JP3381788B2 - 精米器 - Google Patents

精米器

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JP3381788B2
JP3381788B2 JP2000174321A JP2000174321A JP3381788B2 JP 3381788 B2 JP3381788 B2 JP 3381788B2 JP 2000174321 A JP2000174321 A JP 2000174321A JP 2000174321 A JP2000174321 A JP 2000174321A JP 3381788 B2 JP3381788 B2 JP 3381788B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米を精米する精
米器に関し、特に比較的少量の玄米を精米するのに適し
た家庭用の小型精米器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の精米器
として、例えば特許第2963889号公報等に記載さ
れているものが知られている。これは、本体ケースと、
該本体ケース内に設けられたモータ(電動機)と、側周
部を網状に形成した精米かご(精米容器)と、該精米か
ご内に設けられると共に前記電動機の回転に伴って回転
する精米羽根(精米体)とを有するものである。そして
この精米器は、玄米を前記精米かご内に入れると共に前
記モータを回転させることで、前記精米羽根の回転によ
り精米かご内で玄米を撹拌して擦り合わせ、また、遠心
力により前記精米かごの網目に玄米を擦り付けること
で、この時の摩擦によって玄米から糠を取り除く。
【0003】また、図10は、前記公報に記載されてい
るような従来の精米器で用いられている精米羽根体51の
一例を示している。この精米羽根体51は、軸体51Aの下
部に一対の精米羽根52を放射状に設けたものであり、こ
れら精米羽根52は、精米羽根体51が上下方向を回転軸方
向としているのに対して、水平面に対し所定角度で傾斜
している。
【0004】しかしながら、このような精米羽根を有す
る精米器においては、精米羽根が玄米と激しく衝突して
しまうため、欠け米や割れ米が生じたり、糠を玄米から
取り除く際に栄養価の高い胚芽の大部分が取り除かれて
しまい、胚芽を残したまま糠を取り除くことはできなか
った。そして、この問題を解決するために精米羽根の回
転数を落とすと、精米時間が大幅に長くなってしまうと
いう問題が生じた。このため、胚芽を残した精米を行う
には、専用の胚芽精米器を使用する必要があった。
【0005】本発明は以上の問題点を解決し、通常の精
米では米粒を破損させずに効率よく精米できると共に、
精米羽根の回転数を落としても、比較的短時間で胚芽を
残したまま精米することができる家庭用の小型精米器を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の精米器は、本体
ケースと、該本体ケース内に設けられた電動機と、側周
部及び/又は底部を網状に形成し米を収容する精米容器
と、該精米容器内に設けられると共に前記電動機の回転
に伴って回転し前記精米容器内の米を撹拌する精米体と
を有する精米器において、前記精米体を、中心に回転軸
を設けるとともに平面形状が略小判形又は略楕円形に形
成された精米体基部と、作用面が前記精米体の回転方向
に対して交叉するように前記精米体基部の弧面外周に取
り付けられた摩擦体とで構成したものである。
【0007】本発明は以上のように構成することによ
り、玄米を精米容器内に入れると共に電動機を回転させ
ることで、精米体の回転により精米容器内で玄米が撹拌
されて擦れ合うが、この時、玄米は摩擦体により、精米
体基部の回転と共に連れ回りすることで精米体と玄米と
の回転速度差が少なくなり、精米体の摩擦体と玄米の激
しい衝突を抑制すると共に、摩擦体近傍の玄米が摩擦体
と連れ回りすることで活発に動き回り、玄米同士が良好
に擦れ合って精米される。
【0008】また、本発明の精米器は、請求項1におい
て、前記摩擦体に前記精米体基部の回転方向に対してほ
ぼ直交する多数の凸部を形成し、この凸部を相互に平行
させて研磨面を構成したものである。
【0009】本発明は以上のように構成することによ
り、精米体の回転により、摩擦体の凸部が玄米に対して
直交して作用するので、精米の効率が向上するばかりで
なく、研磨面によって玄米表面の糠が削り取られる一方
で胚芽は残される。
【0010】更に、本発明の精米器は、請求項2におい
て、前記摩擦体の周方向一端側に前記研磨面を形成する
とともに、前記摩擦体の周方向他端側に凹凸面を備えた
攪拌面を形成し、これら研磨面と攪拌面とを周方向に連
設するとともに、前記精米体を順逆両方向に回転可能に
構成して、順方向に回転させた場合、前記研磨面が先行
し、逆方向に回転させた場合には、前記攪拌面が先行す
るようにしたものである。
【0011】本発明は以上のように構成することによ
り、精米体の回転方向に応じて玄米の精米度の調整が可
能となる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の精米器の実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。まず第1の実
施形態の構成を図1乃至図6に基づいて説明する。1は
精米器の外郭をなす精米器本体としての本体ケースであ
り、この本体ケース1の開口した下面には底蓋2が装着
されている。また、本体ケース1には円筒凹状の凹部3
が形成されており、そしてこの凹部3の底部中央には貫
通孔3Aが形成されている。そして、該貫通孔3Aの周
囲には、上部を開放した筒状部3Bが形成されている。
本体ケース1と底蓋2との間には、板状のフレーム4が
取付け固定され、このフレーム4の一側上面には電動機
5が下向きに取付けられている。この電動機5の回転軸
6は、フレーム4を貫通して下方に突出しており、その
先端にはプーリー7が取付けられている。
【0013】前記フレーム4の他側寄りには、下方に落
ち込んだ凹状の軸受嵌入部4Aが形成されている。ま
た、この軸受嵌入部4Aを覆うようにして、フレーム4
の上面にはベアリングケース8が設けられている。この
ベアリングケース8の中央上部には、上方に突出した凸
状の軸受嵌入部8Aが形成され、この軸受嵌入部8Aに
ベアリング9が嵌入固定されるとともに、前記軸受嵌入
部4Aに別のベアリング10が嵌入固定される。そして、
これらの上下一対のベアリング9,10により、フレーム
4を貫通する駆動軸11は、その中心軸が垂直方向となる
ように回動自在に軸支される。駆動軸11の上端部は、前
記貫通孔3Aを介して前記筒状部3B内に配置されてお
り、ここに下コネクタ12が取付け固定される。また、駆
動軸11の下端部は、前記フレーム4よりも下方にあり、
ここに前記プーリー7と対をなす別のプーリー13が取付
け固定される。そして、プーリー7,13間には無端状の
駆動ベルト14が掛装されており、電動機5からの回転力
が駆動軸11に伝達されるようになっている。
【0014】前記凹部3の内部には、精米によって擦り
取られる糠を受けるための糠受容器15が着脱自在に挿入
されている。この糠受容器15の底部には、前記凹部3の
貫通孔3Aと同軸的に貫通孔15Aが形成されていると共
に、前記凹部3の筒状部3Bを覆って、筒状部15Bが形
成されている。そして、この糠受容器15には、被精製米
たる玄米を収容する有底筒状の精米容器16が着脱自在に
取付けられている。この精米容器16は、側周部が金網状
に形成されていると共に、底部中央には、上方に突出し
た凸状の軸受筒部17が形成されており、この軸受筒部17
の先端上部に軸孔18が形成されている。そして、軸孔18
を貫通する従動軸19は、その中心軸が垂直方向となるよ
うに回動自在に軸支される。従動軸19の下端部には、前
記下コネクタ12と係合する上コネクタ20が取付け固定さ
れている。そして、これらの下コネクタ12及び上コネク
タ20は、精米容器16を凹部3に装着した状態で、駆動軸
11の回転を従動軸19側に伝達するカップリング21を形成
している。
【0015】従動軸19の上部には、前記精米容器16内の
玄米を撹拌する精米体23が着脱自在に取付けられてい
る。この精米体23は精米容器16の内部に設けられてお
り、前記従動軸19を内部に同軸的に固定した回転軸をな
す軸体23Aと、この軸体23Aと同軸的に形成された精米
体基部24と、この精米体基部24に設けられた摩擦体25と
で構成されている。前記精米体基部24は、図3に示すよ
うに一対の円弧面24Aを直線部24Bで連設して平面形状
が小判形に形成され、各円弧面24Aの外周に前記摩擦体
25を固定している。この摩擦体25は、鋼板等で構成さ
れ、その上下縁をL型に屈曲して全体にコ字型に折曲す
るとともに、その外周面は前記円弧面24Aに沿うように
円弧状に折曲している。そして、摩擦体25の外周面に例
えばエッチング加工によって多数の凸部26を互いに平行
するように形成している。これにより、摩擦体25の外周
面には凸部26と凹部27が交互に連続して作用面となる凹
凸状の研磨面28が形成される。なお、これら研磨面28を
構成する凸部26と凹部27とは、精米体基部24の回転方向
に対して垂直方向に形成されるとともに、エッチング加
工などによって形成される前記各凸部26の両端縁は、図
6に示すように鋭利な角部26Aとなる。このように、摩
擦体25の凸部26が精米体基部24の回転方向に対して垂直
に形成されているので精米体基部24の回転より摩擦体25
の凸部26が、精米容器16内の玄米に対して直交方向に作
用する。なお、摩擦体25を取り付ける精米体基部24の上
面及び下面には、前記摩擦体25を位置決めする凹溝29が
形成され、この凹溝29に嵌め合わせた摩擦体25をピン30
によって固定している。そして、精米容器16を凹部3に
装着すると、従動軸19が駆動軸11と同一軸状に位置する
と共に、下コネクタ12と上コネクタ20が係合して連結
し、電動機5の回転に伴ない従動軸19、ひいては精米体
23が回転するようになっている。
【0016】35は、前記凹部3,糠受容器15及び精米容
器16の上部を覆って着脱自在に設けられる蓋体である。
この蓋体35は、精米容器16の上部開口部に対向して、透
明な窓部36が取付けられている。また、37は各種スイッ
チからなる操作パネルであり、この操作パネル37の内部
には、図示しない操作スイッチ、制御回路及び駆動回路
を有する回路基板38が取付けられている。なお、39はゴ
ム脚、40は電源コード41のコードリールである。
【0017】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、蓋体35を開けた状態で凹部3に糠受容器15及び精
米容器16を装着するとともに、この精米容器16の内部に
突出した従動軸19に精米体23を取付け、ここに所定量の
玄米を投入する。そして、蓋体35によって凹部3の上部
開口部を閉じ、電源を投入する。次に、精米容器16に収
容した玄米の量、目標精米度及び胚芽の残除に基づい
て、前記操作パネル37を介して内部の操作スイッチを操
作する。玄米の量、目標精米度及び胚芽の残除に応じた
制御は、次のように行われる。 (1)胚芽を除く場合玄米の量の多少及び目標精米度に
よって精米体23の回転数を制御する。即ち前記制御回路
は、玄米の量が多いほど精米体23の回転数が高く、玄米
の量が少ないほど精米体23の回転数が低くなるように、
電動機5の回転数を制御する(2000〜3000回転
/分)。また前記制御回路は、目標精米度が高いほど精
米体23の駆動時間が長く、目標精米度が低いほど精米体
23の駆動時間が短くなるように、電動機5の回転数を制
御する。 (2)胚芽を残す場合玄米の量の多少及び目標精米度に
よる電動機5の基本的な制御は、玄米の量によらず精米
体23の回転数が一定となるように制御されており、上記
胚芽を除く場合と比較して、精米体23の回転数が低く、
駆動時間が長くなるように電動機5が制御される。な
お、この場合の精米体23の回転数は、1000〜200
0回転/分の範囲で良い結果が得られる。即ち、これよ
り低い回転数では玄米同士の摩擦が弱く、精米に時間が
かかると共に、これより高い回転数では精米体23と衝突
した際の衝撃で胚芽が玄米より取れ易くなってしまう。
【0018】このようにして、精米量、目標精米度及び
胚芽の残除を考慮した電動機5の制御パラメータを算出
した後で、前記操作パネル37を介して内部の操作スイッ
チを操作すると、制御回路からの制御信号により駆動回
路を介して電動機5が駆動される。そして、電動機5の
駆動力は、プーリー7から駆動ベルト14,プーリー13,
駆動軸11,カップリング21,従動軸19を経て、精米体23
を回転させる。この精米体23を回転させることで、精米
容器16内の玄米同士が擦れ合い、又は玄米と精米容器1
6、玄米と精米体23とが擦れ合い、これによって玄米は
精米される。なお、精米体基部24の摩擦体25近傍にある
玄米は、この摩擦体25の回転に連れ回りすることで動き
回るにも拘らず関わらず、玄米に対する摩擦体25の相対
速度は低く精米体基部24と玄米が激しく衝突しないの
で、欠け米や割れ米の発生が抑えられると共に、精米体
23の回転数を低くすれば、胚芽を残したまま精米するこ
とができる。特に、円弧面24Aの中央部近傍において
は、玄米が摩擦体25に対して鋭角に当たって擦るように
動くため、玄米への衝撃は緩和される。また、摩擦体25
には精米体基部24の回転方向に対して垂直となるように
多数の平行する凸部26を形成しているので、精米体基部
24の回転により、凸部26が玄米に対して直交方向に作用
し、かつ、その凸部26の両端縁は全長に渡って鋭利な角
部26Aが形成されているので摩擦体25近傍の連れ回りす
る玄米が動き回り、互いに擦れ合うばかりでなく、角部
26Aによって玄米面の糠が削り取られるので、効率よく
精米することができる。また、玄米に対する摩擦体25の
相対速度が低いため、図10に示すような従来の精米羽
根体51を用いた場合に比べて高い回転数でも胚芽を残す
ことができる。逆に、同じ回転数であるなら、従来の精
米羽根体51を用いた場合に比べて短時間で精米が完了す
る。なお、玄米から擦り取られた糠は、金網状に形成さ
れた精米容器16の側周部から、糠受容器15内へ排出され
る。
【0019】図7〜図9は、本発明の第2の実施例を示
すもので、前記第1実施例と同一機能を有する部分に
は、同一符合を付し、重複する部分の説明を省略し、異
なる部分についてのみ説明する。この第2実施例におい
ては、精米体23の精米体基部24に形成する摩擦体25には
研磨面28と攪拌面45とが形成されている。研磨面28は、
前記第1実施例と同様、精米体基部24の回転方向に対し
て垂直の方向性を有する多数の凸部26を互い平行するよ
うに形成することによって、凸部26と凹部27が交互に連
続する凹凸状に形成し、一方、攪拌面45はローレット加
工により互いに交叉する溝を刻設した凹凸面46によって
構成され、研磨面28よりさらに粗面状に形成されてい
る。また、摩擦体25の研磨面28と攪拌面45は図7及び図
8に示すように、ほぼ中央部で隣接している。これによ
り、摩擦体25の周方向一端側に研磨面28が形成されると
ともに、摩擦体25の周方向他端側に凹凸面46を有する攪
拌面45が形成され、これら研磨面28と攪拌面45とが周方
向に連設する。また、本実施例では、精米体23を駆動す
る電動機5は順逆両方向に回転可能であり、順方向に回
転させた場合、摩擦体25の周方向一端側に形成する研磨
面28が先行するように精米体23が回転し、逆方向に回転
させた場合には、摩擦体25の周方向他端側に形成する攪
拌面45が先行して精米体23が回転するようになってい
る。
【0020】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、蓋体35を開けた状態で凹部3に糠受容器15及び精
米容器16を装着するとともに、この精米容器16の内部に
突出した従動軸19に精米体23を取付け、ここに所定量の
玄米を投入し、蓋体35によって凹部3の上部開口部を閉
じ、電源を投入する。そして、前記操作パネル37を介し
て内部の操作スイッチを操作すると、制御回路からの制
御信号により駆動回路を介して電動機5が駆動される。
この電動機5の駆動力は、プーリー7から駆動ベルト1
4,プーリー13,駆動軸11,カップリング21,従動軸19
を経て、精米体23を回転させる。ここで目標精米度に応
じて精米体23の回転方向を決定する。すなわち、精米度
を低くして胚芽を残す場合には、精米体23を順方向に1
000〜2000回転/分で回転させることによって、
摩擦体25の周方向一端側に形成する研磨面28を先行する
ようにして精米体23を回転させる。これにより、前記第
1実施例と同様、精米体23の回転に伴い、摩擦体25の突
部26と精米容器16内の玄米とが擦れ合うばかりでなく、
角部26Aによって玄米表面の糠が削り取られ、さらに、
精米体23の回転による攪拌作用によって、玄米同士又は
玄米と精米容器16とが擦れ合い、これによって玄米は精
米される。この時、摩擦体25の周方向他端側に形成する
攪拌面45は精米体23の回転方向に対して後方側に位置す
るので玄米とは多少は擦れ合うものの、その摩擦力は低
い。これにより、精米体23の回転により主に摩擦体25の
円弧方向一端側に形成する研磨面28と玄米とが擦れ合う
ことから、胚芽を残したまま精米することができる。他
方、精米度を高くして胚芽を除去する場合、精米体23を
逆方向に2000〜3000回転/分で回転させて摩擦
体25の円弧方向他端側に形成する攪拌面45を先行するよ
うにして精米体23を回転させることによって、研磨面28
より摩擦力の大きな攪拌面45と玄米とが擦れ合うことか
ら、精米体23に連れ回りする多くの玄米が激しく動き回
り、互いに激しく擦れ合うので、糠及び胚芽を除去して
効率よく精米することができる。なお、玄米から擦り取
られた糠は、金網状に形成された精米容器16の側周部か
ら、糠受容器15内へ排出される。
【0021】以上のように、摩擦体25に研磨面28と攪拌
面45とを円周方向に連設させ、かつ、精米体23を順逆両
方向に回転可能に構成することによって、精米体23の回
転方向に応じて玄米の精米度を簡単に調整することがで
きる。
【0022】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではな
く、種々の変形実施が可能である。例えば、摩擦体25へ
の研磨面28、攪拌面45の加工法などは適宜選定すればよ
いものである。また、研磨面28、攪拌面45の作用面の方
向は前記実施例に限定されるものではなく、要は精米体
23の回転方向に対して交差する方向性を有していればよ
い。また、精米体基部の形状として小判形に形成した例
を示したが楕円形に形成するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の精米器は、本体ケースと、該本
体ケース内に設けられた電動機と、側周部及び/又は底
部を網状に形成し米を収容する精米容器と、該精米容器
内に設けられると共に前記電動機の回転に伴って回転し
前記精米容器内の米を撹拌する精米体とを有する精米器
において、前記精米体を、中心に回転軸を設けるととも
に平面形状が略小判形又は略楕円形に形成された精米体
基部と、作用面が前記精米体の回転方向に対して交叉す
るように前記精米体基部の弧面外周に取り付けられた摩
擦体とで構成したものであり、玄米を精米容器内に入れ
ると共に電動機を回転させることで、精米体の回転によ
り精米容器内で玄米が撹拌されて擦れ合うが、この時、
玄米は摩擦体により、精米体基部の回転と共に連れ回り
することで精米体と玄米との回転速度差が少なくなり、
また、玄米が精米体の摩擦体に対して鋭角に当たるた
め、精米体の摩擦体と玄米の激しい衝突を抑制すると共
に、摩擦体近傍の多くの玄米が摩擦体と連れ回りするこ
とで活発に動き回り、玄米同士が良好に擦れ合って精米
されるので、欠け米や割れ米の発生を防止できると共
に、精米体を適当な回転数に設定することで、胚芽米を
効率よく作ることを可能とする。
【0024】また、本発明の精米器は、請求項1におい
て、前記摩擦体に前記精米体基部の回転方向に対してほ
ぼ直交する多数の凸部を形成し、この凸部を相互に平行
させて研磨面を構成したものであり、精米体の回転によ
り、摩擦体の凸部が玄米に対して直交して作用するの
で、精米の効率が向上するばかりでなく、研磨面によっ
て玄米表面の糠が削り取られる一方で胚芽は残される。
【0025】更に、本発明の精米器は、請求項2におい
て、前記摩擦体の周方向一端側に前記研磨面を形成する
とともに、前記摩擦体の周方向他端側に凹凸面を備えた
攪拌面を形成し、これら研磨面と攪拌面とを周方向に連
設するとともに、前記精米体を順逆両方向に回転可能に
構成して、順方向に回転させた場合、前記研磨面が先行
し、逆方向に回転させた場合には、前記攪拌面が先行す
るようにしたものであり、精米体の回転方向に応じて玄
米の精米度を簡単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す精米器の断面図
である。
【図2】同上、精米体の外観斜視図である。
【図3】同上、精米体の外観平面図である。
【図4】同上、精米体の外観正面図である。
【図5】同上、精米体の外観側面図である。
【図6】同上、摩擦体の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における精米体の外観
斜視図である。
【図8】同上、精米体の外観正面図である。
【図9】同上、精米体の外観側面図である。
【図10】従来の精米器における精米体の外観斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 本体ケース 5 電動機 16 精米容器 23 精米体 24 精米体基部 24A 円弧面 25 摩擦体 26 凸部 28 研磨面(作用面) 45 攪拌面(作用面) 46 凹凸面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/00 - 7/02 A47J 43/25

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケースと、該本体ケース内に設けられ
    た電動機と、側周部及び/又は底部を網状に形成し米を
    収容する精米容器と、該精米容器内に設けられると共に
    前記電動機の回転に伴って回転し前記精米容器内の米を
    撹拌する精米体とを有する精米器において、前記精米体
    を、中心に回転軸を設けるとともに平面形状が略小判形
    又は略楕円形に形成された精米体基部と、作用面が前記
    精米体の回転方向に対して交叉するように前記精米体基
    部の弧面外周に取り付けられた摩擦体とで構成したこと
    を特徴とする精米器。
  2. 【請求項2】前記摩擦体に前記精米体基部の回転方向に
    対してほぼ直交する多数の凸部を形成し、この凸部を相
    互に平行させて研磨面を構成したことを特徴とする請求
    項1記載の精米器。
  3. 【請求項3】前記摩擦体の周方向一端側に前記研磨面を
    形成するとともに、前記摩擦体の周方向他端側に凹凸面
    を備えた攪拌面を形成し、これら研磨面と攪拌面とを周
    方向に連設するとともに、前記精米体を順逆両方向に回
    転可能に構成して、順方向に回転させた場合、前記研磨
    面が先行し、逆方向に回転させた場合には、前記攪拌面
    が先行するようにしたことを特徴とする請求項2記載の
    精米器。
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