JP3380106B2 - クラッチカバー組立体 - Google Patents
クラッチカバー組立体Info
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- JP3380106B2 JP3380106B2 JP06258496A JP6258496A JP3380106B2 JP 3380106 B2 JP3380106 B2 JP 3380106B2 JP 06258496 A JP06258496 A JP 06258496A JP 6258496 A JP6258496 A JP 6258496A JP 3380106 B2 JP3380106 B2 JP 3380106B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチカバー組
立体、特に摩擦部材の摩耗にかかわらず押圧荷重を初期
状態に維持するための摩耗追従機構を備えたクラッチカ
バー組立体に関する。
立体、特に摩擦部材の摩耗にかかわらず押圧荷重を初期
状態に維持するための摩耗追従機構を備えたクラッチカ
バー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチカバー組立体は、一般に、エン
ジンのフライホイールに装着され、フライホイールとの
間でクラッチディスク組立体の摩擦フェーシングを挟持
してエンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達す
るために用いられている。このようなクラッチカバー組
立体及びクラッチディスク組立体では、従来より長寿命
化の要請がある。そこで、クラッチディスク組立体にお
いては、摩擦フェーシングをリベット等を用いずにクッ
ショニングプレートに固定することにより、摩擦フェー
シングの有効使用厚みを増加させている。
ジンのフライホイールに装着され、フライホイールとの
間でクラッチディスク組立体の摩擦フェーシングを挟持
してエンジンの駆動力をトランスミッション側に伝達す
るために用いられている。このようなクラッチカバー組
立体及びクラッチディスク組立体では、従来より長寿命
化の要請がある。そこで、クラッチディスク組立体にお
いては、摩擦フェーシングをリベット等を用いずにクッ
ショニングプレートに固定することにより、摩擦フェー
シングの有効使用厚みを増加させている。
【0003】また、クラッチカバー組立体においては、
摩擦フェーシングが摩耗した場合に、ダイヤフラムスプ
リングの姿勢を初期状態に保つことにより押圧荷重を初
期の状態に維持するための摩耗追従機構が設けられてい
る。これにより、クラッチディスク組立体の摩擦フェー
シングを最大限まで使用可能である。特開平5−006
825号に示すクラッチカバー組立体では、摩耗追従機
構は、主に、クラッチカバーとダイヤフラムスプリング
との間に配置されたファルクラムリングと、ファルクラ
ムリングをプレッシャープレートから離れる方向に付勢
する付勢機構と、ファルクラムリングがプレッシャープ
レートから離れるのを妨ぐとともに、摩擦フェーシング
の摩耗が生じた場合に摩耗量だけファルクラムリングが
プレッシャープレートから軸方向に移動するのを許容す
る規制機構とを有している。規制機構を構成する各部材
は、プレッシャープレートに係止されている。それら部
材は、ファルクラムリングの腕部のクラッチカバー側に
配置された頭部を有するボルトと、ボルトに固定された
ウェッジと、ウェッジの外周に配置されかつクラッチプ
レートの孔に挿入されたウェッジカラーとである。ウェ
ッジカラーの端部はフライホイールの摩擦面側に当接し
ている。ウェッジの外周面にはフライホイール側に径の
大きくなるテーパー面が形成されており、ウェッジカラ
ーの内周面はそのテーパー面に密着するテーパー面とな
っている。
摩擦フェーシングが摩耗した場合に、ダイヤフラムスプ
リングの姿勢を初期状態に保つことにより押圧荷重を初
期の状態に維持するための摩耗追従機構が設けられてい
る。これにより、クラッチディスク組立体の摩擦フェー
シングを最大限まで使用可能である。特開平5−006
825号に示すクラッチカバー組立体では、摩耗追従機
構は、主に、クラッチカバーとダイヤフラムスプリング
との間に配置されたファルクラムリングと、ファルクラ
ムリングをプレッシャープレートから離れる方向に付勢
する付勢機構と、ファルクラムリングがプレッシャープ
レートから離れるのを妨ぐとともに、摩擦フェーシング
の摩耗が生じた場合に摩耗量だけファルクラムリングが
プレッシャープレートから軸方向に移動するのを許容す
る規制機構とを有している。規制機構を構成する各部材
は、プレッシャープレートに係止されている。それら部
材は、ファルクラムリングの腕部のクラッチカバー側に
配置された頭部を有するボルトと、ボルトに固定された
ウェッジと、ウェッジの外周に配置されかつクラッチプ
レートの孔に挿入されたウェッジカラーとである。ウェ
ッジカラーの端部はフライホイールの摩擦面側に当接し
ている。ウェッジの外周面にはフライホイール側に径の
大きくなるテーパー面が形成されており、ウェッジカラ
ーの内周面はそのテーパー面に密着するテーパー面とな
っている。
【0004】このような構成では、クラッチディスク組
立体の摩擦フェーシングに摩耗が生じると、フライホイ
ールに支持された規制機構に対してプレッシャープレー
ト及びファルクラムリングがフライホイール側に移動
し、ボルトの頭部とファルクラムリングの腕部との間に
隙間が生じる。次にレリーズ動作を行うと、ファルクラ
ムリングが付勢機構に付勢されてボルトの頭部に当接す
るまで軸方向に移動する。このようにファルクラムリン
グがプレッシャープレートに対して摩耗量だけ正確に軸
方向移動するため、摩擦フェーシングの摩耗にかかわら
ずダイヤフラムスプリングの姿勢が変化しない。
立体の摩擦フェーシングに摩耗が生じると、フライホイ
ールに支持された規制機構に対してプレッシャープレー
ト及びファルクラムリングがフライホイール側に移動
し、ボルトの頭部とファルクラムリングの腕部との間に
隙間が生じる。次にレリーズ動作を行うと、ファルクラ
ムリングが付勢機構に付勢されてボルトの頭部に当接す
るまで軸方向に移動する。このようにファルクラムリン
グがプレッシャープレートに対して摩耗量だけ正確に軸
方向移動するため、摩擦フェーシングの摩耗にかかわら
ずダイヤフラムスプリングの姿勢が変化しない。
【0005】なお、摩擦フェーシングが摩耗していない
ときにレリーズ操作が行われる時に、付勢機構によりボ
ルトに荷重が作用すると、ウェッジが軸方向に引っ張ら
れ、ウェッジのテーパー面がウェッジカラーを押し広
げ、ウェッジカラーとプレッシャープレートの孔との摩
擦が大きくなる。この結果、規制機構全体の移動が規制
される。
ときにレリーズ操作が行われる時に、付勢機構によりボ
ルトに荷重が作用すると、ウェッジが軸方向に引っ張ら
れ、ウェッジのテーパー面がウェッジカラーを押し広
げ、ウェッジカラーとプレッシャープレートの孔との摩
擦が大きくなる。この結果、規制機構全体の移動が規制
される。
【0006】以上に述べたように、摩耗発生時にウェッ
ジカラーがフライホイールに支持される規制機構に対し
てプレッシャープレートが移動する。このように、ウェ
ッジカラーがフライホイールの摩擦面側に当接している
ため、フライホイールからの熱による悪影響を受けやす
い。本発明の目的は、摩耗追従機構へのフライホイール
からの熱の影響を減らすことにある。
ジカラーがフライホイールに支持される規制機構に対し
てプレッシャープレートが移動する。このように、ウェ
ッジカラーがフライホイールの摩擦面側に当接している
ため、フライホイールからの熱による悪影響を受けやす
い。本発明の目的は、摩耗追従機構へのフライホイール
からの熱の影響を減らすことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のクラッ
チカバー組立体は、入力側回転体に出力側部材に連結さ
れた摩擦部材を押圧あるいは押圧解除するためのもので
あり、クラッチカバーとプレッシャープレートと支持部
材と付勢部材と付勢機構と規制機構とを備えている。ク
ラッチカバーは入力側回転に連結される。プレッシャー
プレートはクラッチカバー内に配置され、一側面に摩擦
部材を押圧するための押圧面を有する。支持部材はプレ
ッシャープレートの押圧面と反対側に配置される。押圧
部材はクラッチカバーに支持され、支持部材を入力側回
転体側に押圧する。付勢機構は支持部材とプレッシャー
プレートとの間に配置され支持部材をプレッシャープレ
ートから離れる方向に付勢する。規制機構は、支持部材
がプレッシャープレートに対して離れる方向に移動する
のを規制するようにプレッシャープレートに係合し、摩
擦部材が摩耗するとクラッチカバーに支持されてプレッ
シャープレートに対して移動する。
チカバー組立体は、入力側回転体に出力側部材に連結さ
れた摩擦部材を押圧あるいは押圧解除するためのもので
あり、クラッチカバーとプレッシャープレートと支持部
材と付勢部材と付勢機構と規制機構とを備えている。ク
ラッチカバーは入力側回転に連結される。プレッシャー
プレートはクラッチカバー内に配置され、一側面に摩擦
部材を押圧するための押圧面を有する。支持部材はプレ
ッシャープレートの押圧面と反対側に配置される。押圧
部材はクラッチカバーに支持され、支持部材を入力側回
転体側に押圧する。付勢機構は支持部材とプレッシャー
プレートとの間に配置され支持部材をプレッシャープレ
ートから離れる方向に付勢する。規制機構は、支持部材
がプレッシャープレートに対して離れる方向に移動する
のを規制するようにプレッシャープレートに係合し、摩
擦部材が摩耗するとクラッチカバーに支持されてプレッ
シャープレートに対して移動する。
【0008】このクラッチカバー組立体では、押圧部材
が支持部材を押圧すると、プレッシャープレートが摩擦
部材を入力側回転体に押し付ける。摩擦部材が摩耗する
と、プレッシャープレート及び支持部材が入力回転体側
に移動する。このとき、プレッシャプレートはクラッチ
カバーに支持された規制機構に対して移動する。この結
果、規制機構と支持部材との間に摩耗量に対応した隙間
が生じる。次にレリーズ操作を行うと、付勢機構からの
付勢力により支持部材は規制機構に再び規制されるまで
プレッシャープレートに対して移動する。この結果、押
圧部材の押圧姿勢は変化せず押圧荷重が初期の荷重に維
持される。摩耗発生時にプレッシャープレートを移動さ
せるのに規制機構をフライホイールでなくクラッチカバ
ーで支持しているため、規制機構にフライホイールの熱
による悪影響が及びにくい。
が支持部材を押圧すると、プレッシャープレートが摩擦
部材を入力側回転体に押し付ける。摩擦部材が摩耗する
と、プレッシャープレート及び支持部材が入力回転体側
に移動する。このとき、プレッシャプレートはクラッチ
カバーに支持された規制機構に対して移動する。この結
果、規制機構と支持部材との間に摩耗量に対応した隙間
が生じる。次にレリーズ操作を行うと、付勢機構からの
付勢力により支持部材は規制機構に再び規制されるまで
プレッシャープレートに対して移動する。この結果、押
圧部材の押圧姿勢は変化せず押圧荷重が初期の荷重に維
持される。摩耗発生時にプレッシャープレートを移動さ
せるのに規制機構をフライホイールでなくクラッチカバ
ーで支持しているため、規制機構にフライホイールの熱
による悪影響が及びにくい。
【0009】さらに、このクラッチカバー組立体では、
規制機構は、支持部材の入力側回転体と反対側の面に当
接する第1当接部と、クラッチカバーの入力側回転体と
反対側の面に当接する第2当接部と、押圧部材からの押
圧力が作用すると軸方向に移動可能になるようにプレッ
シャープレートに摩擦係合する係止部とを有する。この
クラッチカバー組立体では、押圧部材が支持部材を押圧
すると、プレッシャープレートが摩擦部材を入力側回転
体に押し付ける。このクラッチ連結状態において摩擦部
材が摩耗すると、プレッシャープレート及び支持部材が
入力側回転体側に移動する。すると、支持部材と第1当
接部との間に摩耗量に対応する隙間が形成される。以上
の動作時に、第2当接部がクラッチカバーの入力側回転
体側と反対側の面に当接しているため、プレッシャープ
レートは係止部に対して移動する。次にレリーズ操作を
行い押圧部材からの押圧力を解除すると、付勢機構から
の付勢力により支持部材が入力側回転体から離れる方向
に移動し、規制機構の第1当接部に当接する。この結
果、押圧部材の押圧姿勢は初期状態に維持され、押圧荷
重が初期の荷重に維持される。このクラッチカバー組立
体では、摩耗発生時にプレッシャープレートを移動させ
るのに規制機構をフライホイールでなくクラッチカバー
で支持するため、規制機構にフライホイールの熱による
悪影響が及びにくい。
規制機構は、支持部材の入力側回転体と反対側の面に当
接する第1当接部と、クラッチカバーの入力側回転体と
反対側の面に当接する第2当接部と、押圧部材からの押
圧力が作用すると軸方向に移動可能になるようにプレッ
シャープレートに摩擦係合する係止部とを有する。この
クラッチカバー組立体では、押圧部材が支持部材を押圧
すると、プレッシャープレートが摩擦部材を入力側回転
体に押し付ける。このクラッチ連結状態において摩擦部
材が摩耗すると、プレッシャープレート及び支持部材が
入力側回転体側に移動する。すると、支持部材と第1当
接部との間に摩耗量に対応する隙間が形成される。以上
の動作時に、第2当接部がクラッチカバーの入力側回転
体側と反対側の面に当接しているため、プレッシャープ
レートは係止部に対して移動する。次にレリーズ操作を
行い押圧部材からの押圧力を解除すると、付勢機構から
の付勢力により支持部材が入力側回転体から離れる方向
に移動し、規制機構の第1当接部に当接する。この結
果、押圧部材の押圧姿勢は初期状態に維持され、押圧荷
重が初期の荷重に維持される。このクラッチカバー組立
体では、摩耗発生時にプレッシャープレートを移動させ
るのに規制機構をフライホイールでなくクラッチカバー
で支持するため、規制機構にフライホイールの熱による
悪影響が及びにくい。
【0010】このクラッチカバー組立体では、押圧部材
が支持部材を押圧すると、プレッシャープレートが摩擦
部材を入力側回転体に押し付ける。このクラッチ連結状
態において摩擦部材が摩耗すると、プレッシャープレー
ト及び支持部材が入力側回転体側に移動する。すると、
支持部材と第1当接部との間に摩耗量に対応する隙間が
形成される。以上の動作時に、第2当接部がクラッチカ
バーの入力側回転体側と反対側の面に当接しているた
め、プレッシャープレートは係止部に対して移動する。
次にレリーズ操作を行い押圧部材からの押圧力を解除す
ると、付勢機構からの付勢力により支持部材が入力側回
転体から離れる方向に移動し、規制機構の第1当接部に
当接する。この結果、押圧部材の押圧姿勢は初期状態に
維持され、押圧荷重が初期の荷重に維持される。このク
ラッチカバー組立体では、摩耗発生時にプレッシャープ
レートを移動させるのに規制機構をフライホイールでな
くクラッチカバーで支持するため、規制機構にフライホ
イールの熱による悪影響が及びにくい。
が支持部材を押圧すると、プレッシャープレートが摩擦
部材を入力側回転体に押し付ける。このクラッチ連結状
態において摩擦部材が摩耗すると、プレッシャープレー
ト及び支持部材が入力側回転体側に移動する。すると、
支持部材と第1当接部との間に摩耗量に対応する隙間が
形成される。以上の動作時に、第2当接部がクラッチカ
バーの入力側回転体側と反対側の面に当接しているた
め、プレッシャープレートは係止部に対して移動する。
次にレリーズ操作を行い押圧部材からの押圧力を解除す
ると、付勢機構からの付勢力により支持部材が入力側回
転体から離れる方向に移動し、規制機構の第1当接部に
当接する。この結果、押圧部材の押圧姿勢は初期状態に
維持され、押圧荷重が初期の荷重に維持される。このク
ラッチカバー組立体では、摩耗発生時にプレッシャープ
レートを移動させるのに規制機構をフライホイールでな
くクラッチカバーで支持するため、規制機構にフライホ
イールの熱による悪影響が及びにくい。
【0011】請求項3に記載のクラッチカバー組立体
は、入力側回転体に出力側部材に連結された摩擦部材を
押圧あるいは押圧解除するためのものであり、クラッチ
カバーとプレッシャープレートと支持部材と付勢部材と
付勢機構と規制機構とを備えている。クラッチカバーは
入力側回転に連結される。プレッシャープレートはクラ
ッチカバー内に配置され、一側面に摩擦部材を押圧する
ための押圧面を有する。支持部材はプレッシャープレー
トの押圧面と反対側に配置される。押圧部材はクラッチ
カバーに支持され、支持部材を入力側回転体側に押圧す
る。付勢機構は支持部材とプレッシャープレートとの間
に配置され支持部材をプレッシャープレートから離れる
方向に付勢する。規制機構は、支持部材がプレッシャー
プレートに対して離れる方向に移動するのを規制するよ
うにプレッシャープレートに係合し、摩擦部材が摩耗す
るとクラッチカバーに支持されてプレッシャープレート
に対して移動する。このクラッチカバー組立体では、押
圧部材が支持部材を押圧すると、プレッシャープレート
が摩擦部材を入力側回転体に押し付ける。摩擦部材が摩
耗すると、プレッシャープレート及び支持部材が入力回
転体側に移動する。このとき、プレッシャプレートはク
ラッチカバーに支持された規制機構に対して移動する。
この結果、規制機構と支持部材との間に摩耗量に対応し
た隙間が生じる。次にレリーズ操作を行うと、付勢機構
からの付勢力により支持部材は規制機構に再び規制され
るまでプレッシャープレートに対して移動する。この結
果、押圧部材の押圧姿勢は変化せず押圧荷重が初期の荷
重に維持される。摩耗発生時にプレッシャープレートを
移動させるのに規制機構をフライホイールでなくクラッ
チカバーで支持しているため、規制機構にフライホイー
ルの熱による悪影響が及びにくい。 さらに、このクラッ
チカバー組立体では、クラッチカバーは外周部に軸方向
に貫通する第1孔を有し、支持部材は外周部に第1孔に
対応し軸方向に貫通する第2孔を有し、プレッシャープ
レートは外周部に第1及び第2孔に対応し軸方向に貫通
する第3孔を有する。規制機構は、第1、第2及び第3
孔を貫通し第1及び第2当接部を有する第1部材と、第
1部材の入力側回転体側の端部に固定された第2部材と
を有している。係止部は、第1部材と第2部材との軸方
向間に挟まれ第3孔に圧入されたブッシュである。
は、入力側回転体に出力側部材に連結された摩擦部材を
押圧あるいは押圧解除するためのものであり、クラッチ
カバーとプレッシャープレートと支持部材と付勢部材と
付勢機構と規制機構とを備えている。クラッチカバーは
入力側回転に連結される。プレッシャープレートはクラ
ッチカバー内に配置され、一側面に摩擦部材を押圧する
ための押圧面を有する。支持部材はプレッシャープレー
トの押圧面と反対側に配置される。押圧部材はクラッチ
カバーに支持され、支持部材を入力側回転体側に押圧す
る。付勢機構は支持部材とプレッシャープレートとの間
に配置され支持部材をプレッシャープレートから離れる
方向に付勢する。規制機構は、支持部材がプレッシャー
プレートに対して離れる方向に移動するのを規制するよ
うにプレッシャープレートに係合し、摩擦部材が摩耗す
るとクラッチカバーに支持されてプレッシャープレート
に対して移動する。このクラッチカバー組立体では、押
圧部材が支持部材を押圧すると、プレッシャープレート
が摩擦部材を入力側回転体に押し付ける。摩擦部材が摩
耗すると、プレッシャープレート及び支持部材が入力回
転体側に移動する。このとき、プレッシャプレートはク
ラッチカバーに支持された規制機構に対して移動する。
この結果、規制機構と支持部材との間に摩耗量に対応し
た隙間が生じる。次にレリーズ操作を行うと、付勢機構
からの付勢力により支持部材は規制機構に再び規制され
るまでプレッシャープレートに対して移動する。この結
果、押圧部材の押圧姿勢は変化せず押圧荷重が初期の荷
重に維持される。摩耗発生時にプレッシャープレートを
移動させるのに規制機構をフライホイールでなくクラッ
チカバーで支持しているため、規制機構にフライホイー
ルの熱による悪影響が及びにくい。 さらに、このクラッ
チカバー組立体では、クラッチカバーは外周部に軸方向
に貫通する第1孔を有し、支持部材は外周部に第1孔に
対応し軸方向に貫通する第2孔を有し、プレッシャープ
レートは外周部に第1及び第2孔に対応し軸方向に貫通
する第3孔を有する。規制機構は、第1、第2及び第3
孔を貫通し第1及び第2当接部を有する第1部材と、第
1部材の入力側回転体側の端部に固定された第2部材と
を有している。係止部は、第1部材と第2部材との軸方
向間に挟まれ第3孔に圧入されたブッシュである。
【0012】このクラッチカバー組立体では、摩擦部材
に摩耗が生じると、プレッシャープレートと支持部材が
クラッチカバーに対して軸方向に移動する。このとき、
ブッシュ及び第1部材及び第2部材はクラッチカバーに
係止されているため、プレッシャープレートはブッシュ
からの摩擦抵抗に打ち勝って軸方向に移動する。レリー
ズ操作が行われ押圧部材からの押圧力が解除されると、
支持部材が入力側回転側から離れる方向に移動し、第1
部材の第1当接部に当接する。この結果、押圧部材の押
圧姿勢は初期状態に維持され、押圧荷重が変化しない。
に摩耗が生じると、プレッシャープレートと支持部材が
クラッチカバーに対して軸方向に移動する。このとき、
ブッシュ及び第1部材及び第2部材はクラッチカバーに
係止されているため、プレッシャープレートはブッシュ
からの摩擦抵抗に打ち勝って軸方向に移動する。レリー
ズ操作が行われ押圧部材からの押圧力が解除されると、
支持部材が入力側回転側から離れる方向に移動し、第1
部材の第1当接部に当接する。この結果、押圧部材の押
圧姿勢は初期状態に維持され、押圧荷重が変化しない。
【0013】このクラッチカバー組立体では、摩耗発生
時にプレッシャープレートを移動させるのに規制機構を
フライホイールでなくクラッチカバーで支持するため、
規制機構にフライホイールの熱による悪影響が及びにく
い。請求項3に記載のクラッチカバー組立体では、第2
部材は入力側回転から軸方向に所定距離だけ離れてい
る。そのため、第2部材は入力側回転体からの熱の影響
を受けにくい。
時にプレッシャープレートを移動させるのに規制機構を
フライホイールでなくクラッチカバーで支持するため、
規制機構にフライホイールの熱による悪影響が及びにく
い。請求項3に記載のクラッチカバー組立体では、第2
部材は入力側回転から軸方向に所定距離だけ離れてい
る。そのため、第2部材は入力側回転体からの熱の影響
を受けにくい。
【0014】請求項4に記載のクラッチカバー組立体で
は、第2部材は入力側回転体側にプレッシャープレート
の押圧面側の面から所定距離だけ離れたストッパー部を
有している。ストッパー部とプレッシャープレートの押
圧面側の面との距離を摩擦部材の有効使用厚みに等しい
かそれ以上に設定しておけば、摩擦部材を摩耗限界まで
使用可能である。
は、第2部材は入力側回転体側にプレッシャープレート
の押圧面側の面から所定距離だけ離れたストッパー部を
有している。ストッパー部とプレッシャープレートの押
圧面側の面との距離を摩擦部材の有効使用厚みに等しい
かそれ以上に設定しておけば、摩擦部材を摩耗限界まで
使用可能である。
【0015】請求項5に記載のクラッチカバー組立体
は、入力側回転体に出力側部材に連結された摩擦部材を
押圧あるいは押圧解除するためのものであり、クラッチ
カバーとプレッシャープレートと支持部材と付勢部材と
付勢機構と規制機構とを備えている。クラッチカバーは
入力側回転に連結される。プレッシャープレートはクラ
ッチカバー内に配置され、一側面に摩擦部材を押圧する
ための押圧面を有する。支持部材はプレッシャープレー
トの押圧面と反対側に配置される。押圧部材はクラッチ
カバーに支持され、支持部材を入力側回転体側に押圧す
る。付勢機構は支持部材とプレッシャープレートとの間
に配置され支持部材をプレッシャープレートから離れる
方向に付勢する。規制機構は、支持部材がプレッシャー
プレートに対して離れる方向に移動するのを規制するよ
うにプレッシャープレートに係合し、摩擦部材が摩耗す
るとクラッチカバーに支持されてプレッシャープレート
に対して移動する。 このクラッチカバー組立体では、押
圧部材が支持部材を押圧すると、プレッシャープレート
が摩擦部材を入力側回転体に押し付ける。摩擦部材が摩
耗すると、プレッシャープレート及び支持部材が入力回
転体側に移動する。このとき、プレッシャープレートは
クラッチカバーに支持された規制機構に対して移動す
る。この結果、規制機構と支持部材との間に摩耗量に対
応した隙間が生じる。次にレリーズ操作を行うと、付勢
機構からの付勢力により支持部材は規制機構に再び規制
されるまでプレッシャープレートに対して移動する。こ
の結果、押圧部材の押圧姿勢は変化せず押圧荷重が初期
の荷重に維持される。摩耗発生時にプレッシャープレー
トを移動させるのに規制機構をフライホイールでなくク
ラッチカバーで支持しているため、規制機構にフライホ
イールの熱による悪影響が及びにくい。 さらに、このク
ラッチカバー組立体では、クラッチカバーと前記規制機
構とを相対回転不能に連結する連結部材をさらに備えて
いる。入力側回転体のトルクは、クラッチカバー、連結
部材及び規制機構を介してプレッシャープレートに伝達
される。そのため、従来のように連結部材の一端をプレ
ッシャープレートに固定するための特別な部材が不要に
なる。
は、入力側回転体に出力側部材に連結された摩擦部材を
押圧あるいは押圧解除するためのものであり、クラッチ
カバーとプレッシャープレートと支持部材と付勢部材と
付勢機構と規制機構とを備えている。クラッチカバーは
入力側回転に連結される。プレッシャープレートはクラ
ッチカバー内に配置され、一側面に摩擦部材を押圧する
ための押圧面を有する。支持部材はプレッシャープレー
トの押圧面と反対側に配置される。押圧部材はクラッチ
カバーに支持され、支持部材を入力側回転体側に押圧す
る。付勢機構は支持部材とプレッシャープレートとの間
に配置され支持部材をプレッシャープレートから離れる
方向に付勢する。規制機構は、支持部材がプレッシャー
プレートに対して離れる方向に移動するのを規制するよ
うにプレッシャープレートに係合し、摩擦部材が摩耗す
るとクラッチカバーに支持されてプレッシャープレート
に対して移動する。 このクラッチカバー組立体では、押
圧部材が支持部材を押圧すると、プレッシャープレート
が摩擦部材を入力側回転体に押し付ける。摩擦部材が摩
耗すると、プレッシャープレート及び支持部材が入力回
転体側に移動する。このとき、プレッシャープレートは
クラッチカバーに支持された規制機構に対して移動す
る。この結果、規制機構と支持部材との間に摩耗量に対
応した隙間が生じる。次にレリーズ操作を行うと、付勢
機構からの付勢力により支持部材は規制機構に再び規制
されるまでプレッシャープレートに対して移動する。こ
の結果、押圧部材の押圧姿勢は変化せず押圧荷重が初期
の荷重に維持される。摩耗発生時にプレッシャープレー
トを移動させるのに規制機構をフライホイールでなくク
ラッチカバーで支持しているため、規制機構にフライホ
イールの熱による悪影響が及びにくい。 さらに、このク
ラッチカバー組立体では、クラッチカバーと前記規制機
構とを相対回転不能に連結する連結部材をさらに備えて
いる。入力側回転体のトルクは、クラッチカバー、連結
部材及び規制機構を介してプレッシャープレートに伝達
される。そのため、従来のように連結部材の一端をプレ
ッシャープレートに固定するための特別な部材が不要に
なる。
【0016】請求項6に記載のクラッチカバー組立体で
は、クラッチカバーと支持部材とを相対回転不能に連結
する連結部材をさらに備えている。入力側回転体のトル
クは、クラッチカバー、連結部材及び規制機構を介して
プレッシャープレートに伝達される。そのため、従来の
ように連結部材の一端をプレッシャープレートに固定す
るための特別な部材が不要になる。そのうえ、プレッシ
ャープレートが摩耗しても支持部材とクラッチカバーと
の距離は変化しないため、連結部材から付勢力は大きく
ならない。
は、クラッチカバーと支持部材とを相対回転不能に連結
する連結部材をさらに備えている。入力側回転体のトル
クは、クラッチカバー、連結部材及び規制機構を介して
プレッシャープレートに伝達される。そのため、従来の
ように連結部材の一端をプレッシャープレートに固定す
るための特別な部材が不要になる。そのうえ、プレッシ
ャープレートが摩耗しても支持部材とクラッチカバーと
の距離は変化しないため、連結部材から付勢力は大きく
ならない。
【0017】
【発明の実施の形態】第1実施形態
図1及び図2に、本発明の第1実施形態によるプルタイ
プ式クラッチカバー組立体1を示す。このクラッチカバ
ー組立体1は、エンジン側のクランクシャフトに連結さ
れたフライホイール51に固定される。フライホイール
51とクラッチカバー1との間にはクラッチディスク組
立体の摩擦フェーシング52が配置される。
プ式クラッチカバー組立体1を示す。このクラッチカバ
ー組立体1は、エンジン側のクランクシャフトに連結さ
れたフライホイール51に固定される。フライホイール
51とクラッチカバー1との間にはクラッチディスク組
立体の摩擦フェーシング52が配置される。
【0018】クラッチカバー組立体1は、主に、クラッ
チカバー2と、プレッシャープレート3と、ダイヤフラ
ムスプリング4と、ファルクラムリング5と、付勢機構
6と、規制機構7とを備えている。クラッチカバー2は
概ね皿状のプレート部材であり、外周端がフライホイー
ル51に固定されている。クラッチカバー2の中心には
大径の中心孔が形成されている。クラッチカバー2の外
周壁には、図3に示すように、円周方向に等間隔で3か
所に開口2aが形成されている。開口2aにおいて外周
側に延びる部分には軸方向に貫通する孔2b(第1孔)
が形成されている。
チカバー2と、プレッシャープレート3と、ダイヤフラ
ムスプリング4と、ファルクラムリング5と、付勢機構
6と、規制機構7とを備えている。クラッチカバー2は
概ね皿状のプレート部材であり、外周端がフライホイー
ル51に固定されている。クラッチカバー2の中心には
大径の中心孔が形成されている。クラッチカバー2の外
周壁には、図3に示すように、円周方向に等間隔で3か
所に開口2aが形成されている。開口2aにおいて外周
側に延びる部分には軸方向に貫通する孔2b(第1孔)
が形成されている。
【0019】各開口2aに対応する位置には、図2に示
すように複数の鋼帯からなり接線方向に延びるストラッ
ププレート17が配置されている。ストラッププレート
17の他端は、後述する規制機構7に固定されている。
ストラッププレート17は、プレッシャープレート3を
クラッチカバー2とともに回転させるとともに、ダイヤ
フラムスプリング4による押圧が解除された時にプレッ
シャープレート3を摩擦フェーシング52から引き離す
ための部材である。ストラッププレート17は、円周方
向に剛性は高いが軸方向に弾性変形可能である。ストラ
ッププレート17は、一端がクラッチカバー2にリベッ
ト21により固定されている。
すように複数の鋼帯からなり接線方向に延びるストラッ
ププレート17が配置されている。ストラッププレート
17の他端は、後述する規制機構7に固定されている。
ストラッププレート17は、プレッシャープレート3を
クラッチカバー2とともに回転させるとともに、ダイヤ
フラムスプリング4による押圧が解除された時にプレッ
シャープレート3を摩擦フェーシング52から引き離す
ための部材である。ストラッププレート17は、円周方
向に剛性は高いが軸方向に弾性変形可能である。ストラ
ッププレート17は、一端がクラッチカバー2にリベッ
ト21により固定されている。
【0020】プレッシャープレート3は概ね円環状の部
材であり、クラッチカバー2内に配置されている。プレ
ッシャープレート3は、フライホイール51との間でク
ラッチディスク組立体の摩擦フェーシング52を挟持す
るための押圧面3aを有している。プレッシャープレー
ト3の反対側の側面外周部には、環状の段差部30が形
成されている。プレッシャープレート3の外周部には、
クラッチカバー2の各開口2aに向かって突出する3つ
の固定部3bが形成されている。この固定部3bには、
軸方向に貫通する孔3c(第3孔)が形成されている。
材であり、クラッチカバー2内に配置されている。プレ
ッシャープレート3は、フライホイール51との間でク
ラッチディスク組立体の摩擦フェーシング52を挟持す
るための押圧面3aを有している。プレッシャープレー
ト3の反対側の側面外周部には、環状の段差部30が形
成されている。プレッシャープレート3の外周部には、
クラッチカバー2の各開口2aに向かって突出する3つ
の固定部3bが形成されている。この固定部3bには、
軸方向に貫通する孔3c(第3孔)が形成されている。
【0021】ファルクラムリング5(支持部材)は、板
金製の円板状プレート部材であり、内周部にフライホイ
ール51と反対側に突出し弧状に延びる複数の支持部5
aを有している。ファルクラムリング5には、クラッチ
カバー2の各開口2aに向かって突出する3本の突出部
5bが形成されている。各突出部5bには、孔5c(第
2孔)が形成されている。孔5cは孔2bより径が大き
い。
金製の円板状プレート部材であり、内周部にフライホイ
ール51と反対側に突出し弧状に延びる複数の支持部5
aを有している。ファルクラムリング5には、クラッチ
カバー2の各開口2aに向かって突出する3本の突出部
5bが形成されている。各突出部5bには、孔5c(第
2孔)が形成されている。孔5cは孔2bより径が大き
い。
【0022】付勢機構6は、リングプレート10と、く
さび機構11と、コイルスプリング12とから構成され
ている。リングプレート10は、プレッシャープレート
3の段差部3d内に相対回転自在に配置されている。く
さび機構11は、リングプレート10とファルクラムリ
ング5との内周部との間に配置されている。くさび機構
11は、リングプレート10に固定される第1くさびと
ファルクラムリング5に固定される第2くさびとからな
る。このくさび機構11は従来より周知の構造であるた
め、詳細は省略する。コイルスプリング12は、円周方
向に延びるように配置されており、ファルクラムリング
5の第1くさびとリングプレート10の第2くさびを円
周方向に互いに付勢している。この結果、リングプレー
ト10はファルクラムリング5に対して円周方向に付勢
されており、ファルクラムリング5はくさび機構11に
よってプレッシャープレート3から離れる方向(図1上
方)に付勢されている。
さび機構11と、コイルスプリング12とから構成され
ている。リングプレート10は、プレッシャープレート
3の段差部3d内に相対回転自在に配置されている。く
さび機構11は、リングプレート10とファルクラムリ
ング5との内周部との間に配置されている。くさび機構
11は、リングプレート10に固定される第1くさびと
ファルクラムリング5に固定される第2くさびとからな
る。このくさび機構11は従来より周知の構造であるた
め、詳細は省略する。コイルスプリング12は、円周方
向に延びるように配置されており、ファルクラムリング
5の第1くさびとリングプレート10の第2くさびを円
周方向に互いに付勢している。この結果、リングプレー
ト10はファルクラムリング5に対して円周方向に付勢
されており、ファルクラムリング5はくさび機構11に
よってプレッシャープレート3から離れる方向(図1上
方)に付勢されている。
【0023】ダイヤフラムスプリング4は、クラッチカ
バー2と同心に配置された円板状の部材である。ダイヤ
フラムスプリング4は、環状の弾性部4aと、弾性部4
aの内周端から径方向内側に延びる複数のレバー部4b
とから形成されている。弾性部4aの外周端はクラッチ
カバー2に支持され、径方向中間部がファルクラムリン
グ5の支持部5aに当接している。
バー2と同心に配置された円板状の部材である。ダイヤ
フラムスプリング4は、環状の弾性部4aと、弾性部4
aの内周端から径方向内側に延びる複数のレバー部4b
とから形成されている。弾性部4aの外周端はクラッチ
カバー2に支持され、径方向中間部がファルクラムリン
グ5の支持部5aに当接している。
【0024】規制機構7は、ファルクラムリングのプレ
ッシャープレート3に対する移動を規制し、摩擦フェー
シング52に摩耗が生じた際に摩耗量を検出し、その摩
耗量に応じてファルクラムリング5の移動を許可するた
めの機構である。規制機構7は、クラッチカバー2の開
口2a内においてプレッシャープレート3の固定部3b
及びファルクラムリング5の突出部5bに対応する3か
所に設けられている。各規制機構7は、主に、ボルト1
3とブッシュ14とロット15とから構成されている。
ボルト13(第1部材)は、孔2b,5c及び3c内を
貫通している。ボルト13の頭部13a(第2当接部)
は、クラッチカバー2のトランスミッション側面に当接
している。ボルト13の大径部13b(第1当接部)は
クラッチカバー2の孔2b内に隙間をあけて配置され、
ファルクラムリング5のトランスミッション側側面に当
接している。さらに、ボルト13の小径部13cはファ
ルクラムリング5の孔5c内を隙間をあけて貫通してい
る。ボルト13のねじ部13dは、円筒状のロット15
内に螺合している。ロット15(第2部材)は、プレッ
シャープレート3の孔3c内に一部が挿入されており、
フライホイール51側に複数のストッパー部15aを有
している。ストッパー部15aと固定部3bとの軸方向
間には、隙間S1 が形成されている。この隙間S1 は、
摩擦フェーシング52の有効使用厚みに等しいかまたは
それより大きいことが望ましい。ロット15の先端とフ
ライホイール51との間には所定の隙間が確保されてい
る。固定部3bの孔3c内には、ブッシュ14(係止
部)が圧入されている。ブッシュ14のフライホイール
51側端はロット15に当接している。ブッシュ14と
ボルト13の小径部13cとの間には、ブッシュ14側
みてからストラッププレート17の一端及びワッシャー
16が配置されている。このようにして、ブッシュ14
はボルト13とロット15との軸方向間に移動不能に係
止されている。
ッシャープレート3に対する移動を規制し、摩擦フェー
シング52に摩耗が生じた際に摩耗量を検出し、その摩
耗量に応じてファルクラムリング5の移動を許可するた
めの機構である。規制機構7は、クラッチカバー2の開
口2a内においてプレッシャープレート3の固定部3b
及びファルクラムリング5の突出部5bに対応する3か
所に設けられている。各規制機構7は、主に、ボルト1
3とブッシュ14とロット15とから構成されている。
ボルト13(第1部材)は、孔2b,5c及び3c内を
貫通している。ボルト13の頭部13a(第2当接部)
は、クラッチカバー2のトランスミッション側面に当接
している。ボルト13の大径部13b(第1当接部)は
クラッチカバー2の孔2b内に隙間をあけて配置され、
ファルクラムリング5のトランスミッション側側面に当
接している。さらに、ボルト13の小径部13cはファ
ルクラムリング5の孔5c内を隙間をあけて貫通してい
る。ボルト13のねじ部13dは、円筒状のロット15
内に螺合している。ロット15(第2部材)は、プレッ
シャープレート3の孔3c内に一部が挿入されており、
フライホイール51側に複数のストッパー部15aを有
している。ストッパー部15aと固定部3bとの軸方向
間には、隙間S1 が形成されている。この隙間S1 は、
摩擦フェーシング52の有効使用厚みに等しいかまたは
それより大きいことが望ましい。ロット15の先端とフ
ライホイール51との間には所定の隙間が確保されてい
る。固定部3bの孔3c内には、ブッシュ14(係止
部)が圧入されている。ブッシュ14のフライホイール
51側端はロット15に当接している。ブッシュ14と
ボルト13の小径部13cとの間には、ブッシュ14側
みてからストラッププレート17の一端及びワッシャー
16が配置されている。このようにして、ブッシュ14
はボルト13とロット15との軸方向間に移動不能に係
止されている。
【0025】次に動作について説明する。クラッチ接続
時には、ダイヤフラムスプリング4の弾性部4aがファ
ルクラムリング5を介してプレッシャープレート3をフ
ライホイール51側に押圧している。これによりクラッ
チディスク組立体の摩擦フェーシング52がフライホイ
ール51とプレッシャープレート3の押圧面3aとの間
で挟持される。その結果、フライホイール51からのト
ルクはクラッチディスク組立体を介してトランスミッシ
ョン側に伝達される。
時には、ダイヤフラムスプリング4の弾性部4aがファ
ルクラムリング5を介してプレッシャープレート3をフ
ライホイール51側に押圧している。これによりクラッ
チディスク組立体の摩擦フェーシング52がフライホイ
ール51とプレッシャープレート3の押圧面3aとの間
で挟持される。その結果、フライホイール51からのト
ルクはクラッチディスク組立体を介してトランスミッシ
ョン側に伝達される。
【0026】このとき、規制機構7において、ロット1
5の先端がフライホイール51に当接していないため、
規制機構7の各部材がフライホイール51の熱による悪
影響を受けない。また、フライホイール51からの振動
が規制機構7の各部材に作用しにくい。図示しないレリ
ーズ装置がダイヤフラムスプリング4のレバー部4b先
端をフライホイール51から離れる方向に引き出すと、
ダイヤフラムスプリング4によるファルクラムリング5
及びプレッシャープレート3への押圧力が解除される。
すると、ストラッププレート17からの付勢力によりボ
ルト13がトランスミッション側に移動する。このと
き、ブッシュ14と孔3cとの間の摩擦係合にプレッシ
ャープレート3が連れられ軸方向に移動する。この結
果、プレッシャープレート3の押圧面3aが摩擦フェー
シング52から離れ、クラッチディスク組立体へのトル
クが遮断される。ここでは、ブッシュ14に対して固定
部3bの孔3cから作用する摩擦抵抗がストラッププレ
ート17の付勢力より大きく設定されているため、規制
機構7はプレッシャープレート3に対して移動しない。
5の先端がフライホイール51に当接していないため、
規制機構7の各部材がフライホイール51の熱による悪
影響を受けない。また、フライホイール51からの振動
が規制機構7の各部材に作用しにくい。図示しないレリ
ーズ装置がダイヤフラムスプリング4のレバー部4b先
端をフライホイール51から離れる方向に引き出すと、
ダイヤフラムスプリング4によるファルクラムリング5
及びプレッシャープレート3への押圧力が解除される。
すると、ストラッププレート17からの付勢力によりボ
ルト13がトランスミッション側に移動する。このと
き、ブッシュ14と孔3cとの間の摩擦係合にプレッシ
ャープレート3が連れられ軸方向に移動する。この結
果、プレッシャープレート3の押圧面3aが摩擦フェー
シング52から離れ、クラッチディスク組立体へのトル
クが遮断される。ここでは、ブッシュ14に対して固定
部3bの孔3cから作用する摩擦抵抗がストラッププレ
ート17の付勢力より大きく設定されているため、規制
機構7はプレッシャープレート3に対して移動しない。
【0027】図3に示すように、クラッチ連結時に摩擦
フェーシング52に摩耗量W1 の摩耗が生じると、ダイ
ヤフラムスプリング4の押圧力により、ファルクラムリ
ング5及びプレッシャープレート3がフライホイール5
1側に移動する。このとき、規制機構7のボルト13の
頭部13aがクラッチカバー2に係止しているため、ブ
ッシュ14はプレッシャープレート3に追従しない。す
なわち、第3孔3cがブッシュ14に対して滑り、プレ
ッシャプレート3が移動する。その結果、ボルト13の
大径部13bとファルクラムリング5の突出部5bとの
間に摩耗量W1に等しい隙間W2 が形成される。
フェーシング52に摩耗量W1 の摩耗が生じると、ダイ
ヤフラムスプリング4の押圧力により、ファルクラムリ
ング5及びプレッシャープレート3がフライホイール5
1側に移動する。このとき、規制機構7のボルト13の
頭部13aがクラッチカバー2に係止しているため、ブ
ッシュ14はプレッシャープレート3に追従しない。す
なわち、第3孔3cがブッシュ14に対して滑り、プレ
ッシャプレート3が移動する。その結果、ボルト13の
大径部13bとファルクラムリング5の突出部5bとの
間に摩耗量W1に等しい隙間W2 が形成される。
【0028】図示しないレリーズ装置がダイヤフラムス
プリング4のレバー部4bの先端をトランスミッション
側に引き出すと、弾性部4aからファルクラムリング5
への荷重が解除される。この結果、コイルスプリング1
2の付勢力によりリングプレート11が円周方向に回転
し、その結果くさび機構10の作用でファルクラムリン
グ5がトランスミッション側(図3上方)に移動する。
ファルクラムリング5は突出部5bがボルト13の大径
部13bに当接するまで移動する。この結果、図4に示
すように、ダイヤフラムスプリング4の押圧姿勢は初期
の状態に維持される。特に、ファルクラムリング5は、
摩擦フェーシング52の摩耗量W1 に等しい隙間W2 だ
け軸方向に移動するため、ダイヤフラムスプリング4の
姿勢維持の精度が高い。
プリング4のレバー部4bの先端をトランスミッション
側に引き出すと、弾性部4aからファルクラムリング5
への荷重が解除される。この結果、コイルスプリング1
2の付勢力によりリングプレート11が円周方向に回転
し、その結果くさび機構10の作用でファルクラムリン
グ5がトランスミッション側(図3上方)に移動する。
ファルクラムリング5は突出部5bがボルト13の大径
部13bに当接するまで移動する。この結果、図4に示
すように、ダイヤフラムスプリング4の押圧姿勢は初期
の状態に維持される。特に、ファルクラムリング5は、
摩擦フェーシング52の摩耗量W1 に等しい隙間W2 だ
け軸方向に移動するため、ダイヤフラムスプリング4の
姿勢維持の精度が高い。
【0029】ダイヤフラムスプリング4の姿勢押圧荷重
が常に初期の状態に維持されることにより、以下の効果
が得られる。 (a) 摩擦フェーシング52を摩耗限界量まで使用するこ
とができ、クラッチの寿命が長くなる。 (b) 押圧荷重が一定に保たれることにより、使用中にク
ラッチのトルク伝達性能を維持できる。
が常に初期の状態に維持されることにより、以下の効果
が得られる。 (a) 摩擦フェーシング52を摩耗限界量まで使用するこ
とができ、クラッチの寿命が長くなる。 (b) 押圧荷重が一定に保たれることにより、使用中にク
ラッチのトルク伝達性能を維持できる。
【0030】(c) レリーズ特性が変化することなく、常
時同じレリーズ荷重でレリーズ操作を行うことができ
る。 さらに、このクラッチカバー組立体1では、ブッシュ1
4などにテーパー加工する必要がないため、構造が簡単
である。さらに、従来に比べて大幅に部品点数が少なく
なっている。
時同じレリーズ荷重でレリーズ操作を行うことができ
る。 さらに、このクラッチカバー組立体1では、ブッシュ1
4などにテーパー加工する必要がないため、構造が簡単
である。さらに、従来に比べて大幅に部品点数が少なく
なっている。
【0031】また、ストラッププレート17の一端を規
制機構7のボルト13に固定しているため、従来のよう
に特別な部材を用いてプレッシャープレートに固定する
必要がない。その結果、部品点数が減り、構造が簡単に
なる。この実施形態では、付勢機構6がファルクラムリ
ング5をプレッシャープレート3から離れる方向に付勢
する力は、ストラッププレート17の付勢力より大きく
設定されている。それにより、摩耗発生後のレリーズ動
作においてファルクラムリング5がプレッシャープレー
ト3に対して移動可能となっている。第2実施形態 以下の各実施形態では、基本的な構造は前記実施形態と
同様である。その結果、得られる効果も同様である。以
下には、異なる構造についてのみ説明する。
制機構7のボルト13に固定しているため、従来のよう
に特別な部材を用いてプレッシャープレートに固定する
必要がない。その結果、部品点数が減り、構造が簡単に
なる。この実施形態では、付勢機構6がファルクラムリ
ング5をプレッシャープレート3から離れる方向に付勢
する力は、ストラッププレート17の付勢力より大きく
設定されている。それにより、摩耗発生後のレリーズ動
作においてファルクラムリング5がプレッシャープレー
ト3に対して移動可能となっている。第2実施形態 以下の各実施形態では、基本的な構造は前記実施形態と
同様である。その結果、得られる効果も同様である。以
下には、異なる構造についてのみ説明する。
【0032】図5に示すように、ストラッププレート1
7の一端はファルクラムリング5の突出部5bに固定さ
れている。この場合は、摩擦フェーシング52が摩耗し
ても、ファルクラムリング5のクラッチカバー2に対す
る位置は変化しない。すなわち、各ストラッププレート
17の姿勢は一定に保たれており付勢力が変化しにく
い。その結果、付勢機構6の付勢力を大きくできない場
合にも、不具合が生じにくい。第3実施形態 図6〜図8に示すクラッチカバー組立体61は、プッシ
ュタイプ式のクラッチに用いられる装置である。すなわ
ち、ダイヤフラムスプリング64の環状の弾性部64a
は、内周部がクラッチカバー62から延びるタグ62c
及び2本のワイヤリング82により支持されている。弾
性部64aの外周部は、ファルクラムリング65の支持
部65aに当接している。ボルト73の先端には、ナッ
ト75が固定されている。ナット75とブッシュ74と
は相対回転不能に係合している。ナット75とフライホ
イール51との間には隙間が確保されている。また、ナ
ット75とプレッシャプレート63との間には隙間S1
が確保されている。ストラッププレート77の一端は、
ファルクラムリング65の突出部65bに筒部材76に
より固定されている。筒部材76は、突出部65bの第
3孔65cに固定されている。筒部材76の中にはボル
ト73の本体部分が貫通している。筒部材76の一端
は、ボルト73の大径部73bに当接している。この実
施形態では、前記実施形態と同様の効果が得られる。第4実施形態 図9に示すクラッチカバー組立体101は、前記実施形
態と同様の構造を有している。ここでは、ボルトの代わ
りに円柱部材103aが用いられ、ナットの代わりにボ
ルト105が用いられている。ボルト105は、筒部材
103内に螺合している。 〔変形例〕規制機構を構成する各部材は前記実施形態の
ボルト、ロット、ブッシュ、ナット等に限定されない。
7の一端はファルクラムリング5の突出部5bに固定さ
れている。この場合は、摩擦フェーシング52が摩耗し
ても、ファルクラムリング5のクラッチカバー2に対す
る位置は変化しない。すなわち、各ストラッププレート
17の姿勢は一定に保たれており付勢力が変化しにく
い。その結果、付勢機構6の付勢力を大きくできない場
合にも、不具合が生じにくい。第3実施形態 図6〜図8に示すクラッチカバー組立体61は、プッシ
ュタイプ式のクラッチに用いられる装置である。すなわ
ち、ダイヤフラムスプリング64の環状の弾性部64a
は、内周部がクラッチカバー62から延びるタグ62c
及び2本のワイヤリング82により支持されている。弾
性部64aの外周部は、ファルクラムリング65の支持
部65aに当接している。ボルト73の先端には、ナッ
ト75が固定されている。ナット75とブッシュ74と
は相対回転不能に係合している。ナット75とフライホ
イール51との間には隙間が確保されている。また、ナ
ット75とプレッシャプレート63との間には隙間S1
が確保されている。ストラッププレート77の一端は、
ファルクラムリング65の突出部65bに筒部材76に
より固定されている。筒部材76は、突出部65bの第
3孔65cに固定されている。筒部材76の中にはボル
ト73の本体部分が貫通している。筒部材76の一端
は、ボルト73の大径部73bに当接している。この実
施形態では、前記実施形態と同様の効果が得られる。第4実施形態 図9に示すクラッチカバー組立体101は、前記実施形
態と同様の構造を有している。ここでは、ボルトの代わ
りに円柱部材103aが用いられ、ナットの代わりにボ
ルト105が用いられている。ボルト105は、筒部材
103内に螺合している。 〔変形例〕規制機構を構成する各部材は前記実施形態の
ボルト、ロット、ブッシュ、ナット等に限定されない。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るクラッチカバー組立体で
は、摩耗発生時にプレッシャープレートを移動させるの
に規制機構をフライホイールでなくクラッチカバーで支
持しているため、規制機構にフライホイールの熱による
悪影響が及びにくい。
は、摩耗発生時にプレッシャープレートを移動させるの
に規制機構をフライホイールでなくクラッチカバーで支
持しているため、規制機構にフライホイールの熱による
悪影響が及びにくい。
【図1】本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立
体の縦断面概略図。
体の縦断面概略図。
【図2】図1のII矢視図。
【図3】クラッチカバー組立体の動作を示す、図1に対
応する図。
応する図。
【図4】クラッチカバー組立体の動作を示す、図1に対
応する図。
応する図。
【図5】第2実施形態における、図1に相当する図。
【図6】第3実施形態のクラッチカバー組立体の縦断面
概略図。
概略図。
【図7】第3実施形態のクラッチカバー組立体の縦断面
概略図。
概略図。
【図8】図6のVIII矢視図。
【図9】第4実施形態における、図6に対応する図。
1 クラッチカバー組立体
2 クラッチカバー
3 プレッシャープレート
4 ダイヤフラムスプリング
5 ファルクラムリング
6 付勢機構
7 規制機構
13 ボルト
14 ブッシュ
15 ロット
Claims (6)
- 【請求項1】出力側部材に連結された摩擦部材を入力側
回転体に押圧あるいは押圧解除するためのクラッチカバ
ー組立体であって、 前記入力側回転体に連結されるクラッチカバーと、 前記クラッチカバー内に配置され、一側面に前記摩擦部
材を押圧するための押圧面を有するプレッシャープレー
トと、 前記プレッシャープレートの前記押圧面と反対側に配置
される支持部材と、 前記クラッチカバーに支持され、前記支持部材を前記入
力側回転体側に押圧する押圧部材と、 前記支持部材と前記プレッシャープレートとの間に配置
され、前記支持部材を前記プレッシャープレートから離
れる方向に付勢する付勢機構と、 前記支持部材が前記プレッシャープレートに対して離れ
る方向に移動するのを規制するように前記プレッシャー
プレートに係合し、前記摩擦部材が摩耗すると前記クラ
ッチカバーに支持されて前記プレッシャープレートに対
して移動する規制機構とを備え、 前記規制機構は、 前記支持部材の前記入力側回転体側と反対側の面に当接
する第1当接部と、 前記クラッチカバーの前記入力側回転体側と反対側の面
に当接する第2当接部と、 前記押圧部材からの押圧力が作用すると軸方向に移動可
能になるように前記プレッシャープレートに摩擦係合す
る係止部とを有している、 クラッチカバー組立体。 - 【請求項2】出力側部材に連結された摩擦部材を入力側
回転体に押圧あるいは押圧解除するためのクラッチカバ
ー組立体であって、 前記入力側回転体に連結されるクラッチカバーと、 前記クラッチカバー内に配置され、一側面に前記摩擦部
材を押圧するための押圧面を有するプレッシャープレー
トと、 前記プレッシャープレートの前記押圧面と反対側に配置
される支持部材と、 前記クラッチカバーに支持され、前記支持部材を前記入
力側回転体側に押圧する押圧部材と、 前記支持部材と前記プレッシャープレートとの間に配置
され、前記支持部材を前記プレッシャープレートから離
れる方向に付勢する付勢機構と、 前記支持部材が前記プレッシャープレートに対して離れ
る方向に移動するのを規制するように前記プレッシャー
プレートに係合し、前記摩擦部材が摩耗すると前記クラ
ッチカバーに支持されて前記プレッシャープレートに対
して移動する規制機構とを備え、 前記クラッチカバーは外周部に軸方向に貫通する第1孔
を有し、 前記支持部材は外周部に前記第1孔に対応し軸方向に貫
通する第2孔を有し、 前記プレッシャープレートは外周部に前記第1及び第2
孔に対応し軸方向に貫通する第3孔を有し、 前記規制機構は、前記第1、第2及び第3孔を貫通し前
記第1及び第2当接部を有する第1部材と、前記第1部
材の前記入力側回転体側の端部に固定された第2部材と
を有し、 前記係止部は、前記入力側回転体側端が前記第2部材に
当接し、前記第3孔に圧入されたブッシュである、 クラッチカバー組立体。 - 【請求項3】前記第2部材は前記入力側回転体から軸方
向に所定距離だけ離れている、請求項2に記載のクラッ
チカバー組立体。 - 【請求項4】前記第2部材は前記入力側回転体側に前記
プレッシャープレートの前記押圧面側の面から所定距離
だけ離れたストッパー部を有している、請求項2または
3に記載のクラッチカバー組立体。 - 【請求項5】出力側部材に連結された摩擦部材を入力側
回転体に押圧あるいは押圧解除するためのクラッチカバ
ー組立体であって、 前記入力側回転体に連結されるクラッチカバーと、 前記クラッチカバー内に配置され、一側面に前記摩擦部
材を押圧するための押圧面を有するプレッシャープレー
トと、 前記プレッシャープレートの前記押圧面と反対側に配置
される支持部材と、 前記クラッチカバーに支持され、前記支持部材を前記入
力側回転体側に押圧する押圧部材と、 前記支持部材と前記プレッシャープレートとの間に配置
され、前記支持部材を前記プレッシャープレートから離
れる方向に付勢する付勢機構と、 前記支持部材が前記プレッシャープレートに対して離れ
る方向に移動するのを規制するように前記プレッシャー
プレートに係合し、前記摩擦部材が摩耗すると前記クラ
ッチカバーに支持されて前記プレッシャープレートに対
して移動する規制機構と、 前記クラッチカバーと前記規制機構とを相対回転不能に
連結する連結部材と、を備えているクラッチカバー組立
体。 - 【請求項6】前記クラッチカバーと前記支持部材とを相
対回転不能に連結する連結部材をさらに備えている、請
求項1〜4のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06258496A JP3380106B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | クラッチカバー組立体 |
US08/815,169 US5904233A (en) | 1996-03-14 | 1997-03-11 | Clutch cover assembly having a wear compensation mechanism with diaphragm spring attitude control |
DE69705563T DE69705563T2 (de) | 1996-03-14 | 1997-03-13 | Kupplungsgehäuse mit Abnutzausgleichmechanismus |
EP97104292A EP0795695B1 (en) | 1996-03-14 | 1997-03-13 | Clutch cover assembly with a wear compensation mechanism |
US09/165,191 US5971126A (en) | 1996-03-14 | 1998-10-02 | Clutch cover assembly having a wear compensation mechanism with diaphragm spring attitude control |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06258496A JP3380106B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | クラッチカバー組立体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09250562A JPH09250562A (ja) | 1997-09-22 |
JP3380106B2 true JP3380106B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=13204525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06258496A Expired - Fee Related JP3380106B2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-19 | クラッチカバー組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3380106B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP06258496A patent/JP3380106B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09250562A (ja) | 1997-09-22 |
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