JP3378945B2 - 電気粘性流体 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電場の印加によって粘
性を増大する電気粘性流体に関するものである。
性を増大する電気粘性流体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気粘性流体は非導電性の油の中に微細
に分割した誘電性の固体が分散している懸濁液で、充分
に強い電場の作用の下で極めて速やかに、しかも可逆的
に粘度が増加する流体である。粘度を変化させるために
は直流の電場だけでなく交流の電場も使用する事がで
き、必要な電流は非常に小さく、少ない電力によって液
体からほぼ固体状態になるまで大きな粘度変化を与える
ので、例えば、クラッチ、バルブ、ショックアブソーバ
ー、バイブレーター、各種防振ゴム、アクチュエータ、
ロボットアーム、などの装置や部品を制御するための構
成要素として、電気粘性流体は検討されてきた。
に分割した誘電性の固体が分散している懸濁液で、充分
に強い電場の作用の下で極めて速やかに、しかも可逆的
に粘度が増加する流体である。粘度を変化させるために
は直流の電場だけでなく交流の電場も使用する事がで
き、必要な電流は非常に小さく、少ない電力によって液
体からほぼ固体状態になるまで大きな粘度変化を与える
ので、例えば、クラッチ、バルブ、ショックアブソーバ
ー、バイブレーター、各種防振ゴム、アクチュエータ、
ロボットアーム、などの装置や部品を制御するための構
成要素として、電気粘性流体は検討されてきた。
【0003】従来、電気粘性流体の構成要素の一つであ
る分散相としては、例えば米国特許第 2,417,850号公
報、米国特許第 3,047,507号公報、米国特許第 3,397,1
47号公報、米国特許第 3,970,573号公報、米国特許第
4,129,513号公報、特公昭60-31211号公報、あるいは西
独公開特許第 3,427,499号公報に開示されているよう
に、粒子表面から水を吸収させ、微細化したセルロー
ス、デンプン、シリカゲル、イオン交換樹脂、ポリアク
リル酸リチウム等を、また他の構成要素である液相とし
ては、ハロゲン化ジフェニル、セバシン酸ブチル、炭化
水素油、塩素化パラフィン、シリコーン油などを使用し
たものが知られているが、実用性に乏しく、実用価値の
ある極めて高性能且つ安定度の高い電気粘性流体は未だ
に存在しない。
る分散相としては、例えば米国特許第 2,417,850号公
報、米国特許第 3,047,507号公報、米国特許第 3,397,1
47号公報、米国特許第 3,970,573号公報、米国特許第
4,129,513号公報、特公昭60-31211号公報、あるいは西
独公開特許第 3,427,499号公報に開示されているよう
に、粒子表面から水を吸収させ、微細化したセルロー
ス、デンプン、シリカゲル、イオン交換樹脂、ポリアク
リル酸リチウム等を、また他の構成要素である液相とし
ては、ハロゲン化ジフェニル、セバシン酸ブチル、炭化
水素油、塩素化パラフィン、シリコーン油などを使用し
たものが知られているが、実用性に乏しく、実用価値の
ある極めて高性能且つ安定度の高い電気粘性流体は未だ
に存在しない。
【0004】実用的な電気粘性流体に要求される特性と
しては、広い温度範囲において大きな電気粘性効果を示
し、電場がかかった時の電力消費が少なく、電場を取り
除かれた時には小さな粘性を持ち、且つ分散相が沈降せ
ず長期的に安定した特性を持続することである。
しては、広い温度範囲において大きな電気粘性効果を示
し、電場がかかった時の電力消費が少なく、電場を取り
除かれた時には小さな粘性を持ち、且つ分散相が沈降せ
ず長期的に安定した特性を持続することである。
【0005】しかしながら上記のように電気粘性効果の
発現を促進するために水を吸収させた分散相では粒子間
を流れる電流も同時に増えてしまうため、電力消費に大
きな問題があった。特にこの傾向は高温になるにつれて
強まり、従来の水系の分散相を用いた電気粘性流体の使
用温度の上限は70〜80℃位で、それ以上の高温で使
用すると電流が過剰に流れてしまい消費電力が非常に高
くなるとともに電気粘性効果の発現力や応答性の低下な
どが時間とともに起こり、自動車のエンジンルームなど
高温の雰囲気で使用する装置、部品への応用は不可能で
あった。更に、このように水分を吸収させた分散相を含
む水系電気粘性流体は0℃以下の低温では水分の凝固に
より電気粘性効果を発現しなくなる。このように電気粘
性流体として機能するために分散相が水分を含有する必
要のある水系電気粘性流体は温度範囲および水の蒸発に
伴う耐久性に本質的な問題を持ち、それらが該流体が実
用化されない理由となっていた。そのため、分散相に水
分を必要としない実用可能な非水系の電気粘性流体の登
場が待たれていた。
発現を促進するために水を吸収させた分散相では粒子間
を流れる電流も同時に増えてしまうため、電力消費に大
きな問題があった。特にこの傾向は高温になるにつれて
強まり、従来の水系の分散相を用いた電気粘性流体の使
用温度の上限は70〜80℃位で、それ以上の高温で使
用すると電流が過剰に流れてしまい消費電力が非常に高
くなるとともに電気粘性効果の発現力や応答性の低下な
どが時間とともに起こり、自動車のエンジンルームなど
高温の雰囲気で使用する装置、部品への応用は不可能で
あった。更に、このように水分を吸収させた分散相を含
む水系電気粘性流体は0℃以下の低温では水分の凝固に
より電気粘性効果を発現しなくなる。このように電気粘
性流体として機能するために分散相が水分を含有する必
要のある水系電気粘性流体は温度範囲および水の蒸発に
伴う耐久性に本質的な問題を持ち、それらが該流体が実
用化されない理由となっていた。そのため、分散相に水
分を必要としない実用可能な非水系の電気粘性流体の登
場が待たれていた。
【0006】非水系の電気粘性流体の発現機構の一つと
して考えられているのは電場を印加した際、分散相粒子
中に電子または正孔の移動による界面分極が起こり、静
電引力により分散相粒子が電極間に数珠状のブリッジを
形成し、流体のみかけの粘度を上昇させる機構である。
このことから発明者らは特開平3−47896明細書に
開示したように、適度な水素原子を残した炭素質材料に
注目し、非水系電気粘性流体の分散相として使用するこ
とを検討した。その結果直流および交流電場の印加によ
り広い温度範囲で高い電気粘性効果を示すが、消費電力
は少なく、電気粘性効果を長時間維持できる炭素質微粉
末を分散相とする電気粘性流体を開発した。さらに大き
な電気粘性効果を示す傾斜型の構造を持つ粉体を分散相
とした非水系の流体や消費電力を低減する目的で前記の
炭素質粉末を絶縁性皮膜で被覆した粉体も特開平3−4
7896明細書にそれぞれ開示されている。
して考えられているのは電場を印加した際、分散相粒子
中に電子または正孔の移動による界面分極が起こり、静
電引力により分散相粒子が電極間に数珠状のブリッジを
形成し、流体のみかけの粘度を上昇させる機構である。
このことから発明者らは特開平3−47896明細書に
開示したように、適度な水素原子を残した炭素質材料に
注目し、非水系電気粘性流体の分散相として使用するこ
とを検討した。その結果直流および交流電場の印加によ
り広い温度範囲で高い電気粘性効果を示すが、消費電力
は少なく、電気粘性効果を長時間維持できる炭素質微粉
末を分散相とする電気粘性流体を開発した。さらに大き
な電気粘性効果を示す傾斜型の構造を持つ粉体を分散相
とした非水系の流体や消費電力を低減する目的で前記の
炭素質粉末を絶縁性皮膜で被覆した粉体も特開平3−4
7896明細書にそれぞれ開示されている。
【0007】これらの非水系電気粘性流体は耐熱耐寒性
に優れ、またポリジメチルシロキサンからなるシリコー
ン油を液相として用いた場合はゴムへの膨潤性が少なく
ゴムを利用した防振ゴムなどへの応用に好適であるが、
自動車用のショックアブソーバーやクラッチなどへの応
用にはさらに大きな電気粘性効果が求められていた。こ
の観点から発明者らによって特願平3−40614に開
示されているような誘電率の大きい液相を用いる試みも
なされているが、液相の誘電率を上げると導電性の不純
物が増加し、交流印加においては問題ないが、直流印加
においては電気泳動により粉体が電極に片寄ってしまう
場合も見いだされている。また非常に長時間静置され必
要なときに電気粘性流体として機能せねばならない応用
には分散相の沈降を極力防止する必要がある。こうした
観点から発明者らは大きな電気粘性効果を有しかつ直流
印加においても電気泳動を起こさない、非水系電気粘性
流体を鋭意検討の結果本発明に至った。
に優れ、またポリジメチルシロキサンからなるシリコー
ン油を液相として用いた場合はゴムへの膨潤性が少なく
ゴムを利用した防振ゴムなどへの応用に好適であるが、
自動車用のショックアブソーバーやクラッチなどへの応
用にはさらに大きな電気粘性効果が求められていた。こ
の観点から発明者らによって特願平3−40614に開
示されているような誘電率の大きい液相を用いる試みも
なされているが、液相の誘電率を上げると導電性の不純
物が増加し、交流印加においては問題ないが、直流印加
においては電気泳動により粉体が電極に片寄ってしまう
場合も見いだされている。また非常に長時間静置され必
要なときに電気粘性流体として機能せねばならない応用
には分散相の沈降を極力防止する必要がある。こうした
観点から発明者らは大きな電気粘性効果を有しかつ直流
印加においても電気泳動を起こさない、非水系電気粘性
流体を鋭意検討の結果本発明に至った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電気
粘性効果が大きく、かつ分散相の沈降が少なく、また長
期安定性、温度特性、電場の印加に対する応答性に優れ
た電気粘性流体を提供することにある。
粘性効果が大きく、かつ分散相の沈降が少なく、また長
期安定性、温度特性、電場の印加に対する応答性に優れ
た電気粘性流体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気粘性流
体は、50〜90モル%のジメチルシロキサンと10〜
50モル%の3,3,3−トリフルオロプロピルメチル
シロキサンとの共重合体で体積抵抗率が1011Ω・c
m以上の油状媒体よりなる液相に、炭素原子と水素原子
との数の比(C/H)の値が1.70〜3.50の範囲
の炭素質粉末である誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せ
しめたものであることを特徴とする。
体は、50〜90モル%のジメチルシロキサンと10〜
50モル%の3,3,3−トリフルオロプロピルメチル
シロキサンとの共重合体で体積抵抗率が1011Ω・c
m以上の油状媒体よりなる液相に、炭素原子と水素原子
との数の比(C/H)の値が1.70〜3.50の範囲
の炭素質粉末である誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せ
しめたものであることを特徴とする。
【0010】電気粘性効果を増大させるにはフルオロシ
リコーンオイルのような誘電率の高い液相を用いること
が考えられるが、誘電率を高い液相は導電性の不純物を
含んでいるため直流印加において粉体の電気泳動が起き
る傾向があり、特に低粘度の液相ではこの傾向が著し
い。このことから誘電率はジメチルシリコーンオイルよ
り高く、かつ電気抵抗はジメチルシリコーンオイル並で
ある上記一般式の構造を有するジメチルシロキサンと
3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの
共重合体からなる液相を用いる。
リコーンオイルのような誘電率の高い液相を用いること
が考えられるが、誘電率を高い液相は導電性の不純物を
含んでいるため直流印加において粉体の電気泳動が起き
る傾向があり、特に低粘度の液相ではこの傾向が著し
い。このことから誘電率はジメチルシリコーンオイルよ
り高く、かつ電気抵抗はジメチルシリコーンオイル並で
ある上記一般式の構造を有するジメチルシロキサンと
3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの
共重合体からなる液相を用いる。
【0011】該共重合体におけるトリフルオロプロピル
メチルシロキサン単位の割合は10〜50モル%、好ま
しくは20〜40モル%、ジメチルシロキサン単位の割
合は50〜90モル%、好ましくは60〜80モル%で
ある。トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位の割
合が50モル%を越えると導電性が増すため粉体の電気
泳動が起こり易くなり、一方10モル%未満では誘電率
が小さく電気粘性効果の増大は僅かである。また液相を
構成する共重合体の体積抵抗率は1011Ω・cm以上、
好ましくは1012Ω・cm以上である。1011Ω・cm
未満であると粉体の電気泳動が起こり易くなる。
メチルシロキサン単位の割合は10〜50モル%、好ま
しくは20〜40モル%、ジメチルシロキサン単位の割
合は50〜90モル%、好ましくは60〜80モル%で
ある。トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位の割
合が50モル%を越えると導電性が増すため粉体の電気
泳動が起こり易くなり、一方10モル%未満では誘電率
が小さく電気粘性効果の増大は僅かである。また液相を
構成する共重合体の体積抵抗率は1011Ω・cm以上、
好ましくは1012Ω・cm以上である。1011Ω・cm
未満であると粉体の電気泳動が起こり易くなる。
【0012】或は、上記共重合体よりなる液相の代り
に、50モル%以上90モル%未満のジメチルシロキサ
ンと10モル%を越え50モル%以下の3,3,3−ト
リフルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体で体積
抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体とジメチルシロ
キサンの単独重合体である油状媒体との混合物で、混合
物中の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数とジメチルシロキサン単位の数の合計値に
対する3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数の割合が0.1〜0.5の範囲である液相
に、誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せしめたものであ
っても良い。混合物中の3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数とジメチルシロキサン単
位の数の合計値に対する3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数の割合が0.5を越える
と導電性が増すため、粉体の電気泳動が起こり易くな
り、一方0.1未満では誘電率が小さく電気粘性効果の
増大は僅かである。
に、50モル%以上90モル%未満のジメチルシロキサ
ンと10モル%を越え50モル%以下の3,3,3−ト
リフルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体で体積
抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体とジメチルシロ
キサンの単独重合体である油状媒体との混合物で、混合
物中の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数とジメチルシロキサン単位の数の合計値に
対する3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数の割合が0.1〜0.5の範囲である液相
に、誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せしめたものであ
っても良い。混合物中の3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数とジメチルシロキサン単
位の数の合計値に対する3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数の割合が0.5を越える
と導電性が増すため、粉体の電気泳動が起こり易くな
り、一方0.1未満では誘電率が小さく電気粘性効果の
増大は僅かである。
【0013】本発明で用いる油状媒体の粘度は25℃に
おいて0.65〜1000センチストークス(cS
t)、好ましくは5〜200cSt、さらに好ましくは
5〜50cStの粘度を有するものを用いる。油状媒体
の粘度が低すぎると揮発分が多くなり、長期的安定性が
悪くなる。一方、油状媒体の粘度が高すぎると流体の粘
度が高くなり実用上好ましくない。また適度に低粘度の
電気絶縁油を液相とすることによって分散相を効率良く
懸濁させることができる。
おいて0.65〜1000センチストークス(cS
t)、好ましくは5〜200cSt、さらに好ましくは
5〜50cStの粘度を有するものを用いる。油状媒体
の粘度が低すぎると揮発分が多くなり、長期的安定性が
悪くなる。一方、油状媒体の粘度が高すぎると流体の粘
度が高くなり実用上好ましくない。また適度に低粘度の
電気絶縁油を液相とすることによって分散相を効率良く
懸濁させることができる。
【0014】分散相として使用する誘電体粒子として
は、従来非水系電気粘性流体の分散相として使用されて
いる各種の誘電体粒子を使用できるが、電気粘性流体に
要求される特性としては、外部電場下で低電流により大
きな粘性変化をもたらすことに加え、分散相が沈降しな
いこと、流体が長期的な使用や温度に対して安定である
ことなどが要求されている。こうした電気粘性流体に要
求される特性を満足するのに必要な分散相として好適な
ものは、元素分析における炭素原子と水素原子の数の比
C/Hが1.70〜3.50、好ましくは2.20〜
3.00の値を有する炭素質物質である。炭素質物質の
C/H値が1.70未満の時には充分な電気粘性効果を
得ることができない。一方、C/Hの値が3.50を越
す場合には電気粘性流体に電流が流れすぎ、エネルギー
効率が低い。
は、従来非水系電気粘性流体の分散相として使用されて
いる各種の誘電体粒子を使用できるが、電気粘性流体に
要求される特性としては、外部電場下で低電流により大
きな粘性変化をもたらすことに加え、分散相が沈降しな
いこと、流体が長期的な使用や温度に対して安定である
ことなどが要求されている。こうした電気粘性流体に要
求される特性を満足するのに必要な分散相として好適な
ものは、元素分析における炭素原子と水素原子の数の比
C/Hが1.70〜3.50、好ましくは2.20〜
3.00の値を有する炭素質物質である。炭素質物質の
C/H値が1.70未満の時には充分な電気粘性効果を
得ることができない。一方、C/Hの値が3.50を越
す場合には電気粘性流体に電流が流れすぎ、エネルギー
効率が低い。
【0015】具体的に電気粘性流体の分散相として好適
な前記のC/H比を持つ炭素質物質としては、コールタ
ールピッチ、石油系ピッチ、ポリ塩化ビニルを熱分解し
て得られるピッチまたはタール成分などを加熱処理して
得られる各種炭素質メソフェーズ、フェノール樹脂、フ
ラン樹脂、ポリアクリロニトリル、セルロース、ポリ塩
化ビニリデンなど残炭率の高い高分子物質を不活性雰囲
気中300〜700℃で加熱処理し炭化したいわゆる各
種低温処理炭素材料が例示される。さらに特願平3−9
6254に開示された傾斜型の構造を持つ粉体や特開平
3−47896に開示されている炭素質粉末を絶縁性皮
膜で被覆した粉体も本発明の分散相粉体として好適であ
る。
な前記のC/H比を持つ炭素質物質としては、コールタ
ールピッチ、石油系ピッチ、ポリ塩化ビニルを熱分解し
て得られるピッチまたはタール成分などを加熱処理して
得られる各種炭素質メソフェーズ、フェノール樹脂、フ
ラン樹脂、ポリアクリロニトリル、セルロース、ポリ塩
化ビニリデンなど残炭率の高い高分子物質を不活性雰囲
気中300〜700℃で加熱処理し炭化したいわゆる各
種低温処理炭素材料が例示される。さらに特願平3−9
6254に開示された傾斜型の構造を持つ粉体や特開平
3−47896に開示されている炭素質粉末を絶縁性皮
膜で被覆した粉体も本発明の分散相粉体として好適であ
る。
【0016】本発明で分散相として用いる誘電粒子の粒
径として適当なのは0.01〜50μm、好ましくは
0.1〜10μmである。50μm以上の場合は懸濁液
として不安定であり、また0.01μm以下になると電
場をかけない時の粘度が著しく増加する。
径として適当なのは0.01〜50μm、好ましくは
0.1〜10μmである。50μm以上の場合は懸濁液
として不安定であり、また0.01μm以下になると電
場をかけない時の粘度が著しく増加する。
【0017】本発明の電気粘性流体を構成する分散相と
液相の割合は、分散相の含有量が1〜60体積%、好ま
しくは10〜40体積%であり、液相の含有量が40〜
99体積%、好ましくは60〜90体積%である。分散
相の量が1体積%未満では電気粘性効果が小さく、60
体積%を越えると電場がない時の初期粘度が著しく大き
くなるので好ましくない。
液相の割合は、分散相の含有量が1〜60体積%、好ま
しくは10〜40体積%であり、液相の含有量が40〜
99体積%、好ましくは60〜90体積%である。分散
相の量が1体積%未満では電気粘性効果が小さく、60
体積%を越えると電場がない時の初期粘度が著しく大き
くなるので好ましくない。
【0018】一方、防振ゴムのような可撓性を持つこと
が必要とされる天然ゴムや合成ゴムを用いた応用デバイ
スでは多くの電気絶縁油はゴム材料を膨潤する可能性が
あるため、ポリジメチルシロキサンなどのゴムを膨潤し
ない電気絶縁油を使用する必要がある。発明者らは本発
明におけるジメチルシロキサンと3,3,3−トリフル
オロプロピルメチルシロキサンの共重合体からなる液相
がゴムを膨潤せず、ゴムと接触した状態でも使用可能な
ことを見いだした。
が必要とされる天然ゴムや合成ゴムを用いた応用デバイ
スでは多くの電気絶縁油はゴム材料を膨潤する可能性が
あるため、ポリジメチルシロキサンなどのゴムを膨潤し
ない電気絶縁油を使用する必要がある。発明者らは本発
明におけるジメチルシロキサンと3,3,3−トリフル
オロプロピルメチルシロキサンの共重合体からなる液相
がゴムを膨潤せず、ゴムと接触した状態でも使用可能な
ことを見いだした。
【0019】また本発明者らは、炭素質粉末を誘電体粒
子として使用した場合、本発明におけるジメチルシロキ
サンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サンの共重合体又は該共重合体とジメチルシロキサンの
単独重合体である油状媒体との混合物からなる液相にお
いて、アミノ基を側鎖に有するアミノ変性シリコーンオ
イルを添加すると分散相粉体の沈降を防止できることを
見いだした。添加剤としてのアミノ変性シリコーンオイ
ルの添加量としては粉体量に対して0.1〜20重量
%、好ましくは0.5〜5重量%である。
子として使用した場合、本発明におけるジメチルシロキ
サンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サンの共重合体又は該共重合体とジメチルシロキサンの
単独重合体である油状媒体との混合物からなる液相にお
いて、アミノ基を側鎖に有するアミノ変性シリコーンオ
イルを添加すると分散相粉体の沈降を防止できることを
見いだした。添加剤としてのアミノ変性シリコーンオイ
ルの添加量としては粉体量に対して0.1〜20重量
%、好ましくは0.5〜5重量%である。
【0020】アミノ基を側鎖に有するアミノ変性シリコ
ーンオイルは、アミノ基が炭素質粉体に親和性を持ち、
一方ジメチルシリコーンからなる主鎖が本発明における
ジメチルシロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピ
ルメチルシロキサンの共重合体と親和性を持つところか
らこのアミノ変性シリコーンオイルが界面活性剤として
働き、炭素質粉末の分散性を向上させるため、粉体の沈
降を防止し、再分散性を向上させ、さらに流体の初期粘
度を低減する。
ーンオイルは、アミノ基が炭素質粉体に親和性を持ち、
一方ジメチルシリコーンからなる主鎖が本発明における
ジメチルシロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピ
ルメチルシロキサンの共重合体と親和性を持つところか
らこのアミノ変性シリコーンオイルが界面活性剤として
働き、炭素質粉末の分散性を向上させるため、粉体の沈
降を防止し、再分散性を向上させ、さらに流体の初期粘
度を低減する。
【0021】本発明の電気粘性流体は本発明の効果を損
なわない範囲で他の分散相や界面活性剤、分散剤、酸化
防止剤などの添加剤を配合することもできる。
なわない範囲で他の分散相や界面活性剤、分散剤、酸化
防止剤などの添加剤を配合することもできる。
【0022】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。なお本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
説明する。なお本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0023】
【実施例1】フリーカーボンを含有しないコールタール
を450℃で実質的に不活性雰囲気中で熱処理し、得ら
れた熱処理物をタール系中油(沸点範囲120〜250
℃)を使用し抽出・濾過した。この抽出・濾過残留物を
500℃の温度、窒素気流下で再熱処理し、さらに粉砕
・分級を行い炭素質粉末を得た。こうして得られた炭素
質粉末のC/Hの値は2.38、平均粒径は3.8μm
であった。この粉末30体積%を25℃における動粘度
8.7cStのジメチルシロキサンと3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体(共重合
体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サンの占める割合:30モル%、体積固有抵抗:1.5
×1012Ω・cm、比誘電率4.5)70体積%に良く
分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この電気粘性
流体に室温で2KV/mmの電場を印加し、この時の流
体の粘度変化と流体中を流れる電流値を測定し、電気粘
性流体としての機能を評価した。表1に結果を示す。粘
度の測定は二重円筒型回転粘度計を使用し、内外円筒間
に直流電場を印加した時の剪断速度366/秒における
見かけの粘度を測定した。
を450℃で実質的に不活性雰囲気中で熱処理し、得ら
れた熱処理物をタール系中油(沸点範囲120〜250
℃)を使用し抽出・濾過した。この抽出・濾過残留物を
500℃の温度、窒素気流下で再熱処理し、さらに粉砕
・分級を行い炭素質粉末を得た。こうして得られた炭素
質粉末のC/Hの値は2.38、平均粒径は3.8μm
であった。この粉末30体積%を25℃における動粘度
8.7cStのジメチルシロキサンと3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体(共重合
体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サンの占める割合:30モル%、体積固有抵抗:1.5
×1012Ω・cm、比誘電率4.5)70体積%に良く
分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この電気粘性
流体に室温で2KV/mmの電場を印加し、この時の流
体の粘度変化と流体中を流れる電流値を測定し、電気粘
性流体としての機能を評価した。表1に結果を示す。粘
度の測定は二重円筒型回転粘度計を使用し、内外円筒間
に直流電場を印加した時の剪断速度366/秒における
見かけの粘度を測定した。
【表1】
【0024】
【実施例2】実施例1で用いたものと同じ炭素質粉末3
0体積%を25℃の動粘度10cStのポリジメチルシ
ロキサンからなるシリコーンオイル(東芝シリコーン製
TSF−451−10)35体積%と25℃の動粘度
8.7cStのジメチルシロキサンと3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体(共重合
体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サンの占める割合:30モル%、体積固有抵抗:1.5
×1012Ω・cm、比誘電率:4.5)35体積%の混
合物に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。こ
の流体について実施例1と同様の電気粘性効果の評価を
行った。表1に結果を示す。
0体積%を25℃の動粘度10cStのポリジメチルシ
ロキサンからなるシリコーンオイル(東芝シリコーン製
TSF−451−10)35体積%と25℃の動粘度
8.7cStのジメチルシロキサンと3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体(共重合
体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サンの占める割合:30モル%、体積固有抵抗:1.5
×1012Ω・cm、比誘電率:4.5)35体積%の混
合物に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。こ
の流体について実施例1と同様の電気粘性効果の評価を
行った。表1に結果を示す。
【0025】
【実施例3】25℃の動粘度8.7cStのジメチルシ
ロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシ
ロキサンの共重合体(共重合体中で3,3,3−トリフ
ルオロプロピルメチルシロキサンの占める割合:30モ
ル%、体積固有抵抗:1.5×1012Ω・cm、比誘電
率:4.5)70体積%にアミノ変性シリコーンオイル
(東芝シリコーン製TSF4703、室温における粘
度:1000cSt,アミノ当量:1600、末端の官
能基:メトキシ基及びメチル基)を粉体量に対して0.
7重量%添加し、この油状媒体に実施例1で用いたもの
と同じ炭素質粉末30体積%を良く分散して電気粘性流
体を得た。この流体について、実施例1と同様の電気粘
性効果の評価を行った。表1に結果を示す。次に本流体
を試験管中に室温で静置し、粉体の沈降状態を見た。図
1に沈降界面の高さの経時変化を示す。
ロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシ
ロキサンの共重合体(共重合体中で3,3,3−トリフ
ルオロプロピルメチルシロキサンの占める割合:30モ
ル%、体積固有抵抗:1.5×1012Ω・cm、比誘電
率:4.5)70体積%にアミノ変性シリコーンオイル
(東芝シリコーン製TSF4703、室温における粘
度:1000cSt,アミノ当量:1600、末端の官
能基:メトキシ基及びメチル基)を粉体量に対して0.
7重量%添加し、この油状媒体に実施例1で用いたもの
と同じ炭素質粉末30体積%を良く分散して電気粘性流
体を得た。この流体について、実施例1と同様の電気粘
性効果の評価を行った。表1に結果を示す。次に本流体
を試験管中に室温で静置し、粉体の沈降状態を見た。図
1に沈降界面の高さの経時変化を示す。
【0026】
【比較例1】実施例1で用いたのと同じ炭素質粉末30
体積%を25℃の動粘度12cStのジメチルシロキサ
ンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサ
ンの共重合体(共重合体で3,3,3−トリフルオロプ
ロピルメチルシロキサンの占める割合:70モル%、体
積固有抵抗:5×1010Ω・cm、比誘電率5.5)の
70体積%に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得
た。この流体について実施例1と同様の電気粘性効果の
評価を行った。表1に結果を示す。
体積%を25℃の動粘度12cStのジメチルシロキサ
ンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサ
ンの共重合体(共重合体で3,3,3−トリフルオロプ
ロピルメチルシロキサンの占める割合:70モル%、体
積固有抵抗:5×1010Ω・cm、比誘電率5.5)の
70体積%に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得
た。この流体について実施例1と同様の電気粘性効果の
評価を行った。表1に結果を示す。
【0027】
【比較例2】実施例1で用いたのと同じ炭素質粉末30
体積%を25℃の動粘度10cStのポリジメチルシロ
キサンからなるシリコーンオイル(東芝シリコーン製T
SF−451−10)70体積%に良く分散し懸濁液と
して電気粘性流体を得た。この流体について、実施例1
と同様の電気粘性効果の評価を行った。表1に結果を示
す。また実施例3と同様の沈降性の評価を行った結果を
図1に示す。
体積%を25℃の動粘度10cStのポリジメチルシロ
キサンからなるシリコーンオイル(東芝シリコーン製T
SF−451−10)70体積%に良く分散し懸濁液と
して電気粘性流体を得た。この流体について、実施例1
と同様の電気粘性効果の評価を行った。表1に結果を示
す。また実施例3と同様の沈降性の評価を行った結果を
図1に示す。
【0028】表1で示すように実施例1、3のジメチル
シロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチル
シロキサンの共重合体(共重合体で3,3,3−トリフ
ルオロプロピルメチルシロキサンの占める割合:30モ
ル%)を使用した場合は比較例2のポリジメチルシロキ
サンのみの場合より高い電気粘性効果が得られ、応答性
も良い。一方、共重合体で3,3,3−トリフルオロプ
ロピルメチルシロキサンの占める割合が70%である比
較例1の場合は粉体の電気泳動が起こり応答性が悪い。
また該共重合体とジメチルシリコーンオイルとの混合物
の場合(実施例2)でも高い電気粘性効果が得られてい
る。また図1に示すようにアミノ変性シリコーンを添加
した実施例3では沈降性も改善され、比較例2に比較し
て沈降速度が遅くなっている。
シロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチル
シロキサンの共重合体(共重合体で3,3,3−トリフ
ルオロプロピルメチルシロキサンの占める割合:30モ
ル%)を使用した場合は比較例2のポリジメチルシロキ
サンのみの場合より高い電気粘性効果が得られ、応答性
も良い。一方、共重合体で3,3,3−トリフルオロプ
ロピルメチルシロキサンの占める割合が70%である比
較例1の場合は粉体の電気泳動が起こり応答性が悪い。
また該共重合体とジメチルシリコーンオイルとの混合物
の場合(実施例2)でも高い電気粘性効果が得られてい
る。また図1に示すようにアミノ変性シリコーンを添加
した実施例3では沈降性も改善され、比較例2に比較し
て沈降速度が遅くなっている。
【0029】
【発明の効果】本発明により、電気粘性効果が大きく分
散相の沈降が少ない安定性に優れた電気粘性流体が提供
でき、耐久性に優れた可撓 性を持つ電気粘性流体応用
製品の提供が可能となる。
散相の沈降が少ない安定性に優れた電気粘性流体が提供
でき、耐久性に優れた可撓 性を持つ電気粘性流体応用
製品の提供が可能となる。
【図1】 実施例3及び比較例2の電気粘性流体の沈降
界面の高さの経時変化を示す図である。
界面の高さの経時変化を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 斎藤 翼
埼玉県所沢市上新井1265−2 西所沢パ
ークハイツA−102
(56)参考文献 特開 平4−164996(JP,A)
特開 平4−211499(JP,A)
特開 平4−266996(JP,A)
特開 平1−304189(JP,A)
特開 平1−198696(JP,A)
特開 平5−140578(JP,A)
特開 平3−47896(JP,A)
特開 平3−279206(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C10M 169/04
C10M 107/50
C10M 125/02
C10N 40:14
Claims (2)
- 【請求項1】 50〜90モル%のジメチルシロキサン
と10〜50モル%の3,3,3−トリフルオロプロピ
ルメチルシロキサンとの共重合体で体積抵抗率が10
11Ω・cm以上の油状媒体よりなる液相に、炭素原子
と水素原子との数の比(C/H)の値が1.70〜3.
50の範囲の炭素質粉末である誘電体粒子よりなる分散
相を懸濁せしめたものであることを特徴とする電気粘性
流体。 - 【請求項2】 50モル%以上90モル%未満のジメチ
ルシロキサンと10モル%を越え50モル%以下の3,
3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの共重
合体で体積抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体と
ジメチルシロキサンの単独重合体である油状媒体との混
合物で、混合物中の3,3,3−トリフルオロプロピル
メチルシロキサン単位の数とジメチルシロキサン単位の
数の合計値に対する3,3,3−トリフルオロプロピル
メチルシロキサン単位の数の割合が0.1〜0.5の範
囲である液相に、炭素原子と水素原子との数の比(C/
H)の値が1.70〜3.50の範囲の炭素質粉末であ
る誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せしめたものである
ことを特徴とする電気粘性流体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33383592A JP3378945B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 電気粘性流体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33383592A JP3378945B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 電気粘性流体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158082A JPH06158082A (ja) | 1994-06-07 |
JP3378945B2 true JP3378945B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=18270477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33383592A Expired - Fee Related JP3378945B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 電気粘性流体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3378945B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP33383592A patent/JP3378945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06158082A (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |