JP3379930B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3379930B2
JP3379930B2 JP2000004258A JP2000004258A JP3379930B2 JP 3379930 B2 JP3379930 B2 JP 3379930B2 JP 2000004258 A JP2000004258 A JP 2000004258A JP 2000004258 A JP2000004258 A JP 2000004258A JP 3379930 B2 JP3379930 B2 JP 3379930B2
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hexagonal
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良平 阿部
利雄 湯原
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ショーボンドカップリング株式会社
株式会社泰成工業所
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術の分野】本発明は、管対管の突き合
わせ部を接続する管継手に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の管継手の一つに管対管を一定の間
隔を保持しながら、円周方向の一端が、不連続になった
円筒形状のハウジングの不連続個所にボルト締結部を持
ち、締結部を締め付けることによって管を接続する管継
手がある。
【０００３】この種の管継手は、例えばドイツ特許第２
４２８１０７号公報、特公昭５５−２５３１６号公報、
特公昭５７−５０９９４号公報、特公平２−５３６６９
号公報に見られ、対向する管対管の接続については実用
上満足するものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管継手
においてもつぎのような課題がある。
【０００５】この種の管継手は、図９に示すように円周
方向の一端が不連続となった円筒形状のハウジングＥの
不連続個所に、ボルト締結部を持ち、内部に接続すべき
管への密封用ゴムスリーブＤを有し、ボルト締結部は金
属丸棒状のナットＡと丸棒状ワッシャーＦと締め付けバ
ンドＣとからなっている。
【０００６】この金属丸棒状のナット及び金属丸棒状の
ワッシャーは、接続する管の外径が大きくなり管継手が
大きくなるにつれて同時にその径も大きくなり、重量が
増大して作業性が低下する。また、ステンレス等の高価
な材料を用いた場合はコストアップに繋がり、市場の要
求と乖離してしまう原因となる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
つぎのようにして解決しようとするものである。
【０００８】すなわち、円周方向の一端が、不連続とな
った円筒形状のハウジングの不連続個所にボルト締結部
を持ち、内部の接続すべき管への密封用のスリーブを有
する管継手において、ボルト締結部は、締め付けバンド
の向い合う両端部の一方に金属パイプ状のワッシャーを
持ち、他方につぎのような金属パイプ状のナットを持つ
管継手を提供する。
【０００９】詳しくは、金属パイプ状のナットは、六角
又は四角ナットの向い合い辺の距離より小さい距離の内
径の金属パイプ内の六角又は四角ナットの向い合う辺の
距離を確保した定着位置に六角又は四角ナットを該ナッ
トのねじ穴方向が金属パイプの軸心方向に対して直角に
なるように封入するとともに、金属パイプに六角又は四
角ナットのねじ穴に連通するボルト挿通孔を開孔してあ
る上記の管継手を提供する。
【００１０】また、金属パイプの六角又は四角ナットの
向い合う辺の距離を確保した定着位置は、定着位置の金
属パイプの内径が他の内径より大になるようにパイプ板
厚を薄くするか外周方向に膨らまして金属パイプ状のナ
ットとした上記の管継手を提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【００１２】図１及び図２は、本発明に係る管継手の実
施の形態の一例を示すもので、それぞれ正面図、側面図
である。
【００１３】この管継手は、円周方向の一端が不連続と
なった円筒形状のハウジング１１の不連続個所にボルト
締結部を有し、内部に接続すべき管への密封用ゴムスリ
ーブ１２を有している。
【００１４】ボルト締結部は、締め付けバンド１５の向
い合う両端部の折り返し部の一方の折り返し部１５ａに
金属パイプ状のワッシャー１３を挿入し、他方の折り返
し部１５ｂに金属パイプ１にナット２を封入した金属パ
イプ状のナット１４を挿入し、金属パイプ状ワッシヤー
１３に形成されたボルト挿通孔及び金属パイプ状のナッ
ト１４に形成されたボルト挿通孔を介してボルト１６を
挿通して形成されている。この実施の形態において、金
属パイプ状のナットは、金属パイプに六角又は四角ナッ
トを封入したものを用いている。
【００１５】六角又は四角ナットを封入した金属パイプ
状のナットはつぎのような構造となっている。
【００１６】図３は、本発明に係る管継手に使用する金
属パイプ状のナットの実施の形態を示す斜視図、図４は
同正面図、図５は図４のＡーＡ断面図である。図におい
て、１は金属パイプ、２は六角ナットである。
【００１７】金属パイプ１は、六角ナット２の向い合う
辺２ａ、２ｂの距離２ｃより小さい径の内径１ａを有
し、金属パイプ１内に六角ナット２の向い合う辺２ａ、
２ｂの距離２ｃを確保した定着位置を形成してなる。こ
こで、定着位置は、定着位置の金属パイプの内径が他の
内径より大になるように当該個所のパイプ板厚１ｂを薄
く形成してある。１ｄは後述する六角ボルト２のねじ穴
２ｄに連通する金属パイプ１に開孔されたボルト挿通孔
である。
【００１８】六角ナット２は、上述の金属パイプ１のパ
イプ板厚１ｂを薄く形成した定着位置に該ナット２のね
じ穴２ｄ方向が金属パイプの軸心１ｃに対して直角にな
るようにして封入してある。六角ナット２の金属パイプ
１への封入は、用途に応じて１ヶ所又は複数個所が可能
である。
【００１９】このようにして全体として六角ナット２が
封入されている金属パイプ状のナットが形成されてい
る。
【００２０】図６及び図７は、本発明に係る管継手に使
用する金属パイプ状のナットの別の実施の形態を示し、
図６は斜視図、図７は正面図、図８は図７のＢーＢ断面
図である。図において、１は金属パイプ、２は六角ナッ
トである。
【００２１】金属パイプ１は、六角ナット２の向い合う
辺２ａ、２ｂの距離２ｃより小さい径の内径１ａを有
し、金属パイプ１内に六角ナット２の向い合う辺２ａ、
２ｂの距離を確保した定着位置を形成してなる。ここ
で、定着位置は、定着位置の金属パイプの内径が他の内
径より大になるように当該個所のパイプ板厚１ｂを外側
に膨らませて形成してある。１ｄは後述する六角ナット
２のねじ穴２ｄに連通する金属パイプ１に開孔されたボ
ルト挿通孔である。
【００２２】六角ナット２は、上述の金属パイプ１のパ
イプ板厚１ｂを外側に膨らませて形成した定着位置に該
ナット２のねじ穴方向が金属パイプ１の軸心１ｃに対し
て直角になるように封入してある。
【００２３】このようにして全体として六角ナット２が
封入されている金属パイプ状のナットが形成される。
【００２４】このようにしてなる金属パイプ状ナットの
製作方法の一例を以下に示す。
【００２５】まず、成型した金属パイプ１の六角ナット
２が定着する個所のみ六角ナット２の向い合う辺２ａ、
２ｂの距離が成型したパイプの中で確保できるよう予め
六角ナットが定着する個所のみプレス加工で金属板の板
厚を薄く押しつぶすか、又はパイプの外周方向へ膨らま
せるとともに封じ込めた六角ボルトのねじ穴２ｄを利用
できるようボルト挿通孔１ｄを予め金属板の状態のとき
にプレスで開孔する。プレス加工において、六角ナット
の封じ込めとパイプ状の成型は同時加工とする。パイプ
状に形成した後は、外周方向の継ぎ目は溶接等で補強す
ることもある。
【００２６】なお、実施の形態においては、六角ボルト
を使用した場合を中心に説明してきたが、四角ボルトを
使用した場合も同様の説明となる。
【００２７】このようにしてなる金属パイプ状ナット
は、図１及び図２に示した管継手において、締め付けバ
ンド１５、金属パイプ状のワッシヤー１３、ボルト１６
とともにボルト締め付けを構成する。
【００２８】
【発明の効果】本発明は上述のようにしてなるので、つ
ぎの効果を有する。
【００２９】請求項１及び請求項２において、ボルト締
結部に金属パイプ状のワッシャー及び金属パイプ状のナ
ットを持つ管継手としたので、管継手が大きくなって、
ワッシャー及びナットの径が大きくなっても金属棒状の
ものに比し、使用する材料が少なくて済み、安価であ
り、また重量が軽いため作業性の向上につながる。
【００３０】請求項１及び請求項２において、六角又は
四角ナットの向い合う辺の距離より小さい距離の内径の
金属パイプ内に、六角又は四角ナットの定着位置を六角
又は四角ナットの向い合う辺の距離を確保して形成し、
ここに、六角又は四角ナットを、ねじ穴方向が金属パイ
プの軸心方向になるようにして定着させるので、六角ナ
ット又は四角ナットは、移動も回転もできないから、該
ナットの共回り及び定着位置からの脱落を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る管継手の実施の形態の一例を示す
正面図である。
【図２】同側面図である。
【図３】本発明に係る管継手に使用する金属パイプ状の
ナットの実施の形態を示す斜視図である。
【図４】同正面図である。
【図５】図４のＡーＡ断面図である。
【図６】本発明に係る管継手に使用する金属パイプ状の
ナットの別の実施の形態を示す斜視図である。
【図７】同正面図である。
【図８】図７のＢーＢ断面図である。
【図９】従来の金属棒状のワッシャー及びナットを使用
した管継手の正面図である。
【符号の説明】
１ 金属パイプ １ａ 金属パイプの内径 １ｂ 六角ナット定着位置のパイプ板厚 １ｃ 軸心 １ｄ ボルト挿通孔 ２ 六角ナット ２ａ 六角ナットの辺 ２ｂ 六角ナットの辺 ２ｃ 六角ナットの向い合う辺の距離 ２ｄ ねじ穴 １１ ハウジング １２ ゴムスリーブ １３ 金属パイプ状のワッシャー １４ 金属パイプ状のナット １５ 締め付けバンド １５ａ 折り返し部 １５ｂ 折り返し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−248574（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−273674（ＪＰ，Ａ) 登録実用新案3018876（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭47−15007（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭55−25316（ＪＰ，Ｂ１) 実公 昭48−28594（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭14−19631（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16L 21/06,33/04 F16B 37/00,2/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 円周方向の一端が、不連続となった円筒
    形状のハウジングの不連続個所にボルト締結部を持ち、
    内部の接続すべき管への密封用のスリーブを有する管継
    手において、ボルト締結部は、締め付けバンドの向い合
    う両端部の一方に金属パイプ状のワッシャーを持ち、他
    方に、六角又は四角ナットの向い合う辺の距離より小さ
    い距離の内径の金属パイプ内の六角又は四角ナットの向
    い合う辺の距離を確保した定着位置に六角又は四角ナッ
    トを該ナットのねじ穴方向が金属パイプの軸心方向に対
    して直角になるように封入するとともに、金属パイプに
    六角又は四角ナットのねじ穴に連通するボルト挿通孔を
    開孔してある金属パイプ状のナットを持つことを特徴と
    する管継手。
  2. 【請求項２】 金属パイプの六角又は四角ナットの向い
    合う辺の距離を確保した定着位置は、定着位置の金属パ
    イプの内径が他の内径より大になるようにパイプ板厚を
    薄くするか外周方向に膨らましてなる請求項１に記載の
    管継手。
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