JP3376802B2 - 火災報知装置 - Google Patents

火災報知装置

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JP3376802B2
JP3376802B2 JP01575296A JP1575296A JP3376802B2 JP 3376802 B2 JP3376802 B2 JP 3376802B2 JP 01575296 A JP01575296 A JP 01575296A JP 1575296 A JP1575296 A JP 1575296A JP 3376802 B2 JP3376802 B2 JP 3376802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等の建築物内
に設置された火災警報装置や消火装置を駆動するための
火災報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の火災報知装置として、図
に示した構成のものが存在する。このものは、火災現
象に関する物理量を感知して火災レベル信号及びその火
災レベル信号よりも危険レベルの高い危険レベル信号の
2種類の信号を送信するn個の第1、第2、……第n火
災感知器1-1、1-2、……1-nが、火災受信機1の受信部1
1に感知器回線Lにより接続されている。
【0003】火災受信機1 は、受信部11で受信した信号
が火災レベル信号であるかを判別して火災判別出力を出
力する火災判別部12と、受信部11で受信した信号が危険
レベル信号であるかを判別して危険判別出力を出力する
危険判別部13と、火災判別出力及び危険判別出力を表示
する表示部14と、火災判別出力により火災の発生を警報
するm個の第1、第2、……第m火災警報装置2-1 、2-
2 、……2-m を駆動する警報装置駆動部15と、危険判別
出力により排煙や消火等の火災処理を行うm個の第1、
第2、……第m火災処理装置3-1 、3-2 、……3-m を駆
動する処理装置駆動部16と、を有してなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の火災報
知装置にあっては、火災受信機1 は、n個の第1、第
2、……第n火災感知器1-1 、1-2 、……1-n のいずれ
かから送信された火災レベル信号を、ノイズ等の外的要
因により、受信部11で受信できなかった場合、火災判別
部12から火災判別出力が出力されないために、表示部14
が火災の発生表示を行えないとともに、警報装置駆動部
15が火災警報装置を駆動せずに火災の発生を警報できな
いこととなり、その信頼性が低下するという問題点があ
る。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、確実に火災判別出力を出
力して動作できる火災報知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、火災現象に関する物理
量を感知して火災レベル信号及びその火災レベル信号よ
りも危険レベルの高い危険レベル信号の2種類の信号を
送信する火災感知器と、火災感知器からの信号を受信部
により受信する火災受信機と、を備え、火災受信機は、
受信した信号が火災レベル信号であるかを判別して火災
判別出力を出力する火災判別部と、受信した信号が危険
レベル信号であるかを判別して危険判別出力を出力する
危険判別部と、火災判別出力及び危険判別出力を表示す
る表示部と、火災判別出力により火災警報装置を駆動す
る警報装置駆動部と、危険判別出力により火災処理装置
を駆動する処理装置駆動部と、を有してなる火災報知装
置において、前記火災受信機は、受信した信号が前記
危険レベル信号であると判断した場合であって、かつ前
記火災レベル信号がまだ受信されていなかった場合に、
前記火災判別出力を出力する補助判別部が設けられ、こ
の補助判別部が、火災感知器から危険レベル信号を受信
すると、その火災感知器から火災レベル信号を受信して
いるかを判断し、受信していない場合には、その火災感
知器に関する火災判別出力を出力し、受信している場合
には、同火災判別出力を出力しないようになした構成に
してある。
【0007】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記火災感知器が各アドレスを有する複数
地区にそれぞれ備えられたものであって、前記火災受信
機は、前記受信部により任意の火災感知器からの信号を
そのアドレスの識別と共に受信し、その識別アドレスに
基づいて前記火災判別出力及び危険判別出力をそれぞれ
出力するよう構成されている。
【0008】請求項3記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記火災感知器が複数個備えられたもので
あって、前記火災受信機は、その少なくとも1個の火災
感知器からの信号を前記受信部により受信すると、前記
火災判別出力及び危険判別出力をそれぞれ出力するよう
構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1及び図
2に基づいて以下に説明する。なお、従来例と実質的に
同じ機能を有する部材には同じ符号を付してある。この
ものは、n個の火災感知器と、火災受信機1 とを備えて
いる。
【0010】n個の火災感知器は、第1、第2、……第
n火災感知器1-1 、1-2 、……1-nからなり、各アドレ
スを有したn箇所の複数地区にそれぞれ1個づつ備えら
れ、すなわち、第n火災感知器1-n はアドレスnの第n
地区に備えられている。そして、各火災感知器は、火災
現象に関する温度等の物理量を感知して火災の発生を知
らせるための火災レベル信号と、その火災レベル信号よ
りも危険レベルが高く後述するように消火等の火災処置
を要するような危険レベル信号と、からなる2種類の信
号を送信するようになっている。
【0011】火災受信機1 は、受信部11、火災判別部1
2、危険判別部13、表示部14、警報装置駆動部15、処理
装置駆動部16、補助判別部17からなっている。
【0012】受信部11は、上記n個の各火災感知器に感
知器回線L により接続され、任意の火災感知器から送信
された上記火災レベル信号又は危険レベル信号のどちら
かの信号をそのアドレスの識別と共に受信し、すなわ
ち、第n火災感知器1-n からの信号はアドレスnの第n
地区から送信されたものであることを識別受信する。
【0013】火災判別部12は、受信部11で受信した信号
が火災レベル信号であるかを判別し、識別アドレスに基
づいて火災判別出力を出力する。
【0014】危険判別部13は、受信部11で受信した信号
が危険レベル信号であるかを判別し、識別アドレスに基
づいて危険判別出力を出力する。
【0015】表示部14は、識別アドレスに基づいた火災
判別部12からの火災判別出力又は危険判別部13からの危
険判別出力を受けて表示し、すなわち、火災判別出力の
場合は、アドレスnの第n地区に火災が発生したことを
表示し、危険判別出力の場合は、アドレスnの第n地区
の火災が危険な状態になったことを表示するようになっ
ている。
【0016】警報装置駆動部15は、識別アドレスに基づ
いた火災判別部12からの火災判別出力を受けて、火災の
発生を音響鳴動して警報するよう各地区に適宜分散して
設置されているm個の第1、第2、……第m火災警報装
置2-1 、2-2 、……2-m の少なくともいずれかを駆動す
る。
【0017】処理装置駆動部16は、識別アドレスに基づ
いた危険判別部13からの危険判別出力を受けて、火災に
より発生した煙を排煙もしくは防煙したり、スプリンク
ラーで火災を消火する等の火災処理を行うよう各地区に
適宜分散して設置されているm個の第1、第2、……第
m火災処理装置3-1 、3-2 、……3-m の少なくともいず
れかを駆動する。
【0018】補助判別部17は、受信部11で受信した信号
が危険レベル信号であると判別した場合で、識別したア
ドレスの火災感知器からまだ火災レベル信号が受信され
ていなかった場合に、そのアドレスの火災レベル信号も
受信されたと仮定して、識別アドレスに基づいて火災判
別出力を出力する。
【0019】すなわち、この補助判別部17は、図2のフ
ロー図に示すように、第n火災感知器1-n (アドレスn
の火災感知器)から危険レベル信号を受信すると、その
第n火災感知器1-n から火災レベル信号を受信している
かを判断し、受信していない場合には、第n火災感知器
1-n に関する火災判別出力を出力し、受信している場合
には、出力しないようになっている。
【0020】かかる火災報知装置にあっては、上記した
ように、火災受信機1 は、火災感知器から送信された火
災レベル信号をノイズ等の外的要因により受信できなか
った場合でも、その火災レベル信号よりも危険レベルの
高い危険レベル信号を受信しておれば、その危険レベル
信号を判別した補助判別部17が、火災レベル信号も受信
したと仮定して火災判別部12に代わって火災判別出力を
確実に出力し、いわゆるフェールセーフ機能を付加し
て、その火災判別出力と危険判別部13による危険判別出
力とにより、表示部14が表示できるとともに、警報装置
駆動部15及び処理装置駆動部16のそれぞれが火災警報装
置及び火災処理装置をそれぞれ駆動でき、信頼性が向上
する。
【0021】また、火災受信機1 は、各アドレスを有す
る複数地区にそれぞれ備えられた火災感知器からの信号
を受信部11によりそのアドレスの識別と共に受信し、そ
の識別アドレスに基づいて火災判別出力及び危険判別出
力をそれぞれ出力して動作するから、複数地区をそれぞ
れ個別に防火管理できる。
【0022】なお、本実施形態では、火災感知器は各ア
ドレスを有したn箇所の複数地区にそれぞれ1個づつ備
えられているが、例えば、複数地区に分けられる程広い
スペースが存在しないために或る特定地区に1個つまり
n=1であってもよく、その場合は、火災受信機1 は、
受信部11により火災感知器からの信号のアドレスを識別
する必要がない。
【0023】また、上記した或る特定地区に火災感知器
が複数個備えられたものであってもよく、その場合、火
災受信機1 は、その少なくとも1個の火災感知器からの
信号を受信部11により受信すると、火災判別出力及び危
険判別出力をそれぞれ出力することになり、単に1個の
火災感知器が備えられている場合よりも、火災感知器か
らの信号を確実に受信でき、信頼性がさらに向上する。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載のものは、火災受信機は、
火災感知器から送信された火災レベル信号をノイズ等の
外的要因により受信できなかった場合でも、その火災レ
ベル信号よりも危険レベルの高い危険レベル信号を受信
しておれば、その危険レベル信号を判別した補助判別部
が、火災レベル信号も受信したと仮定して火災判別部に
代わって火災判別出力を確実に出力し、その火災判別出
力と危険判別部による危険判別出力とにより、表示部が
表示できるとともに、警報装置駆動部及び処理装置駆動
部のそれぞれが火災警報装置及び火災処理装置をそれぞ
れ駆動でき、信頼性が向上する。
【0025】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、火災受信機は、各アドレスを有する
複数地区にそれぞれ備えられた火災感知器からの信号を
受信部によりそのアドレスの識別と共に受信し、その識
別アドレスに基づいて火災判別出力及び危険判別出力を
それぞれ出力して動作するから、複数地区をそれぞれ個
別に防火管理できる。
【0026】請求項3記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、火災受信機は、複数個備えられた火
災感知器の少なくとも1個からの信号を受信部により受
信すると、火災判別出力及び危険判別出力をそれぞれ出
力して動作するから、単に1個の場合よりも火災感知器
からの信号を確実に受信でき、信頼性がさらに向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す構成図である。
【図2】同上の補助判別部の動作を説明するフロー図で
ある。
【図3】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 火災受信機 11 受信部 12 火災判別部 13 危険判別部 14 表示部 15 警報装置駆動部 16 処理装置駆動部 17 補助判別部 1-1 …1-n 火災感知器 2-1 …2-m 火災警報装置 3-1 …3-m 火災処理装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災現象に関する物理量を感知して火災
    レベル信号及びその火災レベル信号よりも危険レベルの
    高い危険レベル信号の2種類の信号を送信する火災感知
    器と、火災感知器からの信号を受信部により受信する火
    災受信機と、を備え、火災受信機は、受信した信号が火
    災レベル信号であるかを判別して火災判別出力を出力す
    る火災判別部と、受信した信号が危険レベル信号である
    かを判別して危険判別出力を出力する危険判別部と、火
    災判別出力及び危険判別出力を表示する表示部と、火災
    判別出力により火災警報装置を駆動する警報装置駆動部
    と、危険判別出力により火災処理装置を駆動する処理装
    置駆動部と、を有してなる火災報知装置において、前記
    火災受信機は、受信した信号が前記危険レベル信号で
    あると判断した場合であって、かつ前記火災レベル信号
    がまだ受信されていなかった場合に、前記火災判別出力
    を出力する補助判別部が設けられ、この補助判別部が、
    火災感知器から危険レベル信号を受信すると、その火災
    感知器から火災レベル信号を受信しているかを判断し、
    受信していない場合には、その火災感知器に関する火災
    判別出力を出力し、受信している場合には、同火災判別
    出力を出力しないようになしたことを特徴とする火災報
    知装置。
  2. 【請求項2】 前記火災感知器が各アドレスを有する複
    数地区にそれぞれ備えられたものであって、前記火災受
    信機は、前記受信部により任意の火災感知器からの信号
    をそのアドレスの識別と共に受信し、その識別アドレス
    に基づいて前記火災判別出力及び危険判別出力をそれぞ
    れ出力するよう構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の火災報知装置。
  3. 【請求項3】 前記火災感知器が複数個備えられたもの
    であって、前記火災受信機は、その少なくとも1個の火
    災感知器からの信号を前記受信部により受信すると、前
    記火災判別出力及び危険判別出力をそれぞれ出力するよ
    う構成されたことを特徴とする請求項1記載の火災報知
    装置。
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