JP3379862B2 - 光伝達部材における反射防止膜の形成方法 - Google Patents

光伝達部材における反射防止膜の形成方法

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JP3379862B2
JP3379862B2 JP16538895A JP16538895A JP3379862B2 JP 3379862 B2 JP3379862 B2 JP 3379862B2 JP 16538895 A JP16538895 A JP 16538895A JP 16538895 A JP16538895 A JP 16538895A JP 3379862 B2 JP3379862 B2 JP 3379862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信の信号伝達手段
に使用される光コネクタ等の光伝達部材における反射防
止膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザーダイオード,発行ダイオ
ード,フォトダイオード等の光半導体モジュール用の光
コネクタ1は、図12に示すように、その一端にフェル
ール2とハウジング3によって構成されたプラグ4、他
端にフェルール単体5を接続し、光半導体モジュール6
側にフェルール単体5を調芯固定している。
【0003】前記フェルール単体5側の端面には、通
常、入射する光の反射防止のための反射防止膜、即ち、
ARコートが施されている。これは、入射する光の光量
が減少するのを防止するものであり、一般に、ARコー
トは誘電体を多層に蒸着することにより得られる。
【0004】前記ARコート9は、図13乃至図14に
示すように、蒸着装置内に、光ファイバ7を装着したフ
ェルール5を治具等にセットし、まとめて各フェルール
5の一端面に直接蒸着するか、若しくは、ガラス等の基
板8にARコート9を施したものを薄いブレードで所定
の大きさに切断し、切断されて出来た小さな基板チップ
を前記フェルール5の一端面に光学用の接着剤で貼着し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
フェルールの一端面に蒸着装置で直接的にARコートを
蒸着する方法では、蒸着が失敗した場合には当該フェル
ールを光ファイバから切断し、フェルールを光ファイバ
に付け直す必要があるので、手間が掛かってコストが嵩
む、また、蒸着装置内部に並べられるフェルールの数に
は限界があり、一度で大量に蒸着できないので生産効率
が向上しない。
【0006】更に、フェルールと光ファイバとが一体と
なったものを蒸着装置内に入れるため、光ファイバを保
護している皮膜樹脂等からガスが発生し、当該蒸着装置
内の真空度の低下を招き、かつ、高温で蒸着できない等
と言う問題点があった。
【0007】また、ガラス等の基板にARコートを蒸着
した後、フェルールの端面に貼着する作業においては、
前記基板が微細(数ミリの大きさ)なため、ARコート
を蒸着した面が当該基板の表裏のいずれかの面であるか
を見分けるのが容易でなく作業者にとって取り扱いにく
いものである。更に、基板のフェルール側の接着面に接
着剤(例えば、光学用接着剤)を多量に付けた場合に、
基板の蒸着面側に接着剤が溢れて付着してしまい、その
汚れで光伝達効率が低下することがあったり、基板貼着
用の組立治具によっては、基板の蒸着面側に傷を付けて
しまう、等の問題点があった。
【0008】このように、従来のフェルールに対するA
Rコートの蒸着方法には、ARコートの蒸着作業性や取
付作業性の点において解決すべき課題を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光コネクタ
の上記課題を解決するための要旨は、光伝達部材の先端
面に反射防止膜を形成する方法であって、該反射防止膜
を透明な基板の片面に蒸着させ、当該片面を保護カバー
で保護し、この保護カバーを有した基板を光伝達部材の
先端面に固着した後に、前記保護カバーを剥離して前記
反射防止膜を露出させたことである。
【0010】また、光伝達部材の先端面に反射防止膜を
形成する方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片
面に蒸着させ、当該基板の片面に保護カバーを接着剤で
貼着し、一体化された前記基板と保護カバーとを光伝達
部材の先端面に固着し、その後、前記基板と保護カバー
とにおける接着面を溶剤に浸漬させて、前記基板を前記
光伝達部材の先端面に残して前記保護カバーを剥離させ
前記基板の反射防止膜を露出させることである。
【0011】前記基板の片面に保護カバーを貼着するた
めの接着剤は、溶剤で溶ける可溶性の光学用接着剤であ
ること、;保護カバーが貼着された基板を光伝達部材の
先端面に固着するには、該光伝達部材のフェルールの先
端部に光ファイバを切断して設けられたスリットに嵌挿
し、不溶性の接着剤で固着したこと、;保護カバーは、
基板と峻別しうる不透明体であることである。
【0012】また、光伝達部材の先端面に反射防止膜を
形成する方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片
面に蒸着させ、該基板をその反射防止膜を有した片面を
対向させて接着剤で貼着し、対向配置にされたフェルー
ルを連結している連結部に設けたスリットに前記一体化
された両基板を嵌挿して固着し、その後、前記両基板の
接着面を溶剤に浸漬させ、前記スリット部分で切断して
前記両基板を剥離させその反射防止膜を露出させるこ
と、;更に、光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成す
る方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に蒸
着させ、該基板をその反射防止膜を有した片面を対向さ
せて接着剤で貼着し、対向配置にされた両光ファイバの
先端面の間に介在させて前記一体化された両基板を当該
先端面に固着し、その後、前記両基板の接着面を溶剤に
浸漬させ前記両基板を剥離させその反射防止膜を露出
させることである。
【0013】
【作用】本発明に係る光伝達部材における反射防止膜の
形成方法によれば、透明な基板に反射防止膜を蒸着し、
該反射防止膜を保護カバーで保護するので、作業中に基
板に蒸着させた反射防止膜にキズを付けることが減少す
る。また、保護カバーが不透明体であれば、透明な基板
との峻別が容易で、作業者が光伝達部材の先端面に固着
させる作業において、装着方向を間違えることがなく作
業能率が向上する。反射防止膜を蒸着した基板が、接着
剤で貼着される保護カバーで保護されるようにしたの
で、大きな基板に反射防止膜を蒸着させて、その後、前
記反射防止膜にキズを付けることなく基板及び保護カバ
ーを共に細かくブレードで切断して、チップ状の基板を
大量に生産することが可能となって、量産工程に載せる
ことが出来る。更に、基板と保護カバーとを貼着する接
着剤が、可溶性の光学用接着剤なので、溶剤に浸漬させ
るだけで、前記保護カバーを基板から剥離させることが
でき、しかも、機械的な強制力で剥離させるものではな
いので反射防止膜をキズ付けるおそれもない。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について図面を参
照して詳細に説明する。なお、理解容易のため、従来例
に対応する部分には従来例と同一の符号を付けて説明す
る。
【0015】本発明の第1実施例は、図1乃至図4に示
すように、まず、フェルール5の先端部にその本体より
も小径の突部5aを端面から突設する(図2参照)。こ
のフェルール5を金属製のスリーブ10に後端部を嵌合
させて固定する。
【0016】そして、前記フェルール5及びスリーブ1
0に、コア7aと被覆7bからなる光ファイバ7を挿入
する。なお、前記突部5aは、後の反射防止膜の形成を
容易にするために小径で突設させたのであり、場合によ
ってはこの突部5aを設けなくても良い。
【0017】次に、図3(イ)に示すように、所定の光
の波長が透過できるガラス等の透明な材料である基板8
を蒸着装置に入れ、誘電体を多層に蒸着させて反射防止
膜(ARコート)9を基板8の片面に形成する。以下、
反射防止膜9を形成した側の片面を、基板8の表面と
し、反対面を裏面とする。
【0018】そして、図3(ロ)に示すように、前記基
板8の表面に保護カバー11を、可溶性の光学用接着剤
12で貼着する。該保護カバー11は、作業者にとって
前記透明な基板8との見分けが容易となるように、不透
明な金属板若しくは合成樹脂板とするのが好ましいもの
である。また、それ以外の材料であることを妨げるもの
ではない。
【0019】前記可溶性の光学用接着剤12は、溶剤と
しての水又はアルコールに溶けるものであり、例えば、
製品名:アクアワックス(日化精工株式会社製)、若し
くはこれの相当品である。
【0020】こうして前記接着剤12で接着されて出来
た、基板8と保護カバー11を一体化したものをマスタ
ー基板13とする。該マスター基板13を、例えば、テ
ーブル状の基台に載置して薄いブレードにて格子状に切
断する。この多数の細かいチップ状の基板をチップ基板
13aとする。
【0021】次に、図4に示すように、フェルール5の
先端部の突部5aにおいて、フェルール5の軸芯に沿っ
た方向に対して直角な方向、又は直角よりも少し(8゜
程度)傾斜した方向にて、光ファイバ7のコア7aを切
断する深さのスリット14を設ける。
【0022】前記スリット14の幅は、前記チップ基板
13aの厚みとほぼ同じか、若しくは少し広い幅であ
る。
【0023】次に、図1(イ)、(ロ)に示すように、
フェルール5のスリット14に前記チップ基板13a
を、不溶性の光学用接着剤でもって挿入・固着する。
【0024】この場合に、チップ基板13aの保護カバ
ー11をフェルール5の外側、基板8をフェルール5側
に配置して、当該チップ基板13aをスリット14に挿
入するものである。この配置にする際に、前記保護カバ
ー11が不透明なものであれば、透明な基板8との峻別
が容易であるから、作業者が配置ミスを犯すことがない
ものである。
【0025】次に、前記突部5aにチップ基板13aを
固着した当該フェルール5の先端部を溶剤(例えば、
水)中に浸漬させる。すると、前記チップ基板13aに
おいて、保護カバー11と基板8を接着している可溶性
の光学用接着剤12が溶剤中に溶け出す。なお、チップ
基板13aをフェルール5の突部5aに固着している不
溶性の光学用接着剤は前記溶剤で溶けることなく、化学
的な変化が生ぜずその接着強度が維持されている。
【0026】よって、前記光学用接着剤12が溶剤で溶
け出し、所要時間の経過後にその接着強度が消勢するの
で保護カバー11と基板8との剥離が可能となる。そこ
で、前記突部5aのスリット14部分に、先端側を工具
で掴む等して力学的に剪断力を掛けて、突部5aの先端
部を切断・分離させる。
【0027】この状態が図1(ハ)、(ニ)に示す状態
である。前記不溶性の光学用接着剤の接着強度が維持さ
れていることによって、前記保護カバー11は突部5a
から切断された小片5b側に固着されたままで基板8か
ら分離され、基板8はフェルール5側に残っている突部
5aに固定されたままとなっている。
【0028】こうして、前記保護カバー11で保護され
ていた基板8の表面の反射防止膜9が外部に露出するこ
ととなって、本発明に係る光伝達部材における反射防止
膜の形成方法の第1実施例が完了するものである。
【0029】上記第1実施例によれば、透明な基板8に
反射防止膜9を形成する際に、前記基板8のみを蒸着装
置内に入れて寿着させれば良いので、多数のチップ基板
13を形成できる。そして、フェルール5に挿入してあ
る光ファイバ7と共に蒸着装置内に入れる必要がないの
で、光ファイバ7の被覆樹脂からガスが発生することも
なく、蒸着作用の障害が無くなる。また、蒸着させるた
めフェルール5を蒸着装置内にセットするにはその数が
少ない数に制限されるが、この第1実施例では基板8を
蒸着装置内にいれてその後チップ状に切断するので大量
生産することができ、生産効率が向上する。
【0030】本発明の第2実施例は、図5乃至図6に示
すように、フェルール5を対向配置にしてその間を突部
5aで連結し、該突部5aにスリット14を設ける。そ
して、チップ基板15aは、図6に示すように、反射防
止膜9を蒸着させた基板8を互いに前記反射防止膜9側
の片面を可溶性の光学用接着剤12で貼着し、チップ状
に切断して形成する。
【0031】前記チップ基板15aを前記スリット14
に嵌挿し、不溶性の光学用接着剤で固着する。そして、
第1実施例と同様に、前記突部5aを溶剤中に浸漬させ
て更に前記スリット14部分で切断する。このようにす
ると、一度に2つの反射防止膜を有した光伝送部材が効
率的に生産されるものである。
【0032】本発明の第3実施例は、図7に示すよう
に、フェルール側の変形例に係るもので、多数の光ファ
イバ7を一括して固着した光ファイバアレイ16に、ス
リット14aを設けて、各光ファイバ7毎に前記第1実
施例で形成したチップ基板13aを前記スリット14a
に挿入・固着すれば、第1実施例と同様に反射防止膜9
を有した光伝達部材を形成できるものである。
【0033】本発明の第4実施例は、フェルール5の変
形例に係るもので、図8に示すように、フェルール5の
先端部を円錐形状に形成したものである。前記第1実施
例におけるフェルール5の突部5aが円柱状の突起であ
るに対して、円錐状であるのでフェルールの製造が容易
となるものである。
【0034】本発明の第5実施例は、図9(イ)、
(ロ)に示すように、フェルール5が、ステンレス製の
外筒17と、ジルコニア製若しくはアルミナ製の中筒1
8の2つの部品で形成されている場合にも、前記中筒1
8にスリットを設けてそのスリットにチップ基板13a
若しくはチップ基板15aを挿入・固定して、前述との
実施例と同様にして基板8の反射防止膜9を外部に露出
させることができるものである。
【0035】本発明の第6実施例は、図10に示すよう
に、反射防止膜9を片面に蒸着させる基板8の変形例に
係るものであり、基板8をその表面と裏面とを平行でな
く一方側の面を傾斜させて形成しても良い。
【0036】このようにすれば、基板8の傾斜した側の
片面に反射防止膜9を蒸着させることで、スリットに当
該基板8が固着されると、反射防止膜9が光ファイバ7
のコア7aの軸芯方向に対して傾斜する事になる。よっ
て、スリットを前記コア7aに対して直交する方向から
傾斜させる必要が無く、スリットの形成が容易となって
作業性が向上するものである。
【0037】本発明の第7実施例は、図11に示すよう
に、前記第2実施例(図5参照)に対して、光ファイバ
7,7を対向配置にして、チップ基板15a(第2実施
例におけるものと同じ)を間に挟んで、直接光ファイバ
7のコア7aの先端面に固着した方法である。
【0038】チップ基板15aをコア7aの先端面に固
着させるには、図11(ロ)、(ハ)に示すように、V
型ブロック19に光ファイバ7のコア7aを載置して、
中央の凹部にチップ基板15aをセットして、不溶性の
光学用接着剤で固着するのである。その後は、前記チッ
プ基板15aを溶剤の中に浸漬させて、チップ基板15
aの基板8,8を分離させて反射防止膜9を外部に露出
させるものである。
【0039】このほか、図示していないが、本発明の他
の実施例として、基板8の反射防止膜9を蒸着させるこ
と以外に、フィルターとして、若しくは光減衰膜として
前記基板8に蒸着若しくは付着させる場合でも、前記実
施例において、反射防止膜9が代替えされただけであ
り、同様な方法でフィルターを有した光伝達部材が、又
は光減衰膜を有した光伝達部材が形成されるものであ
る。更に、前記光伝達部材の代わりに、他の光学機器を
対象として、これに基板を介して蒸着膜を設ける場合に
も本発明の方法によって達成することが出来るものであ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光伝
達部材における反射防止膜の形成方法は、光伝達部材の
先端面に反射防止膜を形成する方法であって、該反射防
止膜を透明な基板の片面に蒸着させ、当該片面を保護カ
バーで保護し、この保護カバーを有した基板を光伝達部
材の先端面に固着した後に、前記保護カバーを剥離して
前記反射防止膜を露出させたこと、反射防止膜が製造ラ
イン中に保護カバーで保護されて、キズ付きが防止され
ると共に、蒸着装置に基板だけを入れてそれを切断する
ことで大量のチップ基板を生産することが出来て生産効
率が向上すると言う優れた効果を奏する。
【0041】光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成す
る方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に蒸
着させ、当該基板の片面に保護カバーを接着剤で貼着
し、保護カバーが貼着された基板を光伝達部材の先端面
に固着し、その後、前記基板と保護カバーとの接着面を
溶剤に浸漬させ前記接着剤を溶かし、前記基板を前記光
伝達部材の先端面に残して前記保護カバーを剥離させて
前記基板の反射防止膜を露出させることとしたので、光
伝達部材を直接蒸着装置内に入れて蒸着させる必要がな
いので手間が掛からないと共に、光伝達部材の樹脂製被
覆膜によるガス発生が無く、基板に対する蒸着性も良く
なると言う優れた効果を奏する。更に、蒸着装置内に入
れることの出来る光伝達部材の数が限られていたのが本
発明で解消され大量生産が可能となると言う優れた効果
を奏する。
【0042】基板の片面に保護カバーを貼着するための
接着剤は、溶剤で溶ける可溶性の光学用接着剤であるの
で、蒸着した基板の片面を保護カバーで予め保護できる
ようになると共に、任意時に溶剤で保護カバーを容易に
剥がすことが出来ると言う優れた効果を奏する。
【0043】前記保護カバーは、基板と峻別しうる不透
明体であることで、作業者においてチップ基板を光伝達
部材に固着させる際のミスが除かれて作業能率が向上す
ると言う優れた効果を奏する。
【0044】光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成す
る方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に蒸
着させ、該基板をその反射防止膜を有した片面を対向さ
せて接着剤で貼着し、対向配置にされたフェルールを連
結している連結部に設けたスリットに前記一体化された
両基板を嵌挿して固着し、その後、前記両基板の接着面
を溶剤に浸漬させ、前記スリット部分で切断して前記両
基板を剥離させその反射防止膜を露出させることとすれ
ば、一度に2個の光伝達部材に反射防止膜を形成させる
ことが出来て作業能率が向上すると言う優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る各説明図であって、
(イ)は側面図、(ロ)は縦断面図、(ハ)は突部を切
断した状態の縦断面図、(ニ)は側面図である。
【図2】同本発明の第1実施例に係る、側面図(イ)、
縦断面図(ロ)である。
【図3】同本発明に係る第1実施例のマスター基板の形
成方法を説明する説明図である。
【図4】同本発明の第1実施例に係る、スリットを設け
たフェルールの縦断面図(イ)、一部外観図(ロ)、側
面図(ハ)である。
【図5】本発明の第2実施例に係る縦断面図である。
【図6】同本発明の第2実施例に係るマスター基板の形
成方法の説明図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る光ファイバアレイの
斜視図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るフェルールの先端部
の縦断面図である。
【図9】本発明の第5実施例に係るフェルールの縦断面
図(イ)、(ロ)である。
【図10】本発明の第6実施例に係る、基板の斜視図
(イ)、基板をフェルールの先端面に固着した状態の正
面図(ロ)である。
【図11】本発明の第7実施例に係る、光ファイバにチ
ップ基板を固着した状態の斜視図(イ)、Vブロックに
光ファイバを載置してチップ基板をその間に固着した状
態の説明図(ロ)、側面図(ハ)である。
【図12】従来例に係る光コネクタの正面図(イ)と、
その使用状態の説明図(ロ)である。
【図13】同従来例に係る、反射防止膜を形成したフェ
ルールの斜視図である。
【図14】同従来例に係る、反射防止膜を形成したフェ
ルールの斜視図である。
【符号の説明】
5 フェルール、 5a 突部、 7 光ファイバ、 8 基板、 9 反射防止膜、 11 保護カバー、 12 可溶性の光学用接着剤、 13,15 マスター基板、 13a,15a チップ基板、 14 スリット、 17 外筒、 18 中筒、 19 V型ブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/10 G02B 6/16 - 6/26 G02B 6/30 - 6/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成
    する方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に
    蒸着させ、当該片面を保護カバーで保護し、この保護カ
    バーを有した基板を光伝達部材の先端面に固着した後
    に、前記保護カバーを剥離して前記反射防止膜を露出さ
    せたこと、 を特徴とする光伝達部材における反射防止膜の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成
    する方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に
    蒸着させ、当該基板の片面に保護カバーを接着剤で貼着
    し、保護カバーが貼着された基板を光伝達部材の先端面
    に固着し、その後、前記基板と保護カバーとの接着面を
    溶剤に浸漬させて、前記基板を前記光伝達部材の先端面
    に残して前記保護カバーを剥離させて前記基板の反射防
    止膜を露出させること、 を特徴とする光伝達部材における反射防止膜の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 基板の片面に保護カバーを貼着するため
    の接着剤は、溶剤で溶ける可溶性の光学用接着剤である
    こと、 を特徴とする請求項2に記載の光伝達部材における反射
    防止膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 保護カバーが貼着された基板を光伝達部
    材の先端面に固着するには、該光伝達部材のフェルール
    の先端部に光ファイバを切断して設けられたスリットに
    嵌挿し、不溶性の接着剤で固着したこと、 を特徴とする請求項2または3に記載の光伝達部材にお
    ける反射防止膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 保護カバーは、基板と峻別しうる不透明
    体であること、 を特徴とする請求項1または2に記載の光伝達部材にお
    ける反射防止膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成
    する方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に
    蒸着させ、該基板をその反射防止膜を有した片面を対向
    させて接着剤で貼着し、対向配置にされたフェルールを
    連結している連結部に設けたスリットに前記一体化され
    た両基板を嵌挿して固着し、その後、前記両基板の接着
    面を溶剤に浸漬させ、前記スリット部分で切断して前記
    両基板を剥離させその反射防止膜を露出させること、 を特徴とする光伝達部材における反射防止膜の形成方
    法。
  7. 【請求項7】 光伝達部材の先端面に反射防止膜を形成
    する方法であって、該反射防止膜を透明な基板の片面に
    蒸着させ、該基板をその反射防止膜を有した片面を対向
    させて接着剤で貼着し、対向配置にされた両光ファイバ
    の先端面の間に介在させて前記一体化された両基板を当
    該先端面に固着し、その後、前記両基板の接着面を溶剤
    に浸漬させ前記両基板を剥離させその反射防止膜を露
    出させること、 を特徴とする光伝達部材における反射防止膜の形成方
    法。
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