JP3381019B2 - 漏電防止装置 - Google Patents

漏電防止装置

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JP3381019B2
JP3381019B2 JP31245096A JP31245096A JP3381019B2 JP 3381019 B2 JP3381019 B2 JP 3381019B2 JP 31245096 A JP31245096 A JP 31245096A JP 31245096 A JP31245096 A JP 31245096A JP 3381019 B2 JP3381019 B2 JP 3381019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】中性点接地型の雑音端子電圧
対策フィルタを備えた機器の漏電防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図24、25は、例えば特開平4−14
0910号、特開平1−243843号に示された従来
の漏電防止装置の回路図である。図24の135が漏洩
電流低減ノイズフィルターである。図において、10
6、107が入力端子、108、109が出力端子、1
11、112はインダクタ、113、114は中性点接
地用コンデンサ、110、137、129はコンデン
サ、134、136は抵抗、133は増幅器である。1
22は非接地線、123は接地線、115は機器のアー
ス116に接続されたアース端子、124はアース線で
ある。
【0003】この回路では、抵抗134、136、コン
デンサ129、137、増幅器133が漏電防止の機能
をもつ。これらが無い通常の雑音端子電圧対策フィルタ
では、中性点接地用コンデンサ113、114の交点、
すなわち、機器のアースである筐体に、大地に対し商用
周波数の電位が発生し、この電位が商用電源周波数の漏
洩電流の原因となる。漏洩電流121は、非接地線12
2側のコンデンサ113、アース線124、アース端子
115、機器のアース116に流れる。なお、機器のア
ース16は一般に金属である筐体に接続され、この筐体
に接地される場合が多い。この従来例では、コンデンサ
129、134、137、抵抗136、増巾器133、
からなる反転増幅器を用いてコンデンサ113、114
により発生する電位を打ち消す電位を発生し、機器の筐
体への電位の発生を減らし、漏洩電流を低減している。
【0004】また、図25において、202がノイズフ
ィルターである。ノイズフィルター202はコンデンサ
203、中性点接地用コンデンサ214、215、イン
ダクタ205、スイッチング素子216からなる。20
1は電源、206はリアクタ18は整流回路、208は
平滑用コンデンサ、209はインバータ、210は圧縮
機モータ、211は圧縮機210と大地間の浮遊キャパ
シタン、212はファンモータ、213はその他の電気
部品である。217はスイッチング素子216を制御す
る制御回路である。
【0005】この回路では、各負荷の動作状況に応じ、
スイッチング素子216をon/offし、中性点接地
用コンデンサの容量を切替え、商用周波数の漏洩電流と
その他の負荷からの漏洩電流の最小となる容量を選択
し、漏洩電流を低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図24に示すような従
来の漏電防止装置では、増幅器133の具体的な実施方
法は明記されておらず、実施例から察するにアナログオ
ペアンプを想定していると思われる。しかしながら、通
常の機器で扱う商用電源電圧は100V、および200
Vであり、高圧で高圧オペアンプ自体稀少かもしくは高
価であるという問題がある。また、オフセット等の調整
を伴いそれらの回路も必要となり、部品コスト、製造コ
ストがかかるという問題があった。さらに、逆相電圧の
発生方法が一極性のみ有効となっているため、商用電源
の大地接地側の極性が反転した場合は逆に漏洩電流が増
えるという問題もあった。
【0007】また、図25に示すような従来の漏電防止
装置では、各負荷の動作不動作でコンデンサ容量を切り
替えているため、結局、動作、不動作により機器全体の
漏洩電流が各負荷及びフィルタからの漏洩電流量の和と
なるような機器の場合は、全く効果がないという問題点
があった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、安価で小型で防止能力の高い漏電防
止装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる漏電防
止装置は、中性点接地型の雑音端子電圧対策フィルタを
有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電圧を生成
する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置において、前
記逆相電圧発生部は、電源電圧を低電圧にするととも
に、電位をシフトする分圧/レベルシフト回路と、この
分圧/レベルシフト回路から出力された電圧の逆相電圧
を生成するマイクロプロセッサと、このマイクロプロセ
ッサから出力された逆相電圧を増巾する増巾器とを、備
える。
【0010】また、マイクロプロセッサは分圧/レベル
シフト回路から出力された電圧をA/D変換して入力す
るA/D入力部と、生成された逆相電圧をD/A変換し
て出力するD/A出力部とを備える。
【0011】また、中性点接地型の雑音端子電圧対策フ
ィルタを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電
圧を生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置にお
いて、前記逆相電圧発生部は電源電圧のゼロクロス点の
タイミングを出力するゼロクロス検出回路と、このゼロ
クロス検出回路から出力されたタイミングとあらかじめ
記憶された正弦波データに基づいて前記電源電圧の逆相
電圧を生成するマイクロプロツセッサとを備える。
【0012】また、中性点接地型の雑音端子電圧対策フ
ィルタを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電
圧を生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置にお
いて、前記逆相電圧発生部は電源電圧のゼロクロス点の
タイミングを出力するゼロクロス検出回路と、このゼロ
クロス検出回路から出力されたタイミングとあらかじめ
記憶された正弦波データに基づいて前記電源電圧の逆相
電圧のPWM変調信号を生成するマイクロプロセッサ
と、このマイクロプロセッサから出力された前記PWM
変調信号に基づいて前記電源電圧の逆相電圧を出力する
インバータとを備える。
【0013】また、雑音端子電圧対策フィルタの接地線
に、漏洩電流を検出する電流検出手段を備え、マイクロ
プロセッサは前記電流検出手段により検出された漏洩電
流が最小となるように、生成した逆相電圧を補正するも
のである。
【0014】また、マイクロプロセッサは、逆相電圧の
電圧を調整する電圧調整手段を備えたものである。
【0015】また、中性点接地型の雑音端子電圧対策フ
ィルタ及び電力スイッチングを行う負荷を有する機器の
漏電防止装置において、前記電力スイッチングのタイミ
ングに同期して前記雑音端子電圧対策フィルタのコンデ
ンサ容量を変えるコンデンサ容量可変手段を備え、前記
負荷の電力スイッチングに同期して、前記コンデンサの
容量を増加させるものである。
【0016】また、容量可変手段は、中性点接地型の雑
音端子電圧対策フィルタの第1の中性点接地用コンデン
サと並列に接続された第2の中接点接地用コンデンサ
と、第1、第2の中性点接地用コンデンサの各々の中性
点を接続するスイッチング素子と、負荷の電力スイッチ
ングのタイミングに同期して、パルスを出力するタイマ
ーと、このタイマーから出力された前記パルスに基づい
て前記スイッチング素子を駆動するドライブ回路と、を
備える。
【0017】また、容量可変手段のスイッチング素子を
光アイソレーションを用いたMOS−FETとしたもの
である。
【0018】また、逆相発生部は、雑音端子電圧対策フ
ィルタの出力電圧に基づいて、接地極性を判定し、判定
結果の接地極性信号をマイクロプロセッサに出力する接
地極性判定手段を備え、前記マイクロプロセッサは前記
接地極性信号に基づいて生成した逆相電圧の極性を反転
するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である漏
電防止装置を有する機器のブロック図、図2は図1の雑
音端子電圧対策フィルタの回路図、図3は図1の漏電防
止装置である逆相電圧発生部を示すブロック図である。
図4は図3の分圧およびレベルシフト回路31の回路
図、図5は図3の増幅器33の回路図である。図6は逆
相電圧発生部における電圧波形図、図7はマイクロプロ
ツセサのアルゴリズムのフローチャート図である。
【0020】図1において、1は商用電源電圧の逆相電
圧を発生する逆相電圧発生部、2は商用交流電源3と負
荷の間に挿入し、雑音端子を除去する雑音端子電圧対策
フィルタ、3は商用電源、4は負荷、5は機器の筐体、
6は筐体5に接続された機器のアース、7は筐体5の接
地である。8a、8bは商用交流電源3の接地であり、
接地極性が8aか8bのいずれか一方であることを示し
ている。24は中性点接地線である。
【0021】図2において、21はインダクタ、22、
23は中性点接地用コンデンサであり、この中性点接地
用コンデンサ22、23の中点は機器の筐体5へ接続さ
れる。
【0022】図3において、31は商用電源電圧を低電
圧に減圧するとともに、接地点に対する電位をシフトす
る分圧およびレベルシフト回路であり、32は分圧回路
31の出力電圧波形に基づいて出力電圧波形の反転した
電圧波形を生成するマイクロプロセッサであり、A/D
入力部32a、D/A出力部32b及びCPU32Cを
備えている。33はマイクロプロセッサ32から出力さ
れた電圧波形を増巾する増幅器である。
【0023】図4において、46、47、は商用電源3
の電圧を分圧およびレベルシフトする抵抗、48は直流
電源である。図5において、41はマイクロプロセッサ
32の出力を増幅するトランジスタ、42、43は抵
抗、44はコンデンサ、45は直流電源である。
【0024】次に動作について図1、3、6により説明
する。まず、雑音端子電圧対策フィルタ2は機器から商
用電源3への雑音を、インダクタ21、中性点接地用コ
ンデンサ22、23により除去し、かつ、右側の負荷4
へ電力を供給する。
【0025】次に、逆相電圧発生部1において、商用電
源3の電力を分圧およびレベルシフト回路31に入力す
る。このときの入力電圧波形を図6(a)に示す。分圧
およびレベルシフト回路31で分圧レベルシフトして、
図6(b)に示す分圧およびレベルシフト回路31の出
力電圧波形となる。
【0026】次に、分圧およびレベルシフト回路31か
らの出力電圧波形をマイクロプロセッサ32のA/D入
力部32aより取り込み、その電圧波形を図32(c)
に示すように反転した電圧波形を生成する。この反転し
た電圧波形をマイクロプロセッサ32のAD/A出力部
32bから増幅器33へ出力する。増幅器33は入力さ
れた電圧波形を図6(d)に示す電圧波形に増幅し、雑
音端子電圧対策フィルタ2の中性点接地用コンデンサ2
2、23の中点とア−ス6の間に出力する。
【0027】次に、マイクロプロセッサ32のアルゴリ
ズムとしては、リアルタイムで入力電圧の逆相電圧を計
算し、出力するが、この計算処理を図7により説明す
る。まず、ステップS11で、分圧およびレベルシフト
回路31から出力された電圧波形をA/D入力部32a
に入力し、A/D変換したA/D値を取り込み、ステッ
プS12では、ステップS11では取り込んだA/D値
とA/D値の平均値との差Aを求める。次に、ステップ
S13ではA/D値の平均値と差Aとの差Bを求める。
この差Bが入力した電圧波形の反転したものとなる。ス
テップS14では差BをD/A出力部32bでD/A変
換したD/A値を出力する。
【0028】雑音端子電圧対策フィルタ2の中性点接地
用コンデンサ22、23の交点にアース6を介して接続
された筐体5に、大地に対して電圧波形が発生するが、
この電圧波形に対して逆相電圧発生部1から出力された
電圧波形は逆位相であり、電圧のピーク値は同じとなる
ように出力されるので、筐体5に発生した電圧波形と逆
相電圧発生部1の出力された電圧波形は互いに相殺さ
れ、筐体5には大地に対し電圧は発生せず、漏洩電流が
流れない。
【0029】以上のように、通常の機器では、マイクロ
プロセッサが搭載されており、このように逆相電圧発生
部にマイコンを用いたことにより、特に反転回路が不要
となり、安価で、小型の漏電防止装置を得ることができ
る。また、入力にA/D入力を用い、常時、電源電圧波
形の逆相電圧を発生でき、電源電圧波形の変動に対応で
き高精度で、漏電防止効果の高い漏電防止装置を得るこ
とができる。
【0030】実施の形態2.実施の形態2は実施の形態
1の逆相電圧発生部の構成を変えたものであり、図8は
実施の形態2である逆相電圧発生部を示すブロック図、
図9は図8のゼロクロス検出回路を示す回路図、図10
は逆相電圧発生部における電圧波形図、図11はマイク
ロプロツセサのアルゴリズムのフローチャート図であ
る。
【0031】図8において、51は商用電源3の電圧波
形のゼロクロス点のタイミングを出力するゼロクロス検
出回路、52はゼロクロス検出回路51の出力に基づい
て商用電源3の電圧波形を反転した電圧波形を生成する
マイクロプロセッサであり、入力部52a、D/A出力
部52b、CPU52C及び正弦はテーブル52dを備
えている。53はマイクロプロセッサ52から出力され
た電圧波形を増幅する増幅器である。図9において、5
4、55は抵抗、56はコンパレータ、57は直流電源
である。
【0032】次に動作について図8〜11により説明す
る。まず、商用電源3の電力を逆相電圧発生部1のゼロ
クロス検出回路51に入力する。このときの入力電圧波
形を図10(a)に示す。ゼロクロス検出回路51で
は、商用電源3の電圧を抵抗54、55で分圧し、電圧
極性をコンパレータ56において図10(b)に示すよ
うにパルス化して出力する。次に、マイクロプロセッサ
52は、あらかじめメモリに正弦値をテーブルデータと
して記憶させ、ゼロクロス検出回路51から出力された
ゼロクロスタイミングと極性に基づいて、各ゼロクロス
タイミング問にメモリに記憶されたテーブルデータによ
り、図10(c)に示したように商用電源3の電圧波形
の逆相電圧波形を生成し、増幅器53に出力する。増幅
器53は入力した電圧波形を図10(d)に示す電圧波
形に増幅し、雑音端子電圧対策フィルタ2の中性点接地
用コンデンサ22、23の中点とア−ス6の間に出力す
る。
【0033】次に、マイクロプロセッサ52のアルゴリ
ズムを図11により説明する。まず、ステップS21で
は、カウンタインクリメントを行う。次に、ステップS
22では、あらかじめ記憶させた正弦波のテーブルデー
タに基づいて、ゼロクロス検出回路51から出力された
パルスのゼロクロスになるまで正弦波を発生し、ステッ
プS23では発生した正弦波をD/A変換して電圧波形
を出力する。このときゼロクロス検出回路51から出力
されたパルスの極性が正なら正弦波の半周期、負なら負
の半周期を出力する。次に、ステップS24ではゼロク
ロスを検知しなければ、ステップS21〜ステップS2
3を繰り返し、ゼロクロスを検出すれば、ステップS2
5でカウンタリセットしステップS21に戻る。
【0034】このように逆相電圧発生部1の出力はフィ
ルタの発生する商用電源電圧波形の逆相で、電圧のピー
ク値は同じとなるように出力されるので、筐体5には大
地に対し電圧は発生せず漏洩電流が流れない。
【0035】以上のように、通常の機器ではマイクロプ
ロセッサが搭載されており、このように逆相電圧発生部
にマイコンを用いたことにより特に反転回路が不要とな
り、安価で、小型の漏電防止装置を得ることができる。
【0036】また、入力にディジタル信号を用いたこ
と、および処理をリアルタイムでなくメモリに記憶され
たテーブルデータによる電圧波形出力を用いたので、コ
ストのかかるA/D変換部を用いず、マイクロプロセッ
サの処理の負荷を軽くすることができ、より広範囲の機
器で使用可能な漏電防止装置を得ることができる。
【0037】実施の形態3.実施の形態3は実施の形態
2の逆相電圧発生部の構成を変えたものであり、図12
は実施の形態3である漏電防止装置の逆相電圧発生部を
示すブロック図、図13は図12のインバータを示す回
路図、図14は逆相電圧発生部における電圧波形とタイ
ミング図、図15はマイクロプロツセサのアルゴリズム
のフローチャート図である。
【0038】図12において、51は商用電源電圧波形
のゼロクロス点のタイミングを出力するゼロクロス検出
回路、61はマイクロプロセッサであり、入力部61
a、出力部61b、CPU61C及び正弦はテーブル6
1dを備えている。62はインバータである。図13は
図12のインバータ62の回路図で、63はトランジス
タ、64、65は抵抗、66はコイル、67はコンデン
サ、68は直流電源である。
【0039】次に動作について図12〜15により説明
する。まず、商用電源3の電力を逆相電圧発生部1のゼ
ロクロス検出回路51に入力する。このときの入力電圧
波形を図14(a)に示す。ゼロクロス検出回路51で
は、商用電源3の電圧を図14(b)に示すようにパル
ス化して出力する。次に、マイクロプロセッサ61は、
あらかじめメモリに正弦波のテーブルデータとして記憶
させ、ゼロクロス検出回路51から出力されたゼロクロ
スタイミングと極性に基づいて、各ゼロクロスタイミン
グ問にメモリに記憶されたテーブルデータにより、図1
4(c)に示したように商用電源3の電圧波形の逆相電
圧波形のPWM変調信号を生成し、インバ−タ62に出
力する。次に、インバータ62では、このPWM信号に
対応し、ランジスタ63をスイッチングさせる。このP
WM信号をコイル66、コンデンサ67によりフィルタ
リングし、図14(d)に示す商用電源3の逆相電圧を
発生させ、雑音端子電圧対策フィルタ2の中性点接地用
コンデンサ22、23の中点とア−ス6の間に出力す
る。
【0040】次に、マイクロプロセッサ52のアルゴリ
ズムを図15により説明する。まず、ステップS31で
は、カウンタインクリメントを行う。次に、ステップS
32では、あらかじめ記憶させた正弦波のテーブルデー
タに基づいて、ゼロクロス検出回路51から出力された
パルスのゼロクロスになるまで商用電源3の電圧波形に
相当する逆相電圧波形のPWM信号を生成し、ステップ
S33では生成したPWM信号を出力する。次に、ステ
ップS34ではゼロクロスを検知しなければ、ステップ
S31〜ステップS33を繰り返し、ゼロクロスを検出
すれば、ステップS35でカウンタリセットしステップ
S31に戻る。
【0041】このように逆相電圧発生部1の出力はフィ
ルタの発生する商用電源電圧波形の逆相で、電圧のピー
ク値は同じとなるように出力されるので、筐体5には大
地に対し電圧は発生せず漏洩電流が流れない。
【0042】以上のように、通常の機器ではマイクロプ
ロセッサが搭載されており、このように逆相電圧発生部
にマイコンを用いたことにより特に反転回路が不要とな
り、安価で、小型の漏電防止装置を得ることができる。
【0043】また、入出力にディジタル信号を用いたこ
とにより、コストのかかるA/D変換、D/A変換を用
いず、さらに、テーブルデータによりマイクロプロセッ
サの処理の負荷を軽くすることができ、より広範囲の機
器で使用可能な漏電防止装置を得ることができる。
【0044】実施の形態4.実施の形態4は、実施の形
態1、2、3における漏洩電流を検出する電流検出手段
を設け、電源電圧の変動によるズレを補正できるように
したものである。図16は、実施の形態4である漏電防
止装置を有する機器のブロック図、図17は図16の雑
音端子電圧対策フィルタの回路図であり、実施の形態2
に漏洩電流を検出する電流検出手段を適用した場合を示
したものである。
【0045】図16において、9は漏洩電流を検出する
電流検出手段である。図1と同等の部分には同一符号を
付しその説明を省略する。図17において、72はゼロ
クロス検出回路51の出力と電流検出手段9に基づいて
商用電源3の電圧波形を反転した電圧波形を生成するマ
イクロプロセッサであり、入力部72a、D/A出力部
72b、CPU72C及び正弦はテーブル72dを備え
ている。る。
【0046】次に、動作について説明する。まず、商用
電源3の電力を逆相電圧発生部1のゼロクロス検出回路
51に入力する。ゼロクロス検出回路51では、商用電
源3の電圧をパルス化して出力する。次に、マイクロプ
ロセッサ72は、あらかじめメモリに正弦波をテーブル
データとして記憶させ、ゼロクロス検出回路51から出
力されたゼロクロスタイミングと極性に基づいて、各ゼ
ロクロスタイミング問にメモリに記憶されたテーブルデ
ータにより、商用電源3の電圧波形の逆相電圧波形を生
成し、さらに、電流検出手段9により検出された電流値
が最小となるように逆相電圧波形の位相を補正して増幅
器53に出力する。増幅器53は入力した電圧波形を図
10(d)に示す電圧波形に増幅し、雑音端子電圧対策
フィルタ2の中性点接地用コンデンサ22、23の中点
とア−ス6の間に出力する。
【0047】このように、ゼロクロス検出では対応でき
なかった電源電圧の変動によるズレを補正でき、さら
に、漏洩電流防止の効果を高めることができる。また、
商用電源の接地極性の反転等による漏洩電流の増加を検
知し、補正をかけることも可能となり、信頼性が高く、
高性能の漏電防止装置を得ることができる。
【0048】実施の形態5.実施の形態1、2、3、4
は逆相電圧発生部1の入力を雑音端子電圧対策フィルタ
2の後段より得ているが、これは雑音端子電圧対策フィ
ルタ2の前段、または、中性点接地用コンデンサの中点
と商用電源3の一方を用いてもよい。このようにするこ
とで、既設の機器にもあとから漏電防止を取り付けるこ
とができる。
【0049】実施の形態6.実施の形態6は、実施の形
態1、2、3、4、5において、逆相電圧発生部のマイ
クロプロセッサに逆相電圧を調整するための調整手段で
ある補正テ−ブルデ−タを設けたものである。この補正
テ−ブルデ−タは、逆相電圧発生部を備えた機器の作動
時の漏洩電流を測定して、この漏洩電流が最小になるよ
うに、マイクロプロセッサの逆相電圧の位相及び振幅を
調整して得られた補正値であり、マイクロプロセッサの
メモリに記憶させておく。マイクロプロセッサは、商用
電源3の電圧波形の逆相電圧波形を生成するときに、補
正テ−ブルデ−タに基づいて補正をして出力する。
【0050】このようにすることで、マイクロプロセッ
サにより出力電圧、もしくは、PWM信号を出荷時に調
整可能とすることができ、増幅器、インバータ、ゼロク
ロス検出回路、分圧およびレベルシフト回路等のバラツ
キに基づく電圧のズレによる漏洩電流を低減し、より信
頼性が高く、高性能の漏電防止装置を得ることができ
る。
【0051】実施の形態7.図18はこの発明の実施の
形態7である漏電防止装置を有する機器のブロック図、
図19は図18の漏電防止装置の回路図、図20はスイ
ッチングのタイミング図である。図18において、81
は漏電防止装置、82はスイッチングを伴う負荷、83
は商用電源、84はスイッチタイミング信号線、5は機
器の筐体である。図19において、91はタイマ、93
はスイッチング素子、92は93のドライブ回路、9
4、95は中性点接地用コンデンサである。81aは中
性点接地用コンデンサ96、97及びインダクタンス9
8からなる雑音端子電圧対策フィルタである。
【0052】次に、図18〜20により動作を説明す
る。まず、スイッチングを伴う負荷82ではスイッチン
グを行った瞬間には急激な電圧電流変動が発生し、これ
らが浮遊容量を越え、雑音端子電圧のレベルが大きい。
そこで、雑音端子電圧対策フィルタ81では、図20
(a)に示されるように本体のスイッチングのタイミン
グを入力し、図19に示すタイマ91によりパルスを発
生させ、ドライブ回路92により本体のスイッチングに
同期させるため、本体のスイッチングの近傍で任意の一
定時間(数μsec〜数msec)スイッチング素子9
3をonし、中性点を筐体5に接続する中性点接地用コ
ンデンサの容量を増加させ、機器から商用電源側に出て
行くノイズの吸収能力をあげ、それ以外の時はスイッチ
ング素子93をoffとし、中性点接地用コンデンサの
容量を低下させる。
【0053】ここで、タイマ91は、C−MOSロジッ
ク回路で構成した短安定マルチバイブレータ、ドライブ
回路92はフォトカプラを用いた絶縁型のトランシスタ
駆動回路、スイッチング素子93にはトランジスタを用
いた。
【0054】このように、中性点接地用コンデンサの切
替により、商用電源周期の時間スパンで見たとき、中性
点接地用コンデンサのトータルの容量を小さくすること
ができる。そして、商用周波数の漏洩電流量はコンデン
サの容量で決まるので、通常のフィルタに対し、フィル
タの効果を維持しつつ、フィルタからの商用電源周波数
の漏洩電流を低くおさえることができる。
【0055】また、負荷からスイッチングのタイミング
さえ出力できれば、殆どの機器で漏洩電流を低減でき、
極めて応用範囲が広く、また、2個のコンデンサと1個
のスイッチング素子で構成でき、安価で、小型の漏電防
止装置を得ることができる。
【0056】実施の形態8.スイッチング素子93にフ
ォトアイソレーションを用いたMOSデバイスを用いた
ものである。このため、スイッチング素子とタイマ手段
の接地電位の違いに関係なく、絶縁ドライブ回路を使用
せず、高速にスイッチングができる。もともと、漏洩電
流の電流量は数mA以下と容量が小さい素子でもよく、
比較的安価にスイッチング素子を使用でき、ドライブ回
路が不要であり、小型で信頼性の高い漏電防止装置を得
ることができる。
【0057】実施の形態9.実施の形態1〜8は単相機
器の場合について示したが、これらの構成は3相以上の
多層機器にも適用でき、汎用性が高く、安価で小型で効
果の高く信頼性が高い漏電防止装置が得られる。
【0058】実施の形態10.実施の形態10は、漏電
防止装置を備えた機器を商用電源に接続するときに、接
続極性を意識しなくともよいものである。図21は実施
の形態10である逆相電圧発生部を示すブロック図、図
22は図21の接地極性判定手段を示す回路図、図23
はそのタイミング図である。図21において、141は
接地極性判定手段、32dは接地極性判定手段141か
らの入力部であり、図1と同等の部分には同一符号を付
しその説明を省略する。図22において、142a、1
42bはダイオード、143a、143bはコンデン
サ、144a、144bはフォトカプラ、145a、1
45b、147a、147bは抵抗、146は直流電源
である。
【0059】次に動作について説明する。図22に実践
および点線で示される接地8a、8bの二つの接地極性
が考えられる。この接地極性により、図23に示すよう
に、筐体5の電圧波形は実線(接地8aに対応)および
点線(接地8bに対応)のようにAC電圧に対し正相お
よび逆相となる。まず実線の場合について説明する。実
線の場合は142a、144aにACが印加され、AC
の半周期144aのフォトカプラがON、残りの半周期
がOFFとなる。また、142b、144bにACが印
加されず、フォトカプラは常にOFFとなる。このとき
143a、143b、147a、147bで構成される
積分回路の出力A、Bは図23に示すようにそれぞれ
L、Hとなる。点線の場合は、142b、144bにA
Cが印加され、ACの半周期144bのフォトカプラが
ON、残りの半周期がOFFとなる。また142a、1
44aにACが印加されず、フォトカプラは常にOFF
となる。このとき、出力A、Bは逆転し、それぞれH、
Lとなる。
【0060】一方、マイクロプロセッサ32は、分圧お
よびレベルシフト回路31からの出力電圧波形をマイク
ロプロセッサ32のA/D入力部32aより取り込み、
接地極性判定手段141からのH/L信号に基づいて、
電圧波形の極性を正、もしくは、反転した出力を増幅器
33へ出力する。増幅器33は入力された電圧波形を図
6(d)に示す電圧波形に増幅し、雑音端子電圧対策フ
ィルタ2の中性点接地用コンデンサ22、23の中点と
ア−ス6の間に出力する。
【0061】このように、マイクロプロセッサ32は大
地に対し筐体5に発生する電圧の逆相の電圧を、商用電
圧のいずれが大地であろうと発生させることができ、利
用者が機器の商用電源への接続極性を意識しなくてもよ
く、誤接続による漏電が発生しない漏電防止装置を得る
ことができる。
【0062】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0063】中性点接地型の雑音端子電圧対策フィルタ
を有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電圧を生
成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置において、
前記逆相電圧発生部は、電源電圧を低電圧にするととも
に、電位をシフトする分圧/レベルシフト回路と、この
分圧/レベルシフト回路から出力された電圧の逆相電圧
を生成するマイクロプロセッサと、このマイクロプロセ
ッサから出力された逆相電圧を増巾する増巾器とを、備
えたので、通常の機器では、マイクロプロツセッサが搭
載されており、逆相電圧発生部にマイコンを用いたこと
により、特に反転回路が不要となり、安価で、小型の漏
電防止装置を得ることができる。
【0064】また、マイクロプロセッサは分圧/レベル
シフト回路から出力された電圧をA/D変換して入力す
るA/D入力部と、生成された逆相電圧をD/A変換し
て出力するD/A出力部とを備えたので、常時、電源電
圧波形の逆相電圧を発生でき、電源電圧波形の変動に対
応できるので、高精度で、漏電防止効果の高い漏電防止
装置を得ることができる。
【0065】また、中性点接地型の雑音端子電圧対策フ
ィルタを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電
圧を生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置にお
いて、前記逆相電圧発生部は電源電圧のゼロクロス点の
タイミングを出力するゼロクロス検出回路と、このゼロ
クロス検出回路から出力されたタイミングとあらかじめ
記憶された正弦波データに基づいて前記電源電圧の逆相
電圧を生成するマイクロプロツセッサとを備えたので、
入力にディジタル信号を用いたこと、および処理をリア
ルタイムでなくメモリに記憶去されたテーブルデータに
よる電圧波形出力を用いたので、コストのかかるA/D
入力部を用いず、マイクロプロセッサの処理の負荷を軽
くすることができ、より広範囲の機器で使用可能な漏電
防止装置を得ることができる。
【0066】また、中性点接地型の雑音端子電圧対策フ
ィルタを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電
圧を生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置にお
いて、前記逆相電圧発生部は電源電圧のゼロクロス点の
タイミングを出力するゼロクロス検出回路と、このゼロ
クロス検出回路から出力されたタイミングとあらかじめ
記憶された正弦波データに基づいて前記電源電圧の逆相
電圧のPWM変調信号を生成するマイクロプロセッサ
と、このマイクロプロセッサから出力された前記PWM
変調信号に基づいて前記電源電圧の逆相電圧を出力する
インバータとを備えたので、入出力にディジタル信号を
用い、コストのかかるA/D変換、D/A変換を用い
ず、さらに、テーブルデータによりマイクロプロセッサ
の処理の負荷を軽くすることができ、より広範囲の機器
で使用可能な漏電防止装置を得ることができる。
【0067】また、雑音端子電圧対策フィルタの接地線
に、漏洩電流を検出する電流検出手段を備え、マイクロ
プロセッサは前記電流検出手段により検出された漏洩電
流が最小となるように、生成した逆相電圧を補正するの
で、ゼロクロス検出では対応できなかった電源電圧の変
動によるズレを補正でき、さらに、漏洩電流防止の効果
を高めることができる。また、商用電源の接地極性の反
転等による漏洩電流の増加を検知し、補正をかけること
も可能となり、信頼性が高く、高性能の漏電防止装置を
得ることができる。
【0068】また、マイクロプロセッサは、逆相電圧の
電圧を調整する電圧調整手段を備えたので、出力電圧、
もしくは、PWM信号を出荷時に調整可能とすることが
でき、増幅器、インバータ、ゼロクロス検出回路、分圧
およびレベルシフト回路等のバラツキに基づく電圧のズ
レによる漏洩電流を低減し、より信頼性が高く、高性能
の漏電防止装置を得ることができる。
【0069】また、中性点接地型の雑音端子電圧対策フ
ィルタ及び電力スイッチングを行う負荷を有する機器の
漏電防止装置において、前記電力スイッチングのタイミ
ングに同期して前記雑音端子電圧対策フィルタのコンデ
ンサ容量を変えるコンデンサ容量可変手段を備え、前記
負荷の電力スイッチングに同期して、前記コンデンサの
容量を増加させるので、商用電源周中期の時間スパンで
見たとき、中性点接地用コンデンサのトータルの容量を
小さくすることができる。そして、商用周波数の漏洩電
流量はコンデンサの容量で決まるので、通常のフィルタ
に対し、フィルタの効果を維持しつつ、フィルタからの
商用電源周波数の漏洩電流を低くおさえることができ
る。
【0070】また、容量可変手段は、中性点接地型の雑
音端子電圧対策フィルタの第1の中性点接地用コンデン
サと並列に接続された第2の中接点接地用コンデンサ
と、第1、第2の中性点接地用コンデンサの各々の中性
点を接続するスイッチング素子と、負荷の電力スイッチ
ングのタイミングに同期して、パルスを出力するタイマ
ーと、このタイマーから出力された前記パルスに基づい
て前記スイッチング素子を駆動するドライブ回路と、を
備えたので、中性点接地用コンデンサのトータルの容量
を小さくすることができる。そして、商用周波数の漏洩
電流量はコンデンサの容量で決まるので、通常のフィル
タに対し、フィルタの効果を維持しつつ、フィルタから
の商用電源周波数の漏洩電流を低くおさえることができ
る。
【0071】また、容量可変手段のスイッチング素子を
光アイソレーションを用いたMOS−FETとしたの
で、スイッチング素子とタイマ手段の接地電位の違いに
関係なく、絶縁ドライブ回路を使用せず、高速にスイッ
チングができ、また、容量が小さい素子でもよく、比較
的安価にスイッチング素子を使用でき、ドライブ回路が
不要であり、小型で信頼性の高い漏電防止装置を得るこ
とができる。
【0072】また、逆相発生部は、雑音端子電圧対策フ
ィルタの出力電圧に基づいて、接地極性を判定し、判定
結果の接地極性信号をマイクロプロセッサに出力する接
地極性判定手段を備え、前記マイクロプロセッサは前記
接地極性信号に基づいて生成した逆相電圧の極性を反転
するので、利用者が機器の商用電源への接続極性を意識
しなくてもよく、誤接続による漏電が発生しない漏電防
止装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す漏電防止装置
を有する機器のブロック図である。
【図2】 図1の雑音端子電圧対策フィルタの回路図で
ある。
【図3】 図1の逆相発生部を示すブロック図である。
【図4】 図3の分圧およびレベルシフト回路の回路図
である。
【図5】 図3の増巾器の回路図である。
【図6】 図1の逆相発生部における電圧波形図であ
る。
【図7】 図3のマイクロプロセッサのアルゴリズムの
フローチャート図である。
【図8】 この発明の実施の形態2である逆相電圧発生
部のブロック図である。
【図9】 図8のゼロクロス検出回路の回路図である。
【図10】 図8の逆相発生部における電圧波形図であ
る。
【図11】 図8のマイクロプロセッサのアルゴリズム
のフローチャート図である。
【図12】 この発明の実施の形態3である逆相電圧発
生部のブロック図である。
【図13】 図12のインバータの回路図である。
【図14】 図12の逆相発生部における電圧波形図で
ある。
【図15】 図12のマイクロプロセッサのアルゴリズ
ムのフローチャート図である。
【図16】 この発明の実施の形態4を示す漏電防止装
置を有する機器のブロック図である。
【図17】 図16の逆相発生部を示すブロック図であ
る。
【図18】 この発明の実施の形態7を示す漏電防止装
置を有する機器のブロック図である。
【図19】 図18の漏電防止装置を示すブロック図で
ある。
【図20】 図19のスイッチングのタイミング図であ
る。
【図21】 この発明の実施の形態10を示す逆相発生
部を示すブロック図である。
【図22】 図21の極性判定手段の回路図である。
【図23】 図21のタイミング図である。
【図24】 従来の漏電防止装置の回路図である。
【図25】 従来の漏電防止装置の回路図である。
【符号の説明】
1 逆相電圧発生部、2 雑音端子電圧対策フィルタ、
3、83 商用電源、4 負荷、21、66、98 イ
ンダクタ、22、23、44、94、95、96、97
コンデンサ、31 分圧回路、32、52、61、7
2 マイクロプロセッサ、33、48、53 増幅器、
51 ゼロクロス検出回路、82 スイッチングを伴う
負荷、91 タイマ、92 ドライブ回路、93 スイ
ッチング素子、62 インバータ、141 接地極性判
定手段、144 フォトカプラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−233837(JP,A) 特開 平9−233854(JP,A) 特開 平8−98536(JP,A) 特開 平1−243843(JP,A) 特開 平8−88936(JP,A) 特開 平9−65564(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/02 G01R 31/02 H02J 3/00 H02M 1/12 H02M 5/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性点接地型の雑音端子電圧対策フィル
    タを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電圧を
    生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置におい
    て、前記逆相電圧発生部は、電源電圧を低電圧にすると
    ともに、電位をシフトする分圧/レベルシフト回路と、 この分圧/レベルシフト回路から出力された電圧の逆相
    電圧を生成するマイクロプロセッサと、 このマイクロプロセッサから出力された逆相電圧を増巾
    する増巾器とを、備えたことを特徴とする漏電防止装
    置。
  2. 【請求項2】 マイクロプロセッサは分圧/レベルシフ
    ト回路から出力された電圧をA/D変換して入力するA
    /D入力部と、 生成された逆相電圧をD/A変換して出力するD/A出
    力部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の漏電防
    止装置。
  3. 【請求項3】 中性点接地型の雑音端子電圧対策フィル
    タを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電圧を
    生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置におい
    て、前記逆相電圧発生部は電源電圧のゼロクロス点のタ
    イミングを出力するゼロクロス検出回路と、このゼロク
    ロス検出回路から出力されたタイミングとあらかじめ記
    憶された正弦波データに基づいて前記電源電圧の逆相電
    圧を生成するマイクロプロセッサとを備えたことを特徴
    とする漏電防止装置。
  4. 【請求項4】 中性点接地型の雑音端子電圧対策フィル
    タを有する機器と大地の間に発生する電圧の逆相電圧を
    生成する逆相電圧発生部を備えた漏電防止装置におい
    て、前記逆相電圧発生部は電源電圧のゼロクロス点のタ
    イミングを出力するゼロクロス検出回路と、このゼロク
    ロス検出回路から出力されたタイミングとあらかじめ記
    憶された正弦波データに基づいて前記電源電圧の逆相電
    圧のPWM変調信号を生成するマイクロプロセッサと、
    このマイクロプロセッサから出力された前記PWM変調
    信号に基づいて前記電源電圧の逆相電圧を出力するイン
    バータとを備えたことを特徴とする漏電防止装置。
  5. 【請求項5】 雑音端子電圧対策フィルタの接地線に、
    漏洩電流を検出する電流検出手段を備え、マイクロプロ
    セッサは前記電流検出手段により検出された漏洩電流が
    最小となるように、生成した逆相電圧を補正することを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    漏電防止装置。
  6. 【請求項6】 マイクロプロセッサは、逆相電圧の電圧
    を調整する電圧調整手段を備えたことを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれかに記載の漏電防止装置。
  7. 【請求項7】 中性点接地型の雑音端子電圧対策フィル
    タ及び電力スイッチングを行う負荷を有する機器の漏電
    防止装置において、 前記電力スイッチングのタイミングに同期して前記雑音
    端子電圧対策フィルタのコンデンサ容量を変えるコンデ
    ンサ容量可変手段を備え、前記負荷の電力スイッチング
    に同期して、前記コンデンサの容量を増加させることを
    特徴とした漏電防止装置。
  8. 【請求項8】 容量可変手段は、中性点接地型の雑音端
    子電圧対策フィルタの第1の中性点接地用コンデンサと
    並列に接続された第2の中接点接地用コンデンサと、 第1、第2の中性点接地用コンデンサの各々の中性点を
    接続するスイッチング素子と、 負荷の電力スイッチングのタイミングに同期して、パル
    スを出力するタイマーと、 このタイマーから出力された前記パルスに基づいて前記
    スイッチング素子を駆動するドライブ回路と、を備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の漏電防止装置。
  9. 【請求項9】 容量可変手段のスイッチング素子を光ア
    イソレーションを用いたMOS−FETとしたことを特
    徴とする請求項8記載の漏電防止装置。
  10. 【請求項10】 逆相発生部は、雑音端子電圧対策フィ
    ルタの出力電圧に基づいて、接地極性を判定し、判定結
    果の接地極性信号をマイクロプロセッサに出力する接地
    極性判定手段を備え、前記マイクロプロセッサは前記接
    地極性信号に基づいて生成した逆相電圧の極性を反転す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか
    に記載の漏電防止装置。
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