JP3379722B2 - スティックレス型冷菓の製造方法及び製造装置 - Google Patents

スティックレス型冷菓の製造方法及び製造装置

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JP3379722B2 JP33248193A JP33248193A JP3379722B2 JP 3379722 B2 JP3379722 B2 JP 3379722B2 JP 33248193 A JP33248193 A JP 33248193A JP 33248193 A JP33248193 A JP 33248193A JP 3379722 B2 JP3379722 B2 JP 3379722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スティックレス型冷菓
を製造する方法及び装置に関する。本発明においてステ
ィックレス型冷菓は、固形状の冷菓であって、スティッ
ク等を備えていないものをいい、キューブ状アイスキャ
ンデー、一口タイプのアイスクリーム、アイスチョコボ
ール等が例示できる。本発明において作動とは、モール
ド内の冷菓(R)を抜取るための部材を、冷菓に接触さ
せる方向に移動させること、及び、冷菓(R)をモール
ドから抜き取る方向に移動させること、の2種類の動作
を意味する。
【0002】
【従来の技術】冷菓は一般に数多くの商品が市場に流通
しているが、これらの形態は、カップ等の小型容器に入
っているもの、営業用に大型の容器に入っているもの、
ロール状のもの、もなか状のもの等、多様な種類があ
る。これらの中でも、アイスバー等のスティック式の冷
菓(以下、スティック型冷菓と記載することがある)
は、固形状の冷菓にスティックが挿入してあり、このス
ティックをつかんで食する形態のものである。従って、
非常に食ベ易いため、冷菓の中でもスタンダードな商品
として位置付けられている。前記スティック型冷菓の種
類には、2種類のフレーバーを組み合わせた2色もの、
中心部にあん等を入れて2層構造としたセンターもの、
更に、チョコレート又は特殊オイルをコーティングした
もの、スティックが2本差してあるもの等、多種多様な
大きさ、形状、模様、色彩のものがある。
【0003】一般に、スティック型冷菓を製造する際に
は、冷菓の原料(以下、冷菓原料と記載することがあ
る)を流動状態で種々の凹型容器(以下、モールドと記
載する)に充填し、冷却して凍結硬化させる操作を行う
が、このモールドの大きさ、形状等を工夫することによ
り、種々の外観を有する冷菓を得ることができる。前記
スティック型冷菓の従来の製造方法を、実際のアイスバ
ーの製造装置を例示して詳記する。アイスバーは固形状
のアイスクリーム、氷菓等にスティックを挿入したステ
ィック型冷菓であり、通常は専用のバーマシンによって
製造される。バーマシンには、直線型、ロータリー型等
の種類がある。
【0004】図11は市販の直線型バーマシン(FMC
社のバイターラインカタログ、及び半澤啓二編、「アイ
スクリームハンドブック」、第218頁〜223頁、光
琳書院、1972年を参照)の概略の構成を示す外観斜
視図であり、図12は図11のバーマシンの構成及び作
用を示す概略模式図、図13は図12のXIII−XIII面
における概略断面図である (以下、図11〜図13に
示す装置を従来例1と記載する)。図11に示すよう
に、バーマシンは、アイスバーを製造する冷却硬化装置
100と、アイスバーをモールドから抜き取って移送す
る冷菓抜取装置200からなっており、冷却硬化装置1
00は、複数のモールド103a(図13参照)が直列
かつ一体に並び、1枚の板状となったモールドプレート
103と、個々のモールド103aに冷菓原料を充填す
る充填手段である充填装置104(図11,12参
照)、及び個々のモールド103aにスティックを挿入
するスティックインサーター105を備えている。ま
た、冷菓抜取装置200の下方には製品を次工程に搬送
する搬送手段500を備えている。
【0005】図12において、モールドプレート103
は紙面に垂直な方向に所定距離が離れて配置された一対
のモールド用チェーンコンベアー106及び107の間
に橋設されるが、全体的には複数のモールドプレート1
03が前記モールド用チェーンコンベアー106及び1
07の全周にわたって一定間隔で橋架される形になる。
モールドプレート103には、図13に示すように複数
のモールド103aが直列に形成されており、両端部に
おいてモールド用チェーンコンべアー106及び107
に配設されている。モールド用チェーンコンべアー10
6及び107はガイド108及び109によって被嵌さ
れており、このガイド108及び109に沿って一定の
軌道を周回する構造になっている。
【0006】図12において、モールド移送手段は、例
えば、モールド用チェーンコンベアー106及び10
7、駆動輪110、及び駆動手段111によって構成さ
れている。駆動輪110にはモールド用チェーンコンベ
アー106及び107が掛け回されており、また、駆動
輪110に隣接して駆動手段111が設置されている。
駆動輪110には所定の位置にピン110aが突設され
ており、また駆動手段111は、エアーシリンダー11
2、ピストン113及び前記ピストン113先端に支持
された掛止部材114を備えている。尚、エアーシリン
ダ112に替えて油圧シリンダーを用いることもでき
る。前記掛止部材114については図示を省略している
が、掛止部材114はU字型の形状をしており、このU
字型の開放方向が図12において左方に向けられた状態
でピストン113の左端に配設される。この際、掛止部
材114はピストン113に固定して接続されるわけで
はなく、前記U字型の開放方向がピストン113に対し
て若干揺動するように、あそびをもたせて配設される。
【0007】エアーシリンダー112によってピストン
113が往復動するが、往動する(図12で左方に移動
する)ときはピン110aが前記掛止部材114のU字
型の開放方向に嵌合する。そのままピストン113が往
動すると、ピン110aが掛止部材114に押圧され、
駆動輪110が時計方向に回転する。このとき、前記掛
止部材114が押圧したピン110aの次のピン110a
が掛止部材114の往復動の経路に入ってくる。
【0008】エアーシリンダー112によってピストン
113が復動する(図12で右方に移動する)ときは、
前記左方に押圧したピン110aの次のピン110aが掛
止部材114に接触する。しかし、このピン110a
は、前記掛止部材114のU字型の開放方向の逆転方向
から接触するため掛止部材114と嵌合することがな
く、更に、ピン110aが接触した際には掛止部材11
4自身はピン110aとは逆転の方向に揺動するため、
ピン110aが掛止部材114に引っ掛かることはな
い。このようにして、一往復ごとに掛止部材114が駆
動輪のピン110aを掛止して押し出すため、そのつど
駆動輪110が断続的に回転する。尚、駆動輪110
は、モールド用チェーンコンベアー106及び107に
各々対応して1基づつ備えられているが、駆動手段を設
けるのはその片方でも両方でもよい。
【0009】従って、モールド用チェーンコンべアー1
06及び107が断続的に移動してモールドプレート1
03が断続的に移動する。即ち、ピストン113の往復
動に追随してモールドプレート103が断続的に移動及
び停止を行う。1回ごとのモールドプレート103の移
動距離は、モールド用チェーンコンベアー106及び1
07に設置されている個々のモールドプレート103相
互の間隔と一致している。従って、各モールドプレート
103は予め決められた所定の位置を順次移動及び停止
を繰り返すことになる。
【0010】また、冷却硬化装置100は冷却手段とし
てブライン槽115を備えている。ブライン槽115に
はブライン供給管及びブライン排出管(各々図示せず)
が配設されており、ブラインQが循環している。図13
において、ブライン槽115の外側部分は保温材116
が装着され、ブラインQを保冷する。また、ブラインQ
の液位は常に一定に保たれており、個々のモールド10
3aがブラインQに浸漬される。図12において、冷却
硬化装置100は加熱手段として加熱槽123を備えて
いる。加熱槽123には、温水を噴射するシャワー装置
124及び温水タンク125が備えられている。また、
冷却硬化装置100は、冷菓の製造に供した後のモール
ド103aを洗浄するためのモールド洗浄装置120を
備えている。個々のモールドプレート103はモールド
用チェーンコンベアー106及び107により充填手
段、冷却手段、加熱手段、及び冷菓抜取装置、並びにモ
ールド洗浄装置120の間を循環し、アイスバーが連続
的に製造される。
【0011】次に、従来例1の冷却硬化装置100の作
用を説明する。図12の充填装置104においては、ホ
ッパー104aに液状の冷菓原料Pが保持されており、
シリンダー式の充填装置104bにより、冷菓原料であ
るアイスミックスPが各モールドに所定量充填される。
次いで、各モールド103aはブライン槽115におい
てブラインQに浸漬され、ここでモールドの外側からア
イスミックスPが冷却される。ブラインQとしては、通
常は塩化カルシウム溶液が用いられ、−25°Cから−
30°Cに維持されている。冷菓原料Pが硬化する途中
の箇所には、スティックインサーター105が備えられ
ており、木製のスティック121を各モールド103a
に挿入する。モールド103aはスティック121を挿
入された後、更に冷却が続けられ、スティック121が
挿入されたまま冷菓原料Pが硬化してアイスバーRとな
る。
【0012】以上の冷却操作の途中においては、完全に
凍結する前の半硬化状態の製品にスティックが挿入され
るが、その他、製造されるアイスバーの種類に応じて種
々の操作が行われる。例えば、前記二色ものであれば硬
化した冷菓原料の上に更に別な種類の冷菓原料を充墳し
て硬化させる。前記センターものであれば、製品の外側
部分だけが硬化した状態で内側の未硬化部分を吸引し、
生じた空間に別な冷菓原料を充填する。硬化後のモール
ドプレート103は加熱槽123上に移動する。前記加
熱槽123において、シャワー装置124によりモール
ド103aの外側に温水が噴射される。モールド103a
が温水により加熱されるとアイスバーRの表面(モール
ド103aの内側面に接する部分)が溶融し、アイスバ
ーRがモールド103aより剥離する。前記符号123
〜125で示された要素から加熱手段が構成されてい
る。尚、アイスバーRがモールド103aより剥離する
と、抜き取り可能な状態になる。
【0013】従来例1の冷菓の製造装置には、冷菓抜取
装置200が配設されている。冷菓抜取装置200は、
複数の抜取部材201、エアーシリンダー装置202
(即ち、作動手段)、チェーンコンベアー203、駆動
輪203a、及び駆動手段(図示せず)を備えている。
個々の抜取部材201は各々グリッパー204を備えて
いる。図12においてはグリッパー204の細部の構造
は省略してあるが、グリッパーとはバネ仕掛けで常時閉
じている2本の爪である。一方の爪は抜取部材201に
固定され、他方の爪はこれに対して開閉自在に設置され
る。2本の爪は前記バネにより常時閉じており、被挟持
物が爪の間に押し込まれるとバネの弾性力でそのまま爪
の間に挟持する。前記開閉自在の爪には突起が付いてお
り、この突起を押すと2本の爪が開いて前記被挟持物が
開放されるようになっている。
【0014】図12の紙面に垂直な方向に離れて配置さ
れた一対のチェーンコンベアー203は各々ガイド20
5によって被嵌されており、駆動輪203a、及び駆動
手段(図示せず)によってこのガイド205に沿って一
定の軌道を周回する構造になっている。また、ガイド2
05には図12の紙面に垂直な方向に延びる抜取部材2
01の両端が挿入されており二つのガイド205に橋架
される形態になっている。尚、図12で紙面に垂直な方
向に延びる抜取部材201の両端はチェーンコンベアー
203に連結されているわはではなく、抜取部材201
とチェーンコンベアー203とは別体に構成されてい
る。即ち、抜取部材201はチェーンコンベアー203
に単に掛止されているだけであり、チェーンコンベアー
203の周回に連動してこのガイド205に沿って移動
する。ガイド205の一部には切欠部205aがあり、
この切欠部205aがある位置には、抜取部材201を
持着し、そのまま垂直方向に伸縮する(即ち、抜取部材
201を作動させる)エアーシリンダー装置202が配
設されている。前記持着は例えば次のようにして行われ
る。即ち、エアーシリンダー装置202は、前記図12
の紙面に垂直な方向に離れて配置された一対のチェーン
コンベアー203の両端部の外方にそれぞれ配置されて
いる。この図12で紙面に垂直な方向に離れて配置され
た一対のエアーシリンダー装置202の下端部には前記
チェーンコンベアー203の外方から抜取部材201の
両端部向かって延びる抜取部材挟持部(図示せず)が設
けられている。この抜取部材挟持部は前記抜取部材20
1の両端部を上下方向から挟持する(持着する)部材を
有している。
【0015】前記抜取部材201はチェーンコンベアー
203によって水平に移動されるとともに、切欠部20
5aにおいてガイド205から開放され、エアーシリン
ダー装置202によって垂直方向に作動する。チェーン
コンべアー203の周回はモールド用チェーンコンベア
ー106及び107の移動及び停止と一致しており、抜
取部材201はモールドプレート103の移動及び停止
に対応して移動及び停止を行う。
【0016】次に図12に示す冷菓抜取装置200の作
用を説明する。チェーンコンベアー203は、冷却硬化
装置100のモールド用チェーンコンベアー106及び
107と連動しており、周回してきた抜取部材201と
モールドプレート103との平面上の位置が各々一致
し、モールドプレート103の上方に抜取部材201が
位置した状態で両者が同期して移動及び停止を繰り返
す。抜取部材201が切欠部205aに到達すると、前
記エアーシリンダー装置202が抜取部材201を持着
し、更に前記エアーシリンダー装置202が伸びて抜取
部材201が下降し(即ち、作動手段202が抜取部材
201を作動させ)、抜取部材201が備えるグリッパ
ー204の爪の間にアイスバーRのスティック121が
押し込まれる。グリッパー204の爪はバネ仕掛けで常
時閉じているため、スティック121はそのまま前記グ
リッパー204に挟持される。次いで、エアーシリンダ
ー装置202が縮んで抜取部材201が上昇し、モール
ド103aよりアイスバーRを引き抜く(即ち、作動手
段202が抜取部材201を作動させる)。以上の操作
は、冷却硬化装置100において加熱手段がモールドの
外側を加熱する操作と同時、又は直後に行われる。
【0017】抜取部材201はグリッパー204により
アイスバーを懸吊したままチェーンコンベアー203に
より水平に移動する。チェーンコンベアー203の末端
には押圧装置206が備えられており、移動してきた抜
取部材201のグリッパー204の突起を押し、グリッ
パー204を開いてアイスバーRを離脱させる。その下
方には、アイスバーRを次工程(例えば包装工程、図示
せず)に搬送する搬送手段であるベルトコンベアー50
0が備えられており、前記離脱したアイスバーRを次工
程に搬送する。尚、抜取部材201がアイスバーを懸吊
したまま水平移動する際には、必要ならば、アイスバー
Rに対してチョコレートコーティング、ナッツコーティ
ング等の操作が行われる。また、前記搬送手段として、
ベルトコンベアー500の代わりに、バケットコンベア
ー、ネットコンベアー等が使用される。
【0018】近年、冷菓の市場においても、消費者の嗜
好がより高級化する傾向がみられ、スティックレス型冷
菓がより高級感のある商品として市場に出回っている。
スティックレス型冷菓は、スティック型冷菓と同様の固
形状の冷菓であるが、スティック等を備えておらず、フ
ォーク、揚枝等の道具、又は直接手を使って食する。ス
ティックレス型冷菓(以下、冷菓と記載することがあ
る)の従来の製造方法としては、例えば、エクストルー
ダー等の混練圧迫手段によって冷菓を小孔から押し出し
ながら逐一裁断する方法が例示できる。しかし、工場に
おいては、そのような新規設備を導入するよりも、ステ
ィック型冷菓を製造するバーマシンを使用して製造すれ
ば、設備投資額、設置スぺース、人員配置、製造コスト
等のうえで有利である。このような要請から、スティッ
クレス型冷菓についても、前記バーマシンと同じ方式の
製造装置が実用化されている。
【0019】図14はこのような冷菓を製造するための
市販のバーマシン(イズミフードマシナリー社のアイス
チョコボール連続自動製造機カタログを参照)の構成及
び作用を示す概略模式図であり、図15は抜取部材30
1とモールドプレート103との対応関係の一例を示す
外観斜視図ある(以下、図14及び図15の装置を従来
例2と記載する)。尚、図14において、従来例1のバ
ーマシンと共通する要素には図12と同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。従来例2の冷菓の製造装置
は、図14に示すように、従来例1と共通する冷却硬化
装置100、及び従来例2特有の冷菓抜取装置300を
有している。
【0020】図14において、冷菓抜取装置300は、
複数のピン付天板301(即ち、抜取部材、図15参
照)、エアーシリンダー装置302及び302a(即
ち、作動手段)、チェーンコンベアー303、駆動輪3
03a、及び駆動手段(図示せず)を備えている。抜取
部材であるピン付天板301を水平移動及び垂直移動
(即ち、作動)するための機構及び作用は、全て従来例
1の装置と同様である。また、ピン付天板301が冷菓
抜取装置300のチェーンコンベア303とは別体で構
成されていることも従来例1の装置と同様である。前記
ピン付天板301とモールド103aとの関係は、図1
5に示されている。ピン付天板301は複数の係止針3
04を備えており、モールドプレート103の上にピン
付天板301を載置すると、個々の係止針304が対応
するモールド103aに嵌入する。
【0021】図14の冷菓抜取装置の作用を説明する。
周回してきたピン付天板301とモールドプレート10
3との水平位置が一致し、モールドプレート103の上
方にピン付天板301が位置する状態で両者が一体に移
動及び停止を繰り返す。ピン付天板301がガイド30
5の切欠部305aに到達すると、エアーシリンダー装
置302がピン付天板301を持着し、更にエアシリン
ダー装置302が伸びてピン付天板301が下降し(即
ち、作動手段302が抜取部材301を作動させ)、モ
ールドプレート103の上で持着を解くため、ピン付天
板301がモールドプレート103に載置される。この
とき、冷菓Rは冷却工程の途中であって硬化が完了して
いないため、前記ピン付天板301の係止針304が冷
菓に挿入される。その状態でモールドプレート103及
びピン付天板301が一体となって移動しながら冷却工
程が進み、冷菓Rは係止針304が挿入された状態で硬
化が完了する。
【0022】次いで加熱槽123によりモールド103
aが加熱されて冷菓Rがモールドより剥離する。加熱槽
123の上方において、ガイド305にはもう一つの切
欠部305bがあり、エアーシリンダー装置302aが配
設されている。このエアシリンダー装置302aによ
り、ピン付天板301が持着されて上昇し(即ち、作動
手段302aが抜取部材301を作動させ)、モールド
103aより冷菓Rを引き抜く。その後、ピン付天板3
01は係止針304が冷菓Rに挿入されたまま水平移動
する。チェーンコンべアー303の末端においては、製
品落下装置306が備えられている。製品落下装置30
6は、一般には複数の突出棒306bが互いに近接して
水平方向に平行配置される櫛形部材306aを有してい
る。また、チェーンコンベアー303の末端において
は、ガイド305のさらにもう一つの切欠部分305c
があり、エアーシリンダー装置302bが備えられてい
る。
【0023】エアーシリンダー装置302bはピン付天
板301を持着して下降させる。製品落下装置306
は、櫛形部材306aを水平移動し、複数の突出棒30
6bの間隙にピン付夫板301の係止針304(冷菓R
の上の部分)をあてがい、突出棒306bの間隙に係止
針304ゆるく挟む。その状態でエアーシリンダー装置
302bがピン付天板301を上昇させるが、突出棒3
06aは、係止針304に貫入されている冷菓Rが上昇
することを阻害するため、冷菓Rが係止針304より離
脱される。その下方には、冷菓を次工程(例えば包装工
程、図示せず)に搬送する搬送手段であるベルトコンべ
アー500が備えられており、このベルトコンべアー5
00の上に冷菓Rが落下して次工程に搬送される。尚、
ピン付天板301の係止針304が冷菓Rに挿入された
ままピン付天板301が水平移動する際に、必要であれ
ばチョコレートコーティング等の操作が行われる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】スティックレス型冷菓
を製造するために、従来例1の装置を使用することはで
きず、従来、主として従来例2の装置が使用されてい
た。しかしながら、従来例2の装置においては、冷菓を
モールドから抜き取るための抜取部材としてピン付天板
301を使用しており、かつ係止針304を使用してい
るため、以下に記載する問題点があった。即ち、従来例
2の装置においては、冷菓Rが硬化した後は係止針30
4を貫入することができないため、ブライン槽115の
途中で係止針304を挿入する必要がある。このため、
冷菓抜取装置300が、前記ブライン槽115の途中か
らベルトコンべアー500までにいたる大型の装置にな
らざるをえない欠点があった。従って、装置全体の投資
額が高額になり、保守点検性が悪いという問題が生じて
いた。
【0025】更に、係止針304から冷菓Rを離脱させ
たあと、冷菓Rに係止針304の貫入孔が残る欠点があ
り、冷菓Rの外観が悪くなり、また、例えば、冷菓Rが
二層構造のセンターものであり、内測が流動性食品(例
えばジャム)である場合等では、前記貫入孔から内側の
流動性食品が流れ出すことがあり、商品価値を損なう可
能性があった。換言すれば、スティックが無いタイプの
冷菓を製造する方法及び装置においては、設備がコンパ
クトかつ簡便でありながら製品を傷つけることがない製
造方法及び製造装置は未だ確立されておらず、従って、
スティックレス型冷菓は、従来、設備投資、保守点検
性、商品の美観、品質等の点で不満足なまま製造されて
いた。
【0026】前記のように従来、冷菓Rをモールドから
抜取る際には、吸着部材を冷菓に接触させてその接触部
を負圧にして冷菓を抜きとる方法は採用されていない。
これは、一般の機械部品を吸着部材で吸着してもその機
械部品に変化を与えることは無いが、冷菓Rを吸着部材
で吸着すると、次のような不都合が有るのではないかと
いうイメージが浮かぶからであると考えられる。 (a)凍って硬化した冷菓Rは吸着部材との接触部分の
負圧により冷菓の表面が崩壊し易い。したがって、冷菓
Rに変化を与えるのではないかというおそれがある。 (b)冷菓Rの表面は凍った状態であり、非常に滑らか
で滑り易く、したがって、冷菓Rを吸着した吸着部材が
傾斜した場合等に冷菓が吸着部材との接触面に沿って滑
って落下するのではないかというおそれがある。しかし
ながら、本発明者らの実験によれば、冷却して十分に硬
化した冷菓を吸着部材で吸着しても、吸着している時間
が短時間であれば、冷菓表面には目視による変化はほと
んど生じることはなかった。また、冷菓を吸着した吸着
部材を傾斜させた場合でも、冷菓は吸着部材から落下す
ることはなかった。
【0027】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、
以下に記載する事項を課題とする。 (O01)コンパクトかつ簡便設備で足り、しかも製品を
傷つけることがないスティックレス型冷菓の製造方法を
提供すること。 (O02)コンパクトかつ簡便であり、しかも製品を傷つ
けることがないスティックレス型冷菓の製造装置を提供
すること。
【0028】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るための本発明を説明するが、本発明の要素には、後記
する実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の
要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。本発明を
後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発
明の理解を容易にするためであり、本発明の技術的範囲
を実施例に限定するためではい。
【0029】前記課題を解決するための本出願の第1の
発明のスティックレス型冷菓の製造方法は、冷菓原料
(R)を所定のモールド(103a)に充填し、充填さ
れた冷菓原料(P)を冷却して硬化させてから、前記モ
ールド(103a)を外側から加熱して前記硬化した冷
菓(R)の前記モールド(103a)内面との接触部分
を溶融させることにより前記冷菓(R)をモールド(1
03a)から剥離させ、前記剥離した冷菓(R)を上下
動可能な吸着部材(2)により吸着して冷菓(R)をモ
ールド(103a)から上方に抜き取り、抜き取った冷
菓(R)を前記吸着部材(2)から剥離させて落下さ
せ、落下した冷菓を搬送手段(500)上に移送し、
送手段(500)上の冷菓(R)を搬送手段(500)
により搬送するスティックレス型冷菓の製造方法におい
て、下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y01)冷菓(R)のモールド(103a)からの抜き
取りは、冷菓(R)と接触する部分が柔軟性のある材料
によって形成され且つ負圧により物品を吸着する吸着部
材(2)を冷菓(R)に接触させ、前記吸着部材(2)
と冷菓(R)とが接する接触面を吸引して冷菓(R)を
吸着し、次に前記吸着部材(2)を上方に移動させて前
記吸着した冷菓(R)をモールド(103a)から抜き
取ることにより行われること、 (Y011)前記落下した冷菓(R)の前記搬送手段(5
00)上への移送は、前記上方に移動した吸着部材
(2)に吸着された冷菓(R)の下方位置と前記下方位
置から退避して前記吸着部材(2)の上下動が可能とな
る位置との間で移動可能な冷菓受け部材を使用し、前記
冷菓受け部材は前記吸着部材(2)から剥離して落下す
る冷菓(R)を前記下方位置で受け止め、受け止めた冷
菓を搬送手段(500)上に移送することにより行うこ
と。
【0030】また、本出願の第2発明のスティックレス
型冷菓の製造装置は、冷菓原料(P)を所定のモールド
(103a)に充填する充填手段(104)、充填され
た冷菓原料(P)を硬化させる冷却手段(115)、前
記モールド(103a)を外側から加熱して前記硬化し
た冷菓(R)の前記モールド(103a)内面との接触
部分を溶融させることにより前記冷菓(R)をモールド
(103a)から剥離させる加熱手段(123〜12
5)、並びに、前記充填手段(104)、冷却手段(1
15)及び加熱手段(123〜125)の間にモールド
(103a)を循環させるモールド移送手段(106,
107)を有する冷却硬化装置(100,400)と、
冷菓(R)をモールド(103a)より上方に引き抜き
且つ引き抜いた冷菓(R)を落下させる冷菓抜取り装置
と、前記落下した冷菓を搬送手段(500)上に移送す
る装置とを備えたスティックレス型冷菓の製造装置にお
いて、下記の要件を備えたことを特徴とする、 (Y02)冷菓抜取装置は、冷菓(R)との接触面に向け
て開口する中空部分(2a)を有し且つ冷菓(R)と接
触する部分が柔軟性のある材料によって形成された吸着
部材(2)と、前記中空部分(2a)に連通する吸引管
路(5,4,14,21)と、前記吸引管路(5,4,
14,21)を介して前記中空部分(2a)を吸引する
吸引手段(23)と、前記吸着部材(2)を前記モール
ド(103a)内の冷菓(R)に対して上下動させる作
動手段(30)とを備えており、前記吸着部材(2)を
下方に移動させてモールド(103a)内の冷菓(R)
と接触させて前記中空部分(2a)、吸引管路(5,
4,14,21)を吸引手段(23)によって吸引する
ことにより前記冷菓(R)を吸着させ、前記吸着部材
(2)を上方に移動させて冷菓(R)をモールド(10
3a)より引き抜き、引き抜いた冷菓(R)を吸着部材
(2)より剥離させて落下させる装置であること、 (Y021)前記吸着部材(2)から落下した冷菓(R)
を搬送手段(500)上に移送する装置は、前記上方に
移動した吸着部材(2)に吸着された冷菓(R)の下方
位置と前記下方位置から退避して前記吸着部材(2)の
上下動が可能となる位置との間で移動可能で且つ前記吸
着部材(2)から剥離して落下する冷菓(R)を前記下
方位置で受け止め、受け止めた冷菓(R)を搬送手段
(500)上に移送する冷菓受け部材と、前記冷菓受け
部材を前記下方位置と前記吸着部材(2)の上下動が可
能な位置との間で移動させる装置とを有すること。
【0031】
【0032】本発明に使用する冷菓原料(P)は、常温
で流動性を有する通常の冷菓製造のための原料であり、
冷菓(R)としては、アイスキャンデー、アイスクリー
ム、アイスミルク等、又はこれらの組み合わせ等があ
り、果肉、果汁を内包するもの、チョコレートコーティ
ングしたもの、2色もの又はそれ以上の多色もの、セン
ターもの又は多層もの等、多種多様な製品を製造するた
めの公知の原料を例示することができる。
【0033】まず、本出願の第1の発明である製造方法
について説明する。本発明の方法において、「冷菓原料
(P)を所定のモールド(103a)に充填し、充填さ
れた冷菓原料(P)を冷却して硬化させてから、前記モ
ールド(103a)を外側から加熱して前記硬化した冷
菓(R)の前記モールド(103a)内面との接触部分
を溶融させることにより前記冷菓(R)をモールド(1
03a)から剥離させ」るためには、従来例1及び従来
例2に代表される公知の方法及び装置を用いることがで
きる。これら公知の方法及び装置には、冷菓の種類、構
成に応じた多種多様な実施態様が存在する。例えば、冷
菓(R)が2色ものである場合は、第1の冷菓原料を前
記モールドに充填して硬化し、のち第2の冷菓原料を充
填して硬化する操作を行う。
【0034】「充填された冷菓原料(P)を冷却して硬
化させ」る操作は、冷菓原料(P)を充填したモールド
(103a)を外側から冷却する操作により行うことが
望ましいが、例えば、モールド(103a)全体を液体
窒素に浸漬すること等によって行うこともできる。冷却
の手段としては、前記従来例1及び従来例2のようにモ
ールド(103a)の外側を低温のブライン(Q)に浸
漬する態様の他、モールド(103a)の外に低温ブラ
インをシャワーする態様、冷風による空冷等、冷菓原料
(P)を硬化できる方法であればいずれの方法も採用で
きる。
【0035】「モールド(103a)を外側から加熱し
て前記硬化した冷菓(R)の前記モールド(103a)
内面との接触部分を溶融させることにより前記冷菓
(R)をモールド(103a)から剥離させ、」る操作
に用いる加熱の手段としては、前記従来例1及び従来例
2のように温水をシャワーする態様の他、高温のホット
ブラインに浸漬する態様、温風による加熱等、冷菓
(R)をモールド(103a)より剥離させる目的を達
する態様であればいかなるものでも採用できる。尚、こ
れらの冷却手段(115)及び加熱手段(123〜12
5)の温度条件は、処理速度、冷菓(R)の種類等によ
って最適の温度が適宜選択される。
【0036】「冷菓をモールドから抜き取る」工程は次
のようにして行われる。この工程の説明に使用する語
「吸着部材(2)」は、冷菓(R)を係止するための部
材であり、「係止」は吸着部材(2)に冷菓(R)を吸
引して一時的に固定する意味で使用される。まず、吸着
部材(2)をモールド内の冷菓(R)に向けて前進させ
て冷菓(R)に接触させる。この作動の方法としては、
垂直方向、水平方向ヘの移動等が例示でき、モールド
(103a)と吸着部材(2)との位置関係、吸着部材
(2)を進退移動させる機構、冷菓(R)の形状又は種
類等によっていかなる態様でも自由に選択できる。次い
で、吸着部材(2)と前記冷菓(R)とが接する接触面
を吸引して冷菓を吸着する。吸着部材(2)と冷菓
(R)とが接する接触面は、吸着部材(2)と冷菓
(R)とが接した場合に生じる接触面のことである。こ
の接触面を吸引し、冷菓(R)を吸着する際には、接触
面の全面を吸引してもよく、又接触面の一部を吸引して
もよい。その後、吸着部材(2)をモールド(103
a)から後退させて(移動させて)冷菓(R)をモール
ド(103a)から抜き取る。冷菓(R)をモールド
(103a)から抜き取った後、吸着部材(2)からの
冷菓(R)の離脱および搬送手段(500)への移送を
行う。この際、吸引する操作を停止すると、吸着してい
た冷菓(R)を離脱させることがきるが、吸引とは逆に
空気を噴出することにより冷菓(R)を強制的に離脱さ
せることもできる。
【0037】以上のようにしてスティックレス型冷菓が
製造されるが、その後の工程は、従来公知の方法と同一
の方法により行われ、最終的に包装され、最終製品を得
ることができる。
【0038】次に本出願の第2発明の冷菓製造装置につ
いて説明する。前記冷菓製造装置は、大別して流体状の
冷菓原料を冷却し、凍らせて硬化させる冷却硬化装置及
び冷菓抜取装置から構成されている。冷却硬化装置とし
ては、図11〜図13に例示した公知の冷却硬化装置
(100)を使用することができる。冷却硬化装置(1
00)は、少くとも充填手段(104)、冷却手段(1
15)、加熱手段(123)、及びモールドを循環させ
るモールド移送手段(106,107)から構成されて
いる。充填手段(104)は、冷菓(R)の種類、態様
によって複数備えることもでき、バキュームサッカー等
の付帯設備を付設することもできる。冷却手段(11
5)は、冷菓原料(P)を硬化できるものであればいか
なるものでも良く、空冷、ブライン又は液化ガス式であ
ってもい。加熱手段(123)は、冷菓(R)をモール
ドから剥離させ得るものであればいかなるものでもよ
く、温水、ホットブライン、温風等が利用できる。これ
ら充填手段(104)、冷却手段(115)、及び加熱
手段(123)の間を、順次モールドを移勤させて冷菓
を製造するが、モールド移送手段(106、107)
は、従来例1及び従来例2に示したチェーンコンベアー
等以外に、回転式のものを例示できる。
【0039】冷菓抜取装置(50)は、吸着部材
(2)、吸引管路(5,4,14,21)、吸引手段
(23)、及び作動手段(30)から構成されている。
作動手段(30)は、吸着部材(2)をモールド内で硬
化した冷菓(R)に対して進退移動させる手段のことで
あり、作動させる機器としては、油圧シリンダー、エア
ーシリンダー、ステップモーター等を例示することがで
き、いずれも市販品を利用できる。冷菓抜取装置(5
0)が備える吸着部材(2)は移動可能な支持部材(取
付板支持管)12に複数個並べて設置することが望まし
く、その数には制約はない。しかし、モールドプレート
(103)のモールドの数に応じた個数を配設すること
が望ましい。
【0040】吸着部材(2)は冷菓(R)と接触する部
材であり、内部に中空部(2a)を備えている。中空部
(2a)は、冷菓(R)と吸着部材(2)とが接する接
触面に向けて少くとも一部が開口している。従って、中
空部(2a)が負圧になると、前記開口した部分(2b)
に冷菓(R)が吸引され、前記吸着部材(2)に吸着さ
れる。吸着部材(2)は、少くとも一部が柔軟性のある
材料によって形成されるが、柔軟性のある材料として
は、柔軟性を有するプラスチック、シリコン、ゴム等を
例示でき、冷菓(R)と接触する関係上、食品衛生を考
慮した材料を選択することが望ましい。
【0041】吸引管路(5,4,14,21)は、前記
吸着部材(2)の中空部分(2a)と前記吸引手段(2
3)とを連通するものであればいかなる態様でもよく、
吸着部材(2)を支持する筒状の吸着手段本体(7)の
内部に管路(5)を穿設する態様、本体(7)とは別個
に中空チューブによって管路を構成する態様等が例示で
きる。吸引手段(23)としては、真空ポンプ等の機械
的手段、アスピレーター等の流体を利用するもの等を例
示できる。また吸引手段(23)が空気を吸引する方向
を逆転させる機能を、前記吸引手段(23)又は前記吸
引管路(5,4,14,21)のいずれかに付加すれ
ば、冷菓(R)を吸着部材(2)から離脱させる際に、
空気を噴出させてより速やかに離脱させることもでき
る。また、中空部分(2a)に空気を吹き込む噴出手段
を別途配設しても、同様の効果を得ることができる。
【0042】本発明においては、前記モールド(103
a)より引き抜かれた冷菓(R)を搬送手段(500)
上に移送する装置が設けられる。前記移送する装置は、
前記上方に移動した吸着部材(2)に吸着された冷菓
(R)の下方位置と前記下方位置から退避して前記吸着
部材(2)の上下動が可能となる位置との間で移動可能
で且つ前記吸着部材(2)から剥離して落下する冷菓
(R)を前記下方位置で受け止め、受け止めた冷菓
(R)を搬送手段(500)上に移送する冷菓受け部材
と、前記冷菓受け部材を前記下方位置と前記吸着部材
(2)の上下動が可能な位置との間で移動させる装置と
を有する構成とすることができる。このような構成を採
用した場合には、前記吸着部材(2)の移動は上下方向
のみ行えるように構成すればよいので、前記作動部材
(30)の構成を簡素化することができる。次に、本発
明の実施態様を説明する。図12に示した従来例1の冷
菓抜取装置200においては、グリッパー(204)を
備えた抜取部材(201)が、チェーンコンベアー(2
03)に設置されているが、これを前記吸着部材(2)
を有する抜取部材(10)に変更する。その他の構成は
従来例1と同一である。本発明の実施態様の抜取部材
(10)を使用する場合は、例えば、以下の構成をとる
ことが望ましい。吸引管路として柔軟チューブ(21)
を使用する。柔軟チューブ(21)の一端が吸着部材
(2)に接続されており、他端が全て一つの集合配管に
集約されて接続されている。この集合配管に吸引手段
(23)が配設される。この集合配管の途中には、チェ
ーンコンベアー(203)の周回と同調して回転する回
転継手が設置されている。従って、抜取部材(10)が
チェーンコンベアー(203)と連動して周回しても、
個々の柔軟チューブ(21)が互いに絡まることはな
い。
【0043】本発明の望ましい他の実施態様は、冷菓抜
取装置(50)において、作動手段(30)によりモー
ルド内の冷菓に対して進退移動する抜取部材(10)が
冷菓との接触面に向けて開口する中空部分を有する吸着
部材(2)と、前記中空部分に連通する吸引管路とを有
し、前記吸引管路は、柔軟チューブ及び集合配管から構
成されている。そして、それらの部材(前記抜取部材
(10)の構成要素)は一体的に移動するように構成さ
れる。
【0044】本発明の他の実施態様は、吸着部材(2)
を有する抜取部材(10)を作動手段(30)により移
動させることにより、抜取部材(10)の吸着部材
(2)を、モールド内の冷菓と、この冷菓を搬送する搬
送手段(500)との間で移動させるように構成されて
いる。即ち、従来例のようにチェーンコンベアー(20
3,303)を必要としない構成である。この実施態様
の作動手段(30)は、前記吸着部材(2)を有する抜
取部材(10)を作動(移動)させて吸着部材(2)に
より冷菓(R)を吸着させ、モールドから抜き取る作
用、及び抜き取った冷菓(R)を搬送手段(500)に
移送する機能を有する。尚、作動手段(30)に冷菓
(R)を移送する機能(40)を付加する代わりに、搬
送手段(500)に冷菓(R)を受け入れるために移動
する機能を付加することが可能である。尚、本発明の冷
菓製造装置において、吸着部材の形状、個数、材質等
は、モールドの形状、冷菓の種類、冷菓の形態等に合わ
せて自由に設定できることはいうまでもない。
【0045】
【作用】次に、前記特徴を備えた本出願の第2発明の冷
菓製造装置の作用について説明する。本発明の冷菓製造
装置は、充填手段(104)により流動性を有する冷菓
原料(P)をモールド(103a)に充填する。冷却手
段(115)により冷菓原料(P)は冷却され、硬化さ
れ、冷菓(R)が調製される。次いで加熱手段(123
〜125)によりモールド(103a)を外面から加熱
し、冷菓(R)をモールドから剥離させる。モールド移
送手段(106,107)によりモールドは、充填手段
(104)、冷却手段(115)、及び加熱手段(12
3〜125)の間を順次移動する。冷菓抜取装置(5
0)においては、作動手段(30)が吸着部材(2)を
作動(移動)させて吸着部材(2)とモールド内の冷菓
(R)とを接触させる。吸着部材(2)は、以下の作用
により冷菓(R)を吸着する。
【0046】まず吸引手段(23)が吸引管路(5,
4,14,21)を吸引し、これにより吸引管路(5,
4,14,21)に連通している吸着部材(2)の中空
部分(2a)を吸引する。中空部分(2a)は少くとも一
部が冷菓(R)との接触面に開口しており、この開口し
た部分に冷菓(R)が吸着され係止される。作動手段
(30)は、吸着部材(2)を作動移動させて冷菓
(R)をモールドから抜き取る。次いで冷菓(R)を所
定の場所に移送し、又は後記する実施例5のように冷菓
(R)を移送することなく、吸引手段(23)の吸引を
停止し、冷菓(R)を離脱させる。冷菓(R)は自然に
落下するが、この際、前記吸引手段(23)の吸引方向
を逆転させるか、又は前記中空部分(2a)に空気を吹
き込む機構を別途配設しておいてこれを稼働させて、冷
菓(R)を強制的に離脱させることもできる。
【0047】本出願の第2発明においては、吸着部材
(2)は柔軟性のある材料で形成されている。柔軟性の
ある材料で形成された吸着部材(2)は、冷菓(R)の
形状表面の状態に応じて自在に変形し、吸着部材(2)
と冷菓(R)との密着の程度を増すことができ、冷菓
(R)に接触する部分が柔軟であるため、冷菓(R)を
損傷することがない。
【0048】本発明の冷菓製造装置の実施態様におい
て、冷却硬化装置(100)の作用は、従来例1と同一
である。冷菓抜取装置(200)は、作動手段であるエ
アーシリンダー装置(202)が伸びて吸着部材(2)
が下降し(即ち、作動し)、吸着部材(2)が冷菓
(R)に接触する。のち吸引手段(23)が吸引管路
(21)を吸引して冷菓(R)を吸着する。次いで、エ
アーシリンダー装置(202)が収縮して吸着部材
(2)が上昇し(即ち、作動し)、モールド(103
a)から冷菓(R)を引き抜く。吸着部材(2)は冷菓
(R)を吸着した状態で移動する。のち吸引手段(2
3)の吸引を停止し、冷菓(R)を離脱させる。本実施
態様の特有の効果は、図12に示した従来例1の装置を
転用でき、投資額が安価であること、及び少くとも従来
例2の装置よりもコンパクトにできることである。
【0049】本発明の冷菓製造装置の他の実施態様にお
いて、作動手段(30)は、吸着部材(2)を作動(移
動)させて、吸着部材(2)に冷菓(R)を吸着する。
更に吸着部材(2)を作動(移動)させて、冷菓(R)
をモールドから引き抜く。その後、例えば、抜き取った
冷菓(R)を搬送手段(500)まで移送するために、
作動手段(30)に冷菓(R)を移送する機能(40)
が付加されている場合は、これによって冷菓(R)が搬
送手段(500)まで移送され、吸着部材(2)より離
脱される。これに対して、搬送手段(500)に、冷菓
(R)を受け入れるために移動する機能が付加されてい
る場合は、搬送手段(500)が前記吸着部材(10)
の下方まで移動し、吸着部材(2)より離脱された冷菓
(R)を受け止める。
【0050】
【実施例】次に実施例を示し、本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではい。 (実施例1) 本発明のスティックレス型冷菓の製造装置の実施例を説
明する。 (1)実施例1の構成 (1−1)冷却硬化装置 図3は実施例1の冷菓製造装置の全体を表す模式図であ
る。実施例1においては、流動性のある冷菓原料をモー
ルドに充填、冷却して硬化させる冷却硬化装置100は
前記した従来例1及び従来例2と共通の装置を用いた。
【0051】(1−2)吸着手段 図1は実施例1の吸着手段を示す図である。図1Aは吸
着手段の断面図であり、図1Bは吸着手段が配設されて
いる状態を示す外観図であり、抜取部材の構成を示す摸
式図でもある。図1Aにおいて吸着手段1は、本体7、
シリコンパッド(吸着部材)2、チューブ継手3、及び
柔軟チューブ4よりなる。本体7はステンレスで形成さ
れており、内部に内管5が穿設されている。内管5の端
部5aはネジ山が螺刻されており、前記チューブ継手3
が螺装設置される。前記本体7にはステンレス製の筒型
ブシュ6が挿入されて溶接固定されている。前記筒型ブ
シュ6の外表面にはネジ山6aが螺刻されている。吸着
部材としてシリコンゴム製のパッド2が用いられ、本体
7に接着される。前記シリコンパッド2は中空部2aを
有しており、2bにおいて開口している。前記シリコン
パッド2の大きさは、モールドの大きさ、即ち冷菓の大
きさに対応している。
【0052】図1Bにおいて、抜取部材10は、取付板
支持管12、取付板11、及び前記吸着手段1を主要部
としている。L字形の取付板11(ステンレス製)は穿
孔され、吸着手段1が挿着されている。筒形ブシュ6の
ネジ山6aにより2個のステンレスナット14,15を
取付板11を挟んで螺着し、これによって吸着手段1を
取付板11に固定する。従って、取付板11に対する吸
着手段1の高さは、ナット14,15によって自在に調
節することができる。取付板11は、中空の取付板支持
管12(ステンレス製)に溶接固定される。図1Bで
は、説明のために、取付板支持管12のみを断面図で示
している。取付板支持管12の頂部には孔12aが開け
られており、チューブ継手13が設置されている。チュ
ーブ継手13と吸着手段1のチューブ継手3とは、柔軟
チューブ4によって互いに接続されている。図1A及び
Bから明らなように、シリコンパッド2の中空部2a
は、内管5及び柔軟チューブ4を介して取付板支持管1
2の中空の部分14に導通している。
【0053】(1−3)抜取部材及び作動手段 次に、吸着手段1が配設された抜取部材10と作動手段
30の構成、及びこれらが配設される冷菓抜取装置50
を説明する。図2は、冷菓抜取装置50の全体図であ
る。図2は、図1BのX1の方向から見た外観図でもあ
る。取付板支持管12の両端に接合部材16,17が嵌
め込まれており、各々ビス16a,17aによって取付板
支持管12に固定されている。取付板支持管12内部の
中空の部分14は、取付板支持管12の両端で閉じられ
ており、全体は閉空間になっている。しかし、取付板支
持管12の一端12bにチューブ継手18が配設され、
ここで外側と導通している。
【0054】前記チューブ継手18には、吸引ユニット
20が接続されている。吸引ユニット20の構成は、チ
ューブ21、真空ポンプ23、及び電磁弁24を主要部
としている。前記チューブ継手18にはチューブ21が
装着され、吸引手段である真空ポンプ23(大阪空気機
械製作所社製、OP−W100N型)に接続する。チュ
ーブ21には、ハンドバルブ25、電磁弁24及びエア
フィルター26,27が各々に装着され、圧力ゲージ2
8が装着されている。図2から明らかなように、吸着手
段1の中空部2aは、取付板支持管12の中空管路14
とチューブ21とを介して真空ポンプ23に連通されて
おり、これらがまとまって吸引管路を構成している。
【0055】次に、前記抜取部材10を作動(移動)さ
せる作動手段30の構成を説明する。作動手段 30
は、エアーシリンダー31,32を主要部としている。
取付板支持管12の両端に嵌め込まれている接合部材1
6,17には、エアーシリンダー31,32の下端が各
々溶接されている。エアーシリンダー31,32には各
々エアーチューブ33,34を介して空気送給源(図示
せず)が接続されるとともにエアーシリンダー31,3
2を常時収縮させる圧縮バネが内蔵されている。従っ
て、前記空気送給源からエアーが送給されるとエアシリ
ンダー31,32が伸び、エアーの送給が止まると縮
む。
【0056】エアーシリンダー31,32の上端は接合
部材35,36に各々溶接されており、この接合部材3
5,36は各々回動軸41にビス35a,36aで固定さ
れている。従ってエアーシリンダー31,32の上端は
回動軸41に固定されていることになる。回動手段40
は、回動軸41及び電気式ステップモーター44を主要
部としている。回動軸41は固定部材42,43により
軸支されており、固定部材42には電気式ステップモー
ター44が固定設置されている。尚、この電気式ステッ
プモーター44は、空気圧式のものであってもよい。以
上の抜取部材10、吸引ユニット20、作動手段30、
及び回動手段40によって冷菓抜取装置50が構成され
ている。
【0057】図3は、図2に示した冷菓抜取装置50と
冷却硬化装置100との位置関係を示す模式図である。
冷菓抜取装置50は、冷却硬化装置100の加熱槽12
3の上方に設置される。また、抜き取った冷菓を次工程
に搬送するベルトコンベアー500が設置されている。
図4は、冷菓抜取装置50の主要部の外観斜視図であ
る。個々の吸着手段1は、前記冷却硬化装置100のモ
ールドプレート103のモールド103aに各々対応し
ている。尚、図4においては、吸着手段1の下方に位置
するモールドプレート103にのみモールド103aを
描き、その他のモールドプレートでは省略してある。エ
アーシリンダー31,32の伸縮、電気式ステップモー
ター44の作動、真空ポンプ23の作動、及び電磁弁2
4の開閉は、全てシーケンサー(図示せず)によって自
動制御される。
【0058】(2)実施例1の作用 (2−1)冷却硬化装置 実施例1の冷却硬化装置100の作用は、前記従来例1
及び従来例2と同様であり、詳しい説明を省略する。
【0059】(2−2)冷菓抜取装置 図5は、実施例1の冷菓抜取装置50の作動状況を示す
模式図である。図5Aにおいて、モールド103aが加
熱槽123(図3参照)の位置にあり、冷菓Rがモール
ド103aより剥離した状態になっている。図5Bにお
いて、空気送給源からエアーシリンダー31,32(図
2参照)に空気が導入され、エアーシリンダー31,3
2が伸びる。同時に真空ポンプ23が稼動し、吸着手段
1のシリコンパッド(吸着部材)2の中空部分2aを負
圧とし、冷菓Rを吸着部材2に係止する。この際、ハン
ドバルブ25の開度を調節し、圧力計28を見ながら真
空度を調節する。真空度の調節は、初回のみで良い。本
実施例の場合は、水銀柱でマイナス200〜400ミリ
メートルの値が好ましかった。
【0060】図5Cにおいて、空気送給源からの空気の
送給が停止され、エアーシリンダー31,32が収縮す
る。冷菓Rはシリコンパッド2に吸着されているため、
モールド103aより抜き取られる。図5Dにおいて、
電気式ステップモーター44が稼動し、抜取部材10を
90度回動させる。次いで、図5Eにおいて、真空ポン
プ23が停止し、同時に電磁弁24が開放され、前記シ
リコンパッド2の中空部介2aが常圧となり、吸着され
ていた冷菓Rが離脱する。冷菓Rは、ベルトコンベアー
500の上に落下し、次の工程(例えば、包装工程、チ
ョコレートコーティング工程等)に搬送される。
【0061】(3)実施例1の効果 この実施例は、次に記載する特有の効果を有している。 (J11)冷菓抜取装置50において、複数の吸着部材2
及び内部に中空管路14を有する取付板支持管12等を
一体的に連結して抜取部材10を構成し、その抜取部材
10を作動手段30により作動(移動)させる構造をと
っている。このため、機構が極めて簡便であり、コンパ
クトである。 (J12)従って、投資額が安価で済み、保守点検が容易
である。 (J13)吸着部材としてシリコンパッド2を用いている
ため、形状を容易に変更することができ、モールド10
3aの形状、冷菓Rの種類等に応じて自在に対応するこ
とができる。
【0062】(4)実施例1の変更例 尚、実施例1は、種々の小設計変更を行うことが可能で
ある。例えば、図1Aにおいては、本体7にその外径と
同一内径の筒型ブシュ6が溶接固定されているが、より
大きめの筒型ブシュ6に本体7を緩やかに挿入し、両者
をスプリング等の弾性体を介して接続することもでき
る。この場合は、本体7と筒型ブシュ6とが多少のあそ
びを持って係着されているため、冷菓Rの大きさが不均
一である場合、冷菓Rが極度に軟らかい場合等でも容易
に対応することができる。また、冷菓Rを抜き取った後
に抜取部材10を回動する手段として、実施例1では電
気式ステップモーター44を例示しているが、これをカ
ム機構に変更することができる。例えば、図2におい
て、ビス16a及び17aをはずして取付板支持管12が
自由に回動できるようにしたうえで、回動軸41を固定
する。この状態で、取付板支持管12にカムを配設し、
また、別途所定の位置に接触子を設置しておく。エアー
シリンダー31,32が収縮して取付板支持管12が垂
直に上昇すると、前記カムが前記接触子に引っ掛かり、
更に、カムの作用で取付板支持管12自体が回動する。
この回動の角度は、カムの形状によって自在に設定でき
る。
【0063】(実施例2) 前記実施例1の装置を用いた本発明のスティックレス型
冷菓の製造方法の実施例を説明する。 (1)冷菓原料の調製 生乳10.0kg(森永乳業社製)、全脂練乳10.0
kg(森永乳業社製)、無塩バター1.3kg(森永乳業
社製)、脱脂粉乳1.5kg(森永乳業社製)、上白糖
10.0kg(東洋精糖社製)、粉飴1.0kg(昭和産
業社製)、及び乳化安定剤0.4kg(三栄源FFI社
製)を溶解水65.7kgに添加し、均一に溶解又は混
合し、60°Cに加温して2段階(150kg/cm2
50kg/cm2)で均質化し、85°Cで15秒間殺菌
し、5°Cに急冷し、香料0.1kg(三栄源EFI社
製)を添加し、均一に混合し、一昼夜エージングするこ
とにより冷菓原料を調製した。
【0064】(2)製造 (2−1)充填 円型モールド(直径20mm×深さ50mm、14列)
を備えるモールドプレート103を前記実施例1の冷却
硬化装置100にセットし、充填装置104によって各
モールドに前記冷菓原料を8gづつ充填した。 (2−2)硬化 前記モールドプレート103を移送しながら−30°C
のブライン(塩化カルシウム溶液)に各モールドを4分
間浸漬し、前記冷菓原料を硬化した。 (2−3)加熱 次いで、前記モールドプレート103を移送しながら各
モールドの外側に30°Cの温水を噴射し、前記硬化し
た冷菓をモールドより剥離させた。
【0065】(2−4)抜取り 前記実施例1の冷菓抜取装置の真空ポンプ23を稼動
し、更に抜取部材10を作動(移動)させて吸着手段1
のシリコンパッド2(吸着部材、円型、直径16mm)
を各モールドに嵌入した。次いでシリコンパッド2に冷
菓を吸着した。この吸着状態における吸引の圧力は−2
00mmHgとした。前記抜取部材10を作動(移動)
させて上方に引き上げ、モールド103aより冷菓Rを
引き抜いた。次いで、そのままベルトコンベアー500
の上に冷菓を移送し、前記真空ポンプ23を停止して冷
菓を前記ベルトコンべアー500上に落下させた。 (2−5)包装 前記ベルトコンベアー500により冷菓を搬送し、常法
により1個ずつ市販包装機(フジキカイ社製)により包
装し、最終製品300個を得た。
【0066】(3)反復及び検査 前記冷菓抜き取りの操作を、前記吸引の圧力を変更しな
がら20回反復したが、圧力が−100mmHgより高
い場合は、数個の冷菓がモールドに残留した。従って、
圧力は−100mmHg以下であることが必要であり、
安全性を考慮すれば−200mmHg以下が望ましい。
しかし、必要とする圧力が、冷菓Rの大きさ、吸着部材
2の形状等により異なることはいうまでもない。また、
得られた300個の最終製品を全て開封し、目視により
冷菓の外面を検査したが、損傷があるものは皆無であっ
た。
【0067】(実施例3) (1)実施例3の構成 図6は、冷菓抜取装置の他の実施例を示す外観斜視図で
ある。図6において、抜取部材10及び吸引ユニット2
0の構成は実施例1と同一であり、詳細説明を省略す
る。実施例3の冷菓抜取装置60においては、垂直方向
に自立する回動柱45を備えている。抜取部材10には
チューブ21を有する吸引ユニット20が接続されてお
り、更に捕強板19を介して回動柱45に溶接されてい
る。回動柱45は床に支持されており、そのつけね部分
には上下方向に伸縮する油圧シリンダー及び回動柱45
を回動させるステップモーター(各々図示せず)を備え
ている。油圧シリンダー及びステップモーターによって
前記抜取部材60の上下移動(即ち、作動)及び水平方
向での90度回動を行うことができる。ベルトコンベア
ー500は、冷却硬化装置100の近傍に並行に配置さ
れている。
【0068】(2)実施例3の作用 実施例3の冷菓抜取装置60では、抜取部材10が回動
する方向が水平方向になる。即ち、抜取部材10は図6
に示した位置から、回動柱45に備えられた油圧シリン
ダーにより矢印Y1方向に下降し、シリコンパッド2
(吸着部材)がモールド103a内に嵌入される。シリ
コンパッド2と冷菓Rが接触した後、シリコンパッド2
の中空部分2aを吸引し、冷菓Rを吸着部材2に係止す
る。次いで、抜取部材10は、油圧シリンダーにより矢
印Y2方向に上昇する。更に、回動柱45に備えられた
前記ステップモーターによってZ1方向に90度回動す
る。その結果、抜取部材10はベルトコンベアー500
の上方に位置する。ここで、中空部分2aの吸引を停止
し、シリコンパッド2より冷菓Rを離脱させる。その
後、抜取部材10はZ2方向に90度回動し、図6に示
した位置に戻る。吸着手段1より離脱した冷菓は、ベル
トコンベアー500により次の工程に搬送される。
【0069】(2)実施例3の効果 本実施例は前記(J11)〜(J13)の効果のほか、以下
に記載する(J21)の効果を有している。 (J21)ステップモーター、油圧シリンダー等を床に近
い位置に配置できるため、保守点検が容易である。
【0070】(実施例4) (1)実施例4の構成 図7は市販のロータリーバーマシン(半澤啓二編、「ア
イスクリームハンドブック」、第217頁、光琳書院、
1972年を参照)に本発明を適用した実施例を示す外
観斜視図である。冷菓抜取装置60及びベルトコンベア
ー500は、ほぼ実施例2と同一である。この実施例4
においては、冷却硬化装置400がロータリーバーマシ
ンであることが異っている。ロータリーバーマシンでは
個々のモールドプレート403は扇形であり、これらが
連設されて円形の複合モールドプレート403bを形成
している。円形の複合モールドプレート403bの外周
部には複合モールドプレート403bを断続的に回転さ
せる駆動手段(即ちモールド移送手段、図示せず)が備
えられている。この駆動手段の構成及び作用は、前記従
来例1及び2と同様である。複合モールドプレート40
3b上の一部には充填装置404が配設されている。ま
た、冷却手段としてブライン槽、及び加熱手段としてホ
ットブライン槽が各々設置されているが、複合モールド
プレート403bの下側であるため図示していない。ブ
ライン槽及びホットブライン槽は、シャワー式の構造を
とっており、各々低温ブライン及びホットブラインをモ
ールドプレート403の下側から噴射することによって
冷却及び加熱を行う。また、前記実施例2とほぼ同一の
冷菓抜取装置60が配置され、冷菓抜取装置60の近傍
にはベルトコンベアー500が配置される。
【0071】(2)実施例4の作用 次に前記ロータリーバーマシン400の作用を説明す
る。円形の複合モールドプレート403bは、外周部に
配置される駆動手段により、断続的に回転移動する。一
回あたりの回転角度は隣接する2枚のモールドプレート
403,403が形成する角度と一致しており、従っ
て、各モールドプレートは所定の場所で移動と停止を繰
り返す。充填装置404が、下方に停止したモールドプ
レート403のモールド(図示省略)にアイスミックス
を充填する。円形の複合モールドプレート403bが断
続的に回転移動し、モールドプレート403がブライン
槽を通過し、モールドプレート403の下側に低温ブラ
インが噴射され、各モールドが冷却されて、アイスミッ
クスが硬化する。更に、モールドプレート403がホッ
トブライン槽を通過するが、前記ホットブライン槽では
30°Cのホットブラインがモールドプレート403の
下側に噴射され、各モールドが加熱される。かくして冷
菓がモールドより剥離する。尚、ブライン又はホットブ
ラインにモールドを浸漬する構成をとっていないため、
モールドプレート403を移送する際に高さを変更する
必要がなく、単に水平移動(即ち、回転移動)するだけ
でよい。冷菓抜取装置60及びベルトコンベアー500
の作用は前記実施例3と同様であり、Y1及びY2方向の
上下移動(即ち、作動)、Z1及びZ2方向の回動により
冷菓をモールドより抜き取り、ベルトコンベアー500
で次工程に搬送する。
【0072】(実施例5) 次に、前記実施例1の図2〜5を参照しながら本発明の
実施例5を説明する。前記実施例1の冷菓抜取装置50
においては、抜取部材10及び作動手段30を回動させ
ているが、作動手段30を固定設置し、抜取部材10を
上下動するだけにしても良い。この場合は、例えば、ベ
ルトコンベアー500を水平に移動可能な構造とする。
抜取部材10が冷菓を吸着して作動手段30によって上
昇した後、ベルトコンベアー500を水平移動し、抜取
部材10の下方にベルトコンベアーを配置し、ここで抜
取部材10より冷菓Rを離脱させてバケットコンべアー
500上に落下させる。次いで、ベルトコンベアー50
0を水平移動させて元の位置に戻し、再び抜取部材10
が下降して次ぎのモールドプレート103の冷菓を吸着
する。また、ベルトコンベアー500を固定して、水平
移動可能なシュート(冷菓受け部材)を別途用いる方法
もある。この場合は、抜取部材10に冷菓Rを係止して
前記作動手段30により上昇させた後、シュートを水平
移動させて冷菓Rの下方に移動させる。この状態で冷菓
Rを抜取部材10から離脱させると下方に落下する。こ
の落下した冷菓Rは、シュート(冷菓受け部材)上面で
受け取られて、バケットコンべアー500の上ヘ滑り落
ちる(移送される)。次いで、シュートを水平移動して
元の位置に戻し、再び抜取部材10を下降させて次ぎの
モールドプレートの冷菓を吸着する。この場合、前記シ
ュート(冷菓受け部材)は、前記上方に移動した吸着部
材2に吸着された冷菓Rの下方位置と前記下方位置から
退避して前記吸着部材2の上下動が可能となる位置との
間で移動可能であり、且つ前記吸着部材2から剥離して
落下する冷菓Rを前記下方位置で受け止め、受け止めた
冷菓Rを搬送手段500上に移送する。前記シュート
と、このシュートを前記下方位置と前記吸着部材2の上
下動が可能な位置との間で移動させる装置とにより、前
記吸着部材2から落下した冷菓Rを搬送手段500上に
移送する装置が構成される。
【0073】(実施例6) 次に、前記実施例1の図2〜5を参照しながら本発明の
実施例6を説明する。前記実施例1の冷菓抜取装置50
においては、回動軸41に一つの作動手段30を配設し
て回動させている。この回動軸41を一方向ヘ回転する
回転軸に変更し、複数の作動手段30を配設する構成に
することもできる。例えば、回転軸に4つの作動手段3
0及び抜取装置10を角度90度ごとに放射状に配設
し、この回転軸を一方向ヘ90度づつ回転と停止を繰り
返す動作を行わせる。前記回転軸の停止中に下方に位置
する作動手段30によって冷菓をモールドより引き抜
く。そのまま90度回転させて作動手段30を水平にし
た後、冷菓を離脱させて前記実施例1と同様にベルトコ
ンベアー500上に落とす。この時、別な作動手段30
が前記回転軸の下方に位置しているため、同時にこの別
な作動手段30が次のモールドプレートのモールドより
冷菓を引き抜く。本実施例によれば、冷菓を引き抜く際
の処理速度を大幅に上げることができる。
【0074】(実施例7) 次に、前記実施例1の図2〜5を参照しながら本発明の
実施例7を説明する。前記実施例1で示した吸着手段1
において、吸着部材、吸引管路、吸引手段の個数、形
状、連結の態様等には種々の実施例がある。図8〜図1
0はそれらの例を示す図である。図8A及びBは、吸着
手段の本体7と内管5とを別体に構成した例である。図
8Aにおいて、中実丸棒製の本体7に吸着部材2が接着
されており、吸着部材2の一部には孔が穿設され、ここ
に柔軟材質のチューブ4が接着されている。このチュー
ブ4が内管5の機能をはたす。図8Bにおいては、チュ
ーブ4の先端が拡径されており、この拡径部分4aが吸
着部材2の機能をはたす。即ち内管5と吸着部材2とが
一体化されている。チューブ4はブッシング4bにより
本体7に固定される。
【0075】図9A及びBは、細長い断面形状を持つモ
ールドに好適な吸着手段の例である。図9Aにおいて、
本体7に内管5が穿設されており、更に本体7及び内管
5が分岐している。分岐した端部に2個の吸着部材2,
2cが各々接着される。この場合は、2個の吸着部材
2、2cを一個のモールドに対応させるだけでなく、各
々別個のモールドに対応させて、一つの吸着手段1で2
個のモールドに対応する態様にすることもできる。図9
Bにおいて、吸着部材2の断面形状が楕円形になってい
る。図9Bの下図は吸着部材2を矢印Zの方向から見た
図である。図10A〜10Cはその他の実施例である。
図10Aにおいては、吸着部材2の中空部2aが開口す
る箇所2bが二箇所ある。図10Bにおいて、単なる直
管7を吸着手段として利用して安価にしており、図10
Cにおいては、その先端にシリコンの同径管を吸着部材
2として接着している。
【0076】
【発明の効果】(E01)本発明のスティックレス型冷菓
の製造方法は、コンパクトかつ簡便な設備で足り、しか
も、吸着部材の少なくとも冷菓と接触する部分が柔軟性
のある材料によって形成されているので、製品を傷つけ
ることがない。 (E02)本発明のスティックレス型冷菓の製造装置は、
コンパクトかつ簡便であり、しかも、吸着部材の少なく
とも冷菓と接触する部分が柔軟性のある材料によって形
成されているので、製品を傷つけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の冷菓製造装置の実施例1の吸
着手段を示す断面図及び外観図である。
【図2】 図2は同実施例1で使用する冷菓抜取装置の
全体図である。
【図3】 図3は同実施例1で使用する冷菓抜取装置と
冷却硬化装置との位置関係を示す模式図である。
【図4】 図4は同実施例1の冷菓抜取装置の主要郡の
外観斜視図である
【図5】 図5は同実施例1の冷菓抜取装置の作動状況
を示す模式図である。
【図6】 図6は本発明の実施例3を示す外観斜視図で
ある。
【図7】 図7は本発明の実施例4を示す外観斜視図で
ある。
【図8】 図8は吸着手段の他の実施例を示す図であ
る。
【図9】 図9は吸着手段の他の実施例を示す図であ
る。
【図10】 図10は吸着手段の他の実施例を示す図で
ある。
【図11】 図11は従来の装置の概略の構成を示す外
観斜視図である。
【図12】 図12は従来の装置の構成及び作動を示す
概観摸式図である。
【図13】 図13は従来の装置の構成を示す概略断面
図である。
【図14】 図14は従来の別装置の構成及び作動を示
す概略模式図である。
【図15】 図15は従来の別装置の抜取部材とモール
ドプレートとの対応関係の斜視図である。
【符号の説明】
1…吸着手段、2…吸着部材(シリコンパッド)、10
…抜取部材、20…吸引ユニット、30…作動手段、4
0…回動手段、50…冷菓抜取装置、60…冷菓抜取装
置、100…冷却硬化装置、103…モールドプレー
ト、200…冷菓抜取装置、400…冷却硬化装置、4
03…モールドプレート、500…ベルトコンべアー、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小久保 貞之 神奈川県横浜市栄区桂町303−1−1− 615 (72)発明者 桜井 一美 神奈川県秦野市鶴巻南5−8−1−404 (72)発明者 工藤 力 神奈川県横浜市緑区若草台4−74 (56)参考文献 特開 昭50−5549(JP,A) 特開 平5−146244(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷菓原料を所定のモールドに充填し、充
    填された冷菓原料を冷却して硬化させてから、前記モー
    ルドを外側から加熱して前記硬化した冷菓の前記モール
    ド内面との接触部分を溶融させることにより前記冷菓を
    モールドから剥離させ、前記剥離した冷菓を上下動可能
    な吸着部材により吸着して冷菓をモールドから上方に抜
    き取り、抜き取った冷菓を前記吸着部材から剥離させて
    落下させ、落下した冷菓を搬送手段上に移送し、搬送手
    段上の冷菓を搬送手段により搬送するスティックレス型
    冷菓の製造方法において、下記の要件を備えたことを特
    徴とするスティックレス型冷菓の製造方法、 (Y01)冷菓のモールドからの抜き取りは、冷菓と接触
    する部分が柔軟性のある材料によって形成され且つ負圧
    により物品を吸着する吸着部材を冷菓に接触させ、前記
    吸着部材と冷菓とが接する接触面を吸引して冷菓を吸着
    し、次に前記吸着部材を上方に移動させて前記吸着した
    冷菓をモールドから抜き取ることにより行われること、 (Y011)前記吸着部材から落下した冷菓の前記搬送手
    段上への移送は、前記上方に移動した吸着部材に吸着さ
    れた冷菓の下方位置と前記下方位置から退避して前記吸
    着部材の上下動が可能となる位置との間で移動可能な冷
    菓受け部材を使用し、前記冷菓受け部材は前記吸着部材
    から剥離して落下する冷菓を前記下方位置で受け止め、
    受け止めた冷菓を搬送手段上に移送することにより行う
    こと。
  2. 【請求項2】 冷菓原料を所定のモールドに充填する充
    填手段、充填された冷菓原料を硬化させる冷却手段、前
    記モールドを外側から加熱して前記硬化した冷菓の前記
    モールド内面との接触部分を溶融させることにより前記
    冷菓をモールドから剥離させる加熱手段、並びに、前記
    充填手段、冷却手段及び加熱手段の間にモールドを循環
    させるモールド移送手段を有する冷却硬化装置と、冷菓
    をモールドより上方に引き抜き且つ引き抜いた冷菓を落
    下させる冷菓抜取装置と、前記落下した冷菓を搬送手段
    上に移送する装置とを備えたスティックレス型冷菓の製
    造装置において、下記の要件を備えたことを特徴とする
    スティックレス型冷菓の製造装置、 (Y02)冷菓抜取装置は、冷菓との接触面に向けて開口
    する中空部分を有し且つ冷菓と接触する部分が柔軟性の
    ある材料によって形成された吸着部材と、前記中空部分
    に連通する吸引管路と、前記吸引管路を介して前記中空
    部分を吸引する吸引手段と、前記吸着部材を前記モール
    ド内の冷菓に対して上下動させる作動手段とを備えてお
    り、前記吸着部材を下方に移動させてモールド内の冷菓
    と接触させて前記中空部分、吸引管路を吸引手段によっ
    て吸引することにより前記冷菓を吸着させ、前記吸着部
    材を上方に移動させて冷菓をモールドより引き抜き、引
    き抜いた冷菓を吸着部材より剥離させる装置であるこ
    と、 (Y021)前記吸着部材から落下した冷菓を搬送手段上
    に移送する装置は、前記上方に移動した吸着部材に吸着
    された冷菓の下方位置と前記下方位置から退避して前記
    吸着部材の上下動が可能となる位置との間で移動可能で
    且つ前記吸着部材から剥離して落下する冷菓を前記下方
    位置で受け止め、受け止めた冷菓を搬送手段上に移送す
    る冷菓受け部材と、前記冷菓受け部材を前記下方位置と
    前記吸着部材の上下動が可能な位置との間で移動させる
    装置とを有すること。
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