JP3380867B2 - 布帛結反装置と方法 - Google Patents

布帛結反装置と方法

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06HMARKING, INSPECTING, SEAMING OR SEVERING TEXTILE MATERIALS
    • D06H5/00Seaming textile materials
    • D06H5/001Devices or apparatus for connecting back and forward ends of fabrics, e.g. for continuous processing
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2503/00Domestic or personal
    • D10B2503/04Floor or wall coverings; Carpets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、椅子張地や車両内装
材、装身具等に使用されるパイル織物、パイル編物、起
毛布等の有毛布帛の端々を継ぎ合わせる結反装置と方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織・編成されて長く続く長尺布帛を染色
装置やバッキング装置、シャリング装置等の仕上装置に
通して仕上げる場合、数反の長尺布帛を連続処理するた
めに先に通す布帛の後端に次に通す布帛の先端を継ぎ合
わせる結反作業が行われる。その結反装置は、有毛布帛
(単に「布帛」とも言う。)を送り出す送出部と、送り
出した布帛を取り出す取出部と、送出部と取出部の間で
先に取り出した布帛(以下、先導布と言う。)と次に送
り出す布帛(以下、後送布と言う。)を継ぎ合わせる縫
合部とから成り、縫合部では先導布と後送布の端々を裏
面同士向かい合わせに重ね合わせてミシン掛けして先導
布と後送布を継ぎ合わせる。その場合、結反された先導
布と後送布のミシン目から先の結反部分が裏面同士重な
り合ったままになっていて、結反箇所が先導布と後送布
のパイル面から盛り上がって突き出ないようにするため
に、ミシン糸目が丸いループを描く程度に弛み加減にミ
シン掛けし、その後先導布と後送布の間で結反箇所を引
っ張ると、それまで上下密着していた先導布のミシン目
と後送布のミシン目の間が離れて広がり、先導布と後送
布の端末同士が突き合う恰好になり、結反箇所で先導布
と後送布の端末同士が上下二重になって分厚くなるよう
なことがなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのように継ぎ合わさ
れた先導布と後送布の各ミシン目と端縁の間の各端末部
分は、先導布のミシン目から後送布のミシン目まで続く
上下のミシン糸目の間の隙間に挟み込まれているにすぎ
ず、結反後の搬送過程で長さ方向に布帛が引っ張られる
と、上下にミシン糸目の間で各端末の端縁が前後に引っ
張られて、先導布の端縁と後送布の端縁の間に隙間が出
来、バッキング工程において塗布するバッキング剤が端
縁と端縁の間に隙間からパイル面へと滲み出てパイル面
を汚すことになる。従ってバッキング工程では、結反箇
所が通過する直前にバッキング剤をドクターから一時的
に取り除いたり、バッキング剤が結反箇所に付着しない
ようにドクターを結反箇所から引き離す等のジャンピン
グ操作を要し、その際バッキング剤の塗布されない結反
箇所の前後はロス分となる。
【0004】また、ミシン糸目は、先導布のミシン目か
ら後送布のミシン目まで長くパイル面に浮き出ているの
で布帛の搬送過程で毛羽立ち易く、特にブラッシング工
程を経るとミシン糸目がループ状に毛羽立ってパイル面
から突出し、シャリング工程を通すとミシン糸目が剪断
されて先導布と後送布に切り離され易く、従ってシャリ
ング工程では、結反箇所が通過する直前にカッターを突
き上げてミシン糸目にシャリングが掛からないようジャ
ンピング操作をすることになるので、結反箇所の前後は
シャリング未処理のロス分になる。
【0005】かかる製品ロスをなくしジャンピング操作
をしないで済むようにするために、結反箇所に粘着テー
プを貼ってシャリングが掛からないようにミシン糸目を
覆い、同時にバッキング剤がパイル面に滲み出ないよう
に先導布と後送布の端縁間の隙間を塞ぐことも試みた
が、粘着テープの接着力が感温変化して端々が捲り上が
り、これが搬送過程でガイドロール等に接着して結反箇
所から剥離してしまう。そして粘着テープに代えて強力
な接着力を有する接着テープを使用する場合、接着テー
プが接着力を発揮するまでには一定の時間がかかるう
え、接着テープ自体が高価で布帛がコスト高になる等、
これらのテープを使用した解決案は実用されるに至って
いない。
【0006】そこで本発明は、結反箇所が二重になって
分厚くならず、先導布から後送布へと連続してシャリン
グ装置に通すことが出来、また、結反箇所の先導布と後
送布の端縁間に隙間が出来ず、先導布から後送布へと連
続してバッキング装置に通すことが出来、従って、仕上
工程において結反箇所がシャリングカッターやドクター
等の直前に達したか否かを遂一確認したりジャンピング
操作する手間が省け、結反箇所の前後にシャリングやバ
ッキング未処理分としての製品ロスが出ないようにする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る結反装置2
5は、縫合部14と取出部13の間の布帛搬送経路15
を間に挟む有毛布帛加熱部16と有毛布帛支持部17と
から成るプレス部18が設置されており、それらの加熱
部16と支持部17の少なくとも一方を布帛搬送経路1
5に向けて移動させて向き合う加熱部16または支持部
17へと布帛11を挟圧するプレス部駆動装置19を具
備することを特徴とするものである。
【0008】図1は本発明に係る結反装置25の実施例
を図示し、縫合部14は、先導布31と後送布41の端
末32・42を重ね合わせて縫合するミシン26を主要
部として構成され、ミシン26を布帛11の幅方向へと
導くレール27や端末同士を重ね合わせるレール28が
付設されている。
【0009】先導布31と後送布41の端末32・42
は、裏面同士を向き合わせに重ね合わされて縫合される
が、ミシン糸はミシン糸目24が丸く膨らんだループ状
になる程度に弛み加減に縫い込まれ、縫合後に一方の布
帛を反転させて先導布31と後送布41の間を緊張させ
ると、上下のミシン糸目24・24の間で先導布31と
後送布41の端縁33・43が移動して、それまで重な
っていた先導布31と後送布41の各ミシン目34・4
4の間が広がり、先導布31と後送布41の端縁同士3
3・43が図2に図示する如く突き合わされる。送出部
12は、ロール巻きされた布帛11が嵌り込むように、
数本のロール29を半円筒状に並べ可回転に軸支して成
る戴承台30によって構成され、戴承台30の前方には
布帛11を戴承台30へと送り込むベルトコンベア35
が付設される。取出部13は、布帛を振り落とす揺動ガ
イド36と、その下側に設置されるパレット37によっ
て構成されている。
【0010】プレス部18は、布帛搬送経路15の下側
においてフレーム38に支持されたバックアッププレー
ト39と、そのバックアッププレート39の上側におい
てフレーム38に支持されたシリンダー40に担持され
て昇降駆動される加熱プレート45とによって構成され
ている。加熱プレート45は、降下して布帛11に当接
し、更に降下して布帛11をバックアッププレート39
へと圧着するように昇降駆動される。
【0011】46は布帛を搬送する駆動ロールであり、
47は布帛搬送経路15を構成するガイドロールであ
る。プレス部18の前後には、布帛11を挟持する固定
バー48と移動バー49に成る挟持部20と、固定ガイ
ドロール50と移動ガイドロール51に成る挟持部21
が付設されており、それらの固定バー48と移動バー4
9、および、固定ガイドロール50と移動ガイドロール
51は、それぞれ布帛搬送経路15を間に挟んで設置さ
れている。52は、移動バー49を引き込んで布帛11
を固定バー48へと圧着させるシリンダーである。53
は、移動ロール51をガイドロール50と47の間に引
き込むシリンダーである。布帛11は、移動ロール51
によってガイドロール47と50の間に引き込まれ、そ
れらのロール47・51・50の間で把持される。
【0012】ミシン糸は、融点150℃以下の熱融着性
バインダー繊維22と、バインダー繊維よりも高融点の
合成繊維または非熱溶融性繊維23によって構成され、
非熱溶融性繊維23には蛍光染料が付与されている。5
4は、ミシン糸目24の有する蛍光染料を感知するセン
サーであり、搬送されて移動する結反箇所55がセンサ
ー54の下を通過するとき、その結反箇所55の有する
蛍光染料を感知して駆動ロール46を停止させ、同時に
シリンダー52と53を駆動してプレス部18の前後に
おいて移動バー49と固定バーおよび移動ロール51と
固定ロール47・50の間で布帛11を挟持させ、次い
で、シリンダー40を駆動して加熱プレート45を降下
させてバックアッププレート39と加熱プレート45の
間で布帛11を挟圧する。これらの駆動ロール46およ
びシリンダー40・52・53への指示信号は、結反箇
所55がセンサー54の付近を通過して加熱プレート4
5をバックアッププレート39の間に達した時点で発信
されるようになっている。
【0013】而して、加熱プレート45とバックアップ
プレート39の間で結反箇所55が挟圧され、バインダ
ー繊維22がミシン糸目24の他の繊維23と布帛11
に融着し、そのバインダー繊維22を介してミシン糸目
24が先導布31と後送布41の各端末32・42に接
着するので、その後において結反箇所55の上下のミシ
ン糸目24・24の間で各端縁33・43が移動して端
縁間に隙間56が出来たり、ミシン糸目24が布帛11
の表面に突き出るようなことはなくなる。そして加熱プ
レート45によって結反箇所55がバックアッププレー
ト39へと押し付けられる際には、プレス部18の前後
において布帛11が移動バー49と固定バー48および
移動ロール51と固定ロール47・50の間で把持され
ており、加熱プレート45はガイドロール47と47に
よって構成される布帛搬送経路15を越えてバックアッ
ププレート39へと降下するので、加熱プレート45に
加熱される際に結反箇所55の前後は緊張状態になり、
従って、その際に結反箇所55の前後に皺が出来ること
もなく、結反箇所55は布帛の幅方向に真っ直ぐにセッ
トされることになる。
【0014】尚、上記実施例における結反装置25は、
検反機やブラッシング装置、バッキング装置、シャリン
グ装置等の染色仕上装置から切り離されているが、それ
らの装置に連続させる場合には、その前後に連続する染
色仕上装置の一部が結反装置の送出部12や取出部13
を兼ねることになる。また上記実施例では、布帛搬送経
路15の上側のプレート45を加熱し昇降駆動している
が、上側のプレート45に代えて下側のプレート39を
加熱し、或いは、上側のプレート45と下側のプレート
39の双方を加熱してもよく、または、それを加熱する
ことなく昇降駆動しても同様に結反箇所55がセットさ
れる。尚又、それらのプレート39・45の設置方向や
駆動方向が水平方向であってもよいと言うことも容易に
理解されることであろう。
【0015】
【発明の効果】このように本発明では、先導布31と後
送布41の端縁同士33・43を突き合わせ、融点15
0℃以下の熱融着性バインダー繊維22と非熱融着性繊
維23とから成るミシン糸によって結反する一方、縫合
部14と取出部13の間において有毛布帛の搬送経路1
5を挟む位置に加熱部16と支持部17とから成るプレ
ス部18を設け、その加熱部16か支持部17を布帛搬
送経路15に向けて駆動し、それらの間で結反箇所55
を挟圧加熱するので、バインダー繊維22は非熱融着性
繊維23と布帛11に融着し、そのバインダー繊維22
を介してミシン糸目24が先導布31と後送布41の各
端末32・42に接着し、端末32・42やミシン糸目
24の解れ出しが抑えられて先導布31と後送布41と
の接結強度が向上し、その後に結反箇所55の端縁間3
3・43の隙間56が広がったりミシン糸目24が布帛
11の表面に突き出るようなことがなくなる。
【0016】従って本発明によると、ジャンピング操作
せずにバッキング工程に結反箇所55を通しても、塗布
するバッキング剤が端縁33と端縁43の間に隙間56
からパイル面へと滲み出るようなことはなく、また、ジ
ャンピング操作せずにシャリング工程に結反箇所55を
通しても、ミシン糸目24が剪断されて先導布31と後
送布41に切り離されるようなことはなく、先導布31
から後送布41へと連続して効率的に仕上処理すること
が出来、結反箇所55の前後がシャリングやバッキング
未処理の製品ロスにならない。そして有毛布帛11は一
般布帛に比して高価であるから、本発明は有毛布帛11
の仕上処理に頗る好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る布帛結反装置の側面図である。
【図2】本発明に係る布帛の結反箇所の断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 有毛布帛 12 送出部 13 取出部 14 縫合部 15 搬送経路 16 加熱部 17 支持部 18 プレス部 19 プレス部駆動装置 20 挟持部 21 挟持部 22 バインダー繊維 23 非熱融着性繊維 24 ミシン糸目 25 結反装置 26 ミシン 27 レール 28 レール 29 ロール 30 戴承台 31 先導布 32 後端 33 端縁 34 ミシン目 35 ベルトコンベア 36 揺動ガイド 37 パレット 38 フレーム 39 バックアッププレート 40 シリンダー 41 後導布 42 先端 43 端縁 44 ミシン目 45 加熱プレート 46 駆動ロール 47 ガイドロール 48 固定バー 49 移動バー 50 固定ガイドロール 51 移動ガイドロール 52 シリンダー 53 シリンダー 54 センサー 55 結反箇所 56 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06H 5/00 D05B 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 有毛布帛11を送り出す送出部1
    2と、(b) 送り出された有毛布帛11を取り出す取
    出部13と、(c) 送出部12と取出部13の間で先
    に送り出した先導有毛布帛31の後端32と次に送り出
    す後送有毛布帛41の先端42を継ぎ合わせる縫合部1
    4と、(d) 縫合部14と取出部13の間において有
    毛布帛の搬送経路15を挟む位置に設置された有毛布帛
    加熱部16と有毛布帛支持部17とから成るプレス部1
    8と、(e) 加熱部16と支持部17との少なくとも
    一方を有毛布帛の搬送経路15に向けて移動させるプレ
    ス部駆動装置19を具備することを特徴とする布帛結反
    装置。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載のプレス部18の前
    後において有毛布帛11を挟持する挟持部20・21を
    具備することを特徴とする前掲請求項1に記載の布帛結
    反装置。
  3. 【請求項3】 先導有毛布帛31の後端32と後送有毛
    布帛41の先端42を、それらの端縁33・34を突き
    合わせ、融点150℃以下の熱融着性バインダー繊維2
    2と当該バインダー繊維の融点以下の温度で溶融するこ
    とのない非熱融着性繊維23とによって構成されるミシ
    ン糸のミシン糸目24によって継ぎ合わせ、加熱押圧し
    てバインダー繊維22を非熱融着性繊維23と有毛布帛
    11とに融着させ、バインダー繊維22を介してミシン
    糸目24を有毛布帛11に接着することを特徴とする布
    帛結反方法。
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JP5341961B2 (ja) * 2011-08-08 2013-11-13 株式会社ゴタリオ 縫製品、及び生地の縫製方法
CN102587045A (zh) * 2012-03-15 2012-07-18 冠达星股份有限公司 一种连续织物带的缝合包边装置

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