JP2779743B2 - 電力変換制御装置のフィルタ - Google Patents

電力変換制御装置のフィルタ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交直電力変換器の制御
装置におけるフィルタに係わり、特に、マイクロコンピ
ュータなどを用いたディジタル演算により位相制御を行
う電力変換制御装置のフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】電力変換器の制御装置、特に、マイクロ
コンピュータなどを用いて位相制御を行う際は、 (1)制御目標値の取り込み (2)フィードバック値の取り込み (3)目標値とフィードバック値の偏差の演算 (4)この偏差に応じた点弧角におけるタイミング信号
の発生 の手順が必要である。ここで、手順(3)目標値とフィ
ードバック値の偏差の演算において、ハード構成上、フ
ィードバック系には、フィードバック値から整流による
リップルを除去するため、フィルタが設けられている。
従来、この種フィルタとして、100ms毎に積分結果
を出力するフィルタを用い、全波整流のため必ず発生す
る100Hzのリップルを除去していた。図5に示すよ
うに、交流電圧の半サイクル(50Hzの場合は10m
s)間の値を積分し、この積分値を積分時間(半サイク
ル)で割ることによって平均値を得ていた。なお、図示
のハッチングした直流電圧については脈流成分を平均し
た平均値を示す。これは、100Hz(200Hz、3
00Hz(100の偶数倍の周波数も同様))成分が正
負で差し引かれて零になることを利用したものである。
また、演算速度が遅い制御系にこのフィルタを用いて
も、実用的に何ら支障がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1ms(1
KHz)の演算速度を有する制御系に上記フィルタを用
いると、フィルタの出力は10msに1回しか変化しな
いから、制御系は10回中9回同じ演算をしていること
になり、高速演算系を採用した意味がなくなってしま
う。本発明の目的は、高速演算系を採用したとき、毎回
新たな演算結果を取り込むことができる電力変換制御装
置のフィルタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、位相制御に
より交流を直流に変換する電力変換器において、位相制
御装置を具備し、直流電圧または直流電流のフィードバ
ック値の取り込みにあたって、交流電圧の相数の2倍の
周波数成分を減衰し、整流によって生じる脈流成分を減
衰するフィルタを構成することによって、達成される。
【0005】
【作用】上記フィルタの周波数特性を、特性周波数(ω
n)付近で利得が減少し、その他の周波数領域では利得
が0dB、すなわち、入出力の比が1となるように、抵
抗器とコンデンサの定数を選ぶ。この特性周波数(ω
n)は、交流電圧の相数の2倍、すなわち、50Hzの
単相交流であれば100Hzになる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。本
発明が適用される電力変換器の制御装置のハード構成を
示すと、図3のようになる。図3において、主回路は、
パンタグラフ1、変圧器2、サイリスタ3、4およびダ
イオード5、6から成るコンバータ、そして、リアクト
ル7、コンデンサ8、インバータ等の負荷9およびモー
タ10から成る。また、制御装置としては、変流器1
1、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)1
2、移相器13、ゲートアンプ14、電流検出器15、
電圧検出器16、電圧検出器17から成る。また、マイ
コン12の基本的な動作としては、コンデンサ電圧目標
値Vd*より、フィードバック電圧Vdfの方が小さい
場合には、コンデンサ8の充電電流を増加して、コンデ
ンサ8電圧を高くすることにより、コンデンサ電圧目標
値Vd*に等しくなるように作用する。逆に、コンデン
サ電圧目標値Vd*より、フィードバック電圧Vdfの
方が大きい場合には、コンデンサ8の充電電流を減少し
て、コンデンサ8電圧を低くすることにより、コンデン
サ電圧目標値Vd*に等しくなるように作用する。ここ
で、マイコン12は、電圧検出器16が検出したフィー
ドバック電圧Vdfと、電流検出器15が検出したフィ
ードバック電流Isfと、電圧検出器17が検出した一
次電圧とから、必要な電圧が得られる位相角(点弧角デ
ータ)を演算する。移相器13は、マイコン12が出力
する位相角に応じて、サイリスタ3、4のゲート信号を
発生する。ゲートアンプ14は、ゲート信号を増幅し
て、サイリスタ3、4のゲートパルスを出力する。この
ような電力変換器の制御装置において、電圧検出器16
または電流検出器15に、全波整流のため必ず発生する
100Hzのリップルを除去するため、本発明のフィル
タを設ける。
【0007】また、図3に示す装置に高速演算系を採用
したときの位相制御の動作を図4を用いて説明する。図
4は、交流電圧(変圧器2の出力電圧)aのゼロクロス
ポイントbに同期して、半サイクルの間に10回のディ
ジタル演算cを実行した場合の動作を表している。図示
の波形から明らかなように、ゲート信号(移相器13の
出力)dは、ゼロクロスポイントbから点弧角αだけ経
過した時点で出力され、これに従ってコンバータ出力電
圧eが発生する。1回のディジタル演算が終了してか
ら、ゲート信号が出力されるまでのむだ時間Tdは、デ
ィジタル演算と点弧角αとのタイミング関係によって変
化するが、この場合は最大でもたかだか1msであり、
従来の20分の1(遅れが1サイクルの場合)ないし1
0分の1(遅れが半サイクルの場合)に短縮できる。
【0008】図1は、本発明の一実施例であり、図3の
電圧検出器16または電流検出器15に用いるフィルタ
の構成例である。このフィルタは、演算増幅器30、抵
抗器31、コンデンサ32から成り、入力端からコンバ
ータ出力の直流電圧または直流電流を入力し、整流によ
って生じる脈流成分を減衰し、出力する。このフィルタ
の周波数特性を図2に示す。特性周波数ωn付近で利得
が減少し、その他の周波数領域では、利得が0dB、す
なわち、入出力の比が1となる。この特性周波数ωn
を、交流電圧の相数の2倍、すなわち、50Hzの単相
交流であれば100Hzになるように、抵抗器31とコ
ンデンサ32の定数を選ぶようにする。このようにすれ
ば、このフィルタを電圧検出器16または電流検出器1
5に用いて、フィードバック値から整流による脈流成分
を減衰することができ、脈流の影響をほとんど受けるこ
となく、安定した良好な制御を実現でき、また、制御系
の制御応答性を従来例に比してより高速化することに寄
与することになる。なお、脈流成分以外の周波数成分
は、そのままフィルタを通過(利得=0dB)するの
で、電圧変動等には問題なく応答する。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、制御系のフィードバッ
ク値から整流による脈流成分の影響をほとんど受けない
ので、安定した良好な制御をすることができ、また、従
来例に比して、制御系の制御応答性を著しく高速化する
ことに寄与することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフィルタの構成例
【図2】図1のフィルタの周波数特性
【図3】本発明を適用する電力変換器および制御装置の
構成を示すブロック図
【図4】図3の動作説明図
【図5】フィードバック値の平均を求める従来例
【符号の説明】 12 マイクロコンピュータ 13 移相器 14 ゲートアンプ 15 電流検出器 16 電圧検出器 17 電圧検出器 30 演算増幅器 31 抵抗器 32 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 7/00 - 7/40 H02M 3/00 - 3/44 G05F 1/10 - 1/00 304

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相制御により交流を直流に変換する電
    力変換器において、位相制御装置を具備し、直流電圧ま
    たは直流電流のフィードバック値の取り込みにあたっ
    て、交流電圧の相数の2倍の周波数成分を減衰し、整流
    によって生じる脈流成分を減衰することを特徴とする電
    力変換制御装置のフィルタ。
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