JP3381770B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
内燃機関に係り、詳しくは直立吸気ポートを有してタン
ブル流を生起するガソリンエンジンの吸気ポート構造に
関する。
【0002】
【関連する背景技術】近年、車両に搭載される火花点火
式内燃機関において、有害排ガス成分の低減や燃費の向
上等を図るため、旧来の吸気管噴射型に代えて燃焼室に
直接燃料を噴射する方式の筒内噴射型のガソリンエンジ
ンが種々提案されており、その構成例が、例えば特開平
5−240044号公報等に開示されている。
【0003】上述の公報に開示された筒内噴射ガソリン
エンジンでは、4弁式にして2本の吸気ポートを直立に
延びる直立吸気ポートとして形成しており、これにより
吸気効率の高い吸気を行うとともに燃焼室内にシリンダ
壁に沿う縦方向の旋回渦(タンブル流)を生起させて燃
焼効率の向上を図ることが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示された筒内噴射ガソリンエンジンは、例えば排気量
が大きく各気筒のボア径が比較的大きなDOHC(ダブ
ルオーバヘッドカムシャフト)型の筒内噴射ガソリンエ
ンジンとして構成されており、上記2本の吸気ポートの
吸気開口部の縁部とシリンダ壁との間には十分距離が有
る。つまり、図1を参照すると燃焼室側からシリンダヘ
ッド下面を視た図が示されているが、同図中に二点鎖線
で示すように、吸気開口部30の縁部はシリンダ10の
壁面から十分離間して位置している。
【0005】ところが、この筒内噴射ガソリンエンジン
を小排気量のガソリンエンジンで実現しようとすると、
各気筒のボア径が小さくなることで、図1中に実線で示
すように、2本の吸気ポートの吸気開口部30の縁部が
シリンダ10の壁面に極めて接近することになる。特に
筒内噴射ガソリンエンジンでは希薄空燃比運転が可能で
あって大量の空気を必要とすることから吸気開口部30
の開口径が大きくこの問題が顕著である。
【0006】また、SOHC(シングルオーバヘッドカ
ムシャフト)型のガソリンエンジンでは、ロッカアーム
がカムシャフトと吸排気弁との間をエンジン幅方向(内
燃機関幅方向)に延びて各気筒毎に存在しており、この
ロッカアームの存在によって直立吸気ポートのエンジン
長手方向(内燃機関長手方向)の自由度が拘束されるこ
とになる。
【0007】このように吸気開口部の縁部がシリンダ壁
に極めて接近し且つ2本の直立吸気ポートがエンジン長
手方向でレイアウト上の制約を受けると、吸気開口部か
ら燃焼室内に流入する吸入空気は、シリンダ壁に向かっ
て主として図1中に流線F'で示すように流れ、この
際、吸気開口部30の縁部からシリンダ10の壁面まで
の距離が距離D0と短いために吸気開口部より燃焼室内
に流入した直後にシリンダ壁に衝突することになる。
【0008】吸入空気がシリンダ壁に衝突するようにな
ると、シリンダ壁が抵抗となり吸入空気は乱れ、故に良
好なタンブル流が得られず燃焼効率が低下することにな
り好ましいことではない。そこで、吸気ポートを互いに
斜めに配設して吸入空気がシリンダ壁に達するまでの距
離を稼ぎ且つ吸入空気を収斂するようにして良好なタン
ブル流を得ることを可能にした4弁式の内燃機関が特開
平3−182621号公報に開示されている。
【0009】しかしながら、当該公報に開示されるよう
に吸気ポートを互いに斜めに配設することは、シリンダ
ヘッド上のロッカ室内に比較的空所が多いようなDOH
C型のガソリンエンジンでは可能であるが、該ロッカ室
内に空所が少ないような上記SOHC型のガソリンエン
ジンでは上記ロッカアーム等の存在により実現が困難で
あり現実的ではない。
【0010】本発明は、上述した事情に基づきなされた
もので、その目的とするところは、2本の直立吸気ポー
トを有した内燃機関において、ボア径が小さく直立吸気
ポートに内燃機関長手方向の制約がある場合であっても
縦方向の旋回渦を良好に生起可能であって高い燃焼効率
を実現可能な内燃機関を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、シリンダヘッド内を該シリン
ダヘッドの上面に向かい互いに略平行に延びる2本の吸
気ポートには、燃焼室に臨んで開口する2個の吸気開口
部近傍に、それぞれ2個の吸気開口部の中線とシリンダ
の壁面との交点に向けて吸気ポート内の吸入空気を整流
し燃焼室内に導く整流突起が設けられている。
【0012】これにより、2本の吸気ポートが互いに略
平行に真っ直ぐに延びている場合において、吸入空気が
2個の吸気開口部の中線とシリンダの壁面との交点に向
けて収斂されるようにして燃焼室内に導入されることに
なり、排気量が小さくシリンダボア径が小さい内燃機関
であって各吸気開口部がシリンダの壁面に接近している
ような場合であっても、吸入空気が各吸気開口部からシ
リンダの壁面に到達するまでの距離が十分に確保され
る。故に、吸入空気が吸気開口部から燃焼室内に流入し
た直後にシリンダ壁に衝突することなくシリンダ壁に沿
いスムーズに流れることになり、縦方向の旋回渦、即ち
タンブル流が良好に生起されて燃焼効率が向上する。
【0013】特に、SOHC型の内燃機関の場合、ロッ
カアーム等の動弁機構によって2本の吸気ポートがレイ
アウト上の制約を受けて略平行に真っ直ぐ延びざるを得
ないのであるが、このように内燃機関がSOHC型であ
り且つシリンダボア径が小さい場合であってもタンブル
流が良好に生起され燃焼効率が向上することになる。ま
た、このように吸入空気が上記交点方向に収斂されタン
ブル流が一本とされると相乗効果によってタンブル流が
強力なものとなり、やはり燃焼効率が向上する。
【0014】また、請求項2の発明では、内燃機関は燃
焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を有した筒内噴
射型火花点火式内燃機関とされている。従って、内燃機
関は圧縮行程で燃料を噴射することで極めて空燃比の希
薄な希薄燃焼運転を行うことが可能であり、この希薄燃
焼運転を行う場合には強力なタンブル流が必要とされる
のであるが、このような状況においてシリンダボア径が
小さく各吸気開口部がシリンダの壁面に接近している場
合であっても、上記同様にして良好且つ強力なタンブル
流が生起されて燃焼効率が向上することになる。
【0015】また、このように良好且つ強力なタンブル
流が生起されることで、燃料噴射弁の噴射口に付着した
燃料やカーボンが該タンブル流によって良好に吹き払わ
れることになり燃料噴射状態が常に適正なものに維持さ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図2を参照すると、車両に搭載され
た本発明に係るSOHC(シングルオーバヘッドカムシ
ャフト)型の筒内噴射ガソリンエンジンのシリンダブロ
ックとシリンダヘッドの部分の縦断面図が示されてお
り、以下、同図を参照して本発明に係る内燃機関の構成
を説明する。
【0017】当該SOHC型筒内噴射ガソリンエンジン
(以下、エンジンと略す)1は、シリンダボア径の比較
的小さな吸気2弁排気2弁の4弁式の小排気量のガソリ
ンエンジンであり、例えば4気筒ガソリンエンジンであ
って4気筒の全てについて吸気行程のみならず圧縮行程
での燃料噴射が可能とされている。以下、4気筒のうち
の1気筒を代表に説明する。
【0018】図2に示すように、シリンダブロック2の
円筒状のシリンダ10には、ピストン12が嵌挿されて
いる。このピストン12の頂面には、公知のDOHC
(ダブルオーバヘッドカムシャフト)型の筒内噴射ガソ
リンエンジンと同様に、半球状のキャビティ16が形成
されているが、その形状については従来のDOHC型の
筒内噴射ガソリンエンジンのものと同様であるため、こ
こではその詳細については説明を省略する。
【0019】一方、シリンダヘッド4には、シリンダヘ
ッド4の下面とピストン12の頂面とによって区分され
形成される燃焼室20に向けて燃料を直接噴射可能にし
て燃料噴射弁(インジェクタ)22が設けられている。
より詳しくは、燃料噴射弁22は、シリンダ10の外周
壁近傍に対応する位置に、シリンダ10の中心軸、即ち
シリンダ軸線Xに対して斜めに燃料を噴射可能なよう所
定の角度を有してシリンダヘッド4に取り付けられてい
る。なお、この燃料噴射弁22は、吸気行程のみならず
燃焼室20内が高圧となる圧縮行程時においても良好に
燃料をシリンダ10内に供給可能なよう、その許容燃料
噴射圧は高圧(例えば、50kgf/cm2以上)に設定され
ている。
【0020】また、シリンダヘッド4には、各気筒のシ
リンダ軸線Xを含んでなる基面を挟むようにして、一側
に又割れした一対の吸気ポート24,24が形成されて
おり、他側に一対の排気ポート28,28が形成されて
いる。吸気ポート24,24は上記基面の一側に設けら
れた一対の吸気口(吸気開口部)30,30において燃
焼室20に臨んで開口しており、排気ポート28,28
は上記基面の他側に設けられた一対の排気口32,32
において燃焼室20に臨んで開口している。
【0021】より詳しくは、吸気ポート24,24は、
排気ポート28,28がシリンダヘッド4の側面で水平
方向に開口している一方で、吸気口30,30からシリ
ンダ軸線Xに略沿うようにしてシリンダヘッド4の上面
に向けて延びている。つまり、吸気ポート24,24は
シリンダヘッド4の下面に対し直立する直立吸気ポート
とされている。
【0022】ここで、図3を参照すると、図2中のA−
A線に沿う吸気ポート24,24の縦断面図が示されて
おり、同図には後述の吸気弁34,34を開閉するため
の一対のロッカアーム42,42が併せて示されている
が、吸気ポート24,24はこのようにロッカアーム4
2,42に挟まれるように形成されている。つまり、吸
気ポート24,24は、エンジン1の長手方向でレイア
ウト上の制約を受けており、図3に示す如くエンジン1
の側面方向から視ると、曲がりなく略真っ直ぐに上方に
延びている。
【0023】そして、吸気ポート24,24の吸気口3
0,30近傍には、排気口32,32側に位置し吸気ポ
ート24,24の内側に突出するようにして整流突起2
6,26が形成されている。詳しくは、図3に示すよう
に、整流突起26,26は、互いに所定の角度を有して
半ば対向するように形成されている。つまり、整流突起
26,26は、その表面整流部が吸気口30,30間の
中線Yとシリンダ10の壁面の縁部との交点Zを向くよ
う形成されている。
【0024】そして、吸気口30,30には、吸気ポー
ト24,24と燃焼室20との連通と遮断とを行う一対
の吸気弁34,34が設けられており、一方、排気口3
2,32には、排気ポート28,28と燃焼室20との
連通と遮断とを行う一対の排気弁36,36が設けられ
ている。同図に示すように、吸気弁34,34と排気弁
36,36とは、上記吸気ポート24,24と排気ポー
ト28,28との位置関係から、やはり上記基面を挟む
ようにしてシリンダヘッド4に設けられている。詳しく
は、これら吸気弁34,34と排気弁36,36は、同
図に示すように、各軸部がシリンダヘッド4の上面に向
け徐々に離反するようにシリンダヘッド4内を延びてい
る。
【0025】また、シリンダヘッド4には、燃焼室20
の略中央、即ち燃焼室20内の混合気を最も有効に燃焼
させることの可能な着火位置に火花発生部を突出させて
点火プラグ40が取り付けられている。以下、上記のよ
うに構成されたSOHC型筒内噴射ガソリンエンジンの
本発明に係る作用及び効果について図2、図3及び図4
を参照して説明する。
【0026】吸気ポート24,24がシリンダ軸線Xに
略沿い直立にされていると、吸気行程において吸気弁3
4,34が開弁したとき(図2に示す状態)、吸入空気
は、主として図1中に流線Fで示すように、シリンダ1
0の壁面に沿うようにして吸気効率よくスムースに燃焼
室20内に導入される。そして、このように燃焼室20
内に導入された吸入空気は、ピストン12の上昇に伴っ
てキャビティ16により上方に巻き上げられ、燃焼室2
0内で縦方向の旋回渦(タンブル流)を形成する。
【0027】ところで、吸気ポート24,24には上述
したように交点Z方向を向いて整流突起26,26が設
けられている。従って、実際には吸気ポート24,24
から燃焼室20に導入される吸入空気は、図3に流線F
で示すように互いに収斂されて一つのタンブル流を形成
することになる。つまり、図4を参照すると、図1と同
様に燃焼室20側からシリンダヘッド4の下面を視た図
が示されているが、吸入空気は、突起26,26の存在
によって流線Fで示すようにシリンダ10の壁面の交点
Z方向に向け整流されることになる。
【0028】このように、吸入空気がそれぞれ整流突起
26,26により整流され収斂されることは、即ち、図
4に示すように、吸入空気が吸気口30,30を出てシ
リンダ10の壁面に到達するまでの距離を上述した従来
の距離D0に対し距離D1のように大きくできることを意
味している(D0<D1)。つまり、整流突起26,26
によって吸入空気を整流することにより、燃焼室20に
導入された吸入空気がシリンダ10の壁面に到達するま
での距離を十分稼ぐことが可能となる。
【0029】即ち、小排気量でシリンダボア径が比較的
小さく、且つ、吸気ポート24,24がエンジン長手方
向でレイアウト上の制約を受けるようなSOHC型のエ
ンジン1において、吸気口30,30の開口径が大きく
該吸気口30,30がシリンダ10の壁面に接近してい
る場合であっても、吸入空気をシリンダ10の壁面に勢
いよく衝突させることなくシリンダ10の壁面に沿って
スムーズに流すようにできる。
【0030】なお、突起26,26が互いになす角度は
距離D0に応じて設定すればよい。つまり、距離D0が小
さいほど上記互いになす角度を小さくして吸気流れ方向
の変化量を大きく距離D1を極力大きくするように設定
することが好ましい。これにより、シリンダボア径が比
較的小さい場合であっても、吸入空気の収斂による相乗
効果も相俟って、燃焼室20内で良好且つ強力なタンブ
ル流を生起させることができ、即ちタンブル比(一行程
中のタンブル渦数)の大きい流量係数の大きなタンブル
流を得ることができ、シリンダボア径の大きな筒内噴射
ガソリンエンジンの場合と同様の燃焼効率を得ることが
できる。この場合、吸気ポート24,24は、上述の如
く長手方向で制約を受ける反面比較的真っ直ぐとされる
ので、吸気効率を高く保持したままに燃焼効率を向上さ
せることが可能である。
【0031】また、このように、吸入空気を収斂するよ
うにすると、図4に示すように、吸入空気は燃料噴射弁
22の噴射口22aに向かうことになり、噴射口22a
に付着した燃料或いはカーボンを吸入空気によって良好
に吹き払うことができ、燃料噴射状態を好適に保つこと
ができるという利点もある。さらに燃料が吸気行程で噴
射される場合において吸入空気と燃料との混合を良好な
ものとし燃料の霧化を促進することができるという利点
もある。
【0032】なお、上記実施形態では、SOHC型の筒
内噴射ガソリンエンジンを例に説明したが、本発明を小
排気量でシリンダボア径の小さいDOHC型の筒内噴射
ガソリンエンジンに適用することもできる。また、筒内
噴射ガソリンエンジンに限らず、小排気量でシリンダボ
ア径が小さく且つ上述のようなタンブル流を生起させる
ような構成のガソリンエンジンであれば、吸気管噴射型
のガソリンエンジンであっても本発明を良好に適用可能
である。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る請求項1の内燃機関によれば、例えばSOHC型の
内燃機関のように、2本の吸気ポートがロッカアーム等
の動弁機構によってレイアウト上の制約を受け互いに略
平行に真っ直ぐに延びている場合において、吸入空気を
2個の吸気開口部の中線とシリンダの壁面との交点に向
けて収斂するようにして燃焼室内に導入できることにな
り、排気量が小さくシリンダボア径が小さい内燃機関で
あって各吸気開口部がシリンダの壁面に接近しているよ
うな場合であっても、吸入空気が各吸気開口部からシリ
ンダの壁面に到達するまでの距離を十分に確保すること
ができる。
【0034】従って、吸入空気を吸気開口部から燃焼室
内に流入した直後にシリンダ壁に衝突させないようにし
てシリンダ壁に沿いスムーズに流すことができ、燃焼室
内に縦方向の旋回渦、即ちタンブル流を良好に生起させ
て燃焼効率を向上させることができる。また、このよう
に吸入空気を上記交点方向に収斂させてタンブル流を一
本に纏めると、相乗効果によってタンブル流を強力なも
のにでき、やはり燃焼効率を向上させることができる。
【0035】また、請求項2の内燃機関によれば、内燃
機関が燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を有し
た筒内噴射型火花点火式内燃機関であり強力なタンブル
流を必要とするような状況において、シリンダボア径が
小さく各吸気開口部がシリンダの壁面に接近しているよ
うな場合であっても、上記同様にして良好且つ強力なタ
ンブル流を生起させて燃焼効率を向上させることができ
る。
【0036】また、このように良好且つ強力なタンブル
流が生起されることで、燃料噴射弁の噴射口に付着した
燃料やカーボンを該タンブル流によって吹き払うことが
でき、燃料噴射状態を常に良好なものに維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼室側からシリンダヘッドを視た図であっ
て、従来の吸入空気の流れを示す図である。
【図2】本発明に係るSOHC型筒内噴射ガソリンエン
ジンの縦断面の一部を示す図である。
【図3】図2中のA−A線に沿う吸気ポートの縦断面図
である。
【図4】燃焼室側からシリンダヘッドを視た図であっ
て、本発明に係る吸入空気の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 SOHC型筒内噴射ガソリンエンジン(内燃機関) 10 シリンダ 20 燃焼室 24 吸気ポート 26 整流突起 28 排気ポート 30 吸気口(吸気開口部) 32 排気口 34 吸気弁 36 排気弁 F,F' 流線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 公二郎 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 片岡 徹夫 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−79040(JP,A) 特開 平9−236043(JP,A) 特開 平9−236044(JP,A) 特開 平6−159078(JP,A) 特開 平5−86873(JP,A) 特開 平3−182621(JP,A) 特開 平5−240044(JP,A) 特開 平11−193707(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/42 F02B 31/00 - 31/02 F02B 23/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドの下面とシリンダ内に嵌
    挿されたピストンの頂面との間に形成され、前記シリン
    ダヘッドの下面にシリンダ軸線を含む平面を挟んで一側
    に位置して前記平面に沿う2個の吸気開口部を有する燃
    焼室と、 各一端が前記2個の吸気開口部とそれぞれ連通するとと
    もに、前記シリンダヘッド内を該シリンダヘッドの上面
    に向かい互いに略平行に延びる2本の吸気ポートと、 前記2本の吸気ポートの前記2個の吸気開口部近傍にそ
    れぞれ前記吸気ポートの内側に向け且つ前記2個の吸気
    開口部の中線と前記シリンダの前記一側の壁面との交点
    に向けて突出して設けられ、前記吸気ポート内の吸入空
    気を前記交点方向に整流して前記燃焼室内に導く整流突
    起と、を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 さらに、前記燃焼室内に燃料を直接噴射
    する燃料噴射弁を備えたことを特徴とする、請求項1記
    載の内燃機関。
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