JP3380998B2 - 静電容量式力覚センサ - Google Patents
静電容量式力覚センサInfo
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Description
センサに関するものである。
例えば図14に示す如く、固定電極Dx+,Dx−,Dy
+,Dy−を有した基板90と、操作軸91aを有し且つ導
電性を有した皿状の金属ダイヤフラム91とをリベット92
により一体化して成るものがある。この力覚センサで
は、前記操作軸91aを傾倒させると金属ダイヤフラム91
が変形して、前記金属ダイヤフラム91と固定電極Dx
+,Dx−,Dy+,Dy−との間の静電容量が変化す
るようになっている。
サではに示すような問題がある。 金属ダイヤフラム91への操作軸91aとの結合(カシ
メ止め等)や、金属ダイヤフラム91と基板90とのリベッ
ト結合等の面倒な組み立て作業が必要であり、コスト高
となってしまう。 金属ダイヤフラム91と基板90との間に水等が侵入し
やすく、用途によっては防水対策用のシール部材が別途
必要になってしまう。
は、面倒な組み立て作業が少なく且つ部品点数を増やす
ことなく容易に防水及び防塵対策ができる静電容量式力
覚センサを提供することを課題とする。
が形成された基板と、前記固定電極群と対向する面に導
電性インク又は導電性塗料を付着又は含浸させて成る可
動電極を有したエラストマー製の可動板とを具備すると
共に、前記固定電極群と可動電極とから複数の可変静電
容量部を構成し、一方の直線上で対向する可変静電容量
部の静電容量の変化により操作部に作用したX軸方向の
力の大きさ及び正負方向が検出でき、他方の直線上で対
向する可変静電容量部の静電容量の変化により操作部に
作用したY軸方向の力の大きさ及び正負方向が検出でき
るようにしてある静電容量式センサにおいて、90°間
隔で配置された四つの電極で囲まれた基板部分に独立す
る接点用ランドを形成すると共に、前記接点用ランドと
対向する可動板部分に電気接点となる突起を形成し、前
記突起と接点用ランドとによりスイッチを構成させてあ
る。 (請求項2記載の発明) この発明は、90°間隔で電極が配置された固定電極群
が形成された基板と、前記固定電極群と対向する面に導
電性金属を蒸着させて成る可動電極を有したエラストマ
ー製の可動板とを具備すると共に、前記固定電極群と可
動電極とから複数の可変静電容量部を構成し、一方の直
線上で対向する可変静電容量部の静電容量の変化により
操作部に作用したX軸方向の力の大きさ及び正負方向が
検出でき、他方の直線上で対向する可変静電容量部の静
電容量の変化により操作部に作用したY軸方向の力の大
きさ及び正負方向が検出できるようにしてある静電容量
式センサにおいて、90°間隔で配置された四つの電極
で囲まれた基板部分に独立する接点用ランドを形成する
と共に、前記接点用ランドと対向する可動板部分に電気
接点となる突起を形成し、前記突起と接点用ランドとに
よりスイッチを構成させてある。 (請求項3記載の発明) この発明の静電容量式センサは、上記請求項1又は2記
載の発明に関し、可動板には、エラストマーより成る凸
状の操作部が一体成形されている。 (請求項4記載の発明) この発明の静電容量式センサは、上記請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明に関し、可動板には操作部を囲む
態様で周凸部が形成されており、前記周凸部を取付部材
に押圧する態様で可動板を取り付けたときには、周凸部
の弾性復帰力により取付部材と可動板との間のシール性
が確保されるようにしてある。 (請求項5記載の発明) この発明の静電容量式センサは、上記請求項1又は2記
載の発明に関し、基板と可動板とを金属フレームで包み
込むと共に前記金属フレームの一部を折り曲げて可動板
が基板及び金属フレームに対して圧接する態様で固定し
てあり、前記可動板の弾性復帰力によって生じるシール
性により可変静電容量部に異物が外部から侵入しないよ
うにしてある。 (請求項6記載の発明) この発明の静電容量式センサは、上記請求項5記載の発
明に関し、金属フレームが導電性を有するものであり、
前記金属フレームを介して可動電極との間の隙間があま
り小さくならないようにしてある。 (請求項7記載の発明) この発明の静電容量式センサは、上記請求項3記載の発
明に関し、操作部に空間部を設けてある。
機能については、以下の発明の実施の形態の欄で詳述す
る。
面に従って説明する。 (実施形態1)図1は、この発明の実施形態1の静電容
量式力覚センサSの断面図を示している。
は図1に示すように、基板1と、前記基板1上に配置さ
れた可動板2とを具備するものであり、図1の二点鎖線
に示される如くケーシングKの上壁kにビスBにより取
り付けるようにして形成されている。
上面に接点用ランドL、及びレジスト膜Rで覆われた固
定電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dz+が形成
されていると共に、下面に静電容量/電圧変換用の電子
部品Eが配置されており、また、四隅には上記ビスBを
挿通するための貫通孔hを穿設してある。なお、固定電
極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dz+をレジスト
膜Rで覆ってあるのは、後述する導電性インク層21と電
気的に接触するようなことがないようにするためであ
る。
マー部20とこれの下面側にシルク印刷した導電性インク
層21とから構成されている。前記エラストマー部20の材
料は常温付近で大きなゴム弾性を示す高分子物質であれ
ばよく、例えば、架橋した天然ゴムや合成ゴム、熱可塑
性ウレタンゴム、スパンデックスやポリカーボネート弾
性樹脂、スポンジゴムなどが採用できる。また、この実
施形態では導電性インク層21をエラストマー部20の下面
に印刷形成してあるが、その他、エラストマー部20の下
面に、導電性塗料を印刷して形成したものや、導電性金
属を蒸着したものとしてもよい。
に、その上面に短軸状の操作部20aを立設してあり、外
周部には上記した上壁kとの圧接によりシール性を発揮
する周凸部20bを設けてあると共に前記操作部20aと周
凸部20bとの間を真円状のダイヤフラム部20cとしてあ
る。他方、導電性インク層21は、図1に示すように、そ
の下面に上記固定電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy
−,Dz+が入る程度の大きさの平面視円形状の凹み部
21aを設けてある。
えるとダイヤフラム部20cに応力が集中して変形する起
歪体を形成しており、上記導電性インク層21における固
定電極と対向する部分は、後述するように固定電極Dx
+,Dx−,Dy+,Dy−,Dz+との関係で可変静
電容量部Cx+,Cx−,Cy+,Cy−,Cz+を構
成する可動電極Dとして機能する。
図1に示すケーシングKへの取り付け状態では以下に示
す機能が発揮されている。 周凸部20bが上壁kからの押圧力により弾性変形し
て、導電性インク層21と接点用ランドLとが圧接状態と
なり、可変静電容量部Cx+,Cx−,Cy+,Cy
−,Cz+への液体やゴミの侵入が阻止(シール性が発
揮)され、他方、上壁kの下面と周凸部20bとが圧接状
態となり、上壁kに形成された孔Hからの液体やゴミの
侵入が阻止される。つまり、このセンサSの構成を採用
した場合、板状シート部材を特別に設けなくとも各所の
シール性が確保できる。 上記した導電性インク層21と接点用ランドLとの接触
により可動板2の導電性インク層21全体がGND電位と
なる。よって、接点用ランドLと固定電極Dx+,Dx
−,Dy+,Dy−,Dz+との間に電位差を設けるこ
とにより上記した可変静電容量部Cx+,Cx−,Cy
+,Cy−,Cz+を発生させることができる。 なお、このセンサSの構成を採用した場合、従来の技
術の欄で記載したような面倒な組み立て作業がない。
な構成であるから、操作部20aを操作すると以下に示す
ように機能する。
軸方向の力Fx又はモーメントMxを加えると、可動電
極Dと固定電極Dx+との間のギャップが小さくなり、
可変静電容量部Cx+の静電容量が大きくなる。他方、
可動電極Dと固定電極Dx−との間のギャップは変化し
ないか又は大きくなり、可変静電容量部Cx+の静電容
量は変化しないか又は小さくなる。このことは対称性に
よりY軸方向の力Fy又はモーメントMyを加えた場合
も固定電極Dy+,Dy−について同様のことが言え
る。つまり、XY平面では、加える力の大きさと方向に
応じて可動電極Dを構成する導電性インク層21が変形
し、それに対応して可変静電容量部Cx+,Cx−,C
y+,Cy−,Cz+の静電容量が変化する。なお、上
記した操作部20aへの力又はモーメントが無くなると、
元の状態に復帰する。
軸方向の力Fzを加えると、可動電極Dと固定電極Dz
+との間のギャップが小さくなり、可変静電容量部Cz
+の静電容量は大きくなる。また、可動電極Dと固定電
極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dz+との間のギ
ャップは均等に小さくなり可変静電容量部Cx+,Cx
−,Cy+,Cy−の静電容量はほぼ等しく大きくな
る。
Cx−,Cy+,Cy−,Cz+の静電容量は三次空間
に加える力の大きさに対応して変化することが判った。
したがって、図5に示すような回路を構成すれば、操作
部20aに加える力の大きさと方向を、X,Y,Z軸方向
の成分の電圧変化として検出することができる。なお、
図5に示した回路にかえて図6に示した回路(Y及びZ
軸の回路は省略している)を採用しても同様の効果を得
ることができる。図6中、Vx1 ,Vx2 は周期的に変
化するものとする。 (実施形態2)図7は、この発明の実施形態2の静電容
量式力覚センサSの断面図を示しており、図8は前記静
電容量式力覚センサSの外観斜視図を示している。
しており、静電容量式力覚センサSは、図7や図8に示
すように、基板1と可動電極板2とを金属フレームF内
に収容すると共に、前記金属フレームFにおける上壁f
1と折曲片f2とにより基板1と可動電極板2とを積層
した状態で挟圧保持したものである。したがって、上記
実施形態1と同様にこの可変静電容量部Cx+,Cx
−,Cy+,Cy−,Cz+への液体やゴミの侵入が阻
止(シール性が発揮)され、また、導電性インク層21と
接点用ランドLとの接触により可動板2の導電性インク
層21全体がGND電位となっている。ここで、図7や図
8に示した符号f3はハンダ付きリード端子であり、こ
れを介して接点用ランドLと固定電極Dx+,Dx−,
Dy+,Dy−,Dz+との間に電位差が付与される。
ド)電位にする手段として上記実施形態において接点用
ランドLを設けることなく、図9に示す如く、導電性イ
ンク層21を金属フレームFと接触させ、前記金属フレー
ムFのリード端子f3をGNDに接続するようにしても
よい。 (実施形態3)この実施形態3の静電容量式力覚センサ
Sは、図10に示すように、基板1にレジスト膜Rで覆わ
れた固定電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−のみを配
設し、これら固定電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−
で囲まれる部分と対向する可動板2部分に下方に突出す
る突起21d(導電性インク層21により覆われている)を
設けて構成してある。このセンサSでは上記突起21dの
下端を基板1側に接触させてあり、突起21dがテコの支
点の如く機能するようにしてある。したがって、この構
造のセンサSをジョイスティックとして使用した場合、
操作性が安定するという効果がある。 (実施形態4)この実施形態4の静電容量式力覚センサ
Sは、図11に示すように、レジスト膜Rで覆われた固定
電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−で囲まれた基板部
分に独立する接点用ランドL1(レジスト膜R無し)を
形成すると共に、前記接点用ランドL1と対向する可動
板2部分に電気接点となる突起21e(導電性インク層21
により覆われている)を形成してあり、前記突起21eと
接点用ランドL1とによりスイッチを構成させたもので
ある。 (実施形態5)この実施形態4の静電容量式力覚センサ
Sは、図12や図13に示すように、操作感を向上させるた
めに操作部20aの内部に空間部t(中空)とすることが
できる。 (その他の実施形態)上記実施形態1〜5に示された静
電容量式力覚センサSに関し、操作性を向上させるため
に操作部20aの先端を凸又は凹にしても良い。
は、用途に合わせて操作部の形状を変更しても良い。例
えば操作部の先端をベアリング等の取り付けが可能な形
状にし、糸の張力を測定する用途にも供することができ
る。
から以下の効果を奏する。
なように、面倒な組み立て作業が少なく且つ部品点数を
増やすことなく容易に防水及び防塵対策ができる静電容
量式力覚センサを提供できた。
の組み立て断面図。
ーメントが生じたときの断面図。
たときの断面図。
路図。
の断面図。
の外観斜視図。
に関連する力覚センサの断面図。
の断面図。
の断面図。
の断面図。
に関連する力覚センサの断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 90°間隔で電極が配置された固定電極
群が形成された基板と、前記固定電極群と対向する面に
導電性インク又は導電性塗料を付着又は含浸させて成る
可動電極を有したエラストマー製の可動板とを具備する
と共に、前記固定電極群と可動電極とから複数の可変静
電容量部を構成し、一方の直線上で対向する可変静電容
量部の静電容量の変化により操作部に作用したX軸方向
の力の大きさ及び正負方向が検出でき、他方の直線上で
対向する可変静電容量部の静電容量の変化により操作部
に作用したY軸方向の力の大きさ及び正負方向が検出で
きるようにしてある静電容量式センサにおいて、90°
間隔で配置された四つの電極で囲まれた基板部分に独立
する接点用ランドを形成すると共に、前記接点用ランド
と対向する可動板部分に電気接点となる突起を形成し、
前記突起と接点用ランドとによりスイッチを構成させて
あることを特徴とする静電容量式センサ。 - 【請求項2】 90°間隔で電極が配置された固定電極
群が形成された基板と、前記固定電極群と対向する面に
導電性金属を蒸着させて成る可動電極を有したエラスト
マー製の可動板とを具備すると共に、前記固定電極群と
可動電極とから複数の可変静電容量部を構成し、一方の
直線上で対向する可変静電容量部の静電容量の変化によ
り操作部に作用したX軸方向の力の大きさ及び正負方向
が検出でき、他方の直線上で対向する可変静電容量部の
静電容量の変化により操作部に作用したY軸方向の力の
大きさ及び正負方向が検出できるようにしてある静電容
量式センサにおいて、90°間隔で配置された四つの電
極で囲まれた基板部分に独立する接点用ランドを形成す
ると共に、前記接点用ランドと対向する可動板部分に電
気接点となる突起を形成し、前記突起と接点用ランドと
によりスイッチを構成させてあることを特徴とする静電
容量式センサ。 - 【請求項3】 可動板には、エラストマーより成る凸状
の操作部が一体成形されていることを特徴とする請求項
1又は2記載の静電容量式センサ。 - 【請求項4】 可動板には操作部を囲む態様で周凸部が
形成されており、前記周凸部を取付部材に押圧する態様
で可動板を取り付けたときには、周凸部の弾性復帰力に
より取付部材と可動板との間のシール性が確保されるよ
うにしてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載の静電容量式センサ。 - 【請求項5】 基板と可動板とを金属フレームで包み込
むと共に前記金属フレームの一部を折り曲げて可動板が
基板及び金属フレームに対して圧接する態様で固定して
あり、前記可動板の弾性復帰力によって生じるシール性
により可変静電容量部に異物が外部から侵入しないよう
にしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の静電
容量式センサ。 - 【請求項6】 金属フレームが導電性を有するものであ
り、前記金属フレームを介して可動電極との間の隙間が
あまり小さくならないようにしてあることを特徴とする
請求項5記載の静電容量式センサ。 - 【請求項7】 操作部に空間部を設けてあることを特徴
とする請求項3記載の静電容量式センサ。
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ID=17755878
Family Applications (1)
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JP29042599A Expired - Lifetime JP3380998B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 静電容量式力覚センサ |
Country Status (1)
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- 1999-10-13 JP JP29042599A patent/JP3380998B2/ja not_active Expired - Lifetime
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