JP3377707B2 - 輪転機の重ね出し用折機 - Google Patents

輪転機の重ね出し用折機

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JP3377707B2
JP3377707B2 JP32240896A JP32240896A JP3377707B2 JP 3377707 B2 JP3377707 B2 JP 3377707B2 JP 32240896 A JP32240896 A JP 32240896A JP 32240896 A JP32240896 A JP 32240896A JP 3377707 B2 JP3377707 B2 JP 3377707B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙の流れ方向に2
分されたそれぞれの連続紙を所定長さに切断し、2つ折
りにした折り丁を2部づつ重ねて排出するようにした輪
転機の折機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、新聞の折り込みチラシなどの
ような大部数の印刷を行う場合、輪転機の折機では印刷
された連続紙を所定寸法に切断し、2つ折りにした折り
丁を排出することが多い。例えば、最も標準的な機種で
あるB縦半裁の商業用輪転機によって、2つ折りの折り
丁、即ち、B4判4ページの折り丁を排出する場合であ
れば、図8又は図9に示すごとき折機が用いられてい
た。図8は、近年最も広く採用されている全紙幅の折機
20を使用する場合である。輪転機の印刷部で印刷され
た全紙幅の連続紙1は、この折機20の入り口にあるス
リッタ3によって全紙幅の中央を紙の流れ方向に半分に
縦切りされる。この縦切りされた半紙幅のそれぞれの連
続紙1a,1bは、図8の矢印にて示す方向に進み、2
列になって1台の折機20の断裁・折り畳み部21に入
って行く。この断裁・折り畳み部21は、図10に示す
ごとく、公知の装置を内蔵した全紙幅ののこ胴22・折
胴23・くわえ胴24の3胴で構成されている。したが
って、この断裁・折り畳部21に入った半紙幅のそれぞ
れの連続紙1a,1bは、のこ胴22と折胴23間で所
定寸法、即ちB3判の長さに切断され、折胴23とくわ
え胴24間で軸芯に平行に半分に折り畳まれ、B4判4
ページの大きさに2つ折りされる。この2つ折りされた
各折り丁2a,2bは、それぞれ1部づつ一定のピッチ
で折機20の排出コンベヤ25a,25bから2列にな
って排出される。
【0003】図9は、半紙幅の折機30a,30bを2
台使用する場合である。輪転機の印刷部で印刷された全
紙幅の連続紙1は、折機30aの入り口にあるスリッタ
3によって紙幅方向に半分に縦切りされ、縦切りされた
半紙幅のそれぞれの連続紙1a,1bは、図5の矢印に
て示す方向に進み、2台の折機30a,30bに分かれ
て入って行く。各折機の断裁・折り畳み部31a,31
bは、図10に示すごとく半紙幅ののこ胴32・折胴3
3・くわえ胴34の3胴で構成されていて、上記全紙幅
の折機20と同様の装置で構成されている。したがっ
て、各折機30a,30bでは、それぞれB4判4ペー
ジの大きさに2つ折りされた折り丁2a,2bが形成さ
れる。そして、これらの折り丁2a,2bは、それぞれ
の折機30a,30bの排出コンベヤ35a,35bか
ら1部づつ一定のピッチで1列になって排出される。
【0004】上述したごとく、従来の商業用輪転機の折
機では2つ折りされた折り丁を排出する場合、半紙幅の
折機を2台用いるか、全紙幅の折機を1台用いる方式を
採っていた。したがって、次のような難点があった。 (1)半紙幅の折機を2台用いる方式は、輪転機の全長
が長くなり、設置スペースが広くなるほか、機械の価格
及び維持費が高くなる。また、紙通し作業及び折機の運
転・調整が2台分必要であり、多くの労力を要してい
た。 (2)全紙幅の折機を1台用いる方式は、折機のフレー
ム間隔が広くなり、各胴及びローラ類の面長が長くな
る。このため機械剛性を高めることが困難で、輪転機の
更なる高速化が望めないほか、機械の保守・点検に困難
な部分があった。(3)上記いずれの方式とも、2つ折
りされた折り丁は2系列の排出コンベヤによって機外に
排出される。このため結束機や梱包機などの後処理機器
が2系列分必要となり、輪転機を含むトータルの設備投
資費がかさむむほか、広い設置スペースを要していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、以上のような問題点を解決し、全紙幅の輪転機に対
して半紙幅の折機1台で2つ折りされた折り丁の排出を
可能にし、経済的で作業性がよく、しかも省スペース化
と高速化に対応できる折機を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、紙幅の中央
位置で縦切りされたそれぞれの連続紙を所定長さに切断
するのこ刃を内蔵した公知構造の第1のこ胴及び第2の
こ胴と、これらののこ胴に対向配置され前記のこ刃を受
けるのこ刃受けと、前記のこ刃によって切断される切断
紙の回転方向前縁部を引っ掛ける針装置と、この切断紙
の回転方向2等分位置を突き出して該切断紙を半分に折
り込む折りブレードとを備えた公知構造の第1折胴及び
第2折胴と、これらの折胴を円周面に沿って放射状に配
置したくわえ胴とから構成する。そして、このくわえ胴
に前記第1折胴の折りブレードによって突き出される切
断紙をくわえ胴本体のあご部と揺動可能な第1挟持爪間
でくわえ込む第1くわえ装置と、前記第2折胴の折りブ
レードによって突き出される切断紙を前記第1挟持爪の
背面と揺動可能な第2挟持爪間でくわえ込む装置とをさ
らに設けたものである。
【0007】また、この発明の折機の入り口に、この折
機に供給される連続紙を半分に縦折りする三角折り装置
を付加したものとしてもよい。また、この発明の折機に
は上記くわえ胴から排出される折り丁の排出経路に、折
り丁の切断方向に対して直角方向に折り畳む直角折り装
置を付加したものとしてもよい。また、この発明は、折
機の入り口に上記三角折り装置を付加するとともに、折
り丁の排出経路に上記直角折り装置を付加したものとし
てもよい。
【0008】この発明は上記の手段を講じているので、
印刷された連続紙は、先ずスリッタによって紙幅の中央
位置で紙の流れ方向に縦切りされる。次に2分されて半
幅になった片方の連続紙を第1のこ胴と第1折胴間に導
入し、他方の連続紙を第2のこ胴と第2折胴間に導入す
る。各のこ胴と折胴間に導入されたそれぞれの連続紙
は、その前縁部がそれぞれの折胴に組み込まれている針
装置の針に引っ掛けられて折胴とともに回転し、のこ胴
によって所定長さに切断される。と同時に、この切断さ
れた切断紙の回転方向2等分位置に折胴の折りブレード
がくわえ胴の第1及び第2くわえ装置と協働して切断紙
を半分に折り、2つ折りの折り丁を形成する。
【0009】この折り丁の形成は、第1折胴の折りブレ
ードがくわえ胴本体のあごと第1くわえ装置の第1挟持
爪間の隙間に突き出され、半分に折られた折り丁は、折
り線部を第1挟持爪にくわえられて、くわえ胴外周面に
沿ってこの胴とともに回転する。次に第1挟持爪の背面
と第2くわえ装置の第2挟持爪間の隙間に第2折胴の折
りブレードが突き出され、後続の切断紙を半分に折り、
2つ折りの折り丁が形成される。この折り丁は、折り線
部を第2挟持爪にくわえられ、くわえ胴外周面上にある
先行折り丁の上に重なった状態になったくわえ胴外周面
に沿って回転する。そして、搬送装置への受け渡し口の
所定位置まで回転後、第1、第2の両挟持爪が同時に開
き、2つ折りされたそれぞれの折り丁は、2部づつ重な
った状態で搬送装置に受け渡され、1列になって排出コ
ンベヤによって機外に排出される。
【0010】また、この発明の折機の入り口に三角折り
装置を付加しておけば、印刷された連続紙は、場合によ
ってこの装置によって紙幅の中央位置で縦折りにするこ
とができる。この場合は、片方の断裁・折り畳み系が機
能しないようにする。すなわち、この半幅に縦折りされ
た連続紙を第1(又は第2)のこ胴と第1(又は第2)
折胴間に導入し、第2(又は第1)折胴とくわえ胴の連
結を断って運転すると、半幅に縦折りされた連続紙は、
第1(又は第2)のこ胴によって所定寸法に切断され、
第1(又は第2)折胴とくわえ胴によって半分に折られ
て4つ折りの折り丁が形成される。したがって、この折
機からは2つ折りと4つ折りの折り丁が排出できること
になり、用途が拡大する。また、この発明の折機の折り
丁排出経路に直角折り装置を付加しておけば、2つ折り
された折り丁の2部重ね排出のほかに、この2つの折り
の折り丁を2部重ねたものを切断方向と直角な方向に半
分に折り畳んだ特殊折り丁を排出することができる。ま
た、この発明の折機の入り口に三角折り装置を付加する
とともに、折り丁排出経路に直角折り装置を付加してお
けば、くわえ胴から排出される4つ折りの折り丁を更に
半分に折り畳んで8つ切りの折り丁も排出することがで
きるようになり、用途が更に拡大する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明にかかる輪転機の重ね出し
用折機の好適な実施の形態を図1〜図7に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例に係る折機の全容を示
す斜視図、図2は図1の断裁・折り畳み部を示す側面配
置図、図3から図7は本発明の折機における折胴とくわ
え胴間で2つ折りの折り丁が形成される状態を動作順に
示した説明図である。
【0012】図1〜図7において、1は輪転機の折機に
供給されてくる全紙幅の連続紙、3はこの全紙幅の連続
紙1の幅方向中央位置で縦切りするスリッタ、1a,1
bはこのスリッタ3によって2分された半紙幅のそれぞ
れの連続紙、4は全紙幅の連続紙1を半分に縦折りする
三角折り装置の三角板、10は本実施例の輪転機の重ね
出し用折機、11はこの折機10の断裁・折り畳み部、
2a,2bはこの断裁・折り畳み部11によって形成さ
れた2つ折りの折り丁である。本実施例の重ね出し用折
機10は、B縦半裁の商業用輪転機に適用したものであ
って、図1に示すごとく、この折機10の入り口に三角
板4を設け、この三角板4の上部に配設しているドラグ
ローラの中央位置にスリッタ3を取り付けている。
【0013】この折機10の断裁・折り畳み部11は、
図2に示すごとく、第1のこ胴12a及び第2のこ胴1
2bと、第1折胴13a及び第2折胴13bと、くわえ
胴14とから構成されている。第1のこ胴12a及び第
2のこ胴12bは、紙幅の中央位置でスリッタ3によっ
て縦切りされたそれぞれの連続紙1a,1bを所定長さ
に切断するのこ刃6を内蔵している。そして、第1折胴
13a及び第2折胴13bは、上記のこ胴12a,12
bに対向配置され前記のこ刃6を受けるのこ刃受け7
と、のこ刃6によって切断される切断紙の回転方向前縁
部を引っ掛ける針装置5と、この切断紙の回転方向2等
分位置を突き出してその切断紙を半分に折り込む折りブ
レード8とを備えている。さらに、くわえ胴14に対し
ては、上記の折胴13a,13bを円周面に沿って放射
状に配置している。
【0014】また、上記くわえ胴14には、第1くわえ
装置16aと第2くわえ装置16bとを備える。第1く
わえ装置16aは、第1折胴13aの折りブレード8に
よって突き出される切断紙をくわえ胴本体のあご部9と
揺動可能な第1挟持爪17aの間でくわえ込むことがで
きるようになっている。また、第2くわえ装置16b
は、第1くわえ装置16aと、第2折胴13bの折りブ
レード8によって突き出される切断紙を第1挟持爪17
aの背面と揺動可能な第2挟持爪17bの間でくわえ込
むことができるようになっている。
【0015】上記第1、第2くわえ装置16a,16b
は、図3に示すごとく、切断紙をくわえる第1挟持爪1
7a及び第2挟持爪17bと、これらの挟持爪17a,
17bをそれぞれ持着する第1揺動腕18a及び第2揺
動腕18bと、これらの揺動腕18a,18bをそれぞ
れ固定する第1軸19a及び第2軸19bと、第1軸1
9aの操作側軸端と第2軸19bの駆動側軸端にそれぞ
れ取り付けられた図示せざるカム溝に沿って転動するカ
ムフォロアとからなっている。なお、この折機10には
くわえ胴14から排出されてくる折り丁の搬送装置45
に、折り丁の切断方向に対して直角方向に半分に折り畳
む直角折り装置46を設けている。この装置46は、図
示せざる公知のクランクチョッパ機構よりなる標準的構
造のものである。
【0016】本実施の形態は、以上のように構成されて
いるので、折機に供給されてくる全紙幅の連続紙1は、
図1に示すごとく、先ずスリット3によって紙幅の中央
位置で半紙幅に縦切りされる。次に2分されて半紙幅に
なった片方の連続紙1aを第1のこ胴12aと第1折胴
13aの間に導入し、他方の半紙幅の連続紙1bを第2
のこ胴12bと第2折胴13bの間に導入する。各のこ
胴12a,12bと折胴13a,13b間に導入された
それぞれの半紙幅の連続紙1a,1bは、その前縁部が
それぞれの折胴13a,13bに組み込まれている針装
置5の針に引っ掛けられて、それぞれの折胴13a,1
3bとともに回転し、それぞれに対応するのこ胴12
a,12bののこ刃6によって所定長さ、即ちB3判の
長さに切断される。と同時に、この切断された切断紙の
回転方向2等分位置に各折胴13a,13bの折りブレ
ード8がくわえ胴14の第1くわえ装置16a及び第2
くわえ装置16bと協働して切断紙を半分に折り、2つ
折りの折り丁、即ちB4判4ページの折り2a,2bを
形成する。
【0017】この折り丁の形成は、図3に示すごとく、
第1折胴13aの折りブレード8がくわえ胴14本体の
あご部9と第1挟持爪17aの間に突き出して切断機を
半分に折る。この半分に折られた折り丁2aは、図4に
示すごとく、折れ線部を第1くわえ装置16aの第1挟
持爪17aにくわえられて、くわえ胴14の外周面に沿
ってこの胴14とともに回転する。折り丁2aをくわえ
た状態のくわえ胴14が所定角度回転して第2折胴13
bの定位置に達すると、図5に示すごとく、第1挟持爪
17aの背面と第2くわえ装置16bの第2挟持爪17
bの間隙に第2折胴13bの折ブレード8が突き出さ
れ、切断紙を半分に折り、2つ折りの折り丁2bが形成
される。この折り丁2bは、図6に示すごとく、折り線
部を第2くわえ装置16bの第2挟持爪17bにくわえ
られ、くわえ胴14の外周面上にある先行の折り丁2a
の上に重なった状態になってくわえ胴14とともにその
外周面に沿って回転する。そして、搬送装置45への受
け渡し口の所定位置に達すると、図7に示すごとく、両
挟持爪17a及び17bが同時に開き、2つ折りされた
それぞれの折り丁2a,2bは重なった状態で搬送装置
45へ受け渡され、1列になって排出コンベヤ15によ
って機外に排出される。
【0018】また、本実施例の折機10の入り口には図
1に示すごとく、三角折り装置を設けているので、この
装置を用い、折機10に供給された全紙幅の連続紙1を
三角板4によって、紙幅の中央位置で縦折りして断裁・
折り畳みを行うときは、スリット3を用いず、半紙幅に
縦折りされた連続紙を第1(又は第2)のこ胴12a
(又は12b)と第1(又は第2)折胴13a(又は1
3b)間に導入し、第2(又は第1)折胴13b(又は
13a)とくわえ胴14との連結を断つ。この状態で運
転すると、半紙幅に縦折された連続紙は、第1(又は第
2)のこ胴12a(又は12b)によって所定寸法、即
ちB3判の長さに切断され、この切断紙を第1(又は第
2)折胴13a(又は13b)とくわえ胴14によって
半分に折られて4つ折りの折り丁、即ちB4判8ページ
の折り丁が形成される。したがって、この折機10では
2つ折りの折り丁のほかに4つ折りの折り丁も排出する
ことができる。また、本実施例の折機10は、図1に示
すごとく折り丁の搬送装置45に直角折り装置46を設
けているので、これを用いた場合には、2つ折りされた
折り丁2a,2bを2部重ねたものを切断方向に対して
直角方向に半分に折り畳み、B5判の大きさの特殊折り
丁を排出することもできる。また、本実施例の折機10
では、三角板4によって、紙幅の中央位置で縦切りして
断裁・折り畳み部11で4つ折りされて、くわえ胴14
から出てくる折り丁を直角折り装置46に通すとこの4
つ折りにされた折り丁が半分に折り畳まれて8つ折りの
折り丁、即ちB5判16ページの折り丁として排出する
ことができる。
【0019】他の実施の形態 上記三角折り装置は、スリッター3を用いて切断紙を半
紙幅としたとした際には、三角板4の形状に沿って切断
紙1a,1bを送り、この2枚の切断紙1a,1bを対
面させて後段の処理工程に送るためのものである。ま
た、スリッター3によって切断しないときには、全紙幅
の連続紙を半分に縦折りする。この目的にかなうもので
あれば、上記実施の形態のものも含めて当業者にとって
公知のものを採用することができ、この形態に限定され
るものではない。
【0020】上記針装置5は、一般的には、切断紙の先
端を針で突き刺し、折胴13a,13bの外周面に沿っ
て切断紙を回転移送することができるものであれば良
く、上記実施の形態のものに限らず、当業者にとって公
知のものを採用することができ、この実施の形態に限定
されるものではない。
【0021】上記直角折り装置46は、くわえ胴14か
ら排出されてくる折り丁の搬送装置45に、折り丁の切
断方向に対して直角方向に半分に折り畳むことができる
ものであれば良く、公知のクランクチョッパ機構よりな
る標準的構造のものとすることができるが、上記実施の
形態のものに限らず、当業者にとって公知のものを採用
することができ、この実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0022】上記実施の形態において、上記三角折り装
置と、直角折り装置は、双方を備えているが、他にもい
ずれか一方のみ又は双方を備えないもものも本発明の技
術的範囲に含まれる。その他、当業者にとって自明な改
変・修飾等は全て本発明の技術的範囲に含まれる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上のように半紙幅の共通の
くわえ胴にのこ胴と折胴を各2組づつ配置した構造にな
っていて、2つ折りされた折り丁を2部づつ重ね、1列
になって排出するようにしているので、次の効果を奏す
る。 (1)本発明の折機は半紙幅であるが、本折機1台で従
来の半紙幅の折機2台分の能力に匹敵するにも拘わら
ず、従来の半紙幅の折機を2台用いる方式に比べ、輪転
機の全長が大幅に短縮され、設置スペースが狭くなるほ
か、機械の価格及び維持費が安くなる。また、紙通し作
業及び折機の運転・調整が1台分ですみ、労力の削減効
果が大である。 (2)本発明の折機は半紙幅であるため、従来の全紙幅
の折機に比べ、折機のフレーム間隔が狭くなり、各胴及
びローラ類の面長が短くなる。このため機械剛性が高く
なり、輪転機の安定した高速運転が可能となるほか、機
械の保守・点検が容易になる。 (3)半紙幅の折機を2台用いたり、前記紙幅の折機を
1台用いる従来のいずれの方式とも、2つ折りされた折
り丁は2系列の排出コンベヤによって機外に排出される
が、本発明の折機では2つ折りされた折り丁が2部づつ
重なって1系列の排出コンベヤによって排出されるの
で、結束機や梱包機などの後処理機器が1系列分でよ
い。このため、輪転機を含むトータルの設置スペース及
び設置投資費が少なく経済的である。
【0024】したがって、本発明は、半紙幅の折機1台
で2つ折りされた折り丁を2部づつ重ねて排出すること
により、後処理工程を含めた輪転機のトータルコストを
安くするとともに省スペース化を果たし、経済的で作業
性が良好で、しかも高速運転のできる折機を提供するこ
とができる。なお、本発明の折機に三角折り装置や直角
折り装置を容易に設置することができる。したがって、
これらの装置を付加しておけば、2つ折りの折り丁排出
のほか、4つ折りや8つ折りの折り丁も排出可能とな
り、利用範囲が大幅に拡大し、多様性に富んだ折機を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る折機の全容を示す
斜視図である。
【図2】同上の断裁・折り畳み部を示す側面配置図であ
る。
【図3】同上の折胴とくわえ胴間で折り丁が形成される
状態を説明する断面図である。
【図4】同上の折胴とくわえ胴間で折り丁が形成される
状態を説明する断面図である。
【図5】同上の折胴とくわえ胴間で折り丁が形成される
状態を説明する断面図である。
【図6】同上の折胴とくわえ胴間で折り丁が形成される
状態を説明する断面図である。
【図7】同上の折胴とくわえ胴間で折り丁が形成される
状態を説明する断面図である。
【図8】従来の全紙幅の折機の例の全容を示す斜視図で
ある。
【図9】従来の半紙幅の折機の他の例の全容を示す斜視
図である。
【図10】従来の断裁・折り畳み部を示す側面配置図で
ある。
【符号の説明】
1 全紙幅の連続紙 1a,1b 縦切りされた半紙幅の連続紙 2a,2b 2つ折りの折り丁 3 スリッタ 4 三角板 5 針装置 6 のこ刃 7 のこ刃受け 8 折りブレード 9 あご部 10 重ね出し用折機 11,21,31 断裁・折り畳み部 12a 第1のこ胴 12b 第2のこ胴 22,32 のこ胴 13a 第1折胴 13b 第2折胴 23,33 折胴 14,24,34 くわえ胴 15,25a,25b,35a,35b 排出コンベヤ 16a 第1くわえ装置 16b 第2くわえ装置 17a 第1挟持爪 17b 第2挟持爪 18a 第1揺動腕 18b 第2揺動腕 19a 第1軸 19b 第2軸 20 全紙幅の折機 30a,30b 半紙幅の折機 45 搬送装置 46 直角折り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 13/54 - 13/62 B65H 45/12 - 45/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幅の中央位置で縦切りされたそれぞれ
    の連続紙を所定長さに切断するのこ刃を内蔵した第1の
    こ胴及び第2のこ胴と、これ等ののこ胴に対向配置され
    前記のこ刃を受けるのこ刃受けと、前記のこ刃によって
    切断される切断紙の回転方向前縁部を引っ掛ける針装置
    と、この切断機の回転方向2等分位置に突き出して該切
    断紙を半分に折り込む折りブレードとを備えた第1折胴
    及び第2折胴と、これらの折胴を円周面に沿って放射状
    に配置したくわえ胴とからなり、このくわえ胴に前記第
    1折胴の折りブレードによって突き出される切断紙をく
    わえ胴本体のあご部と揺動可能な第1挟持爪間にくわえ
    込む第1くわえ装置と、前記第2折胴の折りブレードに
    よって突き出される切断紙を前記第1挟持爪の背面と揺
    動可能な第2挟持爪間にくわえ込む第2くわえ装置とを
    設けてなる輪転機の重ね出し用折機。
  2. 【請求項2】 折機の入り口に、この折機に供給される
    連続紙を半分に縦折りする三角折り装置を付加してなる
    請求項1に記載の輪転機の重ね出し用折機。
  3. 【請求項3】 上記くわえ胴から排出される折り丁の排
    出経路に、折り丁の切断方向に対して直角方向に折り畳
    む直角折り装置を付加してなる請求項1又は請求項2に
    記載の輪転機の重ね出し用折機。
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