端の位置にMDFを表す矩形を配置する。
その際、制御装置11は矩形の上辺及び下辺から当該フ
ロアの上下の境界線までの距離が同じとなる位置にMD
Fの配置を行う。これは、フロアIDFや室内IDFで
も同じである。なお、MDFが2台以上設置されている
フロアは存在しないため、複数のMDFについて考慮す
る必要はない。
【0046】次に、制御装置11は当該フロアにフロア
IDFが存在するかどうかを調べ、フロアIDFが存在
する場合は、MDFを実際に配置したかに依らず、MD
Fの描画領域の右辺相当部分からDfMargin_xだけ右の位
置から、フロアIDFを表す矩形をフロアIDFの個数
分だけ順次配置してゆく。次に、フロアIDFが存在し
ないか,若しくは,当該フロア内のフロアIDFの配置
処理が完了したならば、制御装置11は室内IDFの配
置をフロアIDFの配置に準じて行う。つまり本実施形
態では、MDFは必ずフロアの左端の位置に配置される
とともに、後述する例外を除いてこの位置にフロアID
Fや室内IDFが配置されることはない。また、フロア
IDFが当該フロアに存在しない場合、MDFの配置が
行われる位置の右隣から順次室内IDFが配置される。
【0047】〔系統境界線の配置〕ところで、ビルの各
棟の系統数が2以上である場合、制御装置11はまず系
統番号「1」のDFを全てのフロアについて配置する。
その際、制御装置11は、各フロア内で最後に配置した
DFの右辺のX座標値をデータメモリ19上に記憶させ
ておき、系統番号「1」についてのDFの配置処理が完
了した時点で、データメモリ19上に格納されているX
座標値のうちの最大値(つまり、各系統において最も右
側に配置されているDFの右辺に相当するX座標値)を
求め、当該位置からDfMargin_rightの距離だけ右の位置
において、系統境界線SB(図2参照)をY軸に沿って
配置する。
【0048】こうして系統番号「1」に関する配置処理
が終了すると、制御装置11は、系統番号「2」以降の
各系統についても同様にDFの配置と系統境界線SBの
配置を行ってゆく。なお、制御装置11は最後の系統番
号については系統境界線SBの配置を行わない。なお本
実施形態では、フロアIDFの配置に関する例外とし
て、図8に示すようにMDF2が属する系統とフロアI
DF3が属する系統が異なる場合に、各系統のフロアの
左端の位置からフロアIDF3を配置する。そこで制御
装置11は、当該フロアにMDF2が存在する場合に、
MDF2と各フロアIDF3の系統番号を比較して、こ
れらの系統番号が異なる場合には、フロアIDF3を系
統境界線SBからDfmargin_leftだけ右の位置から配置
してゆく。
【0049】〔ケーブルの配置〕次に、制御装置11は
配線オブジェクトファイル18bに格納されているケー
ブル情報とその両端に接続されたDFの種類及び設置フ
ロアに基づいて、ビルの各棟につき、幹線ケーブル,縦
渡りケーブル,フロアIDFの横渡りケーブル,フロア
支線ケーブル,室内IDFの横渡りケーブル,ビル間ケ
ーブルの順にケーブルを配置してゆく。
【0050】(1)幹線ケーブル 図9に示すように、幹線ケーブル4はその一端をMDF
2の右辺の中点とし、他端をフロアIDF3の左辺の中
点とするように配置される。ここで、本実施形態では幹
線ケーブルに限らず全てのケーブルは2つの屈曲点(図
9の符号C)を持つように配置され、これら各屈曲点に
接続された線分のなす角を全て直角にしている。制御装
置11はこうした規則の下に図9に示される幹線ケーブ
ル4を配置する。なお、具体的なケーブルの配線手順は
当業者であれば容易に想起できるものであるが、幹線ケ
ーブル4について配置手順の一例を以下に説明すること
とする。その他のケーブルの配置も幹線ケーブルと同様
の手順に従って行われる。
【0051】すなわち、制御装置11は先に配置したM
DF2の右辺の中点の座標とフロアIDF3の左辺の中
点の座標を算出し、これら座標間のX軸方向の距離を算
出する。そして制御装置11は、算出された距離の1/
2の長さだけ、MDF2側の接点からフロアIDF3に
向かってX軸に沿った線分を配置するとともに、フロア
IDF3側の接点からMDF2に向かって同じ長さの線
分をX軸に沿って配置する。次いで、制御装置11は、
いま配置した2本の線分の間を結ぶY軸に平行な線分を
配置する。これにより、幹線ケーブル4が配置されたこ
とになる。なお、MDF2の属する系統番号とフロアI
DF3の属する系統番号が異なる場合には、図8に示し
たように、MDF2の右辺の代わりに当該フロアIDF
3から見て左側に位置する最近の系統境界線SBを用い
る。
【0052】(2)縦渡りケーブル 図10に示すように、縦渡りケーブル8はその一端をフ
ロアIDF3aの左辺とし、他端をフロアIDF3bの
左辺としており、前者についてはその接点を左辺の長さ
の1/4だけ矩形の左下隅から離れた位置とし、後者に
ついては同じ長さだけ矩形の左上隅から離れた位置とす
る。また、屈曲点のX座標は、幹線ケーブル4を構成す
る線分のうちのY軸に沿った線分のX座標と、フロアI
DF3a,3bの左辺のX座標との中間に設定される。
なお、各フロアIDFの左辺における幹線ケーブル4の
接点と縦渡りケーブル8の接点との間隔が、レイアウト
設定値に規定されている「ケーブル間の間隔」を下回っ
た場合、フロアIDF3aの接点を矩形の左下隅からと
り、フロアIDF3bの接点を矩形の左上隅からとる。
【0053】(3)フロアIDFの横渡りケーブル 図11に示すように、フロアIDF間の横渡りケーブル
9aはフロアIDF3c,3dの上辺の中点を一端及び
他端とする。また、屈曲点のY座標は、フロアIDF3
c,3dの上辺を基準にして、フロアIDF3c,3d
の上辺と当該フロアの上部のフロア境界線FBの間の距
離の3/4だけ離れた位置に設定する。
【0054】(4)フロア支線ケーブル 図12に示すように、フロア支線ケーブル6は、その一
端をフロアIDF3cの上辺とし、他端を室内IDF5
の上辺としており、前者についてはその接点を上辺の長
さの1/4だけ矩形の右上隅から離れた位置とし、後者
についてはその接点を上辺の中点としている。また、屈
曲点のY座標は、フロアIDF3cないし室内IDF5
の上辺と当該フロアの上部のフロア境界線FBとの中間
の位置のY座標値に設定する。なお、フロアIDF3c
の上辺におけるフロア支線ケーブル6の接点とフロアI
DF間の横渡りケーブル9aの接点との間隔が、レイア
ウト設定値に規定されている「ケーブル間の間隔」を下
回った場合、フロア支線ケーブル6のフロアIDF3c
側の接点は矩形の右上隅からとるようにする。
【0055】(5)室内IDFの横渡りケーブル 図13に示すように、室内IDF間の横渡りケーブル9
bは各室内IDFの上辺を一端及び他端としており、室
内IDF5aの接点は矩形の右上隅から上辺の長さの1
/4だけ離れた位置とし、室内IDF5bの接点は矩形
の左上隅から上辺の長さの1/4だけ離れた位置に設定
する。また、屈曲点のY座標は、室内IDF5a,5b
の上辺を基準にして、室内IDF5a,5bの上辺と当
該フロアの上部のフロア境界線FBとの間の距離の1/
4だけ離れた位置とする。なお、各室内IDFの上辺に
おいてフロア支線ケーブル6の接点と室内IDF間の横
渡りケーブル9bの接点との間隔が、レイアウト設定値
に規定されている「ケーブル間の間隔」を下回った場合
は、室内IDF5aの接点を矩形の右上隅からとり、室
内IDF5bの接点を矩形の左上隅からとるようにす
る。
【0056】(6)ビル間ケーブル ビルの棟と棟の間に張られるケーブルが存在する場合、
制御装置11は、図6に示すように、レイアウト設定値
のビル間ケーブルオフセットに基づいて、ビル間ケーブ
ルを配置する。すなわち、ケーブルの両端は何れもDF
の左辺からとるとともに、屈曲点のX座標値はDFの左
辺とビル枠FRの左辺との中間のX座標値とする。ま
た、ビル間ケーブルのうちX軸に沿ったケーブル部分に
ついては、ビル枠FRの下辺からビル間ケーブルオフセ
ットだけY軸方向に離れた位置で配置する。
【0057】なお、上述した各ケーブルのうち、横渡り
ケーブル及びフロア支線ケーブルについては、レイアウ
ト設定値で規定されているケーブル間の間隔を満足する
ように全ての接点を矩形の上辺から引き出せない場合も
ある。そうした場合、一部のケーブルについてはその接
点を上辺ではなく下辺に設けるようにする。
【0058】〔アウトレットの配置〕配線オブジェクト
ファイル18bを参照することにより、アウトレットが
接続されている全てのDFについて、当該DFに接続さ
れているアウトレット種類数分の配置を行う。図14に
示すように、アウトレット7は、当該アウトレットが接
続されているDFの右辺から引き出す。その際、DFに
複数種類のアウトレット7が接続される場合には、その
右辺から等間隔でアウトレット7を引き出すこととし、
その間隔は「矩形の右辺の長さ/(アウトレットの種類
数+1)」となる。また、DFの右辺から引き出される
線分の長さであるが、当該DFの右隣にDFが存在する
場合には、当該DFの右辺を基準として、当該DFの右
辺と隣接するDFの左辺の間の距離の2/3の長さとし
ている。一方、図14に示すように、右隣にDFが存在
しない場合は、右隣のDFの右辺の代わりにビル枠の右
辺もしくは系統境界線SBを用いる。そして、DFから
引き出す線分の長さを決定したならば、この長さだけD
Fの右辺から右の位置にアウトレット7を表す図形
「◎」を配置し、当該位置からDFの右辺まで線分を配
置する。
【0059】なお、上記実施形態において、ケーブルの
配置位置は適宜変更するようにしても良い。例えば、図
9に示す幹線ケーブル4では、Y軸に沿った線分のX座
標をMDF2の右辺のX座標とフロアIDF3の左辺の
X座標の中間としているが、必ずしも中間の位置でなく
とも良い。また、上記実施形態ではビル構内配線システ
ムを例に挙げたが、前述した上下水道等の各種ラインに
対しても同様に適用できることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラインを収容する施設の構造情報,ラインを構成する各
部材の部材情報とそれらを接続する配線・配管の接続情
報,部材を表す図形の形状,配置間隔と施設の概形の配
置間隔を規定するレイアウト設定値に基づいて、施設の
概形を決定するとともに当該施設の概形,部材,配線・
配管の配置をそれぞれ決定して所定の描画サイズを持つ
描画領域上に描画するので、ラインの設計に変更が生じ
た場合にも、構造情報,部材情報,接続情報をそれぞれ
設計変更に対応させて更新するだけで、熟練した作業者
が作成したものと遜色ないライン系統図を迅速に作成で
きるという効果がある。
【0061】また、請求項2又は5記載の発明によれ
ば、レイアウト設定値に所定の配置規則を含ませ、こう
したレイアウト設定値を複数設けるようにして、所定の
描画領域上で配置規則に従った配置が可能なレイアウト
設定値を検索するので、配置規則を付与することで見栄
えの良いライン系統図が作成できるとともに、複数のレ
イアウト設定値を用意しておくことで、様々な形態を持
つラインに対してこうした配置規則を満足するライン系
統図を作成できるという効果がある。
【0062】また、請求項3又は6記載の発明によれ
ば、複数の描画サイズ毎にレイアウト設定値を設け、配
置規則を満たすレイアウト設定値が見つかるまで、より
大きな描画サイズに対応したレイアウト設定値を対象と
して検索を行うので、配置規則を満たす最小の描画サイ
ズでライン系統図を作成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるビル構内の配線
トポロジーを示した説明図である。
【図2】 同実施形態におけるビル構内の各種ケーブル
の接続態様を示した説明図である。
【図3】 同実施形態によるライン自動レイアウト装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 同装置のレイアウト設定値ファイル18cに
格納されているレイアウト設定値の各項目を示した説明
図である。
【図5】 同レイアウト設定値のうち、複数の棟が存在
する場合のビルのマージンを示した説明図である。
【図6】 同レイアウト設定値のうち、ビルの棟と棟の
間にケーブルを張る場合のビル間ケーブルオフセットを
示した説明図である。
【図7】 同レイアウト設定値のうち、DFを表す矩形
内に配置される文字列と当該文字列を構成する文字の幅
Pを示した説明図である。
【図8】 同実施形態においてビルの各棟に複数の系統
が存在する場合のフロアIDF3の配置例を示した説明
図である。
【図9】 同実施形態における幹線ケーブル4の配置例
を示した説明図である。
【図10】 同実施形態における縦渡りケーブル8の配
置例を示した説明図である。
【図11】 同実施形態におけるフロアIDF間の横渡
りケーブル9aの配置例を示した説明図である。
【図12】 同実施形態におけるフロア支線ケーブル6
の配置例を示した説明図である。
【図13】 同実施形態における室内IDF間の横渡り
ケーブル9bの配置例を示した説明図である。
【図14】 同実施形態におけるアウトレット7の配置
例を示した説明図である。
【図15】 ビルのライン系統図の一例を示した図であ
る。
【符号の説明】
1…PBX、2…MDF、3…フロアIDF、4…幹線
ケーブル、5…室内IDF、6…フロア支線ケーブル、
7…アウトレット、8…縦渡りケーブル、9a,9b…
横渡りケーブル、11…制御装置、12…表示装置、1
3…キー入力装置、14…ポインティングデバイス、1
5…出力装置、16…記憶装置、17…プログラムメモ
リ、17a…レイアウトプログラム、18…ファイルメ
モリ、18a…基本データファイル、18b…配線オブ
ジェクトファイル、18c…レイアウト設定値ファイ
ル、19…データメモリ、20…記録媒体、21…駆動
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−54784(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材が配線・配管で接続されたラ
    インの系統図を作成するライン自動レイアウトプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、前記ラインを収容する施設の構造を表す構造情報を施設
    構造記憶手段に登録し、前記部材を表す図形の形状、配
    置間隔及び前記施設の概形の配置間隔を規定する所定の
    描画サイズに対応したレイアウト設定値をレイアウト情
    報記憶手段に登録し、前記部材の種類,数量,前記施設
    内の構造を表す部材情報と前記部材間を接続する配線・
    配管の接続情報とをオブジェクト情報記憶手段に登録す
    る手順と、 前記施設構造記憶手段及びレイアウト情報記憶手段を参
    照し、前記構 造情報と、前記レイアウト設定値とに基づ
    いて、レイアウト手段により前記施設の概形、配置を
    所定の式により算出して決定する手順と、 前記施設の概形、配置及び前記レイアウト設定値に基づ
    き、前記部材情報に従って前記部材の配置を、前記レイ
    アウト手段により決定する手順と、 前記施設の概形、配置及び前記部材の配置に基づいて、
    記接続情報に従って前記配線・配管の位置を前記レイ
    アウト手段により決定する手順と、 配置された前記施設の概形,前記部材を表す図形,前記
    配線・配管を前記描画サイズを持つ描画領域上に前記レ
    イアウト手段により描画する手順とをコンピュータに実
    行させることを特徴とするライン自動レイアウトプログ
    ラムを記録した記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記レイアウト設定値には、前記施設の
    概形,前記部材,前記配線・配管を前記描画領域上に配
    置するための所定の配置規則がさらに含まれ、 前記施設の概形,前記部材,前記配線・配管を前記配置
    規則に従って前記描画領域上に配置可能なレイアウト設
    定値を複数用意された前記レイアウト設定値の中から検
    索する検索手順を有することを特徴とする請求項1記載
    のライン自動レイアウトプログラムを記録した記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記複数のレイアウト設定値はそれぞれ
    複数の描画サイズ毎に用意されており、 前記検索手順に先だって、予め指定された描画サイズに
    対応するレイアウト設定値を検索対象として設定する手
    順と、 前記検索手順によって前記配置規則を満たすレイアウト
    設定値が検索されない場合に、前記配置規則を満足する
    レイアウト設定値が見つかるまで、前記描画サイズをよ
    り大きな描画サイズに変更するとともに、該描画サイズ
    に対応するレイアウト設定値を新たな検索対象として順
    次設定してゆく手順とを有することを特徴とする請求項
    2記載のライン自動レイアウトプログラムを記録した記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 複数の部材が配線・配管で接続されたラ
    インの系統図を作成するライン自動レイアウト装置であ
    って、 前記ラインを収容する施設の構造を表す構造情報が格納
    されている施設構造記憶手段と、 前記部材の種類,数量,前記施設内の位置を表す部材情
    報と前記部材間を接続する配線・配管の接続情報とが格
    納されているオブジェクト情報記憶手段と、 所定の描画サイズに対応して、前記部材を表す図形の形
    状,配置間隔と前記施設の概形の配置間隔とを規定する
    レイアウト設定値が格納されているレイアウト情報記憶
    手段と、 前記構造情報及び前記レイアウト設定値に基づいて前記
    施設の概形,配置を決定し、前記施設の概形,配置及び
    前記レイアウト設定値に基づき前記部材情報に従って前
    記部材の配置を決定し、前記施設の概形,配置及び前記
    部材の配置に基づき前記接続情報に従って前記配線・配
    管の配置を決定し、配置された前記施設の概形,前記部
    材を表す図形,前記配線・配管を前記描画サイズを持つ
    描画領域上に描画するレイアウト手段とを具備すること
    を特徴とするライン自動レイアウト装置。
  5. 【請求項5】 前記レイアウト設定値には、前記施設の
    概形,前記部材,前記配線・配管を前記描画領域上に配
    置するための所定の配置規則を含むとともに、前記レイ
    アウト情報記憶手段には、該レイアウト設定値が複数個
    格納され、 前記施設の概形,前記部材,前記配線・配管を前記配置
    規則に従って前記描画領域上に配置可能なレイアウト設
    定値を前記複数のレイアウト設定値の中から検索する検
    索手段を具備することを特徴とする請求項4記載のライ
    ン自動レイアウト装置。
  6. 【請求項6】 前記レイアウト情報記憶手段には、前記
    複数のレイアウト設定値がそれぞれ複数の描画サイズ毎
    に格納され、 前記検索手段は、予め指定された描画サイズに対応する
    レイアウト設定値の中に前記配置規則を満たすレイアウ
    ト設定値が存在するかどうか判定し、前記配置規則を満
    足するレイアウト設定値が見つかるまで、前記描画サイ
    ズをより大きな描画サイズに変更して該描画サイズに対
    応するレイアウト設定値を検索対象として検索を行うこ
    とを特徴とする請求項5記載のライン自動レイアウト装
    置。
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