JP2575850B2 - 電気粘性流体組成物 - Google Patents
電気粘性流体組成物Info
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- C10M171/00—Lubricating compositions characterised by purely physical criteria, e.g. containing as base-material, thickener or additive, ingredients which are characterised exclusively by their numerically specified physical properties, i.e. containing ingredients which are physically well-defined but for which the chemical nature is either unspecified or only very vaguely indicated
- C10M171/001—Electrorheological fluids; smart fluids
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
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Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は耐熱性、耐寒性及び保存安定性に優れた電気
粘性流体組成物に関し、特に分散剤で粉体処理したアク
リル酸及び/又はメタクリル酸類の付加ポリマー粉体を
フロロシリコーン流体に分散させてなる電気粘性流体組
成物に関する。
粘性流体組成物に関し、特に分散剤で粉体処理したアク
リル酸及び/又はメタクリル酸類の付加ポリマー粉体を
フロロシリコーン流体に分散させてなる電気粘性流体組
成物に関する。
《従来の技術》 電気粘性流体は、電圧をかけることにより粘度変化が
生じる流体であり、この特性を利用し、例えば自動車の
クラッチ、ブレーキ、エンジンマウントなどの機械的運
動コントロール部位に使用される。
生じる流体であり、この特性を利用し、例えば自動車の
クラッチ、ブレーキ、エンジンマウントなどの機械的運
動コントロール部位に使用される。
そして、従来から上記粘性流体として、澱粉、シリカ
ゲル及びポリアクリル酸塩等を分散質として非導電性分
散媒に分散させた電気粘性流体組成物が検討されてい
る。しかしながらこれらの分散質は分散媒に比べて比重
が高く、そのため分散質が沈降し2層に分離することが
欠点とされていた。又、固体成分の種類あるいは配合量
を増やすことにより、沈降しない組成物とすることがで
きることも報告されているが、この組成物はペースト状
であり流体と言えるものではない。
ゲル及びポリアクリル酸塩等を分散質として非導電性分
散媒に分散させた電気粘性流体組成物が検討されてい
る。しかしながらこれらの分散質は分散媒に比べて比重
が高く、そのため分散質が沈降し2層に分離することが
欠点とされていた。又、固体成分の種類あるいは配合量
を増やすことにより、沈降しない組成物とすることがで
きることも報告されているが、この組成物はペースト状
であり流体と言えるものではない。
即ち、米国特許第4,033,892号、同第4,129,513号及び
特公昭63−26151号公報等には、主としてアクリル酸系
ポリマーを分散質としたものが示され、英国特許第1,07
6,754号、特開昭61−259752号及び同61−44998号にはシ
リカあるいはシリカゲルを分散質としたものが示され、
特開昭62−95397号には珪酸アルミニウムを分散質とし
たものが示されており、英国特許第3,047,507号及び特
開昭58−32197号には、チタン酸バリウムを主分散質と
したものが示され、更に特開昭63−33459号にはポリア
クリルアミドを分散質としたものが示されている。中で
も、アクリル酸系ポリマーを分散質としたものは比較的
電場応答性に優れ、前記用途には極めて好適なものとさ
れている。しかしながらこの場合においても、経時によ
る沈降性の問題を解決することができず、安定した組成
物は得られなかった。
特公昭63−26151号公報等には、主としてアクリル酸系
ポリマーを分散質としたものが示され、英国特許第1,07
6,754号、特開昭61−259752号及び同61−44998号にはシ
リカあるいはシリカゲルを分散質としたものが示され、
特開昭62−95397号には珪酸アルミニウムを分散質とし
たものが示されており、英国特許第3,047,507号及び特
開昭58−32197号には、チタン酸バリウムを主分散質と
したものが示され、更に特開昭63−33459号にはポリア
クリルアミドを分散質としたものが示されている。中で
も、アクリル酸系ポリマーを分散質としたものは比較的
電場応答性に優れ、前記用途には極めて好適なものとさ
れている。しかしながらこの場合においても、経時によ
る沈降性の問題を解決することができず、安定した組成
物は得られなかった。
そこで、沈降性を改良するための手段として、分散媒
として例えば、塩化トリフルオロビニルポリマー、ポリ
塩化ビフェニル、オルトジクロロベンゼン、ジブチルフ
タレート及びトリメリット酸エステル等の高比重のもの
を使用することが提案されている。
として例えば、塩化トリフルオロビニルポリマー、ポリ
塩化ビフェニル、オルトジクロロベンゼン、ジブチルフ
タレート及びトリメリット酸エステル等の高比重のもの
を使用することが提案されている。
《発明が解決しようとする課題》 しかしながら、これらの高比重分散媒は人体及び環境
に対して有害である上比較的揮発性の高いものであり、
好適な材料とは言えなかった。
に対して有害である上比較的揮発性の高いものであり、
好適な材料とは言えなかった。
本発明者らは、上記欠点を解決すべく鋭意検討した結
果、アクリル酸及び/又はメタクリル酸モノマーの付加
ポリマーの粉体を分散剤で表面処理し、この処理微粒子
を人体や環境に対して無害な特殊のシリコーンオイル中
に分散させた場合には、溶質の沈降による相分離が生じ
ない電気粘性流体組成物を得ることができることを見出
し本発明に到達した。
果、アクリル酸及び/又はメタクリル酸モノマーの付加
ポリマーの粉体を分散剤で表面処理し、この処理微粒子
を人体や環境に対して無害な特殊のシリコーンオイル中
に分散させた場合には、溶質の沈降による相分離が生じ
ない電気粘性流体組成物を得ることができることを見出
し本発明に到達した。
従って本発明の目的は、人体及び環境に対して無害且
つ耐熱性、耐寒性及び保存安定性に優れた電気粘性流体
組成物を提供することにある。
つ耐熱性、耐寒性及び保存安定性に優れた電気粘性流体
組成物を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の目的は、一般式 R1 aR2 bSiO(4−a−b)/2 で表されるフロロシリコ
ーン流体分散媒10〜1,000重量部及びアクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸又はメタクリル酸のエステル及
びアクリル酸又はメタクリル酸の金属塩から成る群から
選択される少なくとも1種のモノマーを主成分とする付
加ポリマー粉体であって、前記フロロシリコーン流体に
不溶性且つ該フロロシリコーン流体より低比重の分散剤
で表面処理されたポリマー粉体分散質100重量部とから
なることを特徴とする電気粘性流体組成物によって達成
された。
ーン流体分散媒10〜1,000重量部及びアクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸又はメタクリル酸のエステル及
びアクリル酸又はメタクリル酸の金属塩から成る群から
選択される少なくとも1種のモノマーを主成分とする付
加ポリマー粉体であって、前記フロロシリコーン流体に
不溶性且つ該フロロシリコーン流体より低比重の分散剤
で表面処理されたポリマー粉体分散質100重量部とから
なることを特徴とする電気粘性流体組成物によって達成
された。
上記一般式において、R1は炭素数3〜11の同種又は異
種の一価の飽和フロロアルキル基であり、R2は炭素数1
〜6の非置換又は置換の同種若しくは異種の一価の炭化
水素基であり、 1.8<a+b<2.3、 且つ である。
種の一価の飽和フロロアルキル基であり、R2は炭素数1
〜6の非置換又は置換の同種若しくは異種の一価の炭化
水素基であり、 1.8<a+b<2.3、 且つ である。
置換基R1は、例えば3,3,3−トリフロロプロピル基、
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキシル基、3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10,10−ヘプタデカフロロ
デシル基などから選択される。これらの置換基の中で
も、特に1,1,1−トリフロロプロピル基が好ましい。
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキシル基、3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10,10−ヘプタデカフロロ
デシル基などから選択される。これらの置換基の中で
も、特に1,1,1−トリフロロプロピル基が好ましい。
置換基R2は、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基などのアルキル基、シクロヘキシル基など
のシクロアルキル基、フェニル基などから選択される
が、中でもメチル基が好ましい。
基、ブチル基などのアルキル基、シクロヘキシル基など
のシクロアルキル基、フェニル基などから選択される
が、中でもメチル基が好ましい。
本発明で使用する上記フロロシリコーン油は、直鎖
状、分枝状又は環状の何れであっても良いが、25℃にお
ける粘度が5〜1,000センチストークスであり、比重が
1.1〜1.5であるフロロシリコーン油である。
状、分枝状又は環状の何れであっても良いが、25℃にお
ける粘度が5〜1,000センチストークスであり、比重が
1.1〜1.5であるフロロシリコーン油である。
一方、上記フロロシリコーン油分散媒中に分散する分
散質となるポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸又はメタクリル酸のエステル及びアクリル酸又
はメタクリル酸の金属塩からなる群から選択される少な
くとも1種のモノマーのみから成る付加ポリマーでも良
いが、更にオレフィン、マレイン酸無水物、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン等と共重合した
ものであっても良い。又、ジビニルベンゼン、ジアリル
エーテル、N,N′−ジメチレンビス−アクリルアミド等
の架橋性ジオレフィンを用いて架橋したものでも良い。
散質となるポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸又はメタクリル酸のエステル及びアクリル酸又
はメタクリル酸の金属塩からなる群から選択される少な
くとも1種のモノマーのみから成る付加ポリマーでも良
いが、更にオレフィン、マレイン酸無水物、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン等と共重合した
ものであっても良い。又、ジビニルベンゼン、ジアリル
エーテル、N,N′−ジメチレンビス−アクリルアミド等
の架橋性ジオレフィンを用いて架橋したものでも良い。
これらのポリマー粉体の平均粒径は、1〜50μmとす
ることが好ましく、特に10〜30μmとすることが好まし
い。粒径が1μmより小さいと満足のいく電気粘性特性
(増粘効果)が得られないし、50μmより大きいと、ポ
リマー粉体の沈降性が大きくなり、長期に渡って安定し
た性能が得られない。
ることが好ましく、特に10〜30μmとすることが好まし
い。粒径が1μmより小さいと満足のいく電気粘性特性
(増粘効果)が得られないし、50μmより大きいと、ポ
リマー粉体の沈降性が大きくなり、長期に渡って安定し
た性能が得られない。
このようなポリマーの市販品としては、例えばサンウ
ェットIM−300MPS、サンウェットIM−1,000MPS、サンウ
ェットIM−5,000MPS(何れも、三洋化成工業(株)製商
品名)、スミカゲルSP−510、スミカゲルNP−1010(何
れも住友化学工業(株)製商品名)、アクアリックCA
(日本触媒化学工業(株)製商品名)等の吸水性ポリマ
ーが挙げられる。
ェットIM−300MPS、サンウェットIM−1,000MPS、サンウ
ェットIM−5,000MPS(何れも、三洋化成工業(株)製商
品名)、スミカゲルSP−510、スミカゲルNP−1010(何
れも住友化学工業(株)製商品名)、アクアリックCA
(日本触媒化学工業(株)製商品名)等の吸水性ポリマ
ーが挙げられる。
本発明においては、上記の如きポリマー粉体の表面
を、前記分散媒に不溶性且つ該分散媒より比重の小さい
分散剤によって処理し、このように処理したポリマー粉
体を分散質として使用する。
を、前記分散媒に不溶性且つ該分散媒より比重の小さい
分散剤によって処理し、このように処理したポリマー粉
体を分散質として使用する。
この場合の分散剤としては、例えば、ジメチルシロキ
サン、陰イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、
脂肪酸、脂肪酸エステル、高級アルコール、天然油脂及
び鉱油等が挙げられる。
サン、陰イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、
脂肪酸、脂肪酸エステル、高級アルコール、天然油脂及
び鉱油等が挙げられる。
これらの分散剤を用いて、前記ポリマー粉体の表面を
処理する方法としては、加温下で均一撹拌混合する方
法、過剰の分散剤を使用して混合した後、遠心分離で過
剰の分散剤を取り除く方法及び低沸点溶媒を用いる方法
等が挙げられる。ポリマー粉体に対する分散剤の使用量
は、ポリマー粉体100重量部に対して0.1〜100重量部、
好ましくは1〜10重量部である。
処理する方法としては、加温下で均一撹拌混合する方
法、過剰の分散剤を使用して混合した後、遠心分離で過
剰の分散剤を取り除く方法及び低沸点溶媒を用いる方法
等が挙げられる。ポリマー粉体に対する分散剤の使用量
は、ポリマー粉体100重量部に対して0.1〜100重量部、
好ましくは1〜10重量部である。
《発明の効果》 以上詳述した組成から成る本発明の電気粘性流体組成
物は、従来の電気粘性流体組成物に比べ分散質の沈降が
きわめて少なく保存安定性に優れるのみならず、電気粘
性特性も優れたものである。
物は、従来の電気粘性流体組成物に比べ分散質の沈降が
きわめて少なく保存安定性に優れるのみならず、電気粘
性特性も優れたものである。
又、分散媒としてフロロシリコーン油を使用している
ために、従来使用されていた塩化トリフルオロビニルモ
ノマー等の分散媒を使用した場合に比べ、安定性、低揮
発性、耐熱性、耐寒性に優れ人体や環境に対して安全で
ある上粘度−温度変化が少なく、作動流体としての特性
も安定したものである。
ために、従来使用されていた塩化トリフルオロビニルモ
ノマー等の分散媒を使用した場合に比べ、安定性、低揮
発性、耐熱性、耐寒性に優れ人体や環境に対して安全で
ある上粘度−温度変化が少なく、作動流体としての特性
も安定したものである。
《実施例》 以下本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明
はこれによって限定されるものではない。
はこれによって限定されるものではない。
実施例1. サンウェットIM−5,000MPS(三洋化成工業(株)製商
品名)50gに、末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチル
シリコーンオイル(25℃の粘度:300センチストークス)
5gをトルエン45gに溶解した10重量%トルエン溶液を添
加し、50℃で30分間撹拌した後トルエンを減圧下で除去
し表面処理されたポリマー粉体を得た。得られた粉体10
0重量部を分散質とし、これに対して500重量部の、末端
トリメチルシロキシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフロロ
プロピル)ポリシロキサン(25℃の粘度:300センチスト
ークス、比重:1.25)と均一混合し、白色液体を得た。
この液体を室温で10日間放置しても、分散質の沈降は全
く観測されなかった。
品名)50gに、末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチル
シリコーンオイル(25℃の粘度:300センチストークス)
5gをトルエン45gに溶解した10重量%トルエン溶液を添
加し、50℃で30分間撹拌した後トルエンを減圧下で除去
し表面処理されたポリマー粉体を得た。得られた粉体10
0重量部を分散質とし、これに対して500重量部の、末端
トリメチルシロキシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフロロ
プロピル)ポリシロキサン(25℃の粘度:300センチスト
ークス、比重:1.25)と均一混合し、白色液体を得た。
この液体を室温で10日間放置しても、分散質の沈降は全
く観測されなかった。
得られた白色液体について、コントラバス社製回転粘
度測定装置(商品名:レオマット115)及び(株)コー
ディック製電圧コントロール装置を用いて、毎分10回転
のローター回転速度、ロータークリアランス1mmで、室
温にて電気粘性特性を測定したところ、印加電圧0KV/m
m、2KV/mm及び3.5KV/mmにおける粘度は夫々3,000cp、1
4,000cp、49,000cpと優れた値を示した。
度測定装置(商品名:レオマット115)及び(株)コー
ディック製電圧コントロール装置を用いて、毎分10回転
のローター回転速度、ロータークリアランス1mmで、室
温にて電気粘性特性を測定したところ、印加電圧0KV/m
m、2KV/mm及び3.5KV/mmにおける粘度は夫々3,000cp、1
4,000cp、49,000cpと優れた値を示した。
実施例2. 実施例1で使用した末端トリメチルシロキシ基封鎖ジ
メチルシリコーンオイルの代わりに末端水酸基封鎖ジメ
チルシリコーンオイル(25℃の粘度:30センチストーク
ス)を使用した他は実施例1と全く同様にして白色液体
を得た。この液体を室温で1日間放置したところ、分散
質は液面高さの約85%の高さ迄沈降し、10日間経過後に
は約80%の高さ迄沈降したことが観測されたが、この程
度の沈降は、実用上特別に問題となる程のものではなか
った。
メチルシリコーンオイルの代わりに末端水酸基封鎖ジメ
チルシリコーンオイル(25℃の粘度:30センチストーク
ス)を使用した他は実施例1と全く同様にして白色液体
を得た。この液体を室温で1日間放置したところ、分散
質は液面高さの約85%の高さ迄沈降し、10日間経過後に
は約80%の高さ迄沈降したことが観測されたが、この程
度の沈降は、実用上特別に問題となる程のものではなか
った。
得られた白色液体について、実施例1の場合と同様に
して電気粘性特性を測定したところ、各電圧における粘
度は、夫々、3,000cp、15,000cp及び42,000cpであり、
略実施例1の場合と同程度の良好な値が得られた。
して電気粘性特性を測定したところ、各電圧における粘
度は、夫々、3,000cp、15,000cp及び42,000cpであり、
略実施例1の場合と同程度の良好な値が得られた。
実施例3. 末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシリコーンオ
イルの代わりに、OP−3(日光ケミカルズ(株)製、非
イオン界面活性剤の商品番号)を使用した他は、実施例
1と全く同様にして白色液体を得た。
イルの代わりに、OP−3(日光ケミカルズ(株)製、非
イオン界面活性剤の商品番号)を使用した他は、実施例
1と全く同様にして白色液体を得た。
この液体を室温で1日間放置したところ、分散質は、
液面高さの90%の高さまで沈降し、10日間経過後には約
85%の高さ迄沈降したことが観測されたが、実施例2の
場合と同様、実用上の問題は発生しなかった。
液面高さの90%の高さまで沈降し、10日間経過後には約
85%の高さ迄沈降したことが観測されたが、実施例2の
場合と同様、実用上の問題は発生しなかった。
得られた白色液体について、実施例1の場合と同様に
電気粘性特性を測定したところ、各電圧における粘度
は、夫々、2,000cp、20,000cp及び35,000cpと良好な結
果が得られた。
電気粘性特性を測定したところ、各電圧における粘度
は、夫々、2,000cp、20,000cp及び35,000cpと良好な結
果が得られた。
実施例4. サンウェットIM−5,000MPS(三洋化成工業(株)製商
品名)50gに、末端水酸基封鎖ジメチルシリコーンオイ
ル(25℃の粘度:30センチストークス)5gをトルエン45g
に溶解した10重量%トルエン溶液を添加し、50℃で30分
間撹拌した後トルエンを減圧下で除去し表面処理された
ポリマー粉体を得た。得られた粉体100重量部を分散質
とし、これに対して500重量部の末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ジメチルシロキサンメチル(3,3,3−トリフロ
ロプロピル)シロキサン共重合体(25℃の粘度:150セン
リストークス、比重1.14)と均一混合し、白色液体を得
た。
品名)50gに、末端水酸基封鎖ジメチルシリコーンオイ
ル(25℃の粘度:30センチストークス)5gをトルエン45g
に溶解した10重量%トルエン溶液を添加し、50℃で30分
間撹拌した後トルエンを減圧下で除去し表面処理された
ポリマー粉体を得た。得られた粉体100重量部を分散質
とし、これに対して500重量部の末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ジメチルシロキサンメチル(3,3,3−トリフロ
ロプロピル)シロキサン共重合体(25℃の粘度:150セン
リストークス、比重1.14)と均一混合し、白色液体を得
た。
この液体を室温で1日間放置したところ、分散質は液
面高さの80%の高さまで沈降し、10日間経過後には約75
%の高さまで沈降したことが観測されたが、実施例2の
場合と同様、実用上の問題は発生しなかった。
面高さの80%の高さまで沈降し、10日間経過後には約75
%の高さまで沈降したことが観測されたが、実施例2の
場合と同様、実用上の問題は発生しなかった。
得られた白色液体について、実施例1の場合と同様に
して電気粘性特性を測定したところ、各電圧における粘
度は、夫々、1,000、10,000及び21,000であった。
して電気粘性特性を測定したところ、各電圧における粘
度は、夫々、1,000、10,000及び21,000であった。
比較例1 表面処理しないサンウェットIM−5,000MPS 100重量
部に対して500重量部の実施例1で用いたものと同じ末
端トリメチルシロキシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフロ
ロプロピル)ポリシロキサンを均一混合し、白色液体を
得た。この液体は、室温で1日放置したのみで、分散質
が液面高さの約65%の高さ迄沈降し、2日後には約50
%、10日後には約45%の高さ迄沈降したことが確認さ
れ、極めて保存安定性の悪いものであった。
部に対して500重量部の実施例1で用いたものと同じ末
端トリメチルシロキシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフロ
ロプロピル)ポリシロキサンを均一混合し、白色液体を
得た。この液体は、室温で1日放置したのみで、分散質
が液面高さの約65%の高さ迄沈降し、2日後には約50
%、10日後には約45%の高さ迄沈降したことが確認さ
れ、極めて保存安定性の悪いものであった。
比較例2. 表面処理しないサンウェットIM−5,000MPS 100重量
部を、実施例1で用いたものと同じ末端トリメチルシロ
キシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフロロプロピル)ポリ
シロキサン、及び末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチ
ルシリコーンオイルの、それぞれ500重量部及び10重量
部の混合物の中に添加し、均一に混合した白色液体を得
た。
部を、実施例1で用いたものと同じ末端トリメチルシロ
キシ基封鎖メチル(3,3,3−トリフロロプロピル)ポリ
シロキサン、及び末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチ
ルシリコーンオイルの、それぞれ500重量部及び10重量
部の混合物の中に添加し、均一に混合した白色液体を得
た。
得られた液体は、室温で1日放置しただけで、分散質
が液面高さの約60%の高さ迄沈降し、また、末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシリコーンオイルが液面上
層に分離していた。更に、分散質は2日後に約45%、10
日後に約40%の高さに迄沈降したことが確認された。
が液面高さの約60%の高さ迄沈降し、また、末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルシリコーンオイルが液面上
層に分離していた。更に、分散質は2日後に約45%、10
日後に約40%の高さに迄沈降したことが確認された。
このように、単に分散剤を添加するだけでは、分散質
の沈降防止に効果がないばかりか、分散剤がフロロシリ
コーン流体より低比重であるため、2層分離して保存安
定性が悪くなることも分かった。
の沈降防止に効果がないばかりか、分散剤がフロロシリ
コーン流体より低比重であるため、2層分離して保存安
定性が悪くなることも分かった。
尚、実施例で得られた電気粘性特性をまとめると、第
1表の通りである。
1表の通りである。
又、実施例及び比較例で得られた白色液体の保存安定
性をまとめて第1図に示した。測定は各電気粘性流体を
50gの容量の容器に等容量ずつ詰め、室温における分散
質の経時による沈降度変化を、分散質相の高さ/流体全
体の高さ×100で示したものである。
性をまとめて第1図に示した。測定は各電気粘性流体を
50gの容量の容器に等容量ずつ詰め、室温における分散
質の経時による沈降度変化を、分散質相の高さ/流体全
体の高さ×100で示したものである。
第1表及び第1図の結果は、本発明の電気粘性流体が
保存安定性及び電気特性の点で極めて優れていることを
実証するものである。
保存安定性及び電気特性の点で極めて優れていることを
実証するものである。
第1図は、実施例及び比較例で得られた白色液体の保存
安定性を評価するグラフである。図において、横軸は放
置日数、縦軸は、分散質の最高高さの溶液高さに対する
%である。
安定性を評価するグラフである。図において、横軸は放
置日数、縦軸は、分散質の最高高さの溶液高さに対する
%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 145:14) C10N 30:08 40:14 (72)発明者 森 滋 群馬県安中市磯部2―13―1 信越化学 工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (56)参考文献 特開 平1−198696(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 R1 aR2 bSiO(4−a−b)/2 (但し、R1は炭素数3〜11の同種又は異種の一価の飽和
フロロアルキル基であり、R2は炭素数1〜6の非置換又
は置換の同種若しくは異種の一価の炭化水素基であり、 1.8<a+b<2.3 且つ である) で表されるフロロシリコーン流体分散媒10〜1,000重量
部及び アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸又はメタクリ
ル酸のエステル及びアクリル酸又はメタクリル酸の金属
塩から成る群から選択される少なくとも1種のモノマー
を主成分とする付加ポリマー粉体であって、前記フロロ
シリコーン流体に不溶性且つ該フロロシリコーン流体よ
り低比重の分散剤で表面処理されたポリマー粉体分散質
100重量部 とからなることを特徴とする電気粘性流体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63293713A JP2575850B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 電気粘性流体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63293713A JP2575850B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 電気粘性流体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02142896A JPH02142896A (ja) | 1990-05-31 |
JP2575850B2 true JP2575850B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=17798274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63293713A Expired - Fee Related JP2575850B2 (ja) | 1988-11-22 | 1988-11-22 | 電気粘性流体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575850B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5252250A (en) * | 1990-02-21 | 1993-10-12 | Bridgestone Corporation | Electrorheological fluids comprising dielectric particulates dispersed in a highly electrically insulating oily medium |
JP2521558B2 (ja) * | 1990-05-18 | 1996-08-07 | 信越化学工業株式会社 | 電気粘性流体組成物 |
WO1994005749A1 (en) * | 1992-09-09 | 1994-03-17 | Lord Corporation | High strength, low conductivity electrorheological materials |
US8017687B2 (en) | 2005-11-15 | 2011-09-13 | Momentive Performance Materials Inc. | Swollen silicone composition and process of producing same |
US7863361B2 (en) | 2005-11-15 | 2011-01-04 | Momentive Performance Materials Inc. | Swollen silicone composition, process of producing same and products thereof |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2210893A (en) * | 1987-10-12 | 1989-06-21 | American Cyanamid Co | Electrorheological fluids |
-
1988
- 1988-11-22 JP JP63293713A patent/JP2575850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02142896A (ja) | 1990-05-31 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |