JP3378179B2 - 低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品 - Google Patents

低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品

Info

Publication number
JP3378179B2
JP3378179B2 JP26599997A JP26599997A JP3378179B2 JP 3378179 B2 JP3378179 B2 JP 3378179B2 JP 26599997 A JP26599997 A JP 26599997A JP 26599997 A JP26599997 A JP 26599997A JP 3378179 B2 JP3378179 B2 JP 3378179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
parts
weight
electronic parts
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26599997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11106615A (ja
Inventor
淳 春原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP26599997A priority Critical patent/JP3378179B2/ja
Publication of JPH11106615A publication Critical patent/JPH11106615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3378179B2 publication Critical patent/JP3378179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温または長期間使
用においてガス発生量が少なく且つ溶融加工時の昇華物
量の少ない安定なポリエステル組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
Tと略することがある)及びポリブチレンテレフタレー
ト(以下、PBTと略することがある)に代表される熱可
塑性芳香族ポリエステル樹脂は機械的強度、耐薬品性及
び電気絶縁性等に優れるために電気、電子部品、自動車
部品その他の機械部品等に広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのポリ
エステルの成形加工上の問題として、溶融状態で加熱さ
れることにより樹脂の分解ガスや昇華物が発生し、これ
が原因となって成形品中にボイドが発生したり、金型に
付着して汚染や腐食を引き起こすことがある。
【0004】また、これらのポリエステルを用いた成形
品を100℃付近あるいはそれ以上の高温下で使用する
場合には、例えばテトラヒドロフラン等の分解ガスの発
生が生じ、リレー、スイッチ、コネクター等の電気また
は電子部品では、その金属接点を汚染または腐食させる
原因にもなる。
【0005】この問題を解決するために、分解ガスおよ
び昇華物の発生のない成形材料(PBTと添加剤よりな
る組成物)が要求される。
【0006】さらに電子部品にはいわゆる軽薄短小化の
要請がある。その要請に応えるために溶融時に高流動性
を示す成形材料が必要であるし、さらに成形材料はリサ
イクルの要請に応え得るものでなければならない。
【0007】一般にポリブチレンテレフタレート主成分
以外の添加剤等に由来する揮発成分を、その成分(材
料)を厳選することによって減少もしくは無くすること
で、溶融成形時の成形品の低ガス化を図ることはある程
度は可能であり、従来の検討はこの点についてのもであ
った。
【0008】しかるに最も重要な事項はポリブチレンテ
レフタレート由来のガスを如何に減らすかである。この
技術について言及したものは殆どない。
【0009】本発明はこのような事情を背景としてなさ
れたものであり、その目的は接点部の接触不良や金型腐
食の原因となる分解ガスおよび昇華物が極めて少ない電
気電子部品用ポリエステル樹脂組成物を提供し、組成物
よりなる電気電子部品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者らは鋭意検討を行った。その結果、熱可塑性ポ
リエステル樹脂に難燃剤として特定のハロゲン化アクリ
ル樹脂を用いた組成物により、上記課題を解決すること
がきることを見い出した。
【0011】本発明は、接点部の接触不良や金型腐食の
原因となる分解ガスおよび昇華物が極めて少ない電気電
子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物およびそれより
なる電気電子部品を提供することを課題とするものであ
り、該課題は以下の構成により達成される。
【0012】すなわち本発明は、 (a)熱可塑性芳香族ポリエステル100重量部に対し、 (b)難燃剤として、一般式(1)
【0013】
【化2】
【0014】[式中、Xはハロゲン原子、nは1〜5の
整数、Zは水素原子またはメチル基を表わす]で表わさ
れるハロゲンを含有するベンジルアクリレートおよび/
またはベンジルメタクリレートを重合させて得られるハ
ロゲン含有アクリル樹脂2.0〜50.0重量部 (c)難燃助剤1〜20重量部 (d)ガラス繊維5〜100重量部 (e)エステル交換抑制剤0.01〜5.0重量部 を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物であっ
て、組成物全体を基準として難燃剤の含有量が5〜40
重量%であり、凍結粉砕により粒径200μm以下に粉砕し
た粉末を温度150℃において1時間加熱した際に発生す
るガスが10ppm以下である低ガス性を備えた有接点電
気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物である。
【0015】以下に、本発明を詳述する。本発明におい
て用いられる熱可塑性芳香族ポリエステルは、テレフタ
ル酸及び/またはイソフタル酸を酸成分とし、エチレン
グリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレン
グリコール等のごとき脂肪族ジオールの少なくとも1種
をジオール成分としてなる芳香族ポリエステルである。
【0016】これらの中でポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートが好ましい。
【0017】また熱可塑性芳香族ポリエステルとしては
上述のポリエステルの一部を共重合成分が置換したもの
でもよい。かかる共重合成分としては、フタル酸;メチ
ルテレフタル酸、メチルイソフタル酸等のアルキル置換
フタル酸;2,6-ナフタリンジカルボン酸、2,7-ナフタ
リンジカルボン酸、1,5-ナフタリンジカルボン酸等の
ナフタリンジカルボン酸類;4,4’-ジフェニルジカル
ボン酸、3,4’-ジフェニルジカルボン酸等のジフェニ
ルジカルボン酸類;4,4’-ジフェノキシエタンジカル
ボン酸等のジフェノキシエタンジカルボン酸類などの芳
香族ジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸などの脂肪族又は脂環族ジカルボン酸、
1,4-シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族ジオー
ル、ハイドロキノン、レゾルシン等のジヒドロキシベン
ゼン類;2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン等
のビスフェノール類;ビスフェノール類とエチレングリ
コールのごときグリコールとから得られるエーテルジオ
ールなどの芳香族ジオール、ε-オキシカプロン酸、ヒ
ドロキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ安息香酸等のオ
キシカルボン酸等が挙げられる。
【0018】さらに上述の芳香族ポリエステルに分岐成
分として、トリメシン酸、トリメリット酸のごとき多官
能性のエステル形成能を有する酸又はグリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能
のエステル形成能を有するアルコールを1.0モル%以
下、好ましくは0.5モル%以下、更に好ましくは0.3モル
%以下の割合で共重合せしめてもよい。
【0019】本発明で用いられる熱可塑性芳香族ポリエ
ステルは固有粘度が0.4〜1.2である。0.4より小さいと
十分な特性が得られず、1.2より大きくなると熔融粘度
が高く流動性が低下して成形性が損なわれるため好まし
くない。ここで固有粘度は35℃でo-クロルフェノール
を溶媒として測定したものである。
【0020】上述の熱可塑性芳香族ポリエステルは通常
の製造方法、例えば熔融重縮合反応又はこれと固相重合
反応とを組み合せた方法等によって製造できる。例え
ば、ポリエチレンテレフタレートの製造例について説明
すると、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体
(例えばジメチルエステル、モノメチルエステル等のご
とき低級アルキルエステル)とエチレングリコール又は
そのエステル形成性誘導体とを触媒の存在下、加熱反応
せしめ、次いで得られるテレフタル酸のグリコールエス
テルを触媒の存在下、所定の重合度まで重合せしめる方
法によって製造することができる。
【0021】(b)成分のハロゲン含有アクリル樹脂
は、下記式(1)で表されるハロゲンを含有するベンジ
ルアクリレートおよび/またはベンジルメタクリレート
を単独で重合したもの、2種以上の共重合体または他の
ビニル系モノマーとの共重合体である。
【0022】
【化3】
【0023】ハロゲンを含有するベンジルアクリレート
としては、ペンタブロムベンジルアクリレート、テトラ
ブロムベンジルアクリレート、トリブロムベンジルアク
リレート、ペンタクロルベンジルアクリレート、テトラ
クロルベンジルアクリレート、トリクロルベンジルアク
リレートがあげられる。ハロゲンを含有するベンジルメ
タクリレートとしては、上記したアクリレートに対応す
るメタクリレートを挙げることができる。これらは混合
物として用いることもできる。
【0024】ハロゲン含有アクリル樹脂が他のビニル系
モノマーとの共重合体ある場合、ハロゲンを含有するベ
ンジルアクリレートおよび/またはベンジルメタクリレ
ートと共重合するために使用されるビニル系モノマーと
しては、アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、のようなアクリル酸エステル類、メタクリル酸、、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチル
メタクリレート、ベンジルメタクリレートのようなメタ
クリル酸エステル類、スチレン、アクリロニトリル、フ
マル酸、マレイン酸のような不飽和カルボン酸またはそ
の無水物、酢酸ビニル、塩化ビニル等があげられる。こ
れらは通常ハロゲンを含有するベンジルアクリレートに
対し等モル量以下、好ましくは0.5モル量以下が使用
できる。
【0025】また、ビニル系モノマーとして架橋性のビ
ニル系モノマーを用いる場合には、キシレンジアクリレ
ート、キシレンジメタクリレート、テトラブロムキシレ
ンジアクリレート、テトラブロムキシレンジメタクリレ
ート、ブタジエン、イソプレン、ジビニルベンゼンなど
を使用することもでき、これらは通常ハロゲンを含有す
るベンジルアクリレートまたはベンジルメタクリレート
に対し0.5倍量以下が使用できる。
【0026】尚、ハロゲン含有アクリル樹脂の重合度
は、押出性および流動性の点から重合度10〜60程度
のものが望ましい。
【0027】上記ハロゲン含有アクリル樹脂は、ハロゲ
ン含有量が10重量%以上であることが望ましく、好ま
しくは30重量%以上、より好ましくは50〜70重量
%程度のものを使用するのがよい。
【0028】ポリブチレンテレフタレート100重量部
に対するハロゲン含有アクリル樹脂の配合量は0.5〜
50重量部である。全組成物中の無機充填剤の添加量が
多いほど添加量を少なくでき、またSb23などの難燃
助剤を併用した場合には添加量を少なくできるが、それ
でも最低0.5重量部は必要で、それ以下の場合は得ら
れる組成物の難燃性が不十分である。逆に50重量部を
越える場合には難燃剤の分散が悪いため、押出性や成形
性が低下し、得られる成形品の強度も低くなる。
【0029】難燃剤として上述したハロゲン化アクリル
樹脂と他の難燃剤を併用することも可能である。これら
の難燃剤としては、例えば一般式(2)
【0030】
【化4】
【0031】[式中、Xはハロゲン原子を表わす]で表
わされるハロゲンを含有するビスフェノールA系エポキ
シ樹脂が挙げられる。
【0032】ハロゲン化アクリル樹脂と他の難燃剤の合
計量は組成物全体を基準にして5〜40重量%であるこ
とが必要である。5重量%未満であると得られる組成物
の難燃性が不十分であり、40重量%を超えると難燃剤
の分散が悪いため、押し出し性や成形性が低下し、得ら
れる成形品の強度も低くなる。
【0033】更に、難燃効果を助長する目的で難燃助剤
を配合することができる。(c)難燃助剤は、(b)臭
素系難燃剤との相乗効果により、難燃性を高める働きを
するものである。好適な難燃助剤の例として、Sb2O3
び/又はx Na2O・Sb2O5・y H2O (x=0〜1,y=0〜4)を挙げ
ることができる。難燃助剤の粒径は特に限定されない
が、0.02〜5μが好ましい。また所望により、エポキシ
化合物、シラン化合物、イソシアネート化合物、チタネ
ート化合物等で表面処理されたものを用いることができ
る。
【0034】難燃助剤の配合量は0〜70重量部である。
好ましくは、1〜50重量部である。効果的に難燃性を付
与するためには、難燃剤に対して20〜70重量%となるよ
うに配合することが好ましい。配合量が70重量部を越え
ると樹脂や配合剤の分解を促進し、成形品の特性が低下
することがあり好ましくない。
【0035】本発明の樹脂組成物には、無機充填剤、例
えば炭酸カルシウム、酸化チタン、長石系鉱物、クレ
ー、ホワイトカーボン、カーボンブラック、ガラスビー
ズ等のごとき粒状又は無定形の充填剤;カオリンクレ
ー、タルク等のごとき板状の充填剤;ガラスフレーク、
マイカ、グラファイト等のごとき燐片状の充填剤;ガラ
ス繊維、炭素繊維、ウォラストナイト、チタン酸カリウ
ム等のごとき繊維状の充填剤を配合することができる。
機械的強度、耐熱性の観点から、特にガラス繊維が好ま
しい。無機充填剤の配合量は熱可塑性芳香族ポリエステ
ル100重量部に対し、0〜200重量部である。好ましく
は、5〜150重量部、更に好ましくは10〜100重量部であ
る。
【0036】本発明に用いられる(e)エステル交換抑
制剤として、リン酸2水素ナトリウム、酢酸カリウム、
トリメチルホスフェート、フェニルホスホン酸などが挙
げられる。低ガス性の観点から特にリン酸2水素ナトリ
ウムが望ましい。リン酸2水素ナトリウムは無水物であ
っても結晶水であってもよい。エステル交換抑制剤の配
合量は熱可塑性芳香族ポリエステル100重量部に対し、
0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。
【0037】本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲で、核剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、熱安定剤、帯電防止剤、顔料等の添加剤を含有せ
しめることができる。
【0038】本発明の樹脂組成物の製造方法に関しては
特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。
例えば、1)各成分を混合した後、押出機により練込押
出してペレットを調製し、しかる後成形する方法、2)
一旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレットを所
定量混合して成形に供し成形後に目的組成の成形品を得
る方法、3)成形機に各成分の1種または2種類以上を
直接仕込む方法等のいずれも適用できる。また、樹脂成
分の一部を細かい粉体としてこれ以外の成分と混合し添
加することは、これらの成分の均一配合を行う上で好ま
しい方法である。
【0039】本発明の難燃性PBT樹脂組成物は難燃性
の要求される種々の成形品に加工されるが、電気部品、
特に金属製の電気接点を有するスイッチ、リレー等の電
気、電子部品に使用した場合、その効果は極めて大き
い。
【0040】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を詳述する。尚、
実施例中の部は重量部を意味する。実施例に用いた組成
物の原料は下記の通りである。成形物の特性は下記方法
により測定した。
【0041】1.ポリマー: ポリブチレンテレフタレート(表中、PBT) 帝人(株)製 IV:0.70(実施例1〜2、比較例1) 帝人(株)製 IV:0.875(比較例2) 2.Br系難燃剤: 臭素化アクリル樹脂(実施例1〜2) ブロムケムファーイースト(株)製FR-1025 臭素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂(実施例2、比
較例1) 大日本インキ化学工業(株)製EP-100 臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネート樹脂(比較
例2) 帝人化成(株)製 FG7100 3.アンチモン系難燃助剤: 日本精鉱(株)製 PATOX-M(表中、三酸化アンチモ
ン) 日産化学(株)製 NA-1030(表中アンチモン酸ソー
ダ) 4.ガラス繊維: 日本電気硝子(株)製 T-124 平均繊維径13μm 5.エステル交換抑制剤: リン酸二水素ナトリウム二水塩(実施例1〜2) 和光純薬工業(株)製 酢酸カリウム(比較例1) 和光純薬工業(株)製 トリメチルフォスフェート(比較例2) 東京化成(株)製 イ.低ガス性評価:射出成形にて一定の条件でASTM
引張り試験片を作成し、これを200μmの粒度に凍結粉
砕したものを試料とした。試料は0.6gとり、22m
lのヘッドスペース中に、150℃で1時間放置した
後、発生したガスをガスクロマトグラフィーによって測
定した。試料の重量に対して、発生したガスの重量をp
pmで示した。
【0042】測定条件を以下に示す。 装置;パーキンエルマーHS−40XL,HP6890 カラム;TC1701,60mm,IP=0.25mm,
If=0.25μm 昇温条件;50℃(2分間)→10℃/min.→28
0℃(10分間) ディテクター;FID
【0043】[実施例1〜2及び比較例1〜2]ポリブ
チレンテレフタレートに表1に示す各種成分を添加、混
合した後、押出機を用いてペレット状の組成物を調製し
た。次いでこのペレットを用いて前記の評価を行った。
その結果を表2に示す。
【0044】さらに、このペレットから射出成形により
リレーケース成形品を作成し、前記の評価を行った。そ
の結果を表3に示す。
【0045】比較のため(b)成分として本願の要件に
属さない難燃剤;臭素化エポキシ、臭素化ポリカーボネ
ートのみを用いたものについて実施例と同様に試験し評
価した。結果を合わせて表1〜3に示す。
【0046】表2から、本発明の難燃性ポリエステル樹
脂組成物が優れた低ガス性を備えていることがわかる。
表3から本発明の難燃性ポリエステル樹脂組成物よりな
る成形品についても、優れた低ガス性を備えていること
がわかる。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ガス発生量の少ない難
燃性ポリエステル樹脂組成物および電気電子部品が提供
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 33:16)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)熱可塑性芳香族ポリエステル100
    重量部に対し、 (b)難燃剤として、一般式(1) 【化1】 [式中、Xはハロゲン原子、nは1〜5の整数、Zは水
    素原子またはメチル基を表わす]で表わされるハロゲン
    を含有するベンジルアクリレートおよび/またはベンジ
    ルメタクリレートを重合させて得られるハロゲン含有ア
    クリル樹脂2.0〜50.0重量部 (c)難燃助剤1〜20重量部 (d)ガラス繊維5〜100重量部 (e)エステル交換抑制剤0.01〜5.0重量部 を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物であっ
    て、組成物全体を基準として難燃剤の含有量が5〜40
    重量%であり、凍結粉砕により粒径200μm以下に粉砕し
    た粉末を温度150℃において1時間加熱した際に発生す
    るガスが10ppm以下である低ガス性を備えた有接点電
    気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エステル交換抑制剤がリン酸二水素ナト
    リウムである請求項1に記載の有接点電気電子部品用難
    燃性ポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の難燃性ポリエ
    ステル樹脂組成物を射出成形によって賦形して得られ、
    凍結粉砕により粒径200μm以下に粉砕された粉末を温度
    150℃において1時間加熱した際に発生するガスが60p
    pm以下である有接点電気電子部品。
JP26599997A 1997-09-30 1997-09-30 低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品 Expired - Lifetime JP3378179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26599997A JP3378179B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26599997A JP3378179B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11106615A JPH11106615A (ja) 1999-04-20
JP3378179B2 true JP3378179B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=17424969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26599997A Expired - Lifetime JP3378179B2 (ja) 1997-09-30 1997-09-30 低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3378179B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE310771T1 (de) 1999-10-01 2005-12-15 Teijin Ltd Flammhemmende polyesterharzzusammensetzung, geformter gegenstand und verfahren zum formen
WO2017043334A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリエステル系樹脂組成物及びその製造方法
JP6326102B2 (ja) * 2015-09-11 2018-05-16 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリエステル系樹脂組成物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11106615A (ja) 1999-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0516351B1 (en) Flame-retardant polybutylene terephthalate resin composition
JPH0662837B2 (ja) 難燃性ポリブチレンテレフタレート組成物
WO1999048979A1 (fr) Composition de resine
JPH0543750B2 (ja)
JP2001254009A (ja) ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物からなる成形品
JP3373398B2 (ja) 帯電防止性を備えた照明部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP3378179B2 (ja) 低ガス性を備えた有接点電気電子部品用難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれよりなる有接点電子部品
JP2002128998A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP3316151B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物およびその製造方法
JPH06172626A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3310153B2 (ja) 熔融安定性の改善された難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP3443199B2 (ja) 樹脂組成物およびそれからなるリレー部品
JP7112913B2 (ja) ポリエステル系樹脂組成物及び成形品
JP6993545B1 (ja) 難燃性樹脂組成物及びその成形品
JPH05239326A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP3321024B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH10330606A (ja) 抗菌性を有する難燃性ポリエステル樹脂組成物及びそれからなる成形品
JPH0113741B2 (ja)
JP2003119362A (ja) 難燃性強化ポリトリメチレンテレフタレート樹脂組成物
JPH02245057A (ja) 難燃性ポリエステル組成物
JP3316150B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物およびその製造方法
JPH06279659A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP2694697B2 (ja) 導電性樹脂組成物
WO2022044947A1 (ja) 難燃性樹脂組成物及びその成形品
JPH06263973A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term