JP3376575B2 - 床板材連結金具 - Google Patents

床板材連結金具

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吉光 高根沢
英男 鈴木
泰 成田
国男 阿部
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日鐵建材工業株式会社
株式会社宝永工機
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/60Planning or developing urban green infrastructure

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,例えばU字溝用
水路の蓋兼歩廊や,工場作業床,安全通路等として並列
に敷き並べられた床板材の隣接するものどうしを連結す
るための床板材連結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に本発明の床板材連結金具で連結し
ようとする床板材の一例を示す。この床板材1は,1枚
の細長い鋼板から打ち抜き加工および折り曲げ加工によ
り製造したもので,上面板2と左右の側板部3とで床板
材長手方向から見て概ねコ字形断面をなし,前記上面板
2に幅方向のスリット4を長手方向に一定間隔で設けた
構成である。
【0003】この種の床板材1を,例えば図10に示す
ように,用水路等のU字溝6の上に蓋と通路とを兼ねた
蓋兼歩廊として設ける場合,溝幅が若干広い場合は,図
示のようにU字溝6の幅に合わせた長さの床板材1を並
列に敷き並べるのが適切である。図示例では,U字溝6
の上部内壁にアンカーボルトで固定した山形鋼の受け材
7上に両端を乗せて敷設している。従来,このように床
板材1を敷設する場合,床板材1の両端部を単に受け材
7に乗せるか,または両端部を図示略の固定金具で受け
材7に固定するが,隣接した床板材1間を連結すること
は行っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように並列に敷
き並べた床板材1を安定にするためには,隣接する床板
材1どうしも連結することが望ましいが,床板材1の側
板部2の近傍の形状が必ずしも連結し易い形状ではない
ことや,通路となるので突出部が生じないようにする必
要があること等から,簡単な操作で確実に連結できる連
結構造は得られていない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,例えばU字溝の蓋兼歩廊などとして上述の床板材を
並列に敷き並べる場合に,隣接する左右の床板材どうし
を簡単な操作でしかも確実に連結することのできる床板
材連結金具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、上面板と左右の側板部とで床板材長手方向から見
て概ねコ字形断面をなし,前記上面板に、打ち抜き穴の
周囲を押し込んで形成される幅方向のスリットを長手方
向に一定間隔で設けた床板材を並列に敷き並べる場合
に,隣接する左右の床板材どうしを連結する床板材連結
金具であって,隣接する一方の床板材のスリットの下向
きに折り曲げられた形状の端縁部に係合するL形の係合
部と,他方の床板材のスリットの前記と同様な端縁部に
係合する逆向きL形の係合部とを平板部で一体接続し,
前記L形の係合部の先端に外向き傾斜で折り返して形成
した案内部を設け、前記逆向きL形の係合部の先端に、
上向きに折り曲げた上向き折曲部を設けたことを特徴と
する。
【0007】請求項2の床板材連結金具は,請求項1に
示された床板材連結金具の断面形状と同一の断面形状の
連結本体部を,床板材長手方向に隣接する複数のスリッ
トに合わせて複数設け,前記複数の連結本体部を平板状
つなぎ部で一体接続したことを特徴とする。
【0008】請求項3は,請求項1または2の床板材連
結金具における案内部に取り外し工具を引っ掛けるため
の取り外し用穴を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図9を参照して説明する。実施例の床板材連結金具で
連結しようとする床板材は,先に図8を参照して説明し
た床板材1であり,再度の説明は省略する。
【0010】図1は本発明の一実施例の床板材連結金具
11の斜視図,図2はU字溝の蓋兼歩廊として敷設した
床板材1の隣接するものどうしを図1の床板材連結金具
11で連結した状態を示す斜視図,図3は図2における
床板材連結金具11による連結部近傍の拡大平面図,図
4は図3におけるA−A断面図,図5は図3におけるB
−B断面図である。この実施例の床板材連結金具11
は,鋼板のプレス加工により製造したもので,図3にも
示すように,隣接する左右の床板材1をスリット4の位
置において連結する連結本体部12を床板材長手方向
(図3で上下方向)に隣接する2つのスリット4に対応
して設け,この連結本体部12の中央部を平板状つなぎ
部13で一体接続した構成である。なお,この床板材連
結金具11の素材としては,錆を問題にしない使用箇所
では通常のばね鋼,錆が問題になる使用箇所ではステン
レスばね鋼を用いるとよい。そして,各連結本体部12
は,図4にも示すように,隣接する一方の床板材1(図
4で左方のもの)のスリット4の端縁部4aに係合する
L形の係合部15と,他方の床板材1(図4で右方のも
の)のスリット4の端縁部4aに係合する逆向きL形の
係合部16とを平板部17で一体接続し,前記L形の係
合部15の先端に外向き傾斜で折り返して形成した案内
部18を設けた構成である。なお,逆向きL形の係合部
16の先端は,スリット4の端縁部4aへの係合を確実
にするために,若干上向きに折り曲げている。この実施
例では,案内部18に図示せぬ取り外し工具のピン部を
差し込むための取り外し穴18aをあけている。なお,
床板材1におけるスリット4は,図9に示すように幅の
狭い溝6aの両側に丸穴6bを持つ形状の打ち抜き穴6
の周囲(2点鎖線で示す範囲)を押し込んで形成したも
のであり,スリット4の長手方向の端縁部4aは,図4
等のように湾曲して下向きに折り曲げられた形状とな
る。床板材連結金具11のL形または逆向きL形の係合
部15,16の高さは,端縁部4aの折り返し高さに対
応させる。なお,L形および逆L形は単に見る向きによ
る違いであるが,説明の便宜上区別している。
【0011】上記の床板材連結金具11を用いて,図2
のように並列して敷設した床板材1の隣接する床板材1
どうしの連結を行う場合,図4に2点鎖線で示すように
斜めにした床板材連結金具1の右側の係合部16をスリ
ット4の端縁部4aの下端エッジに係合させ,次いで矢
印のように回転させて左側を押し下げると,外向き傾斜
の案内部18がスリット4の端縁部4aの肩に当たり外
側に広がったのち,実線で示すように係合部15がスリ
ット4の端縁部4aに係合する。
【0012】上記の操作は,片手でしかもいわばワンタ
ッチできわめて簡単に行うことができる。そして,上面
に突出するのは平板部17の板厚のみであるから,歩行
者の障害となることはない。また,左右の床板材1のス
リット4の端縁部4aにL形または逆向きL形の係合部
15,16が係合するものであるから,単に手で外そう
としても容易に外れないので,敷設した床板材1の管理
の点でも好ましい。また,隣接する床板材1の中間部が
連結されるので,1つの床板材1に荷重が加わったとき
隣接する床板材1の伴下がりという形で荷重が分散さ
れ,床板材1の撓みが少なく済む。
【0013】なお,床板材連結金具11を取り外す場合
は,図示は省略するが,例えば,二股状のピンを設けた
バール状の取り外し工具の前記二股の各ピンを,各案内
部18にあけた取り外し穴18aにそれぞれ挿入し,各
係合部15の外面部を支点としてテコのように操作する
と,案内部18および係合部15が外側に広がるように
して持ち上げられ,スリット4の端縁部4aから容易に
外れる。
【0014】図6,図7に他の実施例を示す。この実施
例の床板材連結金具21は,前述の実施例の床板材連結
金具11における連結本体部12の部分のみで構成した
ものである。構造は前述の通りであるから,再度の説明
は省略する。この床板材連結金具21では,図7に示す
ように,1箇所のスリット4の位置において左右の床板
材1を連結する。
【0015】なお,本発明の床板材連結金具が対象とす
る床板材の用途は,用水路U字溝に限らず,工場作業
床,安全通路その他任意である。また,実施例では連結
本体部12が2つの場合,および1つの場合について示
したが,3つ以上とすることも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の床板材連結金具によれば,隣接
する一方および他方の床板材の各スリットの下向きに折
り曲げられた形状の端縁部にそれぞれ係合するL形およ
び逆向きL形の係合部を備え,一方の係合部の先端に外
向き傾斜の案内部を持ち、他方の係合部の先端に、上向
きに折り曲げた上向き折曲部を持つ構成であるから,並
列する床板材どうしを,片手によるいわばワンタッチの
きわめて簡単な操作で連結できる。そして,その連結は
確実でしかも手で簡単に外せるということはなく,しか
し,ピンを持つ取り外し工具等を用いれば簡単に取り外
すことができるという,種々の効果を奏するものであ
る。
【0017】また,隣接する床板材の中間部が連結され
るので,1つの床板材に荷重が加わったとき隣接する床
板材の伴下がりという形で荷重が分散され,床板材の撓
みが少なく済むという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の床板材連結金具を示す斜視
図である。
【図2】U字溝の蓋兼歩廊として敷設した床板材の隣接
するものどうしを図1の床板材連結金具で連結した状態
を示す斜視図である。
【図3】図2における床板材連結金具による連結部の近
傍の平面図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】図3におけるB−B断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の床板材連結金具を示す斜
視図である。
【図7】図6の床板材連結金具による連結部の近傍の平
面図である。
【図8】本発明の床板材連結金具で連結しようとする床
板材の一例を示すもので,床板材の要部の斜視図であ
る。
【図9】図8の床板材連結金具におけるスリットを形成
する要領を説明する図である。
【図10】従来例を説明する図であり,U字溝の蓋兼歩
廊として床板材を並列に敷き並べた状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 床板材 2 上面板 3 側板部 4 スリット 4a 端縁部 6 用水路U字溝 7 受け材 11,21 床板材連結金具 12 連結本体部 13 平板状つなぎ部 15 L形係合部 16 逆向きL形係合部 17 平板部 18 案内部 18a 取り外し穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 国男 静岡県富士市厚原609−5 (56)参考文献 特開 平3−13627(JP,A) 実開 平6−43085(JP,U) 実公 昭46−15171(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 5/06 E03F 5/04 E04G 5/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面板と左右の側板部とで床板材長手方向
    から見て概ねコ字形断面をなし,前記上面板に、打ち抜
    き穴の周囲を押し込んで形成される幅方向のスリットを
    長手方向に一定間隔で設けた床板材を並列に敷き並べる
    場合に,隣接する左右の床板材どうしを連結する床板材
    連結金具であって, 隣接する一方の床板材のスリットの下向きに折り曲げら
    れた形状の端縁部に係合するL形の係合部と,他方の床
    板材のスリットの前記と同様な端縁部に係合する逆向き
    L形の係合部とを平板部で一体接続し,前記L形の係合
    部の先端に外向き傾斜で折り返して形成した案内部を設
    、前記逆向きL形の係合部の先端に、上向きに折り曲
    げた上向き折曲部を設けたことを特徴とする床板材連結
    金具。
  2. 【請求項2】 請求項1に示された床板材連結金具の断
    面形状と同一の断面形状の連結本体部を,床板材長手方
    向に隣接する複数のスリットに合わせて複数設け,前記
    複数の連結本体部を平板状つなぎ部で一体接続したこと
    を特徴とする床板材連結金具。
  3. 【請求項3】 前記案内部に取り外し工具を引っ掛ける
    ための取り外し用穴を設けたことを特徴とする請求項1
    または2記載の床板材連結金具。
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KR102653834B1 (ko) * 2019-10-31 2024-04-03 삼성중공업 주식회사 그레이팅 하부 도장면 보호 장치
KR200494635Y1 (ko) * 2020-05-20 2021-11-18 (주)오맥스 그레이팅 및 그레이팅용 안전 덮개 체결 부재

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